JP3018161U - 汚泥掻寄装置 - Google Patents

汚泥掻寄装置

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JP3018161U JP1994008653U JP865394U JP3018161U JP 3018161 U JP3018161 U JP 3018161U JP 1994008653 U JP1994008653 U JP 1994008653U JP 865394 U JP865394 U JP 865394U JP 3018161 U JP3018161 U JP 3018161U
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充弘 藤原
藤原 隆行
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置が軽量簡略化してもよりキャリア先作動
がより確実に得られるようにした汚泥掻寄装置を提供す
ること。 【構成】 汚泥の溜まる底面に平行に前後に往復して走
行可能なキャリア9,44と、同キャリア9,44に取
り付けられて汚泥を一方向に掻寄可能な掻寄姿勢と汚泥
上に回避して同汚泥上を通過可能な復帰姿勢とに切り換
え可能な掻寄部材17,52と、同掻寄部材17,52
の切り換えをする切換機構24,26,50,51と、
同切換機構24,26,50,51を駆動するとともに
前記キャリア9,44を往復運動させる伝達部材35,
57を有する駆動装置とを備える汚泥掻寄装置におい
て、前記切換機構24,26,50,51は、前記キャ
リア9,44に往復回転可能に支持された駆動アーム2
0,56に設けられた第1カム24,50と、前記掻寄
部材17,52側に設けられて第1カム24,50に応
動して前記掻寄部材17,52を切換駆動させる第2カ
ム26,51とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、最初あるいは最終沈澱池等の底面に溜まる汚泥を掻き寄せて排除 するための簡易型の汚泥掻寄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最初あるいは最終沈澱池においては、その池底面上に多量の沈澱物が溜まり、 そのため、これらの汚泥を掻き寄せて排除するため汚泥掻寄装置が構成されてい る。 同汚泥掻寄装置は、往復運動自在なキャリアを備え、同キャリアに羽根状の掻 寄部材を取り付けて、掻寄時に垂直になり復帰時に水平になるように構成してあ る。この掻寄部材は、キャリアを駆動する前に切換わるように構成したものが一 般的である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、これまでの汚泥掻寄装置は、全体が大掛かりなもので重くなってい たため、掻寄部材が先に作動してのち切換が駆動されるようになっていたが、キ ャリアその他の装置全体を軽量簡略化する場合、先にキャリアが駆動され掻寄部 材は切換作動しない事態も考えられる。そのことをなくすため、本出願人は、こ れまでにも、先に掻寄部材が確実に作動するような装置の提案をなしてきた。し かし、このような作動の確実さは、さらに、装置の簡略化が要求される今、一層 必要になってきたのである。 この考案は前記課題を解決するためになされたもので、装置が軽量簡略化して もよりキャリア先作動がより確実に得られるようにした汚泥掻寄装置を提供する ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1記載の考案は、汚泥の溜まる底面に平行に 前後に往復して走行可能なキャリアと、同キャリアに取り付けられて汚泥を一方 向に掻寄可能な掻寄姿勢と汚泥上に回避して同汚泥上を通過可能な復帰姿勢とに 切り換え可能な掻寄部材と、同掻寄部材の切り換えをする切換機構と、同切換機 構を駆動するとともに前記キャリアを往復運動させる伝達部材を有する駆動装置 とを備える汚泥掻寄装置において、前記切換機構は、前記キャリアに往復回転可 能に支持された駆動アームに設けられた第1カムと、前記掻寄部材側に設けられ て第1カムに応動して前記掻寄部材を切換駆動させる第2カムとを備える。 請求項2記載の考案は、請求項1において、第1、第2のいずれかのカムは軸 型であり、他方のカムは溝型である。 請求項3記載の考案は、請求項1において、第1カムはローラ型である一方、 第2カムは第1カムが移行自在に嵌まり込む溝型である。 