JPH0593504U - 汚泥掻寄装置 - Google Patents

汚泥掻寄装置

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JPH0593504U
JPH0593504U JP8966792U JP8966792U JPH0593504U JP H0593504 U JPH0593504 U JP H0593504U JP 8966792 U JP8966792 U JP 8966792U JP 8966792 U JP8966792 U JP 8966792U JP H0593504 U JPH0593504 U JP H0593504U
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JP8966792U
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Inventor
充弘 藤原
Original Assignee
充弘 藤原
藤原 利美
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 汚泥掻寄装置の構造が非常に簡単になるとと
もに施工も楽になり、全体として安価な装置を提供でき
るようにすること。 【構成】 池底に設けられた長手状のガイド部材5と、
同ガイド部材に沿って運動する作動部材8と、同作動部
材を往復運動させるための駆動手段7と、作動部材に取
付けられた掻寄部材13とを備え、処理池の底部に沈澱
する汚泥を、掻寄部材の運動により少なくとも一方向に
掻き寄せて池外に排除するように構成した汚泥掻寄装置
において、前記ガイド部材は、モノレール式でなること
を特徴とする。また、ローラーを備え池底および/また
は池側壁に沿って運動する作動部材と、同作動部材を往
復運動させるための駆動手段と、作動部材に取付けられ
た掻寄部材とを備え、処理池の底部に沈澱する汚泥を、
掻寄部材の運動により少なくとも一方向に掻き寄せて池
外に排除するように構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、汚泥掻寄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最初あるいは最終沈澱池にあっては、池底に汚泥を沈澱させてそれを池の一方 向に掻き寄せるとともに池外に排除するようにしてある。
【0003】 その一方式として、チェーンによる循環駆動方式のものがある。この方式は、 池の幅方向に軸中心が向けられた複数本の回転軸と、各回転軸のまわりに取付け られたスプロケットと、これらのスプロケットを介して掛けられた左右2本のチ ェーンとを備えている。同装置は、チェーンに取付けられたフライトのうちある 間隔を置く一部あるいは全部を利用して駆動され、池底の汚泥を掻き寄せ除去す るようになっている。 この方式によれば、維持管理費が嵩み、経済性に劣る。
【0004】 一方、循環方式でなく、池底を往復動作させる方式のものがある。このものは 、池底に設けられた長手状のガイド部材と、同ガイド部材に沿って運動する作動 部材と、同作動部材を往復運動させるための駆動手段(ロープなど)と、作動部 材に取付けられた掻寄部材とを備え、処理池の底部に沈澱する汚泥を、掻寄部材 の運動により少なくとも一方向に掻き寄せて池外に排除するように構成してある 。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
これには次のような欠点があった。 前記ガイド部材が池幅方向に離れた左右2本方式であったため、ガイド部材と その取付装置だけでなく、これらガイド部材間を跨ぐように大きな作動部材を必 要とし、非常に大掛かりで高く付く装置になっていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案はこうした課題を解決するためになされたもので、請求項1記載の考 案は、池底に設けられた長手状のガイド部材と、同ガイド部材に沿って運動する 作動部材と、同作動部材を往復運動させるための駆動手段と、作動部材に取付け られた掻寄部材とを備え、処理池の底部に沈澱する汚泥を、掻寄部材の運動によ り少なくとも一方向に掻き寄せて池外に排除するように構成した汚泥掻寄装置に おいて、前記ガイド部材は、モノレール式でなることを特徴とする。 請求項2記載の考案は、ローラーを備え池底および/または池側壁に沿って運 動する作動部材と、同作動部材を往復運動させるための駆動手段と、作動部材に 取付けられた掻寄部材とを備え、処理池の底部に沈澱する汚泥を、掻寄部材の運 動により少なくとも一方向に掻き寄せて池外に排除するように構成した。
