JP3728629B2 - スカム除去装置の清掃装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、スカム除去装置の表面に付着する藻などを効果的に除去するための清掃装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
沈澱池などに設置されているスカム除去装置には、種々形式のものがある。
例えば、本出願人が提案したものは、一方である前側が低く他方である後側が高い略J字形断面で上方を開放した長尺状のトラフを池内に横架して固定するとともに、その前側を水面よりも低くし、その前側に、回転軸を介して堰部材であるフロートを上下揺動可能に配したものである。 この装置は、フライトに取り付けられたローラでカム板を蹴り上げ、同カム板の運動をてこアームにより押し下げ力に変え、これにより、堰部材を押し下げて水面のスカムを水とともにトラフ内に誘引するように構成してある。
堰部材は、中空であるので、その浮力により持ち上がってスカムの誘引を阻止するようになる。この繰り返しにより呑み込んだスカムは、トラフ内の排出通路を流れて、端部のスカムピット内に流れ、次の処理設備に送られるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記スカム除去装置には、堰部材やトラフ内面などに藻が付着するとともに、呑み込んだスカムが残留付着して、見た目にも好ましくなく、また、スカム水の円滑な流れを阻止し不都合であった。
【0004】
この発明は前記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、藻等の付着物や残留物などを強制的かつ効果的に清掃除去することのできる清掃装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、水面に浮遊するスカムを水とともに誘引して内部の排出通路に沿ってこれらのスカム水を流すように構成された長寸状のトラフを矩形沈澱池の両側壁間に横架して固定式に備えるとともに、同トラフの一側に、スカム水を誘引したり堰止めたりする堰部材が昇降可能に設けられているスカム除去装置を清掃するための装置であって、前記トラフおよび堰部材のうち少なくともトラフには、その長手方向に沿って往復運動可能な清掃具が設けられ、同清掃具は、前記堰部材の下降動作に連動してトラフ内の底面から浮き上がるようになっていることを特徴とする。
【0006】
【作用】
昇降可能な堰部材を備えたトラフの少なくとも同トラフには、その長手方向に沿って往復運動可能な清掃具が設けられ、同清掃具は、前記堰部材の下降動作に連動してトラフ内の底面から浮き上がるようになっているので、トラフ表面の藻やスカムなどの付着物は定期的な清掃により常に美麗な状態にあり、スカム水の流れも円滑に得られるようになる。
【0007】
【実施例】
以下、図示した実施例を参照してこの発明を詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施例を示す横断面図、図2は図1のII−II線断面図、図3は図1のIII−III線断面図をそれぞれ示している。
【0008】
この実施例において、1は沈澱池で、ここでは矩形の沈澱池を示している。
【0009】
同沈澱池1において、2は長手方向の側壁を示し、それに直交する端壁は図示省略されている。
【0010】
各側壁2には、連通パイプ3がハツリにより挿通され、連通パイプ3間に、両端ボルト締めによりトラフ5が横架され固定式に設けられている。このトラフ5は、図1のように、前側が水面6よりも低く後側が水面6よりも高い略J字形で上方を開放した形のもので、その両端のフランジ7が連通パイプ3のフランジ8にボルト接合されている。
【0011】
トラフ5の両端は開放状で、図2のように、連通パイプ3に連通している。そして、図2に示す例えば、右端のトラフ5から左端のトラフ5へと排出通路9が僅かな角度(2度程度)下がり傾斜し、これにより、右からのスカム水が左方向へと自然に流れるようになっている。
【0012】
