JP2000079303A - 汚泥掻寄装置 - Google Patents

汚泥掻寄装置

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JP2000079303A
JP2000079303A JP10327424A JP32742498A JP2000079303A JP 2000079303 A JP2000079303 A JP 2000079303A JP 10327424 A JP10327424 A JP 10327424A JP 32742498 A JP32742498 A JP 32742498A JP 2000079303 A JP2000079303 A JP 2000079303A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実な作動性を発揮する汚泥掻寄装置を提供
すること。 【解決手段】 沈澱池等の処理池内に設けられたピット
5に対し進退自在とされた機体に、掻寄姿勢と復帰姿勢
とに切換可能な汚泥スクレーパ15を装備し同汚泥スク
レーパ15により池底に沈澱する汚泥を掻き寄せて前記
ピット5内に落とし込むように構成された汚泥掻寄装置
において、前記機体11は、前記進退する方向に長尺状
に形成され、同機体11には、前記汚泥スクレーパ15
が先行するものと後行するものとして前記進退する方向
に離間して複数配設されて、後行する汚泥スクレーパ1
5が先行する汚泥スクレーパ15の位置より前方に汚泥
を掻き寄せることで最先行する汚泥スクレーパ15が順
次ピット5内に汚泥を落とし込むように構成されている
ことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、沈澱池等の処理
池で稼働する汚泥掻寄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】沈澱池や曝気槽等の処理池においては、
その底面に沈澱する汚泥をスクレーパを備えた汚泥掻寄
装置によりピットまで掻き寄せて排除するように構成さ
れている。この汚泥掻寄装置は、池底面に敷設されたガ
イドレールに沿って往復運動をするようになっており、
前進時にスクレーパを下げて板面を略垂直にして汚泥を
掻き寄せ、後退時にスクレーパを上げて汚泥を掻き戻さ
ないようにして元の位置に復帰するようにしてある。一
方、処理池の水面には、同池の長手方向(汚泥掻寄装置
の進退に対応する方向)の中途にスカム除去装置を装備
するのが通例であり、同スカム除去装置は、水面に浮遊
するスカムを誘引して除去するためのものである。この
スカム除去装置は、スカムを誘引したり堰き止めたりす
るための堰を備え、同堰を上下に作動させるようになっ
ており、この堰が沈んだ時にスカムを誘引するようにし
てある。そして、水面上のスカムをこの堰まで掻き寄せ
るためそれぞれ独自にスカム掻寄装置を構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これまでの
沈澱池では、フライトをチェーンにて循環駆動させるフ
ライト式汚泥掻寄装置により池底の汚泥をピットまで掻
き寄せるとともにフライトが水面に上がったところでス
カムをスカム除去装置まで掻き寄せるように構成したも
のが一般的である。この装置は、非常に複雑な装置にな
ってコストアップの大きな原因になり、しかもメンテナ
ンスの面でも多くの問題を抱えていた。そのことに鑑
み、汚泥掻寄装置は、敷設したガイドレールに沿って走
行輪付き機体を進退走行自在にして独自の汚泥スクレー
パによりピットまで汚泥を掻き寄せるようにして簡易化
し、スカム除去装置の方は、この汚泥掻寄装置の運動を
利用して、同装置から立設した支柱の上端にスカムスク
レーパを装備して汚泥を掻き寄せるとともに上方でスカ
ムを掻き寄せ更に堰を上下に連動させるように構成する
ことを考えている。沈澱池の長手方向は30mあるいは
それ以上の長いものであるに反し、汚泥掻寄装置の方
は、2m前後の非常に短い機体により構成されて、反ピ
ット側からピットまで前進しまた後退するというものに
なっていた。こうした短い汚泥掻寄装置によると、例え
ば、同装置をワイヤロープにて池上から駆動するように
した場合、機体が軽量なこともあってスクレーパを上下
に切り換え連動させる際にその力で機体の方が先に作動
してしまったり、走行輪がガイドレール上でスリップし
たりするおそれがあった。また、汚泥掻寄装置を短い機
体にして池長手方向全長を進退するようにすると、同装
置から立設した支柱も池の長手方向に対応して長く走行
することになるため、その途中に設けられたスカム除去
装置へのスカムスクレーパの干渉を避ける構成にする必
要がでてくる。そのためには、支柱を折り曲げ式にした
り、スカム除去装置の底部にスカムスクレーパの回避用
のガイドを設けたりする必要がでてくるため、構造が複
雑でコストアップの要因になるだけでなく作動の不安定
要素も増えてきてトラブル発生の原因にもなる。
【0004】この発明は前記課題を解決するためになさ
れたもので、確実な作動性を発揮する汚泥掻寄装置を提
供ずることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、沈澱池等の処理池内に設け
られたピットに対し進退自在とされた機体に汚泥スクレ
ーパを装備し同汚泥スクレーパにより池底に沈澱する汚
泥を掻き寄せて前記ピット内に落とし込むように構成さ
れた汚泥掻寄装置において、前記機体は、前記進退する
方向に長尺状に形成され、同機体には、前記汚泥スクレ
ーパが先行するものと後行するものとして前記進退する
方向に離間して複数配設されて、後行する汚泥スクレー
パが先行する汚泥スクレーパの位置より前方に汚泥を掻
き寄せることで最先行する汚泥スクレーパが順次ピット
内に汚泥を落とし込むように構成されていることを特徴
とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図示した実施形態を参照し
てこの発明を詳細に説明する。図1から図3は、この発
明の好適な一実施形態を示すもので、これらの図の実施
形態は、最初、最終沈澱池や曝気槽などを対象にして実
施されるもので、同処理池は、図2に示すように、平面
矩形で、その長手方向両側である側壁1とそれに直交す
る前後の端壁2を備える。
【0007】同処理池の底壁3は、図1では水面4に平
行なようであるが、ピット5の方向に微少量下がり傾斜
している(例えば、長手方向10m当たり10cm前後
等)場合とがある。6は汚水導入口である。
【0008】処理池の底壁3上には、図3に示すよう
に、三角形をしたガイドレール8がその長手方向を池の
長手方向に対応させて左右1対幅広状に固定されてい
る。同ガイドレール8は、その間隔は図示より狭くなる
こともあり、また、池中央に単一本で構成することもあ
る。尚、同ガイドレール8は長手方向に接続式になって
いる。また、同ガイドレール8は、四角や丸形の断面の
ものやH形、I形など市販の鋼材を自由に利用すること
ができる。
【0009】前記ガイドレール8には、汚泥掻寄装置の
機体11が進退走行自在になっている。同機体11は、
前後に非常に長くなっている。機体11は、適宜な鋼材
(コの字形鋼等)を使用して、図2にその平面図を示す
ように一方向に長い矩形枠状で枠内に適宜の横架部材1
2…と斜めの補強部材13…とを組み合わせて一体形成
したものである。
【0010】この機体11は、連結部により分割式にし
て現場で連結する方式を採ってもよい。同機体11の連
結後の長さは、25m前後(30m前後にすることもあ
り長さは沈澱池の長さによるもので限定されるものでは
ない)で、処理池の長手方向の長さはここでは30m前
後である。尚、H型やI型、あるいは角パイプや丸パイ
プ等の鋼材1本をその長手方向を池長手方向に平行にす
ることで、機体を構成することもある。この場合、走行
輪14は、機体11の左右に配したり、その中央ライン
上のみに配すことができる。
【0011】機体11には、同機体11のコの字形溝内
に上部が収まるようにして走行輪14が左右に4輪ずつ
装備されている。この走行輪14は、外周にV溝を備え
てガイドレール8に嵌まり合いながら軌道上から外れな
いようになっている。
【0012】機体11は、前後に複数枚のスクレーパ1
5…を備える。同スクレーパ15は、図3に示すよう
に、ブレード15aと掻寄ゴム板15bとでなり、溝1
5cを左右に備えて機体11等に干渉しないようになっ
ている。
【0013】機体11の左右の枠材上には、前後に一定
の間隔をおいて固定ブラケット16…が固定されてい
る。このブラケット16…の左右1対のものとスクレー
パ15側の回転ブラケット18とをスクレーパ軸17で
連結することで、スクレーパ15が上下に回動するよう
になっている。
【0014】スクレーパ15の上端には、左右1対をな
すようにして連動レバー20…が突設されるとともに、
これらのレバー20…を前後に一連状に継ぐようにして
連動リンク21が左右1対通されている。
【0015】このスクレーパ15は、図1に示すよう
に、下向きに略垂直向きになる掻寄(前進)状態と同下
部が略水平向きになる非掻寄(後退)状態とに角度規制
されるもので、例えば、垂直状態には機体11の前端面
がストッパとして機能し、水平状態には固定ブラケット
16に回動ブラケット18が当たるようにすることでス
トッパとして機能するようになっている。
【0016】こうしたスクレーパ15…の垂直時の前後
の間隔はLで一定になっており、この掻寄状態で図1の
ようにストロークS程前進する。SはLより大である。
スクレーパ15を進退させかつ前後に回転させるための
ものがピット5上に配備した駆動系23である。
【0017】駆動系23は、池上面に往復駆動可能な駆
動源24を備える。駆動源24は、第1ホイール(スプ
ロケット等)25を左右1対備え、同ホイール25から
第2ホイール26を経て同軸状の第3ホイール27を駆
動するようになっている。第3ホイール27からは下方
の第4ホイール28、第5ホイール29及び第6ホイー
ル30を介して前記第3ホイール27にくるようにチェ
ーン(あるいはワイヤロープ等)である伝動材31が左
右1対掛け渡されている。尚、第4、第6ホイール2
