JPH10128321A - 浮遊物除去装置 - Google Patents

浮遊物除去装置

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JPH10128321A
JPH10128321A JP32744696A JP32744696A JPH10128321A JP H10128321 A JPH10128321 A JP H10128321A JP 32744696 A JP32744696 A JP 32744696A JP 32744696 A JP32744696 A JP 32744696A JP H10128321 A JPH10128321 A JP H10128321A
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JP
Japan
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weir
trough
removing device
suspended matter
matter removing
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JP32744696A
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Mitsuhiro Fujiwara
充弘 藤原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造の簡易化が図れるとともに円滑な作動性
も得られるようにした浮遊物除去装置を提供すること。 【解決手段】 処理池内に固定して設けられその少なく
とも一側の開口を通じて浮遊物が流れ込むようにされた
トラフ3と、同トラフ3に連通状に設けられた排出手段
37と、前記トラフ3の前記一側に水密状態を保持しな
がら上下運動可能に設けられた堰20とを備えた浮遊物
除去装置において、前記堰20は、そのトラフ3側の内
面が側面からみて湾曲したゲート式とされるとともに回
転支点を中心に上下運動可能に支持されていることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、沈澱池等の処理
池に設置されて水面上の浮遊物を落とし込んで除去する
ための浮遊物除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最初あるいは最終沈澱池などにおいて
は、処理池内に固定して設けられその少なくとも一側の
開口を通じて浮遊物が流れ込むようにされたトラフと、
同トラフに連通状に設けられた排出手段と、前記トラフ
の前記一側に水密状態を保持しながら上下運動可能に設
けられた堰とを備えた浮遊物除去装置が構成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これまでの浮
遊物除去装置は、トラフの前側に設けられた回転軸に堰
を上下運動自在に支持する方式としていたため、水密状
態を保持するための構造が複雑化しがちで、今一つコス
トダウンを図れなかった。また、前記のように回転軸で
上下運動させるようにすると、堰の前面に水圧が掛かっ
た場合の作動が今一つ円滑でない等の問題もあった。こ
の発明は前記課題を解決するためになされたもので、構
造の簡易化が図れるとともに円滑な作動性も得られるよ
うにした浮遊物除去装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、処理池内に固定して設けら
れその少なくとも一側の開口を通じて浮遊物が流れ込む
ようにされたトラフと、同トラフに連通状に設けられた
排出手段と、前記トラフの前記一側に水密状態を保持し
ながら上下運動可能に設けられた堰とを備えた浮遊物除
去装置において、前記堰は、そのトラフ側の内面が側面
からみて湾曲したゲート式とされるとともに回転支点を
中心に上下運動可能に支持されていることを特徴とす
る。
【0005】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、堰は、板状に形成されている。
【0006】請求項3記載の発明は、請求項1におい
て、堰は、中空状で浮力を発生可能なものになってい
る。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1から3ま
でのいずれかにおいて、堰は、バランサで浮き上がり方
向に付勢されている。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1から4ま
でのいずれかにおいて、堰は、常時、その上面が水面よ
りも少し下方に位置するように制御されるものになって
