JP2005289991A - ポリマーおよび可塑剤を含むマニキュア組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブロックポリマー、および少なくとも1種の特定の可塑剤を含むマニキュア組成物を提供すること。
【解決手段】本発明は、有機溶媒媒体を含む、化粧品として許容可能な媒体中に、10%以下の吸水性を示す皮膜を形成することが可能であるように、少なくとも1種のブロックポリマーと少なくとも1種の可塑剤とを含むマニキュア組成物を提供する。
本発明はさらに、爪に塗布した場合、光沢があり、良好な保持力を有しかつ耐水性である皮膜をもたらす、このような組成物の使用を提供する。
【選択図】 なし


Description

本発明は、ブロックポリマーおよび少なくとも1種の特定の可塑剤を含むマニキュアに関する。本発明はまた、爪をメーキャップまたは手入れする方法にも関する。
本マニキュア組成物は、エナメル下地またはベースコートとして、ネイルメークアップ製品として、ネイルメークアップ製品に塗布されるトップコートとも呼ばれる仕上げ組成物として、さもなければ化粧用ネイルケア製品として使用できる。これらの組成物は、人間の爪、さもなければ付け爪に塗布できる。
溶媒媒体中におけるマニキュアまたはネイルケア下地タイプの、例えば爪に塗布する組成物は、従来、少なくとも1種の皮膜形成性ポリマー、場合によって可塑剤、顔料、レオロジー剤、および溶媒を含むものが知られている。
現時点において、ニトロセルロースが、最適化された光沢および保持性を特徴とする、溶媒系マニキュアの製剤に最も広く使用される主要な皮膜形成剤として依然として存続している。
ニトロセルロースを含む製剤により、適正なレベルの硬さおよび光沢を有する皮膜が得られるが、これらの皮膜は爪への密着性に欠けている。この欠点は、可塑剤を添加することにより軽減される。しかし、この場合、ニトロセルロースの量と同一の桁の非常に大量の可塑剤および補助樹脂を使用する必要がある。
マニキュアにおいて、ポリアクリレートおよびポリウレタンなどの他の皮膜形成剤でニトロセルロースを置き換える研究が行われ、その一例が文献、欧州特許第0648485号において記述される水性ポリウレタン懸濁液であるが、この研究は、特に保持性に関して、また水もしくは洗剤などの外部的要因への耐性に関して満足される結果を示していない。
特に、エナメル皮膜の水に対する感受性により、換言すると皮膜が水に溶解する可能性があるため、皮膜が水の存在において曇るため、水中で皮膜が剥がれるため、あるいは水の作用のもとで皮膜が白化するため、爪上のエナメル皮膜の破壊が促進される。
欧州特許第0648485号明細書 Polymer Handbook, 3rd Edition, 1989年, John Wiley
出願人は、驚くべきことに、ブロックポリマーと少なくとも1種の特定の可塑剤との組合せが:
‐ 大量の内部可塑剤の添加に頼ることのない皮膜の可塑化、その一方良好なレベルの皮膜硬さを保持すること、ならびに
‐ 衝撃および/または剥離に対する本マニキュアの有効な耐性、かつまた良好な耐水性、したがって時間が経っても爪上のエナメルの保持力が増加すること、特に、可塑剤の選択によりエナメル皮膜の吸水性(水感受性)を低下させ、したがってその耐水性を増加させることが可能であること
を可能にしていることを発見している。
より具体的には本発明は、マニキュア組成物であって、有機溶媒媒体を含む化粧品として許容可能な媒体中に、10%以下の吸水性を示す皮膜を形成することが可能であるように、少なくとも1種のブロックポリマーと少なくとも1種の可塑剤とを含むマニキュア組成物を提供する。この組成物は、5%以下の、より好ましくは4%以下の、またさらにより好ましくは3%以下の、吸水性を示す皮膜を形成することが可能であることが好ましい。
「皮膜の吸水性」とは25℃(環境温度)の水中における浸漬60分後に、ポリマー皮膜が吸収した水の百分率をいうものとする。吸水性は、300μ塗布器の助けにより、Teflon被覆したテープの層を取り付けたガラスプレート上に敷設し、次いで自動温度調節したプレート上で30℃において24時間乾燥した厚さ300μm(乾燥前)の組成物層について測定する。
およそ1cm2と測定される切断片3個を乾燥皮膜から切取り、次いで秤量し(質量測定M1)、次いで60分間水中に浸漬する。浸漬に続いて、皮膜片から過剰の表面水を拭き取り、次いで再び秤量する(質量測定M2)。
差M2-M1は、皮膜により吸収された水量に対応する。
吸水性は、[(M2-M1)/M1]×100に等しく、皮膜の重量に対する水の重量の百分率で表される。
本発明はさらに、マニキュア組成物であって、有機溶媒媒体を含む化粧品として許容可能な媒体中に、少なくとも1種のブロックポリマーと、少なくとも1種の可塑剤であって、ジオールとカルボン酸の反応から得られたエステル、ポリエーテル、ジメチコーンコポリオール、エチルトシルアミド、およびそれらの混合物から選択される少なくとも1種の可塑剤とを含むマニキュア組成物を提供している。
本発明の目的のための「化粧品として許容可能な媒体」は、人間の皮膚、表皮派生物、または顔の唇に塗布することができる無毒性の媒体である。
本発明はまた、上記において定義したマニキュア組成物の少なくとも1層を爪に塗布することを含む、爪をメーキャップするまたは非治療的に手入れするための化粧方法をも提供する。
本発明はさらに、爪に塗布されて、光沢があり良好な保持性を有しかつ耐水性である皮膜をもたらす、少なくとも1種のブロックポリマーと、少なくとも1種の可塑剤であって、ジオールとカルボン酸の反応から得られたエステル、ポリエーテル、ジメチコーンコポリオール、エチルトシルアミド、およびそれらの混合物から選択される少なくとも1種の可塑剤とを含むマニキュア組成物の使用を提供する。
本ブロックコポリマーは、皮膜形成性ポリマーとして単独で配合でき、またはニトロセルロースもしくはセルロース誘導体などの従来の皮膜形成性ポリマーと相補的に配合でき、この後者の場合大量の可塑剤を添加するという欠点がない。
1)ブロックポリマー
本発明による組成物のブロックポリマーは、皮膜形成性線状エチレン性ブロックポリマーであることが有利である。
用語「エチレン性」ポリマーは、エチレン性不飽和を含むモノマーを重合させることにより得られるポリマーを意味する。
用語「ブロック」ポリマーは、少なくとも2種の異なるブロック、好ましくは少なくとも3種の異なるブロックを含むポリマーを意味する。
本ポリマーは線状構造を有するポリマーである。一方、非線状構造のポリマーは、例えば、分枝した、星形放射状の、またはグラフト化した構造などのポリマーである。
用語「皮膜形成性ポリマー」は、それ自体で、または補助的な皮膜形成剤の存在において支持体に、また特にケラチン物質に密着する連続的皮膜を形成することが可能なポリマーを意味する。
本発明による組成物のブロックポリマーは、異なるガラス転移温度(Tg)を有する少なくとも1種の第1のブロックと、少なくとも1種の第2のブロックとを含み、第1および第2のブロックは、少なくとも1種の第1のブロックの成分モノマーと、少なくとも1種の第2のブロックの成分モノマーとを含む中間セグメントを介して一緒に結合されているのが有利である。
本ブロックポリマーの第1のブロックと、第2のブロックとは、相互に不相容性であるのが好ましい。
用語「相互に不相容性(インコンパティブル)のブロック」は、混合物(ポリマーおよび溶媒)の合計重量に対して5重量%以上のポリマー混合物含有量に対し、室温(25℃)および大気圧(105Pa)において、上記第1のブロックに対応するポリマー及び上記第2のブロックに対応するポリマーから形成される混合物が、本組成物の有機溶媒媒体中に主たる重量で含有される有機溶媒中において混和可能ではないことを意味し、
i)上記ポリマーは、それぞれの重量比が10/90〜90/10の範囲にある含有量で混合物中に存在し、そして、
ii)第1および第2のブロックに対応するそれぞれのポリマーは、ブロックポリマーの平均(重量平均または数平均)分子量±15%に等しい平均(重量平均または数平均)分子量を有する、
ということが理解される。
上記有機溶媒媒体が有機溶媒の混合物を含むときに、2種以上の溶媒が同じ質量割合で存在する場合、それらの少なくとも1種にポリマー混合物は混和不可能である。
有機溶媒媒体が1種だけの有機溶媒を含むとき、明らかに、後者は、主溶媒である。
中間セグメントは、第1のブロックの少なくとも1種の成分モノマーと、第2のブロックの少なくとも1種の成分モノマーとを含むブロックであり、これらのブロックを「相容性化」することを可能にしている。
このブロックポリマーは、その骨格中にケイ素原子を含有しないことが好ましい。用語「骨格」は、懸垂状(ペンダント)の側鎖に対して、ポリマーの主鎖を意味する。
本発明による組成物のブロックポリマーは水溶性ではないこと、すなわち、このポリマーは、室温(25℃)において、活性物質含量少なくとも1重量%において、pHの修正なしで、水に、または水と炭素原子2〜5個を含有する線状もしくは分枝状低級一価アルコール(例えばエタノール、イソプロパノール、またはn-プロパノール)との混合物に、可溶ではないこと、が好ましい。
本発明によるポリマーは、エラストマーではないことが好ましい。
用語「非エラストマー質ポリマー」は、それを伸ばそうとする拘束を受けると(例えば、その初期長さに対して30%だけ)、拘束をやめた場合その初期長さと実質的に同じ長さまで戻らないポリマーを意味する。
より具体的には、用語「非エラストマー質ポリマー」は、伸び30%を受けていた後に、瞬時回復率Ri<50%、および遅延回復率R2h<70%を有するポリマーを指す。Ri<30%であり、またR2h<50%であることが好ましい。
より具体的には、ポリマーの非エラストマー質特性は、下記のプロトコルにより測定される:
ポリマーの溶液をTeflon被覆金型に注入し、続いて23±5℃および50±10%の相対湿度に調節した環境中で7日間乾燥することによりポリマーフィルムを調製する。
厚さ約100μmのフィルムがこのようにして得られ、そのフィルムから幅15mmおよび長さ80mmの長方形の試験片を切断する(例えばパンチを使用して)。
この試料には、乾燥についての条件と同一の温度および湿度条件下で、参照記号Zwickのもとに販売されている機械を使用して引張り応力を掛ける。
試験片は、50mm/分の速度で引っ張り、またジョー間の距離は50mmであり、これは試験片の初期長さ(l0)に対応する。
瞬時回復率Riを下記の方法で測定する:
‐ 試験片を30%、すなわちその初期長さ(l0)の約0.3倍、だけ引っ張り(εmax)、
‐ 引張り速度に等しい戻り速度、すなわち50mm/分を適用することにより拘束を解放し、ゼロの試験片拘束に戻った後、試験片の残留伸びを百分率で測定する(ε1)。
瞬時回復百分率(Ri)は、下式で示される:
Ri=((εmax1)/εmax)×100
遅延回復率を測定するため、ゼロの試験片拘束に戻った2時間後、試験片の残留伸び百分率の割合(ε2h)を測定する。
2時間後の遅延回復百分率(R2h)は、下式で示される:
R2h=((εmax2h)/εmax)×100
純粋に指針として、本発明の一実施形態によるポリマーは、10%の瞬時回復率Riおよび30%の遅延回復率R2hを有することが好ましい。
本発明によるポリマーは、異なるガラス転移温度(Tg)を有する少なくとも1種の第1のブロックと、少なくとも1種の第2のブロックとを含み、第1および第2のブロックは、少なくとも1種の第1のブロックの成分モノマーと、少なくとも1種の第2のブロックの成分モノマーとを含む中間セグメントを介して一緒に結合されているのが有利である。
本明細書における上記の、また本明細書における下記の本文において用語「第1の」および「第2の」ブロックとは、ポリマー構造中におけるブロックの順序について条件を決めるものでは決してないことを指摘するものである。
本発明による組成物に使用しているブロックポリマーは、2を超える、例えば2〜9の範囲にある、好ましくは2.5以上の、例えば2.5〜8の範囲にある、かつさらにより良好には2.8以上の、そして特に2.8〜6の範囲にある、多分散性指数Iを有するのが有利である。
ポリマーの多分散性指数Iは、重量平均分子量Mwの数平均分子量Mnに対する比に等しい。
