JPH1085737A - 浮遊物除去装置 - Google Patents

浮遊物除去装置

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JPH1085737A
JPH1085737A JP35748296A JP35748296A JPH1085737A JP H1085737 A JPH1085737 A JP H1085737A JP 35748296 A JP35748296 A JP 35748296A JP 35748296 A JP35748296 A JP 35748296A JP H1085737 A JPH1085737 A JP H1085737A
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JP
Japan
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weir
trough
suspended matter
water
floating
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JP35748296A
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Mitsuhiro Fujiwara
充弘 藤原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造の簡略化と施工の簡易化が図れるととも
に、安価な装置を提供すること。 【解決手段】 少なくとも一側の浮遊物誘引側が水面2
3下にあるように沈澱池等の池内に固定して設置される
とともに水面23の浮遊物を受け入れた時これらの浮遊
物を一方向に流し得るようにしたトラフ5と、同トラフ
5の浮遊物誘引側に設けられて上端が水面23を境に上
下することにより浮遊物を堰き止めたり誘引したりする
堰15とを備えた浮遊物除去装置において、前記堰15
を駆動する手段が、トラフ5に設けられた回転支点18
を中心に上下する堰駆動アーム20を有することを特徴
とする。また、同装置において、堰15は、回転支点1
8を中心とする円筒一部で形成されているとともに、堰
15とトラフ5との間にはシールが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、沈澱池などの水
面に浮遊するものを収集・除去するための浮遊物除去装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】最初あるいは最終沈澱池の水面には、汚
水から浮上してきたもの(スカムあるいはフロス)が浮
遊しており、これらの浮遊物は、浮遊物除去装置で取り
除かれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現行の除去
装置は、後側が水面よりも高く前側が水面よりも低く形
成して設置した角樋形のトラフと、このトラフの前側で
ある浮遊物誘引側に上下運動するように設けられた堰と
を備え、堰が、その長手方向両端に備えた回転軸を介し
てトラフの浮遊物誘引側に回転自在に取り付けられて上
下に揺動することにより、堰が水面に浮き上がった時に
浮遊物を堰き止め、水面以下に没することで、浮遊物を
流してトラフ内に誘引するように構成されている。
【0004】こうした除去装置は、構造的にやや複雑の
ものであり、施工も煩雑なものであった。この発明は前
記課題を解決するためになされたもので、構造の簡略化
と施工の簡易化が図れるとともに、安価な装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、少なくとも一側の浮遊物誘
引側が水面下にあるように沈澱池等の池内に固定して設
置されるとともに水面の浮遊物を受け入れた時これらの
浮遊物を一方向に流し得るようにしたトラフと、同トラ
フの浮遊物誘引側に設けられて上端が水面を境に上下す
ることにより浮遊物を堰き止めたり誘引したりする堰と
を備えた浮遊物除去装置において、前記堰を駆動する手
段が、トラフに設けられた回転支点を中心に上下する堰
駆動アームを有することを特徴とする。
【0006】請求項1において、堰は、回転支点を中心
とする円筒一部で形成されているとともに、堰とトラフ
との間にはシールが設けられている。
【0007】請求項3記載の発明は、少なくとも一側の
浮遊物誘引側が水面下にあるように沈澱池等の池内に固
定して設置されるとともに水面の浮遊物を受け入れた時
これらの浮遊物を一方向に流し得るようにしたトラフ
と、同トラフの浮遊物誘引側に設けられて上端が水面を
境に上下することにより浮遊物を堰き止めたり誘引した