8,30は、駆動用ブラケット32に支持される一方、
第5ホイール29は、図2に示すように、側壁1間に横
架された回転軸(固定軸でもよい)により回転支持され
ている。尚、33は第4及び第5ホイール28,29間
の上面に配置されたガイドレールである。
【0018】そして、伝動材31の第4、第5ホイール
28,29間に相当する部分には、左右1対の軸止め3
5が設けられ、これら軸止め35間に渡された軸36の
幅間と最先端のスクレーパ15の幅間中央との間には、
連動ロッド37が連結されている。尚、伝動材31に
は、張力を得るためのウエイト(あるいはフライト)3
8が装備されている。勿論、他の機械的な張力付与手段
でもよい。
【0019】図1ないし図3の実線で示す状態は掻寄態
勢に入ったその時点を示している。この掻寄態勢では、
全てのスクレーパ15が垂直で連動レバー20…が前上
がりになっているとともに、軸止め35は第5ホイール
29より1/3程度前方に移行したところにある。
【0020】この時点では、駆動系24が作動中にあ
り、駆動源24が図1の右回りに回転駆動されることで
連動ロンド37が左方向に引かれる。スクレーパ15は
実線の状態からS程左に駆動され、これがスクレーパ1
5の前後の間隔を越えるものであることから後方のスク
レーパ15が先行するスクレーパ15より前方にくると
ともに先端のスクレーパ15はピット5上にくる。この
ように前進することで先端のスクレーパ15により汚泥
が掻き落とされるし、後方のスクレーパ15…によりS
程前方位置まで汚泥が送られる。
【0021】そののち、駆動源24は逆回転されること
で、図1の仮想線の状態から連動ロッド37が戻され、
連動レバー20が前上がり状態から後上がり状態になっ
てスクレーパ15も水平な復帰状態になる。更に駆動源
24が駆動されることで、スクレーパ15が上がったま
ま機体11はS程戻されたところで停止する。
【0022】そののち、駆動源24が再び図1の右回り
に回転駆動されることで、連動レバー20が実線のとこ
ろまで前進し、これにより、スクレーパ15が水平な状
態から垂直な掻寄態勢に戻される。こうしたサイクルを
繰り返すことで、あるスクレーパ15で前方に送られた
汚泥がそれより前側のスクレーパ15で更に前方に送ら
れることでピット5まで送られる。
【0023】図4は他の実施形態を示す。同実施形態
は、ガイドレール40上を遊転する走行輪41…により
機体42が進退可能とされ、同機体42には、前後に一
定の間隔をおいてスクレーパ43…が回転自在に取り付
けられている。44は連動レバーで、前2枚のスクレー
パ43から上方に突設されて連動リンク45により連結
されることで、前1枚のスクレーパ43が垂直から持ち
上がることでその後方のスクレーパ43も同じく持ち上
がる。しかし、最も後方のスクレーパ43は後方に持ち
上がるように連結されている。
【0024】機体42の前側には支柱46が立設され、
同支柱46の上端にはスカムスクレーパ48が上下に回
転自在に取り付けられている。51は支柱46の基部後
方に設けられた第1ホイール、52は、支柱46の上端
後方に設けられた第2ホイール、53は機体42上に設
けられた第3ホイール、54は機体42の少し上方に設
けられた第4ホイールをそれぞれ示している。
【0025】これらのホイール51〜54には図4に示
すように伝動材(チェーン等)56が掛けられている。
そして、先端のスクレーパ43と同じく回転するように
連動アーム57が後方斜め向きに突設されている。この
アーム57に対応して伝動材56上には下部係合片58
が上下1対設けられて、同係合片58の上下によりアー
ム57が上下に連動するようになっている。伝動材56
の上端にも他の上部係合片60が設けられ、スカムスク
レーパ48が係合して上部係合片60が上下することで
同スクレーパ48が回転運動するようになっている。
【0026】伝動材56が図示矢印方向に引かれると、
実線のように下部係合片58が持ち上がって連動アーム
57を介してスクレーパ43が垂直な掻寄状態になる。
その後方のスクレーパ43も同様に掻寄状態に連動し、
最も後方のスクレーパ43も後上がりの状態から垂直な
掻寄状態になる。一方、上部係合片60も持ち上がるの
で、スカムスクレーパ48を実線のように水平で水面以
下の戻り状態になる。
【0027】更に、矢印方向に伝動材56が引かれるこ
とでスクレーパ43により汚泥が前方に掻き寄せられ、
ピット61まで持ち込まれる。伝動材56が破線矢印方
向に引かれると、下部係合片58により連動アーム57
が下げられ、前2枚のスクレーパ43が前方に持ち上げ
られ後方のスクレーパ43は後方に持ち上げられる。そ
の状態で機体42は後退するので、汚泥を掻き戻すこと
はない。同時に、上部係合片60も下がるので、スカム
スクレーパ48は持ち上がりスカムをスカム除去装置6
3まで送り込む。こうしたサイクルを繰り返すことで汚
泥はピット61に送り込まれ、水面のスカムはスカム除
去装置63に送り込まれる。尚、こうしたスカム送り方
式は図1の実施形態でも採用することができる。
【0028】尚、図5ないし図7は付加的な例を示し、
