JP2607767Y2 - スカム除去装置 - Google Patents
スカム除去装置Info
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- JP2607767Y2 JP2607767Y2 JP1993030425U JP3042593U JP2607767Y2 JP 2607767 Y2 JP2607767 Y2 JP 2607767Y2 JP 1993030425 U JP1993030425 U JP 1993030425U JP 3042593 U JP3042593 U JP 3042593U JP 2607767 Y2 JP2607767 Y2 JP 2607767Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、スカム除去装置に関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術】最初あるいは最終沈澱池にあっては、池
底に汚泥を沈澱させてそれを池の一方向に掻き寄せると
ともにポンピングにより池外に排除するようにしてあ
る。
底に汚泥を沈澱させてそれを池の一方向に掻き寄せると
ともにポンピングにより池外に排除するようにしてあ
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】その一方式として、チ
ェーンによる循環駆動方式のものがある。この方式は、
池の幅方向に軸中心が向けられた複数本の回転軸と、各
回転軸のまわりに取付けられたスプロケットと、これら
のスプロケットを介して掛けられた左右2本のチェーン
とを備えている。同装置は、チェーンに取付けられたフ
ライトのうちある間隔を置く一部あるいは全部を利用し
て駆動され、池底の汚泥を掻き寄せ除去するようになっ
ている。この方式によれば、維持管理費が嵩み、経済性
に劣る。
ェーンによる循環駆動方式のものがある。この方式は、
池の幅方向に軸中心が向けられた複数本の回転軸と、各
回転軸のまわりに取付けられたスプロケットと、これら
のスプロケットを介して掛けられた左右2本のチェーン
とを備えている。同装置は、チェーンに取付けられたフ
ライトのうちある間隔を置く一部あるいは全部を利用し
て駆動され、池底の汚泥を掻き寄せ除去するようになっ
ている。この方式によれば、維持管理費が嵩み、経済性
に劣る。
【0004】この考案は以上の問題を解決するためにな
されたものであって、その目的とするところは、安価な
スカム除去装置を提供することにある。
されたものであって、その目的とするところは、安価な
スカム除去装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
になされたもので、請求項1記載の考案は、矩形沈澱池
の池幅方向である左右に対向する側壁立面にそれぞれ配
備したレール固定用のブラケットと、前記側壁立面のそ
れぞれに平行となるように前記ブラケットを介して固定
された左右1対のガイドレールと、左右の各ガイドレー
ルに沿ってそれぞれ走行自在とされた左右の作動体と、
スカムの堰止めとその解除をする手段を備えたトラフの
方向と反トラフの方向とに前記作動体を往復的に走行さ
せ得る駆動手段と、前記左右の作動体間に横架されて同
作動体に同行して進退すべく装備され前記トラフの方向
に進出する時に水面上のスカムを掻き寄せる掻寄状態に
切り換えられ反トラフの方向に後退するときに非掻寄状
態に切り換えられるスカム掻寄板とを装備するスカム除
去装置において、前記ブラケットは、フライト循環式汚
泥掻寄装置として矩形処理池の対向する側壁立面に既設
の上ガイドレール支持用の部材のうち少なくとも一側壁
に設けられたものであり、前記スカム掻寄板の姿勢の切
り換えは、掻寄板姿勢切換手段に同スカム掻寄板側が当
たることによりなされるようになっているとともに、前
記スカムの堰止めの解除は、作動体のトラフ方向への移
動端における作動体側の運動に連動してなされるように
なっていることを特徴とする。請求項2記載の考案は、
請求項1記載のものにおいて、作動体は、側壁の一方に
おいてのみ設けられるとともに、スカム掻寄板は、同作
動体側から他方の側壁に向けて片持状に突出して装備さ
れて進退自在になっているスカム除去装置。
になされたもので、請求項1記載の考案は、矩形沈澱池
の池幅方向である左右に対向する側壁立面にそれぞれ配
備したレール固定用のブラケットと、前記側壁立面のそ
れぞれに平行となるように前記ブラケットを介して固定
された左右1対のガイドレールと、左右の各ガイドレー
ルに沿ってそれぞれ走行自在とされた左右の作動体と、