りする堰とを備えた浮遊物除去装置において、前記堰と
トラフ側との間には、前面に水圧が作用した状態下で、
同水圧を受けながら堰を上下に案内するローラーが上下
に配されていることを特徴とする。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項3におい
て、上側のローラーは、トラフの浮遊物誘引側に立設さ
れたガイドレールに沿って上下に運動するようになって
いるとともに、下側のローラーは、トラフの前面に沿っ
て上下するようになっている。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項3におい
て、上下のローラー共にトラフの前面に沿って案内され
るようになっている。
【0010】請求項6記載の発明は、少なくとも一側の
浮遊物誘引側が水面下にあるように沈澱池等の池内に固
定して設置されるとともに水面の浮遊物を受け入れた時
これらの浮遊物を一方向に流し得るようにしたトラフ
と、同トラフの浮遊物誘引側に設けられて上端が水面を
境に上下することにより浮遊物を堰き止めたり誘引した
りする堰とを備えた浮遊物除去装置において、前記トラ
フは、円筒状のものでその一部が切欠状とされて同切欠
部分が浮遊物を誘引する開口とされ、この開口に対し
て、円筒の一部で形成された堰が設けられるとともに、
同堰は、トラフに設けられた支点を中心に回転自在に支
持されていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図示した実施形態を参照し
てこの発明を詳細に説明する。図1および図2はその好
適な一実施形態を示し、図2の1は沈澱池の側壁で左右
1対形成されている。各側壁1には、水平方向に軸心を
向けて連通トラフ2が挿通固定されている。この連通ト
ラフ2は、角筒状で両端にフランジ3を備えたもので、
フランジ3にはそれぞれ複数のボルト通孔が明けられて
いる。
【0012】対向する連通トラフ2,2間には、トラフ
5が固定されている。このトラフ5は、図1に示すよう
に、底板部6、前板部7、および後板部8を備えるJ形
断面形状をしているとともに、前板部7の上端には折り
返し状に前リブ9が、また後板部8の上端にも後リブ1
0が形成されている。そして、トラフ5の両端に備えた
フランジ11をフランジ3,3に当てがって図示しない
止着具(ボルト・ナット)によりトラフ5が固定され、
その前板部7上にはゴム板状の前部シール12が前方突
き出し状に止着されている。この前部シール12は脱着
自在であるとともに前後に進退調節可能になっている。
同シール12は斜め上方に向けて突出しているが、水平
にしたり、あるいは斜め下方に向けて突出してもよい。
また、前リブ9がない場合は、トラフ5の前板部7に差
し込まれる部分(前面に沿って止着してもよい)と同部
分から前向きに突出する部分とでなる略L字形断面のシ
ールにしてもよい。
【0013】15は堰である。この堰15は、円筒面の
一部で形成されており、長手方向の長さは、フランジ1
1の内面間の長さよりも少し短く形成され、その両端に
はフランジ11に沿って移動しながら水密機能を果たす
側部シール16をコの字形断面で堰15に沿って曲がる
ような外嵌式のものとして備えている。この側部シール
16と前部シール12との境部は水密状態にする。
【0014】18は支点軸(支点)であり、同支点軸1
8は、トラフ5の後板部8の内面下部から突設されたブ
ラケット19に備え付けられ、同支点軸18を介して堰
駆動アーム20が回転自在に左右1対設けられている。
このアーム20,20の先端を介して前記堰15が取り
付けられている。支点軸18は左右別軸として設けられ
ているが、1本通し軸として設けてもよい。
【0015】沈澱池内には、4軸駆動方式の1軸として
回転軸22が水面23の下方近くに設けられ、同回転軸
22には、左右1対のスプロケット24が取り付けられ
ている。このスプロケット24には、左右1対をなすチ
ェーン25が掛けられ、両チェーン25の外周側にフラ
イト26が複数配列されている。
【0016】このフライト26の図1における手前端に
は、ローラー27が取り付けられ、同ローラー27によ
り蹴られて堰15が連動されるように構成されている。
すなわち、側壁1には、図5に示すような軸受28が取
り付けられ、同軸受28を介してアーム軸29が両端支
持状態で設けられる。アーム軸29の一方には、第1作
動アーム30が延設され、同アーム30の先端には前記
ローラー27に対向するようにカム31が取り付けられ
ている。尚、第1作動アーム30には下限ストッパ32
が対向して設けられているとともに、同アーム30の上
には復帰用のウエイト33が前後移動調節可能に取り付
けられている。
【0017】アーム軸29のトラフ5側には、第2作動