図5は、底壁66上に設置されるガイドレール67につ
いての例である。ガイドレール67は、コの字形の底レ
ール68と上レール69とでなり、上下のレール68,
69を止着具70により連結固定するようになってい
る。71は走行輪、72は機体、73は横振れ止めロー
ラーである。尚、74は上方への抜け止め手段を示して
いる。
【0029】図6の例は、底壁76上に直接コンクリー
ト製のレール基盤77を備え、同基盤77の上部コーナ
ーにアンカー78によりアングル製のガイドレール79
を固定して、走行輪80及び振れ止めローラー81が同
ガイドレール79に沿って進退するようになっている。
【0030】尚、図7は、上方への抜け止めローラー8
3が接触する当て84を備えたガイドレール85を示し
ている。
【0031】図8は、池底の左右2か所に互いに平行に
離間して樹脂等の帯板状ガイドレール87を配したもの
において、これらガイドレール87の一方を示すもの
で、各ガイドレール87上には、それぞれ金属製で帯長
板状をしたスライダ88が図示しない駆動手段で往復矢
印の方向に一定のストロークで進退駆動される。スライ
ダ88にはこれに直交してスクレーパ89…が前後に複
列状に溶接等により固着されている。このスクレーパ8
9は、同図のように略直角三角形をしたものでその短辺
が掻寄面89aとされ長辺が汚泥乗越面89bとされて
いる。すなわち、スクレーパ89が前進すると掻寄面8
9aにより沈澱物がピット方向に押しやられ、逆にスク
レーパ89が後退すると汚泥乗越面89b上を汚泥が越
えて図示左斜め方向であるピット方向にきて次の掻寄に
具えるようになっている。前記越えてきた汚泥は、同掻
寄面89aの前進動作によりピット方向に掻き寄せられ
る。この動作を繰り返すことで汚泥は順次ピット方向に
送られるのである。
【0032】只、従来のスクレーパは、底無型で前後に
リップaを備えるもの(図9の実線で示す本体部分)で
あったため、その内部空間に汚泥がしつこく詰まり、経
時的にそれが腐敗してくると同スクレーパ89がステン
レス製であっても内面から傷んでくるおそれがある。
【0033】そのことに着目して、図8に示すように、
スクレーパ89を底板部89c付のものにし、好ましく
は、側蓋90付のものにして完全を期するようにしたも
のである。一方、底有りか底無しであるか否かは問わず
に、同スクレーパ89の内部に充填材91を装填するこ
とで対処することもできる。底板部89cは別板を溶接
してもよい。
【0034】図9に示すように、スクレーパ92が底無
しである場合、ゴム底93を付して密閉状にしてもよ
い。このゴム板93は掻寄高さを低くするのでより効果
的な掻寄が可能になる。同ゴム板93を付するか否かは
別として、同スクレーパ92あるいは図8のスクレーパ
89の前面には、縦向きの補助スクレーパ94を付する
ことがある。同スクレーパ94は上下に高さ調節自在に
してもよい。
【0035】図9に仮想線で示すものは変形例を示し、
同スクレーパ96は、円筒パイプの一部を乗越面96b
とし、その内部空間前面を掻寄面96aとする。同スク
レーパ96には、前面を掻寄面とし前記掻寄面96aに
も合致する97を組み合わせることができる。また、図
9の右側に仮想線で示したものは、アングル材をスクレ
ーパ99としたものである。これにも底板100を付す
ることができる。尚、図9のリップa付のスクレーパ本
体のようなものであっても、該リップaが内向きでなく
外向きになるようにしてもよい。この場合、底無しにす
ることができる。
【0036】図10はこうした汚泥掻寄装置を前後に駆
動するための一装置例を示している。仮想線102はフ
ライト掻寄式汚泥掻寄装置の既設の駆動源で駆動スプロ
ケット103を備え、駆動チェーン104を介して従動
スプロケット105を駆動する。従動スプロケット10
5は、軸106回りに同軸状に備えた上部前側スプロケ
ット107を駆動する。上部前側スプロケット107
は、フライト(図示省略)用の掻寄チェーン108を駆
動するスプロケットの1つで、他のスプロケットの1つ
は下部前側スプロケット109で前記掻寄チェーン10
8が掛けられている。この場合のフライト駆動手段は、
他に2か所のスプロケットで駆動されるがここでは図示
を省略する。
【0037】前記のフライト駆動手段の図示範囲内の一
部を既設の装置として利用できるところは利用したもの
が図示のレシプロ式汚泥掻寄装置駆動用のものである。
すなわち、111がガイドレール、112はスライダ、
113はスクレーパであり、このスライダ112付スク
レーパ113を矢印のように進退駆動するのであるが、
ここで新規スプロケット114を池底側に備え、このス
プロケット114を、既設の駆動源102、駆動スプロ
ケット103を利用し、更に下部前側スプロケット10
9をも利用してこれらに掛けられた新規チェーン11
5,116によりスクレーパ113を往復運動させるよ
うに構成してある。尚、既設で利用されないものは除却
する。
【0038】図11ないし図13は、図14のような汚
泥掻寄装置を駆動するために構成されたクラッチ機構付
駆動装置120についての例を示している。汚泥掻寄装