スカムの堰止めとその解除をする手段を備えたトラフの
方向と反トラフの方向とに前記作動体を往復的に走行さ
せ得る駆動手段と、前記左右の作動体間に横架されて同
作動体に同行して進退すべく装備され前記トラフの方向
に進出する時に水面上のスカムを掻き寄せる掻寄状態に
切り換えられ反トラフの方向に後退するときに非掻寄状
態に切り換えられるスカム掻寄板とを装備するスカム除
去装置において、前記ブラケットは、フライト循環式汚
泥掻寄装置として矩形処理池の対向する側壁立面に既設
の上ガイドレール支持用の部材のうち少なくとも一側壁
に設けられたものであり、前記スカム掻寄板の姿勢の切
り換えは、掻寄板姿勢切換手段に同スカム掻寄板側が当
たることによりなされるようになっているとともに、前
記スカムの堰止めの解除は、作動体のトラフ方向への移
動端における作動体側の運動に連動してなされるように
なっていることを特徴とする。請求項2記載の考案は、
請求項1記載のものにおいて、作動体は、側壁の一方に
おいてのみ設けられるとともに、スカム掻寄板は、同作
動体側から他方の側壁に向けて片持状に突出して装備さ
れて進退自在になっているスカム除去装置。
【0006】
【実施例】以下、図示した実施例を参照してこの考案を
詳細に説明する。図1ないし図3は、請求項1に記載し
たスカム除去装置の一実施例を示している。この実施例
において、1は矩形の沈澱池で、図2に示すように、池
幅方向に対向する左右1対の側壁を備えるとともに、同
沈澱池1には水面2が設定されている。水面2の近くに
は、四角樋状のトラフ3が固定して設けられている。こ
のトラフ3は、その両側に連通トラフ4を接続して他の
池内に設けられたトラフに連通状に接続されて順次スカ
ム水が流れ込むようになっている。
詳細に説明する。図1ないし図3は、請求項1に記載し
たスカム除去装置の一実施例を示している。この実施例
において、1は矩形の沈澱池で、図2に示すように、池
幅方向に対向する左右1対の側壁を備えるとともに、同
沈澱池1には水面2が設定されている。水面2の近くに
は、四角樋状のトラフ3が固定して設けられている。こ
のトラフ3は、その両側に連通トラフ4を接続して他の
池内に設けられたトラフに連通状に接続されて順次スカ
ム水が流れ込むようになっている。
【0007】トラフ3の前側は水面2よりも低く設定さ
れ、この前側に沿ってゴム製のシール材5が固定されて
いる。同シール材5の上側には、回転軸6が水平に設け
られ、同回転軸6により、長円形状で中空状の堰部材
(フロート)7が上下揺動可能に設けられている。同堰
部材7の横サイドとトラフ4との間にはサイドシール8
が設けられ、水等の浸入を阻止するようになっている。
れ、この前側に沿ってゴム製のシール材5が固定されて
いる。同シール材5の上側には、回転軸6が水平に設け
られ、同回転軸6により、長円形状で中空状の堰部材
(フロート)7が上下揺動可能に設けられている。同堰
部材7の横サイドとトラフ4との間にはサイドシール8
が設けられ、水等の浸入を阻止するようになっている。
【0008】堰部材7の一方の端部には、ブラケット9
が突出して設けられ、同ブラケット9には受ローラー1
0が取付けられている。この受ローラー10は、後述す
る装置により押し下げられる。
が突出して設けられ、同ブラケット9には受ローラー1
0が取付けられている。この受ローラー10は、後述す
る装置により押し下げられる。
【0009】一方、沈澱池の中には、上ガイドレール1
2が左右1対配され、これはブラケット13により下方
から支持されている。これらガイドレール12とブラケ
ット13はこの実施例で既設の部材として利用し、フラ
イト循環駆動方式の汚泥掻寄装置の残る部材は全て撤去
されている。
2が左右1対配され、これはブラケット13により下方
から支持されている。これらガイドレール12とブラケ
ット13はこの実施例で既設の部材として利用し、フラ
イト循環駆動方式の汚泥掻寄装置の残る部材は全て撤去
されている。
【0010】各上ガイドレール12には、これに走行自
在に跨がるように作動体14が設けられている。同作動
体14は、コの字形でその溝を下に向けてある。この作
動体14の前後には走行ローラー15が設けられてガイ
ドレール12の上を転動自在になっているとともに、ガ
イドレール12の横側面に当たるようにサイドローラー
16が設けられている。
在に跨がるように作動体14が設けられている。同作動
体14は、コの字形でその溝を下に向けてある。この作
動体14の前後には走行ローラー15が設けられてガイ
ドレール12の上を転動自在になっているとともに、ガ
イドレール12の横側面に当たるようにサイドローラー