重量平均モル質量(Mw)および数平均モル質量(Mn)は、ゲル浸透液体クロマトグラフィー(THF溶媒、線状ポリスチレン標準により決定した較正曲線、屈折計検出器)によって測定される。
本発明によるポリマーの重量平均分子量(Mw)は、300000以下が好ましく、それは、例えば35000〜200000、そしてさらにより良好には45000〜150000の範囲にある。
本発明によるポリマーの数平均分子量(Mn)は、70000以下が好ましく、それは、例えば10000〜60000、そしてさらにより良好には12000〜50000の範囲にある。
本発明による組成物のブロックポリマーの各ブロックは、1つのタイプのモノマーに由来するか、またはいくつかの異なるタイプのモノマーに由来する。
このことは、各ブロックがホモポリマーまたはコポリマーからなることができることを意味する。次に、ブロックを構成するこのコポリマーはランダムまたは交互コポリマーとすることができる。
少なくとも1種の第1のブロックの成分モノマーと少なくとも1種の第2のブロックの成分モノマーとを含む中間セグメントは、ランダムポリマーであるのが有利である。
この中間ブロックは、第1のブロックの成分モノマーと第2のブロックの成分モノマーとに本質的に由来していることが好ましい。
用語「本質的に」は、少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、さらにより良好には95%、また一層さらにより良好には100%を意味する。
このブロックポリマーの中間ブロックは、第1および第2のブロックのガラス転移温度の間のガラス転移温度Tgを有することが有利である。
本組成物のブロックポリマーの第1および第2のブロックは、異なったガラス転移温度を有する。
本ブロックポリマーの第1および第2のブロックについて示されるガラス転移温度は、Polymer Handbook, 3rd Edition, 1989年, John Wileyなどの参考マニュアル中に見出すことができる各ブロックの成分モノマーの理論Tg値から、フォックスの法則として知られる下記の関係にしたがって決定される理論Tg値であることができる。
Figure 2005289991
上記式中、ωiは考察しているブロック中のモノマーiの質量分率であり、またTgiはモノマーiのホモポリマーのガラス転移温度である。
他に指示していない限り、本特許出願におけるブロックポリマーの第1および第2のブロックについて示されるTg値は、理論Tg値である。
本ブロックポリマーの第1のブロックと第2のブロックとの間のガラス転移温度の差は、一般に10℃を超え、好ましくは20℃を超え、またさらにより良好には30℃を超える。
詳細には、本ブロックポリマーの第1のブロックは、
− a)40℃以上のTgを有するブロック、
− b)20℃以下のTgを有するブロック、
− c)20と40℃の間のTgを有するブロック、
から選択でき、そして第2のブロックは、第1のブロックと異なった範疇a)、b)またはc)から選択することができる。
本発明において、表現:「...と...との間」は、言及した限界値を除くある範囲の値を指すことを意味し、また「...〜...」および「...〜...の範囲にある」は、限界値が含まれるある範囲の値を指すことを意味している。
a)40℃以上のTgを有するブロック
本ブロックポリマーの40℃以上のTgを有するブロックは、例えば、40〜150℃の範囲にある、好ましくは50℃以上例えば50℃〜120℃の範囲にある、そしてさらにより良好には60℃以上例えば60℃〜120℃の範囲にあるTgを有する。
この40℃以上のTgを有するブロックは、ホモポリマーまたはコポリマーとすることができる。
このブロックがホモポリマーである場合、このホモポリマーは、これらのモノマーから調製したホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有するものであるモノマーに由来する。この第1のブロックは、1つのタイプのモノマー(このモノマーについて、対応するホモポリマーのTgは40℃以上である。)のみからなるホモポリマーとすることができる。
第1のブロックがコポリマーである場合、全体としてまたは部分的に1種または複数のモノマーに由来することができ、そのモノマーの特性および濃度は、得られたコポリマーのTgが40℃以上であるように選択される。このコポリマーは、例えば:
− そのモノマーから調製したホモポリマーが40℃以上のTg値、例えば、40〜150℃の範囲にある、好ましくは50℃以上例えば50℃〜120℃の範囲にある、またさらにより良好には60℃以上例えば60℃〜120℃の範囲にあるTgを有するものであるモノマーと、
− 後で説明するように、20と40℃の間のTgを有するモノマー及び/又は20℃以下のTgを有するモノマー、例えば-100〜20℃の範囲、好ましくは15℃未満、特に-80℃〜15℃の範囲、そしてさらにより良好には10℃未満、例えば-50℃〜0℃の範囲、にあるTgを有するモノマーから選択され、それらのモノマーから調整したホモポリマーが40℃未満のTg値を有するモノマー
とを含むことができる。
そのホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有するモノマーは、好ましくは、主モノマーとしても知られている下記のモノマー:
− 式CH2=C(CH3)-COOR1(式中R1がメチル、エチル、プロピルもしくはイソブチル基などの、炭素原子1〜4個を含有する線状もしくは分枝状の置換されていないアルキル基を表し、またはR1がC4〜C12のシクロアルキル基を表す。)のメタクリル酸エステル、
− 式CH2=CH-COOR2(式中R2が、アクリル酸イソボルニルなど、C4〜C12のシクロアルキル基、またはtert-ブチル基を表す。)のアクリル酸エステル、
− 式:
Figure 2005289991
(式中、同一または異なることができるR7およびR8が、それぞれ水素原子、またはn-ブチル、t-ブチル、イソプロピル、イソヘキシル、イソオクチル、もしくはイソノニル基などの線状もしくは分枝状のC1〜C12アルキル基を表し;またはR7がHを表しかつR8が1,1-ジメチル-3-オキソブチル基を表し、そして、R'がHもしくはメチルを示す(メタ)アクリルアミド。言及できるモノマーの例には、N-ブチルアクリルアミド、N-t-ブチル-アクリルアミド、N-イソプロピルアクリルアミド、N,N-ジメチル-アクリルアミド、およびN,N-ジブチルアクリルアミドが含まれる、
− ならびにそれらの混合物、
から選択される。
特に好ましい主モノマーは、メタクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、および(メタ)アクリル酸イソボルニル、ならびにそれらの混合物である。
b)20℃以下のTgを有するブロック
本ブロックポリマーの20℃以下のTgを有するブロックは、例えば、-100〜20℃の範囲にあり、好ましくは15℃以下特に-80〜15℃の範囲にあり、またさらにより良好には10℃以下例えば-50〜0℃の範囲にあるTgを有する。
20℃以下のTgを有する上記ブロックは、ホモポリマーまたはコポリマーとすることができる。
このブロックがホモポリマーである場合、このホモポリマーは、それらのモノマーから調製したホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有するものであるモノマーに由来している。この第2のブロックは、1つのタイプのモノマー(このモノマーについて、対応するホモポリマーのTgは20℃以下である。)のみからなるホモポリマーであることができる。
20℃以下のTgを有する上記ブロックがコポリマーである場合、そのコポリマーは全体としてまたは部分的に1種または複数のモノマーに由来することができ、そのモノマーの特性および濃度は、得られたコポリマーのTgが20℃以下であるように選択される。
そのコポリマーは、例えば:
− その対応するホモポリマーが20℃以下のTg、例えば-100〜20℃の範囲にある、好ましくは15℃未満特に-80〜15℃の範囲、そしてさらにより良好には10℃未満例えば-50℃〜0℃の範囲にあるTgを有する1種または複数のモノマーと、
− 上述のように、40℃以上のTg、例えば40〜150℃の範囲、好ましくは50℃以上例えば50℃〜120℃の範囲、そしてさらにより良好には60℃以上例えば60℃〜120℃の範囲、にあるTgを有するモノマー、および/または20と40℃の間のTgを有するモノマーなどの、その対応するホモポリマーが20℃を超えるTgを有する1種または複数のモノマー、とを含むことができる。
20℃以下のTgを有する上記ブロックは、ホモポリマーであることが好ましい。
そのホモポリマーが20℃以下のTgを有するモノマーは、下記のモノマー、または主モノマー:
− 式CH2=CHCOOR3のアクリル酸エステルであり、R3が、tert-ブチル基を除いた線状もしくは分枝状のC1〜C12の置換されていないアルキル基を表し、そのアルキル基にはO、NおよびSから選択される1つまたは複数のヘテロ原子が場合によって挿入される、アクリル酸エステル、
− 式CH2=C(CH3)-COOR4のメタクリル酸エステルであり、R4が線状もしくは分枝状のC6〜C12の置換されていないアルキル基を表し、そのアルキル基にはO、NおよびSから選択される1つまたは複数のヘテロ原子が場合によって挿入される、メタクリル酸エステル、
− 式R5-CO-O-CH=CH2(式中R5が線状もしくは分枝状のC4〜C12アルキル基を表す。)のビニルエステル、
− ビニルアルコールおよびC4〜C12アルコールエーテル、
− N-オクチルアクリルアミドなどのN-(C4〜C12)アルキルアクリルアミド、
− ならびにそれらの混合物
から選択されるのが好ましい。
20℃以下のTgを有する上記ブロック向けに特に好ましい主モノマーは、アクリル酸メチル、アクリル酸イソブチル、およびアクリル酸2-エチルヘキシル、ならびにそれらの混合物などの、tert-ブチル基を除いて、そのアルキル鎖が炭素原子1〜10個を含有するアクリル酸アルキルである。
c)20と40℃の間のTgを有するブロック
本ブロックポリマーの20℃と40℃の間のTgを有するブロックは、ホモポリマーまたはコポリマーとすることができる。
このブロックがホモポリマーである場合、このホモポリマーは、それらのモノマーから調製したホモポリマーが20と40℃の間のガラス転移温度を有するモノマー(または主モノマー)に由来する。この第1のブロックは、1つのタイプのモノマー(このモノマーについて、対応するホモポリマーのTgは20℃〜40℃の範囲にある。)のみからなるホモポリマーとすることができる。
そのホモポリマーが20と40℃の間のガラス転移温度を有するモノマーは、メタクリル酸n-ブチル、アクリル酸シクロデシル、アクリル酸ネオペンチル、およびイソデシルアクリルアミド、ならびにそれらの混合物から選択されるのが好ましい。
20と40℃の間のTgを有するブロックがコポリマーである場合、そのコポリマーは全体としてまたは部分的に1種または複数のモノマー(または主モノマー)に由来し、モノマーの特性および濃度は、得られるコポリマーのTgが20と40℃の間になるように選択される。
20と40℃の間のTgを有するブロックは:
− 上述のように、その対応するホモポリマーが、40℃以上のTg、例えば40℃〜150℃の範囲、好ましくは50℃以上例えば50〜120℃の範囲、そしてさらにより良好には60℃以上例えば60℃〜120℃の範囲、にあるTgを有する主モノマー、および/または、
− 上述のように、その対応するホモポリマーが、20℃以下のTg、例えば-100〜20℃の範囲、好ましくは15℃以下特に-80℃〜15℃の範囲、そしてさらにより良好には10℃以下例えば-50℃〜0℃の範囲、にあるTgを有する主モノマーであって、このモノマーが第1のブロックを形成するコポリマーのTgが20と40℃の間になるように選択されているモノマー、
に全体としてまたは部分的に由来するコポリマーであることが有利である。
このような主モノマーは、例えば、メタクリル酸メチル、アクリル酸およびメタクリル酸イソボルニル、アクリル酸ブチル、およびアクリル酸2-エチルヘキシル、ならびにそれらの混合物から選択される。