置は、ガイドレール121上を走行輪122により機体
123が往復走行自在になっている。機体123は前後
にスクレーパ124を備え、図14の実線の状態はスク
レーパ124を下げて左向きに走行する掻寄状態を示
し、右方向にはスクレーパ124を上げて復帰するよう
になっている。機体123からはレバー125が前後に
往復切り換え可能に突設され、同レバー125がX方向
に切り換えられることでスクレーパ124は下がったあ
とX方向に機体123を走行させ、Y方向への切り換え
でスクレーパ124は持ち上がってのちY方向に復帰の
ために走行する。
【0039】レバー125を前後X,Yに連動するため
前記駆動装置120が構成されており、同装置120
は、図11及び図12に示すように、減速機付モーター
126によりカップリング127を介して正逆に回転駆
動される駆動軸128を軸受129で支持されて備え
る。駆動軸128はXとY方向に回転制御される。
【0040】駆動軸128の外周には、掻寄駆動用ドラ
ム130と復帰駆動用ドラム131が相対回転自在に並
列配置されている。各ドラム130,131の対向する
各面には第1受クラッチ132と第2受クラッチ133
がそれぞれ設けられているとともに、これらクラッチ1
32,133間には、駆動軸128と同行してX,Y方
向に回転しながら両クラッチ132,133のいずれか
一方に噛み合う作動クラッチ135が軸両端に爪を備え
て配置されている。同作動クラッチ135の外周には、
図12のX方向、Y方向に回転することで突起136に
よりaあるいはbの方向にシフトしシフトした位置に保
持されるスクリュー溝137が形成されている。図14
のワイヤロープ138は掻寄駆動用ドラム130に対し
X方向から巻き込まれる一方、復帰駆動用ドラム131
にはY方向から巻き込まれている。その巻き込み方向
は、図11にも示されている。
【0041】従って、図12に示すように駆動軸128
がX方向に回転されると、同一方向に作動クラッチ13
5が回転され、突起136によりスクリュー溝137が
摺動することでaの方向に作動クラッチ135をシフト
させる。これで作動クラッチ135は第1受クラッチ1
32に噛み合い掻寄駆動用ドラム130をX方向に連動
させる。これにより、図14に示すように、ドラム13
0によりワイヤロープ138がX方向に巻き上げられ、
レバー125もX方向に作動してスクレーパ124を押
し下げてのち機体123を掻寄方向Xに走行させる。こ
の際、復帰駆動用クラッチ131はフリーではあるが、
繰り出しが過ぎるとブレーキ装置139が作動して適正
な繰り出し状態に制御されるようになっている。
【0042】機体123が図14の左端にきて掻寄が完
了すると、駆動軸128は図12においてY方向に回転
される。これにより、作動クラッチ135もY方向に回
転し、突起136とスクリュー溝137の作用で同作動
クラッチ135はY方向に回転しながらbの方向にシフ
トされてクラッチ135は第2受クラッチ133に噛み
合う結果、復帰駆動用ドラム131を連動回転し掻寄駆
動用ドラム130をフリーに切り換える。その結果、図
14において、ドラム131がY方向に回転してワイヤ
ロープ138をY方向に引き駆動するので、レバー12
5はY方向に切り換えられるとともにスクレーパ124
は持ち上がって機体123はY方向に復帰駆動される。
この場合も図11のブレーキ装置139が作動する。
【0042】図15は左右1対あるいは池幅中央のガイ
ドレール142に沿ってスライダ143が進退自在とさ
れるとともに、同スライダ143上に前後に一定間隔を
おいたヒンジ144…を配し、各ヒンジ144にスクレ
ーパ145を装備して起倒自在に取り付けたものであ
り、この場合のスクレーパ145は前部が掻寄方向にそ
り上がったそり部145aを備えた特殊な形状になって
いる。
【0043】図15は掻寄態勢に入る前が実線でまた掻
寄態勢が仮想線で示されている。同図矢印のようにスラ
イダ143が駆動されると、池底に沈澱する汚泥の上を
そり部145aが乗り掛かりながら進行するので、スク
レーパ145は水平な状態から次第に立ち上がり、スト
ッパ(図示省略)に当たることで垂直な掻寄状態にな
る。これで掻寄が可能である。一方、図16のように逆
方向にスライダ143が戻ると、スクレーパ145の裏
面に汚泥が当たる結果、自動的にスクレーパ145が倒
れ、その上面を汚泥が乗り越えてゆきながら後退する。
従って、汚泥の掻き戻しはない。その具体的構造は図1
7に示されている。
【0044】図18〜図20は、汚泥掻寄装置について
の他の実施形態を示している。同実施形態の汚泥掻寄装
置は、沈澱池200内でその長手方向に進退駆動される
もので、特に、前後に大きく離れた2枚のスクレーパ2
01,202を有し、同スクレーパのうち図18、図1
9の左側の前側スクレーパ201が垂直な姿勢と前上が
りの復帰姿勢に切り換わり、図18、図19の右側の後
側スクレーパ202は垂直な姿勢と後上がりの復帰姿勢
に切り換わるようにしてあるとともに、機体214がシ
ンプルな構造になっている。しかも、スクレーパ20
1,202は、極く低い姿勢のままで作動するリンク機
