JPH1085738A - 浮遊物除去装置 - Google Patents

浮遊物除去装置

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JPH1085738A
JPH1085738A JP35992096A JP35992096A JPH1085738A JP H1085738 A JPH1085738 A JP H1085738A JP 35992096 A JP35992096 A JP 35992096A JP 35992096 A JP35992096 A JP 35992096A JP H1085738 A JPH1085738 A JP H1085738A
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trough
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scum skimmer
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造の簡略化と施工の簡易化が図れるととも
に、安価な装置を提供すること。 【解決手段】 少なくとも一側の浮遊物誘引側が水面2
3下にあるように沈澱池等の池内に固定して設置される
とともに水面23の浮遊物を受け入れた時これらの浮遊
物を一方向に流し得るようにしたトラフ5と、同トラフ
5の浮遊物誘引側に設けられて上端が水面23を境に上
下することにより浮遊物を堰き止めたり誘引したりする
堰15とを備えた浮遊物除去装置において、前記堰15
を駆動する手段が、トラフ5に設けられた回転支点18
を中心に上下する堰駆動アーム20を有することを特徴
とする。また、同装置において、堰15は、回転支点1
8を中心とする円筒一部で形成されているとともに、堰
15とトラフ5との間にはシールが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、沈澱池などの水
面に浮遊するものを収集・除去するための浮遊物除去装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】最初あるいは最終沈澱池の水面には、汚
水から浮上してきたもの(スカムあるいはフロス)が浮
遊しており、これらの浮遊物は、浮遊物除去装置で取り
除かれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現行の除去
装置は、後側が水面よりも高く前側が水面よりも低く形
成して設置した角樋形のトラフと、このトラフの前側で
ある浮遊物誘引側に上下運動するように設けられた堰と
を備え、堰が、その長手方向両端に備えた回転軸を介し
てトラフの浮遊物誘引側に回転自在に取り付けられて上
下に揺動することにより、堰が水面に浮き上がった時に
浮遊物を堰き止め、水面以下に没することで、浮遊物を
流してトラフ内に誘引するように構成されている。
【0004】こうした除去装置は、構造的にやや複雑の
ものであり、施工も煩雑なものであった。この発明は前
記課題を解決するためになされたもので、構造の簡略化
と施工の簡易化が図れるとともに、安価な装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、少なくとも一側の浮遊物誘
引側が水面下にあるように沈澱池等の池内に固定して設
置されるとともに水面の浮遊物を受け入れた時これらの
浮遊物を一方向に流し得るようにしたトラフと、同トラ
フの浮遊物誘引側に設けられて上端が水面を境に上下す
ることにより浮遊物を堰き止めたり誘引したりする堰と
を備えた浮遊物除去装置において、前記堰を駆動する手
段が、トラフに設けられた同転支点を中心に上下する堰
駆動アームを有することを特徴とする。
【0006】請求項1において、堰は、回転支点を中心
とする円筒一部で形成されているとともに、堰とトラフ
との間にはシールが設けられている。
【0007】請求項3記載の発明は、少なくとも一側の
浮遊物誘引側が水面下にあるように沈澱池等の池内に固
定して設置されるとともに水面の浮遊物を受け入れた時
これらの浮遊物を一方向に流し得るようにしたトラフ
と、同トラフの浮遊物誘引側に設けられて上端が水面を
境に上下することにより浮遊物を堰き止めたり誘引した
りする堰とを備えた浮遊物除去装置において、前記堰と
トラフ側との間には、前面に水圧が作用した状態下で、
同水圧を受けながら堰を上下に案内するローラーが上下
に配されていることを特徴とする。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項3におい
て、上側のローラーは、トラフの浮遊物誘引側に立設さ
れたガイドレールに沿って上下に運動するようになって
いるとともに、下側のローラーは、トラフの前面に沿っ
て上下するようになっている。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項3におい
て、上下のローラー共にトラフの前面に沿って案内され
るようになっている。
【0010】請求項6記載の発明は、少なくとも一側の
浮遊物誘引側が水面下にあるように沈澱池等の池内に固
定して設置されるとともに水面の浮遊物を受け入れた時
これらの浮遊物を一方向に流し得るようにしたトラフ
と、同トラフの浮遊物誘引側に設けられて上端が水面を
境に上下することにより浮遊物を堰き止めたり誘引した
りする堰とを備えた浮遊物除去装置において、前記トラ
フは、円筒状のものでその一部が切欠状とされて同切欠
部分が浮遊物を誘引する開口とされ、この開口に対し
て、円筒の一部で形成された堰が設けられるとともに、
同堰は、トラフに設けられた支点を中心に回転自在に支
持されていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図示した実施形態を参照し
てこの発明を詳細に説明する。図1および図2はその好
適な一実施形態を示し、図2の1は沈澱池の側壁で左右
1対形成されている。各側壁1には、水平方向に軸心を
向けて連通トラフ2が挿通固定されている。この連通ト
ラフ2は、角筒状で両端にフランジ3を備えたもので、
フランジ3にはそれぞれ複数のボルト通孔が明けられて
いる。
【0012】対向する連通トラフ2,2間には、トラフ
5が固定されている。このトラフ5は、図1に示すよう
に、底板部6、前板部7、および後板部8を備えるJ形
断面形状をしているとともに、前板部7の上端には折り
返し状に前リブ9が、また後板部8の上端にも後リブ1
0が形成されている。そして、トラフ5の両端に備えた
フランジ11をフランジ3,3に当てがって図示しない
止着具(ボルト・ナット)によりトラフ5が固定され、
その前板部7上にはゴム板状の前部シール12が前方突
き出し状に止着されている。この前部シール12は脱着
自在であるとともに前後に進退調節可能になっている。
同シール12は斜め上方に向けて突出しているが、水平
にしたり、あるいは斜め下方に向けて突出してもよい。
また、前リブ9がない場合は、トラフ5の前板部7に差
し込まれる部分(前面に沿って止着してもよい)と同部
分から前向きに突出する部分とでなる略L字形断面のシ
ールにしてもよい。
【0013】15は堰である。この堰15は、円筒面の
一部で形成されており、長手方向の長さは、フランジ1
1の内面間の長さよりも少し短く形成され、その両端に
はフランジ11に沿って移動しながら水密機能を果たす
側部シール16をコの字形断面で堰15に沿って曲がる
ような外嵌式のものとして備えている。この側部シール