請求項4記載の考案は、請求項1において、掻寄姿勢は略垂直姿勢であり、復 帰姿勢は復帰方向に先端が上がる略水平姿勢である。 請求項5記載の考案は、請求項1において、底面にはガイドレールが設けられ 、同ガイドレールは、複数本である。 請求項6記載の考案は、請求項1において、底面にはガイドレールが設けられ 、同ガイドレールは、単軌道である。 請求項7記載の考案は、請求項1において、第1カムは軸型であり、第2カム は溝型であって、これらのカムは、少なくとも掻寄部材の掻寄姿勢時において直 交状態になるように構成されている。 請求項8記載の考案は、請求項7において、第2カムは、溝端に第1カムをロ ックする溝が付されている。 請求項9記載の考案は、請求項1において、駆動アームの支持軸と掻寄部材の 支持軸とは前後の関係で配されている。 請求項10記載の考案は、請求項1において、駆動アームの支持軸と掻寄部材 の支持軸とは上下の関係で配されている。
【0005】
【作用】
切換機構が、キャリアに往復回転可能に支持された駆動アームに設けられた第 1カムと、前記掻寄部材側に設けられて第1カムに応動して前記掻寄部材を切換 駆動させる第2カムとを備えるので、駆動装置からの力を倍力化して掻寄部材の 切換駆動させることができ、これにより、掻寄部材の切換作動がキャリアの駆動 よりの確実に先になるとともに、カムを使うことで装置の構造がより簡略化する 。
【0006】
【実施例】
以下、図示した実施例を参照してこの考案を詳細に説明する。 図1ないし図4は、この考案の一実施例を示している。これらの図において、 1は矩形の沈澱池で、この沈澱池1は、図2に示すように、左右に対向する側壁 2,2を備えるとともに、その下部に底面3を備え、図1に示すように、端壁4 を備える。底面3の四辺は斜壁5を備える。8はピットである。
【0007】 底面3には、左右2本の下ガイドレール7が既設のものとして敷設されている 。この下ガイドレール7は、新設したものでもよく、また新設の単軌道式でもよ い。また、この下ガイドレール7自体はこの考案に必須のものでない。
【0008】 9はキャリアで、同キャリア9は、矩形の座板10を備え、同座板10の底部 には、4個の走行ローラ11…がブラケット12を介して取り付けられて前記下 ガイドレール7上に沿って固定したコの字チャンネル材からなる上ガイドレール 13の上で往復運動可能とされているとともに、ブラケット12に備えたサイド ローラ14は、前記上ガイドレール13の溝内に沿って運動して装置を左右およ び上下に移動規制する。
【0009】 キャリア9の上には、左右2個の軸受15が取り付けられ、これらのキャリア 9を介して左右に水平に伸びるように回転軸16が設けられている。この回転軸 16には、掻寄部材17が左右それぞれに取り付けられている。
【0010】 掻寄部材17は、取付板とその先端のゴム製の掻寄板とでなるもので、垂直な 掻寄姿勢と水平な復帰姿勢とに切換可能になっている。掻寄姿勢では、キャリア 9の両側から伸びるストッパ18で固定化される。復帰姿勢用のストッパも設け てもよい。
【0011】 キャリア9上には、軸受15よりも前方位置にブラケット19が固定されてお り、同ブラケット19は、前からみると、図2に示すように、軸受15間の位置 で幅の狭い対向する板を備える。ブラケット19には、駆動アーム20が支持軸 21により前後回転可能に支持され、同駆動アーム20は、長い上部アーム部分 20aとその下端の短い下部アーム部分20bとでなるL字形のアームである。
【0012】 下部アーム部分20aの先端は二股状で、図4に示すように、その先端には第 1カム軸22と第1カムローラ23とでなる第1カム24が構成されている。一 方、回転軸16の中間個所からは、長孔形の第2カム26を有する従動アーム2 7が突設されている。掻寄部材17の掻寄姿勢において、下部アーム部分20b が後方斜め上がり45°になるとともに従動アーム27は前方斜め上がり45° になって逆V字形で互いに直交する関係で第1カム、第2カム24,26が位置 する一方、掻寄部材17の復帰姿勢においては、両アーム20a,27が下向き に回転することでV字形になって、アーム20aが後方斜め下がり45°になり 、アーム27は前方斜め下がり45°になる。
【0013】 一方、駆動アーム20の先端には、軸29を介してジョイント30が回転自在 に取り付けられ、同ジョイント30を通じて、ロッド31が通され、同ロッド3 1にはバネ32が装備されている。さらに、ロッド31の両端に回転ジョイント 33をそれぞれ介してワイヤーロープ(伝達部材)35が接続されている。この ワイヤーロープ35は、端壁4に対向して取り付けられたシーブ37を介して上 方に導かれ、上方にも設けられたシーブを介して池上の駆動源(駆動装置)に連 動可能に接続されている。ワイヤーロープ35は、駆動源により図1の左方向に 駆動される時、掻寄駆動となり、右方向に駆動される時、復帰駆動になる。
