JP2563912Y2 - スカム除去装置 - Google Patents
スカム除去装置Info
- Publication number
- JP2563912Y2 JP2563912Y2 JP9946591U JP9946591U JP2563912Y2 JP 2563912 Y2 JP2563912 Y2 JP 2563912Y2 JP 9946591 U JP9946591 U JP 9946591U JP 9946591 U JP9946591 U JP 9946591U JP 2563912 Y2 JP2563912 Y2 JP 2563912Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- scum
- trough
- moving member
- linear
- weir
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Removal Of Floating Material (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、スカム除去装置に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】最初あるいは最終沈殿池には、水面上に
多量のスカムが溜まるため、これらを効率的に除去して
やることが必要である。これらのスカムを除去するた
め、本出願人は次のスカム除去装置を先に提案した。図
5および図6は、本考案者が先に提案したスカム除去装
置Sを示している。この装置が設けられた矩形沈澱池に
は、池の幅方向に軸中心を向けた複数本(4本)のスプ
ロケット軸200と、各軸200のまわりに2個ずつ取
付けられたスプロケット201と、これらのスプロケッ
ト201を介して無端状に掛けられた左右2本のチェー
ン202が設けられている。
多量のスカムが溜まるため、これらを効率的に除去して
やることが必要である。これらのスカムを除去するた
め、本出願人は次のスカム除去装置を先に提案した。図
5および図6は、本考案者が先に提案したスカム除去装
置Sを示している。この装置が設けられた矩形沈澱池に
は、池の幅方向に軸中心を向けた複数本(4本)のスプ
ロケット軸200と、各軸200のまわりに2個ずつ取
付けられたスプロケット201と、これらのスプロケッ
ト201を介して無端状に掛けられた左右2本のチェー
ン202が設けられている。
【0003】同装置は、チェーン202に取付けられた
フライト203…のうちその一部のものあるいは全てを
利用して駆動され、水面上のスカム(浮遊物)を誘引し
かつ除去するものになっている。スカム除去装置は、ト
ラフ205、案内支持シート206、堰208、伝達機
構209を備えている。トラフ205は、四角な断面形
状のうち上側と前側一部を開口状にした樋状の長いもの
であり、その長手方向が池の幅方向に向くように池内に
固定して設けられている。
フライト203…のうちその一部のものあるいは全てを
利用して駆動され、水面上のスカム(浮遊物)を誘引し
かつ除去するものになっている。スカム除去装置は、ト
ラフ205、案内支持シート206、堰208、伝達機
構209を備えている。トラフ205は、四角な断面形
状のうち上側と前側一部を開口状にした樋状の長いもの
であり、その長手方向が池の幅方向に向くように池内に
固定して設けられている。
【0004】案内支持シート206は、トラフ205と
同じく長い帯状のものでゴム質のもので出来上がってお
り、トラフ205の前側に張出し状に取付けられて弾性
変形により上下に曲がり得るようになっている。堰20
8は、略三角形をした中空状の長いものであって、その
中には発泡材料が充填されることもあり、この堰208
は、弾性変形可能な案内支持シート206の前側に張出
し状に取付けられ、同シート206に支えられながら水
面207を境に上下に運動するように設けられている。
同じく長い帯状のものでゴム質のもので出来上がってお
り、トラフ205の前側に張出し状に取付けられて弾性
変形により上下に曲がり得るようになっている。堰20
8は、略三角形をした中空状の長いものであって、その
中には発泡材料が充填されることもあり、この堰208
は、弾性変形可能な案内支持シート206の前側に張出
し状に取付けられ、同シート206に支えられながら水
面207を境に上下に運動するように設けられている。
【0005】この堰208を上下に揺動させるのが応動
機構209である。応動機構209は、回転軸210、
駆動アーム211を備えている。回転軸210は、池の
幅間に掛け渡され、駆動アーム211は、回転軸210
の一側から前方に向けて伸びた1本のアームである。駆
動アーム211の先端には、カム板213が設けられて
いる。このカム板213は、底部にカム面を備え、同カ
ム面は、2つの突部213a,213cと、その間の凹
み部213bとの連続したカム面になっている。このカ
