JP3915088B2 - 沈澱汚泥の排泥装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生活廃水,工場廃水等の汚濁液中の沈澱性物質を沈澱槽内にて沈澱分離し、沈降した沈澱汚泥を掻き寄せ排出するようにした沈澱汚泥の排泥装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近時、産業の集中化や大規模化による産業廃水の増大、人口の都市への集中による生活廃水の増大と、下水道整備の立ち遅れなどから、河川、湖沼、海洋などに自然の受容能力以上の廃水が流入し、水質汚濁が急速に進み、水道原水、工業用水の汚濁、漁業や農業への被害が多発し、更にこの水質汚濁が直接人命にかかわる深刻な事態まで招き、廃水の適当な処理が急務となっている。
【0003】
従来の水質汚濁を取り除く代表的な処理手段は、長方形の沈澱槽内の長手方向に向けて水面から水中底面を通過するようにエンドレスに駆動回動されるところの、平行な二本のチェーンに定間隔で汚泥掻き寄せ用のフライトを架橋状態に取付けた沈澱汚泥除去装置を装備させ、該装置のフライトにより沈澱槽内の沈澱汚泥を一方向に掻き寄せて除去するようにした沈降分離方式の沈澱槽(チェーン式汚泥掻き寄せ装置)が周知であり、現在においても利用されている。しかし、構造が複雑で設備費が高く、また使用部品が多いことから、補修に多額の費用と時間を必要とする点に問題があった。
【0004】
このため上記のような問題を解消して、前記従来装置に比べて構造が簡単で設備費も安く、また使用部品も少なく、しかも補修の必要が生じた場合も比較的低い費用と短時間で修復使用できるように改良した沈澱汚泥の排泥装置が発明され、刊行物、見本市、実施設備等で公知となっている。
【0005】
比較的最近の先行技術を刊行物及び型録によりを例示するならば、刊行物では、特公平5−57007号公報、特開平6−72691号公報、特開平7−232006号公報、特開平2000−354706号公報等に記載の装置があり、また出願人において収集した型録で例示するならば「沈澱槽システム・レシプロ式かき寄せ機(コレクターZ・・登録商標)」(旭テック株式会社)を例示することができる。
【0006】
前記刊行物公知の改良に係る沈澱汚泥の排泥装置は、いずれも台車の移動手段及び掻き板(スクレーパ若しくはレーキ板又は掻き寄せフレーム)の姿勢制御手段を、電動機で駆動されるドラムに巻取る牽引ロープで引き動かすロープ巻取り駆動装置としたもの(以下、ロープ式汚泥掻き寄せ装置)又はこれを前提とするものである。
【0007】
上記従来のロープ式汚泥掻き寄せ装置は、より以前に公知となっている、平行な二本のチェーンに定間隔で汚泥掻き寄せ用のフライトを架橋状態に取付けた沈澱汚泥除去装置(チェーン式汚泥掻き寄せ装置)と比較すると、構造が簡単で設備費も安価で、また使用部品も少なく、さらに補修の必要が生じた場合も比較的低い補修コストが安く短時間で修復することができる点において、以前のチェーン式汚泥掻き寄せ装置の問題点を解消するものではある。しかし、未だその程度は低いものであり、また牽引ロープに付着した汚泥が、牽引ロープを槽外のドラム巻取ることにより引出されるために臭い公害のある環境とするものであった。
【0008】
すなわち、長方形の沈澱槽の外部にドラムを具備するロープ巻取り駆動装置を配備し、その牽引ロープを沈澱槽内の底面に設置される汚泥掻き寄せ部のシーブに掛け回して、汚泥掻き寄せ部に往復動を付与するようにするだけでなく、掻き板の姿勢を制御したり、汚泥掻き寄せ部を吊り上げたりするためのシーブやロープが必要となるなど、装置構造が複雑であり、製作、組立、設置作業等に必要なコストが高くなるだけでなく、牽引ロープ或いは掻き板制御用ロープが沈澱槽内を移動して、浮遊沈澱物の攪拌する結果となったり、これら汚泥が付着した牽引ロープ或いは掻き板制御用ロープを、外部のドラムに巻き取ることから、牽引ロープに付着した汚泥による悪臭が大気中に放散されることによる。
【0009】