16と前部シール12との境部は水密状態にする。
【0014】18は支点軸(支点)であり、同支点軸1
8は、トラフ5の後板部8の内面下部から突設されたブ
ラケット19に備え付けられ、同支点軸18を介して堰
駆動アーム20が回転自在に左右1対設けられている。
このアーム20,20の先端を介して前記堰15が取り
付けられている。支点軸18は左右別軸として設けられ
ているが、1本通し軸として設けてもよい。
【0015】沈澱池内には、4軸駆動方式の1軸として
回転軸22が水面23の下方近くに設けられ、同回転軸
22には、左右1対のスプロケット24が取り付けられ
ている。このスプロケット24には、左右1対をなすチ
ェーン25が掛けられ、両チェーン25の外周側にフラ
イト26が複数配列されている。
【0016】このフライト26の図1における手前端に
は、ローラー27が取り付けられ、同ローラー27によ
り蹴られて堰15が連動されるように構成されている。
すなわち、側壁1には、図5に示すような軸受28が取
り付けられ、同軸受28を介してアーム軸29が両端支
持状態で設けられる。アーム軸29の一方には、第1作
動アーム30が延設され、同アーム30の先端には前記
ローラー27に対向するようにカム31が取り付けられ
ている。尚、第1作動アーム30には下限ストッパ32
が対向して設けられているとともに、同アーム30の上
には復帰用のウエイト33が前後移動調節可能に取り付
けられている。
【0017】アーム軸29のトラフ5側には、第2作動
アーム35が延設され、この実施形態の場合、左右1対
延びている。同アーム35の後端と前記堰駆動アーム2
0との間は連動ロッド36で連結されている。
【0018】堰15の前面には水圧が作用しているが、
この圧力は、常に支点軸18を介して受け止められ、従
って、前部シール12に過大な力が掛かるおそれがな
く、損傷少なくしてシール機能が永く発揮される。ロー
ラー27がカム31を蹴り上げることにより、第1作動
アーム30が持ち上がる一方第2作動アーム35が下が
り、連動ロッド36を介して堰駆動アーム20が押し下
げられる。これにより、堰15が下がり、その上端が水
面23以下になることで水面上の浮遊物を誘引してトラ
フ5内に導入する。
【0019】ローラー27がカム31を通り過ぎること
で、ウエイト33やカム31の重量により第1作動アー
ム30が下がるとともに第2作動アーム35が持ち上が
り、堰駆動アーム20を介して堰15が持ち上がる。こ
れにより、水面上の浮遊物は堰き止められる。尚、第2
作動アーム35は1本でもよい。また、第1作動アーム
30は、図5に実線と仮想線で示すように、2本でもよ
く、図1のチェーン25が樹脂製の場合確実な作動を確
保するために有効である。この場合、第2作動アーム3
0は1本でも2本でもよい。
【0020】図3および図4に示す実施形態は、トラフ
5の前リブ40を水平にし、その上側に水平に前部シー
ル41が取り付けられている。42は堰で、同堰42
は、コの字形断面のもので、その開放側を前向きにし、
その開放側内部に発泡樹脂材でなる浮力体43が嵌め込
まれている。同堰42の両端には側部シール44が取り
付けられて、フランジ45の内面に沿って水密状態で上
下運動するようになっている。側部シール44はフラン
ジ45側に設けてもよい。これは図1の実施形態でも同
様である。
【0021】堰42の底面にはローラー46が左右1対
をなして設けられ、同ローラー46は、トラフ15の底
面に固定したガイド47とトラフ5の前面に沿って上下
に案内され、また、堰42の上面にも、左右1対のロー
ラー46が設けられ、同ローラー46は、トラフ5の上
側に立設された左右1対の溝レール形のガイド48に沿
って上下に案内される。堰42の上側には連動ロッド4
9が連結される。
【0022】図3、図4の状態では、堰42の前面に水
圧が掛かるが、これを上下のローラー46,46で確実
に受けるので、安定な堰止め状態と作動が保証される。
ここで第2作動アーム50と連動ロッド49が下がると
堰42が下がり、押し下げ力がなくなると、浮力体43
により堰42は持ち上がって水面に復帰する。尚、堰4
2は、中空体であってもよい。また、同堰42は単なる
板状のものでもよく、この場合は復帰用のウエイトを付
加する。図3および図4の実施形態においても図5に示
すアーム方式を使用しているが、前記したように種々の
変形方式にすることがある。ガイド48は溝形にしてあ
るが、リップ付きのものにしてもよい。また、ガイド4
8は溝付きでなく単なるバー状のものにし、逆にローラ
ー46を鍔付きのものにしてもよい。ローラー46は堰
42側でなくトラフ5側に設けてもよい。
【0023】図6に示す実施形態は、堰15の回転中心
である支点軸18を中心とする円の中心線上にあるよう
に前リブ52が斜めやや上向きであり、その上側に前部
シール53が取り付けられている。尚、支点軸18は、
図示に限定されず、トラフ5のいずれの個所に設けても
よいが、浮遊物の長手方向への流れを過度に阻害しない
個所を選ぶ。また、堰15には前面に水圧が作用してお
り、そのことから、堰駆動アーム20と堰15とを軸5
4で連結してもよい。
【0024】図7に示す実施形態は、トラフ57が円筒
体の一部を切り欠いたものであり、その長手方向両端に
フランジ58を備えたものになっている。トラフ57の
開口が浮遊物誘引口59とされ、その下端縁が水面60
以下になっている。61はブラケットで、トラフ57の
内部に固定され、同ブラケット61の支点軸62を介し
て堰駆動アーム63が取り付けられている。誘引口59
を切り取った板部は堰64としてそのまま利用されてお
り、トラフ57の中心より少し前方に偏心して設けられ
た支点軸62に支持されている。65は前部シール、6
6は側部シールである。連動ロッド67は、堰駆動アー
ム63の中間に連結されているが、仮想線のように先端
でもよい。また、堰64は上下のローラー68で案内し
てもよい。尚、堰は回転式でなく、図3に示すような直
線的に上下運動するようにしてもよい。また、堰はトラ
フ57の内側に配してもよい。
【0025】図8に示す実施形態は、堰70が平板状と
されて上下のローラー71で上下運動可能とされるとと
もに、トラフ72から突設した前部シール73で水密状
態にされたもので、堰70には水圧が作用することから
堰70をトラフ72の前に配置して水圧がかかることで
ローラー71がトラフ72の前面に当たるようにしたも
のである。尚、堰70の下端には、ローラー中心から後
側(トラフ側)にフロート73を備えて堰70に掛かる
水圧によるモーメントの相殺作用をするようにしてもよ
い。また、トラフ72は、図3に示すような形状にして
ガイドを立設してもよいが、この実施形態の場合は、四
角断面のトラフ72にしてその前面に浮遊物誘引口74
を形成してある。そして、その上部前面がローラー71
のガイドになっている。さらに、図8に示すように、ト
ラフ72から立設した固定ステー75に回転支点76を
設け、同支点76に揺動可能なアーム77が取り付けら
れ、同アーム77の後端にウエイト78が、先端に水タ
ンク79を備えたものである。水タンク79には、矢印
のように上方から水が供給されて溜まるとともに、その
重さにより水タンク79が下がってゆき、それと同時に
微排水口80から一定量の水が抜け出るようにしたもの
である。アーム77の支点76より前側と堰70とが連
動ロッド81で連結されており、水タンク79に給水さ
れると同タンク79が次第に下がって一定の高さで止ま
り、堰70を押し下げて浮遊物を誘引するとともに、給
