JPH10230256A - 浮遊物除去装置 - Google Patents

浮遊物除去装置

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JPH10230256A
JPH10230256A JP7642997A JP7642997A JPH10230256A JP H10230256 A JPH10230256 A JP H10230256A JP 7642997 A JP7642997 A JP 7642997A JP 7642997 A JP7642997 A JP 7642997A JP H10230256 A JPH10230256 A JP H10230256A
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JP
Japan
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opening
water
suspended matter
discharge trough
closing means
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JP7642997A
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Mitsuhiro Fujiwara
充弘 藤原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造的な簡略化によりコストダウンを図ると
ともに、前後いずれからでも浮遊物を回収除去可能な浮
遊物除去装置を提供すること。 【解決手段】 沈澱池等の水面上に浮遊するものを除去
する浮遊物除去装置であって、水面下を通り浮遊物を水
とともに一方向に流すための排出路を備えた排出トラフ
と、同排出路に連通すべく開けられた導入口と、同導入
口を開閉可能とする開閉手段と、同開閉手段を開閉駆動
する駆動手段とを備えるとともに、水面上の浮遊物を水
量規制しながら排出トラフ上に誘引するための水量規制
手段とを備えたことを特徴とする。同装置において、水
量規制手段は、排出トラフの前後に配されている。ま
た、この水量規制手段は、排出トラフの前後に配された
固定式の堰である。さらに、同水量規制手段は、上端が
水面より少し下方に位置するように排出トラフの前後に
配され水位に追従して上下運動する構造になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、沈澱池等の処理
池や一般の湖沼、河川などに設置され浮遊物を除去する
ための浮遊物除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、水処理設備内の沈澱池には、水
面に浮遊物が溜まり、これを誘引・除去するように浮遊
物除去装置を設置している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これまでの浮遊物除去
装置は、固定したトラフの前に上下揺動する堰を配し、
同堰が上昇した時に浮遊物を堰き止める一方同堰が沈ん
だ時に浮遊物を呑み込むように構成されてきた。このも
のによれば、シール構造が必要になって構造的に複雑に
なる他に、同堰がトラフの前面のみに設けられていたた
め、後方の浮遊物を回収できない不利もあった。
【0004】この発明は前記課題を解決するためになさ
れたもので、構造的な簡略化によりコストダウンを図る
とともに、前後いずれからでも浮遊物を同収除去可能な
浮遊物除去装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、沈澱池等の水面上に浮遊す
るものを除去する浮遊物除去装置であって、水面下を通
り浮遊物を水とともに一方向に流すための排出路を備え
た排出トラフと、同排出路に連通すべく開けられた導入
口と、同導入口を開閉可能とする開閉手段と、同開閉手
段を開閉駆動する駆動手段とを備えるとともに、水面上
の浮遊物を水量規制しながら排出トラフ上に誘引するた
めの水量規制手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、水量規制手段は、排出トラフの前後に配されてい
る。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項2におい
て、水量規制手段は、排出トラフの前後に配された固定
式の堰である。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項2におい
て、水量規制手段は、上端が水面より少し下方に位置す
るように排出トラフの前後に配され水位に追従して上下
運動する構造になっている。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項1におい