トラフ5の前側上端には、図1のように、水平な突起が長手方向に長く形成され、その上にゴム製の底部シール10が乗せ付け固定されている。この底部シール10を介して長円断面形状で中空状の堰部材(フロート)11が設けられている。この堰部材11は、両端が側板12で閉塞されているとともに、両端に挿通固定された回転軸13をフランジ7,8に回転自在に挿通することで上下に揺動運動をするようになっている。尚、14は側部シールで、前記側板12に常時接触して前方からの水の浸入を阻止する。
【0013】
このスカム除去装置は、他に堰部材11の押し下げ機構が構成されている。16は両側壁2,2間に横架された回転伝達軸で、同軸16の一側前方には、第1アーム17が延びており、その先端にカム板18が曲面形のものとして取り付けられている。一方、回転伝達軸16のトラフ5側には、左右2本の第2アーム19が延びており、その後端と堰部材11との間に連結ロッド20が接続されている。
【0014】
池内で運動してくるフライト22にはローラ23が付属され、同ローラ23がカム板18を蹴り上げて第1アーム17を介して第2アーム19を下げることで、連結ロッド20を介して堰部材11が押し下げられる。これにより、それまで堰止められてきたスカムが水とともに堰部材11の方向に誘引され、同堰部材11上を通じてトラフ5内に呑み込まれる。
【0015】
ローラ23によるカム板18の押し上げが終わると、堰部材11はその浮力で(あるいはバランサの力をも作用して)浮き上がり、スカムの誘引はそこで停止する。
【0016】
このようなカムおよびてこ方式の作動機構によらず、図1に仮想線で示す獅子威しタイプのものを使うこともできる。すなわち、25は支点で、同支点25を介して中空型の水タンク26が後方のストッパ27で静止して水平に止まるようになっている。水タンク26は、その内部が後部空間28と前部空間29からなる。後部空間29には、矢印のように水が少量ずつ注がれ、その前部の前上がりの高さを越えると、内部の水は前部空間29内に入り込む。そして、前部空間29内に一定の水が溜まると水タンク26は支点25を境にして前下がり状に作動しはじめる。水タンク26が下がると、排水口30より徐々に排水が始まり、後部空間28からの水も手伝って一定の時間堰部材11を押さえ込む。排水が続くと、水タンク26は、前部が軽くなって後下がりに動作し、復帰する。この繰り返しで堰部材11を浮沈させる。この獅子威しについての詳細は、本出願人が先に提案している。
【0017】
ところで、清掃装置は、複連のトラフ5…にそれぞれ構成され、これらが図2のモーター(減速機付)32で微速で全て連動するようになっている。同清掃装置は、次のようになっている。すなわち、33はガイドレールで、連通パイプ3の上壁底面にその両端を固定して各トラフ5内の上部を通るように位置している。同ガイドレール33は、リップ付の溝形チャンネル材でなり、その溝開口側を下向きにして固定されている。
【0018】
他のガイドレール33も同一線上にくるように配されている。このガイドレール33には、ガイドローラ34が前後2個転動自在に配されており、同ローラ34が、下向きに延びた支持板35を同行してガイドレール33に沿って往復運動する。ガイドレール34の両端にそれぞれ対応してシーブ36が配され、これらの間に掛けられた無端伝動部材であるワイヤーロープ37が前記支持板35に結合されている。
【0019】
また、各シーブ36は、モーター32以外のものが2連であり、モーター32のシーブ36から連通パイプ3内のシーブ36の一側のものにワイヤーロープ37により動力を伝達し、その他側のものに伝達して同じく連通パイプ3内の他のシーブ36の一方のものに連動ワイヤーロープ28により伝達し、さらに、同他のシーブ36からその側部のシーブ36に伝達してトラフ5内のワイヤーロープ37を駆動するようになっている。このようにして各トラフ5内のワイヤーロープ37が全て往復連動する。
【0020】
前記支持板35は、図1のように、ワイヤーロープ37に干渉しない曲形とされ、その下端にはピン40を介して前後に回転自在に回転板41が取り付けられている。この回転板41は、図2に示すように、実線矢印方向に進行するとき、支持板35に当たって垂直姿勢になり、後退する時は実線矢印方向に回転回避可能なよう、前部が丸く後部が角形の係止部になっている。
【0021】
この回転板41に直交するようにブラケット42が取り付けられ、同ブラケット42に折り曲げ状の取付板43が取り付けられている。この取付板43は、トラフ5の内側に距離を置いて沿う形状に曲げられるとともに、堰部材11の上方に沿った形になっている。そして、この取付板43の外周には、ブラシ(清掃具)44がトラフ5の内面全体および堰部材11の上面に沿うように植毛されている。
