JP3119904B2 - 2液型水系美爪料 - Google Patents

2液型水系美爪料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2液型水系美爪料に関
し、更に詳細には、水を主体とし、ガラス転移点温度の
ことなるポリマーエマルジョンを利用する2液型水系美
爪料に関する。本発明における美爪料とは、ネイルエナ
メル、ネイルエナメルベースコート、ネイルエナメルオ
ーバーコート等を含むものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】ネイルエナメル、ネイルエ
ナメルベースコート、ネイルエナメルオーバーコート等
の美爪料は、爪を着色、装飾したり、爪のキズの発生を
防止するものとして広く使用されている。
【0003】従来の美爪料は、皮膜形成剤としてのニト
ロセルロース、アルキッド樹脂等の樹脂、更に可塑剤、
有機溶剤を主基剤としたものがその主流を占めている。
しかしながら、これらの有機溶剤系美爪料は、塗膜形
成剤としての諸性能はすぐれているものの、有機溶剤使
用による引火性、溶剤臭、人体への影響、特に、爪その
ものへの悪影響等において重大な欠点を有している。こ
れらの欠点を解決するために、近年、有機溶剤を使用し
ない、水系の美爪料が開発、提案されている。
【0004】例えば、特開昭54−28836号や特公
昭55−43445号公報には、アクリル系ポリマーエ
マルジョンから成る美爪料が開示されているが、本発明
者が追試した限りでは、それらは、筆さばき性、成膜性
(特に低温成膜性)、塗膜の光沢などで劣るものであ
る。
【0005】また、特開昭56−131513号公報や
特開昭57−56410号公報には、アクリル系ポリマ
ーマイクロエマルジョンから成る美爪料が開示されてい
るが、これらの美爪料により得られる塗膜は機械的摩擦
に対して全くもろいという欠点を有している。
【0006】更に、特開昭56−131513号公報や
特開昭62−63507号公報には、剥離型の水系美爪
料が開示されているが、日常の使用状態ですぐに剥がれ
るという欠点があり、実用的とはいえない。
【0007】更に、以上の美爪料は全て皮膜形成剤とし
て天然又は合成の水溶性高分子や乳化剤を用いた乳化重
合によるポリマーエマルジョンを使用しており、これら
皮膜物質自体の耐水性が悪いため、実用に耐える美爪料
としての充分な性能を得ることは困難であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】係る状況に鑑み、本発明
者らは、光沢、密着性、耐水性、塗膜強度に優れ、しか
も引火性、溶剤臭がない等の長所を備えた水系の美爪料
を得るべく鋭意研究をおこなった。
【0009】そして、その結果、ガラス転移点温度が異
なる2種のビニル系ポリマーエマルジョンを組み合わせ
て2液型の水系美爪料とし、ガラス転移温度の低いほう
を下塗りに、高いほうを上塗りとして用いれば、上記目
的が達成しうることを見出し本発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明は、構成ポリマーのガラ
ス転移点温度が−50〜20℃であるビニル系ポリマー
エマルジョンを含有する下塗り美爪料と、構成ポリマー
のガラス転移点温度が0〜180℃であるビニル系ポリ
マーエマルジョンを含有する上塗り美爪料からなり、下
塗り美爪料の構成ポリマーのガラス転移点温度が上塗り
美爪料の構成ポリマーのガラス転移温度より少なくとも
10℃低いことを特徴とする2液型水系美爪料を提供す
るものである。
【0011】本発明においては、少なくともガラス転移
点温度(Tg)が、−50〜20℃と相対的に低いビニ
ル系ポリマーエマルジョン(以下、「低Tgエマルジョ
ン」と略称する)と、Tgが0〜180℃と相対的に高
く、かつ低TgエマルジョンよりTgが10℃以上高い
ビニル系ポリマーエマルジョン(以下、「高Tgエマル
ジョン」と略称する)の2種のビニル系ポリマーエマル
ジョンが用いられる。
【0012】高Tgエマルジョンおよび低Tgエマルジ
ョンは、それぞれ上記のTg条件を満たす、アクリル酸
系、メタクリル酸系、その他のビニル系モノマーの単独
または共重合により得られるポリマーエマルジョンであ
る。
【0013】アクリル酸系モノマーとしては、例えば、
アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピル、アク
リル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸
2−エチルヘキシル、N,N−ジメチルアミノエチルア
クリレート等が、メタクリル酸系モノマーとしては、例
えば、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸イ
ソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イ
ソブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリ
ル酸ハイドロキシエチル、N,N−ジメチルアミノエチ
ルメタクリレート等が挙げられる。
【0014】また、このようなアクリル酸系もしくはメ
タクリル酸系モノマー以外のビニル系モノマーとして
は、スチレン、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、メチル
ビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピル
ビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、n−ブ
チルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、N,
N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド等が挙げら
れる。
【0015】なお、共重合体のTg(゜K)は、以下の
式から導くことができる。 1/Tg=W1/Tg1+W2/Tg2+… Tg1、Tg2、…:各組成各モノマーの単独重合体のT
g(゜K) W1、W2、…:各組成分の重量分率 ゜K: 絶対温度
【0016】本発明の2液型水系美爪料において使用さ
れる高Tgエマルジョンと低TgエマルジョンのTgの
差は、前記したように10℃以上であるが、20℃以上
であることが好ましい。
【0017】また、その製法は、必要な前記各モノマー
を、反応性乳化剤を使用したソープフリー重合や、乳化
剤を含まない水媒体不均一重合等の公知の手法で重合さ
せる無乳化剤重合が挙げられる。
【0018】特に好ましい方法の一例としては、これら
モノマーをメチルエチルケトン、低級アルコール等の水
より低沸点で、かつ水と混和し得る親水性有機溶剤中で
溶液重合等により重合させ、次いで水を添加した後、該
有機溶剤を留去してポリマーエマルジョンを得る方法が
挙げられる。
【0019】更に、多段階にシード重合を行なって多層
構造の複合ポリマーエマルジョンを製造しこれを利用す
ることもできる。 なお、複合ポリマーエマルジョンを
使用する場合、本発明で特定するTgは、複合ポリマー
エマルジョンの外層部のTgをいう。 この場合、複合
エマルジョンの内層部のTgは、例えば50℃以上とす
ることが好ましい。
【0020】本発明の2液型水系美爪料を構成する下塗
り美爪料および上塗り美爪料は、常法により塗膜形成基
剤として前記Tg条件を満たすビニル系ポリマーエマル
ジョンをそれぞれ配合することにより調製される。
【0021】下塗りおよび上塗り美爪料中のビニル系ポ
リマーエマルジョンの配合量は、5〜60重量%(以
下、単に%で示す)(固形分として)である。 配合量
が5%より少ない場合には実用上必要な塗膜を得るのに
数度の重ね塗りが必要となり、また、60%を越える場
合には美爪料の粘度が高くなり、筆さばき性等の塗布性
の低下が見られる。
【0022】また、本発明で用いる両美爪料には、更
に、皮膜形成助剤及び可塑剤を加えることが好ましい。
皮膜形成助剤及び可塑剤は、皮膜形成温度を低下させ