しかも、汚泥掻き寄せ部を沈澱槽の底面に沿う同一ライン上に往復動させるものについては、掻き板によって少なからず沈澱汚泥を攪拌することから、沈澱汚泥の沈澱時間の遅延を招いて汚泥排出能率を低下させる結果となる。
【0010】
また前記型録頒布により公知の「沈澱槽システム・レシプロ式かき寄せ機(コレクターZ・・登録商標)」は、沈澱槽の底の長手方向にレールを平行敷設するとともに、断面をくさび型としたスクレバー(掻き板)の多数を、くさび型の切立ち面側を汚泥掻き寄せ方向に向けて所定間隔でフレームで連結して、沈澱槽の長手方向終端底部に形成されている排出口の開口面を除く槽底全域を覆う輪郭に形成した簀状組体とし、これを前記レール上に摺動自在に配設して、槽外部に設備した油圧駆動装置(油圧シリンダー)のピストンロッドによる槽の深さ方向の直線往復運動を、リンク機構により水平方向の直線往復運動に変換して前記簀状組体に伝達し、くさび型の切立ち面側が汚泥掻き寄せ側となり、後退時にはくさび型の傾斜面側が汚水中又は沈澱汚泥中に低速で潜り込む状態となって、後退時の汚泥或いは汚水の攪拌を極力抑止するようにした構成である。これは簀式汚泥掻き寄せ装置ということができる。
【0011】
上記簀式汚泥掻き寄せ装置は、簀状組体は単純構成ではあるが大型化するため、製作、組立、搬送、槽底配備等において、コスト高となるだけでなく、簀状組体の重量が大なるが故に、レール上の摺動抵抗が大きくなり、よって高出力の駆動動力源を必要とすることから、コストを低減するには課題ある。
【0012】
また上記装置は、同一平面上における簀状組体の往動による汚泥の掻き寄せは槽底全域にわたって排出室方向へ移動するものの、一回の往動によって排出室上に至る汚泥は、簀状組体が排出室(H)の開口面上に重なる範囲のみとなることから、他の領域の汚泥は排出室の方向へ移動するものの沈澱状態のまま槽底に残存する状態が形成される。
【0013】
この状態において簀状組体を復動(後退)させると、くさび型スクレバー(掻き板)が、沈澱汚泥中に潜ってこれを押し上げることになるため、後退速度が遅速でも沈澱汚泥が浮上するなど堆積不安定状態(崩れた状態)となることから、このような状態でくさび型スクレバー(掻き板)を前進させても、効率的な掻き寄せは期待し難い点に問題がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来のロープ式汚泥掻き寄せ装置、簀式汚泥掻き寄せ装置の問題点を解消するとともに、ランニングコスト及び装置コストも安価な沈澱汚泥の排泥装置の提供と、使用対象の選択肢を広げることを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は長方形沈殿槽の沈殿汚泥を掻き寄せる装置において、電動駆動源と、スライドバー(1)と、水中走行台車(2)を備え、該水中走行台車(2)は、掻き板(26)と、反転アーム(27)と、走行クラッチ(4)を備え、前記スライドバー(1)は、切換脚(12)と、ピッチストローク(p1)間隔で設けた多数の蹴り板(11)を備え、前記水中走行台車(2)における走行クラッチ(4)は、揺動用ウェイト(41)を有するシーソーバー(42)を備え、該シーソーバー(42)は両端に当接爪部(43)(43)を有し、前記水中走行台車(2)における反転アーム(27)は、掻き板(26)を汚泥掻き姿勢又は汚泥上通過平行姿勢に維持する反転維持用ウェイト(36)を備え、前記 電動駆動源からの回転運動をリンク機構により水平直線往復運動に変換して前記スライドバー(1)に伝達し、水中走行台車(2)の総ストローク(p2)の間歇的移動で、スライドバー(1)の切換脚(12)は、水中走行台車(2)の走行クラッチ(4)における前方の当接爪端(43)と反対側の当接爪端(43)を切換えることで、前記スライドバー(1)の蹴り板(11)が、水中走行台車(2)に設けた走行クラッチ(4)の前方の当接爪端(43)と当接して、水中走行台車(2)が前進移動し、前記スライドバー(1)の蹴り板(11)が、水中走行台車(2)に設けた走行クラッチ(4)の反対側の当接爪端(43)と当接し、水中走行台車(2)が後退移動し、前記揺動用ウェイト(41)が走行クラッチ(4)を反転させず、水中走行台車(2)の総ストローク(p2)の間歇的移動で、水中走行台車(2)の反転アーム(27)が反転し、水中走行台車(2)の前進移動における汚泥掻き姿勢と、後退移動における掻き板を汚泥上通過平行姿勢とを変更し、該反転アーム(27)の反転維持用ウェイト(36)が水中走行台車(2)の移動時の汚泥掻き姿勢又は掻き板の汚泥上通過平行姿勢を維持し、水中走行台車(2)が前進後退移動を繰り返す構成としたことを特徴とする沈殿汚泥の廃泥装置としたことを特徴とする。