水が止まることにより、微排水口80からの排水により
水タンク79が次第に軽くなってウエイト78により堰
70を持ち上げるものである。この水タンク方式は、図
1から図7の方式にも利用し、さらに、図9から図13
の実施形態にも利用する。逆に図1の駆動方式を図8の
駆動方式に利用することもできる。
【0026】図9に示す実施形態は、トラフ83は一辺
を長く他辺を短くL字形とするとともに斜め姿勢に固定
し、長い辺を後側にし短い辺を前側で水面以下にしたも
ので、前端には前部シール84を取り付け、後壁に支点
軸85を配して堰駆動アーム86を取り付けたものであ
り、さらに、アーム86の先端に堰87を備えてトラフ
83上の前部シール84上に水密状態にしたものであ
る。88はリブである。尚、連通トラフは、トラフ83
と同様の形状でもよく、四角筒を斜め姿勢に連通させる
ようにしたものでもよい。
【0027】図10に示す実施形態は、丸パイプを半切
りより少し長い周長をもつようにしたトラフ90と、そ
れより少し短い周長にした堰91とで構成し、これらが
1つの丸パイプから製作できるようにしてあるととも
に、支点軸92で堰91を開閉自在にしたものである。
93は前部シール、94は側部シール、95は連動ロッ
ドである。尚、仮想線のように、池底にカムを配して池
底を移動するローラーでカムを蹴るようにするとともに
連結パイプ96で堰91を上下させるようにした池底駆
動方式を採用してもよい。この池底駆動方式は、この実
施形態の他の実施形態の全てに利用できる。
【0028】図11に示す実施形態は、トラフ98の前
側に支点軸99を配し、同軸99にコの字形(あるいは
半円筒形)をした堰100を取り付けたもので、堰10
0は、垂直な堰止め部100aと上板部100bおよび
下板部100cからなる。上板部100bに連動ロッド
101が連結されている。堰止め部100aはトラフ9
8のように長尺状であるが、上・下板部100b,10
0cは短いものでもよい。上板部100bは回転により
トラフ98の裏面に当たり、下板部100cは復帰時に
トラフ98の前面に当たるようになっている。尚、堰止
め部100aの支点軸99より上の部分には水圧が作用
する(下の部分には水圧が作用しないようにしてある)
ので、これを相殺あるいは軽減するため、堰100の底
面には、逆モーメントを発生するためのフロート102
を備えてもよい。
【0029】図12に示す実施形態は、堰104をトラ
フ105の上面にスライド自在に装備したものである。
トラフ105には、前リブ106および後リブ107が
形成され、これらが前下がりで同一傾斜面上にある。両
リブ106,107上にローラー108,108が配置
され、その上に堰104を転動自在にしてある。堰10
4は、堰止め部109を備えるとともにその上方に浮遊
物誘引口110を明けてある。この堰104に連動ロッ
ド111を連結してある。
【0030】連動ロッド111が下がることで堰104
はローラー108により斜め下方に下がり、浮遊物誘引
口110が水面にくることで浮遊物を誘引する。堰10
4には水圧が作用するが逆にこの水圧を利用して構成し
てあるので、構造の簡略化が図れたものである。112
は前部シールで、側部シールも必要である。下部のロー
ラー108をゴムローラーにして前部シールに代えても
よい。あるいは、下部のローラー108の他にゴムロー
ラー式のシールローラーを配してもよい。
【0031】図13に示す実施形態は、トラフ114か
ら突設したブラケット115にローラー116を備え、
同ローラー116に堰117の下部を受け持たせながら
堰117の水圧を相殺しつつ上下させるようにしたもの
である。118は姿勢保持バネである。尚、堰117は
くの字に曲げて強度を持たせてあるが平坦な面の板であ
ってもよい。
【0032】尚、駆動手段としては、前記のようにフラ
イトの駆動力を利用したものや水の重量を利用したもの
であったが、例えば、電動源によるもの流体圧によるも
のでもよい。
【0033】図14に示す実施形態は、矩形をした沈澱
池200の長手方向端内に設置された水駆動方式の浮遊
物除去装置についてのもので、沈澱池200は、幅方向
に対向する側壁201,201と、側壁201の端部間
をつなぐ端壁202とを備える。
【0034】各側壁201には、ハツリにより形成した
通穴203を介して連通トラフ204が挿通固定されて
いる。この連通トラフ204は、角筒の両端にフランジ
205を備えたもので、一方の連通トラフ204から他
方の連通トラフ204へはスカム水が自然に流れるよう
に微小に傾斜設置されている。
【0035】同連通トラフ204は、側壁201の内面
に固定されたブラケット206に受材207を介して下
方から受担されている。これら連通トラフ204間に
は、トラフ210が止着具211により結合して横架さ
れている。トラフ210は、中央に断面を示すように、
底板部a、背板部b、後上フランジc、前下板部d、お
よび前上板部eとでなる。
【0036】このトラフ210は両端が開放状とされる
とともに、前記フランジ205に対応するフランジ21
2を止着具211によりフランジ205に連結すること
で固定されている。このトラフ210の底面は、前記の
ように一方向(例えば、図の右方向)に微小に傾斜す
る。
【0037】215は堰で、トラフ210より少し短く
形成され、図15にも示すように、板状で、基部f、後
フランジgを備え、基部fの前端からは、基部fを基準
にして数度上向きに傾斜する前部hが一体に設けられ、
同前部hの前端にはさらに上向きに傾斜する前端部iが
設けられている。尚、前端部iには、大きなスカムSを
も呑み込むように切欠jが長手方向に数個所形成されて
いる。
【0038】堰215の両端には、側板216が一体に
固定されている。同側板216は、図15に示すよう
に、中心部の挿通孔に外向きに突出する回転軸217を
挿通固定した扇形をなしている。側板216付の堰21
5とトラフ210間は、堰215の基部付近の底面に止
め付けられたゴム製の前面シール219をトラフ210
の前端部に差し込み固定することにより前方からの水の
浸入が阻止されるようになっている。同シール219
は、回転軸217と同心状をなすU字状の曲がり部と、
トラフ210への取付部と、堰215への取付部とでな
る。堰215は、回転軸217を中心に回転し、これを
前面シール219の曲がり部が湾曲することにより変形
しながら前方からのみずの浸入を食い止める。尚、側板
216の外周には、スカムSを外側方から内側方へ誘引
するための凹部216aが形成されている。218…は
取付孔であり、これは後述する。
【0039】前記回転軸217は、側板216からフラ
ンジ212側に向けて突出しており、同回転軸217
は、図示しない軸受により回転自在に受担されている。
同軸受は、フランジ212側に内部に球面軸受を内蔵し
て取り付けられている。また、フランジ212の内面に
は、側面シールが縦向き傾斜状に設けられている。同側
面シールは、側板216の外面に圧接して側板216と
フランジ212との間からの水の浸入を阻止する。例え
ば、スポンジによる。
【0040】側板216の各内面には、後部の取付孔2
18に止着具220を介してステー221が上向きに突
設されている。このステー221の上端には、それぞれ
アーム222が水平に取り付けられ、同アーム222の
前端間には水タンク223が横架され、各後部にはウエ
イト224が進退調整自在に取り付けられている。
【0041】水タンク223は、四角な筒体で、左右1
対のタンク本体225,225を備え、これら本体22
5の各一端は、アーム222に側蓋226を介して閉止