20℃以下のTgを有する第2のブロックの割合は、ポリマーの10重量%〜85重量%、さらにより良好には20重量%〜70重量%、そして一層さらにより良好には20重量%〜50重量%の範囲とすることが好ましい。
しかし、本ブロックポリマーのそれぞれのブロックは、他方のブロックの少なくとも1種の成分モノマーを少ない割合で含有できる。
したがって、本ブロックポリマーの第1のブロックは、第2のブロックの少なくとも1種の成分モノマーを含有でき、またその逆に第2のブロックは、第1のブロックの少なくとも1種の成分モノマーを含有できる。
本ブロックポリマーの第1および/または第2のブロックのそれぞれは、上記において示したモノマーのほかに、追加のモノマーとして知られ、上述の主モノマーとは異なる1種または複数の他のモノマーを含むことができる。
この、もしくはこれらの追加のモノマーの性質および量は、それらのモノマーが存在するブロックが所望のガラス転移温度を有するように選択される。
この追加のモノマーは、例えば:
a)以下のような親水性モノマー:
− 少なくとも1つのカルボン酸もしくはスルホン酸官能基を含むエチレン性不飽和モノマー、例えば:
アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、アクリルアミドプロパンスルホン酸、ビニル安息香酸、ビニルリン酸、およびそれらの塩、
− 少なくとも1つの第三級アミン官能基を含むエチレン性不飽和モノマー、例えば2-ビニルピリジン、4-ビニルピリジン、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、およびジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、ならびにそれらの塩、
− 式CH2=C(CH3)-COOR6のメタクリル酸エステル(式中R6がメチル、エチル、プロピルもしくはイソブチル基などの、炭素原子1〜4個を含有する線状もしくは分枝状アルキル基を表し、前記アルキル基は、ヒドロキシル基(例えばメタクリル酸2-ヒドロキシプロピルおよびメタクリル酸2-ヒドロキシエチル)及びハロゲン原子(Cl、Br、I、もしくはF)(例えばメタクリル酸トリフルオロエチル)から選択される1つまたは複数の置換基で置換されている。)、
− 式CH2=C(CH3)-COOR9のメタクリル酸エステルであり、R9が線状もしくは分枝状のC6〜C12のアルキル基を表し、そのアルキル基にはO、N、およびSから選択される1つまたは複数のヘテロ原子が場合によって挿入され、そのアルキル基が、ヒドロキシル基およびハロゲン原子(Cl、Br、I、もしくはF)から選択される1つまたは複数の置換基で置換されているメタクリル酸エステル、
− 式CH2=CHCOOR10のアクリル酸エステルであり、アクリル酸2-ヒドロキシプロピルおよびアクリル酸2-ヒドロキシエチルなどの、R10がヒドロキシル基およびハロゲン原子(Cl、Br、I、もしくはF)から選択される1つまたは複数の置換基で置換された線状もしくは分枝状のC1〜C12のアルキル基を表し、または、R10が、5〜30回のオキシエチレン単位の反復を有するC1〜C12のアルキル-O-POE(ポリオキシエチレン)、例えばメトキシ-POEを表し、またはR10が、5〜30個のエチレンオキシド単位を含むポリオキシエチレン基を表すアクリル酸エステル、
b) 1つまたは複数のケイ素原子を含むエチレン性不飽和モノマー、例えば、メタクリルオキシプロピルトリメトキシシランおよびメタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン、
− ならびにそれらの混合物
から選択される。
特に好ましい追加のモノマーは、アクリル酸、メタクリル酸、およびメタクリル酸トリフルオロエチル、ならびにそれらの混合物である。
好ましい一実施形態によれば、本発明による組成物のブロックポリマーは非シリコーンポリマー、すなわちケイ素原子を含まないポリマーである。
この、もしくはこれらの追加のモノマーは、第1および/または第2のブロックの合計重量に対して、一般に30重量%以下、例えば1重量%〜30重量%、好ましくは5重量%〜20重量%、そしてより好ましくは7重量%〜15重量%の量になる。
それぞれの第1および第2のブロックは、(メタ)アクリル酸エステルから選択される少なくとも1種のモノマー、および場合によって(メタ)アクリル酸から選択される少なくとも1種のモノマー、ならびにそれらの混合物を含むことが好ましい。
それぞれの第1および第2のブロックは、アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステルから選択される少なくとも1種のモノマー、および場合によって(メタ)アクリル酸から選択される少なくとも1種のモノマー、ならびにそれらの混合物に全体として由来しているのが有利である。
本発明による組成物のブロックポリマーにはスチレンがないことが好ましい。この用語「スチレンのないポリマー」は、スチレン及びスチレン誘導体、例えばメチルスチレン、クロロスチレン、又はクロロメチルスチレン、などのスチレンモノマーをポリマーの合計重量に対して10重量%未満、好ましくは5重量%未満、より一層良好には2重量%未満、さらにより一層良好には1重量%未満しか含まないかまたはこれらのいずれをも全く含有しないポリマーを意味する。
本発明による組成物のブロックポリマーは、下記の調製方法によるフリーラジカル溶液重合によって得ることができる:
‐ 適切な反応器中に重合溶媒の一部を導入し、重合のために十分な温度に達するまで(典型的には60と120℃の間)加熱し、
‐ この温度に達するとすぐに、いくらかの重合開始剤の存在において第1のブロックの成分モノマーを導入し、
‐ 最大転化率90%に対応する時間Tの後、第2のブロックの成分モノマーおよび残りの開始剤を導入し、
‐ この混合物を(3〜6時間の範囲にある)時間T'の間反応させておき、その後室温までこの混合物を冷却し、
‐ 重合溶媒中に溶解しているポリマーが得られる。
用語、重合溶媒は、溶媒または溶媒の混合物を意味する。この重合溶媒は、特に酢酸エチル、酢酸ブチル;イソプロパノールおよびエタノールなどのアルコール;イソドデカンなどの脂肪族アルカン、ならびにそれらの混合物から選択できる。この重合溶媒は、酢酸ブチルとイソプロパノールまたはイソドデカンとの混合物が好ましい。
〔第1の実施形態〕
第1の実施形態によれば、本発明による組成物のブロックポリマーは、上記のa)において記述している40℃以上のTgを有する少なくとも1種の(特に1種の)第1のブロックと、上記のb)において記述している20℃以下のTgを有する少なくとも1種の(特に1種の)第2のブロックとを含む。
本ブロックポリマーの40℃以上のTgを有する第1のブロックは、上記において記述したモノマーなどの、これらのモノマーから調製したホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有するようなモノマーに由来するコポリマーであることが好ましい。
20℃以下のTgを有する第2のブロックは、上記において記述したモノマーなどの、これらのモノマーから調製したホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有するようなモノマーに由来するホモポリマーであることが有利である。
40℃以上のTgを有するブロックの割合は、本ポリマーの20重量%〜90重量%、さらにより良好には30重量%〜80重量%またさらに一層より良好には50重量%〜70重量%の範囲にあることが好ましい。20℃以下のTgを有するブロックの割合は、本ポリマーの5重量%〜75重量%、好ましくは15重量%〜50重量%またさらにより良好には25重量%〜45重量%の範囲にあることが好ましい。
したがって、第1の変形形態によれば、本発明による組成物のブロックポリマーは:
‐ 40℃以上のTgを有する、例えば70〜110℃の範囲にあるTgを有する、メタクリル酸メチル/アクリル酸コポリマーである第1のブロックと、
‐ 20℃以下の、例えば0〜20℃の範囲にあるTgを有する、アクリル酸メチルホモポリマーである第2のブロックと、
‐ メタクリル酸メチル/アクリル酸/アクリル酸メチルコポリマーである中間ブロックとを、含むことができる。
第2の変形形態によれば、本発明による組成物のブロックポリマーは:
‐ 40℃以上の、例えば70〜100℃の範囲にあるTgを有する、メタクリル酸メチル/アクリル酸/メタクリル酸トリフルオロエチルコポリマーである第1のブロックと、
‐ 20℃以下の、例えば0〜20℃の範囲にあるTgを有する、アクリル酸メチルホモポリマーである第2のブロックと、
‐ メタクリル酸メチル/アクリル酸/アクリル酸メチル/メタクリル酸トリフルオロエチルランダムコポリマーである中間ブロックと
を含むことができる。
〔第2の実施形態〕
第2の実施形態によれば、本発明による組成物のブロックポリマーは、c)において記述したブロックに従い20と40℃の間のガラス転移温度(Tg)を有する第1のブロックと、上記のb)において記述している20℃以下のガラス転移温度、または上記のa)において記述している40℃以上のガラス転移温度を有する第2のブロックとを含む。
20と40℃の間のTgを有する第1のブロックの割合は、本ポリマーの10重量%〜85重量%、さらにより良好には30重量%〜80重量%、またさらに一層より良好には50重量%〜70重量%の範囲にあることが好ましい。
第2のブロックが40℃以上のTgを有するブロックである場合、そのブロックは、本ポリマーの10重量%〜85重量%、さらにより良好には20重量%〜70重量%、またさらにより良好には30重量%〜70重量%の範囲にある割合で存在することが好ましい。
第2のブロックが20℃以下のTgを有するブロックである場合、そのブロックは、本ポリマーの10重量%〜85重量%、好ましくは20重量%〜70重量%、またさらにより良好には20重量%〜50重量%の範囲にある割合で存在することが好ましい。
本ブロックポリマーの20と40℃の間のTgを有する第1のブロックは、対応するホモポリマーが40℃以上のTgを有するようなモノマーに由来するコポリマー、また対応するホモポリマーが20℃以下のTgを有するようなモノマーに由来するコポリマーであることが好ましい。
20℃以下のTgを有する、または40℃以上のTgを有する第2のブロックは、ホモポリマーであることが有利である。
本発明による組成物のブロックポリマーは:
‐ 20と40℃の間のTgを有する、例えば25〜39℃の範囲にあるTgを有する、少なくとも1のアクリル酸メチルモノマー、少なくとも1のメタクリル酸メチルモノマー、および少なくとも1のアクリル酸モノマーを含むコポリマーである第1のブロックと、
‐ 40℃以上の、例えば85〜125℃の範囲にあるTgを有する、メタクリル酸メチルモノマーから構成されるホモポリマーである第2のブロックと、
‐ 少なくとも1のアクリル酸メチルモノマー、メタクリル酸メチルを含む中間ブロックと、
‐ 少なくとも1のメタクリル酸メチル、少なくとも1のアクリル酸モノマー、および少なくとも1のアクリル酸メチルモノマーを含む中間ブロックと
を含むのが有利である。
本発明による組成物は、本組成物の合計重量に対してブロックポリマーの乾燥重量で0.1〜60重量%、好ましくは0.5〜50重量%、より好ましくは1〜40重量%のブロックポリマーを含むことが有利である。
〔有機溶媒媒体〕
本発明による化粧用組成物の化粧品として許容可能な媒体は、有機溶媒または有機溶媒の混合物を含む有機溶媒媒体を含む。
有機溶媒は:
‐ メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノン、およびアセトンなどの環境温度で液体であるケトン;
‐ エタノール、イソプロパノール、ジアセトンアルコール、2-ブトキシエタノール、およびシクロヘキサノールなどの環境温度で液体であるアルコール;
‐ プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、およびジプロピレングリコールモノn-ブチルエーテルなどの環境温度で液体であるプロピレングリコールエーテル;