【0016】
上記本発明に係る沈澱汚泥の排泥装置は、長方形沈澱槽の槽底面又は側壁内面に沿って若しくは槽底長手方向に設けた軌道に沿って移動自在に配設した水中走行台車(2)を、駆動手段(6)により往復走行制御するようにし、該水中走行台車(2)には、走行方向に応じて汚泥掻き姿勢と汚泥上通過平行姿勢とに変更できる掻き板(26)を具備させた構成とし、該水中走行台車(2)の往復走行により、槽底に沈澱した汚泥を沈澱槽の槽底に連続する排出室(H)内へ、前記掻き板(26)で掻き寄せるようにした構成部分において、従来公知の沈澱汚泥の排泥装置と共通するものであり、水中走行台車(2)、該水中走行台車(2)の駆動手段(6)、これら相互の結合と作用及び沈澱槽への配設関連構成において以下に記載する(a)(b)(c)(d)の構成部分に特徴がある。
【0017】
(a) 前記水中走行台車(2)は、排出室(H)側に位置する前進牽引台車(21)と、その反対側に位置する後退牽引台車(22)と、これら前進牽引台車(21)と後退牽引台車(22)の中間に位置する一台又は複数台の中間台車(23)とを連杆連結してなる。
【0018】
前記各台車は、転子付き脚(24)で槽底に支持されて転動するようにした台車フレーム(31)に、沈殿槽の底面幅方向に縁が近接又は接する掻き寄せ縁を形成した掻き板(26)と、該掻き板(26)と一体的に連動して掻き板(26)の姿勢を汚泥掻き寄せ姿勢及び汚泥上通過平行姿勢に変更する反転アーム(27)を具備している。
【0019】
また、前記前進牽引台車(21)と後退牽引台車(22)には、反転維持用ウェイト(36)と当接爪端(43)とを具備させて揺動により走行方向を切り替え維持するようにした走行クラッチ(4)を装備させた構成とし、これら各台車を、前進牽引台車(21)が排出室(H)側に近接した位置から排出室(H)の開口面上に移動する位置まにおける総ストローク(p2)の間隔で移動するように連杆(28)で連結した構成とする。
【0020】
(b) 前記水中走行台車(2)の駆動手段(6)は、電動機(M)の回転運動を直線運動に変換する手段である、滑子クランク機構又はクランク(52)とベル・クランク(51)機構により、槽底と平行する長手方向にピッチストローク(p1)分だけ往復動するようにしたスライドバー(1)を介して水中走行台車(2)に伝達する構成である。
【0021】
前記スライドバー(1)は、両端部底面に、両端面近傍の下面が走行クラッチ(4)の切換え部となるように垂設した切換脚(12)と、該切換脚(12)を長手方向の両端寄りとして確保して前記総ストローク(p2)の間隔を前記ピッチストローク(p1)間隔で除算した整数枚だけ垂設した蹴り板(11)とを設ける。
【0022】
前記スライドバー(1)の汚泥掻き取り方向への往動時には、走行クラッチ(4)の当接爪端(43)が蹴り板(11)に当って水中走行台車(2)を移動させ、復動時には当接爪端(43)が揺動して蹴り板(11)から逃げて水中走行台車(2)への運動伝達を断って駆動姿勢を維持する構成とする。
【0023】
(c) そして長方形沈澱槽の槽底部の幅方向であってスライドバー(1)より上位置に、前記水中走行台車(2)の反転アーム(27)の姿勢を反転制御し且つ前記スライドバー(1)をスライド自在に支持するバー架台(5)を、長方形沈澱槽の内面を支持基体として架橋状に設けた構成とする。
【0024】
(d) 前記水中走行台車(2)は、その掻き板(26)を汚泥掻き寄せ姿勢として排出室(H)方向へ前進移動した後、前記スライドバー(1)の前進終端位置側に垂下する切換脚(12)で、水中走行台車(2)の走行クラッチ(4)を反転させて、移動方向を後退方向へ変更させる。