ム板213を動かして駆動アーム211および作動アー
ム212を連動させ、ロッド224および連動アーム2
25を介して堰207を押し下げたりするのが、フライ
ト(運動する部材)203の一端部から突出するローラ
ー214である。このローラー214は、フライト20
3のカム板213側の一端に設けられたブラケットで取
付けられている。
機構209である。応動機構209は、回転軸210、
駆動アーム211を備えている。回転軸210は、池の
幅間に掛け渡され、駆動アーム211は、回転軸210
の一側から前方に向けて伸びた1本のアームである。駆
動アーム211の先端には、カム板213が設けられて
いる。このカム板213は、底部にカム面を備え、同カ
ム面は、2つの突部213a,213cと、その間の凹
み部213bとの連続したカム面になっている。このカ
ム板213を動かして駆動アーム211および作動アー
ム212を連動させ、ロッド224および連動アーム2
25を介して堰207を押し下げたりするのが、フライ
ト(運動する部材)203の一端部から突出するローラ
ー214である。このローラー214は、フライト20
3のカム板213側の一端に設けられたブラケットで取
付けられている。
【0006】作動アーム212は、ロッド224及び連
動アーム225とともに伝達機構を構成し、駆動アーム
211とは反対の方向であるトラフ205の方向に向け
て伸びたアームで、左右2本になっている。
動アーム225とともに伝達機構を構成し、駆動アーム
211とは反対の方向であるトラフ205の方向に向け
て伸びたアームで、左右2本になっている。
【0007】このスカム除去装置Sは、次のように作動
する。図示しない池上のモーターが駆動されることによ
り、チェーン202が駆動され、その外周に定間隔を置
いて配列したフライト203…が矢印方向へと微速で循
環駆動される。フライト203…は、池底部において沈
澱している汚泥を掻き寄せてピット内に導き、導かれた
汚泥は、図示しないポンプで池外に排除されるようにな
っている。上回りにくるフライト203は、その側方に
付加したローラー214によりカム板213を押し上げ
るようにする。
する。図示しない池上のモーターが駆動されることによ
り、チェーン202が駆動され、その外周に定間隔を置
いて配列したフライト203…が矢印方向へと微速で循
環駆動される。フライト203…は、池底部において沈
澱している汚泥を掻き寄せてピット内に導き、導かれた
汚泥は、図示しないポンプで池外に排除されるようにな
っている。上回りにくるフライト203は、その側方に
付加したローラー214によりカム板213を押し上げ
るようにする。
【0008】ローラー214は、突部213a→凹み部
213b→突部213cの順に倣い部材213に接触し
ながら同部材213を上下に運動させる。これにより、
ローラー214が第1段階の突部213aに当たる時
は、カム板213および駆動アーム211が大きく押し
上がるとともに作動アーム212が押し下げられ、ロッ
ド224および連動アーム225を通じて堰208が水
面下に押し下がる。この際、水面上のスカムは、大きい
ものも小さいものも水の吸い込みに伴ってトラフ205
内に導かれたのちトラフ205外に排除される。
213b→突部213cの順に倣い部材213に接触し
ながら同部材213を上下に運動させる。これにより、
ローラー214が第1段階の突部213aに当たる時
は、カム板213および駆動アーム211が大きく押し
上がるとともに作動アーム212が押し下げられ、ロッ
ド224および連動アーム225を通じて堰208が水
面下に押し下がる。この際、水面上のスカムは、大きい
ものも小さいものも水の吸い込みに伴ってトラフ205
内に導かれたのちトラフ205外に排除される。
【0009】ローラー214が凹み部213bにくる
と、カム板213および駆動アーム211が一時的に下
がり、作動アーム212は上がる。これにより、堰20
8は、少し浮き上がってその上端が水面下にくるように
なるので、それまでの水量は少なくなる。水量は少なく
はなるが水速は逆に大きくなるので、スカムに対する吸
引力は遠い水面上のスカムまでも作用してトラフ近くま
でスムーズに引き寄せるようになる。
と、カム板213および駆動アーム211が一時的に下
がり、作動アーム212は上がる。これにより、堰20
8は、少し浮き上がってその上端が水面下にくるように
なるので、それまでの水量は少なくなる。水量は少なく
はなるが水速は逆に大きくなるので、スカムに対する吸
引力は遠い水面上のスカムまでも作用してトラフ近くま
でスムーズに引き寄せるようになる。
【0010】ローラー214が第2段階の突部213c
にくると、カム板213付きの駆動アーム211が再び
上がり、作動アーム212は下がるようになる。これに
より、堰208は下がり、引き寄せられたスカム204
が多量にトラフ205内に導かれるようになる。このよ
うにカム板213が段階状になっているので、スカム2
04の引き寄せから吸い込みまでが非常に効果的になさ