16が設けられている。
【0011】左右4個の走行ローラー15のうち1個
(右側後部)は強制駆動されるため、その軸外部端には
駆動スプロケット17が取付けられ、また、その作動体
14の上に立設された進退板18に設けられた減速部付
可逆式モーター19のスプロケット20との間にチェー
ン21が掛けられている。
(右側後部)は強制駆動されるため、その軸外部端には
駆動スプロケット17が取付けられ、また、その作動体
14の上に立設された進退板18に設けられた減速部付
可逆式モーター19のスプロケット20との間にチェー
ン21が掛けられている。
【0012】左右の進退板18,18間には、1本通し
状に回転支持軸23が設けられており、同支持軸23を
介してスカム掻寄板24が垂直と前上がり姿勢の両者間
で揺動するように横架状に支持されている。同スカム掻
寄板24の反対側には突起25が設けられている。
状に回転支持軸23が設けられており、同支持軸23を
介してスカム掻寄板24が垂直と前上がり姿勢の両者間
で揺動するように横架状に支持されている。同スカム掻
寄板24の反対側には突起25が設けられている。
【0013】そして、作動体14には、下ストッパー2
7と上ストッパー28が設けられ、下ストッパー27は
スカム掻寄板24が垂直になってスカム掻寄状態に保た
れるようにし、上ストッパー28は反トラフ方向への復
帰(後退)時にスカム掻寄板24を水平に保つようにす
る。また、これらの切り換えは回転支持軸23を境に引
き方向を変換するバネ29によりなされる。
7と上ストッパー28が設けられ、下ストッパー27は
スカム掻寄板24が垂直になってスカム掻寄状態に保た
れるようにし、上ストッパー28は反トラフ方向への復
帰(後退)時にスカム掻寄板24を水平に保つようにす
る。また、これらの切り換えは回転支持軸23を境に引
き方向を変換するバネ29によりなされる。
【0014】トラフ3寄りのブラケット13上には突起
25が進行してきて当たりスカム掻寄板24が垂直姿勢
から前方の水平姿勢にさせる姿勢制御ローラー31がブ
ラケット32を介して設けられている。
25が進行してきて当たりスカム掻寄板24が垂直姿勢
から前方の水平姿勢にさせる姿勢制御ローラー31がブ
ラケット32を介して設けられている。
【0015】さらに、前記進退板18のトラフ方向の先
端部はソリ状のカム部33とされ、これが堰部材7上の
受ローラー10に当たるとともに堰部材7を押し下げる
ようになっている。なお、後方には、水平になって復帰
した突起25が当たりスカム掻寄板24を垂直に戻す押
し上げ板34が待機して設けられている。
端部はソリ状のカム部33とされ、これが堰部材7上の
受ローラー10に当たるとともに堰部材7を押し下げる
ようになっている。なお、後方には、水平になって復帰
した突起25が当たりスカム掻寄板24を垂直に戻す押
し上げ板34が待機して設けられている。
【0016】同実施例の作用を説明すると、次のように
なる。すなわち、モーター19が一方向に駆動される
と、スプロケット20とチェーン21および駆動スプロ
ケット17を介して走行ローラー15が回転駆動され
る。これにより、作動体14はトラフ3の方向に進行
し、このとき、スカム掻寄板24は垂直になっているの
で、水面2上に浮上するスカムをトラフ3の方向に掻き
寄せる。この状態は、バネ29の力で下ストッパー27
にスカム掻寄板24が付勢されることで得られる。
なる。すなわち、モーター19が一方向に駆動される
と、スプロケット20とチェーン21および駆動スプロ
ケット17を介して走行ローラー15が回転駆動され
る。これにより、作動体14はトラフ3の方向に進行
し、このとき、スカム掻寄板24は垂直になっているの
で、水面2上に浮上するスカムをトラフ3の方向に掻き
寄せる。この状態は、バネ29の力で下ストッパー27
にスカム掻寄板24が付勢されることで得られる。
【0017】そのまま進行すると、上方に伸びた突起2
5が姿勢制御ローラー(掻寄板姿勢切換手段)31に当
たることでスカム掻寄板24は水平になる。その前にス
カムがトラフ3の前方に十分寄せ付けられている。そし
て、作動体14がさらに進行すると、カム部33が受ロ
ーラー10の上に当たることで、堰部材7が押し下が
り、スカム水をのみ込むようになる。
5が姿勢制御ローラー(掻寄板姿勢切換手段)31に当
たることでスカム掻寄板24は水平になる。その前にス
カムがトラフ3の前方に十分寄せ付けられている。そし
て、作動体14がさらに進行すると、カム部33が受ロ
ーラー10の上に当たることで、堰部材7が押し下が
り、スカム水をのみ込むようになる。