【0025】
そして前記バー架台(5)で水中走行台車(2)の反転アーム(27)を反転させることによって、掻き板(26)の姿勢を汚泥上通過平行姿勢として、水中走行台車(2)を後退方向へ間歇的に移動させ、再び水中走行台車(2)の移動方向を、後退終端位置側に垂下する切換脚(12)で水中走行台車(2)の走行クラッチ(4)を反転させて、前進方向へ変更することを繰り返すように、前記(a)(b)(c)の構造部を連結したことを特徴とする沈澱汚泥の排泥装置とする。
【0026】
【発明の作用及び効果】
上記のように構成した本発明に係る沈澱汚泥の排泥装置によれば、水中走行台車(2)は、転子付き脚(24)によって沈澱槽の底面を長手方向に転動自在に配設したものであるが、これを直接駆動するのではなく、ピッチストローク(p1)で往復動するスライドバー(1)を介して伝達するものである。
【0027】
すなわち、前記スライドバー(1)に設けた蹴り板(11)が走行クラッチ(4)に前進させる方向に順次掛合することによって、ピッチストローク(p1)と掛合回数の相乗で決まる総ストローク(p2)分だけ水中走行台車(2)は間歇的に往動して前進する。
【0028】
そしてスライドバー(1)の両端部の切換脚(12)の内、前進方向端部に設けた切換脚(12)によって走行クラッチ(4)を反転させ、これにより蹴り板(11)と走行クラッチ(4)との掛合状態が切換えられると、スライドバー(1)からの水中走行台車(2)への往動運動は断たれて、スライドバー(1)の蹴り板(11)と走行クラッチ(4)との掛合が逆になって、水中走行台車(2)は、間歇的に復動して後退するようになる。
これは水中走行台車(2)を後退運動から前進運動に切換える場合も同様である。
【0029】
そして水中走行台車(2)の往復動(掻き寄せ方向への移動を前進、逆方向への移動を後退)は、スライドバー(1)の切換脚(12)と、槽幅方向のバー架台(5)に対する、水中走行台車(2)の走行クラッチ(4)と、掻き板(26)の姿勢を汚泥掻き寄せ姿勢及び汚泥上通過平行姿勢に変更する反転アーム(27)との係合により制御される。
【0030】
これにより水中走行台車(2)の前進移動過程においては、スライドバー(1)が後退しても、水中走行台車(2)は後退することなく、汚泥掻き寄せ状態における間歇前進移動となり、このため、水中走行台車(2)の一時的逆移動により生じる従来の沈澱汚泥(S)の攪拌を皆無とする。
【0031】
また、水中走行台車(2)の後退時においては、掻き板(26)が汚泥上通過平行姿勢に制御された状態となることから、水中走行台車(2)の後退移動時にはスライドバー(1)のピッチストローク(p1)の運動によっても掻き板(26)は沈殿汚泥中に潜ることがなく、沈殿汚泥の一部を掻きもどしたり攪拌することなく次の前進位置(始端位置)まで後退するようになる。
【0032】
したがって、水中走行台車(2)の総ストロークの後退移動によって、沈澱汚泥(S)を攪拌することは解消されて極めて効率的に沈澱汚泥(S)を排出室(H)へ掻き寄せ処理することができるのである。
【0033】
また、水中走行台車(2)の駆動手段(6)として、槽外に設けた電動機(M)の回転運動を、滑子クランク機構又はクランク(52)とベル・クランク(51)との機構により、直線運動に変換する手段を採用し、スライドバー(1)を介して伝達するようにしたから、動力伝達構成が、従来のように、水中走行台車(2)の牽引ロープ或いは掻き板(26)制御用ロープをシーブ等に掛け回してドラムに巻き取る複雑な構成となるのに比べ、非常に簡単で確実に作動するようになり、しかも、沈澱槽内に浸ったロープの巻取りにより生じていた付着汚泥の悪臭が大気中に発散されるようなことが全くなく、悪臭公害を解消することができる。
【0034】