‐ γ-ブチロラクトンなどの環状エステル;
‐ 酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸n-ブチル、酢酸イソペンチル、酢酸メトキシプロピル、および乳酸ブチルなどの(合計して炭素原子3〜8個を有する)短分子鎖エステル;
‐ ジエチルエーテル、ジメチルエーテル、またはジクロロジエチルエーテルなどの環境温度で液体であるエーテル;
‐ デカン、ヘプタン、ドデカン、またはシクロヘキサンなどの環境温度で液体であるアルカン;
‐ ジメチルスルホキシドなどのアルキルスルホキシド;
ベンズアルデヒド、およびアセトアルデヒドなどの環境温度で液体であるアルデヒド;
‐ 3-エトキシプロピオン酸エチル;
‐ プロピレンカーボネート、およびジメチルカーボネートなどのカーボネート;
‐ メチラールなどのアセタール;
‐ ならびにそれらの混合物
から選択できる。
溶媒は、酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸n-ブチル、酢酸イソペンチル、酢酸メトキシプロピル、および乳酸ブチル、およびそれらの混合物などの、合計して炭素原子3〜8個を有する短分子鎖エステルから選択されるのが好ましい。
有機溶媒媒体は、本組成物の合計重量に対して10重量%〜95重量%、好ましくは15重量%〜80重量%、またより好ましくは20重量%〜60重量%に相当する。
本発明による組成物の化粧品として許容可能な媒体は、場合によって水性媒体を含んでよい。
〔可塑剤〕
可塑剤は、カルボン酸とジオールとの反応から得られるエステル、ポリエーテル、ジメチコーンコポリオール、エチルトシルアミド、およびそれらの混合物から選択される。
カルボン酸とジオールとの反応から得られるエステルは、式R11COOHのモノカルボン酸と式HOR12OHのジオールとの反応から得られるモノエステルが好ましい。ここで、式中、同一または異なっているR11およびR12は、炭素原子3〜15個を含有することが好ましく、かつ場合によってN、O、およびSなどの1種または複数のヘテロ原子を含有する線状、分枝状または環状の、飽和もしくは不飽和炭化水素鎖を表す。R11は、プロピル、ブチルまたはイソブチルなどのC3〜C5アルキル基であることが、またR12は、炭素原子5〜10個を含有する飽和線状炭化水素鎖であることが好ましい。
本可塑剤は、イソ酪酸と、2,2,4-トリメチルペンタン-1,3-ジオールなどのオクタンジオールとの反応から得られるモノエステル、例えば、Eastman Chemical社により販売されるTEXANOL Ester Alcoholなどが有利である。
ポリエーテルは、下記の一般式:
H-(O-CxH2x)m-(O-CyH2y)n-OH (I)
(式中、同一または異なっているxおよびyは2〜10、好ましくは3〜5の範囲にある整数であり、そして、
mおよびnは独立に、0〜1000、好ましくは0〜100の範囲にある整数である。xが3であり、y=0であるのが好ましい。)を有するものから選択することが好ましい。
この式に従うポリエーテルとして、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール-ポリプロピレングリコールコポリマー、およびその混合物を挙げることができる。例えば500〜15000、好ましくは600〜10000の範囲にある分子量を有する高分子量のポリプロピレングリコール、そして特に、2000〜4000の範囲にある分子量を有するポリプロピレングリコールを使用するのが有利である。
本可塑剤は、ジメチコーンコポリオールからも選択できる。
ジメチコーンコポリオールは、側鎖(ペンダント)か分子鎖末端にあるポリオキシエチレンまたはポリオキシプロピレン基などのポリエーテル基、好ましくはポリオキシプロピレン基を含む、ポリジメチルシロキサンポリマーである。
本発明によるジメチコーンコポリオールは、炭素原子8個を超える、特にC8〜C22の、長鎖アルキル基を含有しないことが好ましい。
特にジメチコーンコポリオールとして、下記の式(II) に従うものを使用することが可能である。:
Figure 2005289991
(式中:
‐ R13、R14およびR15は独立に:
‐ メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、もしくはヘキシルなどのC1〜C6アルキル基、または、
‐ -(CH2)a-(O-CxH2x)m-(O-CyH2y)n-O-R16基を表し、ただし
‐ aが0〜8の範囲にある整数であり、
‐ R13、R14およびR15基の少なくとも1つが上記において定義した-(CH2)a-(O-CxH2x)m-(O-CyH2y)n-O-R16基であるという条件で、R16が水素原子、またはメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、もしくはヘキシルなどのC1〜C6アルキル基であり、
‐ 同一または異なるxおよびyが2〜10、好ましくは3〜5の範囲にある整数であり、そして、より好ましくはx=3かつy=0であり、
‐ mおよびnが独立に、0〜1000、好ましくは0〜100の範囲にある整数であり;
‐ Aは0〜200の範囲にある整数であり;
‐ Bは0〜100の範囲にある整数であり、ただしAおよびBは同時にゼロではない。)
本発明の特定の一実施形態において、ジメチコーンコポリオールは、式(II)の化合物であり、上式において
‐ B=0であり、
‐ Aは0〜200の範囲にある整数であり、
‐ R13およびR15は同一でありかつ-(CH2)a-(O-CxH2x)m-(O-CyH2y)n-O-R16基であり、ただしaが0〜8の範囲にある整数であり、R16が水素原子またはC1〜C6アルキル基を表し、x=3かつy=0であり、mおよびnが独立に0〜1000、好ましくは0〜100の範囲にある整数である化合物から選択される。
OSIおよびMAZIL社によりSILWET L-8500の名称のもとで販売されているジメチコーンコポリオールなどの、α,ω-プロピルポリオキシプロピレン基を含有するジメチコーンコポリオールを挙げることができる。
可塑剤として、Pan-Americana社によりRESIMPOL 8の名称のもとで販売されている、エチルトシルアミドを挙げることもできる。
1種または複数の可塑剤は、本組成物の合計重量に対して1重量%〜15重量%、好ましくは2重量%〜10重量%、またより好ましくは3重量%〜8重量%の範囲にある量で存在できる。
〔皮膜形成性ポリマーの添加〕
本発明による組成物のブロックポリマーのほかに、本組成物は、皮膜形成性ポリマーなどの追加のポリマーを含むことができる。本発明により、「皮膜形成性ポリマー」は、それ自体で、または補助的な皮膜形成剤の存在において支持体に、また特にケラチン物質に密着する連続的皮膜を形成することが可能なポリマーである。
本発明の組成物中に使用することができる皮膜形成性ポリマーの中で、フリーラジカルタイプのまたは重縮合体タイプの合成ポリマー、天然産のポリマー、およびそれらの混合物を挙げることができる。
皮膜形成性ポリマーは、特に、ニトロセルロース、酢酸セルロース、アセト酪酸セルロース、アセトプロピオン酸セルロース、エチル-セルロースなどのセルロースポリマー、さもなければポリウレタン、アクリルポリマー、ビニルポリマー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂、アリールスルホンアミド-ホルムアルデヒド樹脂(例えばトルエンスルホンアミド-ホルムアルデヒド樹脂)などのアルデヒド縮合生成物から得られる樹脂、さもなければエチルトシルアミド樹脂から選択できる。
皮膜形成性ポリマーとして、特に、HERCULES社により販売されているニトロセルロースRS 1/8 sec、RS 1/4 sec、RS 1/2 sec、RS 5 sec、RS 15 sec、RS 35 sec、RS 75 sec、RS 150 sec、AS 1/4 sec、AS 1/2 sec、SS 1/4 sec、SS 1/2 sec、SS 5 sec;トルエンスルホンアミド-ホルムアルデヒド樹脂であるAKZO社からの「Ketjentflex MS80」またはFACONNIER社からの「Santolite MHP」、「Santolite MS 80」またはPAN AMERICANA社からの「RESIMPOL 80」;アルキッド樹脂であるDAINIPPON社からの「BECKOSOL ODE 230-70-E」;アクリル樹脂であるROHM & HAAS社からの「ACRYLOID B66」、またはポリウレタン樹脂であるBAXENDEN社からの「TRIXENE PR 4127」の使用を実施できる。
本発明による組成物中に皮膜形成性ポリマーは、本組成物の合計重量に対して0.1重量%〜60重量%、好ましくは2重量%〜40重量%、そしてさらにより良好には5重量%〜25重量%の範囲にある量で存在できる。
〔着色剤〕
本発明による組成物は、当技術分野でよく知られている水溶性染料および微粉着色剤、例えば顔料、真珠光沢剤、およびフレークから選択された1種または複数の着色剤をも含有できる。これらの着色剤は、本組成物内に、本組成物の重量に対して0.01重量%〜50重量%、好ましくは0.01重量%〜30重量%の範囲にある量で存在できる。
顔料とは、白色のまたは着色された、鉱物質または有機質の、かつ生理学的媒体中に不溶である、本組成物を着色するための任意の形状の粒子を指すものとする。
真珠光沢剤とは、真珠光沢のある、特にある種の貝によりその貝殻内に生成される、さもなければ合成された、任意の形状の粒子を指すものとする。
顔料は、白色のもしくは着色された、鉱物質および/または有機質とすることができる。言及できる鉱物顔料の中には、二酸化チタン、場合によって表面処理したもの、酸化ジルコニウムまたは酸化セリウム、ならびに酸化亜鉛、酸化鉄(黒色、黄色または赤色)、酸化クロム、マンガンバイオレット、群青、クロム水和物およびフェリックブルー、金属粉末、例えばアルミニウム粉または銅粉がある。言及できる有機顔料の中には、カーボンブラック、D & Cタイプの顔料、およびコチニールカーマイン系レーキ、またはバリウム、ストロンチウム、カルシウム、またはアルミニウム系レーキがある。
真珠光沢顔料は、チタンで被覆したもしくはオキシ塩化ビスマスで被覆した雲母などの白色真珠光沢顔料;酸化鉄で被覆したチタン雲母、特にフェリックブルーもしくは酸化クロムで被覆したチタン雲母、上述のタイプの有機顔料で被覆したチタン雲母などの着色真珠光沢顔料、およびオキシ塩化ビスマス系真珠光沢顔料から選択できる。
水溶性染料は、例えば、ビートルート(ビートの根)液およびメチレンブルーである。
本発明による組成物は、特に、本組成物の合計重量に対し0.01重量%〜50重量%の範囲にある、好ましくは0.01重量%〜30重量%の範囲にある量で、1種または複数の充填材(フィラー)をさらに含むことができる。充填材とは、無色または白色の、鉱物質または合成の、本組成物を製造する温度に拘らず本組成物の媒体中に不溶な、任意の形状の粒子を指すものとする。これらの充填材は、本組成物のレオロジーまたは質感を改良する役割を果す。
この充填材は、結晶学的形状(例えば層状、立方晶、六方晶、斜方晶など)が何であっても、プレート状、球状もしくは横長の、任意の形状の鉱物質または有機質とすることができる。タルク、雲母、シリカ、カオリン、ポリアミド粉末(Nylon(登録商標))(Atochem社からのOrgasol)、ポリ-β-アラニン粉末およびポリエチレン粉末、テトラフルオロエチレンポリマー粉末(Teflon(登録商標))、ラウロイルリジン、デンプン、窒化ホウ素; 中空ポリマーマイクロスフェア、例えばポリ塩化ビニリデン/アクリロニトリル製のもの、例えばExpancel(登録商標)(Nobel Industries社);アクリル酸コポリマー (Polytrap(登録商標))(Dow Corning社)およびシリコーン樹脂のマイクロビーズ(例えばToshiba社からのTospearls(登録商標));ポリオルガノシロキサンエラストマー粒子、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、中空シリカマイクロスフェア(Maprecos社からのSilica Beads(登録商標))、ガラスもしくはセラミックマイクロカプセル、ならびに炭素原子8〜22個、また好ましくは炭素原子12〜18個を有する有機カルボン酸由来の金属石鹸、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウムもしくはステアリン酸リチウム;ラウリン酸亜鉛、またはミリスチン酸マグネシウムを挙げることができる。