れるのである。
にくると、カム板213付きの駆動アーム211が再び
上がり、作動アーム212は下がるようになる。これに
より、堰208は下がり、引き寄せられたスカム204
が多量にトラフ205内に導かれるようになる。このよ
うにカム板213が段階状になっているので、スカム2
04の引き寄せから吸い込みまでが非常に効果的になさ
れるのである。
【0011】さて、このスカム除去装置Sは、各池毎に
1基ずつ設置されており、トラフ205は一方向に傾斜
して設けられているとともに、これらのトラフ205…
は、連通トラフで接続されている。傾斜方向の高いとこ
ろに設置されたトラフ205に流れ込んだスカムと水は
連通トラフ→次のトラフ205→他の連通トラフ→さら
に次のトラフ205……の順に流れるようになってい
る。また、図示した中間のトラフ205に流れ込んだス
カムと水は、傾斜方向の低い側の連通トラフ230から
次のトラフ205に流れ込む。これらのスカムおよび水
は、傾斜方向低い側に全て流れて池外に排出される。な
お、連通トラフは、池側壁の一部を、はつって出来た孔
を通じて貫通状に固定されるようになっている。
1基ずつ設置されており、トラフ205は一方向に傾斜
して設けられているとともに、これらのトラフ205…
は、連通トラフで接続されている。傾斜方向の高いとこ
ろに設置されたトラフ205に流れ込んだスカムと水は
連通トラフ→次のトラフ205→他の連通トラフ→さら
に次のトラフ205……の順に流れるようになってい
る。また、図示した中間のトラフ205に流れ込んだス
カムと水は、傾斜方向の低い側の連通トラフ230から
次のトラフ205に流れ込む。これらのスカムおよび水
は、傾斜方向低い側に全て流れて池外に排出される。な
お、連通トラフは、池側壁の一部を、はつって出来た孔
を通じて貫通状に固定されるようになっている。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】前記スカム除去装置S
は、運動する部材に応動するカム板213、駆動アーム
211、回転軸210、及び作動アーム212を備えた
構造になっているため、材料費、製作費、管理費、運搬
費、施工費等、全般にわたって費用が嵩み、コスト高に
なっていた。
は、運動する部材に応動するカム板213、駆動アーム
211、回転軸210、及び作動アーム212を備えた
構造になっているため、材料費、製作費、管理費、運搬
費、施工費等、全般にわたって費用が嵩み、コスト高に
なっていた。
【0013】この考案はこうした問題を解決するために
なされたもので、装置が極力簡単な構造で安く提供でき
るようにすることを課題とする。
なされたもので、装置が極力簡単な構造で安く提供でき
るようにすることを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この考案は、運動する部材が設けられた処理池の水
面付近には、樋状のトラフが設けられ、このトラフは、
それ自体の回転あるいは前方の堰の浮沈により水面上に
浮遊するスカムをトラフ内に誘引したり堰止めたりする
ように構成されているスカム除去装置であって、前記処
理池には、前記運動する部材に対向する少なくとも直線
状を呈する部分を有して線条材が張り渡され、同線条材
は、運動する部材の運動に応じて係合して直線状態から
くの字状に変動することで引っ張られてスカム誘引姿勢
にする一方、運動する部材が一定量進行したのちに同部
材から外れて直線状態に戻ることでスカム誘引停止姿勢
にするように構成されていることを特徴とする。
め、この考案は、運動する部材が設けられた処理池の水
面付近には、樋状のトラフが設けられ、このトラフは、
それ自体の回転あるいは前方の堰の浮沈により水面上に
浮遊するスカムをトラフ内に誘引したり堰止めたりする
ように構成されているスカム除去装置であって、前記処
理池には、前記運動する部材に対向する少なくとも直線
状を呈する部分を有して線条材が張り渡され、同線条材
は、運動する部材の運動に応じて係合して直線状態から
くの字状に変動することで引っ張られてスカム誘引姿勢
にする一方、運動する部材が一定量進行したのちに同部
材から外れて直線状態に戻ることでスカム誘引停止姿勢
にするように構成されていることを特徴とする。
【0015】
【作用】前記解決手段にみられるように、運動する部材
に応じて作用する線条材の引っ張り作用によりスカムを
誘引させ、引っ張り解除によりスカムの誘引を停止させ
るように構成しているので、従来のような応動機構が全
く必要でなくなり、構造全体が極端に簡単になる。
に応じて作用する線条材の引っ張り作用によりスカムを
誘引させ、引っ張り解除によりスカムの誘引を停止させ
るように構成しているので、従来のような応動機構が全
く必要でなくなり、構造全体が極端に簡単になる。
【0016】
【実施例】以下、図示した実施例を参照してこの考案を
詳細に説明する。図1、図2は、この考案の一実施例を
示している。この実施例において、1は最初あるいは最