構により連動可能とされている。
【0045】沈澱池200は、図18に示す左右1対の
側壁204と、図21に示す対向間隔が数十mの長手壁
205,205とを備えるとともに、後側の長手壁20
5から他方の長手壁205に向けて数度で緩徐に下がり
傾斜する底壁206を有する。底壁206の下がり傾斜
端には、汚泥排除手段(図示省略)を備えるピット20
7が形成されている。そして、側壁204と底壁206
との交差個所は側部斜壁208になっているとともに、
後側の長手壁205と底壁206との交差する個所は後
側斜壁209になっている。尚、図21の左側から汚水
が流れ込むようになっている。
【0046】前記底壁206には、左右1対で池長手方
向に平行な既設ガイドレール(図示省略)がフライトシ
ューの位置に合致するように幅広位置に敷設されてい
る。これら既設ガイドレールよりも内側には、基板21
1を備える新設のガイドレール212,212が左右1
対配され、基板211を底壁206側に止め付けること
で固定されている。ガイドレール212は、コの字チャ
ンネル材を溝が互いに反する方向に向くようにして設置
されているとともに、同ガイドレール212は基板21
1に溶接により固定されている。尚、ガイドレール21
2は基板211に脱着自在に止め付けるようにしてもよ
く、また、ガイドレール212は、基板211なしに直
接底壁206上に固定してもよい。
【0047】汚泥掻寄装置は、ロングタイプの機体21
4を備え、同機体214は、前部機体215と後部21
6とを備えるとともに、これらの間をパイプ式の連結材
217により前後端止付け(あるいは縦軸等のピンジョ
イント連結方式)により結合されて全体が構成されてい
る。前部・後部機体215,216は、図18のよう
に、平面コの字形をした枠体219の端部に幅広状の前
枠220と後枠221を備えた一体枠として形成されて
いるとともに、適宜に補強材222を備えている。
【0048】前部・後部機体215,216は、ガイド
レール212上を転動する走行ローラー224と、ガイ
ドレール212からの上方への抜けを防止する抜け止め
ローラー225、及びガイドレール212に添った走行
を確保するためのサイドローラー226とを備えて前後
に進退可能になっている。これらのローラーは前・後部
においてそれぞれ4点配置されているが、例えば、前部
・後部にそれぞれ2点配置であってもよい。
【0049】前部・後部機体215,216からは、左
右に複数本のブラケット228…が水平に突設され、同
ブラケット228…を介して前側スクレーパ201及び
後側スクレーパ202が枢支されている。これら各スク
レーパ201,202は、機体214よりも低いところ
で作動する左右1対の作動ロッド230により垂直な掻
寄状態と水平な非掻寄状態(復帰状態)とに切り換え可
能になっている。
【0050】そして、作動ロッド230を作動させる機
構として次のリンク機構232が前後にそれぞれ構成さ
れている。同機構232は、機体214の側部に縦軸状
に設けられた軸受233に水平揺動可能に支持した主リ
ンク234の1対と、その内端に結合された補助リンク
235の1対とで構成されている。主リンク234の外
端部は、作動ロッド230の一端に連結される一方、内
端は軌道制御用の補助リンク235の一端に連結されて
いる。補助リンク235は、互いに同じ平面位置に一端
を合わせてその個所が機体中央に位置するジョイント2
36にピン結合されている。
【0051】ジョイント236は、前後の機体215,
216にそれぞれ配され、これらの間には連動ロッド
(あるいはワイヤロープ等の連動材)237が結合さ
れ、同ロッド237は、上下のローラー238で案内さ
れながら前記連結材217内を通って前後に進退するよ
うになっている。そして、ジョイント236の前・後の
ものには、ワイヤロープ239,239がそれぞれ連結
されている。尚、連動ロッド237は、連結材217の
内部を通っているが、外部を通ることもある。また、連
結材217は単一本であるが、複数本のこともある。
【0052】前側スクレーパ201(後側も同様であ
る)は、図20に示すように、スクレーパボディ241
の下部及び左右側部にゴム板製のスクレーパ本体242
が装着され、同本体242は移動調節可能な押さえ板2
43により押さえ付けられている。
【0053】尚、図19に仮想線で示すように、スクレ
ーパ201,202の下端には、前記既設ガイドレール
上で転動し安定走行を可能にするガイドローラー245
を備えてもよい。
【0054】また、前記補助リンク235は、主リンク
234に長孔を設けることで構成しないこともある。さ
らに、装置の前後間にも昇降可能なスクレーパを機体付
きで備えることもあるし、これらのスクレーパは全体と
して、2または3枚でなく、更に多数枚で構成すること
がある。
【0055】図21は、同汚泥掻寄装置の沈澱池200
内での概要を示すものである。前側スクレーパ201
は、矢印のようにピット207上にくるように左端まで
進行し、後側スクレーパ202は待機する前側スクレー
パ201より前方にくるところまで掻寄除隊で進行して