〔他の添加剤〕
本組成物は、化粧組成物において通常使用される他の添加剤をさらに含むことができる。この種類の成分は、展着剤、湿潤剤、分散剤、脱泡剤、防腐剤、UV遮光剤、活性剤、界面活性剤、保湿剤、香料、中和剤、安定剤および酸化防止剤から選択できる。
もちろん、当分野の技術者は、本発明による使用向けの組成物の有利な性質が、場合によって添加を考慮する相補的成分によって悪影響を受けない、または実質的に悪影響を受けないように、その場合による相補的成分および/またはそれらの成分の量を選択するように取り計らうであろう。
他の態様により、本発明は、(i)少なくとも1つの区画の範囲を定めている容器であって、前記容器が密閉用部材により密閉されている容器と、(ii)前記区画の内部に収めた本発明による組成物とを備えるマニキュア製品を提供する。
この容器は任意の適正な形態のものとすることができる。この容器は、特に瓶の形態とすることができ、また少なくとも一部、ガラスなどの材料で製作できる。しかし、PPもしくはPEなど熱可塑性材料などの、または金属などの、ガラス以外の材料が使用できる。
この容器の密閉位置において、ねじ込むことにより、密閉用要素をその区画と連結することができる。別法としてねじ込み以外の方法で、特にスナップ固定することによって密閉用要素と容器とを連結することができる。
この容器に、塗布具を備え付けることが好ましく、この塗布具は、少なくとも1房の剛毛から構成されるブラシの形態とすることができる。別法として、塗布具はブラシの形態以外の形態、例えば、ヘラまたはフォームチップの形態である。
以下の実施例は、非限定的に本発明を例示している。
以下の実施例において、第1および第2のブロックについて示すTgは、上記において定義した方法で計算した理論Tgである。
〔実施例1:ポリ(メタクリル酸メチル/アクリル酸/アクリル酸メチル)ポリマーの調製〕
1リットル反応器中に、酢酸ブチル100gを導入し、次いで室温(25℃)から90℃まで1時間かかるようにして温度を上げる。
次いで、90℃でかつ1時間にわたり、メタクリル酸メチル180g、アクリル酸30g、酢酸ブチル40g、イソプロパノール70g、および2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルパーオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン(Akzo Nobel社からのTrigonox(登録商標)141)1.8gを添加する。
90℃で1時間、この混合物を保持する。
次いで、やはり90℃でかつ1時間にわたり、アクリル酸メチル90g、酢酸ブチル70g、イソプロパノール20g、および2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルパーオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン1.2gを上記の混合物中に導入する。
90℃で3時間、この混合物を保持し、次いで酢酸ブチル105g、およびイソプロパノール45gで希釈し、次いで全体を冷却する。
酢酸ブチル/イソプロパノール混合物中にポリマー活性材料40%を含有する溶液が得られる。
Tg 100℃を有するポリ(メタクリル酸メチル/アクリル酸)の第1のブロックと、Tg 10℃を有するポリアクリル酸メチルの第2のブロックと、メタクリル酸メチル/アクリル酸/ポリアクリル酸メチルランダムポリマーである中間ブロックとを含むポリマーが得られる。
このポリマーは、重量平均分子量52000および数平均分子量18000、すなわち2.89の多分散性指数Iを有する。
〔実施例2:ポリ(メタクリル酸メチル/アクリル酸/アクリル酸メチル)ポリマーの調製〕
1リットル反応器中に、酢酸ブチル100gを導入し、次いで室温(25℃)から90℃まで1時間かかるようにして温度を上げる。
次いで、90℃でかつ1時間にわたり、メタクリル酸メチル150g、アクリル酸30g、アクリル酸メチル30g、酢酸ブチル40g、イソプロパノール70g、および2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルパーオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン(Akzo Nobel社からのTrigonox(登録商標)141)1.8gを添加する。
90℃で1時間、この混合物を保持する。
次いで、やはり90℃でかつ1時間にわたり、アクリル酸メチル90g、酢酸ブチル70g、イソプロパノール20g、および2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルパーオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン1.2gを上記の混合物中に導入する。
90℃で3時間、この混合物を保持し、次いで酢酸ブチル105g、およびイソプロパノール45gで希釈し、次いで全体を冷却する。
酢酸ブチル/イソプロパノール混合物中にポリマー活性材料40%を含有する溶液が得られる。
Tg 80℃を有するポリ(アクリル酸/アクリル酸メチル)の第1のブロックと、Tg 10℃を有するポリアクリル酸メチルの第2のブロックと、アクリル酸/アクリル酸メチル/ポリアクリル酸メチルランダムポリマーである中間ブロックとを含むポリマーが得られている。
このポリマーは、重量平均分子量50000および数平均分子量17000、すなわち2.95の多分散性指数Iを有する。
〔実施例3:ポリ(アクリル酸/アクリル酸メチル/メタクリル酸トリフルオロエチル)ポリマーの調製〕
1リットル反応器中に、酢酸ブチル100gを導入し、次いで室温(25℃)から90℃まで1時間かかるようにして温度を上げる。
次いで、90℃でかつ1時間にわたり、メタクリル酸メチル120g、アクリル酸30g、メタクリル酸トリフルオロエチル60g、酢酸ブチル40g、イソプロパノール70g、および2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルパーオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン(Akzo Nobel社からのTrigonox(登録商標)141)1.8gを添加する。
90℃で1時間、この混合物を保持する。
次いで、やはり90℃でかつ1時間にわたり、アクリル酸メチル90g、酢酸ブチル70g、イソプロパノール20g、および2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルパーオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン1.2gを上記の混合物中に導入する。
90℃で3時間、この混合物を保持し、次いで酢酸ブチル105g、およびイソプロパノール45gで希釈し、次いで全体を冷却する。
酢酸ブチル/イソプロパノール混合物中にポリマー活性材料40%を含有する溶液が得られる。
Tg 85℃を有するポリ(アクリル酸/メタクリル酸メチル/メタクリル酸トリフルオロエチル)の第1のブロックと、Tg 10℃を有するポリアクリル酸メチルの第2のブロックと、アクリル酸/アクリル酸メチル/ポリアクリル酸メチル/メタクリル酸トリフルオロエチルランダムポリマーである中間ブロックとを含むポリマーが得られる。
このポリマーは、重量平均分子量53000および数平均分子量17500、すなわち3.03の多分散性指数Iを有する。
〔実施例4:ポリ(メタクリル酸メチル/アクリル酸メチル/アクリル酸)ポリマーの調製〕
1リットル反応器中に、酢酸エチル210gを導入し、次いで室温(25℃)から78℃まで1時間かかるようにして温度を上げる。
次いで、78℃でかつ1時間にわたり、メタクリル酸メチル54g、アクリル酸21g、アクリル酸メチル135g、および2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルパーオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン(Akzo Nobel社からのTrigonox(登録商標)141)1.8gを添加する。
90℃で1時間、この混合物を保持する。
次いで、やはり78℃でかつ1時間にわたり、メタクリル酸メチル90g、酢酸エチル90g、および2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルパーオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン1.2gを上記の混合物中に導入する。
78℃で3時間、この混合物を保持し、次いで酢酸エチル150gで希釈し、次いで全体を冷却する。
酢酸エチル中にポリマー活性材料40%を含有する溶液が得られる。
得られたポリマーは、Tg 35℃を有するポリ(アクリル酸メチル/メタクリル酸メチル/アクリル酸)の第1のブロックと、Tg 100℃を有するポリ(メタクリル酸メチル)の第2のブロックと、メタクリル酸メチル/アクリル酸/ポリアクリル酸メチルランダムポリマーである中間ブロックとを含む。
このポリマーは、重量平均分子量141000および数平均分子量50000、すなわち2.82の多分散性指数Iを有する。
〔実施例5:ポリ(メタクリル酸メチル/アクリル酸メチル/アクリル酸)ポリマーの調製〕
1リットル反応器中に、酢酸ブチル100gを導入し、次いで室温(25℃)から90℃まで1時間かかるようにして温度を上げる。
次いで、90℃でかつ1時間にわたり、メタクリル酸メチル50.4g、アクリル酸21g、アクリル酸メチル138.6g、酢酸ブチル40g、イソプロパノール70g、および2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルパーオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン(Akzo Nobel社からのTrigonox(登録商標)141)1.8gを添加する。
90℃で1時間、この混合物を保持する。
次いで、やはり90℃でかつ1時間にわたり、メタクリル酸メチル90g、酢酸ブチル70g、イソプロパノール20g、および2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルパーオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン1.2gを上記の混合物中に導入する。
90℃で3時間、この混合物を保持し、次いで酢酸ブチル105g、およびイソプロパノール45gで希釈し、次いで全体を冷却する。
酢酸ブチル/イソプロパノール混合物中にポリマー活性材料40%を含有する溶液が得られる。
得られたポリマーは、Tg 35℃を有するポリ(アクリル酸メチル/メタクリル酸メチル/アクリル酸)の第1のブロックと、Tg 100℃を有するポリ(メタクリル酸メチル)の第2のブロックと、メタクリル酸メチル/アクリル酸/ポリアクリル酸メチルランダムポリマーである中間ブロックとを含む。
〔実施例6: マニキュア〕
下記の組成を有するマニキュアを調製した。例1〜4には、本発明による可塑剤が含まれ、例5および6には従来技術の可塑剤が含まれる。
Figure 2005289991
それぞれの例について、上記に示したように組成物の皮膜の吸水性を測定した。
その結果を、下記の表中に示す:
Figure 2005289991
本発明による可塑剤を含む組成物1〜4は、従来技術の組成物よりも低い吸水性を示し、したがってより良好な耐水性を示すワニス塗膜を形成する。
組成物1〜4はまた、光沢があり、かつ長期にわたり良好な保持力を有すると判定される。

Claims (87)