【0007】
【作用】
前記解決手段のように、ガイド部材がモノレール式であるので、構造が非常に 簡単になるとともに施工も楽になり、全体として安価な装置を提供できるように なる。
【0008】
【実施例】
以下、図示した実施例を参照してこの考案を詳細に説明する。 図1〜図7は、この考案の一実施例を示している。この実施例において、1は 沈澱池で、同沈澱池1は一方向に長い矩形をした池である。沈澱池1には、左右 の側壁2,2と、長手方向の端部である端壁3,3とを備えるとともに、中央が 低く左右両側から傾斜状になった池底4を備えている。この池底4上に汚泥が沈 澱してくる。そして、池底4の中央には矩形断面をした下側ガイド部材5がコン クリートで上方突出状に一体形成されている。このガイド部材5はH型などのチ ャンネル部材で形成してもよい。
【0009】 下側ガイド部材5の上には、H型チャンネル部材でなる上側ガイド部材6がボ ルト固定され、その側面には、長手方向に沿ってラック7が固定されている。8 は作動部材で、コの字形でその溝を下に向けたものであり、同部材8は、前後2 点の上ローラー9により上側ガイド部材6に沿って、また、上からみて4点に配 置された横ローラー10により下側ガイド部材5に案内されるようになっている 。
【0010】 作動部材8の左右両側には、補強部材11を備えた支持軸12が水平に固定さ れている。支持軸12には、下向きに垂れるようにして掻寄部材13が取付けら れ、同部材13の下端は池底4に略沿うようになっている。そして、同掻寄部材 13は、図5に示すように、掻寄方向(図1、図4の実線矢印方向)には垂直で 、反掻寄方向(図1、図4の仮想線方向)には傾斜して逃げるように作用する。 14はストッパーで、掻寄態勢にするためのものである。なお、掻寄部材13は 、図4に仮想線で示すように、平面的にみて両側が反掻寄方向に引いたような形 にしてもよい。また、下側ガイド部材5は、作動部材8を上方から降ろして同部 材5に跨がらせるようにセッティングするために図4のように端部を先細部5a としてもよい。また、作動部材8が掻寄方向に作動したときにこの先細部5aま で至らないように側壁2にリミットスイッチ35を設けてある。
【0011】 ラック7にはピニオン15が噛み合う。ピニオン15は、作動部材8の上に載 せて固定された四角筒状(あるいは丸筒状)の防水体16の内部に設けられたモ ーター17、同モーター17で駆動される減速機18、及び連動ギア19により 往復して回転駆動される。
【0012】 防水体16は、水面20の上方に突出した状態とされるとともに、その上端に 蓋22を備え内部が空間になっているもので、その空間を利用して配線21が通 されている。なお、モーター17は防水体16の上に設置してもよい。また、池 底4は、図2に示すような形状でもよい。
【0013】 なお、一方の端壁3の手前には樋状をしたトラフ25が固定されている。この トラフ25の前側は、図7に示すように、水面下にあり、その前部にはゴムシー ル26が長く固定されている。このシール26の上には、長円形で中空状の断面 をし長く形成された堰27が軸28まわりに回転可能に設けられている。堰27 が水面上にあると水面上のスカムが堰止められ、水面下にくるとスカムが越えて トラフ25内に誘引されて池外に排除される仕組みになっている。
【0014】 そして、堰27の前には、左右2本の倣い部材29が突出している。この倣い 部材29は、凹凸状になっていて、堰27を水面下に沈めたあと水面下において 堰27を上下運動させるようになっている。
【0015】 この倣い部材29を作動させるのがスカム掻寄部材30である。この掻寄部材 30は、防水体16の上端両側から伸びたアーム31に軸受32で回転可能に支 持されている。スカム掻寄部材30は、図6に示すように、垂直になった状態と 傾いて逃げ動作した状態とを得る。垂直状態では、水面上のスカムをトラフ25 の方向に掻き寄せ、逃げた状態ではこの掻き寄せを停止する。汚泥掻寄部材13 が掻寄方向に作用するとき、水中に垂れた制御板32が水圧を受けて後に傾き、 逆に反汚泥掻寄方向に作用するとき、水中の制御板32は水圧でストッパー33 に当たる垂直にまで戻される。スカム掻寄部材30が垂直なとき、水面上のスカ ムが掻寄せられて倣い部材29を押し下げ、スカムをトラフ25内に誘引する。 逆に戻るとき(汚泥掻寄方向に作用するとき)は、掻寄部材30が逃げてスカム は掻寄せられないのである。
【0016】 なお、配線21は、アーム31からスカム掻寄部材30の上端を通じて池横に 沿って設置したロッド34に伸縮式に吊り下げられる。この点は、図1では池上 に設けられている。