アーム35が延設され、この実施形態の場合、左右1対
延びている。同アーム35の後端と前記堰駆動アーム2
0との間は連動ロッド36で連結されている。
【0018】堰15の前面には水圧が作用しているが、
この圧力は、常に支点軸18を介して受け止められ、従
って、前部シール12に過大な力が掛かるおそれがな
く、損傷少なくしてシール機能が永く発揮される。ロー
ラー27がカム31を蹴り上げることにより、第1作動
アーム30が持ち上がる一方第2作動アーム35が下が
り、連動ロッド36を介して堰駆動アーム20が押し下
げられる。これにより、堰15が下がり、その上端が水
面23以下になることで水面上の浮遊物を誘引してトラ
フ5内に導入する。
【0019】ローラー27がカム31を通り過ぎること
で、ウエイト33やカム31の重量により第1作動アー
ム30が下がるとともに第2作動アーム35が持ち上が
り、堰駆動アーム20を介して堰15が持ち上がる。こ
れにより、水面上の浮遊物は堰き止められる。尚、第2
作動アーム35は1本でもよい。また、第1作動アーム
30は、図5に実線と仮想線で示すように、2本でもよ
く、図1のチェーン25が樹脂製の場合確実な作動を確
保するために有効である。この場合、第2作動アーム3
0は1本でも2本でもよい。
【0020】図3および図4に示す実施形態は、トラフ
5の前リブ40を水平にし、その上側に水平に前部シー
ル41が取り付けられている。42は堰で、同堰42
は、コの字形断面のもので、その開放側を前向きにし、
その開放側内部に発泡樹脂材でなる浮力体43が嵌め込
まれている。同堰42の両端には側部シール44が取り
付けられて、フランジ45の内面に沿って水密状態で上
下運動するようになっている。側部シール44はフラン
ジ45側に設けてもよい。これは図1の実施形態でも同
様である。
【0021】堰42の底面にはローラー46が左右1対
をなして設けられ、同ローラー46は、トラフ15の底
面に固定したガイド47とトラフ5の前面に沿って上下
に案内され、また、堰42の上面にも、左右1対のロー
ラー46が設けられ、同ローラー46は、トラフ5の上
側に立設された左右1対の溝レール形のガイド48に沿
って上下に案内される。堰42の上側には連動ロッド4
9が連結される。
【0022】図3、図4の状態では、堰42の前面に水
圧が掛かるが、これを上下のローラー46,46で確実
に受けるので、安定な堰止め状態と作動が保証される。
ここで第2作動アーム50と連動ロッド49が下がると
堰42が下がり、押し下げ力がなくなると、浮力体43
により堰42は持ち上がって水面に復帰する。尚、堰4
2は、中空体であってもよい。また、同堰42は単なる
板状のものでもよく、この場合は復帰用のウエイトを付
加する。図3および図4の実施形態においても図5に示
すアーム方式を使用しているが、前記したように種々の
変形方式にすることがある。ガイド48は溝形にしてあ
るが、リップ付きのものにしてもよい。また、ガイド4
8は溝付きでなく単なるバー状のものにし、逆にローラ
ー46を鍔付きのものにしてもよい。ローラー46は堰
42側でなくトラフ5側に設けてもよい。
【0023】図6に示す実施形態は、堰15の回転中心
である支点軸18を中心とする円の中心線上にあるよう
に前リブ52が斜めやや上向きであり、その上側に前部
シール53が取り付けられている。尚、支点軸18は、
図示に限定されず、トラフ5のいずれの個所に設けても
よいが、浮遊物の長手方向への流れを過度に阻害しない
個所を選ぶ。また、堰15には前面に水圧が作用してお
り、そのことから、堰駆動アーム20と堰15とを軸5
4で連結してもよい。
【0024】図7に示す実施形態は、トラフ57が円筒
体の一部を切り欠いたものであり、その長手方向両端に
フランジ58を備えたものになっている。トラフ57の
開口が浮遊物誘引口59とされ、その下端縁が水面60
以下になっている。61はブラケットで、トラフ57の
内部に固定され、同ブラケット61の支点軸62を介し
て堰駆動アーム63が取り付けられている。誘引口59
を切り取った板部は堰64としてそのまま利用されてお
り、トラフ57の中心より少し前方に偏心して設けられ
た支点軸62に支持されている。65は前部シール、6
6は側部シールである。連動ロッド67は、堰駆動アー
ム63の中間に連結されているが、仮想線のように先端
でもよい。また、堰64は上下のローラー68で案内し
てもよい。尚、堰は回転式でなく、図3に示すような直
線的に上下運動するようにしてもよい。また、堰はトラ
フ57の内側に配してもよい。
【0025】図8に示す実施形態は、堰70が平板状と
されて上下のローラー71で上下運動可能とされるとと
もに、トラフ72から突設した前部シール73で水密状