  1. 有機溶媒媒体を含む、化粧品として許容可能な媒体中に、10%以下の吸水性を示す皮膜を形成することが可能であるように、少なくとも1種のブロックポリマーと少なくとも1種の可塑剤とを含むマニキュア組成物。
  2. 前記可塑剤が、ジオールとカルボン酸の反応から得られたエステル、ポリエーテル、ジメチコーンコポリオール、エチルトシルアミド、およびそれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 有機溶媒媒体を含む、化粧品として許容可能な媒体中に、少なくとも1種のブロックポリマーと、少なくとも1種の可塑剤であって、ジオールとカルボン酸の反応から得られたエステル、ポリエーテル、ジメチコーンコポリオール、エチルトシルアミド、およびそれらの混合物から選択される少なくとも1種の可塑剤とを含むマニキュア組成物。
  4. 前記ブロックポリマーが、皮膜形成性線状エチレン性ブロックポリマーであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記ブロックポリマーが、ガラス転移温度(Tg)の異なる少なくとも1種の第1のブロックと、少なくとも1種の第2のブロックとを含み、第1および第2のブロックが、少なくとも1種の第1のブロックの成分モノマーと、少なくとも1種の第2のブロックの成分モノマーとを含む中間セグメントを介して一緒に結合されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記第1のブロックと第2のブロックとが不相容性であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記ブロックポリマーの前記第1のブロックが、
    a)40℃以上のTgを有するブロック、
    b)20℃以下のTgを有するブロック、
    c)20と40℃の間のTgを有するブロック
    から選択され、かつ前記第2のブロックが、前記第1のブロックと異なった範疇a)、b)またはc)から選択されることを特徴とする請求項6に記載の組成物。
  8. 前記ブロックポリマーの40℃以上のTgを有するブロックが、1種または複数のモノマーに全体としてまたは部分的に由来し、これらのモノマーから調製したホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有するものであることを特徴とする請求項7に記載の組成物。
  9. その対応するホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有する前記モノマーが、下記のモノマー:
    ‐ 式CH2=C(CH3)-COOR1(式中R1がメチル、エチル、プロピルもしくはイソブチル基などの、炭素原子1〜4個を含有する線状もしくは分枝状の置換されていないアルキル基を表し、またはR1がC4〜C12のシクロアルキル基を表す。)のメタクリル酸エステル、
    ‐ 式CH2=CH-COOR2(式中R2が、アクリル酸イソボルニルなどのC4〜C12のシクロアルキル基、またはtert-ブチル基を表す。)のアクリル酸エステル、
    ‐ 式:
    Figure 2005289991
    (式中、同一または異なることができるR7およびR8が、それぞれ水素原子、またはn-ブチル、t-ブチル、イソプロピル、イソヘキシル、イソオクチル、もしくはイソノニル基などの、炭素原子1〜12個の線状もしくは分枝状のアルキル基を表し、またはR7がHを表しかつR8が1,1-ジメチル-3-オキソブチル基を表し、またR'がHもしくはメチルを示す。)の(メタ)アクリルアミド、
    ‐ ならびにそれらの混合物
    から選択されることを特徴とする請求項8に記載の組成物。
  10. その対応するホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有する前記モノマーが、メタクリル酸メチル、メタクリル酸イソブチル、および(メタ)アクリル酸イソボルニル、ならびにそれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項8または9に記載の組成物。
  11. 前記ブロックポリマーの20℃以下のTgを有するブロックが、1種または複数のモノマーに全体としてまたは部分的に由来し、これらのモノマーから調製したホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有するものであることを特徴とする請求項7に記載の組成物。
  12. その対応するホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有する前記モノマーが、下記のモノマー:
    ‐ 式CH2=CHCOOR3のアクリル酸エステルであり、R3が、tert-ブチル基を除いた線状もしくは分枝状C1〜C12の置換されていないアルキル基を表し、前記アルキル基にはO、NおよびSから選択される1つまたは複数のヘテロ原子が場合によって挿入される、アクリル酸エステル、
    ‐ 式CH2=C(CH3)-COOR4のメタクリル酸エステルであり、R4が線状もしくは分枝状C6〜C12の置換されていないアルキル基を表し、前記アルキル基にはO、NおよびSから選択される1つまたは複数のヘテロ原子が場合によって挿入される、メタクリル酸エステル、
    ‐ 式R5-CO-O-CH=CH2(式中R5が線状もしくは分枝状のC4〜C12アルキル基を表す。)のビニルエステル、
    ‐ ビニルおよびメチルエーテルならびにビニルおよびエチルエーテルなどの、ビニルおよびC4〜C12アルキルエーテル、
    ‐ N-オクチルアクリルアミドなどのN-(C4〜C12)アルキルアクリルアミド、
    ‐ ならびにそれらの混合物
    から選択されることを特徴とする請求項11に記載の組成物。
  13. その対応するホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有する前記モノマーが、tert-ブチル基を除いて、そのアルキル鎖が炭素原子1〜10個を含有するアクリル酸アルキルから選択されることを特徴とする請求項12に記載の組成物。
  14. 20と40℃の間のTgを有する前記ブロックが、1種または複数のモノマーに全体としてまたは部分的に由来し、これらのモノマーから調製したホモポリマーが20と40℃の間のガラス転移温度を有するものであることを特徴とする請求項7に記載の組成物。
  15. 20と40℃の間のTgを有する前記ブロックが、対応するホモポリマーが40℃以上のTgを有するものであるモノマーと、対応するホモポリマーが20℃以下のTgを有するものであるモノマーとに全体としてまたは部分的に由来していることを特徴とする請求項14に記載の組成物。
  16. 20と40℃の間のTgを有する前記ブロックが、メタクリル酸メチル、アクリル酸およびメタクリル酸イソボルニル、メタクリル酸トリフルオロエチル、アクリル酸ブチル、ならびにアクリル酸2-エチルヘキシル、ならびにそれらの混合物から選択されるモノマーに全体としてまたは部分的に由来していることを特徴とする請求項14または15に記載の組成物。
  17. 前記ブロックポリマーが、少なくとも1種の第1のブロックと、少なくとも1種の第2のブロックとを含み、前記第1のブロックが40℃以上のガラス転移温度(Tg)を有し、かつ前記第2のブロックが20℃以下のガラス転移温度を有し、前記第1および前記第2のブロックが、少なくとも1種の前記第1のブロックの成分モノマーと、少なくとも1種の前記第2のブロックの成分モノマーとを含む中間セグメントを介して一緒に結合されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  18. 前記ブロックポリマーの前記第1のブロックが1種または複数のモノマーに全体としてまたは部分的に由来し、これらのモノマーから調製したホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有するものであることを特徴とする請求項17に記載の組成物。
  19. 前記第1のブロックがモノマーに由来しているコポリマーであり、これらのモノマーから調製したホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有するものであることを特徴とする請求項17に記載の組成物。
  20. その対応するホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有するモノマーが、下記のモノマー:
    ‐ 式CH2=C(CH3)-COOR1(式中R1がメチル、エチル、プロピルもしくはイソブチル基などの、炭素原子1〜4個を含有する線状もしくは分枝状の置換されていないアルキル基を表し、またはR1がC4〜C12のシクロアルキル基を表す。)のメタクリル酸エステル、
    ‐ 式CH2=CH-COOR2(式中R2が、アクリル酸イソボルニルなどのC4〜C12のシクロアルキル基、またはtert-ブチル基を表す。)のアクリル酸エステル、
    ‐式:
    Figure 2005289991
    (式中、同一または異なることができるR7およびR8が、それぞれ水素原子、またはn-ブチル、t-ブチル、イソプロピル、イソヘキシル、イソオクチル、もしくはイソノニル基などの、炭素原子1〜12個の線状もしくは分枝状のアルキル基を表し;またはR7がHを表しかつR8が1,1-ジメチル-3-オキソブチル基を表し、そしてR'がHもしくはメチルを示す。)の(メタ)アクリルアミド、
    ‐ ならびにそれらの混合物
    から選択されることを特徴とする請求項18または19に記載の組成物。
  21. その対応するホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有する前記モノマーが、メタクリル酸メチル、メタクリル酸イソブチル、および(メタ)アクリル酸イソボルニル、ならびにそれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項18から20のいずれか一項に記載の組成物。
  22. 前記ブロックポリマーの前記第1のブロックの割合が、ポリマーの20重量%〜90重量%、さらにより良好には30重量%〜80重量%またさらに一層より良好には50重量%〜70重量%の範囲にあることを特徴とする請求項17から21のいずれか一項に記載の組成物。
  23. 前記ブロックポリマーの前記第2のブロックが1種または複数のモノマーに全体としてまたは部分的に由来し、これらのモノマーから調製したホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有するものであることを特徴とする請求項17から22のいずれか一項に記載の組成物。
  24. 前記第2のブロックがモノマーに由来するホモポリマーであり、これらのモノマーから調製したホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有するものであることを特徴とする請求項17から22のいずれか一項に記載の組成物。
  25. その対応するホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有する前記モノマーが、下記のモノマー:
    ‐ 式CH2=CHCOOR3のアクリル酸エステルであり、R3が、tert-ブチル基を除いた線状もしくは分枝状C1〜C12の置換されていないアルキル基を表し、前記アルキル基にはO、NおよびSから選択される1つまたは複数のヘテロ原子が場合によって挿入される、アクリル酸エステル、
    ‐ 式CH2=C(CH3)-COOR4のメタクリル酸エステルであり、R4が線状もしくは分枝状C6〜C12の置換されていないアルキル基を表し、前記アルキル基にはO、NおよびSから選択される1つまたは複数のヘテロ原子が場合によって挿入される、メタクリル酸エステル、
    ‐ 式R5-CO-O-CH=CH2(式中R5が線状もしくは分枝状のC4〜C12アルキル基を表す)のビニルエステル、
    ‐ ビニルアルコールおよびC4〜C12アルコールエーテル、