くる。これにより、汚泥はピット207に落とし込まれ
て排除される。これは図21X方向のワイヤ駆動でなさ
れる。そののち、ワイヤは逆のY方向に駆動される。こ
れにより、連動ロッド237を介して前後のリンク機構
232が所定に連動して図18の仮想線のように作動す
ることで前側・後側スクレーパ201,202が図19
のように持ち上がり、非掻寄状態(復帰状態)になる。
尚、図21の246は駆動源で、正逆に巻き取り・繰り
出し可能なドラムを備えている。
【0056】図22、図23もロングタイプの汚泥掻寄
装置で、ガイドレール250は池幅中央に1本のモノレ
ールタイプとされ、同レール250はH形で溝を横向き
にしたものになっている。前記のように左右1対のレー
ルでもよい。
【0057】汚泥掻寄装置は、前部251と後部252
及び中間部253の3つ(更に多くの部分で構成するこ
ともできる)の部分からなり、これらを前後各1本の連
結材254で連結一体化してある。ピン等で連結しても
よい。前部251は、図24及び図25にその詳細が示
されている。前部251は、走行・抜け止め・サイド等
のローラー257…を備えた前部機体256に支柱25
8を立設し、同支柱258の低い個所に水平軸状の回転
軸を備えてウエイト259付きの応動レバー260を備
える。
【0058】同レバー260は、ワイヤロープ261に
より左方向に引かれることで図24の実線状態なり、前
側スクレーパ262が垂直な掻寄状態になる。支柱25
8には、スカム掻寄装置が構成されている。同装置は、
汚泥掻寄時に水平になって水面263上のスカムを掻き
寄せず復帰状態の時に立ち上がってスカムを右方向のス
カム除去装置264に向けて掻き寄せるスカムスクレー
パ265が設けられている。同スカムスクレーパ265
は、スクレーパ連動機構266により連動される。
【0059】支柱258には、図22に示すように、作
動ローラー267が突設され、同ローラー267は、右
方向に進行した端部において、トラフ268に支持され
たカム269を持ち上げて堰270を水面以下に押し下
げるようにする。堰270は、復帰手段であるバネ27
1やウエイト272等により浮上する。273は連結ロ
ッドである。尚、スカム除去装置264は、堰270を
連動させる他のタイプを採用することができる。
【0060】応動レバー260の下端には、ローラー2
75で案内される連動ロッド276の前端が連結され
て、中間部253の中間スクレーパ277が連動するよ
うになっている。
【0061】中間部253は、図26及び図27に詳細
が示されている。同中間部253は、中間機体279を
備え、同機体279は左右1対のローラー280を備え
る。こうした中間部253は更に複数配してもよい。ま
た、ローラー280は省略することもできる。
【0062】後部252は、図28および図29に示す
ように、後部機体282を備え、同機体282には、レ
バー台283を介して応動レバー284が前後揺動可能
に枢支されるとともに、同レバー284の上端にはワイ
ヤロープ261が接続される一方レバー下端には前記連
動ロッド276が接続されている。285は後側スクレ
ーパで、応動レバー284に連動リンク286を介して
連動自在になっている。
【0063】尚、前後の応動レバー260,284に
は、ローラー288により案内される押さえ材289が
進退自在に設けられている。前押さえ材289は、掻寄
時に後向きに下がって図22に示す一時ロックレバー2
90を上向きに逃げ動作可能にして被ロック軸291に
前進端において係合可能にする一方、係合状態のまま非
掻寄状態に入る時に前向きに移動して枢支された一時ロ
ックレバー290を上向きに逃げ動作を許すようにする
ことで被ロック軸291から一時ロックレバー290が
外れるようにする。
【0064】これにより、非掻寄状態に入る際に前部・
後部・中間機体251,252,253を一時的にロッ
クしてスクレーパ262,277,285の持ち上げ動
作を先行して行うようにしている。後部252について
も同様であり、非掻寄状態から掻寄状態に入る際のスク
レーパ262,277,285の先行的動作を規定す
る。尚、一時的にロックする手段としては、ガイドレー
ル250上面に凹または凸部を備えてローラー257が
一時的にロックされるようにしたり、ガイドレール25
0の側部に凹または凸部を付して一時的にロック可能に
してもよい。
【0065】尚、293は後部のリミットスイッチ作動
手段であり、駆動源の正逆回転を制御するためのもの
で、前部にも配されている。
【0066】図22は掻寄状態にあるときを示してい
る。ワイヤロープ261がX方向に作動することで応動
レバー260が前向き(左向き)に作動し、前側スクレ
ーパ262が垂直になる。これに連動して連動ロッド2
62を介して中間スクレーパ277及び後側スクレーパ
285も垂直な掻寄状態になる。スカムスクレーパ26
5は水平な非掻寄状態に連動されるとともに前部の押さ
え部材289が後方へ移動することで一時ロックレバー
290はフリーな状態になって進行する。
【0067】後側スクレーパ285は中間スクレーパ2