態にされたもので、堰70には水圧が作用することから
堰70をトラフ72の前に配置して水圧がかかることで
ローラー71がトラフ72の前面に当たるようにしたも
のである。尚、堰70の下端には、ローラー中心から後
側(トラフ側)にフロート73を備えて堰70に掛かる
水圧によるモーメントの相殺作用をするようにしてもよ
い。また、トラフ72は、図3に示すような形状にして
ガイドを立設してもよいが、この実施形態の場合は、四
角断面のトラフ72にしてその前面に浮遊物誘引口74
を形成してある。そして、その上部前面がローラー71
のガイドになっている。さらに、図8に示すように、ト
ラフ72から立設した固定ステー75に回転支点76を
設け、同支点76に揺動可能なアーム77が取り付けら
れ、同アーム77の後端にウエイト78が、先端に水タ
ンク79を備えたものである。水タンク79には、矢印
のように上方から水が供給されて溜まるとともに、その
重さにより水タンク79が下がってゆき、それと同時に
微排水口80から一定量の水が抜け出るようにしたもの
である。アーム77の支点76より前側と堰70とが連
動ロッド81で連結されており、水タンク79に給水さ
れると同タンク79が次第に下がって一定の高さで止ま
り、堰70を押し下げて浮遊物を誘引するとともに、給
水が止まることにより、微排水口80からの排水により
水タンク79が次第に軽くなってウエイト78により堰
70を持ち上げるものである。この水タンク方式は、図
1から図7の方式にも利用し、さらに、図9から図13
の実施形態にも利用する。逆に図1の駆動方式を図8の
駆動方式に利用することもできる。
【0026】図9に示す実施形態は、トラフ83は一辺
を長く他辺を短くL字形とするとともに斜め姿勢に固定
し、長い辺を後側にし短い辺を前側で水面以下にしたも
ので、前端には前部シール84を取り付け、後壁に支点
軸85を配して堰駆動アーム86を取り付けたものであ
り、さらに、アーム86の先端に堰87を備えてトラフ
83上の前部シール84上に水密状態にしたものであ
る。88はリブである。尚、連通トラフは、トラフ83
と同様の形状でもよく、四角筒を斜め姿勢に連通させる
ようにしたものでもよい。
【0027】図10に示す実施形態は、丸パイプを半切
りより少し長い周長をもつようにしたトラフ90と、そ
れより少し短い周長にした堰91とで構成し、これらが
1つの丸パイプから製作できるようにしてあるととも
に、支点軸92で堰91を開閉自在にしたものである。
93は前部シール、94は側部シール、95は連動ロッ
ドである。尚、仮想線のように、池底にカムを配して池
底を移動するローラーでカムを蹴るようにするとともに
連結パイプ96で堰91を上下させるようにした池底駆
動方式を採用してもよい。この池底駆動方式は、この実
施形態の他の実施形態の全てに利用できる。
【0028】図11に示す実施形態は、トラフ98の前
側に支点軸99を配し、同軸99にコの字形(あるいは
半円筒形)をした堰100を取り付けたもので、堰10
0は、垂直な堰止め部100aと上板部100bおよび
下板部100cからなる。上板部100bに連動ロッド
101が連結されている。堰止め部100aはトラフ9
8のように長尺状であるが、上・下板部100b,10
0cは短いものでもよい。上板部100bは回転により
トラフ98の裏面に当たり、下板部100cは復帰時に
トラフ98の前面に当たるようになっている。尚、堰止
め部100aの支点軸99より上の部分には水圧が作用
する(下の部分には水圧が作用しないようにしてある)
ので、これを相殺あるいは軽減するため、堰100の底
面には、逆モーメントを発生するためのフロート102
を備えてもよい。
【0029】図12に示す実施形態は、堰104をトラ
フ105の上面にスライド自在に装備したものである。
トラフ105には、前リブ106および後リブ107が
形成され、これらが前下がりで同一傾斜面上にある。両
リブ106,107上にローラー108,108が配置
され、その上に堰104を転動自在にしてある。堰10
4は、堰止め部109を備えるとともにその上方に浮遊
物誘引口110を明けてある。この堰104に連動ロッ
ド111を連結してある。
【0030】連動ロッド111が下がることで堰104
はローラー108により斜め下方に下がり、浮遊物誘引
口110が水面にくることで浮遊物を誘引する。堰10
4には水圧が作用するが逆にこの水圧を利用して構成し
てあるので、構造の簡略化が図れたものである。112
は前部シールで、側部シールも必要である。下部のロー
ラー108をゴムローラーにして前部シールに代えても
よい。あるいは、下部のローラー108の他にゴムロー
ラー式のシールローラーを配してもよい。
【0031】図13に示す実施形態は、トラフ114か