状に結合支持される一方、中央側の他端は、少し離間し
て内筒227で接続支持されている。両タンク本体22
5の間は外筒228で更に接続されて水タンク223が
構成されている。229はアーム222のストッパであ
る。
【0042】水タンク223は、ステンレス等の金属で
もよいが、軽量である必要があることからグラスファイ
バーで造られている。勿論、同水タンク223は一本通
しのものでもよいし、左右に完全に分離した形式にして
もよい。また、同水タンク223は、丸形断面その他の
幾何学形状を採用できる。
【0043】水タンク223は、堰215上に固着した
複数枚のリブ230…を介して同堰215と結合されて
いる。尚、前記取付孔218の前側に形成されたものを
利用してステーを立設し、同ステーの上端を水タンク2
23に結合して支持してもよい。
【0044】水タンク223への水の供給は、一方の連
通トラフ204内からトラフ210内を介して他方の連
通トラフ204内へと到る共通パイプ232を通じてな
されるよになっている。このパイプ232は、隣合って
設置されるスカム除去装置にも同じ要領で通され、その
始端には給水源が設けられ、終端は閉止されている。
【0045】このパイプ232は、それぞれのトラフ2
10の後部に取り付けられたブラケット234と固定具
235により支持されている。そして、同パイプ232
の中間には入側可撓チューブ(可撓性でなくともよい)
237が接続され、池上に設置されて電磁バルブ等の開
閉バルブ238に接続されている。同バルブ238から
は出側可撓チューブ239が取り出され、前記外筒22
8を介して水タンク223内に連通状に接続されてい
る。尚、リブ230を介してレバー241が立設され、
それに取り付けられた差込筒242には、池上から操作
可能な手動レバー243が脱着自在に差し込まれている
が、前記レバー241を介して前記チューブ239が中
間支持されている。
【0046】尚、水タンク223の図で見えない後面側
には、供給された水を微少量ずつ自然に排出する排水口
が適宜個所に開口しており、この排水口の開口度は、制
御板の上下調節により調整可能になっている。この排水
口は、堰215前に溜まるスカムSを壊すために流下さ
せたり、あるいは堰215上を流れるスカムSを壊すた
めに流下されるように向きを設定する。
【0047】水タンク223内が空の時は、図14およ
び図15に示すように、堰215の前端部が水面245
よりも突き出してスカムSを堰き止めた状態にある。共
通パイプ232から入側可撓チューブ237へは常時給
水がなされており、タイマーによりバルブ238が開く
と、出側可撓チューブ239を通じて水タンク223内
に一定量ずつ水が供給される。それとともに排水口から
水が排出されるが微少であるため、水タンク223内に
は次第に水が溜まり、その重さにより堰215は水面2
45から下がるようになる。
【0047】これはウエイト224に抗してなされ、堰
215は一定の水深まで没する。これにより、スカムS
が呑み込まれる。堰215を一定に制限するため、スト
ッパやバネを備えることがある。そして、タイマーによ
りバルブ238が閉じると、水タンク223内の水量が
次第に減って堰215は持ち上がり、スカムSの流れが
阻止される。この際、ウエイト224が作用する。
【0048】尚、沈澱池内には、ブラケット247を介
して上部ガイドレール248が設置され、それにガイド
249を介してフライト250が摺動するようになって
いるが、このガイド249は、従来型であると、地震発
生に伴い外れやすいものであった。図16に示す実施形
態のように、ガイド249をL形のもので縦辺249a
を下向きに長くし、フライト250の端部に配したもの
である。これにより、外れにくくなった。
【0049】また、図17に示す実施形態は、トラフ2
52の前部に設けられた堰253の取付方についてのも
ので、同堰253は、リブ253a付のもので、前下が
り状にしてその略中間を回転中心にして支持したもので
ある。254は前部シールである。尚、255は水タン
クで、同タンク255は、堰253の前部に支持したり
あるいは後部に支持したりする。また、前記実施形態の
ようにフライトで連動するようにしてもよい。
【0050】図18に示す実施形態は、スカムスキマー
についてのもので、同スカムスキマー300は、円筒形
で両端支持式に同転するものである。301は、沈澱池
の左右の側壁であり、同側壁301を備えて構成される
2つの沈澱池を対象にして前記スカムスキマー300が
構成され、水面310上の浮遊物を呑み込むとともに一
方向にあるスカムピット302内にこれら浮遊物および
多少の水を同時に導入するようにしてある。
【0051】スカムスキマー300は、FRP製でその
上部には流入口303…が明けられており、同スカムス
キマー300の支持部であるA部は図19に、B部は図
22に、C部は図25にそれぞれ詳細を示してある。ス
カムスキマー300の材質はFRP以外にステンレスな
どの金属や他の樹脂でもよい。
【0052】まず、A部の詳細である図19に示すよう
に、スカムスキマー300の一端部には、端板304が
別体あるいは一体に設けられている。一方、側壁301
には、セット孔305が形成され、同孔305内には、
支持ロッド306付の取付盤307が止着具aにより固
定されている。支持ロッド306は取付盤307の中心
から水平に突出し、その基部外周にカラー309が介装
されて前記ロッド306に前記端板304の孔が挿通さ
れることにより、スカムスキマー300が前後に回転自
在に支持されている。
【0053】端板304の内面には、滑り軸受や転がり
軸受などの軸受311が取り付けられ、同軸受311に
よりスカムスキマー300が円滑に回転するように支持
されている。312はシール、313はカラー、314
は止めピンである。
【0054】図20に示す実施形態のように、側壁30
1にセット孔を形成せず、そのまま取付盤307を固定
するようにしてもよい。図21に示す実施形態は、側壁
301に第1ブラケット316を止め付け、同ブラケッ
ト316の上に第2ブラケット317を固定して、同ブ
ラケット317に支持ロッド318を設けてスカムスキ
マー300を回転支持したものである。
【0055】図18のB部の詳細を示す図22の実施形
態は、隣合うスカムスキマー300,300間を中間の
側壁301により回転自在に支持したものである。側壁
301には通孔320が水平方向に明けられ、同通孔3
20内にFRP製などにより接続筒321が両端突出状
態で挿通されている。接続筒321の外周には、側壁3
01の両外面に止着具aにより固定されるようにシール
兼用の取付板322が設けられている。
【0056】接続筒321内には、軸心方向に一対をな
す軸受(滑り軸受や転がり軸受等)323が設けられ、
同軸受323は、接続筒321の内周面上端に止め付け
られる基板324と、同基板324から下方に向けて伸
びたステー325により設けられている。接続筒321
の内部下側の空間にはステー325等はなく、スカム等
が流れやすくなっている。
【0057】両軸受323を介して水平な回転ロッド3
27が回転自在に挿通されており、同回転ロッド327
の両端軸部は、隣合うスカムスキマー300の各端部内
に一体あるいは別体装着により下向き突出状に設けられ
た支持ブラケット328の挿通孔329内に挿通固定さ
れている。この固定には、ボルトや止めピンなど各種の
止着具や嵌合手段等の固定手段が採用される。一方、ス
テー325の側を固定式とし、支持ブラケット328の