【0018】ここで、十分にスカムをのみ込むと、モー
ター19はスイッチングにより逆回転される。これによ
り、作動体14が反トラフ方向に後退する。これによ
り、受ローラー10への押さえ力が解除されるので、堰
部材7は自力で浮上してスカムの誘引を阻止するととも
に、突起25は水平になっているので、姿勢制御ローラ
ー31の下を通過するようになる。
ター19はスイッチングにより逆回転される。これによ
り、作動体14が反トラフ方向に後退する。これによ
り、受ローラー10への押さえ力が解除されるので、堰
部材7は自力で浮上してスカムの誘引を阻止するととも
に、突起25は水平になっているので、姿勢制御ローラ
ー31の下を通過するようになる。
【0019】十分に後退すると、突起25が押し下げ板
(掻寄板姿勢切換手段)34に当って持ち上げられるこ
とで、スカム掻寄板24は垂直姿勢に制御される。その
あと、モーター19は逆回転される。これにより、スカ
ム掻寄板24によりスカムは再び掻き寄せられるように
なる。このサイクルを繰り返す。
(掻寄板姿勢切換手段)34に当って持ち上げられるこ
とで、スカム掻寄板24は垂直姿勢に制御される。その
あと、モーター19は逆回転される。これにより、スカ
ム掻寄板24によりスカムは再び掻き寄せられるように
なる。このサイクルを繰り返す。
【0020】なお、上ガイドレール12をも撤去して新
規ガイドレールを設けることがある。この場合、池の側
壁に直接ガイドレールを固定してもよい。また、スカム
誘引手段は、図示した方式以外のものにしてもよい。
規ガイドレールを設けることがある。この場合、池の側
壁に直接ガイドレールを固定してもよい。また、スカム
誘引手段は、図示した方式以外のものにしてもよい。
【0021】図4は他の実施例を示している。この実施
例では、スカム掻寄板24を片持型に支持して走行可能
にしてある。他の構成は前記実施例と同様である。前記
実施例及びこの実施例においてスカム掻寄板24は上か
らみてくの字形でその凹み側をトラフ3向きにして凹み
内にスカムが有効に溜まるようにしてもよい。
例では、スカム掻寄板24を片持型に支持して走行可能
にしてある。他の構成は前記実施例と同様である。前記
実施例及びこの実施例においてスカム掻寄板24は上か
らみてくの字形でその凹み側をトラフ3向きにして凹み
内にスカムが有効に溜まるようにしてもよい。
【0022】図5は他の実施例を示している。同実施例
の場合、池上方にワイヤ40による駆動手段を設けてあ
る。同ワイヤ40は往復駆動され、この駆動力を作動体
14に伝達するため、同作動体14には、前後揺動可能
にレバー41を取付けられてある。このレバー41は、
回転軸42まわりに支持され、同レバー41がトラフ3
の方向に引かれると、同行して揺動するアーム43が図
示のように水平に下がり、上下揺動可能に作動体14に
取付けられた昇降アーム44を下げる。
の場合、池上方にワイヤ40による駆動手段を設けてあ
る。同ワイヤ40は往復駆動され、この駆動力を作動体
14に伝達するため、同作動体14には、前後揺動可能
にレバー41を取付けられてある。このレバー41は、
回転軸42まわりに支持され、同レバー41がトラフ3
の方向に引かれると、同行して揺動するアーム43が図
示のように水平に下がり、上下揺動可能に作動体14に
取付けられた昇降アーム44を下げる。
【0023】昇降アーム44が水平に下がると、その先
端のスカム掻寄板45がスカムを掻き寄せる。同じよう
に先端にはローラー46が取付けられており、同ローラ
ー46は、堰部材7の前面に下がるように取付けられた
カム板47を押し下げ、堰部材7をも同時に押し下げる
ようになる。そこでスカムはのみ込まれる。ワイヤ40
が逆に駆動されることで、レバー41は反トラフ方向に
揺動して垂直から後倒れ状態になる。
端のスカム掻寄板45がスカムを掻き寄せる。同じよう
に先端にはローラー46が取付けられており、同ローラ
ー46は、堰部材7の前面に下がるように取付けられた
カム板47を押し下げ、堰部材7をも同時に押し下げる
ようになる。そこでスカムはのみ込まれる。ワイヤ40
が逆に駆動されることで、レバー41は反トラフ方向に
揺動して垂直から後倒れ状態になる。
【0024】これにより、アーム43も回転しその先端
に設けられた作動ローラー47が持ち上がるようにな
る。その結果、昇降アーム44が持ち上がり、スカム掻
寄板45が水面上に完全に持ち上がるようになる。その
まま作動体14が後退することで、スカムを掻き戻すこ
となく装置は後退する。完全に後退すると、ワイヤ40
は逆向きであるトラフ方向に駆動される。これでスカム
掻寄板45は再び水面に戻され前進してスカムを掻き寄