ら突設したブラケット115にローラー116を備え、
同ローラー116に堰117の下部を受け持たせながら
堰117の水圧を相殺しつつ上下させるようにしたもの
である。118は姿勢保持バネである。尚、堰117は
くの字に曲げて強度を持たせてあるが平坦な面の板であ
ってもよい。
【0032】尚、駆動手段としては、前記のようにフラ
イトの駆動力を利用したものや水の重量を利用したもの
であったが、例えば、電動源によるもの流体圧によるも
のでもよい。
【0033】図14に示す実施形態は、矩形をした沈澱
池200の長手方向端内に設置された水駆動方式の浮遊
物除去装置についてのもので、沈澱池200は、幅方向
に対向する側壁201,201と、側壁201の端部間
をつなぐ端壁202とを備える。
【0034】各側壁201には、ハツリにより形成した
通穴203を介して連通トラフ204が挿通固定されて
いる。この連通トラフ204は、角筒の両端にフランジ
205を備えたもので、一方の連通トラフ204から他
方の連通トラフ204へはスカム水が自然に流れるよう
に微小に傾斜設置されている。
【0035】同連通トラフ204は、側壁201の内面
に固定されたブラケット206に受材207を介して下
方から受担されている。これら連通トラフ204間に
は、トラフ210が止着具211により結合して横架さ
れている。トラフ210は、中央に断面を示すように、
底板部a、背板部b、後上フランジc、前下板部d、お
よび前上板部eとでなる。
【0036】このトラフ210は両端が開放状とされる
とともに、前記フランジ205に対応するフランジ21
2を止着具211によりフランジ205に連結すること
で固定されている。このトラフ210の底面は、前記の
ように一方向(例えば、図の右方向)に微小に傾斜す
る。
【0037】215は堰で、トラフ210より少し短く
形成され、図15にも示すように、板状で、基部f、後
フランジgを備え、基部fの前端からは、基部fを基準
にして数度上向きに傾斜する前部hが一体に設けられ、
同前部hの前端にはさらに上向きに傾斜する前端部iが
設けられている。尚、前端部iには、大きなスカムSを
も呑み込むように切欠jが長手方向に数個所形成されて
いる。
【0038】堰215の両端には、側板216が一体に
固定されている。同側板216は、図15に示すよう
に、中心部の挿通孔に外向きに突出する回転軸217を
挿通固定した扇形をなしている。側板216付の堰21
5とトラフ210間は、堰215の基部付近の底面に止
め付けられたゴム製の前面シール219をトラフ210
の前端部に差し込み固定することにより前方からの水の
浸入が阻止されるようになっている。同シール219
は、回転軸217と同心状をなすU字状の曲がり部と、
トラフ210への取付部と、堰215への取付部とでな
る。堰215は、回転軸217を中心に回転し、これを
前面シール219の曲がり部が湾曲することにより変形
しながら前方からのみずの浸入を食い止める。尚、側板
216の外周には、スカムSを外側方から内側方へ誘引
するための凹部216aが形成されている。218…は
取付孔であり、これは後述する。
【0039】前記回転軸217は、側板216からフラ
ンジ212側に向けて突出しており、同回転軸217
は、図示しない軸受により回転自在に受担されている。
同軸受は、フランジ212側に内部に球面軸受を内蔵し
て取り付けられている。また、フランジ212の内面に
は、側面シールが縦向き傾斜状に設けられている。同側
面シールは、側板216の外面に圧接して側板216と
フランジ212との間からの水の浸入を阻止する。例え
ば、スポンジによる。
【0040】側板216の各内面には、後部の取付孔2
18に止着具220を介してステー221が上向きに突
設されている。このステー221の上端には、それぞれ
アーム222が水平に取り付けられ、同アーム222の
前端間には水タンク223が横架され、各後部にはウエ
イト224が進退調整自在に取り付けられている。
【0041】水タンク223は、四角な筒体で、左右1
対のタンク本体225,225を備え、これら本体22
5の各一端は、アーム222に側蓋226を介して閉止
状に結合支持される一方、中央側の他端は、少し離間し
て内筒227で接続支持されている。両タンク本体22
5の間は外筒228で更に接続されて水タンク223が
構成されている。229はアーム222のストッパであ
る。
【0042】水タンク223は、ステンレス等の金属で
もよいが、軽量である必要があることからグラスファイ
バーで造られている。勿論、同水タンク223は一本通
しのものでもよいし、左右に完全に分離した形式にして
もよい。また、同水タンク223は、丸形断面その他の
幾何学形状を採用できる。
【0043】水タンク223は、堰215上に固着した
複数枚のリブ230…を介して同堰215と結合されて
いる。尚、前記取付孔218の前側に形成されたものを
利用してステーを立設し、同ステーの上端を水タンク2
23に結合して支持してもよい。
【0044】水タンク223への水の供給は、一方の連
通トラフ204内からトラフ210内を介して他方の連
通トラフ204内へと到る共通パイプ232を通じてな
されるよになっている。このパイプ232は、隣合って
設置されるスカム除去装置にも同じ要領で通され、その
始端には給水源が設けられ、終端は閉止されている。
【0045】このパイプ232は、それぞれのトラフ2
10の後部に取り付けられたブラケット234と固定具
235により支持されている。そして、同パイプ232
の中間には入側可撓チューブ(可撓性でなくともよい)
237が接続され、池上に設置されて電磁バルブ等の開
閉バルブ238に接続されている。同バルブ238から
は出側可撓チューブ239が取り出され、前記外筒22
8を介して水タンク223内に連通状に接続されてい
る。尚、リブ230を介してレバー241が立設され、
それに取り付けられた差込筒242には、池上から操作
可能な手動レバー243が脱着自在に差し込まれている
が、前記レバー241を介して前記チューブ239が中
間支持されている。
【0046】尚、水タンク223の図で見えない後面側
には、供給された水を微少量ずつ自然に排出する排水口
が適宜個所に開口しており、この排水口の開口度は、制
御板の上下調節により調整可能になっている。この排水
口は、堰215前に溜まるスカムSを壊すために流下さ
せたり、あるいは堰215上を流れるスカムSを壊すた
めに流下されるように向きを設定する。
【0047】水タンク223内が空の時は、図14およ
び図15に示すように、堰215の前端部が水面245
よりも突き出してスカムSを堰き止めた状態にある。共
通パイプ232から入側可撓チューブ237へは常時給
水がなされており、タイマーによりバルブ238が開く
と、出側可撓チューブ239を通じて水タンク223内
に一定量ずつ水が供給される。それとともに排水口から
水が排出されるが微少であるため、水タンク223内に
は次第に水が溜まり、その重さにより堰215は水面2
45から下がるようになる。
【0047】これはウエイト224に抗してなされ、堰
215は一定の水深まで没する。これにより、スカムS
が呑み込まれる。堰215を一定に制限するため、スト
ッパやバネを備えることがある。そして、タイマーによ
りバルブ238が閉じると、水タンク223内の水量が
次第に減って堰215は持ち上がり、スカムSの流れが
阻止される。この際、ウエイト224が作用する。
【0048】尚、沈澱池内には、ブラケット247を介
して上部ガイドレール248が設置され、それにガイド
249を介してフライト250が摺動するようになって
いるが、このガイド249は、従来型であると、地震発
生に伴い外れやすいものであった。図16に示す実施形
態のように、ガイド249をL形のもので縦辺249a
を下向きに長くし、フライト250の端部に配したもの
である。これにより、外れにくくなった。
【0049】また、図17に示す実施形態は、トラフ2
52の前部に設けられた堰253の取付方についてのも
ので、同堰253は、リブ253a付のもので、前下が
り状にしてその略中間を回転中心にして支持したもので
ある。254は前部シールである。尚、255は水タン
クで、同タンク255は、堰253の前部に支持したり
あるいは後部に支持したりする。また、前記実施形態の
ようにフライトで連動するようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ので、構造の簡略化と施工の簡易化が図れるとともに、
安価な装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態である浮遊物除去装置の
側断面図。
【図2】図1のII−II線断面図。
【図3】他の実施形態を示す側断面図。
【図4】図3のIV−IV線断面図。
【図5】駆動方式の一実施形態を示す平面図。
【図6】他の実施形態を示す側断面図。
【図7】他の実施形態を示す側断面図。
【図8】他の実施形態を示す側断面図。
【図9】他の実施形態を示す側断面図。
【図10】他の実施形態を示す側断面図。
【図11】他の実施形態を示す側断面図。
【図12】他の実施形態を示す側断面図。
【図13】他の実施形態を示す側断面図。
【図14】他の実施形態を示す斜視図。
【図15】その要部拡大断面図。
【図16】他の実施形態を示す斜視図。
【図17】他の実施形態を示す断面図。
【符号の説明】
5,57,72,83,90,98,105,114…
トラフ 15,42,64,70,87,91,10
0,104,117…堰 18,62,85,99…支
点軸 20,63,86…堰駆動アーム 23,60…
水面。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一側の浮遊物誘引側が水面下
    にあるように沈澱池等の池内に固定して設置されるとと
    もに水面の浮遊物を受け入れた時これらの浮遊物を一方
    向に流し得るようにしたトラフと、同トラフの浮遊物誘
    引側に設けられて上端が水面を境に上下することにより
    浮遊物を堰き止めたり誘引したりする堰とを備えた浮遊
    物除去装置において、前記堰を駆動する手段が、トラフ
    に設けられた回転支点を中心に上下する堰駆動アームを
    有することを特徴とする浮遊物除去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、堰は、回転支点を中
    心とする円筒一部で形成されているとともに、堰とトラ
    フとの間にはシールが設けられている浮遊物除去装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも一側の浮遊物誘引側が水面下
    にあるように沈澱池等の池内に固定して設置されるとと
    もに水面の浮遊物を受け入れた時これらの浮遊物を一方
    向に流し得るようにしたトラフと、同トラフの浮遊物誘
    引側に設けられて上端が水面を境に上下することにより
    浮遊物を堰き止めたり誘引したりする堰とを備えた浮遊
    物除去装置において、前記堰とトラフ側との間には、前
    面に水圧が作用した状態下で、同水圧を受けながら堰を
    上下に案内するローラーが上下に配されていることを特
    徴とする浮遊物除去装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、上側のローラーは、
    トラフの浮遊物誘引側に立設されたガイドレールに沿っ
    て上下に運動するようになっているとともに、下側のロ
    ーラーは、トラフの前面に沿って上下するようになって
    いる浮遊物除去装置。
  5. 【請求項5】 請求項3において、上下のローラー共に
    トラフの前面に沿って案内されるようになっている浮遊
    物除去装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも一側の浮遊物誘引側が水面下
    にあるように沈澱池等の池内に固定して設置されるとと
    もに水面の浮遊物を受け入れた時これらの浮遊物を一方
    向に流し得るようにしたトラフと、同トラフの浮遊物誘
    引側に設けられて上端が水面を境に上下することにより
    浮遊物を堰き止めたり誘引したりする堰とを備えた浮遊
    物除去装置において、前記トラフは、円筒状のものでそ
    の一部が切欠状とされて同切欠部分が浮遊物を誘引する
    開口とされ、この開口に対して、円筒の一部で形成され
    た堰が設けられるとともに、同堰は、トラフに設けられ
    た支点を中心に回転自在に支持されていることを特徴と
    する浮遊物除去装置。
JP35748296A 1996-07-23 1996-12-06 浮遊物除去装置 Pending JPH1085737A (ja)

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JP35748296A JPH1085737A (ja) 1996-07-23 1996-12-06 浮遊物除去装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22579196 1996-07-23
JP8-225791 1996-07-23
JP35748296A JPH1085737A (ja) 1996-07-23 1996-12-06 浮遊物除去装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013539923A (ja) * 2010-10-12 2013-10-28 エルジー シルトロン インコーポレイテッド 単結晶インゴット切断装置及び単結晶インゴットの切断方法

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JP2013539923A (ja) * 2010-10-12 2013-10-28 エルジー シルトロン インコーポレイテッド 単結晶インゴット切断装置及び単結晶インゴットの切断方法

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