    ‐ N-オクチルアクリルアミドなどのN-(C4〜C12)アルキルアクリルアミド、
    ‐ ならびにそれらの混合物
    から選択されることを特徴とする請求項23または24に記載の組成物。
  26. その対応するホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有する前記モノマーが、tert-ブチル基を除いて、そのアルキル鎖が炭素原子1〜10個を含有するアクリル酸アルキルから選択されることを特徴とする請求項23から25のいずれか一項に記載の組成物。
  27. 前記ブロックポリマーの20℃以下のTgを有する前記第2のブロックの割合が、ポリマーの5重量%〜75重量%、さらにより良好には15重量%〜50重量%、またさらに一層より良好には25重量%〜45重量%の範囲にあることを特徴とする請求項20から25のいずれか一項に記載の組成物。
  28. 前記ブロックポリマーが、少なくとも1種の第1のブロックと、少なくとも1種の第2のブロックとを含み、前記第1のブロックが20と40℃の間のガラス転移温度(Tg)を有し、また前記第2のブロックが20℃以下のガラス転移温度または40℃以上のガラス転移温度を有し、前記第1および第2のブロックが、少なくとも1種の前記第1のブロックの成分モノマーと、少なくとも1種の前記第2のブロックの成分モノマーとを含む中間セグメントを介して一緒に結合されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  29. 前記ブロックポリマーの20と40℃の間のTgを有する前記第1のブロックが1種または複数のモノマーに全体としてまたは部分的に由来し、これらのモノマーから調製したホモポリマーが20と40℃の間のガラス転移温度を有するものであることを特徴とする請求項28に記載の組成物。
  30. 前記ブロックポリマーの20と40℃の間のTgを有する前記第1のブロックが、対応するホモポリマーが40℃以上のTgを有するものであるモノマーと、対応するホモポリマーが20℃以下のTgを有するものであるモノマーとに由来しているコポリマーであることを特徴とする請求項28または29に記載の組成物。
  31. 前記ブロックポリマーの20と40℃の間のTgを有する前記第1のブロックが、メタクリル酸メチル、アクリル酸およびメタクリル酸イソボルニル、アクリル酸ブチル、ならびにアクリル酸2-エチルヘキシル、ならびにそれらの混合物から選択されたモノマーに由来していることを特徴とする請求項28から30のいずれか一項に記載の組成物。
  32. 20と40℃の間のTgを有する前記第1のブロックの割合が、ポリマーの10重量%〜85重量%、さらにより良好には30重量%〜80重量%、またさらに一層より良好には50重量%〜70重量%の範囲にあることを特徴とする請求項28から31のいずれか一項に記載の組成物。
  33. 前記ブロックポリマーの前記第2のブロックが、40℃以上のTgを有し、かつ、これらのモノマーから調製したホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有するものである1種または複数のモノマーに全体としてまたは部分的に由来していることを特徴とする請求項28から32のいずれか一項に記載の組成物。
  34. 前記ブロックポリマーの前記第2のブロックが、40℃以上のTgを有し、また、これらのモノマーから調製したホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有するものであるモノマーに由来しているホモポリマーであることを特徴とする請求項28から33のいずれか一項に記載の組成物。
  35. その対応するホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有するモノマーが、下記のモノマー:
    ‐ 式CH2=C(CH3)-COOR1(式中R1がメチル、エチル、プロピルもしくはイソブチル基などの、炭素原子1〜4個を含有する線状もしくは分枝状の置換されていないアルキル基を表し、またはR1がC4〜C12のシクロアルキル基を表す。)のメタクリル酸エステル、
    ‐ 式CH2=CH-COOR2(式中R2が、アクリル酸イソボルニルなどのC4〜C12のシクロアルキル基、またはtert-ブチル基を表す。)のアクリル酸エステル、
    ‐ 式:
    Figure 2005289991
    (式中、同一または異なることができるR7およびR8が、それぞれ水素原子、またはn-ブチル、t-ブチル、イソプロピル、イソヘキシル、イソオクチル、もしくはイソノニル基などの、炭素原子1〜12個の線状もしくは分枝状のアルキル基を表し;またはR7がHを表しかつR8が1,1-ジメチル-3-オキソブチル基を表し、そしてR'がHもしくはメチルを示す。)の(メタ)アクリルアミド、
    ‐ ならびにそれらの混合物
    から選択されることを特徴とする請求項28から34のいずれか一項に記載の組成物。
  36. その対応するホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有する前記モノマーが、メタクリル酸メチル、メタクリル酸イソブチル、および(メタ)アクリル酸イソボルニル、ならびにそれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項28から35のいずれか一項に記載の組成物。
  37. 前記ブロックポリマーの40℃以上のTgを有する前記第2のブロックの割合が、ポリマーの10重量%〜85重量%、好ましくは20重量%〜70重量%、またさらにより良好には30重量%〜70重量%の範囲にあることを特徴とする請求項28から36のいずれか一項に記載の組成物。
  38. 前記第2のブロックが、20℃以下のTgを有し、かつ、これらのモノマーから調製したホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有するものである1種または複数のモノマーに全体としてまたは部分的に由来していることを特徴とする請求項28から32のいずれか一項に記載の組成物。
  39. 前記ブロックポリマーの前記第2のブロックが、20℃以下のTgを有し、かつ、これらのモノマーから調製したホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有するものであるモノマーに由来しているホモポリマーであることを特徴とする請求項28から32のいずれか一項に記載の組成物。
  40. その対応するホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有するモノマーが、下記のモノマー:
    式CH2=CHCOOR3のアクリル酸エステルであり、R3が、tert-ブチル基を除いた線状もしくは分枝状C1〜C12の置換されていないアルキル基を表し、前記アルキル基にはO、NおよびSから選択される1つまたは複数のヘテロ原子が場合によって挿入される、アクリル酸エステル、
    ‐ 式CH2=C(CH3)-COOR4のメタクリル酸エステルであり、R4が線状もしくは分枝状C6〜C12の置換されていないアルキル基を表し、前記アルキル基にはO、NおよびSから選択される1つまたは複数のヘテロ原子が場合によって挿入される、メタクリル酸エステル、
    ‐ 式R5-CO-O-CH=CH2(式中R5が線状もしくは分枝状のC4〜C12アルキル基を表す)のビニルエステル、
    ‐ ビニルおよびメチルエーテルならびにビニルおよびエチルエーテルなどの、ビニルおよびC4〜C12アルキルエーテル、
    ‐ N-オクチルアクリルアミドなどのN-(C4〜C12)アルキルアクリルアミド、
    ‐ ならびにそれらの混合物
    から選択されることを特徴とする請求項38または39に記載の組成物。
  41. そのホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有する前記モノマーが、tert-ブチル基を除いて、そのアルキル鎖が炭素原子1〜10個を含有するアクリル酸アルキルから選択されることを特徴とする請求項38から40のいずれか一項に記載の組成物。
  42. 前記ブロックポリマーの20℃以下のガラス転移温度を有するブロックの割合が、ポリマーの20重量%〜90重量%、さらにより良好には30重量%〜80重量%、またさらに一層より良好には50重量%〜70重量%の範囲にあることを特徴とする請求項32から41のいずれか一項に記載の組成物。
  43. 前記ブロックポリマーの前記第1のブロックおよび/または前記第2のブロックが、少なくとも1種の追加のモノマーを含むことを特徴とする請求項1から42のいずれか一項に記載の組成物。
  44. 前記追加のモノマーが、親水性モノマー、および1つまたは複数のケイ素原子を含むエチレン性不飽和モノマー、ならびにそれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項43に記載の組成物。
  45. 前記追加のモノマーが:
    ‐ 少なくとも1つのカルボン酸もしくはスルホン酸官能基を含むエチレン性不飽和モノマー、
    ‐ 式CH2=C(CH3)-COOR6(式中R6がメチル、エチル、プロピルもしくはイソブチル基などの、炭素原子1〜4個を含有する線状もしくは分枝状アルキル基を表し、前記アルキル基が、ヒドロキシル基およびハロゲン原子から選択される1つまたは複数の置換基で置換されている。)のメタクリル酸エステル、
    ‐ 式CH2=C(CH3)-COOR9のメタクリル酸エステルであり、R9が線状もしくは分枝状のC6〜C12のアルキル基を表し、前記アルキル基にはO、N、およびSから選択される1種または複数のヘテロ原子が場合によって挿入され、前記アルキル基が、ヒドロキシル基およびハロゲン原子(Cl、Br、I、もしくはF)から選択される1つまたは複数の置換基で置換されている、メタクリル酸エステル、
    ‐ 式CH2=CHCOOR10のアクリル酸エステルであり、アクリル酸2-ヒドロキシプロピルおよびアクリル酸2-ヒドロキシエチルなどの、R10がヒドロキシル基およびハロゲン原子(Cl、Br、I、もしくはF)から選択される1つまたは複数の置換基で置換された線状もしくは分枝状のC1〜C12のアルキル基を表し、または、R10が、5〜30回のオキシエチレン単位の反復を有するC1〜C12のアルキル-O-POE(ポリオキシエチレン)、例えばメトキシ-POEを表し、またはR10が、5〜30個のエチレンオキシド単位を含むポリオキシエチレン化基を表すアクリル酸エステル、
    ‐ 少なくとも1つの第三級アミン官能基を含むエチレン性不飽和モノマー、
    ‐ ならびにそれらの混合物
    から選択されることを特徴とする請求項43または44に記載の組成物。
  46. 1種または複数の前記追加のモノマーが、アクリル酸、メタクリル酸、およびメタクリル酸トリフルオロエチル、ならびにそれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項43から45のいずれか一項に記載の組成物。
  47. 1種または複数の前記追加のモノマーが、前記ブロックポリマーの前記第1および/または前記第2のブロックの合計重量に対して、1〜30重量%になることを特徴とする請求項43から46のいずれか一項に記載の組成物。
  48. 前記ブロックポリマーの前記第1および前記第2のブロックのそれぞれが、(メタ)アクリル酸エステルから選択される少なくとも1種のモノマー、および場合によって(メタ)アクリル酸から選択される少なくとも1種のモノマー、ならびにそれらの混合物を含むことを特徴とする請求項1から47のいずれか一項に記載の組成物。
  49. 前記ブロックポリマーの前記第1および前記第2のブロックのそれぞれが、アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステルから選択される少なくとも1種のモノマー、および場合によって(メタ)アクリル酸から選択される少なくとも1種のモノマー、ならびにそれらの混合物に全体として由来していることを特徴とする請求項1から48のいずれか一項に記載の組成物。