終沈殿池(処理池)で、同池1は上からみると矩形で、
2はその長手方向の側壁を示している。この沈殿池1内
には、複数本の回転軸3…とスプロケット4…が設けら
れ、同スプロケット4…にチェーン5が左右2本掛け渡
されているとともに、同チェーン5には、その長手方向
に一定の間隔を置いて複数本のフライト6…が配列され
ている。このフライト6は木質やプラスチック質等、材
質は問わない。
詳細に説明する。図1、図2は、この考案の一実施例を
示している。この実施例において、1は最初あるいは最
終沈殿池(処理池)で、同池1は上からみると矩形で、
2はその長手方向の側壁を示している。この沈殿池1内
には、複数本の回転軸3…とスプロケット4…が設けら
れ、同スプロケット4…にチェーン5が左右2本掛け渡
されているとともに、同チェーン5には、その長手方向
に一定の間隔を置いて複数本のフライト6…が配列され
ている。このフライト6は木質やプラスチック質等、材
質は問わない。
【0017】このフライト6の進行方向右側の端部に
は、図示しないブラケットを介してこの除去装置のため
に特にローラー7が設けられている。
は、図示しないブラケットを介してこの除去装置のため
に特にローラー7が設けられている。
【0018】沈殿池1の長手方向端部には、同長手に直
交するように四角断面で樋状のトラフ10が固定して設
けられている。このトラフ10は、側壁2内を貫通して
ブラケットで固定される連通トラフ11,11によりフ
ランジ10a,11aで結合されて支持されている。
交するように四角断面で樋状のトラフ10が固定して設
けられている。このトラフ10は、側壁2内を貫通して
ブラケットで固定される連通トラフ11,11によりフ
ランジ10a,11aで結合されて支持されている。
【0019】同トラフ10は、上側及び前側上部が開口
されているとともに、長手方向両端にはフランジ10a
から前向きに伸びる側板12が設けられている。前側の
開口は水面13の下に位置する。両側板12間には、ト
ラフ10よりもやや長い支持軸14が回転自在に装架さ
れている。この支持軸14とトラフ10の前壁10bと
の間はゴム製のシール15で閉ざされている。
されているとともに、長手方向両端にはフランジ10a
から前向きに伸びる側板12が設けられている。前側の
開口は水面13の下に位置する。両側板12間には、ト
ラフ10よりもやや長い支持軸14が回転自在に装架さ
れている。この支持軸14とトラフ10の前壁10bと
の間はゴム製のシール15で閉ざされている。
【0020】支持軸14には、基部が板状で前部が三角
形の中空断面になった堰(フロート)17が基部におい
て固定され回転自在になっている。この堰17は、両側
板12間にわたる長いもので、その側端面に取り付けら
れた側部シール19は、トラフ10の側面に摺動する。
同堰17は、水面13を境にして浮沈し、水面上で浮遊
するスカムを誘引したり堰止めたりする。なお、支持軸
14は、トラフ10に固定された図示しない軸受によっ
て確実に支持されている。
形の中空断面になった堰(フロート)17が基部におい
て固定され回転自在になっている。この堰17は、両側
板12間にわたる長いもので、その側端面に取り付けら
れた側部シール19は、トラフ10の側面に摺動する。
同堰17は、水面13を境にして浮沈し、水面上で浮遊
するスカムを誘引したり堰止めたりする。なお、支持軸
14は、トラフ10に固定された図示しない軸受によっ
て確実に支持されている。
【0021】一方、堰17を浮沈させる構成は次のよう
である。20はワイヤロープである線条材で、各側壁2
近くにそれぞれ2本ずつ設けられている。側壁2にはブ
ラケット21とアンカー22が設けられ、このアンカー
22に線条材20の一端を結合してある。回転軸3の両
端には、レバー23が突出して設けられ、同レバー23
に線条材20の他端が結合されている。
である。20はワイヤロープである線条材で、各側壁2
近くにそれぞれ2本ずつ設けられている。側壁2にはブ
ラケット21とアンカー22が設けられ、このアンカー
22に線条材20の一端を結合してある。回転軸3の両
端には、レバー23が突出して設けられ、同レバー23
に線条材20の他端が結合されている。
【0022】側壁2には、他に第1プーリー24と第2
プーリー25が固定して設けられ、これらのプーリー2
4,25により線条材20が方向変換されるように掛け
られている。これにより、線条材20は、アンカー22
から第1プーリー24までが直線部分20aとして通常
はローラー7の通過する軌跡上に斜め下がりになるよう
にされている。
プーリー25が固定して設けられ、これらのプーリー2
4,25により線条材20が方向変換されるように掛け
られている。これにより、線条材20は、アンカー22
から第1プーリー24までが直線部分20aとして通常
はローラー7の通過する軌跡上に斜め下がりになるよう
にされている。
【0023】その結果、ローラー7が図2の左のように
くると、その時点から線条材20の直線部分20aが持