せるようになる。
に設けられた作動ローラー47が持ち上がるようにな
る。その結果、昇降アーム44が持ち上がり、スカム掻
寄板45が水面上に完全に持ち上がるようになる。その
まま作動体14が後退することで、スカムを掻き戻すこ
となく装置は後退する。完全に後退すると、ワイヤ40
は逆向きであるトラフ方向に駆動される。これでスカム
掻寄板45は再び水面に戻され前進してスカムを掻き寄
せるようになる。
【0025】図6は他の実施例を示している。この実施
例では、上ガイドレール12とブラケット13はそのま
ま利用するもので、ガイドレール12に案内されるスカ
ム掻寄板50の駆動方式を他方式のワイヤ駆動によるも
のとした。すなわち、51は駆動源で、これに2本のワ
イヤ52,52を同時に前後往復駆動自在にし、さら
に、複数個のホイール53‥‥を介して池上では2本平
行で離れた状態に分けるとともにスカム掻寄板50に結
合して同行自在に構成してある。
例では、上ガイドレール12とブラケット13はそのま
ま利用するもので、ガイドレール12に案内されるスカ
ム掻寄板50の駆動方式を他方式のワイヤ駆動によるも
のとした。すなわち、51は駆動源で、これに2本のワ
イヤ52,52を同時に前後往復駆動自在にし、さら
に、複数個のホイール53‥‥を介して池上では2本平
行で離れた状態に分けるとともにスカム掻寄板50に結
合して同行自在に構成してある。
【0026】駆動源51を一方に駆動することでスカム
掻寄板50を一方向に駆動し、逆方向への駆動で同掻寄
板50は復帰運動するようになっている。なお、前記各
実施例において、池底に沈澱した汚泥を掻寄除去する装
置としては、本出願人が先に提案している単軌道式(モ
ノレール式)のものを採用する。たとえば、平成4年実
用新案登録願第43977他である。
掻寄板50を一方向に駆動し、逆方向への駆動で同掻寄
板50は復帰運動するようになっている。なお、前記各
実施例において、池底に沈澱した汚泥を掻寄除去する装
置としては、本出願人が先に提案している単軌道式(モ
ノレール式)のものを採用する。たとえば、平成4年実
用新案登録願第43977他である。
【0027】図7および図8は付加的な提案例を示して
いる。すなわち、55は池の壁で、同壁55には、突部
56が水平に突出し、この突部56を介してH形のガイ
ドレール57が取付けられている。このガイドレール5
7の取付けのための突部56をそのまま利用してその上
に支持部58を設け、同支持部58を利用して覆蓋59
を取付けるようにしてものである。
いる。すなわち、55は池の壁で、同壁55には、突部
56が水平に突出し、この突部56を介してH形のガイ
ドレール57が取付けられている。このガイドレール5
7の取付けのための突部56をそのまま利用してその上
に支持部58を設け、同支持部58を利用して覆蓋59
を取付けるようにしてものである。
【0028】図8の実施例は、壁60に沿って取付盤6
1を固定しこれにガイドレール62を備えるようにした
ものにおいて、同取付盤61を利用して覆蓋63を取付
けるようにしたものである。
1を固定しこれにガイドレール62を備えるようにした
ものにおいて、同取付盤61を利用して覆蓋63を取付
けるようにしたものである。
【0029】
【考案の効果】この考案によれば、安価なスカム除去装
置を提供することができる。特に、ガイドレールのブラ
ケットは新規に製作・設置するものではなく、フライト
循環式汚泥掻寄装置として矩形処理池の対向する側壁立
面に既設の上ガイドレール支持用の部材のうち少なくと
も一側壁に設けられたものであるので、装置の製作費が
安価になるとともに設置施工も簡単で確実なものとな
る。 また、前記スカム掻寄板の姿勢の切り換えは、固定
側の部材に同スカム掻寄板側が当たることによりなされ
るようになっているので、切り換えのための装置を別途
設ける必要がなく、しかも、軽量に収まり進退運動も軽
快になる。さらに、前記スカムの堰止めの解除は、作動
体のトラフの方向への移動端における作動体側の運動に
連動してなされるようになっているので、この構成も装
置を簡略化し装置の低廉化に寄与する。
置を提供することができる。特に、ガイドレールのブラ
ケットは新規に製作・設置するものではなく、フライト
循環式汚泥掻寄装置として矩形処理池の対向する側壁立
面に既設の上ガイドレール支持用の部材のうち少なくと
も一側壁に設けられたものであるので、装置の製作費が
安価になるとともに設置施工も簡単で確実なものとな
る。 また、前記スカム掻寄板の姿勢の切り換えは、固定
側の部材に同スカム掻寄板側が当たることによりなされ
るようになっているので、切り換えのための装置を別途
