JPH1170380A - 水処理設備 - Google Patents

水処理設備

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JPH1170380A
JPH1170380A JP29311697A JP29311697A JPH1170380A JP H1170380 A JPH1170380 A JP H1170380A JP 29311697 A JP29311697 A JP 29311697A JP 29311697 A JP29311697 A JP 29311697A JP H1170380 A JPH1170380 A JP H1170380A
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JP
Japan
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weir
scum
overflow weir
shaft
solar power
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Application number
JP29311697A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Fujiwara
充弘 藤原
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Original Assignee
Individual
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/20Controlling water pollution; Waste water treatment
    • Y02A20/208Off-grid powered water treatment
    • Y02A20/212Solar-powered wastewater sewage treatment, e.g. spray evaporation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/30Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies
    • Y02W10/37Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies using solar energy

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  • Removal Of Floating Material (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 設備の簡略化が図れるとともに施工などの作
業全般が非常に簡素化されるようにした水処理設備を提
供すること。 【解決手段】 駆動源に供給される電力がソーラー発電
に基づくものになっている。この場合、駆動源が、沈澱
池、曝気槽などに設置され堰部の動作により水面上の浮
遊物を呑み込んだり堰き止めたりするスカム除去装置の
前記堰部動作用のものである。このソーラーパネルが、
スカム除去装置に構成されるスカム呑み込み用の流路上
に同流路を覆うように設けられている。前記駆動源が、
清掃手段を備えて越流堰外面の付着物を除去しながら走
行するための越流堰清掃装置の少なくとも前記走行用の
ものとされたり、駆動源が、沈澱池等の池底で往復走行
される汚泥掻寄装置用のものになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スカム除去装置
などの水処理設備に関する。
【0002】
【従来の技術】最初あるいは最終沈澱池の水面上には、
スカムが浮遊し、これを常時除去する必要がある。その
ため、円筒状のスカムスキーマーを両端回転支持状態で
装備し、同スキーマーの開口を前に回転させることでス
カムを呑み込むようにされ、開口を上に戻すことでスカ
ムの呑み込みを停止させるものがあったが、このもの
は、両端支持方式であるため、回転作動しにくい問題が
あった。
【0003】そのため、本出願人は、トラフを固定設置
し、同トラフに形成した開口を水面以下に設定するとと
もに、同開口に堰を備え付けたものがある。この場合の
堰は、断面が長円筒状でその基部の左右両端に備えた回
転軸により上下に揺動運動可能になっている。この堰
は、水面下の開口下縁を基部にして前方斜め上方にある
時を堰き止め状態とし、その姿勢から下向きに下がった
状態を呑み込み状態とするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これまでの
スカム除去装置は、沈澱池内で循環運動をするフライト
の運動を利用して前記堰を上下運動させるようにしてい
た。すなわち、池側壁に平行にアームを設けて、同アー
ムの中間を回転軸で上下揺動自在に支持し、アームの先
端にカムを備えて前記フライトの移動でアームを上下さ
せるように構成する一方、アームの他端であるトラフ側
と堰とを連動ロッドで応動自在に連結して構成してあ
る。このようなスカム除去装置は、フライトの動力を利
用する点において無動力で有効なものであったが、その
反面、フライト側との連動関係の確立を考慮する必要が
あることから、施工等の効率化を阻む要因にもなってい
た。この発明は前記課題を解決するためになされたもの
で、設備の簡略化が図れるとともに施工などの作業全般
が非常に簡素化されるようにした水処理設備を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、駆動源に供給される電力が
ソーラー発電に基づくものになっている。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、駆動源が、沈澱池、曝気槽などに設置され堰部の動
作により水面上の浮遊物を呑み込んだり堰き止めたりす
るスカム除去装置の前記堰部動作用のものである。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項2におい
て、ソーラーパネルが、スカム除去装置に構成されるス
カム呑み込み用の流路上に同流路を覆うように設けられ
ている。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1におい
て、駆動源が、清掃手段を備えて越流堰外面の付着物を
除去しながら走行するための越流堰清掃装置の少なくと
も前記走行用のものとされている。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項1におい