いる。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項1から4ま
でのいずれかにおいて、堰は、その上面が水面よりも浮
上した位置と水面よりも下がった位置との間を上下する
ようにされるとともに、同堰の上下運動は駆動手段によ
りなされるようになっている。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項5におい
て、駆動手段は、処理池において運動する機構からの動
力を利用するものになっている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図示した実施形態を参照し
てこの発明を詳細に説明する。図1から図6はその好適
な一実施形態を示し、これらの図において、1は浮遊物
除去装置で、この装置1は、水面上の浮遊物2…(図1
参照)を常時落とし込んで排出除去するためのものであ
る。
【0012】同浮遊物除去装置1は、トラフ3を備え
る。同トラフ3は、底壁4と後壁5とを備えるととも
に、底壁4の前端から斜め上向きに延びた前傾斜壁6
と、同傾斜壁6から前向きに水平に延びた前フランジ7
とを備える。これらを横断面として、その左右両側には
側板8,8が一体に設けられている。
【0013】側板8の後部中段には回転支持軸10が左
右1対固定して設けられている。側板8の前端部は、こ
の回転支持軸10を中心とする円弧状をなし、それに添
うようにしてゴム製の側部シール11が設けられてい
る。このシール11は、左右1対上下にわたるように嵌
め込み固着されている。このシール11は、前部が丸チ
ューブ部12で後部が左右1対の耳部13になってい
る。これら耳部13を前記側板8の前端部に添わせるよ
うにして嵌め合わせるとともに完全固着して丸チューブ
部12が前側に突出するようにして側部シール11が固
定されている。
【0014】図6に示すように、前フランジ7上には、
両側部シール11,11間に亘るようにして前記側部シ
ール11と同様の断面形状の前部シール15が固着され
ている。側部シール11とこの前部シール15とは1本
のものを連続状にして固着してもよい。この実施形態の
場合は、別々になっている。そして、前部シール15の
上には、前部上シール16が設けられ、同シール16
は、側部シール11間に亘るとともに押さえ板17と止
着具18によりトラフ3側に固定されてシール16の先
端が前部シール15同様に突き出している。
【0015】20は湾曲ゲート式の堰で、同堰20は、
回転支持軸10を中心とする円弧状の板2枚を離間して
中空状に形成するとともに、内部に発泡樹脂21を充填
してある。この発泡樹脂21は、仮に堰20内に水が浸
入しようとしてもそれを防止する。
【0016】同堰20の上端には左右1対となるように
してアーム22,22が取り付けられている。同アーム
22は、前記回転支持軸10を中心に回転するもので、
その前端が堰20の上端裏面に溶接等により固着されて
いる。また、堰20の左右両側には、安定駆動のために
補助フロート23が取り付けられている。さらに、堰2
0の上端には、段部24が設けられるとともに、その上
側の堰部は、図1に示すように、大きなスカムを落とし
込むための切欠25…が複数個所に形成されている。
【0017】こうした浮遊物除去装置1は、トラフ3の
側板8と後壁5間に亘るように固着された左右1対の補
強板27,27上を介して処理池である側水路30内に
固定設置される。すなわち、補強板27上には、ブラケ
ット28が止着具29により固着され、同ブラケット2
8により止着具29を介して水路30の側壁に固定され
る。尚、後壁5の上部には背孔31が形成されており、
同背孔31は、長孔32を備えた調整板33により上下
の大きさを調整するすることができるようになってい
る。この背孔31は、装置1の後背域まできたスカムを
水位が高くなった際にのみ落とし込むものである。
【0018】浮遊物除去装置1は、図2に示すように、
沈澱池35間に形成された前記側水路30・・・内の奥
部にそれぞれ設置されている。そして、同装置1の前部
は、処理場に設置された開閉自在なグレーチング36に
一部オーバーラップするように位置している。また、図
6に示すように、トラフ3の底壁4の中央には排出手段
である排水パイプ37が接続されるとともに、同パイプ
37は、水路30の背壁38を通じて外部に取り出され
ている。同パイプ37は、それぞれバルブ(電磁)39
を介して、図2に示すように連通パイプ40に全て通じ
ている。そして、連通パイプ40の端部にはスカムピッ
ト41が位置している。
【0019】尚、図3に示すように、堰20はアーム2
2に接続された電動シリンダ(あるいは他の駆動手段)
43により上下運動可能にすることもある。また、堰2
0上には、保護のための日除け45を設けることもあ
る。この日除け45はトラフ3上から突出してもよい。