【0017】 次に他の実施例を説明する。 図8に示す実施例は、防水体16の上に巻き取りローラー37を固定し、池外 に配線21を導くようにしたものを示している。 図9に示す実施例は、掻寄部材13をバネ38によりストッパー14の方向に 引くようにするとともに、掻寄部材13からアーム39を伸ばしている。作動部 材8の前方にはアーム40を伸ばし、これに前制御板41を回転可能に設けてあ る。制御板41とアーム39とは平行リンクとなるようにリンク42を連結して ある。汚泥が過度の量になると、前制御板41が感知して上向きに作動し、これ をリンク42を介してアーム39を上向きに作動させる。アーム39により汚泥 掻寄部材13は逃げ動作をするので、汚泥の無理な掻寄せが防止される。
【0018】 図10に示す実施例は、掻寄装置が2台設けられているものである。45はピ ットであり、汚泥が掻寄せられるところである。各掻寄装置は、作動部材8、汚 泥掻寄部材13、スカム掻寄部材30を備えたもので、実線のものと仮想線のも のとがある。これらは、矢印Aの範囲とBの範囲とをそれぞれ往復運動するがこ れらはラップする関係にある。25はトラフを示している。
【0019】 図11に示す実施例は、下側ガイド部材5の上の上側ガイド部材6が山形部材 であり、その頂点部分にラック45が設けられている。そして、ピニオン46が 噛み合うようになっているとともにローラーを兼ねるようになっている。 なお、池上幅方向にはパイプ47が渡され、その中間に設けられた巻き取りロ ーラー48を介して配線49が通されている。防水体16は水中にあるが水面上 に伸ばしてもよい。
【0020】 図12に示す実施例は、既設のものとして左右両側にフライト用のガイドレー ル50を備えたものにおいて、フライトを取り去り、それに替わってレール50 の上にH形部材51をそれぞれ固定し、H形部材51に台座52側のローラー5 3を載せて案内するように構成してある。池中央にはH形部材53を固定し、こ れにラック54を設けてピニオン55に噛み合わせるようにしてある。掻寄部材 56は左右4個に分割されている。なお、防水体57の中にはステップ58を設 けて内部点検などに備えるようにしてもよい。また、配線59は、ローラー60 と通電部材61による回転接触方式になっている。
【0021】 図13に示す実施例は、池底に一体コンクリート製のガイド部材62を設け、 この部材62の長手方向に孔63を明けてこれにワイヤ(あるいはロープまたは チェーン)64の循環一部を通すようにしてある。掻寄装置は、作動部材65に ローラー66を備えたもので、両側に掻寄部材67を備えている。そして、池上 にモーター68を設置し、複数のローラー69によりワイヤ64を循環往復駆動 するように構成してある。なお、ガイド部材は、別体の四角筒体あるいは丸筒体 などであってもよい。
【0022】 なお、前記沈澱池内は、ノズルで内部洗浄するように構成してもよい。また、 スカム掻寄装置からは、多数本のロープやパイプ(格子状の板でもよい)などを 垂れ下げて付着作用を促進し、沈澱効果を上げるようにしてもよい。さらに、音 を発生して沈澱効果を上げるようにしてもよいし、ランプで沈澱状態を検出する ようにしてもよい。検出の結果、汚泥量が多いときに制御回路により掻寄速度を 下げるように構成することもある。汚泥掻寄装置の掻寄部材前には攪拌プロペラ を備えて汚泥の攪拌を促進するようにしてもよい。汚泥掻寄のための動力は、池 の他の場所に設けられた越流堰をブラシ洗浄するのに利用してもよい。
【0023】 図13ないし図15は、同じくガイド部材がモノレール式である他の実施例を 示している。この実施例において、100はガイド部材で、処理池内に底壁10 1より上方にあるように水平に固定されている。このガイド部材100は、コの 字型チャンネル材の1対を溝を対向させ離して設けられている。ガイド部材10 0の長手方向両端は、池底から立設された前後1対の架台に固定したり、または 、池の長手方向両端壁に直接あるいはブラケットを介して間接的に固定するよう にしてある。
【0024】 同ガイド部材100の長手方向両端上にはホイールが設けられ、これらホイー ルの間に掛けられたワイヤあるいはロープなどの無端部材102の下まわりの部 分が図示されている。この無端部材102は図示しない池上の駆動源と他の無端 部材により往復駆動される。
【0025】 105は作動部材で、下端にリップ106を備えた鞍型で、上部内のローラー 107がガイド部材100の上を転動しかつサイドローラー108がガイド部材 100の両横面を転動することにより直線的に往復運動をするようになっている 。なお、作動部材105の上壁には通孔109が明けられている。