【0014】 以上の構成でなる汚泥掻寄装置は次のように作動する。 図1ないし図4の実線は掻寄状態にある場合を示し、この状態で、ワイヤーロ ープ35は、図1の左方向に引かれるので、駆動アーム20は、矢印Aのように 前方斜め上がり45°の状態になるとともに、第1カム24が持ち上がって従動 アーム27を持ち上げて両アーム24,27が直交状態になる。そして、従動ア ーム27により掻寄部材17が矢印A方向に回転して垂直に下がった状態になり 、ストッパ18で確実に停止して掻寄姿勢となる。
【0015】 この掻寄姿勢は、駆動アーム20の回転モーメントが両カム24,26に数倍 になって大きく働く結果、掻寄部材17を大きな力で回転させることによりキャ リア9の走行よりも先に得られるものであり、その点を考慮する時、例えば、掻 寄部材17を短くしかも回転軸16および支持軸21の高さを低く(例えば、図 5に示すように、座板10より下方に)設定して回転抵抗少なくしてより確実に 掻寄部材17を回転作動させるようにすることができる。その一方、駆動アーム 20はできるだけ長くすれば回転モーメントが大きくなる。
【0016】 これにより、キャリア9は、掻寄姿勢で汚泥を掻き寄せながら矢印X方向に進 行してピット8内に落とし込む。 この掻寄の際、掻寄部材17には汚泥による抵抗力が生じて矢印B方向に持ち 上がるようになるが、この持ち上がりは、2つのカム24,26の噛み合いロッ クで阻止される。すなわち、図4に示すように、掻寄部材17から従動アーム2 7にかかる下向き回転は、第2カム26の溝端に形成された凹部26a内に第1 カム24が嵌まり込むことでロックされる。尚、このロックの具合を調整可能に するため、ボルト37で位置調節可能な補助板38を取り付けてある。この補助 板38は、平面的に複合方向に調節移動可能であるように例えば、同板38のボ ルト通孔をばか孔にしておく。
【0017】 その一方において、掻寄部材17がピット8に汚泥を落とし込むと、駆動源は 逆回転してワイヤーロープ35は左方向に引かれ、これにより、駆動アーム20 は、図1の矢印B方向に回転して従動アーム27を介して掻寄部材17を同じく B方向である復帰方向に連動させる。掻寄部材17は水平になるとともに、図4 に仮想線で示すように、同掻寄部材17が下がろうとしても、第1カム24が凹 部26a内にロックされる結果、阻止される。尚、凹部26aの他に、同凹部2 6a内に進退自在なバネ付のスプールでロックするようにしてもよい。このスプ ール式ロック方式は単独でも前記のように凹部26aとの組み合わせでもいずれ でも構成可能である。
【0018】 掻寄部材17は水平で復帰するので、図1に示すように、復帰端において端壁 4上に溜まっている沈澱物をも矢印A方向への回転時に掬い取るのである。その ためには、図1において、掻寄部材17がキャリア9の後端に位置するのが好ま しい。これを考慮したのが、図5に示す実施例である。この場合、従動アーム2 7は、走行ローラ11まわりに配されるとともに、駆動アーム20の支持軸21 もキャリア9の底空間内に配されている。この実施例では、キャリア9の後部に 溝34を前後向きに形成してここを通じて駆動アーム20を作動させるようにし てある。また、仮想線で示すように、駆動アーム20が復帰姿勢になった際に掻 寄部材17が干渉することもあるが、これを考慮して、掻寄部材17およびその ブラケット17aに縦スリット等を形成する。尚、図1および図5の実施例にお いて、キャリア9は極力前後に短くする。また、掻寄部材17は、復帰姿勢が前 上がり状になるようにしてもよい。さらに、同掻寄部材17は、復帰時に水平に ならなくともやや下がり状でもよい。
【0019】 図6および図7は他の実施例を示している。この実施例においては、図7に示 すように、逆T字形をしたガイドレール40が池底の幅間中央に単軌道式で固定 され、同ガイドレール40の上端には補助レール41が取り付けられている。4 2は補助レール41に沿って走行する走行ローラで、同ローラ42は、左右に対 向する2枚の円板からなり、これらには回転軸43が通されて両ローラ42は左 右に対して常に同じ位置にあるようにして回転軸43まわりに相対回転可能にな っている。