て、駆動源が、沈澱池等の池底で往復走行される汚泥掻
寄装置用のものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図示した実施形態を参照し
てこの発明を詳細に説明する。図1はその好適な一実施
形態を示すもので、同実施形態において、1は矩形をし
た沈澱池で、その他の処理池(曝気槽等)を対象にして
もよい。この沈澱池1は、左右の側壁2と前後の端壁3
を備えるとともに、これらの上端にはT形をなすように
水平張出状部分を有する上壁4が形成されている。この
上壁4に沿って作業員等が往来可能になっている。その
ため、上壁4の両脇には手すり5が立設されている。
【0011】各側壁2には、フランジ付の連通トラフ6
…が挿通固定され、これらの連通トラフ6は、図1にお
いて右のものに到るに従って低く設定されて浮遊物を伴
う水を流れやすくしてある。
【0012】図1に示された左右の連通トラフ6,6間
には、スカム除去装置の本体であるトラフ7がその両端
のフランジを前記フランジに止め付けることで横架され
ている。このトラフ7は、図3にその詳細な横断面形状
が示されているように、前端に垂直な面を備えたL字形
をした角樋状のもので、その前面と上面が開放状になっ
ているとともに、後部上端には後向きあるいは前向きの
補強フランジ8が形成されている。
【0013】トラフ6の前側には、左右両端に備えた回
転軸9を介して上下に揺動可能なように堰10が支持さ
れるとともに、同堰10の基部底面とトラフ7との間に
は、前部シール11が設けられ、堰10の両端に備えた
側板12とフランジ13との間には、フランジ13側か
ら突出する図1の側部シール14が当て付けられてい
る。尚、堰10は自ら浮上復帰可能な中空型であるが板
状でもよい。こうして堰10が一定時間帯水面15より
下がることで、水面上の浮遊物(スカム)を呑み込み、
浮上することで浮遊物の呑み込みを停止する。
【0014】こうしたスカム除去装置は堰10を上下駆
動するため、図1に示すように、フランジ13に側方突
出状のアーム軸17を備え、同軸17には、上下揺動す
るようにアーム18がその中間部を介して取り付けられ
ている。アーム18は、先端に孔付の係脱板19を備え
ている。堰10側には、一方の側板12の内面あるいは
外面に軸が取り付けられ、同軸を介して連動ロッド20
の基部が回転自在に取り付けられている。
【0015】連動ロッド20は、前記係脱板19の孔に
上下動自在に通され、アーム18が略水平を維持する時
は連動ロッド20が係脱板19の孔内を自由に上下する
ことから堰10が水位変動に追従する一方、アーム18
先端が下がることで連動ロッド20が前記孔に係合して
ロッド20を押し下げて堰10をも下げるものである。
アーム18が上がってくると、連動ロッド20と係脱板
19との係合が解除されて堰10の浮上力とともに堰1
0は浮上しかつ前記追従可能な状態に戻される。
【0016】尚、他方の側板12には池上から操作可能
な手動レバー21を差し込むことのできるレバーパイプ
22が突出して設けられている。同レバー21が操作さ
れる際には、例えば、堰10から連動系統の適宜個所の
連動状態をピンを抜く等して断切操作する。
【0017】沈澱池1のスカム除去装置の一側端上に対
応するコーナーには、架台24が設けられ、同架台24
には、駆動源25が固定されている。同駆動源25は、
例えば、バッテリーを電源として油圧あるいは電動式で
作動するリニア・アクチュエータが用いられている。同
駆動源25の作動ロッド26は、架台24から下方に伸
び、その下端が前記アーム18の後端に上下動自在に連
結されている。
【0018】尚、作動ロッド26とアーム18との間に
は作動に遊びが設けられており、例えば、軸上に上下1
対の座金のようなものが設けられ、これらの間がアーム
18の上下寸法よりも少し長く設定されることで遊びが
設けられる。この遊び量は大小に調節自在であるととも
に個別にも調節自在である。
【0019】そして、池上には、適所を介してソーラー
発電装置28が設置されている。同装置28は、設置台
29とソーラーパネル30からなるとともに、設置台2
9内にはバッテリーが内藏されて前記駆動源25まで配
電コード31で接続されている。
【0020】こうした構成は、各沈澱池のスカム除去装
置毎に1台のソーラー発電装置28が設けられている
が、複数の沈澱池のスカム除去装置にも1台のソーラー
発電装置28から配電可能にしてもよい。この場合、配
電コードは池上を通すことができるし、また、図1に仮
想線で示すように、連通トラフ6内を通じて配電するこ
ともできる。さらに、連通トラフ6は、既設の側壁2を
1回り大きく穿孔する(はつる)ことでモルタル等で埋
設されるが、その際の穿孔と連通トラフ6との空間を通
じてパイプを通しておいて、これを配電コードの通し孔
としてもよい。また、連通トラフ6の外周あるいは内周
面長手方向に沿ってパイプ等のコード通し手段を付設し
ておいてもよい。
【0021】また、池上の手すり5を利用してソーラー
発電装置33を装備してもよい。この場合、上からみて
直交する関係のコーナーの隣合う両面にソーラーパネル
を装備すれば、太陽の角度が変わっても対応できる。さ
らに、図1の右側に示したように、同コーナー上に三角
形あるいは四角形をしたソーラー発電装置35を設置し
てもよい。同装置35と前記装置33とを組み合わせて
もよい。また、手すり5の長手方向中間部分にソーラー
発電装置37を設置してもよい。勿論、沈澱池1自体の
コーナー部分にソーラー発電装置38を備えてもよい。
【0022】さらに、手すり5の対向する間を介して支
柱39を立設し、同支柱39の上端にソーラー発電装置
40を構成してもよい。また、スカム除去装置の例え
ば、トラフ7上にソーラー発電装置42を水平状に配備
してもよい。この場合、複数枚のうち1枚でもよく、複
数枚にして他のスカム除去装置にも配電可能にしてもよ
い。図3のように、補強フランジ8上に設置台43を固
定し、その上にソーラーパネル44を配し基部にバッテ
リー(内装型にしてもよい)45を配して構成してもよ
い。この場合、ソーラーパネル44は仮想線のようにト
ラフ溝上を覆うように前伸出状に設けてもよい。
【0023】設置台43は、前後2枚の板46を備えて
その間にスペーサ47を介することで止着具48で固定
するようにしてもよいし、設置台43をトラフ7に溶接
した基板に脱着自在にして設置してもよい。尚、図3に
おいて、ソーラーパネル44の一部に通孔44aを形成
してその上の換気装置44bにより発生する特有の臭い
を上方に抜き出すようにしてもよい。この場合、活性炭
内蔵の消臭装置44cを付設してもよい。トラフ7に
は、フランジ13と同トラフの背板との間で平面L字形
をなす個所があるが、この個所を利用してL字アングル