側を回転式にすることもある。前記支持ブラケット32
8は、仮想線の止着具aによりスカムスキマー300に
止め付けてもよい。この場合、スカムスキマー300を
FRPにし、支持ブラケット328をSUS質にするこ
とは自由であり、一方、スカムスキマー300と支持ブ
ラケット328共にSUSあるいはFRPであるも自由
である。
【0058】スカムスキマー300と接続筒321間か
らの水の浸入を阻止するため、リング板331を接続筒
321の端部に配し、同リング331の内外に止め輪3
32を締め付け固定し、さらに、内側の止め輪332の
内側にシール333を配し、同シール333の内側にも
止め輪332を固定してある。これは接続筒321の左
右端部について同様に構成してある。
【0059】尚、図23のように構成することもでき
る。すなわち、基板324、ステー325および軸受3
23を図22のように1対でなく単一にするとともに、
スカムスキマー300の対向する端部を通孔320内に
挿通接近させる。これによると、スカムスキマー300
がより安定で円滑に回転運動をする。スカムスキマー3
00の外周には、シール335を備えた取付板336が
止着具aにより防水可能に設けられている。
【0060】さらに、図24に示す実施形態のようにも
構成することができる。同実施形態では、基板324の
取付のため、通孔320の上部内周に受板338を備え
たもので、同受板338は、側壁301の左右両側に沿
ったリング板339に一体に取り付けられている。同リ
ング板339の外側にシール335付の取付板336が
設けられて防水機能を果たしている。
【0062】また、図26に示す実施形態のようにも構
成することができる。同実施形態では、支持ブラケット
341をスカムスキマー300に止着具aにより別体で
取り付けるようにし、その止着具aを利用して手動アー
ム342を装備したものである。手動アーム342は、
沈澱池の上からスカムスキマー300を回転操作するも
のである。
【0063】図25は、図18のC部の詳細を示し、ス
カムスキマー300のスカムピット302(図18)に
臨む一端の支持及びシール構造を示している。側壁30
1の外側面には、逆L字形をしたステー344が固定さ
れ、その下端には軸受345を備え、同軸受345によ
り回転ロッド346が回転自在に支持されている。
【0064】同ロッド346は、スカムスキマー300
内の支持ブラケット328に挿通固定される一方、端部
には手動アーム347が取り付けられている。スカムス
キマー300の端部は、その下端に切欠348が形成さ
れてピット内に流れ込みやすくなっている。側壁301
には、取付板336が固定され、その内周のシール33
5が、スカムスキマー300の外周に接触している。
尚、349はカバーである。
【0065】図27およびその右側面図である図28
は、スカムスキマー300のスカムピット側端部の支持
構造の他の例を示す。側壁301の外側面には、複数個
のガイドローラー351…を備えたローラー板352が
固定され、ローラー351…が、定位置で、スカムスキ
マー300外周に突設した1対のガイドリング353間
に沿って運動するようになっている。図29に示すよう
に、ローラー355を溝付のものにし、ガイドリング3
56を単一枚にしてもよい。
【0066】尚、図18から図29に示す実施形態にお
けるスカムスキマー300は、手動アームのみによる回
転方式でもよいが、後述する図34から図40に示すよ
うな駆動方式により回転させるようにしてもよい。ま
た、図18の実施形態では、スカムスキマー300が2
つの沈澱池に設置されたものについてのものであった
が、1つの沈澱池あるいは4以上の沈澱池に連通状に配
されたスカムスキマー300についても同様に適用す
る。
【0067】ここで、前記実施形態に関連して、地震対
策用等に具体化した図30から図33に示す緩衝型支持
方式について説明する。図30は、図20に示す実施形
態に関連するもので、支持ロッド306付取付盤307
を、側壁301側の固定板358との間の緩衝部材35
9で弾性支持したもので、取付盤307には、孔360
が明けられ同孔360内に挿通された緩衝部材361を
も介して止着具aが取り付けられることで、より緩衝効
果を発揮できるようにしてある。
【0068】図31は、図21に関連するもので、第1
ブラケット316と第2ブラケット317との間に緩衝
部材363を介装したものである。図32は、図23、
図26に関連するもので、基板324と側壁301との
間に緩衝部材365を介装したものである。図33は、
回転式のスカムスキマーでなく、角樋形のトラフ367
を側壁301からのブラケット368で固定支持するも
のにおいても緩衝部材369により支持することができ
ることを示している。尚、図1から最後の図にわたる各
実施形態において、トラフあるいはスカムスキマーに
は、FRPを使用でき、また、堰や連通トラフなど他の
部材にもFRPを使用することがある。
【0069】図34は、スカムスキマー300を回転軸
371で支持し、復帰バランサ372で戻るようにして
あり、この場合のスカムスキマー300を、ステー37
3を介して備えた水タンク374内に水を供給し排水口
375を通じて微量排出することで往復回転させるよう
にしてある。この場合、手動アーム376によりバルブ
377を開閉操作することで水を供給・停止可能とされ
ているが、手動操作に代えタイマー制御により電磁等の
バルブを定期的に制御するようにしてもよい。
【0070】図35は、同様のスカムスキマー300の
外周に下部スプロケット380を備え、上方に上部スプ
ロケット381を備えて、これらの間をチェーン382
で連動可能にして、同チェーン382に水タンク383
を備えたものである。水タンク383に水を供給するこ
とでチェーン382を介してスカムスキマー300が回
転し、図示しないバランサで復帰するものである。この
水タンク383にも排水口384が明けられている。
【0071】図36は、スカムスキマー300にバラン
サ386を備えて復帰可能にしたものに、同スカムスキ
マー300の外周に円弧ラック387を備える一方、こ
のランク387に噛み合う駆動ラック388を備えて、
同ラック388を水タンク389に供給される水の重さ
により駆動可能に構成してある。この場合も、水タンク
389に排水口390が形成されている。
【0072】図37は、チェーン392により循環運動
するフライト393に連動してスカムスキマー300を
前向きに回転させるようにし、バランサで復帰させるよ
うにしたもので、フライト393には、アーム394に
より揺動する中空型パイプ395を備えてある一方、ス
カムスキマー300側から基部アーム396を突設しか
つヒンジ397を介して連動アーム398を備えたもの
である。連動アーム398は、図示時計針周りには単独
で逃げ回転するが、その逆方向には基部アーム396を
も回転させる。
【0073】そして、パイプ395は浮力で常時上向き
になり、連動アーム398にさしかかると、同アーム3
98を蹴り、基部アーム396をも回転させることでス
カムスキマー300を呑み込み方向に回転させる。尚、
アーム394は図示よりも長くすれば、パイプ395が
上周りにきた際に浮遊物をよりスカムスキマー3003
00の方向に送ることができる。また、スカムスキマー
300に代えて、角型樋状のトラフの前側に上下運動す
る堰を備え、同堰を前記連動で浮沈させるようにも構成
できる。
【0074】図38は、FRP製スカムスキマー300
にリング400を備え、同リング400の前側に上下数
段の近接スイッチ等の接点401…を配して、同コード