【0020】この実施形態の場合、装置1は、水面44
の変動に応じて堰20は上下するものになっている。水
位変動は、図3にHで示すように変位するもので、図1
から図6に示す状態は水位が略中間高さにある状態であ
る。堰20は、自らの浮力で浮き補助フロート23の浮
力も手伝ってその上端が水面44よりも少しだけ下方に
あるように常に制御される。堰20とトラフ3との間
は、側部シール11、前部シール15および前部上シー
ル16により正面からみてU字状にシールされている。
この状態を保ちながら堰20は水位に追従して上下運動
をする。
【0021】尚、図7に示すように、浮力を調整するた
め、アーム22に前後移動調整可能なバランサ46を付
すことがある。また、図7に示すように、堰20は、板
状でその前面にフロート47…を付したものにしてもよ
い。さらに、図1に示す堰20の前面にフロートを付し
てもよい。
【0022】また、前記実施形態では、堰20は側方か
らみて湾曲状であったが、上方からみても湾曲したもの
にすることがある。この場合、堰20は球面の一部で形
成される。堰20は、上方からみて種々の形状にするこ
とがある。尚、側水路30からは沈澱池35内に複数の
孔を通じて連通し、汚水を導くようになっている。
【0023】図8は、オキシデーションディッチに前記
同様の浮遊物除去装置1を設置した実施形態を示してい
る。オキシデーションディッチ内では矢印の方向に汚水
が流れ、同汚水上にも図示のようにスカムが流れてく
る。これに対向するようにして装置1を設置してある
が、その池幅全体でなく内側一部において対向するよう
に装置1を設置してある。
【0024】図8においては、図1から図6の実施形態
と同様の構成については同様の符号を付して説明は省略
する。同装置1は、後壁5の上端に添って取付ブラケッ
ト50を固定してある。右側の補強板51は、前向きに
突出してあり、同板51から斜め右前向きに案内板52
を突出固定してある。この案内板52は、池幅中央付近
を流れるスカムをも装置1まで導く。尚、この案内板5
2は池端にまで及ぶように長く延ばすこともある。この
場合、案内板52の先端はオキシデーションディッチの
壁に固定してもよい。装置1は、オキシデーションディ
ッチの底壁に支柱を介して固定してもよい。尚、53は
内側案内板である。
【0025】図9は、沈澱池に設置されるタイプの浮遊
物除去装置を示している。仮想線で示した55は沈澱池
の側壁の位置で、この側壁55は左右に対向する。沈澱
池内では、チェーン駆動方式でフライト56が循環駆動
されている。
【0026】このフライト56の一端にローラー57を
付して同ローラー57の蹴る作用によりこの浮遊物除去
装置の堰58を上下駆動させる。59はトラフで、同ト
ラフ59は、図6と同様の断面形状をしているが、図6
に比べて後壁がやや低くなっている。水位変動が小さい
ことからそうしてある。前傾斜壁6は垂直な壁でもよ
い。
【0027】60は連通トラフで、四角な筒形で両端に
フランジ61を備えたもので、沈澱池の壁に挿通固定さ
れている。この連通トラフ60は、隣合う沈澱池内に設
置した浮遊物除去装置のトラフに連通する。これら連通
トラフ60の間に前記トラフ59が横架されている。ト
ラフ59の両端にもフランジ62が設けてあり、同フラ
ンジ62と前記フランジ61とを止着具63…で接合す
ることで両トラフ59,60を一体化してある。
【0028】フランジ62の前端部は前記のように前凸
状に湾曲しており、その前端部に添って側部シール64
が固着されている。トラフ59の前端部はU字形に切り
欠いてあり、この切欠の下縁部に沿って前部シール65
が破線のように固着され、前記側部シール64とこの前
部シール65がU字形になるように連続している。
【0029】トラフ59内には、後壁66にブラケット
67が配置され、それぞれに固着した筒体68に回転軸
69が挿通されている。同回転軸69は、ブラケット6
7をトラフ59に脱着自在にしておくことで同時に装着
したり、フランジ62内の孔を通じて側方から挿入でき
るようにする。回転軸69には、左右と中間位置にアー
ム70が取り付けられており、同アーム70の先端に堰
58が取り付けられている。堰58は、前記実施形態と
略同様の中空体であるが、この沈澱池用では、長尺状で
あるとともに水位変動が少ないので高さが低いものにな
っている。
【0030】堰58を上下に駆動するため、側壁に固定
されるブラケット71に回転軸72を突出し、同回転軸
72に回転筒73を備えるとともに、回転筒73の前側
に第1アーム74を後側に第2アーム75を突出してあ
る。第1アーム74の先端には、ローラー57で蹴り上
げられるカム板76が設けられる一方、第2アーム75
の後端とアーム70との間には連結ロッド77が連結さ
れている。尚、78は移動可能なバランサである。