材のステーを沿わせて固定して上向きに立設し、これに
ソーラー発電装置を設置してもよい。
【0024】さらに、ソーラー発電装置は、トラフ7の
背板前面に沿って設置してもよい。また、図3に仮想線
で示すようにトラフ7の背板上端付近から堰10に向け
て斜め下がり状にソーラーパネル49を備えてもよい。
さらに、側板12からステーを突設し、これを介してソ
ーラー発電装置を構成してもよいし、フランジ13を介
してソーラー発電装置を構成してもよい。また、堰10
自体からステーを立設してソーラー発電装置を構成して
もよい。連通トラフ6の外面を介してソーラー発電装置
を構成することもある。
【0025】さらに、駆動源25あるいは架台24の上
面を介してソーラー発電装置を構成することもある。す
なわち、スカム除去装置およびそれに関連する個所の全
ての面を介して直接あるいは間接的にソーラー発電装置
を構成することができる。また、図1に仮想線で示すよ
うに、ポンプ32を駆動してノズルから水を噴射して水
面上の浮遊物をスカム除去装置の方向に押し寄せるよう
にした場合、同ポンプ32をソーラー発電装置で駆動す
ることもできる。
【0026】図2は回転式のスカムスキマー51の上方
にソーラー発電装置52を構成したものである。この場
合のステー53は端壁3からでもよく、また、スカムス
キマー51自体から突設してもよい。勿論、端壁3の面
自体に構成してもよい。さらに、スカムスキマー51の
開口54を蓋設するようにソーラー発電装置を構成して
もよい。
【0027】図4は他の水処理設備、すなわち、越流堰
56の清掃装置57についての実施形態を示す。同装置
57は、機体58を走行輪59…で黒矢印方向と白矢印
方向に往復駆動されるように備え、同機体58に複数の
ブラシ状の清掃具60…を垂設して清掃面にバネSで圧
接しながら走行可能とされている。機体58上には、走
行輪59を連動可能な駆動モーター61と図示しないバ
ッテリーとを装備してある。機体58からのステーを介
して上方にはソーラーパネル62が装備されている。同
ソーラーパネル62は、屋根型で雨水等で洗浄しやすい
ようになっている。55は回転切換用進退ロッドで、同
ロッド55は越流堰56の長手方向に進退可能なように
機体58に支持されており、黒矢印の方向に走行して越
流堰56側に対向して設置した切換ストッパ(図示省
略)に当たることでAの力を受けて移動する一方、白矢
印の方向に走行して越流堰56側に対向して設置した他
の切換ストッパ(図示省略)に当たることでBの力を受
けて反対方向に移動するようになっている。これをモー
ター回転切換用のスイッチSWを介してモーター61を
正逆に回転制御するようになっている。尚、ソーラーパ
ネル62を図5に示すようにステー63により越流堰5
6等の固定側に固定式に設けてもよい。
【0028】図6は、沈澱池1を長手方向手前から斜め
にみたもので、同沈澱池1の底壁中央には単軌道式のガ
イドレール65が設けられ、同ガイドレール65に沿っ
て往復走行可能に機体66が構成されている。同機体6
6からは両脇にスクレーパ67が張出し、同スクレーパ
67が垂直姿勢(掻寄姿勢)と水平姿勢(復帰姿勢)と
に切り換えられるようになっている。これは単軌道式を
採用する汚泥掻寄装置であり、同装置からは上方にポー
ル68が立設されてその上端である水面69上にあるよ
うにソーラー発電装置70が構成されている。
【0029】配電はポール68内を通じてなされる。前
記機体66内には、水中モーターに減速機を組み合わせ
たものが駆動源とされ、走行輪を駆動するとともにスク
レーパ67を姿勢変換可能にしている。尚、水面浮上式
にソーラー発電装置を構成し、汚泥掻寄装置とともに追
従して往復運動するようにしてもよい。
【0030】図7は、円形沈澱池の中心の回転軸72か
らスクレーパ73を張り出し、同スクレーパ73を越流
堰74上で自走するように駆動源付の走行装置75を備
えるとともにスクレーパ73上を介してソーラー発電装
置76を構成したものである。77は固定式のトラフを
備えたスカム除去装置であり、勿論、ソーラー発電装置
76は、池上に設置したり、中央のセンターウエル78
を介してその外周面や内周面、さらには歩廊79回りに
配してもよい。従来のように回転軸72をモーターで駆
動する方式の場合の同モーターの駆動用にソーラー発電
装置を構成することがある。
【0031】図8は、フライト式汚泥掻寄装置81を駆
動する駆動装置82を覆うカバー83の外面にソーラー
発電装置84を構成したものである。
【0032】図9は、曝気源86を水中に装備した曝気
槽87の上面を覆う覆蓋88上面にソーラー発電装置8
9を装備したもので、手すり90に同発電装置89を装
備してもよい。これにより、曝気源86及び排水ゲート
91用開閉駆動源92を運転可能にしてある。
【0033】図10から図15までに示す実施形態は、
スカム除去装置の堰をフライトで連動させて上下駆動
し、特に、水位追従式の堰を構成したものをここで同時
に開示するものである。図13に示すように、101は
沈澱池の水面で、図10に実線で示す標準水位を常とし
仮想線で示す上下水位との間で変動する。
【0034】同水面101下には、図13に示すよう
に、単軌道式とは異なるチェーンフライト式の汚泥掻寄
装置が構成されている。同汚泥掻寄装置は、池底102
から水面101近くを水平に通過して斜めに下がって池
底102まで戻るように循環運動するフライト103を
備えている。このフライト103は、チェーン104で
駆動される。
【0035】フライト103には、長手方向略中間から
立設されたブラケット105を介してその上端にローラ
ー106を備えている。池底102よりやや上方でロー
ラー106が通過する軌道より少し上方には、池幅方向
に長手方向を向けて両端支持された回転パイプ107が
設けられている。
【0036】この回転パイプ107には、図19に詳し
く示すように、ローラー106の進行方向側に伸びたパ
イプ状あるいはロッド状の倣いカム108がローラー1
06に対向するように、また後方側には連動レバー10
9を備えたアームが取り付けられている。倣いカム10
8は、下向きに突出状をなすように屈曲して形成されて
いる。この倣いカム108は、回転パイプ107に固着
した第1ブラケット110に倣いカム108側の第2ブ
ラケット111を当てがうとともに止着具112…によ
り両者を締め付けることで取り付けられており、これは
構造的に簡略化したものになっている。
【0037】尚、倣いカム108の基部内には補強ロッ
ド113が挿通固定されている。また、連動レバー10
9は、下がって一定のところでストップされるようにな
っているが、そのストッパ114は、側壁に装着される
軸受ブラケット115から垂設される1対のボルト11
4aとその下端間に固着された当たりバー114bとで
構成されている。これは増強されたものである。116