402を、スカムスキマー300内の通電防止用ゴムラ
イニング403を通じて制御盤404に接続し、これに
より、汚水側を−とし、コード402側を+にしておけ
ば、水位の変動に応じて、接点401…が順次ONにな
ってゆくことで、水位をキャッチすることが可能にな
る。それとともに、水位のキャッチが可能であることか
ら、制御盤404を通じてスカムスキマー300の回転
駆動系を応動・停止させるように構成することで、水面
に対してスカムスキマー300を希望の回転角度で停止
させるということもできるようになる。これはスカムス
キマー300が電気を通さないFRPであることから可
能になったものである。
【0075】また、スカムスキマー300をFRP製に
して軽量化することにより、回転動作も軽快になる。そ
のことから、図39に示す実施形態のような連動でスカ
ムスキマー300を駆動することが可能になった。すな
わち、沈澱池の一方の側壁から片持式に回転軸406を
突設するか、または、両側壁間に回転軸406を横架す
ることにより、側壁寄りに同側壁に平行に連動アーム4
07を備え、同アーム407の先端にカム408を備え
ている。
【0076】アーム407の後端には押さえロッド40
9を備えてスカムスキマー300から突設したレバー4
10に連動自在に連結してある。カム408は、フライ
ト411のローラー412に連動して持ち上がり、レバ
ー410を押し下げることで、スカムスキマー300は
前周りに連動して浮遊物を呑み込むのである。スカムス
キマー300がFRP製で軽量化したことで、こうした
連動方式が初めて実現できるようになった。スカムスキ
マー300の復帰回転は、カム408等の部材の重さを
利用したり、バランサを付したりする。尚、カム408
や連動アーム407等の他の部材もFRP製にすること
がある。レバー410なしで、連動アーム407でスカ
ムスキマー300を直接あるいはローラーを介して作動
させるよにしてもよい。
【0077】図40は、スカムスキマー300にバラン
サ414と水タンク416を備え、フライト417のロ
ーラー418で上下するFRP製の水投入容器419に
より池内の水を水タンク416に投入することでスカム
スキマー300を呑み込む方向に作動させるように構成
してある。スカムスキマー300は軽量なFRP製が好
ましく、例えば、回転軸420に連動アーム421を備
えて同アーム421のカム部422がローラー418で
持ち上げられることで水投入容器419が水を汲み上げ
て水面上に持ち上げるようになる。
【0078】水投入容器419内にはバルブ424が設
けられ、同バルブ424は上昇時には容器419の底に
開けた排水口425を閉じているが、池側面に固定的に
突設したストッパ426に容器419側のレバー427
が当たる時点からバルブ424が開いてきて、排水口4
25から水案内板428を通じて水タンク416内に水
が投入されるようになっている。ローラー418がカム
部422を通過することで連動アーム421は自動で下
がる。尚、水タンク416には微少な排水孔が設けられ
て徐々に投入された水を排出する。また、浮遊物除去装
置は、前記固定式で前側に堰を備えたトラフを有するも
のであってもよい。
【0079】図41およびその縦断面図である図42
は、円形沈澱池についての実施形態である。この沈澱池
の中央にはセンターウエル430が設けられ、底壁上の
レーキ431は、歩廊432に備え付けた駆動部433
により駆動軸434を介して回転駆動されて沈澱した汚
泥を落として排出する。同沈澱池には、汚水流入パイプ
436と浮遊物除去装置の本体であるトラフ437が設
けられ、スクレーパ438で掻き寄せられた浮遊物をト
ラフ437が呑み込んでスカムピット439内に落とし
込むようにされるが、この実施形態の場合、前記汚水流
入パイプ436と固定式のトラフ437が合体されて1
本化されている。
【0080】この1本化は、強度的メリットにつなが
る。汚水流入パイプ436は、図43に示すように丸形
であるが、図44のような四角でもその他の形状でもよ
く、また、トラフ437も図45のような角形樋状であ
るが、丸形その他の形状でもよい。そして、汚水流入パ
イプ436とトラフ437との間には、沈澱池の中央に
位置するようにボックス441が流入パイプ436と一
体あるいは別体接続式に設けられ、そのボックス441
の底に明けられた汚水投入口442を通じて沈澱池内に
汚水が導入される。パイプ436とトラフ437は、ボ
ックス441との間で補強リブなどを施すことは自由で
ある。その一方で、ボックス441は省略することもあ
る。尚、トラフ437の池中心側の端面は仕切りになっ
ている。また、トラフ437の前側には上下運動する堰
443が装備され、スクレーパ438が回転してくるこ
とで同スクレーパ438に備えたカム444が堰443
上のローラー445を押さえることにより、堰443が
押し下げられ浮遊物を呑み込むようにされる。トラフ4
37はセンターウエル430内に迄伸びていることから
同ウエル430内の浮遊物をも同時に捕らえることがで
きる。尚、スクレーパ438はゴム垂れ446を備えて
いるので、トラフ437を容易に乗り越えることができ
る。
【0081】また、沈澱池の底壁は傾斜しているが、そ
の傾斜角を60度以上に設定することで、汚泥が自然流
下してレーキ431は不要になる。沈澱池は上下に複数
階にすることがある。
【0082】図43は、汚水流入パイプ436を補強す
る例で、同パイプ436の側方に沿ってH形鋼などの補
強部材448を結合したもので、実線のように止着具a
で連結したり、ワイヤーロープ449などで連結するこ
とができる。図44のように、流入パイプ436の側部
に補強リブ450を付してもよい。
【0083】一方、図45に示すように、トラフ437
の補強として、H形鋼による補強部材452をトラフ4
37の底面に添わせて設けてもよいし、図46に示すよ
うに、トラフ437の背面に添わせて補強部材454を
備えて補強にしてもよい。一方、H形ステンレスをその
ままトラフにしてもよい。
【0084】また、H形ステンレスを利用して、図47
に示すように、H形材の左右に側板457を備えて内部
が2通路の汚水流入パイプ456にしてもよい。458
は同パイプ456に汚水を導入する汚水導入パイプで丸
パイプである。尚、丸あるいは角形をした汚水流入パイ
プ内にH形などの補強部材を挿入固定して補強にしても
よい。
【0085】前記実施形態のトラフ437に代えて回転
するスカムスキマーであってもよい。この場合、図4
3、図45、図46等の補強梁を構成する。また、図4
8に示すように、図47の汚水流入パイプ456のH形
部分のみをそのまま他方に延長してこれをトラフ437
の受部材(補強部材)にしてもよい。459は汚水導入
口である。
【0086】図49は、円形沈澱池の浮遊物排出部分の
構造についてのものである。周壁460の内周には、上
澄水排出樋461が、また、その内周側にはバッフル4
62が設けられる一方、周壁460の外周にはスカムピ
ット463が設けられている。周壁460には、通孔4
64を介してSUS質の受パイプ465が挿通され、上
澄水排出樋461上にも受止められている。この受パイ
プ465内には、軸受466が設けられるとともに、周
壁460の外部にも軸受466が設けられ、これらを介
して回転ロッド467が回転自在に設けられている。
【0087】ロッド467の内端部には、連結材468
を介してFRP製のスカムスキマー300が結合される
一方、ロッド467の外端部には、ステー469の支持
もあって手動アーム470が設けられている。尚、47