設ける必要がなく、しかも、軽量に収まり進退運動も軽
快になる。さらに、前記スカムの堰止めの解除は、作動
体のトラフの方向への移動端における作動体側の運動に
連動してなされるようになっているので、この構成も装
置を簡略化し装置の低廉化に寄与する。
【図1】この考案の一実施例を示す側断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1のB−B線断面図。
【図4】片持型のスカム掻寄装置を示す断面図。
【図5】ワイヤ駆動方式のスカム除去装置を示す側断面
図。
図。
【図6】他のワイヤ駆動方式のスカム除去装置を示す平
面図。
面図。
【図7】付加的な提案例を示す要部断面図。
【図8】他の付加的な提案例を示す要部断面図。
3 トラフ 7 堰部材(スカムの堰止めとその解除をする手段) 12 上ガイドレール 13 ブラケット24 45 スカム掻寄板 19 駆動源
Claims (2)
- 【請求項1】 矩形沈澱池の池幅方向である左右に対向
する側壁立面にそれぞれ配備したレール固定用のブラケ
ットと、前記側壁立面のそれぞれに平行となるように前
記ブラケットを介して固定された左右1対のガイドレー
ルと、左右の各ガイドレールに沿ってそれぞれ走行自在
とされた左右の作動体と、スカムの堰止めとその解除を
する手段を備えたトラフの方向と反トラフの方向とに前
記作動体を往復的に走行させ得る駆動手段と、前記左右
の作動体間に横架されて同作動体に同行して進退すべく
装備され前記トラフの方向に進出する時に水面上のスカ
ムを掻き寄せる掻寄状態に切り換えられ反トラフの方向
に後退するときに非掻寄状態に切り換えられるスカム掻
寄板とを装備するスカム除去装置において、前記ブラケ
ットは、フライト循環式汚泥掻寄装置として矩形処理池
の対向する側壁立面に既設の上ガイドレール支持用の部
材のうち少なくとも一側壁に設けられたものであり、前
記スカム掻寄板の姿勢の切り換えは、掻寄板姿勢切換手
段に同スカム掻寄板側が当たることによりなされるよう
になっているとともに、前記スカムの堰止めの解除は、
作動体のトラフ方向への移動端における作動体側の運動
に連動してなされるようになっていることを特徴とする
スカム除去装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、作動体
は、側壁の一方においてのみ設けられるとともに、スカ
ム掻寄板は、同作動体側から他方の側壁に向けて片持状
に突出して装備されて進退自在になっているスカム除去
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP1993030425U JP2607767Y2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | スカム除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP1993030425U JP2607767Y2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | スカム除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0681693U JPH0681693U (ja) | 1994-11-22 |
JP2607767Y2 true JP2607767Y2 (ja) | 2002-07-08 |
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ID=12303605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP1993030425U Expired - Fee Related JP2607767Y2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | スカム除去装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2607767Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-04-27 JP JP1993030425U patent/JP2607767Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0681693U (ja) | 1994-11-22 |
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