【0031】カム板76より前方にローラー57がある
場合、堰58はその浮力で水面78よりも少しだけ上方
に浮上しており、これにより、水面上のスカムの落ち込
みが阻止されている。この浮力は、図示しない補助フロ
ートにより得るようにすることもある。ローラー57が
カム板76を押し上げると、第2アーム75は下がり、
連結ロッド77を介してアーム70を押し下げる。
【0032】これにより、堰58が下がり、その上端が
水面下になることで水面上のスカムがトラフ59内に落
ち込み、スカム水は低く設定された連通トラフ60の方
を通って隣合う次のトラフ内に流れ、これを連続して行
うことで最後のスカムピット内にスカム水が流れ込む。
ローラー57がカム板76を通過することで浮力で堰5
8は水面上に一部が現出するように浮上復帰する。
【0033】尚、カム板(屈曲パイプ形のこともある)
76は、池底に配して、池底を循環してくるローラーに
より連動させるようにすることもある。連動は、縦向き
のロッドによる。また、図9の水上駆動方式および前記
池底駆動方式の場合、カム板等の連動系は、左右1対配
すこともできる。
【0034】図10および図11は、トラフ80の側面
に固定された回転支持軸81の外周にアーム82の基部
ボス83を回転自在にし、同支持軸81の外周の他の位
置にバランサアーム84のボス85を回転自在にして、
これら両ボス83,85の間をピン86と長孔87で連
動可能にしたもので、特に、通常は、アーム82の上下
運動にバランサアーム84が追従するが、バランサ88
を吊り上げロープ89により持ち上げることもできるよ
うにしたものである。
【0035】図12は、種々の態様が組み合わされてい
る実施形態であり、個別的にも実施できる。すなわち、
トラフ91の前に設けられた堰92は中空型であるが、
湾曲板と平坦板との組み合わせにより形成されている。
また、アーム93には手動アーム94が設けられてい
る。さらに、堰92を水面に追従させるため、前後にフ
ロート95,95が配置され、これらが継材96で結ば
れているとともにフロート95と堰92とが継材97で
結合されている。これにより、フロート95が水面に追
従すると、堰92も同一の水位を保つように変位する。
尚、排水管入口には、適宜に吊り上げ開放できるバルブ
98を備えてもよい。
【0034】図13は、図9に示す沈澱池用の浮遊物除
去装置についての他の駆動方式を示すものである。トラ
フ100の前に堰101が設けられており、そのアーム
102の後部にバランサ103が設けられるが、同バラ
ンサ103は、複数個に分けてある。このバランサ10
3は、カム板104により第1アーム105が上がると
第2アーム106が下がり、これにより、第3アーム1
07が下がって第4アーム108が持ち上がることで、
バランサ103が順次持ち上がる。その結果、堰101
は順次沈む。ローラーがカム板104を越えると、バラ
ンサ103が順次乗り掛かり、堰103は持ち上がる結
果、浮上復帰する。尚、吊り部材109は図示の状態で
緩んだ状態にしてあるので、水位が変動すると、堰10
3は水位に追従する。
【0035】図14は、トラフ111の前傾斜壁112
上に沿って回転軸113を配し、同軸113周りと堰1
14上端との間にゴム質の上面カバー115を配したも
ので、上面カバー115の基部ボス116は前傾斜壁1
12上に圧接してシールをしている。堰114が沈む
と、スカムは堰114から上面カバー115を越えてト
ラフ111内に落ち込む。尚、側部シール117は、ゴ
ム質で伸縮自在な蛇行状の板でなっている。
【0036】図15および図16は、堰120を備えた
トラフ121の方向に水面上のスカムを送る実施形態を
示している。沈澱池内には、回転軸122の周りにスプ
ロケット123を備え、同スプロケット123によりチ
ェーン124を循環駆動してフライト125を駆動する
4軸式の掻寄装置が装備されているが、浮遊物除去装置
とフライト125との間にはスカムが滞留しやすい。そ
こで、スカムを強制的に送る必要が出てくる。そのた
め、側壁127の対向する個所に支持軸128を備え、
同支持軸128周りに左右1対をなすアーム129を取
り付けたもので、そのアーム129は、回転軸122周
りのカム130により上下揺動可能になっている。アー
ム129がカム130から外れないようにアーム129
には溝を形成するように側板131を左右1対備えてあ
る。アーム129の先端には、断面が三角形の水タンク
132が取り付けられている。同タンク132は、仮想
線のように水面下に沈んだ時に水を呑み込み、水面上に
くるとその水を流出する出入り口133が開けられてい
る。また、タンク132の底板は出入り口133よりも
前方に突出して水を浮遊物除去装置の方向に円滑に流し
出すようにしてある。さらに、タンク132の上面13
4は常時前傾斜状になっており、特に、この上面134