  50. 前記ブロックポリマーの前記第1および前記第2のブロックのガラス転移温度(Tg)の間の差異が10℃を超える、さらにより良好には20℃を超える、好ましくは30℃を超える、またさらにより良好には40℃を超えることを特徴とする請求項1から49のいずれか一項に記載の組成物。
  51. 前記ブロックポリマーの前記中間ブロックが、前記第1および前記第2のブロックのガラス転移温度の間のガラス転移温度を有することを特徴とする請求項1から50のいずれか一項に記載の組成物。
  52. 前記ブロックポリマーが、2を超える、好ましくは2.5以上の、より好ましくは2.8以上の、多分散性指数Iを有することを特徴とする請求項1から51のいずれか一項に記載の組成物。
  53. 前記ブロックポリマーが、2.8と6の間の多分散性指数を有することを特徴とする請求項1から52のいずれか一項に記載の組成物。
  54. 前記ブロックポリマーが、皮膜形成性線状エチレン性ブロックポリマーであることを特徴とする請求項1から53のいずれか一項に記載の組成物。
  55. 前記ブロックポリマーが、300000以下の重量平均分子量(Mw)を有することを特徴とする請求項1から54のいずれか一項に記載の組成物。
  56. 前記ブロックポリマーが、35000〜200000の、またさらにより良好には45000〜150000の範囲にある重量平均分子量(Mw)を有することを特徴とする請求項1から55のいずれか一項に記載の組成物。
  57. 前記ブロックポリマーが、70000以下の数平均分子量(Mn)を有することを特徴とする請求項1から56のいずれか一項に記載の組成物。
  58. 前記ブロックポリマーが、10000〜60000の、またさらにより良好には12000〜50000の範囲にある数平均分子量(Mn)を有することを特徴とする請求項1から57のいずれか一項に記載の組成物。
  59. 前記ブロックポリマーが、室温(25℃)においてpHの修正なしで、水中における活性物質含量少なくとも1重量%において、または水と、炭素原子2〜5個を含有する線状もしくは分枝状低級一価アルコールとの混合物中における活性物質含量少なくとも1重量%において、可溶ではないことを特徴とする請求項1から58のいずれか一項に記載の組成物。
  60. 前記ブロックポリマーがエラストマーではないことを特徴とする請求項1から59のいずれか一項に記載の組成物。
  61. 前記ブロックポリマーが、本組成物の合計重量に対して乾燥物として0.1〜60重量%、好ましくは0.5〜50重量%、そして、より好ましくは1〜40重量%になることを特徴とする請求項1から60のいずれか一項に記載の組成物。
  62. 前記有機溶媒媒体が:
    ‐ メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノン、およびアセトンなどの環境温度で液体であるケトン;
    ‐ エタノール、イソプロパノール、ジアセトンアルコール、2-ブトキシエタノール、およびシクロヘキサノールなどの環境温度で液体であるアルコール;
    ‐ プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、およびジプロピレングリコールモノ-n-ブチルエーテルなどの環境温度で液体であるプロピレングリコールエーテル;
    ‐ γ-ブチロラクトンなどの環状エステル;
    ‐ 酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸n-ブチル、酢酸イソペンチル、酢酸メトキシプロピル、および乳酸ブチルなどの(合計して炭素原子3〜8個を有する。)短分子鎖エステル;
    ‐ ジエチルエーテル、ジメチルエーテル、またはジクロロジエチルエーテルなどの環境温度で液体であるエーテル;
    ‐ デカン、ヘプタン、ドデカン、またはシクロヘキサンなどの環境温度で液体であるアルカン;
    ‐ ジメチルスルホキシドなどのアルキルスルホキシド;
    ‐ ベンズアルデヒド、およびアセトアルデヒドなどの環境温度で液体であるアルデヒド;
    ‐ 3-エトキシプロピオン酸エチル;
    ‐ プロピレンカーボネート、およびジメチルカーボネートなどのカーボネート;
    ‐ メチラールなどのアセタール;
    ‐ ならびにそれらの混合物
    から選択された少なくとも1種の有機溶媒を含むことを特徴とする請求項1から61のいずれか一項に記載の組成物。
  63. 前記有機溶媒媒体が、本組成物の合計重量に対して10重量%〜95重量%、好ましくは15重量%〜80重量%、そして、より好ましくは20重量%〜60重量%になることを特徴とする請求項1から62のいずれか一項に記載の組成物。
  64. カルボン酸とジオールとのエステルがモノエステルであることを特徴とする請求項2から63のいずれか一項に記載の組成物。
  65. カルボン酸とジオールとのエステルが、式R11COOHのモノカルボン酸と式HOR12OHのジオールとの反応から得られ、ただし、上式において、同一または異なっているR11およびR12が、好ましくは炭素原子3〜15個を含有し、かつ場合によってN、O、およびSなどの1種または複数のヘテロ原子を含有する線状、分枝状または環状の、飽和もしくは不飽和炭化水素鎖を表すことを特徴とする請求項2から64のいずれか一項に記載の組成物。
  66. R11がC3〜C5のアルキル基であり、またR12が、炭素原子5〜10個を含有する飽和線状炭化水素鎖であることを特徴とする請求項65に記載の組成物。
  67. 前記可塑剤が、イソ酪酸と2,2,4-トリメチルペンタン-1,3-ジオールとの反応から得られるモノエステルであることを特徴とする請求項1から66のいずれか一項に記載の組成物。
  68. ポリエーテルが、下記の一般式:
    H-(O-CxH2x)m-(O-CyH2y)n-OH (I)
    (式中、同一か又は異なるxおよびyは、2〜10、好ましくは3〜5の範囲にある整数であり、かつ、mおよびnは独立に、0〜1000、好ましくは0〜100の範囲にある整数である。)を有することを特徴とする、請求項1から67のいずれか一項に記載の組成物。
  69. 前記ポリエーテルが、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール-ポリプロピレングリコールコポリマー、およびそれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項1から68のいずれか一項に記載の組成物。
  70. 前記ポリエーテルが、500〜15000、好ましくは600〜10000の範囲にある分子量を有するポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコール、ならびにそれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項1から69のいずれか一項に記載の組成物。
  71. 前記ジメチコーンコポリオールが、下記の式(II):
    Figure 2005289991
    (式中:
    R13、R14およびR15は独立に:
    ‐ メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、もしくはヘキシルなどのC1〜C6アルキル基、または
    ‐ -(CH2)a-(O-CxH2x)m-(O-CyH2y)n-O-R16基を表し、ただし
    ‐ aが0〜8の範囲にある整数であり、
    ‐ R13、R14およびR15基の少なくとも1つが上記において定義した-(CH2)a-(O-CxH2x)m-(O-CyH2y)n-O-R16基であるという条件で、R16が水素原子、またはメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、もしくはヘキシルなどのC1〜C6アルキル基であり、
    ‐ 同一または異なるxおよびyが2〜10、好ましくは3〜5の範囲にある整数であり、またより好ましくはx=3かつy=0であり、
    ‐ mおよびnが独立に、0〜1000、好ましくは0〜100の範囲にある整数であり;
    ‐ Aは0〜200の範囲にある整数であり;
    ‐ Bは0〜100の範囲にある整数であり、ただしAおよびBは同時にゼロではない)
    に従うことを特徴とする請求項1から70のいずれか一項に記載の組成物。
  72. ‐ B=0であり、
    ‐ Aが0〜200の範囲にある整数であり、
    ‐ R13およびR15が同一であり、かつ-(CH2)a-(O-CxH2x)m-(O-CyH2y)n-O-R16基を表し、ただしaが0〜8の範囲にある整数であり、R16が水素原子またはC1〜C6アルキル基であり、x=3かつy=0であり、mおよびnが独立に0〜1000、好ましくは0〜100の範囲にある整数であることを特徴とする請求項71に記載の組成物。
  73. 前記可塑剤が、α,ω-プロピルポリオキシプロピレン基を含有するジメチコーンコポリオールであることを特徴とする請求項1から72のいずれか一項に記載の組成物。
  74. 前記可塑剤が、本組成物の合計重量に対して1重量%〜15重量%、好ましくは2重量%〜10重量%、そして、より好ましくは3重量%〜8重量%の範囲にある量で存在することを特徴とする請求項1から73のいずれか一項に記載の組成物。
  75. 追加の皮膜形成性ポリマーを含むことを特徴とする請求項1から74のいずれか一項に記載の組成物。
  76. 前記皮膜形成性ポリマーが、本組成物の合計重量に対して0.1重量%〜60重量%の範囲、好ましくは2重量%〜40重量%、そして、さらにより良好には5重量%〜25重量%の範囲にある含有量で存在することを特徴とする請求項75に記載の組成物。
  77. 着色剤を含むことを特徴とする請求項1から76のいずれか一項に記載の組成物。
  78. 前記着色剤が、本組成物の重量に対して0.01重量%〜50重量%、好ましくは0.01重量%〜30重量%の範囲にある量で存在することを特徴とする請求項77に記載の組成物。
  79. 爪をメーキャップするまたは非治療的に手入れするための化粧方法であって、請求項1から78のいずれか一項に記載のマニキュア組成物の少なくとも1層を爪に塗布することを含む方法。
  80. マニキュア組成物の使用であって、爪に塗布されて、光沢があり良好な保持力を有しかつ耐水性である皮膜をもたらす、少なくとも1種のブロックポリマーと、少なくとも1種の可塑剤であって、ジオールとカルボン酸の反応から得られたエステル、ポリエーテル、ジメチコーンコポリオール、エチルトシルアミド、およびそれらの混合物から選択される少なくとも1種の可塑剤とを含むマニキュア組成物の使用。
  81. 化粧用組立物であり、(i)少なくとも1つの区画の範囲を定めている容器であって、前記容器が密閉用部材により密閉されている容器と、(ii)前記区画の内部に収めた組成物であって、前記組成物が請求項1から78のいずれか一項に記載されている組成物、とを備える化粧用組立物。
  82. 前記容器が、少なくとも一部において、ガラスからなることを特徴とする請求項81に記載の化粧用組立物。
  83. 前記容器が、少なくとも一部において、少なくとも1種のガラス以外の材料、例えば熱可塑性材料または金属からなることを特徴とする請求項81に記載の化粧用組立物。
  84. 前記容器の密閉位置において、密閉用部材を前記容器上にねじ込むことを特徴とする請求項81から83のいずれか一項に記載の組立物。
  85. 前記容器の密閉位置において、密閉用部材をねじ込み以外により、特にスナップ固定することによって前記容器に連結することを特徴とする請求項81から83のいずれか一項に記載の組立物。
  86. 少なくとも1房の剛毛を備えているブラシの形態の塗布具を備えることを特徴とする請求項81から85のいずれか一項に記載の組立物。
  87. ヘラまたはフォームチップなどのブラシ以外の塗布具を備えることを特徴とする請求項81から86のいずれか一項に記載の組立物。

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