ち上がり、進行するに従って仮想線のようにくの字にな
るように変動させられる。これにより、線条材20は引
っ張られるので、レバー23が持ち上がるとともに、堰
17が水面下に下がり、スカムが誘引されるようにな
る。
くると、その時点から線条材20の直線部分20aが持
ち上がり、進行するに従って仮想線のようにくの字にな
るように変動させられる。これにより、線条材20は引
っ張られるので、レバー23が持ち上がるとともに、堰
17が水面下に下がり、スカムが誘引されるようにな
る。
【0024】一方、ローラー7がスプロケット4の位置
から図2の右側実線のところまでくると、線条材20は
再び直線部分20aが実線のように直線状態に復帰し、
その結果、堰17の浮力等により、レバー23が下がっ
て堰17が水面上に浮き上がり、スカムの誘引が停止す
る。
から図2の右側実線のところまでくると、線条材20は
再び直線部分20aが実線のように直線状態に復帰し、
その結果、堰17の浮力等により、レバー23が下がっ
て堰17が水面上に浮き上がり、スカムの誘引が停止す
る。
【0025】なお、この実施例では、ローラー7で駆動
したが、フライト6の上面(シューを介することもあ
る)で線条材20を持ち上げるようにしてもよいし、回
転軸3やスプロケット4等の回転部材を運動する部材と
して利用してもよい。また、図2に仮想線で示すよう
に、第1プーリー24から第2プーリー25を介するこ
となしに直接堰17に線条材20を接続してもよい。さ
らに、前記実施例ではフライトを運動する部材として構
成したが、たとえば、他の運動する部材としては、チェ
ーンの回転軸、スプロケット、チェーン等でもよい。ま
た、前記実施例では固定式のトラフについて具体化した
が、従来からある円筒形で回転可能なスカムスキーマー
をトラフとしてもよい。線条材20は一方のみでもよ
い。
したが、フライト6の上面(シューを介することもあ
る)で線条材20を持ち上げるようにしてもよいし、回
転軸3やスプロケット4等の回転部材を運動する部材と
して利用してもよい。また、図2に仮想線で示すよう
に、第1プーリー24から第2プーリー25を介するこ
となしに直接堰17に線条材20を接続してもよい。さ
らに、前記実施例ではフライトを運動する部材として構
成したが、たとえば、他の運動する部材としては、チェ
ーンの回転軸、スプロケット、チェーン等でもよい。ま
た、前記実施例では固定式のトラフについて具体化した
が、従来からある円筒形で回転可能なスカムスキーマー
をトラフとしてもよい。線条材20は一方のみでもよ
い。
【0026】図3、図4は他の実施例を示している。こ
の実施例は、フライト6の上にローラー7を配し、線条
材20は池に斜めに掛け渡してある。すなわち、線条材
20の一端はブラケット21に掛け、斜め水平状に池上
を通るようにして相手側壁2に設けられた垂直軸状の第
1プーリー31に掛けたのち、水平軸状の第2プーリー
32及び第3プーリー33により方向変換するように構
成されている。
の実施例は、フライト6の上にローラー7を配し、線条
材20は池に斜めに掛け渡してある。すなわち、線条材
20の一端はブラケット21に掛け、斜め水平状に池上
を通るようにして相手側壁2に設けられた垂直軸状の第
1プーリー31に掛けたのち、水平軸状の第2プーリー
32及び第3プーリー33により方向変換するように構
成されている。
【0027】ローラー7が線条材20に掛かると、ロー
ラー7の進行に伴って線条材20は平面くの字状に変動
し、第1プーリー31と第2プーリー32により方向が
変換されて堰17が水面下に沈む。ローラー7が図4の
右の状態にくると、線条材20は堰17の浮力により直
線状態に戻り、堰17が水面上に浮上してスカムを堰き
止める。
ラー7の進行に伴って線条材20は平面くの字状に変動
し、第1プーリー31と第2プーリー32により方向が
変換されて堰17が水面下に沈む。ローラー7が図4の
右の状態にくると、線条材20は堰17の浮力により直
線状態に戻り、堰17が水面上に浮上してスカムを堰き
止める。
【0028】なお、図3に一点鎖線で示すように、線条
材20をレバー23上の回転ピース35に直接結合して
もよい。この実施例の場合もスカムスキーマーであって
もよい。図1、図2の実施例でも同様であるが、線条材
とは、チェーン類やロッドも含まれる。
材20をレバー23上の回転ピース35に直接結合して
もよい。この実施例の場合もスカムスキーマーであって
もよい。図1、図2の実施例でも同様であるが、線条材
とは、チェーン類やロッドも含まれる。
【0029】この考案は以上のように構成されているの
で、装置が極端に簡単で安く提供できるようになった。
で、装置が極端に簡単で安く提供できるようになった。
【図1】この考案の一実施例を示す装置の全体平面図
【図2】その側断面図
【図3】他の実施例を示す平面図
【図4】その側断面図
【図5】従来のスカム除去装置の1例を示す側断面図
【図6】その応動機構を示す斜視図