るものであり、その例としては、エチレングリコール、
プロピレングリコール、ペンタエリスリトール、グリセ
リン、流動パラフィン、塩素化パラフィン、マシン油、
ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート、トリクレ
ジルホスフェート、セロソルブ、ブチルセロソルブ、セ
ロソルブアセテート、カルビトール、ブチルカルビトー
ル、カルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセ
テート、テキサノール、キシレン、ヘキシレングリコー
ル、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、1,
3−ジブチレングリコール、ジプロピレングリコール、
イソプレングリコール等が挙げられる。
【0023】これらの皮膜形成助剤及び可塑剤は、ビニ
ル系ポリマーエマルジョン100重量部に対して0〜2
5重量部、更に3〜20重量部添加することが好まし
い。
【0024】本発明の美爪料には、更に必要に応じて、
顔料、染料、防腐剤、香料、増粘剤等を配合することが
できる。顔料としては、特にR−221、R−226、
R−220、B−1 Alレーキ、Y−4 Alレーキ等
公知の有機顔料が挙げられる。 このような有機着色剤
以外に、二酸化チタン、褐色酸化鉄、ベンガラ、雲母チ
タンオキシ塩化ビスマスといった無機物質も使用するこ
とができる。
【0025】
【発明の効果】叙上のごとくして得られた本発明の2液
型水系美爪料は、Tgの差が10℃以上である二種以上
のビニル系ポリマーエマルジョンを用い、低Tgポリマ
ーエマルジョンを下塗りに、高Tgポリマーエマルジョ
ンを上塗りに用いることにより、従来の単一のビニル系
ポリマーエマルジョンでは得られない、良好な光沢、密
着性、耐水性、塗膜強度等を得ることができる。 ま
た、この美爪料は、引火性、溶剤臭がない等の長所も備
えている。従って、従来の有機溶剤を主剤とする美爪料
に代わるものとして広く利用することができる。
【0026】
【実施例】次に合成例、実施例及び比較例を挙げ、本発
明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例等に
より何ら制約を受けるものではない。
【0027】合 成 例 1 ポリマーエマルジョンAの合成:撹拌機、還流冷却器、
滴下ロート、温度計、窒素導入管のついた反応器に、メ
チルエチルケトン 50部を仕込み、窒素ガスを流し、
溶存酸素を除去した。一方、滴下ロートにメチルエチル
ケトン 35部、メチルメタクリレート 41.5部、n
−ブチルアクリレート 50.0部、N,N−ジメチルア
ミノエチルメタクリレート 8.5部及びアゾビスイソブ
チロニトリル 0.2部を仕込んだ。撹拌下、反応器内を
80℃まで昇温し、滴下ロートより上記モノマー及びラ
ジカル開始剤のメチルエチルケトン溶液を2.5時間か
けて滴下した。 モノマーを滴下終了2時間後、アゾビ
スイソブチロニトリル 0.2部をメチルエチルケトン1
0部に溶解した溶液を加えた。 3時間同じ温度で熟成
後、再びアゾビスイソブチロニトリル 0.1部をメチル
エチルケトン 5部に溶解したものを加え、更に5時間
反応を続け、共重合体を得た。
【0028】反応終了後の共重合体溶液を室温まで冷却
し、乳酸 4.5部を加えて中和し、更に300rpm
で、撹拌下、イオン交換水 300部を加えた後、減圧
下40℃でメチルエチルケトンを留去し、更に50℃で
水を留去することにより共重合体を得た。得られた共重
合体(ポリマーエマルジョンA)は、固形分30%、T
g0℃であった。
【0029】合 成 例 2 ポリマーエマルジョンBの合成:合成例1と同様な方法
で、モノマーとしてメチルメタクリレート 49部、n
−ブチルアクリレート 42.8部、N,N−ジメチルア
ミノエチルメタクリレート 8.2部を用い、メチルエチ
ルケトン中で共重合させた。次にこの共重合体に酢酸
4.5部を加えて中和し、合成例1と同様な方法で水に
転相し、共重合体を得た。得られた共重合体(ポリマー
エマルジョンB)は、固形分30%、Tg10℃であっ
た。
【0030】合 成 例 3 ポリマーエマルジョンCの合成:300mlの四っ口フ
ラスコ中に、水 130部、メタクリル酸メチル 73
部、アクリル酸n−ブチル 23部、アクリル酸 4部、
アンモニア水(28%)20部及び重合開始剤として過
硫酸アンモニウム 0.05部を仕込み、窒素気流中、撹
拌速度300rpm、65℃で3時間重合反応を行なっ
た。その後、セロファン紙を用いて透析を行ない、イオ
ン性不純物を除去してポリマーエマルジョンCを得た。
得られたポリマーエマルジョンCは、固形分35%、T
g50℃であった。
【0031】合 成 例 4 ポリマーエマルジョンDの合成:合成例3と同様な方法
で、モノマー組成がメタクリル酸メチル 62部、アク
リル酸ブチル 34部、アクリル酸 4部を共重合した。
得られたポリマーエマルジョンDは、固形分35%、T
g30℃であった。
【0032】実 施 例 1 常法により、下記に示す処方で2液型水系美爪料を調製
した。 処 方 : (下塗り用美爪料) ポリマーエマルジョンA (Tg 0℃) 100部 顔料(赤色顔料R−221) 3部 イオン交換水 10部 カルビトール 10部 フタル酸ジエチル 5部 ヒドロキシエチルセルロース 1部 香 料 0.1部 防 腐 剤 0.1部 シリコーン系消泡剤 0.1部
【0033】(上塗り用美爪料) ポリマーエマルジョンC (Tg50℃) 100部 イオン交換水 10部 カルビトール 10部 フタル酸ジエチル 5部 ヒドロキシエチルセルロース 0.5部 香 料 0.1部 防 腐 剤 0.1部 シリコーン系消泡剤 0.1部
【0034】実 施 例 2 常法により、下記に示す処方で2液型水系美爪料を調製
した。 処 方 : (下塗り用美爪料) ポリマーエマルジョンA (Tg 0℃) 100部 顔料(赤色顔料R−221) 3部 イオン交換水 10部 カルビトール 10部 フタル酸ジエチル 5部 ヒドロキシエチルセルロース 1部 香 料 0.1部 防 腐 剤 0.1部 シリコーン系消泡剤 0.1部
【0035】(上塗り用美爪料) ポリマーエマルジョンC (Tg50℃) 100部 顔料(赤色顔料R−221) 3部 イオン交換水 10部 カルビトール 10部 フタル酸ジエチル 5部 ヒドロキシエチルセルロース 1部 香 料 0.1部 防 腐 剤 0.1部 シリコーン系消泡剤 0.1部
【0036】実 施 例 3 常法により、下記に示す処方で水系エナメルを調製し
た。 処 方 : (下塗り用美爪料) ポリマーエマルジョンB (Tg 10℃) 100部 顔料(赤色顔料R−221) 1部 イオン交換水 10部 カルビトール 10部 フタル酸ジエチル 5部 ヒドロキシエチルセルロース 1部 香 料 0.1部 防 腐 剤 0.1部 シリコーン系消泡剤 0.1部
【0037】(上塗り用美爪料) ポリマーエマルジョンD (Tg30℃) 100部 イオン交換水 10部 カルビトール 10部 フタル酸ジエチル 5部 ヒドロキシエチルセルロース 0.5部 香 料 0.1部 防 腐 剤 0.1部 シリコーン系消泡剤 0.1部
【0038】実 施 例 4 常法により、下記に示す処方で2液型水系美爪料を調製
した。 処 方 : (下塗り用美爪料) ポリマーエマルジョンB (Tg10℃) 100部 顔料(赤色顔料R−221) 2部 イオン交換水 10部 カルビトール 10部 フタル酸ジエチル 5部 ヒドロキシエチルセルロース 1部 香 料 0.1部 防 腐 剤 0.1部 シリコーン系消泡剤 0.1部
【0039】(上塗り用美爪料) ポリマーエマルジョンD (Tg30℃) 100部 顔料(赤色顔料R−221) 2部 イオン交換水 10部 カルビトール 10部 フタル酸ジエチル 5部 ヒドロキシエチルセルロース 1部 香 料 0.1部 防 腐 剤 0.1部 シリコーン系消泡剤 0.1部
【0040】比 較 例 1 常法により、下記に示す処方で水系美爪料を調製した。 処 方 : ポリマーエマルジョンA (Tg 0℃) 100部 顔料(赤色顔料R−221) 3部 イオン交換水 10部 カルビトール 10部 フタル酸ジエチル 5部 ヒドロキシエチルセルロース 1部 香 料 0.1部 防 腐 剤 0.1部 シリコーン系消泡剤 0.1部