77の前寄りまで進行すれば実質的に汚泥をピットまで
掻寄可能であるが、これに限定されない。
【0068】装置の前進端で前部の一時ロックレバー2
90は被ロック軸291に自動的に係合する。そして、
ワイヤロープ261は逆向きY方向に引かれる。これに
より、後部の応動レバー284に連動ロッド276が連
携して作動することで前部の応動レバー260が連動
し、一時的に機体がロックされて先にスクレーパが持ち
上がり作動しそのあとで機体が復帰運動をする。それと
ともにスカムスクレーパ265が立ち上がりスカムを右
方向に押し寄せるように作用する。前記Y方向への切り
換えにより、前側の一時ロックレバー290は、押さえ
材289により押さえられてロック状態になっている
が、図22のレバー軸295に同軸状に備えたロック解
除レバー(図示省略)が被ロック軸291を乗り上げる
ことで同軸のレバー軸295に備えた一時ロック軸29
0が持ち上がり、これによりロックが解除される。
【0069】装置は、スカムスクレーパ265によりス
カムを右方向に押し寄せながら下部のスクレーパ26
2,277,285を持ち上げながら後退運動をし、そ
の際、後部の一時ロックレバー290はフリーな状態に
あるので、後退端において被ロック軸291に自動的に
係合する。そして、矢印X方向にワイヤロープ261が
作用すると、後部の応動レバー284が連動して実線の
ようになり、これにより、押さえ材289が一時ロック
レバー290をロックするとともに一定時間後に該ロッ
クは解除される。
【0070】図30及び図31は、付加的な提案例を示
すもので、同例は、図30に示すように、正逆に駆動さ
れるワイヤロープ297のW点(静止状態時に水面に対
応する部分)が硫化水素ガス等により腐食していたこと
に対処したもので、図31に示すように、上壁298の
ワイヤロープ297の通る個所に明けられた通孔298
の下側に筒300を備え、同筒300内にブラシ301
を付するとともに上方にもブラシ301を付してワイヤ
ロープ297を擦るようにする。そして、同ワイヤロー
プ297に対してエアー302や水303を噴射して腐
食を防ぐようにしてある。
【0071】
【発明の効果】この発明は以上のようであるので、確実
な作動性を発揮する汚泥掻寄装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態である汚泥掻寄装置を示
す側断面図。
【図2】図1の装置の平面図。
【図3】図2のIII−III線断面図。
【図4】他の実施形態を示す装置の側面図。
【図5】ガイドレールの他の実施形態を示す縦断面図。
【図6】ガイドレールの他の実施形態を示す縦断面図。
【図7】ガイドレールの他の実施形態を示す縦断面図。
【図8】汚泥掻寄装置の他の実施形態を示す斜視図。
【図9】図8の変形例を示す側断面図。
【図10】フライト駆動式汚泥掻寄装置の既設分を利用
して他方式の汚泥掻寄装置を構成した例を示す側面図。
【図11】図14の駆動装置を示す平面図。
【図12】同駆動装置の要部縦断面図。
【図13】クラッチ要部を示す平面図。
【図14】同駆動装置を利用した汚泥掻寄装置の全体を
示す側面図。
【図15】起倒式スクレーパを備えた汚泥掻寄装置の実
施形態を非掻寄から掻寄状態に変換する様子を示す側面
図。
【図16】同起倒式スクレーパの復帰時の状態を示す側
面図。
【図17】同起倒式スクレーパの具体的取付例を示す側
断面図。
【図18】汚泥掻寄装置の他の実施形態を示す側面図。
【図19】同装置の平面図。
【図20】前側スクレーパの正面図。
【図21】同汚泥掻寄装置の沈澱池内での設置・駆動概
要図。
【図22】汚泥掻寄装置の他の実施形態を示す側面図。
【図23】同装置の平面図。
【図24】図22の装置の前部の側面拡大図。
【図25】図24の平面図。
【図26】図22の装置の中間部の側面拡大図。
【図27】図26の平面図。
【図28】図22の装置の後部の側面拡大図。
【図29】図28の平面図。
【図30】ワイヤロープの腐食個所を示す説明図。
【図31】同腐食防止例を示す縦断面図。
【符号の説明】
5…ピット 11…機体 15…汚泥スクレーパ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沈澱池等の処理池内に設けられたピット
    に対し進退自在とされた機体に、掻寄姿勢と復帰姿勢と
    に切換可能な汚泥スクレーパを装備し同汚泥スクレーパ
    により池底に沈澱する汚泥を掻き寄せて前記ピット内に
    落とし込むように構成された汚泥掻寄装置において、前
    記機体は、前記進退する方向に長尺状に形成され、同機
    体には、前記汚泥スクレーパが先行するものと後行する
    ものとして前記進退する方向に離間して複数配設され
    て、後行する汚泥スクレーパが先行する汚泥スクレーパ
    の位置より前方に汚泥を掻き寄せることで最先行する汚
    泥スクレーパが順次ピット内に汚泥を落とし込むように
    構成されていることを特徴とする汚泥掻寄装置。
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