は、浮上する際にも水面上のスカムを浮遊物除去装置の
方向に送る役目をする。また、タンク132が沈む時に
はスカムを破壊するように同タンクの前面には破壊刃1
35が設けられている。尚、同タンク132は、図示実
線では左右分離型になっているが、仮想線のように左右
一体型にしてもよい。同タンク132はプラスチックで
もよい。図17に示すように、カム板137が上がり第
2アーム138が下がることで同アームに付属のタンク
139に水を呑み込み、第2アーム138が上がること
で内部の水を流出するように構成してもよい。尚、これ
らにおいて、水の呑み込みはタンクの上面など他の呑み
込み口を通じて行ってもよい。
【0037】図18は、トラフ141に堰142を上下
運動可能に備え、同堰142が作動アーム143と連結
ロッド144を介して押し下げ作動するようにしたもの
において、フライト145のローラ面146による運動
を利用して上下させるようにしたものを示している。す
なわち、147は進退ロッドで、同ロッド147は、浮
遊物除去装置側からフライト145が水面を移動する位
置までの間に水平に設けられ、ローラー148により前
後に進退するようになっている。
【0038】ロッド147の一端には固定支点149に
回転自在な第1レバー150が設けられ、同レバー15
0は逆向きにも回転可能な逃げレバー151も備えてい
る。これらのレバー151,150をローラー146が
蹴ることで、仮想線のようにロッド147が実線矢印の
方向に引かれ、これにより、ロッド147の他端に設け
られたカム板152が同時に移動して作動アーム143
上のカムローラー153を押し下げる。これにより、堰
142が押し下げられてスカムがトラフ141内に落と
しこまれる。尚、カム板152は、前後二段に凸部が設
けられ、凸部間に凹みが設けられたものでもよい。ま
た、カムローラー153をロッド147側にし、作動ア
ーム143側にカム板152を備えてもよい。
【0039】ローラー146が第1レバー150を越え
ると、仮想線のように第2レバー155に当たる。第2
レバー155は、ロッド147よりも上方に固定支点1
56があり、その中間高さの部分に設けられた突起15
7が、図示右方向に移動した係合片158を浮遊物除去
装置の方向に押し戻す。これにより、ロッド147は浮
遊物除去装置の方向に戻され、カム板152が復帰する
結果、堰142が浮上する。尚、同図仮想線のように、
第1レバー150の次に更に補助レバー159を配して
おけば、これをローラー146が蹴ることで更にロッド
147を引くことができる。これにより、引きストロー
クを大きく取ることができる。また、トラフ141から
堰142にかけてバネ160を掛け得るようにしておけ
ば、堰142を吊り持つことができ、これにより、例え
ば、沈澱池内に水が張ってない状態で装置を施工する際
に堰を実際の作動状態に仮定して種々の組み込み等が可
能になる点で有効である。尚、このバネ160は、堰1
42の逆側に吊り掛け変更すれば、堰にかかる水圧の補
助力として作用する。
【0040】図19および図20は、堰161側にカム
板162を設け、ロッド163側にローラー164を備
えた実施形態を示す。トラフ165のフランジ166内
面には、ゴム、スポンジあるいは発泡樹脂のようなもの
で形成された帯板状の側部シール167が設けられてい
る。このシール167に常時接触するように堰161の
左右両端には側板168が設けられている。側板168
が堰161とともに上下運動をする。堰161の下部で
は、前部シール169が水密状態を保持するようになっ
ている。そして、側板168の一方に、カム板162を
装着し、これに当たるようにロッド163側にローラー
164が設けられている。カム板162は凸部が1つで
あるが、この実施形態では、前後二段の凸部を備え、こ
れにより、堰161は、まず一段階目で深目に下がり、
そのあと凹部にローラー164が対応することで少し浮
かび、最後の凸部にローラー161が対応することで再
び堰161が沈むようになる。これにより、スカムが誘
引され易くなる。
【0041】図21は、カム部170を側板171に一
体に形成した実施形態を示す。
【0042】図22および図23は、前記進退ロッド1
73の前後進退運動を利用して水面上のスカムを浮遊物
除去装置の方向に強制的に送るようにした実施形態を示
す。水面上下には、プラスチックで中空に形成したよう
なスクレーパ174が池幅全体にわたるようにして設け
られ、同スクレーパ174は、図23の矢印のように水
面から水上を経由して循環運動をする。175はブラケ
ットで、同ブラケット175は池壁に左右対向状に固定
して設けられている。このブラケット175には、支持
軸176が固定され、その周りに回転筒177が設けら
れている。回転筒177の先端は、小判形になってお