【0020】 44はキャリアで、同キャリア44は回転軸43を挿通支持するとともにその 前後端には1対のガイドローラ45が補助レール41上に沿って運動するように 取り付けられている。キャリア44上には、ブラケット46が立設され、これら の間に支持軸47が通されているとともに、駆動アーム48が取り付けられてい る。駆動アーム48は上アーム部分48aと下アーム部分48bからなり、アー ム部分48bに第1カム50が、また回転軸43に第2カム51が取り付けられ て互いに噛み合っている。回転軸43には掻寄部材52が取り付けられている。
【0021】 尚、図7に示すように、回転軸43の両サイドには、補助ローラ53を配して 駆動の安定化を図るようにしてもよい。また、同ローラ53は直接底面に転動す ようにする場合と、仮想線のように横レール54でガイドする場合とがある。さ らに、回転軸43および掻寄部材52は、仮想線のようにさらに長く構成するこ とができる。
【0022】 図8は付加的な提案例を示す。同図のように、池内には前記実施例のような汚 泥掻寄装置が構成されており、同装置は、駆動アーム56を備えてワイヤーロー プ57で前後に駆動される。ワイヤーロープ57は、シーブ58を介して駆動源 59にて往復駆動される。そして、駆動アーム56には、左右2枚型からなる作 動レバー60が軸止めされて前後に回転自在とされ、同レバー60の上端には前 記復帰の面にローラ61が取り付けられるとともに、レバー60の上端部にフロ ート62が前後回転可能に軸止めされている。
【0023】 一方、池の水面レベルには、固定式のトラフ64が池幅にわたるように設けら れ、同トラフ64の前部の回転軸65を介して浮沈可能な中空型堰66が取り付 けられている。この堰66の底面には軸67を介してL字形の係合片68が取り 付けられるとともに、同係合片68はその先端のみが独自に軸69まわりにバネ に抗して仮想線のように曲がるようになっている。
【0024】 そして、駆動アーム56がワイヤーロープ57で左方向である復帰方向に引か れて復帰する際、その上の作動レバー60はフロート62により垂直なまま復帰 する。図に実線で示すようにフロート62がトラフ64前にきた時、前部のロー ラ61は係合片68を引っ掛けながら前記場ねが効いているので堰66を引き下 げる。これにより、堰66上をスカムが越えてトラフ61内に導入される。堰6 6は図示しないストッパで一定の沈み角度でロックされ、その後は、ローラ61 の進行で係合片68の先端飲みが下向きに曲げられる。
【0025】 その結果、ローラ61は係合片68の下を越えてゆき、汚泥掻寄装置とともに さらに池の右端まで所定の運動をする。これにより、フロート62は自らの浮力 で(あるいはバランサの戻し力をも伴って)浮上し、スカムを導入は停止される 。汚泥掻寄装置が掻寄方向に切換わって係合片68にフロート62あるいは作動 レバー60が当たっても、これらは後方に逃げて乗り越える。
【0026】 尚、この例は、矢印のように、トラフ64は円筒形である場合にも適用があり 、また、同円筒形トラフが軸まわりに前後回転するものにも適用がある。さらに 、図面の左に仮想線で示すように、シーブ58を屈折可能なブラケット70とス テー71で支持しておき、ステー71をボルト72の取り外しにより池上まで持 ち上げ可能にしてもよい。この構成を右側にも採用することで、シーブのメンテ ナンスが水抜きせずに可能になる。また、図面右に仮想線で示すようにしてもよ い。すなわち、上下に長孔74を有するガイド75が池壁に固定され、同ガイド 75に沿って、ハンドル76で上下運動可能な軸77を備えてその軸先端でシー ブ58の軸を軽く押さえるようにしてある。そして、ハンドル76を回して軸7 7を上昇させれば、シーブ58は解放され、ワイヤーロープ57で持ち上げ可能 になる。尚、軸77の先端にシーブ58の軸受を備えておいてもよい。さらに、 図面中央に示すように、フック80を吊り下げ、同フック80で汚泥掻寄装置全 体を池上に持ち上げるようにしてもよい。また、黒丸(ボルト)81で示すよう に、作動レバー60をこの点で上下分離可能にしてもよい。 尚、図9に示す駆動方式を採用できる。同方式は、駆動アーム20の先端に動 シーブ100を取付け、これにロープ101を掛けて、一端をシーブ102を介 して池上の定点103に止め、他端をシーブ104を介して双方向ドラム(駆動 部)105に巻付けてある。ドラム105は、溝向きの異なる2つの溝を左右に 備える。一方、動シーブ100に隣合う他の動シーブ100にも他のロープ11 0が掛けられ、同ロープ110の基端は、池上のバネ111・荷重計112付き の定点113に止められ、他端は、シーブ114,115を介してドラム105 の他方の巻溝に巻付いている。ドラム105のX方向の回転で動シーブ100を 介してキャリア9がX方向へ、又、ドラム105のY方向への回転で動シーブ1 00を介してキャリア9がY方向へ戻る。ここにおいて、ロープ101の定点1 03の端末に交換用ロープ120をつないでドラム105をX方向に回転すれば ロープ取替ができ、一方、定点113に交換用ロープをつないでドラム105を Y方向に回転すれば、図右のロープを交換できるのである。シーブ100は1/ 2倍力で作動する。
