JP2544269Y2 - スカム除去装置における排出構造 - Google Patents

スカム除去装置における排出構造

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JP2544269Y2 JP6744991U JP6744991U JP2544269Y2 JP 2544269 Y2 JP2544269 Y2 JP 2544269Y2 JP 6744991 U JP6744991 U JP 6744991U JP 6744991 U JP6744991 U JP 6744991U JP 2544269 Y2 JP2544269 Y2 JP 2544269Y2
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充弘 藤原
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、スカム除去装置にお
ける排出構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5および図6は、本考案者が先に提案
したスカム除去装置を示している。この装置が設けられ
た矩形沈澱池には、池の幅方向に軸方向を向けた複数本
(4本)のスプロケット軸200と、各軸200のまわ
りに2個ずつ取付けられたスプロケット201と、これ
らのスプロケット201を介して無端状に掛けられた左
右2本のチェーン202が設けられている。同装置は、
チェーン202に取付けられたフライト203…のうち
その一部のものあるいは全てを利用して駆動され、水面
上のスカム(浮遊物)を誘引しかつ除去するものになっ
ている。スカム除去装置は、トラフ205、案内支持シ
ート206、堰部材208、伝達機構209を備えてい
る。トラフ205は、四角な断面形状のうち上側と前側
一部を開口状にした樋状の長いものであり、その長手方
向が池の幅方向に向くように池内に固定して設けられて
いる。案内支持シート206は、トラフ205と同じく
長い帯状のものでゴム質のもので出来上がっており、ト
ラフ205の前側に張出し状に取付けられて弾性変形に
より上下に曲がり得るようになっている。堰部材208
は、略三角形をした中空状の長いものであって、その中
には発泡材料が充填されることもあり、この堰部材20
8は、弾性変形可能な案内支持シート206の前側に張
出し状に取付けられ、同シート206に支えられながら
水面207を境に上下に運動するように設けられてい
る。この堰部材208を上下に揺動させるのが伝達機構
209である。伝達機構209は、支持軸210、駆動
アーム211、作動アーム212を備えている。支持軸
210は、池の幅間に掛け渡され、駆動アーム211
は、支持軸210の一側から前方に向けて伸びた1本の
アームである。作動アーム212は、この駆動アーム2
11とは反対の方向であるトラフ205の方向に向けて
伸びたアームで、1本になっている。駆動アーム211
の先端には、倣い部材213が設けられている。この倣
い部材213は、底部にカム面を備え、同カム面は、2
つの突部213a,213cと、その間の凹み部213
bとの連続したカム面になっている。この倣い部材21
3を動かして駆動アーム211および作動アーム212
を連動させ、ロッド224および連動アーム225を介
して堰部材207を押し下げたりするのが、フライト
(汚泥掻寄板)203の一端部から突出するローラー
(駆動部)214である。このローラー214は、フラ
イト203の倣い部材213側の一端に設けられたブラ
ケットで取付けられている。このスカム除去装置は、次
のように作動する。図示しない池上のモーターが駆動さ
れることにより、チェーン202が駆動され、それに取
付けられたフライト203…が矢印方向へと微速で循環
駆動される。フライト203…は、池底部において沈澱
している汚泥を掻き寄せてピット内に導き、導かれた汚
泥は、図示しないポンプで池外に排除されるようになっ
ている。上回りにくるフライト203は、その側方のロ
ーラー214により倣い部材213を押し上げるように
する。ローラー214は、突部213a→凹み部213
b→突部213cの順に倣い部材213に接触しながら
同部材213を上下に運動させる。これにより、ローラ
ー214が第1段階の突部213aに当たる時は、倣い
部材213および駆動アーム211が大きく押し上がる
とともに作動アーム212が押し下げられ、ロッド22
4および連動アーム225を通じて堰部材208が水面
下に押し下がるようになる。この際、水面上のスカム
は、大きいものも小さいものも水の吸い込みに伴ってト
ラフ205内に導かれたのちトラフ205外に排除され
る。ローラー214が凹み部213bにくると、倣い部
材213および駆動アーム211が一時的に下がり、作
動アーム212は上がるようになる。これにより、堰部
材208は水面下にあって少し浮き上がるので、それま
での水量は少なくなる。水量は少なくはなるが水速は大
きくなるので、スカムに対する吸引力は強くなり、大き
いスカムも小さいスカムも引き寄せられるとともに遠い
スカムまでも近くにスムーズに引き寄せるようになる。
ローラー214が第2段階の突部213cにくると、倣
い部材213付駆動アーム211が再び上がり、作動ア
ーム212は下がるようになる。これにより、堰部材2
08は下がり、引き寄せられたスカム204が多量にト
ラフ205内に導かれるようになる。このように倣い部
材213が段階状になっているので、スカム204の引
き寄せから吸い込みまでが非常に効果的になされるので
ある。さて、このスカム除去装置Sは、図7のように、
各池毎に1基ずつ設置されており、トラフ205は一方
向に傾斜して設けられているとともに、これらのトラフ
205…は、連通トラフ230で接続されている。傾斜
方向の高いところに設置されたトラフ205に流れ込ん
だスカムと水は連通トラフ230→次のトラフ205→
他の連通トラフ230→さらに次のトラフ205の順に
流れるようになっている。また、図示した中間のトラフ
205に流れ込んだスカムと水は、傾斜方向の低い側の
連通トラフ230から次のトラフ205に流れ込む。こ
れらのスカムおよび水は、傾斜方向低い側に全て流れて
池外に排出される。なお、連通トラフ230は、池側壁
231の一部であるはつり部231aにより貫通状に固
定されるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この排出構造
には次のような欠点があった。すなわち、トラフ205
の端部にフランジ205aが設けられ、連通トラフ23
0の端部にもフランジ230aが設けられ、これら両フ
ランジ205a,230aをボルトで締め付けることに
より、トラフ205と連通トラフ230とが接続される
ような構造になっていた。連通トラフ230は、はつり
部231aで固定されると高さが先に決定するため、後
で接続されるトラフ205の高さも自ずと決まってく
る。この場合、連通トラフ230の高さに狂いがある
と、トラフ205の高さも設計通りにはならず、トラフ
205の傾斜角度が小さくなったりしてスカムおよび水
が想定程流れないという問題があった。また、フランジ
同士を接続する構造であるため、トラフ205あるいは
連通トラフ230の長さを正確に決める必要があり、そ
うでない場合、接続が困難になっていた。この考案は、
これらの欠点を除くためになされたものである。
【0004】
【問題を解決するための手段】前記問題を解決するた
め、この考案は、下部が水面に没し上部が水面上にある
ようにして沈澱池内に固定して設けられているとともに
水面よりも低い開口を一側に有して同開口を通じて導入
されたスカムおよび水を外部に導出するように構成され
た樋状のトラフと、同トラフの開口側に上下動可能に設
けられている堰部材を備えたスカム除去装置における、
前記沈澱池の池壁に貫通して設けられるとともにトラフ
に連通するように接続される連通トラフを備えた排出構
造であって、前記連通トラフとトラフとは互いに差し込
み式とされ、トラフは、連通トラフに対して高さ調節可
能とされているとともに、連通トラフとトラフとは水密
状になっていることを特徴とする。
【0005】トラフが連通トラフに高さ調節可能である
ので、連通トラフが固定されたあとでもトラフを好まし
い高さにもってくることができる。トラフが連通トラフ
に差し込み式であるので、トラフおよび連通トラフの長
さを厳格に規定する必要がなくなる。
【0006】以下、図示した実施例を参照しつつこの考
案を詳細に説明する。図1ないし図4は、この考案の一
実施例を示し、ここにおいて、1は沈澱池の側壁で、同
側壁1の一部は、はつり部1aになっている。このはつ
り部1aには、連通トラフ2が水平で両端が突き出すよ
うにして貫通固定されている。この連通トラフ2は、上
面が開口したU字形のものであり、底壁3と両側壁4,
4により構成されている。連通トラフ2の内部には、別
体の底板5が設けられ、同底板5は、底壁3に通された
ロックナット6付アジャスタ7により高さ調節可能に支
持されている。連通トラフ2の両端部には、水平方向正
面からみてU字形をしたフランジ8が溶接により固定さ
れ、各フランジ8には、縦向きの板部にのみ縦方向に長
い長孔8aが開けられている。10はパッキンで、横断
面形状が、丸く中空状になった内側縁部10aと板状の
外側部10bとによりなるとともに、全体が、底部と側
部とによりU字状に形成されている。このパッキン10
も側部のみに長孔が開けられている。11はパッキン押
さえで、これもU字形をしており、側部にのみ長孔11
aが開けられている。12はトラフで、同トラフ12
は、上面が開口した樋状のものになっているとともにそ
の開口する端部には補強部材13が渡されている。この
トラフ12の端部から少し離れた位置の外周には、U字
状をしたフランジ14が設けられ、同フランジ14には
丸孔が開けられている。トラフ12は、はつり部1aに
固定された連通トラフ2に上方からセットされて端部が
差し込み状にされるとともに、ここで、アジャスタ7が
上下に調節されることで、底板5が上下に調節され、こ
れにより、トラフ12は望む高さを得る。その後、締め
付けボルト15をフランジ14→パッキン押さえ11→
パッキン10→フランジ8に通し、ナット16を利用し
てトラフ12を連通トラフ2側に固定する。パッキン押
さえ11、パッキン10およびフランジ8にはそれぞれ
長孔が開けられているので、トラフ12が高さ調節され
てもボルト15を難無く通すことができる。なお、底板
5と連通トラフ2との間には、底板5に開けられた孔5
aを通じて発泡樹脂材料17…を充填して密閉性および
安定性の向上を図るようにする。
【0007】ボルト15およびナット16による締め付
け固定によりトラフ12が連通トラフ2に差し込み状に
固定され、この場合、連通トラフ2の高さが高くても低
くてもその後の調節によりトラフ12は好ましい高さを
得る。
【0008】
【考案の効果】この考案は以上のように、トラフが連通
トラフに高さ調節可能であるので、連通トラフが固定さ
れたあとでもトラフを好ましい高さにもってくることが
できるようになった。トラフが連通トラフに差し込み式
であるので、トラフおよび連通トラフの長さを厳格に規
定する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を水平断面図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線断面図および同C−C線断面図
である。
【図5】従来のスカム除去装置の設置状態を示す側面図
である。
【図6】スカム除去装置の斜視図である。
【図7】トラフおよび連通トラフの取り合い構造を示す
断面図である。
【符号の説明】
2 連通トラフ 7 アジャスタ 12 トラフ 15 締め付けナット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部が水面に没し上部が水面上にあるよ
    うにして沈澱池内に固定して設けられているとともに水
    面よりも低い開口を一側に有して同開口を通じて導入さ
    れたスカムおよび水を外部に導出するように構成された
    樋状のトラフと、同トラフの開口側に上下動可能に設け
    られている堰部材を備えたスカム除去装置における、前
    記沈澱池の池壁に貫通して設けられるとともにトラフに
    連通するように接続される連通トラフを備えた排出構造
    であって、前記連通トラフとトラフとは互いに差し込み
    式とされ、トラフは、連通トラフに対して高さ調節可能
    とされているとともに、連通トラフとトラフとは水密状
    になっていることを特徴とするスカム除去装置における
    排出構造。
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