【0026】 作動部材105の底面には左右に長く伸びるように受ブラケット110が取付 けられ、同ブラケット110の中央にも上下に向く孔が明けられている。受ブラ ケット110の左右中央には連動軸111が設けられ、同連動軸111により前 後に揺動できるように連動アーム112が設けられている。このアーム112の 上端は無端部材102に結合されて無端部材102の往復運動を受けてアーム1 12が前後に揺動できるようになっているとともに、そのストッパー役が通孔1 09の縁部になっている。
【0027】 連動軸111の左右に離れたところには支持軸113が設けられ、同支持軸1 13を介して前後に揺動可能なように逆樋状をした受け入れ体114が取付けら れている。この受け入れ体114の前後には誘引カバー115がヒンジ116で 回転可能に取付けられており、同カバー115は、ターンバックル117つきの 吊りロッド118でそれぞれ吊り下げられている。
【0028】 また、カバー115は、そり119を備え、同そり119は、連動軸111を 中心にした外面になっている。さらに、同カバー115の左右両端は閉止され、 その間に、吸引パイプ120を備えている。同パイプ120は、汚泥の吸引口1 21を備えている。
【0029】 図14および図15は、ピット方向に進行して沈澱汚泥を収集する状態を示し 、無端部材102は図15の左方向に引かれ、連動アーム112も同様の方向に 引かれて通孔109内の前縁に当たって垂直な状態になっている。これにより、 受け入れ体114も図15の状態になり、前側の誘引カバー115が吊りロッド 118により少し持ち上げられて底壁101との間に汚泥吸引の隙間を形成する ようになる。
【0030】 この状態で作動部材105が図15の左方向に進行しながら図示しないポンプ が作動し、吸引パイプ120が吸引態勢になる。これにより、誘引カバー115 と底壁101間を通じて受け入れ体114内に汚泥が吸引され、パイプ120の 吸引口121を通じてポンピングされる。誘引カバー115と底壁101間は隙 間が少なくなっているので、余分の水を吸い込むことがなく、汚泥の吸い込み力 も強く得られる。
【0031】 作動部材105がピットまでくると、無端部材102は図15の仮想線の方向 に引かれる。これにより、連動アーム112は、図16のように逆向きに揺動し て通孔109の縁部に当たって止まる。連動アーム112が揺動すると、下側の 受け入れ体114も同様に揺動し、これにより、後側のカバー115は押し下げ られて底壁101に接近し、一方、前側のカバー115は下がりながら上がって 底壁101の間に少しの汚泥通過隙間を残すようになる。
【0032】 作動部材105が図16の右方向に進行すると、汚泥はこの通過隙間を通じて 吸引され、パイプ120を通じてポンピングされる。なお、そり119は、連動 軸111まわりに回転するので、傾きが変わるだけでそのまま底壁101の上を 走行する。
【0033】 図17および図18は、同じ目的をもつ汚泥掻寄装置に関する他の実施例を示 している。この実施例において、200はモノレール式の第1ガイド部材で、四 角筒状のものであり、同部材200には固定時操作用の孔201が適所に設けら れているとともに、その上には四角筒の少し小さい長寸状の第2ガイド部材20 2が固定されている。この第2ガイド部材202もモノレール式である。そして これらの一方の端部には、支柱203が取付けられ、池上に上端が達するように 立ち上がり状に固定されている。
【0034】 204は作動部材で、図面の左右方向に往復運動するキャリアーであり、この 作動部材204は、平面が四角な枠組になった主部材と、同主部材の4か所から 下方向に伸びた脚部とを備える枠体になっている。作動部材204のピット20 5側である前部とそれより後方には、第2ガイド部材202の上を転動する上部 ローラー206,206が取付けられているとともに、前記脚部には、第1ガイ ド部材200の側面を転動する側部ローラー207…が全部で4点に当たるよう に設けられている。
【0035】 208は作動部材204の前後間に横軸状に設けられた回転軸であり、同回転 軸208の作動部材204の中に相当する個所には、前後揺動可能な揺動アーム 209が設けられている。また、回転軸208の作動部材204外に相当する個 所には、左右1対の下アーム210が取付けられている。
【0036】 この下アーム210にはそれぞれ帯長状の掻寄部材212が取付けられている 。この掻寄部材212は、揺動アーム209が前後に揺動すると、それとは常に 逆向きになるように揺動するのである。掻寄部材212は実線で示した後方傾斜 姿勢と板想線で示した垂直姿勢との両姿勢を選択可能である。213は垂直姿勢 時のストッパーを示している。
【0037】 支柱203の上端には、左右1対の駆動ドラム(駆動手段の1つ)215,2 16が設けられている。このドラム215,216は、それぞれ駆動源(駆動手 段の1つ)217,218によって独自に回転可能になっている。一方のドラム 215に巻かれた実線の第1ワイヤ(駆動手段の1つ)220は、支柱203の 下部裏に取付けられた第1ホイール222を介して第1ガイド部材200の中を 破線のように通り、同部材200の端部に設けられた第2ホイール223を経由 するようになっている。
【0038】 第1ワイヤ220は、同第2ホイール223から作動部材204後部の第3ホ イール224を経由し、揺動アーム209に接続されている。一方、一点鎖線で 示す第2ワイヤ226は、他方のドラム216に巻かれ、支柱203前而に設け られた第4ホイール227から作動部材204上の第5ホイール228及び第6 ホイール229を経由して揺動アーム209に接続されている。
【0039】 230は揺動アーム209の先端に取付けられたバランサで、掻寄部材212 を後方傾斜姿勢に戻りやすくするためのものである。また、231,232は支 柱203の表裏にそれぞれ設けられた左右独立作動型のブレーキ、233は各ワ イヤ220,226に設けられたバネである。
【0040】 この掻寄装置は、図示左方向に掻寄運動をし、右方向に戻されるサイクルを繰 り返す。すなわち、掻寄運動時、ドラム217が駆動され、ブレーキ231が解 放された状態であるので、第1ワイヤ220が引かれる。この時、ブレーキ23 2はロック状態とされるので、バネ233,233が作動し、第2ワイヤ26に よる作動部材204の動きは完全にロックされる。そして、先に揺動アーム20 9が図17の左方向に揺動するので、掻寄部材212は垂直姿勢にされる。これ により、掻寄部材212の作動前に作動部材204が駆動されることがない。
【0041】 その状態を得たならばロック中のブレーキ232が解放されるとともにドラム 218が駆動されるので、作動部材204が図示左方向に駆動され、掻寄状態に なる。作動部材204は上部ローラー206および側部ローラー207によって 安定に作動する。この作動はドラム215の巻き方向の回転とドラム216の緩 め方向の回転とによってなされる。
【0042】 掻寄部材212がピット205までくると、掻き寄せられた汚泥はピット20 5の中に落とし込まれる。そのあと、前記とは逆に、ブレーキ231がロック状 態とされブレーキ232が解放状態とされるとともに、ドラム218の方が巻き 方向に回転される。これにより、バネ233が作動して一点鎖線の第2ワイヤ2 26が引かれるとともに揺動アーム209が図示左方向に揺動して掻寄部材21 2は垂直姿勢から後方傾斜姿勢にされる。その結果、沈澱した汚泥を掻寄部材2 12が掻き戻すことがない。
【0043】 その時、第1ワイヤ220はロックされているが、ブレーキ231が解放され ドラム216が作動し始めると、第1ワイヤ220が左方向に引かれ、これによ り、作動部材204は左方向に駆動されて戻される。この時、ドラム215は緩 み方向に同時回転させられる。
【0044】 図19ないし図21は、他の実施例を示している。この実施例は、池底300 の上にガイド部材を設置せずに直接掻寄装置が作動するようにしたものである。 すなわち、同装置は、作動部材301を備え、同部材301は横長状の枠体とさ れている。
【0045】 作動部材301には、4点配置でローラー302…が設けられており、これら が池底300上を転動してピット303手前まで作動部材301を送り、逆方向 に戻すようにする。304…は、作動部材301の横部に設けられた側部ローラ ーで、これらが側壁305に沿って転動し方向規制をするようになっている。
【0046】 作動部材301の中間部材307の上にはブラケット308が取付けられ、同 ブラケット308には循環駆動されるワイヤ309の下まわりの部分が接続され ている。これにより、池上の駆動源からワイヤ310を介して第1ホイール31 1が駆動されると、第2ホイール312が駆動されるとともにワイヤ309が往 復駆動される。
【0047】 第1、第2ホイール311,312は、ストッパー313の上に固定されてお り、同ストッパー313は、図19に仮想線で示すように、掻寄部材315がピ ット303まできた時に当たり、同掻寄部材315を上向きに持ち上げてその状 態で仮ロックする。この仮ロックは、ゴムやバネ等によりなされる。そして、掻 寄部材315の戻りは、図19の左端に設けられる他のストッパーによりなされ る。