はレバー109の振れ止め部材である。
【0038】倣いカム108は、連動レバー109より
も重く、従って、自然な状態では矢印のように下向きの
モーメントが働いているので、連動レバー109に連結
された連動ロッド118を持ち上げるようにする。
【0039】一方、スカム除去装置の本体側は水面上に
位置する固定式のトラフ120を備える。同トラフ12
0は、図10に示すような断面形状になっており、底板
部120aと背板部120bをL字形になるように備
え、背板部120bの上端に補強フランジ120cを備
える。また、底板部120aの前端部からは垂直上方に
前板部120dが設けられ、前板部120dの上端から
は、内方斜め上方には取付板部120eを備える。
【0040】トラフ120は、図11、図12にも示す
ように、左右両端に取付フランジ121を備える。同フ
ランジ121は、トラフ120内に通じる連通口122
を備え、連通トラフ123のフランジ124にそれぞれ
止着具125…により連結される。連通トラフ123
は、沈澱池の側壁にハツリにより形成した大きめの通口
に通されてコンクリートにより埋め込み固定される。
尚、トラフ120は、スカム水を流す方向に僅かに下が
り傾斜している。
【0041】取付フランジ121は、図10に示すよう
に、軸受部127が設けられている。軸受部127は、
左右に配され、それぞれには、堰128の両端に固定し
た側板129の基部から突出する回転軸130が挿通さ
れて回転自在になっている。この回転軸130は、軸受
部127を固定支持する吊持金具131により上下前後
に移動調整可能になっている。
【0042】堰(堰き止め部)128は、前端が角形で
後端が丸形の中空で偏平な四角筒になっている。同堰1
28の前面には、図11に示すように、大きなスカムを
通過させる凹溝132aを備えた前板132が上下調節
可能に止め付けられている。側板129は、径の大きな
円弧部とそれより少し小さい径の円弧部からなる変形扇
形をしており、取付板部120eと堰18の基邪底面と
の間には、変曲ゴム板製の前面シール134が装着され
る一方、フランジ124からは側板129に向けてシー
ル受135が突設され、その間に挟まれた側面シール1
36は、側板129に常時接触するように受135から
突設されている。
【0043】一方の側板129の外面には、図10に示
すように、移動調節自在な調節板137が取り付けられ
ている。トラフ120の一方のフランジ121前後間に
は、固定板139が取り付けられ、同固定板139に
は、トラフ120の長手方向に軸中心を向けた支点軸1
40が挿通固定されている。支点軸140の回りには、
回転筒141を介して水平な連動アーム(作動部材)1
43が上下揺動自在に支持されている。
【0044】連動アーム143の後端には、手動レバー
144を差し込む筒体145が設けられているととも
に、その底面には、連動アーム143を常に後下がりの
方向に付勢するウエイト146が取り付けられている。
このウエイト146は、その量を可変にしたり、移動調
節自在にすることができる。また、連動アーム143に
対向するトラフ120側には、同アーム143を水平に
規定するためのストッパ147が設けられている。
【0045】連動アーム143は、図11に示すよう
に、フランジ121の内側方にあって同フランジ121
に当たらないようになっているとともに、その前端に
は、軸150を介して係脱アーム151が上下揺動自在
に設けられている。係脱アーム151は、連動アーム1
43に対して常時前下がりの方向に付勢するようなウエ
イト機能を併せ持つ。
【0046】係脱アーム151の先端には、割ピン(図
示省略)などにより左右に移動調節可能なように円筒状
の連動軸152が回転自在に挿通され、その外端の通孔
153を介して連動ロッド118の上端が上下動自在に
挿通されている。連動ロッド118は、図13に示すよ
うに、その下端が連結軸155を介して連動レバー10
9の一端に回転自在に結合される一方、その上端は前記
のように差し込まれている。
【0047】また、連動ロッド118は、上部にねじ軸
156を備え、同ねじ軸156の回りに、間隔を調節自
在な遊びを形成するための上・下ねじ筒157,158
がねじ付けられている。ねじ筒157の各下端には、当
て板159,160が一体に設けられている。尚、連動
ロッド118の上端には、操作ナット161が止め付け
られ、松葉ピン162を抜いた状態で、同ナット161
を池上から左右にねじることで、前記間隔が変えられる
ようになっている。そのため、連動ロッド118の軸上
には、筒体163が止め付けられるとともに、同筒体1
63内でねじ軸156の下端の溶接ナット164が回転
自在とされている。
【0048】係脱アーム151と堰128との間には、
堰128に水位追従を許したり押さえ込んだりするため
の係脱機構が構成されている。この機構は、受板166
と係脱歯板167および係脱ロッド168とを備える。
【0049】受板166は、図12にその平面形状を示
すように、L形をした板で、L形の一方が係脱アーム1
51の中間底部に溶接一体化されL形の他方が後方に向
けられている。同受板166には、長孔状の通孔170
が明けられるとともに、その上面には、通孔170を挟
むようにして前後1対の係脱歯板167が前後に移動調
節可能に止着具171により止め付けられている。両歯
板167の対向する間隔は、係脱ロッド168の直径よ
りも少し大きくなっている。
【0050】係脱ロッド168は、ねじ軸173と上・
下ねじ筒174,175がロックナット176付として
構成されている。このロッド168の下端が調節板13
7に連結されている。
【0051】図10〜図12および図13は同様の水位
追従可能な状態を示し、図14は係合に入った状態を示
し、図15は係合し堰を押さえ込む状態をそれぞれ示し
ている。図13に示すように、ローラー106が矢印方
向に微速で進行してくる間、倣いカム108の重さで連
動ロッド118が押し上げられ、これにより、下の当て
板160が係脱アーム151を押し上げるとともに連動
アーム143がストッパ147で止められることで、図
10および図13のように連動アーム143および係脱
アーム151が共に水平な状態になる。この水平な状態
を得るため、図10に仮想線で示すように、ステー17
8に上下調節可能な水平ストッパ179を備えて受板1
66に当たるようにしてもよい。
【0052】この状態では、係脱ロッド168が垂直で
係脱歯板167の端面も垂直であるので、双方は係合す
ることなく上下動自在な状態にある。従って、図10の
ように水位変動があっても堰128はそれに追従運動す
る。一方、図14に示すように、ローラー106が倣い
カム108を押し上げ始めると、連動ロッド118が矢
印方向に下げられる。これにより、下側の当て板160
も下がることで、ウエイト146で水平を維持する連動
アーム143を残して係脱アーム151のみが前下がり
の状態になり、アーム151が前下がりになると、その
上の係脱歯板167も斜めに変動し、これにより、係脱
ロッド168と係合するようになる。
【0053】係脱ロッド168は、従来では一側にのこ
歯を備えたものであったが、この実施形態では通常の丸
軸状のままのものである。係脱ロッド168を丸軸状の
ものにしても実験の結果係脱歯板167との係合は確実
に得られることが確認されるとともに、同ロッド168
が非常に安価にも済むものである。只、係脱歯板167
も係脱ロッド168も交換自在な構成にはしてある。
【0054】ローラー106が図15のように大きく倣
いカム108を蹴り上げると、連動ロッド118が当て
板159を介して係脱アーム151を引き下げ、これに
より、前記係脱状態にあるので連動アーム143をも引
き下げると同時に係脱ロッド168を介して堰128を
押し下げる。その結果、水面上の浮遊物を呑み込む。ロ
ーラー106が倣いカム108を通過すると、倣いカム
108の重さや堰128の浮上力さらにウエイト146
等の復帰力等により係脱アーム151および連動アーム
143が共に復帰する。連動アーム143が水平に戻さ
れるとともに係脱アーム151が当て板160で押し上
げられることで、前記係合が解除されるて係脱アーム1
51が元の水平な非係合状態になる。
【0055】尚、連動アーム143はウエイト146で
水平に規定されるが、係脱アーム151の方は、正確に
水平にならないこともある。この場合には、前記のよう
に当て板、特に下側の当て板160の高さを調節して連
動軸152の底面にもってくることにより水平に調節す
ることができる。尚、前記実施形態では、池底に倣いカ
ムを配置したが、水面近くに倣いカムを配置して同様の
構成をしてもよい。
【0056】図16ないし図18は、堰128が下がり
過ぎたりあるいは上がり過ぎたりした場合の制御機構を
示している。堰128が水面よりも下がり過ぎると堰上
を水が通過するため、浮上しにくくなる。一方、上がり
過ぎると前方からの水圧が大きく作用するため戻りにく
くなる。そのことに対処するため、トラフ120の右
(あるいは左)端付近にブラケット180を固定し、側
板129にもブラケット181を備え付けるとともに、
ブラケット180には制御軸182の基部を回転自在に
取り付け、ブラケット181には、受筒183に回転自
在な回転筒184を備えてその孔185に前記制御軸1
82を挿通してある。
【0057】制御軸182は、鍔187付の第1・第2
調節筒188,189をねじ軸190外周にねじ込み、
両鍔187を個別に移動調節可能にしてある。そして、
筒188,189の外周には、回転筒184を境にして
前後にそれぞれバネからなる反発手段190,191が
設けられている。
【0058】例えば、図18に示すように、堰128が
下がり過ぎると、反発手段190が圧縮されて反発し、
堰128を浮上方向に付勢することで浮上を促す。
【0059】尚、反発手段190,191は、通常の作
動範囲ではバネ力が作用しないように設定してある。
【0060】図20に示す実施形態は、前記したソーラ
ー発電装置についての他の例で、ソーラーパネル200
の受板201を裏板202により内部に空間が存するよ
うなものにし、同空間内に端子箱203を装備するとと
もに、裏板202を利用してその表面に模様や絵画、広
告や標示文字などを付すようにしたものである。204
…は設置のための取付孔である。
【0061】図21は、傾斜配置するソーラーパネル2
06の背部の支持枠207の縦支柱208を手すりを兼
用するものとし、同手すりを池側縁部に固定するように
したものである。
【0062】図22は、沈澱池等の処理池に覆蓋210
を備えるものにおいて、同蓋210を水平を基準にして
好ましい20〜30度に傾斜させるとともに、その上が
り側に手すり211…を配したものである。
【0063】図23は、家屋の側壁に設けられるソーラ
ーパネル213を傾斜配置してソーラー発電が効率化す
るようにしたものである。
【0064】図1〜図9ならびに図20〜図23までの
実施形態において、ソーラーパネルには、別設した反射
手段からの太陽光反射光を間接的に当てて、同ソーラー
パネルに当たる本来の太陽光と組み合わせて作用させる
ことができる。
【0065】図24は、車輪220を機体221に備え
た無線(遠隔)操縦式の車両に関するもので、その上部
にソーラーパネル222を備えて走行可能であるととも
に、例えば、野球場、テニスコート、道路などの地面均
し用の車両として利用することができるものである。同
機体221の後部には、回転ブラシ223が昇降可能な
リンク機構224により装備されている。この昇降もソ
ーラー発電装置によりなされる。また、競技場のライン
引きにも使用される。
【0066】図25は、機体後部に均し用ブラシ226
を備えてリンク機構224により同じく昇降可能になっ
ている。図26は、洗浄液タンク228を機体221上
に搭載するとともに、道路脇のガードレール229を洗
浄可能なように回転ブラシ230を備えてなる。図27
は、船体232の進行動力としてソーラー発電装置を利
用して遠隔操作も可能なものであり、その先端には、塵
芥バケット233をリンク機構224により昇降可能に
構成してある。
【0067】図28および図29は、ソーラー発電装置
を採用可能な装置についての他の実施形態を示し、同装
置は、沈澱池300内に越流堰301付の排水溝302
を複数本列設したものであり、同排水溝302の長手方
向は、沈澱池300の長手方向(フライト式汚泥掻寄装
置であればフライトの循環する方向)に向けられている
が、沈澱池300の長手方向に直交したものであっても
よい。
【0068】図例では、排水溝302が3本列設されて
いるが、その他の本数でもよい。これらの排水溝302
は、各一端が図33のようにコの字形に閉止状とされ他
端は図示しない端壁303(図28の側壁304に直交
する壁面)の水路に連通している。
【0069】図28および図29に示す実施形態におい
て、305は水面であり、越流堰301を越えて上澄水
が流入する。307はブラケットで、側壁304,30
4の長手方向に複数列設されている。これらのブラケッ
ト307…の上面を介してガイドレール308,308
が側壁304に平行に固定されている。このガイドレー
ル308は、コの字形チャンネル材であるが、アングル
材をL字姿勢あるいは上突出状に配したものにしたり、
I形、H形、口形などにしてもよい。
【0070】310は機体で、同機体310は、平面視
矩形枠状をしており、その長手方向を両側壁304の対
向する方向に向けている。機体310の一側中央には、
駆動源(減速機付)とベベルギアなどを内藏した駆動邪
311が支持枠材312に受け持たれて固定されてい
る。機体310内には、ブレースや他の補強材を入れて
軽量で強度のあるフレームにすることがある。また、同
機体310は矩形の枠状をしていたが、左右に長手方向
を向けた単一の長尺フレームの両端に前後を向くフレー
ムを固着して横向きH形のフレームにして軽量化を図っ
てもよい。
【0071】駆動部311の両側からは駆動軸314が
張り出され、同駆動軸314は可逆回転式とされるとと
もに、機体310に備え付けた軸受315により端部近
くが回転自在に支持されている。駆動軸314の左右両
端には、ガイドレール308上を転動する駆動輪316
が取り付けられている。この駆動輪316に対する転動
輪317は、機体310の後部に軸受315を介して設
けられている。この転動輪317をも伝動手段を介して
駆動可能にしてもよい。
【0072】尚、駆動輪316には、フランジ316a
が設けられているが、同フランジ316a以外に、更に
大きな直径をした外れ防止フランジ316bを備えても
よい。このフランジ316bは、駆動輪316および転
動輪317の双方あるいは一方に備えてもよい。
【0073】機体310からは、複数の越流堰301…
を同時に清掃するための清掃具320…が垂設されて、
機体310の走行により越流堰301…の表裏面に沿っ
て摺動してゆくようになっている。
【0074】図30は、清掃具320の具体的な実施形
態を示す。同清掃具320は、機体310の前後の枠部
に支持軸322を備えて、同支持軸322を中心に回転
自在にL形回転板323が設けられている。同回転板3
23のL形一方の板面からは、ステー324が垂設さ
れ、同ステー324の下端にはブラシ325が取り付け
られている。回転板323とステー324、ステー32
4とブラシ325の各間は脱着自在にしてもよい。
【0075】回転板323には、ブラシ325を越流堰
301の面に一定の力で押さえ付けるようにウエイト3
26が装着され、同ウエイト326は、止着具327に
より回転板323に脱着自在にしてあるとともに、ボル
トを長くしておいて付加ウエイトを装着することも可能
にしてある。ウエイトに代えてバネ等の弾性部材により
押さえ付けるようにしてもよい。
【0076】また、ステー324を弾性変形可能にして
押さえ付けるようにしてもよい。さらに、ウエイトをな
くして、回転板323を支持軸322を中心にして一方
を重くしたものにしてもよい。また、ブラシ325を重
くして、図示とは逆の方向を支点にしてブラシ325を
押さえ付けるようにしてもよい。尚、図29に仮想線で
示すように、機体310上面にソーラーパネル328を
装備してもよい。
【0077】図31に示す実施形態は、一方の側壁30
4のみにガイドレール308を備え付け、同ガイドレー
ル308にホイストクレーンのような走行装置330を
備えたもので、この走行装置330から片持式にアーム
331を延ばしたものであり、同アーム331に複数の
清掃具332…を吊り下げたものである。333はモー
ター、334は走行ローラーである。
【0078】尚、仮想線で示す336は転動ローラー
で、アーム331の先端下部に設けられて排水溝302
上を転動することで清掃具332が越流堰301に安定
に当たるようにすることができる。
【0079】また、係止突起338付機体339をロー
ラー340…により排水溝302上を転動するようにす
るとともに同機体339から清掃具332を吊り下げ、
この装置を個別のものとして各排水溝302について構
成しておき、各係止突起338に前後運動するアーム3
31で進退運動させるようにしてもよい。
【0080】さらに、仮想線のように、側壁304のそ
れぞれにガイドレール308を備えて、それぞれから片
持式にアーム342を延ばしてもよい。
【0081】また、図32に示すように、側壁に平行に
循環駆動されるチェーン344,344を設け、両チェ
ーン344間に同行部材345を横架して、この同行部
材345が越流堰301上で循環駆動されることで同行
部材345から下向きに備えた清掃具が清掃運動をする
ようにしたものである。
【0082】図33および図34は、排水溝302に備
えた越流堰301の表裏面を別の手段で清掃してゆく実
施形態を示している。排水溝302の内部には支柱34
7が立設され、同支柱347からは水平に支持板348
を突出して、同支持板348に複数のローラー349…
を備えたものである。ローラー349…は、越流堰30
1の内周でワイヤーロープ350を駆動するものと、越
流堰301の外周でワイヤーロープ351を駆動するも
のとになっている。
【0083】ローラー349は、溝を有し、この溝にワ
イヤーロープ350,351を巻き回してある。各ワイ
ヤーロープ350,351には、越流堰301の表裏面
を擦るためのブラシ353…が設けられている。354
はモーターで、各ワイヤーロープ350,351をロー
ラー349を介して循環駆動するものである。モーター
354は単一にしてギア等の伝達手段で両ワイヤーロー
プ350,351を連動可能にしてもよい。
【0084】図35に示す実施形態は、排水溝302に
越流堰356を固定するのでなく、排水溝302の外周
に沿ってガイドレール357を固定しておいて、同ガイ
ドレール357に沿って越流堰356を周回させるよう
にし、その途中で内外の清掃具358により越流堰35
6の清掃を行うようにしたものである。359は駆動ベ
ルトで、越流堰356の外面に装着され、図示しない駆
動モーターの駆動ホイールが接触して駆動力を受けるた
めのものである。尚、図31〜35の実施形態において
もソーラー発電装置を採用することができる。又、図4
の清掃具60、図28〜31の清掃具は回転ブラシ式に
してもよい。
【0085】図36に示す実施形態は、自走式越流堰清
掃装置(Vノッチ洗浄機とも称することもできる)40
0を無線コントロール装置により動作制御するようにし
たものである。402,402は沈澱池の側壁で、同側
壁402に直交する端壁であることもある。
【0086】側壁402間には、越流堰403が並列に
配されており、同越流堰403には、Vノッチ404…
が突設されている。前記無線コントロール装置401
は、機体405の前後4点に走行輪406…を備え、同
走行輪406は、駆動部(減速機付モーター)407に
より正逆に駆動されるようになっている。走行輪406
は、4点配置以外に3点あるいは5点以上の配置でもよ
く、クローラ装置でもよいことは勿論である。
【0087】無線コントロール装置は、池上からの送信
機409と機体405に搭載された受信機であるコント
ロールボックス410とで構成され、両者は防水型とさ
れている。コントロールボックス410は、無線コント
ロール装置とシーケンサを内藏し、これにタイムスイッ
チおよび機体前後のリミットスイッチ411を備えて構
成される。