り、その先端部178がレバー179の長孔180内で
スライドはするが同行回転するように組まれている。レ
バー179は、上端が、ロッド173の突起181間に
係合して同行する。レバー179の下部寄りには、ピン
ローラー182が突設され、下端には前記スクレーパ1
74が取り付けられている。ピンローラー182を誘導
するため、側壁には、カム溝183を備えたカム板18
4が固定されている。カム溝183は次の作用をする。
【0043】図22および図23はロッド173が復帰
してスクレーパ174が浮遊物除去装置(堰は浮上状
態)から最も離れた位置において水面上にある状態を示
しており、図18に示すような機構によりロッド173
が矢印Xの方向に引かれると、突起181がレバー17
9の上部をX方向に揺動させ、レバー179の下部は逆
にY方向に揺動する。これにより、ピンローラー182
はカム溝183内を落ち込みスクレーパ174は水中に
進入する。ピンローラー182はカム溝183内の下周
りを辿って移行する。その結果、スクレーパ174は水
面上のスカムを浮遊物除去装置の方向(X方向)に掻き
寄せる。その間、スクレーパ174は浮力を得ており、
この浮力がスクレーパ174に作用したままピンローラ
ー182がカム溝183の迂回点Aにさしかかる。従っ
て、スクレーパ174に浮力が保たれているので、ピン
ローラー182は迂回点Aから上周りに容易に移行する
のである。この移行したあとのタイミングと、(Xから
Y方向への移行タイミングとが合致することにより、レ
バー179をY方向に復帰させることで、ピンローラー
182はカム溝183内の上周りを移動する。これによ
り、スクレーパ174は水面上に引き上げられながらス
カムを掻き戻すことなく原点に復帰するのである。これ
を1サイクルとして繰り返すことにより、スカムを浮遊
物除去装置まで送るのである。尚、前記先端部178は
丸軸状であってもよい。ブラケット175とカム板18
4は一体成形できる。スクレーパ174は木質でもよ
く、また、同スクレーパ174は、短いものでもよい。
【0044】図24は、スクレーパ186のアーム18
7が手漕ぎボートのオールのような動きをとることによ
りスカムを浮遊物除去装置の方向に送るようにした実施
形態を示している。側壁にはブラケット188が固定さ
れ、同ブラケット188の先端には球軸受189が設け
られている。この球軸受189とカム溝190とを通る
ようにして前記アーム187が設けられている。アーム
187の上端はロッド191に同行して移動するように
してあり、この場合もスクレーパ186は前記実施形態
と同様の運動をしてスカムを送る。
【0045】図25は、スカム送り方式の他の実施形態
を示す。スプロケット193を備える回転軸194の外
周には駆動スプロケット195が設けられている。一
方、浮遊物除去装置寄りには、他の2つの従動スプロケ
ット196が配され、これらのスプロケット196と駆
動スプロケット195間に突起197…付きのコンベア
198が掛けられている。これにより、回転軸194と
ともに駆動スプロケット195が駆動されると、突起1
97…が水面上のスカムを浮遊物除去装置の方向に掻き
送る。尚、トラフ199は、角丸形にしたり仮想線のよ
うに丸形にすることがある。また、堰200は、中空状
でなく板状でもよい。これは他の実施形態でも同様であ
る。この堰200には、凹み201を付けて補強した
り、補強リブ202を付したりすることもある。また、
同堰200の上面側(下面側でもよい)にもスカムの流
れ込む方向に沿って補強リブを付すこともある。さら
に、前記従動スプロケット196は1個でもよい。
【0046】図26は、3つの実施形態を同時に示して
いる。204はラチェット装置で、その1つは、移動し
てくるフライト205によりレバー206を蹴り復帰さ
せることによりラチェット装置204を駆動して同ラチ
ェット装置204に取り付けた送り羽根207を回転さ
せることによりスカムを送るようにしてある。同ラチェ
ット装置204は、レバー206からの回転を逆回転に
切り換えて送り羽根207を図示とは逆に回転させるよ
うにしてもよい。ラチェット装置204は、回転軸20
8のカム209で駆動されるレバー210により駆動す
るようにしてもよい。
【0047】他のラチェット装置204は、浮遊物除去
装置の近傍に設けられる。同ラチェット装置204は、
レバ面212を備え、同レバ面212の先端のローラ面
213が堰214上に乗り掛かっている。ラチェット装
置204は、仮想線のように、フライト205の動きか
ら取る場合と、カム209から取る場合とがある。
【0048】尚、堰214それ自体をローラ面213で
押さえ込む機構のみを捉える時、これに図9の伝達機構
を組み合わせたり、図20の往復伝達機構を組み合わせ
たりすることができる。図20の場合、ローラー164