【0048】 なお、掻寄部材315は、L形で庇が設けられているので、浮遊物の舞い上が りを防止する。また、ワイヤ309の基部は二股部309aとされ、作動部材3 01を振れずに安定して往復運動させるようになっている。
【0049】 ワイヤ309が駆動されて、同ワイヤ309の下まわりがピット303の方向 に駆動されると、掻寄部材315が垂直な状態で左方向に引かれる。掻寄部材3 15がピット303までくると、汚泥はピット303内に落とし込まれる。そし て、掻寄部材315がストッパー313に当たると、後向きに持ち上げられ、そ のままの状態で復帰運動をする。従って、汚泥が掻き戻されることがない。持ち 上がった掻寄部材315は、復帰方向のストッパーで元の垂直状態に戻される。
【0050】 なお、図示したような二股式ワイヤなどで押し引きするような構成を採れば、 掻寄装置をローラー302のみで運動させたり、あるいは側部ローラー304の みで運動させたりすることが可能であり、前者と後者をそれぞれ別個の装置とし て考えている。
【0051】
【考案の効果】
この考案によれば、汚泥掻寄装置の構造が非常に簡単になるとともに施工も楽 になり、全体として安価な装置を提供できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】同実施例の縦断面図である。
【図3】同実施例のスカム掻寄装置の平面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】汚泥掻寄部材の作動状態を示す側断面図であ
る。
【図6】スカム掻寄部材の作動状態を示す側断面図であ
る。
【図7】スカム誘引装置の要部を示す側断面図である。
【図8】巻き取り式配線装置の側面図である。
【図9】掻寄量制御装置の側面図である。
【図10】掻寄装置が複数台である場合の平面図であ
る。
【図11】山形ラックを備えた掻寄装置の縦断面図であ
る。
【図12】既設ガイドレールに掻寄装置を追加構成した
実施例を示す縦断面図である。
【図13】ガイド部材内の孔にワイヤを通すようにした
実施例を示す断面図である。
【図14】他の実施例を示す正面図である。
【図15】図14のXV−XV線断面図である。
【図16】同掻寄装置の逆向き作動時の状態を示す断面
図である。
【図17】掻寄装置の他の実施例を示す側断面図であ
る。
【図18】図17の平面図である。
【図19】他の実施例を示す側断面図である。
【図20】同実施例の平面図である。
【図21】同実施例の正面からの断面図である。
【符号の説明】
5 6 200 202 ガイド部材 7 15 215 216 217 218 220
226 309310 311 312 駆動手段 13 212 315 汚泥掻寄部材 8 204 301 作動部材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 池底に設けられた長手状のガイド部材
    と、同ガイド部材に沿って運動する作動部材と、同作動
    部材を往復運動させるための駆動手段と、作動部材に取
    付けられた掻寄部材とを備え、処理池の底部に沈澱する
    汚泥を、掻寄部材の運動により少なくとも一方向に掻き
    寄せて池外に排除するように構成した汚泥掻寄装置にお
    いて、前記ガイド部材は、モノレール式でなることを特
    徴とする汚泥掻寄装置。
  2. 【請求項2】 ローラーを備え池底および/または池側
    壁に沿って運動する作動部材と、同作動部材を往復運動
    させるための駆動手段と、作動部材に取付けられた掻寄
    部材とを備え、処理池の底部に沈澱する汚泥を、掻寄部
    材の運動により少なくとも一方向に掻き寄せて池外に排
    除するように構成した汚泥掻寄装置。
JP8966792U 1992-04-01 1992-11-12 汚泥掻寄装置 Pending JPH0593504U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002191907A (ja) * 2000-10-18 2002-07-10 Mitsuhiro Fujiwara 汚泥掻寄装置
JP2012148261A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Fujiwara Sangyo Kk 沈澱物除去装置
JP2016068069A (ja) * 2014-09-29 2016-05-09 有限会社フジカ 汚泥掻寄装置

Cited By (3)

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