【0041】比 較 例 2 常法により、下記に示す処方で水系美爪料を調製した。 処 方 : ポリマーエマルジョンC (Tg50℃) 100部 顔料(赤色顔料R−221) 3部 イオン交換水 10部 カルビトール 10部 フタル酸ジエチル 5部 ヒドロキシエチルセルロース 1部 香 料 0.1部 防 腐 剤 0.1部 シリコーン系消泡剤 0.1部
【0042】試 験 例 実施例1〜4及び比較例1および2で得られた美爪料に
ついて、乾燥性、光沢、接着性、耐水性、耐摩耗性及び
臭いを下記方法により調べた。 この結果を表1に示
す。
【0043】( 評 価 方 法 ) (1) 乾 燥 性 温度25℃、相対湿度60%の条件下で爪に試料をネイ
ルエナメル筆にて塗布し、指触乾燥時間を測定する。
なお、本発明の2液型水系美爪料については、下塗り用
および上塗り用美爪料の両者について評価した。 ○:3分以内 △:3〜6分 ×:6分以上
【0044】(2) 光 沢 乾燥性評価時において、30分後の乾燥塗膜の光沢を肉
眼評価する。 なお、実施例の組成物は下塗り、上塗り
後の光沢を、比較例の組成物については2度塗り後の光
沢をそれぞれ評価の対象とした。
【0045】(3) 接 着 性 乾燥性評価時において、30分後の爪への接着性をミク
ロスパチュラにて、皮膜を表面より削り取り評価する。
なお、実施例の組成物は下塗り、上塗り後に、比較例
の組成物については2度塗り後にそれぞれ評価した。
【0046】(4) 耐 水 性 0.5×15×40mmの大きさのナイロン板に試料をネ
イルエナメル筆にて均一に塗布し、温度25℃、相対湿
度60%の条件下で1時間乾燥後35℃の水に1時間浸
漬して塗膜の劣化の有無(白濁、膨潤、柔軟化、剥離
等)を評価する。なお、実施例の組成物は下塗り、上塗
り後に、比較例の組成物については2度塗り後にそれぞ
れ評価した。
【0047】(5) 耐 摩 耗 性 乾燥性評価時において、30分後の乾燥塗膜を木綿布で
50回摩擦した後の状態を観察する。 なお、実施例の
組成物は下塗り、上塗り後に、比較例の組成物について
は2度塗り後にそれぞれ評価した。
【0048】(6) 臭 い ネイルエナメルビンの口元で臭いを官能評価する。 本
発明の2液型水系美爪料については、下塗り用および上
塗り用美爪料の両者について評価した。
【0049】尚、上記評価項目(2)〜(6)について
は次のように判定した。 ◎:極めて良好 ○:良 好 △:普 通 ×:不 良
【0050】( 結 果 )
【表1】 この結果から明らかなように、本発明の2液型水系美爪
料は従来のものに比べ、接着性、耐水性、耐摩耗性等の
点において優れていた。 以 上
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−19941(JP,A) 特開 平2−221214(JP,A) 特開 昭54−28836(JP,A) 特開 昭54−52736(JP,A) 特開 平3−112917(JP,A) 特開 昭57−56410(JP,A) 特開 昭56−131513(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/04 - 7/047

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構成ポリマーのガラス転移点温度が−5
    0〜20℃であるビニル系ポリマーエマルジョンを含有
    する下塗り美爪料と、構成ポリマーのガラス転移点温度
    が0〜180℃であるビニル系ポリマーエマルジョンを
    含有する上塗り美爪料からなり、下塗り美爪料の構成ポ
    リマーのガラス転移点温度が上塗り美爪料の構成ポリマ
    ーのガラス転移温度より少なくとも10℃低いことを特
    徴とする2液型水系美爪料。
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