【0022】
また、堰部材11のトラフ5側の端部には、同トラフ5の上面と同一面になるように押し上げ板46が取り付けられている。一方、取付板43の前側には、軸を介して丸形のローラ47が突設され、同ローラ47は、堰部材11が図1のように前上がりの堰止め状態の時は押し上げ板46に沿って移動し、堰部材11が押し下げられて押し上げ板46が上がることで、同ローラ47が蹴り上げられる。これにより、ピン40を中心に取付板43が図2の実線矢印方向に持ち上がり、同様にブラシ44もトラフ5の底から浮上がるように作動する。これは、堰部材11が押し下げられてスカム水が呑み込まれる際にブラシ44がトラフ5の底から持ち上がってスカム水の流れを確保するように作動することを意味する。
【0023】
従って、モーター32とシーブ36およびワイヤーロープ37,38により支持板35が図2の実線矢印の方向に進行して、トラフ5の内面および堰部材11の上面を清掃してゆくが、堰部材11が押し下げられると、スカム水が流入してくるので、その流れを避けるため、押し下げ板46がローラ47を介してブラシ44を持ち上げるのである。この運動は、トラフ5のそれぞれにおいて個別的になされる。
【0024】
他の実施例を説明する。
図4および図5は他の実施例で、前記実施例では、ブラシ44が回避するようになっていたが、この実施例では、図5のように、トラフ5の中で常に流れ(図5の破線矢印)に逆行しない方向性をもつ2枚のプレート50を図示しない支持板に取付けてトラフ5内で往復運動させ、同プレート50にブラシ44を備え付けて、トラフ5の底・前・後の3面を余すところなく清掃するように構成する。尚、前側のプレート50あるいは支持板からは、堰部材11を清掃するプレート50およびブラシ44を延ばしてもよいし、同ブラシ44を固定的に延びて移動するものでなく、バネ等により連通パイプ3に当たると図6のように回避し得る構成にしておくと、トラフ5内のプレート50が連通パイプ3内にも通過できるようになり、その結果、1つの清掃装置でもって全てのトラフ5内を清掃することもできるようになる。ワイヤーロープも1本で済む。尚、図6の54は多数のトラフ5に単一掛けられたワイヤーロープであり、55はプレート50…の支持板(キァリア)である。
【0025】
尚、この発明では、清掃具としてブラシ44を使用しているが、ゴム板やブラスチック板などを使用してもよい。また、ガイドレールとしては、トラフ5の後部に設けられたリブ(図4の53)を使用してもよい。
【0026】
【発明の効果】
この発明は以上のような清掃装置であるので、藻等の付着物や残留物などを強制的かつ効果的に清掃除去することのできる清掃装置を提供することができるだけでなく、堰部材が下降してスカム水を誘引する際に邪魔となる清掃具を堰部材の下降動作に連動して浮き上がるようになっているので、極く簡略な清掃装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す装置側断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】他の実施例を示す斜視断面図である。
【図5】同実施例の平面説明図である。
【図6】同実施例の変形例を示す平面図である。
【符号の説明】
5…トラフ、9…排出通路、11…堰部材、33…ガイドレール、44…ブラシ(清掃具)。
Claims (1)
- 水面に浮遊するスカムを水とともに誘引して内部の排出通路に沿ってこれらのスカム水を流すように構成された長寸状のトラフを矩形沈澱池の両側壁間に横架して固定式に備えるとともに、同トラフの一側に、スカム水を誘引したり堰止めたりする堰部材が昇降可能に設けられているスカム除去装置を清掃するための装置であって、前記トラフおよび堰部材のうち少なくともトラフには、その長手方向に沿って往復運動可能な清掃具が設けられ、同清掃具は、前記堰部材の下降動作に連動してトラフ内の底面から浮き上がるようになっていることを特徴とするスカム除去装置の清掃装置。
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1994
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