て、開閉手段は、昇降可能なバルブ体である。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項1から5ま
でのいずれかにおいて、排出トラフ上には、水面上に突
出して前後からの浮遊物を仕切る仕切板が設けられ、同
仕切板には、開閉手段を取り囲むとともに導入口への導
入量を規定する開口が形成された制御部が設けられてい
る。
【0011】請求項7記載の発明は、請求項6におい
て、開口は、前後の一方が大きく他方が小さくなってい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図示した実施形態を参照し
てこの発明を詳細に説明する。図1から図3は、沈澱池
設置用として開発された浮遊物除去装置の好適な一実施
形態を示し、1は矩形の沈澱池で、左右の側壁2,2と
それに直交する端壁3とを備える。
【0013】この沈澱池1には、回転軸5が設けられ、
同回転軸5回りの左右1対のスプロケット6を介してチ
ェーン7が掛け渡されている。同チェーン7には、循環
駆動可能にフライト8…が一定間隔をおいて配備されて
いる。このフライト8の例えば、右端に突出して駆動用
のローラー9を装着してある。
【0014】各側壁2には、端壁2寄りの水面下位置を
介して連通トラフ10が挿通固定されている。この連通
トラフ10は、両端にフランジ11が突出して設けられ
ている。これら両連通トラフ10間には、排出トラフ1
3が設けられ、同排出トラフ13は、その両端のフラン
ジ14と前記フランジ11とを複数の止着具(図示省
略)により脱着自在に連結することにより池内に横架さ
れている。尚、フランジ14は、側方からの水の浸入を
阻止するため最高水位よりも高く突出している。
【0015】この排出トラフ13は、横断面が四角な筒
体で長尺状に形成され、その前後の辺上端からは、一体
あるいは別体で水量規制手段15が突設されている。こ
の水量規制手段15は、図1のように側面からみてハの
字になるように内倒れ式に設けられ、同水量規制手段1
5の上端には、図2に示すようにのこ歯状をした制御部
16が形成されている。この制御歯16は、水量規制手
段15に別体で昇降調節可能にしてもよい。また、同制
御歯16は、脱着交換自在にしてもよい。
【0016】排出トラフ13の上面17中央には、導入
口18が開けられるとともに、同導入口18には、球形
バルブ体である開閉手段19が昇降により開閉自在に設
けられている。開閉手段19は、ステンレスや樹脂等に
より中実状あるいは球殻状に形成し、その外周にはバル
ブの座に対応するゴムシールを付してもよい。また、導
入口18にはシールを備え付けることがある。
【0017】前記制御歯16は、その谷部の高さが水面
20の最低水位よりも少し下方にくるように、また、そ
の山部の高さは水面20の最高水位よりも下方にあるよ
うにそれぞれ設定されている。水量規制手段15が45
゜あるいはその他の角度で内向きに傾斜しているのは、
浮遊物の流れ込みを円滑にするためである。また、制御
歯16を形成しているのは大きな浮遊物を流れ込みやす
くするためである。その一方において、同歯16は形成
しないこともある。
【0018】22は制御部で円筒状に形成されて導入口
18に対応して上面17の中央に立設されており、同制
御部22の基部には、前側に大きな前開口23が、ま
た、後側に小さい後開口24が形成されており、前開口
23は多くの浮遊物を呑み込むため、また、後開口24
は端壁3前の少しの浮遊物を呑む程度のものになってい
る。
【0019】また、同制御部22の両側には、図2に示
すように、仕切板25が立設され、これは、前後から誘
引される浮遊物を仕切って、開口度の違う前開口23と
後開口24を通じて前方からの浮遊物を多くし後方から
の浮遊物を少なく採るために設けられたものである。
【0020】開閉手段19は、前記ローラー9の移動に
より連動して上下運動するようになっている。すなわ
ち、一方の側壁2には、ブラケット27が固定されて、
同ブラケット27から突設された固定軸28回りを介し
てアーム29が揺動自在に支持されている。このアーム
29の一端には、ウエイト30が進退調節可能に設けら
れる一方、同アーム29の下部にはカムアーム31が設
けられている。カムアーム31には、斜面を前後に備え
たカム32が取り付けられる一方、アーム29の他方は
除去装置側に伸びてその端部には、上下調節可能な支持
軸33が垂直に設けられている。同支持軸33には、開
閉手段との間にリンクチェーンでなる吊り材34が設け
られている。35はアーム29のストッパである。
【0021】開閉手段19が閉止状態の時は、装置前方
からは水量規制手段15による水量規制を受けながら浮
遊物が少しの水とともに排出トラフ13上の仕切板25
前に誘引される一方、装置後方からは同じく水量規制手
段15による水量規制を受つつ少しの水とともに浮遊物
が排出トラフ13上の仕切板25後方に誘引される。