1 処理池(沈殿池) 6 運動する部材 10 トラフ 13 水面 17 堰 20 線条材
Claims (1)
- 【請求項1】 運動する部材が設けられた処理池の水面
付近には、樋状のトラフが設けられ、このトラフは、そ
れ自体の回転あるいは前方の堰の浮沈により水面上に浮
遊するスカムをトラフ内に誘引したり堰止めたりするよ
うに構成されているスカム除去装置であって、 前記処理池には、前記運動する部材に対向する少なくと
も直線状を呈する部分を有して線条材が張り渡され、同
線条材は、運動する部材の運動に応じて係合して直線状
態からくの字状に変動することで引っ張られてスカム誘
引姿勢にする一方、運動する部材が一定量進行したのち
に同部材から外れて直線状態に戻ることでスカム誘引停
止姿勢にするように構成されていることを特徴とするス
カム除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9946591U JP2563912Y2 (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | スカム除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9946591U JP2563912Y2 (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | スカム除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0528492U JPH0528492U (ja) | 1993-04-16 |
JP2563912Y2 true JP2563912Y2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=14248064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9946591U Expired - Lifetime JP2563912Y2 (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | スカム除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2563912Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114318199B (zh) * | 2021-12-24 | 2023-10-20 | 鄂州鑫力华电力器材有限公司 | 一种镀锌加工用镀锌池浮渣处理装置 |
-
1991
- 1991-09-26 JP JP9946591U patent/JP2563912Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0528492U (ja) | 1993-04-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2563912Y2 (ja) | スカム除去装置 | |
JPH0585491U (ja) | スカム除去装置 | |
JPS5910278B2 (ja) | 汚泥掻寄機 | |
JP2563911Y2 (ja) | スカム除去装置用シャワー装置 | |
JP2563910Y2 (ja) | スカム除去装置 | |
JP2582170Y2 (ja) | スカム除去装置 | |
JP2544269Y2 (ja) | スカム除去装置における排出構造 | |
JPH10263314A (ja) | 浮遊物掻寄装置 | |
JP2580817Y2 (ja) | スカム除去装置 | |
JP2577207Y2 (ja) | スカム除去装置用バルブ | |
JP3728629B2 (ja) | スカム除去装置の清掃装置 | |
JP2531089Y2 (ja) | スカム処理装置 | |
JP2607839Y2 (ja) | 汚泥掻寄装置 | |
JP2595775Y2 (ja) | 汚泥・スカム掻寄装置 | |
JP2008260007A (ja) | スカム除去装置 | |
JP2607805Y2 (ja) | スカム除去装置 | |
JP3959751B2 (ja) | スカム除去装置 | |
KR0143071B1 (ko) | 스컴 처리장치 | |
JP2605137Y2 (ja) | スカム除去装置 | |
JP3018167U (ja) | 浮遊物誘導装置 | |
JP2585537Y2 (ja) | オキシレーション等の処理池用スカム除去装置 | |
JP2569800Y2 (ja) | スカム除去装置 | |
JP2000157975A (ja) | スカム除去装置 | |
JPH08206411A (ja) | 汚泥掻寄装置 | |
JP2511915Y2 (ja) | スカム処理装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |