JP3735747B2 - 沈澱物掻寄装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、沈澱池や曝気槽などの処理池その他の池底を直線的に進退走行して沈澱物を掻き寄せ処理するために使用される沈澱物掻寄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最初あるいは最終沈澱池等の処理池の池底には、汚泥が沈澱し、これらの沈澱物を池外に取り除く必要がある。そのための手段としては、フライト式の沈澱物掻寄装置があるが、この装置は構造が複雑であって施工も大変である等の問題がある。そのことから簡略な掻寄装置として、スクレーパを装備した機体を池上あるいは池底のガイドレールに沿って直線的に進退走行させるようにしたものがある。こうしたガイドレールに機体を進退走行させる方式の沈澱物掻寄装置は、本出願人や他の出願人によって提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この方式の場合、スクレーパは、機体の前後中程に配置されているため、機体が元に復帰した際にスクレーパより後方の汚泥を掻き寄せることができず、その点から機体の後端にスクレーパを配置すれば後方の汚泥をも全て掻き寄せることができるが、後端にスクレーパを配置しておくと、汚泥をピット内に落とし込むには、進行端において機体をピット上をオーバラップするようにしなければならず、従って、ガイドレールをピット上にくるように長く敷設する必要がでてきて無駄であるだけでなく、進行端をピット上にもってくるようにすると、後述するワイヤーロープを駆動手段とした場合に寸法的な制約を受けて取り合い関係が非常に複雑化し、しかも、無理な反力を受けることにもなる。
【0004】
この発明は前記課題を解決するためになされたもので、機体が後退端にきた際の機体後方の沈澱物をも掻き寄せることができるとともに、ガイドレールを短くすることができて構造的に簡略化した装置にすることができる沈澱物掻寄装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、一方向が長い平面矩形をしておりその長い方向である長手方向に対向状の端壁を有し短い方向である幅方向に対向状の側壁を有するとともに沈澱物の溜まる底壁一端にピットを備えた沈澱池における前記底壁の長手方向に沿って敷設されたガイドレールと、同ガイドレール上で転動する車輪を介して前記長手方向に向け直線的に進退する機体と、同機体上の進行方向前後間から立設されて前後に応動自在とされた連動アームと、同連動アームを前後に応動させるとともに前記機体を進退させるための駆動手段と、前記機体上の前後に配備された各回転軸回りに上下に回転自在に設けられ沈澱物を進行方向に掻き寄せる掻寄姿勢と沈澱物上を通過して後退する非掻寄姿勢とに切り換え可能なスクレーパと、同前後のスクレーパを前記掻寄姿勢と非掻寄姿勢とに切り換える手段とを備えており、前記切り換える手段は、連動アームに回転可能に設けられた連結片と、前記回転軸回りに突設され各スクレーパとともに回転自在とされた前後部のリンクと、前記連結片と前後部の各リンク間をそれぞれ連結する連動リンクとを備えるものとされ、前記後のスクレーパは、後退時において後退方向に持ち上がり掻寄姿勢に切り換わることで沈澱池底後部上に溜まる汚泥を前向きに掻き寄せるように構成された沈澱物掻寄装置において、前記連動リンクは、長さ調節可能に構成されていることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図示した実施形態を参照してこの発明を詳細に説明する
【0007】
図1から図3は、第1の実施形態についての全体図で、図1は沈澱物掻寄装置Aを沈澱池B内に装備した状況を示す側断面図、図2は図1のII−II線断面図である
【0008】
図4から図6は同装置の池内での設置拡大図で、図2のIV−IV線に沿って示す拡大図が図4で、図4のV−V線断面図が図5とされ、図4の平面図は図6に示されている
【0009】
沈澱池Bは、図1から3に示すように、左右に対向する側壁1と、長手方向の端部に形成された端壁2とにより平面矩形の処理池として形成され、その底部には、図1(図1以外においても同様)のF方向(装置前進方向)に緩やかに下がり傾斜する底壁3になっている。この底壁3はF方向に水平な面であってもよい。図1のRは反対の装置後退方向である。
【0010】
4はピットで、進行方向Fの端部に形成され、同ピット4内には、沈澱物掻寄装置Aにより掻き寄せられた沈澱物(汚泥)が落とし込まれて、仮想線で示すパイプ5により抜き出される。6は斜壁で、池の底部コーナーに沿って補強のために付設されている。7は上壁端部で、図示しないが上下方向の貫通孔を有するもので、同上璧端部5には、正逆回転可能な減速機付モーターを駆動源8として設置してあるとともに、同駆動源8と同行回転するようにドラム9が設けられている。
【0011】
11はワイヤーロープで、駆動手段の1つとして構成され、同ワイヤーロープ11はチェーンその他の線条材であってもよい。ワイヤーロープ11は、図1に示すように、上壁端部7や両端壁2,2に配された複数個のシーブ12…に沿って前記上壁端部7の孔を通じて上回りと下回りが形成されるように張り渡され、これにより、駆動源8が同転駆動されることで、ドラム9が回転して、ワイヤーロープ11の下回りは、前記F方向およびR方向に進退駆動される。同ワイヤーロープ11は、その下回りに図4のような伝達リンク13が左右平行な状態で結合されている。尚、中段のシーブ12は、1対のものを共通のブラケットで取り付けてある。
【0012】
15は基盤レールで、フライト式汚泥掻寄装置のフライトを案内するものとして底壁3に沿って埋設され左右幅広状とされたものであり、I形、H形、コの字形チャンネル材などを使用した新設のものにしてもよい。同レール15は、図1に示すように、底璧3に沿ってピット4の手前にくるようにして配されており、このレール15の各上面に沿って今同の沈澱物掻寄装置Aの案内のためのガイドレール17が敷設されている。
【0013】
同ガイドレール17は、レール15上に沿っているとともにピット4の上までわたるようになっているとともに、同ガイドレール17の先端は、レールブラケット18で支持されている。尚、同ガイドレール17は、ピット4上の部分を省略することがある。ガイドレール17は、底壁3に直接固定してもよい。ガイドレール17は、コの字チャンネル材により形成され、その溝が相反する方向に向くようにして配されている。
【0014】
沈澱物掻寄装置Aは、機体20を備える。同機体20は、前・後部フレーム21,21と、左右1対ずつの側部フレーム22…とを備えて、平面矩形に形成され、幅間には、左右1対の中央フレーム23,23が補助フレーム24を介して設けられているとともに、前記側部フレームも補助フレーム24を介して前・後フレーム21,21に結合されている。
尚、側部フレーム22…は、左右1対すつ設けられているが、左右各1本ずつにして簡略化してもよい。また、前記補助フレーム24は省略することもできる。
【0015】
26は平面X字形をした補強フレームで、機体20の内部に左右1対配されている。27は車輪で、側部フレーム22にブラケット28を介して平面視4点に配されている。これらの車輪27は、前記ガイドレール17上を転動するもので、金属製である場合と外周にゴムや樹脂による外皮リングを被せたものにする場合とがある。
【0016】
30はサイドローラーで、ガイドレール17に内面から当たるようになっており、ブラケット31を介して装備されている。33は浮き上がり防止ローラーで、ブラケット34を介して装備されてガイドレール17の溝内に斜めに当たるようになっている。尚、この浮き上がり防止ローラー33を省略して、車輪27がガイドレール17内にくるようにして浮き上がり防止を兼用するようにしてもよい。また、サイドローラー30を省略して、例えば、車輪27にフランジを設けるようにしてもよいし、前記浮き上がり防止ローラー33でサイドローラーを兼用するようにしてもよい。
【0017】
機体20の前端には、複数個のブラケット36…が設けられている。これらのブラケット36…を介して長い前部回転軸37が挿通されるとともに、同回転軸37に前部回転レバー38を介してコの字形の補強枠39が装着され、同補強枠39を介して少し湾曲状をした前部スクレーパ40が取り付けられている。同スクレーパ40の中央部分は、ガイドレール17に相応して切欠状に形成されている。
【0018】
前部回転軸37の外周には、スクレーパ40と同じように回転運動をするように前部リンク41が立設されている。一方、機体20の後端にもブラケット43…が配列され、同ブラケット43…を介して後部同転軸44が設けられ、同回転軸44に後部回転レバー45を介して後部スクレーパ46を装備してある。
【0019】
ブラケット43の中央の1対のものには、他にギア軸48が設けられ、同ギア軸48に後部リンク49が立設されるとともに第1ギア51が設けられる一方、前記後部回転軸44の回りにも第1ギア51に常時噛み合う第2ギア52が設けられている。ギア軸48と後部回転軸44とは、第1・第2ギア51,52により逆回転する関係にある。
【0020】
立設された前部リンク41と後部リンク49は、それぞれ一対ずつ配され、これらの前後間には、長さ調節も可能な連動リンク54が連動されるとともに、同連動リンク54の中間には、連結片55が左右一対設けられている
【0021】
機体20には左右1対のブラケット56が配され、これらの間にはアーム軸57が挿通支持されるとともに、同アーム軸57を介して前後に応動自在に連動アーム58が立設されている。このアーム58の中程には前記伝達リンク13が連動自在にピン結合されるとともに、アーム58の下部には、前記連結片55がピン結合されている。アーム58の上端には、ウエイト59が取り付けられている。
【0022】
図4ないし図6は、沈澱物掻寄装置Aが後退端から前進に移行した時点の状態を示したものである。図1では図4と反対側からみた状態を示しており、この際、前部スクレーパ40も後部スクレーパ46も共に下がっている。この状態が掻寄姿勢であり、図1の駆動源8が一方に回転駆動されることで、ワイヤーロープ11が矢印F方向に駆動される。これにより、アーム58は前倒れのままF方向に引かれ、機体20を前進させる。
【0023】
後部スクレーパ46は、図4の仮想線のように斜壁6の前域に沿って下動するので、その近傍に沈澱するものを掻き降ろすようにし、前記掻寄動作とともに同沈澱物をピット4の方向に掻き寄せる。この実施形態では、図1に示すように、後部スクレーパ46は、ピット4前において停止するようになっているが、ここに残される沈澱物は、次のサイクルにおいて前部スクレーパ40がピット4内に掻き落とす。
【0024】
機体20が前進すると、前部スクレーパ40により本来の沈澱物掻寄作業がなされ、これにより掻き寄せられた沈澱物(汚泥)はピット4内に落とし込まれる。落とし込まれた沈澱物は、パイプ5を通じてポンプアップされる。
【0025】
機体20が図1の右端にきたところで駆動源8は逆回転に切り換えられる。これにより、ワイヤーロープ11は図1および図4のR方向に駆動され、連動アーム58は後向きに倒される。その結果、連動リンク54を介して前後のリンク41,49が後退方向に回転させられ、前部スクレーパ40が持ち上がるとともに、第1および第2ギア51,52を介して後部スクレーパ46も同時に持ち上がる。
【0026】
これにより、前後のスクレーパ40,46が持ち上がったまま機体20はR方向に後退運動をし、沈澱物を掻き戻すことなく図4に仮想線で示す状態のまま後退端にくる。その状態から駆動源8は逆回転することにより、ワイヤーロープ11は図4のF方向に引かれ、これにより、実線で示すように、アーム58が前倒れになるとともに前後のスクレーパ40,46が下降して機体20はF方向に前進することになる。
【0027】
図7から図10は第2の実施形態を示している。この実施形態は、前記した第1の実施形態と略同様であるが、次の点において異なっている。図9に示すように、ガイドレール17および基盤レール15は第1の実施形態よりも狭幅状に配されている。
【0028】
基盤レール15は、既設のレールでもよいが、この場合は、新設のものになっている。この新設の場合、既設のガイドレールをそのまま使用して埋設し直してもよい。また、同基盤レール15も他のチャンネル材を使用することができる。
【0029】
機体61にも少し異なる点がある。同機体61は、左右1対の側部フレーム62と左右に長く張り出す前後フレーム63により平面視略H形をした機体本体を構成してある。同本体の左右の側部フレーム62間に横方向の中央フレーム64を前後1対配し、さらに、側部フレーム62の前後端間にはアングルなどによる補助フレーム65を配してある。
【0030】
また、側部フレーム62と前後フレーム62との間にはT形をした補強材66を配してある。尚、図7および図10に示すように、前部スクレーパ40には、補助車輪67が設けられている。尚、図7における後部スクレーパ46の下端には、斜壁6上の沈澱物を掻き落とすための補助スクレーパを追加することがある。この場合、ヒンジで同補助スクレーパを連結したり、同スクレーパをゴム板や樹脂板としてヒンジあるいは一体式に装着することができる。
【0031】
図11から図13は第3の実施形態を示す。同実施形態も基本的には第1および第2実施形態の装置と同様であるが、次の点において異なっている。
ガイドレール70は、底壁3に新設として埋設されている。同ガイドレール70は、溝形材でその溝を下向きにして埋設してあるが、H形材や口形材等他の材料を使用してもよいことは勿論である。
【0032】
ガイドレール70上の車輪71は、図12に一部切欠状に示すように、ゴムや樹脂による外輪を備えたもので、ガイドレール70上で直接転動するようになっている。その他に、車輪71の方向を規定するため、池中央にはH形をした規定用レール73が基板74を介して敷設されている。
【0033】
一方、機体61は、第2の実施形態と略同様であるのでここで説明は省略し、第2の実施形態と同一の符号を付す。側部フレーム62からはブラケット75が突出し、同ブラケット75の上下には前記規定用レール73のフランジを上下から挟むようにするローラー76…が設けられている。
【0034】
尚、連動アーム58には変換ローラー77が前後1対設けられ、同ローラー77にワイヤーロープ11のそれぞれの端部が巻かれるとともに、調節アンカー機構78にそれぞれの端部が長さ調節可能に接続されている。
【0035】
図14ないし図17は、駆動手段についての他の実施形態を示している。
図18は、ワイヤーロープ11の他の掛け方と示しており、沈澱池Bは図18は図1とは逆向きであり、ワイヤーロープ11の掛け方も同様に逆向きである。すなわち、図14の駆動手段の設置方向は矢印Fで示すように前進方向端に図示の向きで設置されている。
【0036】
80は上壁端部、81はその通孔である。上壁端部80上に図14ないし図17に示す駆動手段が設置されている。同駆動手段は、架台83上に減速機付モーターである駆動源84を備え、1対の軸受85,85を介して駆動軸86を回転自在に備える。駆動源84は正逆回転される。
【0037】
駆動軸86の外周には、第1カムクラッチ(エマンソンカムクラッチ)87を介して第1ドラム88が、またそれに並列に第2カムクラッチ(エマンソンカムクラッチ)89を介して第2ドラム90が設けられている。
駆動軸86が図15の矢印F方向に回転すると、第1カムクラッチ87が伝達状態になって第1ドラム88を図14のF方向に回転駆動し、第2カムクラッチ89は断切状態になる。一方、駆動軸86が図15の矢印R方向に回転すると、第2カムクラッチ89が伝達状態になって第2ドラム90を図14のR方向に回転駆動し、第1カムクラッチ87は断切状態になる。
【0038】
従って、駆動軸86が図15の矢印F方向に回転駆動されると、第1カムクラッチ87が伝達状態になって第1ドラム88をF方向に回転駆動し、これにより、第1ドラム88に巻き付けられたワイヤーロープ11の下回り側を引き上げることで、図18のワイヤーロープ11を左方向に引き、沈澱物掻寄装置Aを左方向に前進させる。この際、第2ドラム90は上回りのワイヤーローブ11を繰り出す。
【0039】
一方、駆動軸86が図15の矢印R方向に回転駆動されると、第2カムクラッチ89が伝達状態になって第2ドラム90を図14のR方向に回転駆動し、これにより、第2ドラム90に巻かれたワイヤーロープ11の上回り側を引き上げる。その際、第1ドラム88は繰り出し回転する。
【0040】
尚、第1ドラム88には図17のように、第2ドラム90には図16のように、それぞれ帯バンド式のブレーキ装置91が付設されている。ブレーキ装置91は、バンド92とスプリング93およびアンカー94により構成され、図17の装置91は、第1ドラム88がF方向に回転駆動されて沈澱物掻寄装置Aが前進される際にスプリング93が伸びて少しのブレーキング力が作用し、同時に、第2ドラム90はF方向に回転すると大きなブレーキング力が作用してワイヤーロープ11が弛まないようになっている。
【0041】
一方、第2ドラム90がR方向に回転駆動されると、スプリング93が伸びてブレーキング力が弱く作用するとともに、第1ドラム88にはR方向への回転で大きなブレーキング力が作用してワイヤーロープ11の下回りに緩み止めを作用させるようになっている。
尚、前記ブレーキ装置91は省略することがある。
また、駆動源を正回転のみとし、第1カムクラッチ87と第2カムクラッチ89を電気的作動式にして交互にON・OFFするものにしてもよい。
【0042】
さらに、図15に仮想線で示すように、図15に実線で示す駆動手段を他の沈澱池の沈澱物掻寄装置の駆動用にも兼用するようにしてもよい。この場合、駆動軸86を延設して実線と同様のカムクラッチを構成する。また、図15に同じく仮想線で示すように、駆動軸86の軸上に駆動ドラムaを装備してクラッチbで入切可能としておけば、例えば、水面の浮遊物を掻き寄せるための掻寄手段を進退駆動させるために使用できる。
【0043】
図18は沈澱物掻寄装置Aに水面浮遊物の掻き寄せ機能をも併有させた実施形態を示す。沈澱物掻寄装置Aには、架台96を立設し、同架台96の上端には水平な支持軸97を設け、同支持軸97には、垂直状態と前倒れ状態とに姿勢変更可能な起倒アーム98が設けられ、同アーム98の下端には、ウエイトを兼ねる可動マグネット99が、また架台96側には、前倒れしたアーム98の延長線上と垂直なアーム98の延長線上の2か所に固定マグネット100,101が設けられている。アーム98の上端には、水面102上の浮遊物(スカム)をスカム除去装置103の方向に押し寄せるためのスカム掻寄板104が設けられ、同掻寄板104は、池幅程度に長いものになっている。
【0044】
沈澱物掻寄装置Aが前進する際には、実線のようにアーム98が前倒れの状態に保持されて前進する。アーム98は、可動マグネット99が上の固定マグネット100に吸着することで前記保持をされる。沈澱物掻寄装置Aがピット4上にくると、端壁2から突出するステー105の先端のローラー106に当たり、矢印のように起き上がるようになる。
【0045】
沈澱物掻寄装置Aが更に前進するとアーム98はさらに起き上がり、垂直になり、可動マグネット99が回転して固定マグネット101に吸着することで垂直状態を保持する。その後、沈澱物掻寄装置Aが逆の後退方向に作動するが、アーム98は垂直なままに保持されているので、水面の浮遊物をスカム掻寄板104が掻き寄せつつスカム除去装置103まで移動する。スカム掻寄板104がスカム除去装置103に接近すると、例えば、電動シリンダなどの堰駆動手段107により堰108が押し下げられ、浮遊物をトラフ109内に流入するようになる。
【0046】
それと同時にスカム掻寄板104がトラフ109の前面に当たるようになり、アーム98は次第に後倒れ状態になる。その結果、可動マグネット99は固定マグネット101から固定マグネット100の方に移動して吸着するようになる。これにより、アーム98は、元の傾斜状態になって前進をむかえる。その後の作動は前記と同様である。110はガイドローラーである。
【0047】
尚、沈澱物掻寄装置Aには、発振装置112を装備してその進行位置を確認するようにしたり、反射ミラー113により池上からの光でその進行位置を確認することができるようにしてもよい。
【0048】
また、沈澱物掻寄装置Aは、連動アーム58を先に作動させてのち車輪27が応動するようにするのが理想であるが、場合によっては連動アーム58が作動しないうちに機体20が走行してしまうこともある。そのことに対処して、機体20の車輪27に可動マグネット115を、ガイドレール17の後端側に固定マグネット116を配して、これらが、車輪27の前進時に吸着作用するようにすることで、機体20に走行抵抗を生じさせ、先にアーム58が作動するように考えたものである。
【0049】
さらに、図18の左上に図示したように、通気可能な網あるいは多孔板材で作製した浄化容器118を沈澱池B内に出し入れ自在に装備し、同容器118内には、別途小型の浄化ネット119…を交換自在に入れるようにしてある。そして、ネット119内には、浄化材として炭120…を入れるようにするが、その炭120…を果物や野菜などの炭化物とする場合に、これら炭化対象物を燻製前に予め細分化(短冊状、さいの目状等)しておき、そのあとで炭化するようにしたものである。このように予め細分化しておくことで、浄化作用がより活発に行われるようになる。尚、細分化してのち圧を加えておくこともできる。
【0050】
図19ないし図25は、沈澱物掻寄装置Aのガイド方式を示し、前記した各実施形態でも適用されるものである。
図19は、底壁3上に、池幅中央を通る単一本のガイドレール123を新設として固定し、同ガイドレール123の上で車輪124を進退させるようにしたものである。 尚、ガイドレール123は、H形であるが、図20に示すように、筐形にしたり、溝形のものを背中合わせにしたり筐形に組み合わせてもよいし、他の幾何学形状の断面にしてもよい。また、例えば、溝形材を少し離間配置してもよい。さらに、車輪124には、フランジ125を付して方向規定をしたり、サイドローラー126を付してもよい。
【0051】
図21は、幅のある単一本のガイドレール128を新設し、同ガイドレール128上を左右2点あるいは4点配置の車輪129…が進退するようにしたものである。同ガイドレール128の構造は、板材で筐形断面にする場合と、左右に溝形材を配しその上面に板材を連結するようなものでもよい。この実施形態においても方向規定のための手段を構成する。
【0052】
図22は、溝形材でなるガイドレール131を左右に離間して新設しその上を車輪132が進退するようにしたものである。ガイドレール131の断面形状には種々のものがある。
【0053】
図23は、図22と同じようなものであるが、ガイドレール131間に方向規定用のレール133が設けられ、これに規定用ローラー134が進退するようにしたものである。
【0054】
図24は、フライトを案内するための既設のガイドレール136をそのまま利用して、その上で直接車輪137が走行するようにしたもので、方向規定用のレール138とローラー139を付加してもよい。図25に示すように、既設のガイドレール136上に新設のレール141を配し、その上で車輪136が走行するようにしてもよい。
【0055】
尚、図1の実施形態においてはワイヤーロープ11で沈澱物掻寄装置Aを進退走行可能にしていたが、例えば、車輪を水中モーター(減速機付)で正逆駆動可能にし、その動力をクラッチ機構を介して平行リンク機構に伝達して前後のスクレーパを応動可能にしてもよい。