【0022】この間、開閉手段19は、吊り材34が垂
れ下がった状態で導入口18を閉止している。尚、閉止
状態の時でも、他の浮遊物除去装置からの浮遊物は図示
した連通トラフ10を通じて排出トラフ13内を流れる
場合がある。一方、ローラー9が進行してきてカム32
を持ち上げると、ウエイト30の力もあってアーム29
が持ち上げられ、吊り材34を介して開閉手段19が持
ち上げられる。これにより、開閉手段19が導入口18
を開き、それまで溜まっていた浮遊物が前・後開口2
3,24を通じて排出トラフ13内に流れ込む。この場
合、前開口23を通じて多くの浮遊物が流れ込み、後開
口24からは少しの浮遊物が流れ込むだけとなる。
【0023】尚、図2に仮想線で示すように、開閉手段
を内装した制御部22は、排出トラフ13の端部付近に
配してもよい。また、開閉手段19は、複数でもよい。
また、開閉手段19の駆動手段は、後述する他の駆動方
法によるものでもよい。さらに、同装置の前後あるいは
その一方には、後述する水位追従手段が配されることが
ある。この場合、水量規制手段15はなくし、同追従手
段に代えることができる。また、カム32は、固定軸2
8の装置から離れる方向に配してもよく、この場合、カ
ムの上面をローラー9が通過して押し下げるように作動
するように構成する。
【0024】ローラー9がカム32を通過すると、アー
ム29および開閉手段19の重さで同開閉手段19は下
がり、導入口18が閉じて浮遊物および水の導入は停止
する。
【0025】図4は他の実施形態で、水量規制手段15
を垂直にしたものを示す。図5に示す実施形態は、水量
規制手段15を外倒れ状にしたものである。尚、同実施
形態では、開閉手段19が下向き窄まり状のテーパー形
になっている。このものは、図1以降の他の実施形態で
も採用することがある。
【0026】図6の実施形態は、前開口23を大きく後
開口24を小さく形成した制御部22を上からみた図
で、同図のように、周方向の角度に差を持たせる場合
と、図1に示すように上下高さに差を持たせて開口差を
設ける場合とがある。尚、図1以降の他の実施形態にお
いて、前記開口23,24は、制御部22の基部より少
し上に配置することがあり、また、基部側とこの上寄り
位置の双方に形成することもある。
【0027】図7および図8は、他の実施形態で、上面
17を前後間が最も低くなるように谷折り状にしたもの
であり、このように谷折り状にするととともに、制御部
22は、この谷部の孔を貫通して固定し、その下端に座
板38を設けて構造の簡略化を図ることもある。また、
このことと共にあるいは別に、制御部22は、上からみ
て矩形にすることもある。この場合、制御部22を図8
の仮想線のように長く形成してもよい。また、制御部2
2は長円形でもよい。さらに、図9に示すように、仕切
板を兼ねるように制御部22を排出トラフ13と同じ長
さにすることがある。
【0028】さらに、図10に仮想線で示すように、排
出トラフ13は、半円筒状あるいは逆三角形にしたり、
その他の幾何学形状にすることがある。
【0029】図11および図12に示す実施形態は、仕
切板25の前後に矩形等にした制御部22を左右個別的
に形成し、これらの制御部22,22にそれぞれ開閉手
段19を配すとともに、フライト8の異なるものに、互
いに左右異なる位置にローラー9,9を配してあり、さ
らに、前方からの浮遊物を多く後方からの浮遊物を少な
く導入するため、前開口23を大きく開口し後開口24
を小さく開口する以外に、前方から浮遊物を呑み込むた
めの左側(図11の下側)のカム32を右側(図11の
上側)のカム32よりも長く形成してある。また、左側
のカム32を右側のカム32よりも深く形成してある。
これら開口度やカム32の構成差は、それぞれ個別にあ
るいは組み合わせて構成することができる。
【0030】尚、右側のローラー9が左側のカム32を
持ち上げたあと左側のローラー9が左側のカム32を持
ち上げて、開閉手段19が交互に昇降するようになって
いるが、1本のアーム29で同時に昇降させるようにし
てもよい。この場合、ローラー9はフライト8の一方に
のみ設けらればよく、図11に仮想線で示すように、制
御部22,22を背中合わせに配すことができる。排出
トラフ13内は、図12に示すように、トラフ仕切板4
0により前後個別の通路にしてもよい。この場合、仕切
板40は補強にもなる。
【0031】図13の実施形態は、制御部22を前後に
2つ配したものであるが、その場合浮遊物の流れを円滑
にするため、上面17を側方からみてW形に形成したも
のである。この場合も図7に示す実施形態のように開閉
手段19は制御部22を下向きに突設して構成する。
尚、仮想線のように、排出トラフ13は、前後で個別に
してもよく、この場合、半円筒形その他の幾何学形状を
採用できる。
【0032】図14は、駆動手段についての他の実施形
態で、くの字に形成され中間を固定軸28により支持さ
れたアーム29の先端にローラー42を設け、同ローラ
ー42をフライト8が蹴るようにしたもので、アーム2
9の装置側が持ち上がることで開閉手段19が開放され
る。尚、排出トラフ13は、円筒形にしてもよいし角形
など他の幾何学形状にしてもよい。
【0033】図15は、駆動手段を前記したようにカム
32を固定軸28よりも装置から離れた側に設置したも
ので、これにより、カム32が持ち上げられるとアーム
29の装置側部分が下がるが、これに対応して、開閉手
段19が下がって導入口18を開くようにするものにな
っている。尚、図示のように、開口22,23は上下に
複数段に設けられている。
【0034】図16は、開閉手段19をバルブ形状を上
下がテーパー状になったものにした実施形態を示す。角
棒を開閉手段19にしてもよい。
【0035】図17および図18は、水位追従式水量規
制手段44を構成した装置を示す。同手段44は、側壁
2,2にそれぞれ縦向きのガイド45を備え、同ガイド
45に沿って昇降自在な規制板46を設け、同規制板4
6に上下調節可能なように左右両端にフロート47を配
して構成したものである。この手段44は、装置の前後
に配されている。尚、同図に示すように、制御部22は
仕切板を兼ねたものとして長円形状に配してもよい。
【0036】同水量規制手段44は、フロート47が水
面20に常時追従することで、規制板46をガイド45
に沿って上下させて同規制板46の上端を水面20から
少し下がった高さに維持するものである。尚、同規制板
46と排出トラフ13側との間に軟質ゴム板等を渡し掛
けたり、排出トラフ13前と規制板46との間にシール
を配してもよい。このことは、図1以降の全ての実施形
態において同様にいえる。
【0037】図19に示す実施形態は、水量規制手段4
4を配したことで、これまでの実施形態で構成してきた
水量規制手段15を省略したものである。また、制御部
22も省略することもある。
【0038】図20に示す実施形態は、水量規制手段1
5と水量規制手段44間のふところ部分49を大きくし
たもので、これにより、排出トラフ13内でも満水を抑
えることができる。尚、図1以降の実施形態においても
採用できるのであるが、駆動手段として、水タンク方式
を採用することができる。
【0039】同水タンク方式は、図20に同時に示すよ
うに、固定軸28回りに揺動可能なアーム29の先端に
水タンク51を備え、同タンク51内に水を供給する一
方、微少排水口52を通じて常時排水するようにしたも
のである。同タンク51に水が順次供給されることでタ
ンクは重くなって下がり、その他端アーム部分が持ち上
がることで開閉手段19が開くようになっている。水の
供給が一定時間後に停止、あるいは極く微量化されかつ
排水口52から水が抜かれることで、タンク51は上昇
し、開閉手段19は閉止する。このサイクルを繰り返
す。尚、タンク51を固定軸28より装置側に配して開
閉手段19を下向きに開放する方式にしてもよい。
【0040】図21および図22は、上面17に落とし
込み口55を開口し、同口55の前後に沿って越流堰5
6を配して最高水位の際に浮遊物が流れ込むようにし、
その一方で、越流堰56の前後に開閉手段19を配した
ものである。この場合、前後の開閉手段19は同時に開
閉するようになっている。また、同開閉手段19は、前
方が大きく後方が小さくされ、同時に導入口も対応して
いる。
【0042】図23および図24は、落とし込み口55
を備えた越流堰56を構成し、同越流堰56の中央に、
越流堰56とは別室の制御部22を形成し、開閉手段1
9を配したものである。通常の水位では、開閉手段19
が作動して開口23,24を通じて排出トラフ13内に
浮遊物が導かれる。最高水位になると、上端をのこ歯状
にした越流堰56上を越えて開閉手段19に関係なく浮
遊物が導入され落とし込み口55を通じて排出トラフ1
3内に浮遊物が導かれる。尚、開閉手段19に連動して
吊り具57により水量規制手段44が上下して浮遊物を
一時的に堰き止めるようにしてもよい。
【0043】図25および図26は、越流堰60に付着
する藻などを除去・清掃するための実施形態で、図25
に示すように、越流堰60の排水路体61はコンクリー
トその他のものでU字形に形成され、その周縁に沿って
プラスチックあるいは銅板製等の堰板62がゴムパッキ
ンなどを介して止着具にて装着されている。尚、越流堰
60は、図32、図33あるいは図34に示すようなも
のである。また、堰板62は、排水路体61の内周に沿
って設けられることもある。
【0044】堰板62には、図26に示すように、突起
63と切欠64とが設けられているが、ここでは、突起
63の頂部65を内向きに折り曲げてあり、これらの頂
部65…上を通じて三角断面(あるいは四角断面、さら
にはL形チャンネル材など)によるガイドレール66が
敷設されている。前記頂部65は、三角形でもよいが、
ここでは、ガイドレール66の安定化のため矩形になっ
ている。ガイドレール66は、左右1対配され、これに
沿って図24に示す清掃装置68が進退駆動自在になっ
ている。
【0045】同装置68は、本体70と、同本体70に
回転自在な前後1対の車軸71と、同車軸71の左右両
端に備え付けた車輪72…とを有する。車軸71は固定
で、車輪72にみが回転するようにしてもよい。本体7
0上には、ブラケット73が立設され、同ブラケット7
3には、前後のホイール74間に掛け回されたワイヤー
ロープ、チェーンなどの無端伝動部材75の下回りが止
め付けられており、無端伝動部材75が手動あるいは駆
動手段で進退されることで本体70が往復運動するよう
になっている。
【0046】本体70の前後のうち一方あるいは双方に
は、横架材77が水平に固定され、同横架材77から複
数のステー78…が垂直に垂れ下げられている。これら
ステー78…を介して越流堰60の藻などを擦り取るゴ
ムあるいはブラシ状等のスクレーパ80が取り付けられ
ている。
【0047】スクレーパ80は、排水路体61の内面全
体と上面および堰板62の内外面に同時に沿って運動し
てゆくもので、これらに対応した形状になっている。
尚、スクレーパ80は、ここで下部81と上部82とか
らなり、下部81は、図30にも示すように、下端が少
し長く形成されている。これは、図25の排水路体61
の底面が一方向に傾いて水が流れやすくなっているのに
対処して、常時その底面にスクレーパ80が沿ってゆく
ようにするためである。また、同スクレーパ80には、
通水孔83が開けられており、排水路体61内を流れる
スカムや水が同通水孔83を通り抜けることで、スクレ
ーパ80が排水路体61内で安定して運動できるように
なる。
【0048】尚、ガイドレール66は一側のみでもよ
く、その場合、H形鋼を横向きにして車輪の安定走行を
可能にしてもよい。
【0049】図27は、他の実施形態を示し、ガイドレ
ール86をL形チャンネル形にし、同ガイドレール86
を堰板62の外側あるいは内側に沿って設けたものであ
る。尚、このガイドレール86は、仮想線のように、座
部付のL形チャンネル形にしてもよい。
【0050】図28も他の実施形態で、ガイドレール8
8をU溝形のものにし、同ガイドレール88を堰板62
の頂部に嵌め合わせて添設してもよい。また、図29に
示すように、堰板90に逆三角形をした流入口91を形
成し、その上縁部を残した形にしてその部分をガイドレ
ール部92にしてもよい。この場合、ガイドレール92
は、内側あるいは外側に曲げてもよい。
【0051】図30は、排水路体94にハの字状になる
ように1対の堰板95,95を取り付け、これら堰板9
5,95の上端にガイドレール部96を形成したもの
で、堰板95には、垂直な取付基部97と流入孔98…
が形成されており、ガイドレール部96は垂直状に設け
られている。両ガイドレール部96,96は互いに離間
していてその間を通じてスクレーパが吊設されるが、仮
想線のように両ガイドレール部96を互いに合わせて形
成して、その内部空間に藻が付着しないようにしてお
き、外面装置をガイドレール部96に沿って進退可能に
してもよい。尚、前記とは他に、内部レール100で案
内するようにしてもよい。
【0052】尚、仮想線のように、堰板95の裾部を斜
めに延ばしてその下方空間に、麦飯石などを交換自在に
入れた浄化手段99を脱着可能に備え付けてもよい。
【0053】図31は、排水路体101の上面に沿って
堰板104と一体のL形ガイドレール102を固定し
て、同ガイドレール102に沿って清掃装置(図示省
略)を進退可能にしたものである。ガイドレール102
は溝を外向きにしてもよいし、U字形材を使用してもよ
い。尚、103はスクレーパである。
【0054】図32および図33は、越流堰105の清
掃をスクレーパ106付コンベア107により行うよう
にし、同コンベア107を池内のフライト式汚泥掻寄装
置108に連動させるようにした実施形態を示す。汚泥
掻寄装置108は、回転軸109と、スプロケット11
0とを備え、同スプロケット110によりチェーン11
1を駆動してそれに配列したフライト112…を循環駆
動自在にしたものであるが、同フライト112…により
カム113を蹴るようにして、アーム114を介してレ
バー115を連動させるとともに、レバー115からラ
チエット116を介して駆動軸117を常に一方向に回
転させるようにしたものである。
【0055】レバー115はリターンバネ118により
上方に戻されるとともに、越流堰105内には、スクレ
ーパ106が端部内に斜め下がり状に入り込むことに対
応して閉止板119が設けられている。この閉止板11
9上を伝って水が越流堰105内に流入し、スクレーパ
106が案内される。尚、仮想線で示すように、回転軸
109の端部外周に駆動スプロケット120を備える一
方、駆動軸117の端部外周に従動スプロケット121
を備えて、両スプロケット120,121間をチェーン
122で連動自在に構成してもよい。
【0056】図32および図33の実施形態に対し、図