が堰214を直接あるいは堰214に付したガイド部上
を動くことになる。この場合、図25に示す凹み付き堰
200を組み合わせることがある。尚、図15以降の実
施形態においても図1などのゲート式浮遊物除去装置を
組み合わせることができることは勿論である。
【0049】
【発明の効果】この発明は以上のようであるから、構造
の簡易化が図れるとともに円滑な作動性も得られるよう
にした浮遊物除去装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す浮遊物除去装置の
斜視図。
【図2】同浮遊物除去装置の設置例を示す全体平面図。
【図3】同浮遊物除去装置の右側面外観図。
【図4】同浮遊物除去装置の平面図。
【図5】同浮遊物除去装置の正面図。
【図6】同浮遊物除去装置の縦断右側面図。
【図7】同浮遊物除去装置の他の実施形態を示す右側面
図。
【図8】同浮遊物除去装置をオキシデーションディッチ
に適用した実施形態を示す斜視図。
【図9】ゲート式浮遊物除去装置の沈澱池用の実施形態
を示す斜視図。
【図10】浮遊物除去装置の他の実施形態を図11のX
−X線に沿って示す断面図。
【図11】図10の平面図。
【図12】ゲート式浮遊物除去装置の他の各種実施形態
を示す模式図。
【図13】ゲート式浮遊物除去装置の他の実施形態を示
す模式図。
【図14】ゲート式浮遊物除去装置の他の実施形態を示
す断面図。
【図15】スカム送り方式を示す側面模式図。
【図16】図15の平面図。
【図17】カム板式伝達駆動方式にスカム送り機能を持
たせた実施形態を示す側面模式図。
【図18】進退ロッドにより浮遊物除去装置を駆動する
方式を示す側面図。
【図19】進退ロッドにより浮遊物除去装置を駆動する
他の方式を示す平面図。
【図20】図19の側断面図。
【図21】他のカム駆動方式を示す側断面図。
【図22】スカム送り方式の他の実施形態を示す平面
図。
【図23】図22の正面図。
【図24】他のスカム送り方式を示す斜視図。
【図25】他のスカム送り方式を示す側面模式図。
【図26】他のスカム送り方式を示す側面模式図。
【符号の説明】
1…浮遊物除去装置 3…トラフ 11,15,16…
シール 20…堰 37…排水パイプ(排出手段)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理池内に固定して設けられその少なく
    とも一側の開口を通じて浮遊物が流れ込むようにされた
    トラフと、同トラフに連通状に設けられた排出手段と、
    前記トラフの前記一側に水密状態を保持しながら上下運
    動可能に設けられた堰とを備えた浮遊物除去装置におい
    て、前記堰は、そのトラフ側の内面が側面からみて湾曲
    したゲート式とされるとともに回転支点を中心に上下運
    動可能に支持されていることを特徴とする浮遊物除去装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、堰は、板状に形成さ
    れている浮遊物除去装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、堰は、中空状で浮力
    を発生可能なものになっている浮遊物除去装置。 【請求項3】 請求項1から3までのいずれかにおい
    て、堰は、バランサで浮き上がり方向に付勢されている
    浮遊物除去装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から4までのいずれかにおい
    て、堰は、常時、その上面が水面よりも少し下方に位置
    するように制御されるものになっている浮遊物除去装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれかにおい
    て、堰は、その上面が水面よりも浮上した位置と水面よ
    りも下がった位置との間を上下するようにされるととも
    に、同堰の上下運動は駆動手段によりなされるようにな
    っている浮遊物除去装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、駆動手段は、処理池
    において運動する機構からの動力を利用するものになっ
    ている浮遊物除去装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017140620A (ja) * 2017-05-24 2017-08-17 アクアインテック株式会社 スカム除去装置
CN114029281A (zh) * 2021-12-06 2022-02-11 陈晓刚 一种塑料颗粒清洗用水面漂浮物处理设备

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