【0056】
こうした水中モーターによる駆動方式を採用する場合、当該電力はソーラー発電によるものにすることもある。この場合、沈澱池の水面より上側の内面に沿ってソーラーパネルを張り付けるようにしたり、池上面にソーラーパネルを張り付けてもよいし、さらには、池の水面上に覆蓋式にパネルを敷設することもできる。
【0057】
【発明の効果】
この発明は以上のように構成されているので、機体が後退端にきた際の機体後方の沈澱物をも掻き寄せることができるとともに、ガイドレールを短くすることができて構造的に簡略化した装置にすることができる沈澱物掻寄装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態である沈澱物掻寄装置の池内設置状態断面図。
【図2】図1のII−II線断面図。
【図3】図1のIII−III線断面図。
【図4】図2のIV−IV線に沿った拡大断面図。
【図5】図4のV−V線断面図。
【図6】同沈澱物掻寄装置の平面図。
【図7】第2の実施形態を示す沈澱物掻寄装置の側断面図。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図。
【図9】図7のIX−IX線断面図。
【図10】図7の沈澱物掻寄装置の平面図。
【図11】第3の実施形態を示す沈澱物掻寄装置の側面図。
【図12】図11のXII−XII線断面図。
【図13】図11の沈澱物掻寄装置の平面図。
【図14】他の駆動手段を示す平面図。
【図15】同駆動手段の一部切欠正面図。
【図16】図14のXVI−XVI線断面図。
【図17】図14のXVII−XVII線断面図。
【図18】沈澱物掻寄装置にスカム掻寄装置を付属した実施形態を示す側断面図。
【図19】ガイドレールと車輪との構成例を示す模式図。
【図20】ガイドレールと車輪との他の構成例を示す模式図。
【図21】ガイドレールと車輪との他の構成例を示す模式図。
【図22】ガイドレールと車輪との他の構成例を示す模式図。
【図23】ガイドレールと車輪との他の構成例を示す模式図。
【図24】ガイドレールと車輪との他の構成例を示す模式図。
【図25】ガイドレールと車輪との他の構成例を示す模式図。
【符号の説明】
A…沈澱物掻寄装置 B…沈澱池 3…底壁 8…駆動源 11…ワイヤーロープ 17…ガイドレール 20…機体 40,46…スクレーパ 41,49,54…平行リンク機構。

Claims (1)

  1. 一方向が長い平面矩形をしておりその長い方向である長手方向に対向状の端壁を有し短い方向である幅方向に対向状の側壁を有するとともに沈澱物の溜まる底壁一端にピットを備えた沈澱池における前記底壁の長手方向に沿って敷設されたガイドレールと、同ガイドレール上で転動する車輪を介して前記長手方向に向け直線的に進退する機体と、同機体上の進行方向前後間から立設されて前後に応動自在とされた連動アームと、同連動アームを前後に応動させるとともに前記機体を進退させるための駆動手段と、前記機体上の前後に配備された各回転軸回りに上下に回転自在に設けられ沈澱物を進行方向に掻き寄せる掻寄姿勢と沈澱物上を通過して後退する非掻寄姿勢とに切り換え可能なスクレーパと、同前後のスクレーパを前記掻寄姿勢と非掻寄姿勢とに切り換える手段とを備えており、前記切り換える手段は、連動アームに回転可能に設けられた連結片と、前記回転軸回りに突設され各スクレーパとともに回転自在とされた前後部のリンクと、前記連結片と前後部の各リンク間をそれぞれ連結する連動リンクとを備えるものとされ、前記後のスクレーパは、後退時において後退方向に持ち上がり掻寄姿勢に切り換わることで沈澱池底後部上に溜まる汚泥を前向きに掻き寄せるように構成された沈澱物掻寄装置において、前記連動リンクは、長さ調節可能に構成されていることを特徴とする沈澱物掻寄装置。
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