【0088】413は配電盤で、機体405に同時に搭
載されるとともに、上側のソーラーパネル414に接続
されている。そして、越流堰403内を清掃するため、
機体405からはブラシ415…が複数本垂設され、V
ノッチ404を清掃するため、同じく機体405からは
ブラシ415が垂設されている。同ブラシ415は、駆
動部407に連動して回転するタイプや走行力を利用し
て連動回転するタイプなどを採用することもある。
【0089】送信機409は、越流堰清掃装置400に
対して、自動と手動の切り換えが可能であり、自動の場
合、越流堰清掃装置400は、前進と後退ができるとと
もに、リミットスイッチ411の作動で検知される前進
と後退の端部位置ではタイムスイッチが連動して一定時
間帯装置400が停止される。自動から手動へは、例え
ば、処理場の見学がある場合に切り換えられる。尚、前
記停止時間帯は可変式にすることがある。
【0090】側壁402や越流堰403を利用して越流
堰上に被い416付の洗浄ブラシ417を設置してもよ
い。同ブラシ417は、ソーラーパネル414が戻って
きた際にその上面をブラシ洗浄するためのもので、配管
418により同時に水を噴射あるいはたれ流すようにす
ることができる。
【0091】図37は、走行輪406の車軸420を延
長してその端部に回転板421を回転自在に備え付け、
走行輪406の外側面および回転板421の内側面にブ
ラシ422を対向状に配設し、これらブラシ422によ
りVノッチ404の表裏を清掃するようにした実施形態
を示している。尚、車軸420回りに外向きに先細状の
回転受筒424を備えて、車軸420とともに回転する
ようにするとともに、同回転受筒424の外周に、遊転
筒425を備えて常に外向きに滑り出すようにし、この
遊転筒425からブラシ426を垂設して越流堰403
内面に擦れながら進退するように構成してもよい。ブラ
シ受427は、L字形で左右に対象に配されている。こ
の外向きに滑り出す方式によれば、バネなどで強制的に
押さえ付けるものに比べてブラシ426の損耗が少なく
なる。この方式のブラシ426は、前記ブラシ422に
代えて構成してもよい。
【0092】図38は、車軸429の外周にカム突起4
30を備え、その外周に、四角筒状をした揺動筒431
を備えるとともに、同筒431の下部にブラシ432を
備えたもので、車軸429とともにカム突起430が回
転してゆくことで、揺動筒431の上部角部を介してブ
ラシ432が回転され、一定以上の回転により角部から
カム突起430が外れて元の状態に戻るようになってい
る。これにより、ブラシ432は半強制的に揺動しなが
ら進退することになる。尚、車軸429の外周に四角や
三角の筒を固着してカム突起とし、更にその外周に前記
揺動筒431を相対回転可能に設けて同様の揺動方式に
してもよい。
【0093】図39および図40は、側部越流堰43
4,434間に複数本の中間越流堰435…を配したも
のにおいて、これらのVノッチ436…を同時に清掃し
てゆく装置についてのものである。この装置は、側部越
流堰434,434にわたるような長い1本の機体43
7(例えば、H形鋼や角パイプなど)の両端から下向き
に側板438,438を垂設し、これらの側板438の
各内側前後位置には、ローラー439…が4点配置とな
るように配備されている。これらのローラー439は、
側部越流堰434の上端面をガイドにして転動してゆく
ようになっている。
【0094】ローラー439の前後一方のものが駆動側
で、他方が遊転側である。駆動側のローラー439は次
のようにして連動される。すなわち、機体437の左右
間前側に突設された受板440上には駆動部(減速機付
モーター)441が搭載され、同駆動軸にはスプロケッ
ト442が設けられる一方、両側板438間に回転自在
に横架された伝達軸443の中間にも他のスプロケット
444が設けられており、これらスプロケット442,
444により駆動部441から伝達軸443に動力が伝
達されるようになっている。伝達軸443は正逆に回転
される。
【0095】伝達軸443の両端には、スプロケット4
45が設けられ、前側のローラー439の軸上に備えた
スプロケット446に伝達可能になっている。これによ
り、駆動部441の回転により、ローラー439…が連
動される。機体437の下方には、両側板438間に回
転自在に横架された回転軸447が設けられ、同回転軸
447は、伝達軸443の一端に備えたスプロケット4
48と、回転軸447の一端に備えたスプロケット44
9との間のチェーンにより連動する。
【0096】回転軸447上には、各Vノッチ436を
左右から挟むようにして回転ブラシ450…が設けられ
てVノッチ436の表裏を清掃してゆくようになってい
る。尚、受板440の後にも他の受板452が設けら
れ、同受板452上には、配電盤453およびコントロ
ールボックス454が設けられて無線で自動および手動
の走行切り換え操作が可能であるとともに、機体437
上には、ソーラーパネル455が搭載されている。ま
た、側板438の下端には、4点配置としてサイドロー
ラー457…が装備されて側部越流堰434の内面に沿
って軌道を修正しながら転動するようになっている。
【0097】駆動部441が一方向に駆動されると、ス
プロケット444からスプロケット442を介して伝達
軸443に動力が伝達され、スプロケット445からス
プロケット446を介してローラー439が駆動され
る。これにより、機体437が一方向に駆動される。そ
の際、伝達軸443からは、スプロケット448からス
プロケット449を介して回転軸447に動力が伝達さ
れ、これにより、回転ブラシ450…が同時駆動されて
側部・中間越流堰434,435の各Vノッチ436を
清掃してゆく。駆動部441が逆回転駆動されると、機
体437は反対方向に進行し、前記と同様に、越流堰4
34,435のVノッチ436が回転ブラシ450…に
より清掃されてゆく。
【0098】尚、図39に仮想線で示すように、機体4
37は、単一本式であったが、四辺枠形あるいはそれに
類似する形状になっていてもよい。
【0099】図41は、ローラー458を左右離間式に
し、これらのローラー458間にスプロケット459を
同行回転するように挟んで設けて動力伝達するようにし
てもよい。
【0100】図42のように、駆動部の軸461にスプ
ロケット462を取り付けて、ローラー463側のスプ
ロケット464との間に掛けたチェーンによりローラー
463を駆動するようにしてもよい。この場合、ローラ
ー軸465を左右間に横架して同軸465がブラシの軸
となるようにしてもよい。466は機体である。
【0101】尚、図40に示す駆動部441の出力軸の
スプロケット444からチェーンを介して機体437の
下方のドライブ軸を連動するようにし、同ドライブ軸に
より、ローラー439を駆動するようにしてもよい。こ