34の実施形態では、越流堰125が直交する方向に向
けられている。同越流堰125に対し、図32および図
33の仮想線で示した連動手段を構成して、駆動軸12
6を一方向に回転させるとともに、同駆動軸126に往
復駆動自在な正・逆巻きスクリュウ式で本体127を備
える。本体127は、スクレーパ128を備えるものと
する。
【0057】尚、越流堰内の清掃について他の方法とし
て、超音波方式を採用することがある。この原理は、メ
ガネクリーナーのものと略同様である。
【0058】
【発明の効果】この発明は以上のように、構造的な簡略
化によりコストダウンを図るとともに、前後いずれから
でも浮遊物を回収除去可能な浮遊物除去装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す装置側断面図。
【図2】図1の装置の平面図。
【図3】図2の装置の正面図。
【図4】他の実施形態を示す側断面図。
【図5】他の実施形態を示す側断面図。
【図6】制御部の構成を示す横断面図。
【図7】他の実施形態を示す側断面図。
【図8】図7の実施形態の平面図。
【図9】他の実施形態を示す平面図。
【図10】図9の実施形態の側断面模式図。
【図11】他の実施形態を示す平面図。
【図12】図11の実施形態の側断面模式図。
【図13】他の実施形態を示す側断面模式図。
【図14】他の実施形態を示す側断面模式図。
【図15】他の実施形態を示す側断面模式図。
【図16】他の実施形態を示す側断面模式図。
【図17】他の実施形態を示す平面図。
【図18】図17の実施形態を示す側断面模式図。
【図19】他の実施形態を示す側断面模式図。
【図20】他の実施形態を示す側断面模式図。
【図21】他の実施形態を示す平面図。
【図22】図21の実施形態の側断面模式図。
【図23】他の実施形態を示す平面図。
【図24】図23の実施形態の側断面模式図。
【図25】越流堰清掃装置についての他の実施形態を示
す横断面図。
【図26】図25の要部を示す斜視図。
【図27】他の実施形態を示すガイドレール付堰板の斜
視図。
【図28】他の実施形態を示すガイドレール付堰板の斜
視図。
【図29】堰板に一体にガイドレール部を構成した実施
形態を示す斜視図。
【図30】ガイドレール付越流堰の他の実施形態を示す
斜視図。
【図31】ガイドレール付越流堰の他の実施形態を示す
横断面図。
【図32】汚泥掻寄装置に連動する越流堰清掃装置の実
施形態を示す側断面図。
【図33】図32の平面図。
【図34】汚泥掻寄装置に連動する越流堰清掃装置の他
の実施形態を示す平面図。
【符号の説明】
1…沈澱池 2…側壁 3…端壁 13…排出トラフ
15,44…水量規制手段。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沈澱池等の水面上に浮遊するものを除去
    する浮遊物除去装置であって、水面下を通り浮遊物を水
    とともに一方向に流すための排出路を備えた排出トラフ
    と、同排出路に連通すべく開けられた導入口と、同導入
    口を開閉可能とする開閉手段と、同開閉手段を開閉駆動
    する駆動手段とを備えるとともに、水面上の浮遊物を水
    量規制しながら排出トラフ上に誘引するための水量規制
    手段とを備えたことを特徴とする浮遊物除去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、水量規制手段は、排
    出トラフの前後に配されている浮遊物除去装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、水量規制手段は、排
    出トラフの前後に配された固定式の堰である浮遊物除去
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、水量規制手段は、上
    端が水面より少し下方に位置するように排出トラフの前
    後に配され水位に追従して上下運動する構造になってい
    る浮遊物除去装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、開閉手段は、昇降可
    能なバルブ体である浮遊物除去装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5までのいずれかにおい
    て、排出トラフ上には、水面上に突出して前後からの浮
    遊物を仕切る仕切板が設けられ、同仕切板には、開閉手
    段を取り囲むとともに導入口への導入量を規定する開口
    が形成された制御部が設けられている浮遊物除去装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、開口は、前後の一方
    が大きく他方が小さくなっている浮遊物除去装置。
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