1はシールである。尚、スカムスキマー300はSUS
等の材質でもよい。
【0088】図50は、FRP製のスカムスキマー30
0の開口473以外の全周部分474の周りに同じくF
RP製(SUS等でもよい)の補強輪475を装着一体
化して補強したものを示している。この補強輪475
は、円形沈澱池のスクレーパ476が仮想線のように乗
り越える際のガイドとして有効に機能する。尚、これと
は別にあるいは併せて、スカムスキマー300の開口縁
部477は、先鋭状に形成して浮遊物を切るようにして
もよい。また、スカムスキマー300の外周には、長手
方向に沿って補強リブ478を一体化してもよい。
【0089】図51は、FRP製のスカムスキマー30
0の前部を平坦な取付面480にし、同面480に大き
な浮遊物を誘引する切欠481を備えた補強兼堰板48
2を止着具aで装着したものである。
【0090】図52は、スカムスキマー300からの浮
遊物および水がスカムピット内に流れ易くするためのも
ので、同スカムスキマー300の端部は、本体部分の直
径よりも大きな径大部484を備えている。
【0091】図53および図54に示す実施形態は、ス
カムスキマー300の外周に、複数個のローラー486
…を介して回転可能な水位追従リング487を備え、同
リング487にアーム488を介して水位追従フロート
489を備える。リング487には、スカムスキマー3
00の長手方向に沿うように水量規制板490を備える
とともに、同板490は、スカムスキマー300の表面
に備えたシール491に接触するようになっている。
【0092】沈澱池内の水位が変動すると、フロート4
89が上下する。これにより、ローラー486によりリ
ング487が回転追従して、規制板490の上端が水面
より常に少しだけ下がったレベルにあるように保たれ
る。従って、スカムスキマー300が回転して浮遊物を
呑み込む際、多くの水を呑み込むのを規制板490が規
制し、常に少量の水とともに浮遊物を呑み込んで、絶対
呑込水量を少なくすることで後処理を簡単にする。
【0093】図55は、FRP製スカムスキマー300
に一体に取付座493を形成し、同座493を介して手
動レバー494を装備した実施形態を示す。図56は、
FRP製のスカムスキマー300の前面部に周方向のリ
ブ496…を数列一体に配したものである。図57は、
FRP製スカムスキマー300の内面底部に長手方向に
沿った一体リブ498を形成したものを示している。図
58は、スカムスキマー300の外周にパイプ状の補強
部材500を一体に配したものを示し、仮想線のよう
に、外周底面にリブ501を配してもよい。図59は、
FRP製あるいはSUS等のスカムスキマー300の内
部にパイプ503を通し、同パイプ503に明けた多数
の孔504…を通じてエアーあるいは水を噴射してスカ
ムスキマー300内に溜まる浮遊物などの異物を流し出
すようにしたものを示している。
【0094】図60およびその縦断面図である図61、
図61のX−X線矢視図である図62に示す実施形態
は、同じ実施形態を示すものである。図61に仮想線で
示すものは従来の方式で、固定式のトラフ505の前に
可動式の堰bを備えて水面508上の浮遊物を回収除去
するものにおいては、4軸駆動方式でチェーン506を
循環駆動するものがあるが、その1つの軸である中間軸
507は、図示のようにトラフ505の前側(図示の左
側)手前に配置され、チェーン506は、同中間軸50
7を経由して斜め下がり方向に誘導されるものであっ
た。
【0095】チェーン506には、フライト508が同
行自在に配備されているが、中間軸507周りのスプロ
ケット509の位置から水面下に下がるようにされ、特
に、トラフ505の下方にガードレールを沿わせたもの
ではその分だけスプロケット509の位置もトラフ50
5からかなり離間して配置されるため、フライト508
が、トラフ505のかなり手前位置から水中に没するよ
うになる。その結果、フライト508もトラフ505の
位置よりかなり手前から没するため、浮遊物を浮遊物除
去装置側に充分に送ることができない。
【0096】また、従来の方式では、スプロケット50
9やフライト508などが水中に没しているため、メン
テナンスをするにも大変である。さらに、チェーン50
6のスプロケット509周りへの引っ掛かり角度が小さ
いため、地震が発生した場合に外れやすい。また、従来
では、中間軸507を経由して斜め下方の回転軸周りの
スプロケットの外周にリミットスイッチを対応配備して
制御等をしていたが、水中であるため腐食などの耐久性
に問題があるだけでなく、メンテナンスにも不都合があ
った。
【0097】これに対して、図60から図62に示す実
施形態は、図示のように、水面510上でトラフ505
の後方(図示右寄り)位置に中間軸511を配しスプロ
ケット512を備えたものである。それとともに、スプ
ロケット512に掛けられたチェーン513に備えたフ
ライト514…を、前受ガイドレール515に沿わせて
前押さえガイドレール516で規制しながら水面510
上に導き、さらにトラフ505の上方を通ってスプロケ
ット512を経由して後ガイドレール517による規制
とともに下方に導くようにしてある。
【0098】このように構成したことにより、駆動系が
水面上になるので、池上から装置の異常を検知して池上
からメンテナンスが可能になる。また、フライト514
がよりトラフ505寄りまで水面に沿って移動するの
で、浮遊物をよりトラフ505側へ送り込むことが可能
になる。さらに、チェーン513のスプロケット512
に対する引っ掛け角度が大きくなるので、地震が発生し
ても外れ難い。
【0099】また、リミットスイッチ518も陸上の中
間軸511に対して配備すればよいから、腐食などの異
常が発生しにくく、しかも、メンテナンスも容易にな
る。さらに、チェーン513が水面上を経由するので、
これらの駆動系を監視する監視カメラ519も水面上に
設けることができ、これにより、駆動系の異常、例え
ば、チェーン513が切れたりしてもすぐに検知するこ
とができるようになる。
【0100】図63に示すように、回転式のスカムスキ
マー300を配備してもよい。
【0101】また、図64に示すように、例えば、固定
トラフ522の前に堰523を備えて上下運動させるこ
とで浮遊物を除去する装置において、同堰523を上下
させるため、固定支点524周りにレバー525を備え
てその下端にローラー526を備える。レバー525の
上端はフライト527のローラー528で蹴られるよう
にし、これに応じて下端のローラー526が堰523を
押し下げるようになっている。
【0102】堰523は中空であるので自動復帰する
が、これが板物である場合等浮上力がない場合には、バ
ランサやバネ等で復帰させるようにする。尚、図64の
実施形態では、固定式のトラフ522に堰523を組み
合わせたものであったが、回転式スカムスキマー300
を前記のようにして連動させるように構成することもで
きる。
【0103】尚、図1以降の全ての実施形態においてト
ラフ、連通トラフやスカムスキマー、更にその他の部材
にFRPを使用することができる。
【0104】
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ので、構造の簡略化と施工の簡易化が図れるとともに、
安価な装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態である浮遊物除去装置の
側断面図。
【図2】図1のII−II線断面図。
【図3】他の実施形態を示す側断面図。