【0027】
【考案の効果】
この考案は以上のように構成したものであるので、装置が軽量簡略化してもよ りキャリア先作動がより確実に得られるようにした汚泥掻寄装置を提供すること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例である汚泥掻寄装置の側断
面図。
【図2】同装置の縦断正面図。
【図3】同装置の平面図。
【図4】同装置のカムの構成を示す要部拡大図。
【図5】他の実施例を示す側面図。
【図6】他の実施例を示す側面図。
【図7】図6の実施例を示す正面図。
【図8】付加的な例を示す側面図。
【図9】他の実施例を示す模式図。
【符号の説明】
9,44…キャリア、13,40…ガイドレール、1
6,43…回転軸(支持軸)、17,52…掻寄部材、
20,48…駆動アーム、21,47…支持軸、24,
50…第1カム、26,51…第2カム、35,57…
ワイヤーロープ(伝達部材)。

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚泥の溜まる底面に平行に前後に往復し
    て走行可能なキャリアと、同キャリアに取り付けられて
    汚泥を一方向に掻寄可能な掻寄姿勢と汚泥上に回避して
    同汚泥上を通過可能な復帰姿勢とに切り換え可能な掻寄
    部材と、同掻寄部材の切り換えをする切換機構と、同切
    換機構を駆動するとともに前記キャリアを往復運動させ
    る伝達部材を有する駆動装置とを備える汚泥掻寄装置に
    おいて、 前記切換機構は、前記キャリアに往復回転可能に支持さ
    れた駆動アームに設けられた第1カムと、前記掻寄部材
    側に設けられて第1カムに応動して前記掻寄部材を切換
    駆動させる第2カムとを備える汚泥掻寄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、第1、第2のいずれ
    かのカムは軸型であり、他方のカムは溝型である汚泥掻
    寄装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、第1カムはローラ型
    である一方、第2カムは第1カムが移行自在に嵌まり込
    む溝型である汚泥掻寄装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、掻寄姿勢は略垂直姿
    勢であり、復帰姿勢は復帰方向に先端が上がる略水平姿
    勢である汚泥掻寄装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、底面にはガイドレー
    ルが設けられ、同ガイドレールは、複数本である汚泥掻
    寄装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、底面にはガイドレー
    ルが設けられ、同ガイドレールは、単軌道である汚泥掻
    寄装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、第1カムは軸型であ
    り、第2カムは溝型であって、これらのカムは、少なく
    とも掻寄部材の掻寄姿勢時において直交状態になるよう
    に構成されている汚泥掻寄装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、第2カムは、溝端に
    第1カムをロックする凹部が付されている汚泥掻寄装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1において、駆動アームの支持軸
    と掻寄部材の支持軸とは前後の関係で配されている汚泥
    掻寄装置。
  10. 【請求項10】 請求項1において、駆動アームの支持
    軸と掻寄部材の支持軸とは上下の関係で配されている汚
    泥掻寄装置。
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