の場合、同ローラー439に回転ブラシを付したり揺動
式ブラシを垂設してもよい。また、機体437からブラ
シを垂設したりしてもよい。他の実施形態においても同
様にいえるが、図37に示すような回転ブラシ及び垂設
式ブラシの組み合わせ式にすることができる。
【0102】図43は、機体468の側板469に駆動
部470を装着して、ローラー471のローラー軸47
2をダイレクトに駆動するようにしたものである。同ロ
ーラー軸472には、回転ブラシを装備してもよく、ま
た、垂設式のブラシを固定式あるいは前記のような揺動
式として機体468から垂設してもよい。
【0103】また、機体468の底面に駆動部とベベル
ギアなどによる両側出力軸方式の変換機構を装備し、左
右に向けて突出するドライブシャフトにより左右のロー
ラー471を駆動するようにしてもよい。尚、他の実施
形態でも同様にいえることであるが、ローラーはソリッ
ド型のゴムあるいはプラスチックであってもよい。
【0104】尚、図44は非回転ブラシ474を回転調
節軸475の外周に装備したものである。ブラシ474
は矢印のように清掃面476に一定の力で押さえ付けら
れながら進退するので摩耗する。この摩耗に対し、定期
的に、回転調節軸475を回転させてブラシ474の新
規な面が清掃面476に接触するようにすることによ
り、清掃効果を上げることができる。同ブラシ474
は、仮想線のように、四角や六角形、楕円にしてもよ
い。
【0105】
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ので、設備の簡略化が図れるとともに施工などの作業全
般が非常に簡素化されるようにした水処理設備を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態であるソーラー発電式ス
カム除去装置の斜視図。
【図2】スカムスキマーにソーラー発電方式を適用した
実施形態を示す断面模式図。
【図3】スカム除去装置上にソーラー発電装置を構成し
た実施形態を示す断面図。
【図4】越流堰清掃装置にソーラー発電方式を適用した
実施形態を示す斜視図。
【図5】ソーラー発電装置を越流堰に固定した実施形態
を示す断面図。
【図6】汚泥掻寄装置にソーラー発電装置を構成した実
施形態を示す斜視図。
【図7】円形沈澱池にソーラー発電装置を構成した実施
形態を示す平面図。
【図8】フライト式汚泥掻寄装置にソーラー発電装置を
構成したものを示す側断面図。
【図9】曝気槽にソーラー発電方式を採用したものを示
す断面模式図。
【図10】水位追従型スカム除去装置の横断面図。
【図11】図10の要部正面図。
【図12】図10の要部平面図。
【図13】水位追従状態の動作説明図。
【図14】係合状態を始めた状態を示す動作説明図。
【図15】堰押し下げ状態を示す動作説明図。
【図16】堰制御機構の側断面図。
【図17】図16のX−X線断面図。
【図18】図16の動作説明図。
【図19】池底駆動系の斜視図。
【図20】ソーラーパネルの裏面を標示に利用した他の
実施形態を示す斜視図。
【図21】ソーラーパネルの支持構造の一部を手すりに
利用した実施形態を示す斜視図。
【図22】処理池の覆蓋にソーラーパネルを装備し傾斜
した実施形態を示す側断面図。
【図23】家屋にソーラーパネルを装備した場合のパネ
ルを傾斜配置した実施形態を示す模式図。
【図24】無線(遠隔)操縦式の車両に関する実施形態
の側面図。
【図25】無線(遠隔)操縦式の車両に関する他の実施
形態を示す側面図。
【図26】ガードレール洗浄車についての実施形態を示
す側面図。
【図27】塵芥処理船についての実施形態を示す側面
図。
【図28】越流堰清掃装置の平面図。
【図29】越流堰清掃装置の断面図。
【図30】越流堰清掃装置の要部斜視図。
【図31】越流堰清掃装置の他の実施形態を示す縦断面
図。
【図32】越流堰清掃装置の他の実施形態を示す平面
図。
【図33】越流堰清掃装置の他の実施形態を示す平面
図。
【図34】図33の装置の正面図。
【図35】越流堰清掃装置の他の実施形態を示す平面
図。
【図36】無線コントロール方式の越流堰清掃装置を示
す側面図。
【図37】Vノッチを回転ブラシで清掃する実施形態を
示す断面図。
【図38】揺動式ブラシの実施形態を示す断面図。
【図39】越流堰清掃装置の他の駆動方式のものを示す
平面図。
【図40】図40の実施形態の縦断面図。
【図41】ローラー間にスプロケットを構成した実施形
態を示す断面図。
【図42】他の駆動方式を示す模式側面図。
【図43】ダイレクトドライブ式の清掃装置を示す縦断
面図。
【図44】非回転ブラシの他の実施形態を示す横断面
図。
【符号の説明】
1…沈澱池 25…駆動源 28,33,35,37,
38,40,42,44…ソーラー発電装置 56…越
流堰 57…清掃装置 60…清掃具。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源に供給される電力がソーラー発電
    に基づくものになっている水処理設備。
  2. 【請求項2】 請求項1において、駆動源が、沈澱池、
    曝気槽などに設置され堰部の動作により水面上の浮遊物
    を呑み込んだり堰き止めたりするスカム除去装置の前記
    堰部動作用のものである水処理設備。
  3. 【請求項3】 請求項2において、ソーラーパネルが、
    スカム除去装置に構成されるスカム呑み込み用の流路上
    に同流路を覆うように設けられている水処理設備。
  4. 【請求項4】 請求項1において、駆動源が、清掃手段
    を備えて越流堰外面の付着物を除去しながら走行するた
    めの越流堰清掃装置の少なくとも前記走行用のものとさ
    れている水処理設備。
  5. 【請求項5】 請求項1において、駆動源が、沈澱池等
    の池底で往復走行される汚泥掻寄装置用のものである水
    処理設備。
JP29311697A 1997-06-30 1997-09-17 水処理設備 Pending JPH1170380A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100922298B1 (ko) 2007-11-07 2009-10-16 한국수자원공사 정수장 침전지 벽면의 부착조류 및 스컴발생 저감장치
JP2012024748A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Fujiwara Sangyo Kk スカム除去装置
CN102553873A (zh) * 2012-03-27 2012-07-11 还玲华 太阳能组件表面清洁装置
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