【図4】図3のIV−IV線断面図。
【図5】駆動方式の一実施形態を示す平面図。
【図6】他の実施形態を示す側断面図。
【図7】他の実施形態を示す側断面図。
【図8】他の実施形態を示す側断面図。
【図9】他の実施形態を示す側断面図。
【図10】他の実施形態を示す側断面図。
【図11】他の実施形態を示す側断面図。
【図12】他の実施形態を示す側断面図。
【図13】他の実施形態を示す側断面図。
【図14】他の実施形態を示す斜視図。
【図15】その要部拡大断面図。
【図16】他の実施形態を示す斜視図。
【図17】他の実施形態を示す断面図。
【図18】スカムスキマーの縦断面正面図。
【図19】同スカムスキマーの一端の支持構造を示す断
面図。
【図20】同スカムスキマーの他の支持構造を示す断面
図。
【図21】同スカムスキマーの他の支持構造を示す断面
図。
【図22】同スカムスキマーの中間の支持構造を示す断
面図。
【図23】中間の支持構造の他の例を示す断面図。
【図24】中間の支持構造の他の例を示す断面図。
【図25】スカムスキマーのスカムピット側の支持構造
を示す断面図。
【図26】スカムスキマーの中間の支持構造に手動アー
ムを装備した例を示す断面図。
【図27】スカムスキマーのスカムピット側の支持構造
の他の例を示す断面図。
【図28】図27の右側面図。
【図29】他の支持構造を示す断面図。
【図30】スカムスキマーの支持構造に緩衝部材を配し
た例を示す断面図。
【図31】同緩衝部材を配した他の支持構造例を示す断
面図。
【図32】同緩衝部材を配した中間支持構造の例を示す
断面図。
【図33】同緩衝部材を配した他の例を示す断面図。
【図34】水タンク方式のでスカムスキマーを駆動する
例を示す断面模式図。
【図35】水タンクとチェーン駆動方式でスカムスキマ
ーを駆動する例を示す断面模式図。
【図36】水タンクとラックによりスカムスキマーを駆
動する例を示す断面模式図。
【図37】スカムスキマーをフライト側で連動させる一
例を示す側面図。
【図38】水位を検知するとともにスカムスキマーの回
転角度をも検知する例を示す断面模式図。
【図39】フライトによりスカムスキマーを連動する他
の例を示す側面図。
【図40】水を汲み上げて水タンクに投入することでス
カムスキマーを駆動する例を示す断面模式図。
【図41】円形沈澱池についての他の実施形態を示す平
面図。
【図42】図41の縦断面図。
【図43】汚水流入パイプとその補強構造を示す断面
図。
【図44】汚水流入パイプの他の補強例を示す断面図。
【図45】固定トラフに補強をした例を示す断面図。
【図46】同じく固定トラフに補強をした他の例を示す
断面図。
【図47】汚水流入パイプに補強をした他の例を示す断
面図。
【図48】図47の正面図。
【図49】円形沈澱池のスカムスキマーの支持構造を示
す断面図。
【図50】スカムスキマーに補強をした例を示す断面
図。
【図51】FRP製スカムスキマーについての他の例を
示す断面図。
【図52】スカムスキマーからの浮遊物が流れ落ちやす
くした例を示す断面図。
【図53】水位追従型スカムスキマーの例を示す正面
図。
【図54】図53の断面図。
【図55】FRP製スカムスキマーに手動アームを装備
した例を示す断面図。
【図56】同FRP製スカムスキマーにリブを付した例
を示す斜視断面図。
【図57】同FRP製スカムスキマーにリブを付した他
の例を示す斜視断面図。
【図58】同FRP製スカムスキマーにリブを付した他
の例を示す斜視断面図。
【図59】スカムスキマー内にエアー等を噴射する例を
示す正面図。
【図60】中間軸をトラフ後部上方に配した例を示す平
面図。
【図61】図60の側断面図。
【図62】図61のX−X線矢視図。
【図63】中間軸をトラフ後部上方に配したスカムスキ
マー装備型の例を示す側面図。
【図64】フライトで浮遊物除去装置を連動させる例を
示す側面図。
【符号の説明】
5,57,72,83,90,98,105,114…
トラフ 15,42,64,70,87,91,10
0,104,117…堰 18,62,85,99…支
点軸 20,63,86…堰駆動アーム 23,60…
水面。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一側の浮遊物誘引側が水面下
    にあるように沈澱池等の池内に固定して設置されるとと
    もに水面の浮遊物を受け入れた時これらの浮遊物を一方
    向に流し得るようにしたトラフと、同トラフの浮遊物誘
    引側に設けられて上端が水面を境に上下することにより
    浮遊物を堰き止めたり誘引したりする堰とを備えた浮遊
    物除去装置において、前記堰を駆動する手段が、トラフ
    に設けられた回転支点を中心に上下する堰駆動アームを
    有することを特徴とする浮遊物除去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、堰は、回転支点を中
    心とする円筒一部で形成されているとともに、堰とトラ
    フとの間にはシールが設けられている浮遊物除去装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも一側の浮遊物誘引側が水面下
    にあるように沈澱池等の池内に固定して設置されるとと
    もに水面の浮遊物を受け入れた時これらの浮遊物を一方
    向に流し得るようにしたトラフと、同トラフの浮遊物誘
    引側に設けられて上端が水面を境に上下することにより
    浮遊物を堰き止めたり誘引したりする堰とを備えた浮遊
    物除去装置において、前記堰とトラフ側との間には、前
    面に水圧が作用した状態下で、同水圧を受けながら堰を
    上下に案内するローラーが上下に配されていることを特
    徴とする浮遊物除去装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、上側のローラーは、
    トラフの浮遊物誘引側に立設されたガイドレールに沿っ
    て上下に運動するようになっているとともに、下側のロ
    ーラーは、トラフの前面に沿って上下するようになって
    いる浮遊物除去装置。
  5. 【請求項5】 請求項3において、上下のローラー共に
    トラフの前面に沿って案内されるようになっている浮遊
    物除去装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも一側の浮遊物誘引側が水面下
    にあるように沈澱池等の池内に固定して設置されるとと
    もに水面の浮遊物を受け入れた時これらの浮遊物を一方
    向に流し得るようにしたトラフと、同トラフの浮遊物誘
    引側に設けられて上端が水面を境に上下することにより
    浮遊物を堰き止めたり誘引したりする堰とを備えた浮遊
    物除去装置において、前記トラフは、円筒状のものでそ
    の一部が切欠状とされて同切欠部分が浮遊物を誘引する
    開口とされ、この開口に対して、円筒の一部で形成され
    た堰が設けられるとともに、同堰は、トラフに設けられ
    た支点を中心に回転自在に支持されていることを特徴と
    する浮遊物除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105753238A (zh) * 2016-04-15 2016-07-13 龙江汇 一种选矿污水处理循环利用装置

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