さらに水中走行台車(2)は、排出室(H)側に位置する前進牽引台車(21)と、その反対側に位置する後退牽引台車(22)と、これら前進牽引台車(21)と後退牽引台車(22)の中間に位置する一台又は複数台の中間台車(23)とを連杆(28)で連結し、各台車には掻き板(26)の姿勢を変更する反転アーム(27)を、また前進牽引台車(21)と後退牽引台車(22)には、掻き板(26)の姿勢維持する反転維持用ウェイト(36)と、蹴り板(11)に掛合する当接爪端(43)を設けた走行クラッチ(4)を装備させたから、スライドバー(1)の汚泥掻き取り方向への往動時には、蹴り板(11)が走行クラッチ(4)の当接爪端(43)に当って水中走行台車(2)を移動させ、復動移動時には当接爪端(43)が揺動して蹴り板(11)から逃げるようになる結果、水中走行台車(2)への運動伝達を間歇伝達姿勢を維持するように機能し、水中走行台車(2)の移動制御による沈澱汚泥(S)の掻き寄せを確実且つ効率的に行うことができる。
【0035】
また、水中走行台車(2)を移動させるスライドバー(1)の両端部底面に、切換脚(12)を設け、その間に、総ストローク(p2)の間隔をスライドバー(1)のピッチストローク(p1)の間隔で除算した整数枚の蹴り板(11)を設けることによって、スライドバー(1)のピッチストローク(p1)が短くても、何等汚泥掻き寄せに支障を与えることなく、ガタツキの殆ど無い円滑な動力伝達で汚泥掻き寄せ機能を発揮させることができる。
【0036】
そして、長方形沈澱槽の槽底部の幅方向であってスライドバー(1)より上位置に、総ストローク(p2)間隔でバー架台(5)を架橋状に設けたから、総ストローク(p2)毎に前記水中走行台車(2)を構成する各台車の掻き板(26)と一体揺動する反転アーム(27)がバー架台(5)に当って、掻き板(26)の姿勢を往動時においては各台車の掻き板(26)により汚泥を効率的に掻き寄せ、また復動時には掻き板(26)を汚泥沈澱領域から逃げた状態の姿勢に反転制御するようになって沈澱汚泥(S)に潜り込むことのないように確実に制御されることから、沈殿槽の沈澱汚泥(S)の掻き寄せ排出処理を能率的とすることに貢献する。
【0037】
なお、請求項2に記載のように、記水中走行台車(2)中、前進牽引台車(21)と後退牽引台車(22)のそれぞれには、両端にガイド転子(29)を具備する突っ張り状ガイド杆(30)を支持させて、そのガイド転子(29)が対向する槽側壁面をガイド転動面として転動するようにすることにより、連結された水中走行台車(2)は、長手方向に円滑且つ静かに往復移動し、装置各部への振動伝達を軽減し、これによりガタツキ故障の発生やキシミ音の発生を抑止し、装置耐久性を向上させることができる。
【0038】
また請求項3に記載のように、スライドバー(1)を水平方向に往復運動させる駆動手段(6)は、長方形沈澱槽の槽底部の幅方向であってスライドバー(1)より上位置に設けたバー架台(5)に、水平軸回りに揺動自在のベル・クランク(51)を設け、該ベル・クランク(51)の一方の揺動梃を、一端を電動機(M)の軸に固定したクランク(52)と連結した第一伝達リンク(53)の他端と連結し、ベル・クランク(51)の他方の揺動梃を、一端をスライドバー(1)に軸支した第二伝達リンク(54)と連結した構成とすることにより、伝達機構は故障が少なく保守点検も簡単となり、装置メンテナンスは良好なものとなる。
【0039】
そして請求項4に記載のように、水中走行台車(2)の転子付き脚(24)の高さを、汚泥の沈澱厚以上の一定高さ又は汚泥の沈澱厚に応じて調節設定した一定高さとすることにより、水中走行台車(2)の台車フレーム(31)による沈殿汚泥の攪乱を防止することができる。
【0040】
さらに請求項5に記載のように、水中走行台車(2)の掻き板(26)の汚泥掻き寄せ姿勢は、沈澱槽の横幅方向に長い掻き寄せ縁が、層底に対して略直角となる姿勢で、槽底に接触又は近接した姿勢とし、また掻き板(26)の汚泥上通過平行姿勢は、前記掻き寄せ縁が層底面と略平行となる姿勢とすることによって、掻き板(26)の構成が平板状の簡単な形態となるだけでなく、復動抵抗及び攪拌も少くした状態で水中走行台車(2)を円滑に作動させることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
本発明は、長方形沈澱槽の槽底面又は側壁内面に沿って若しくは槽底長手方向に設けた軌道に沿って移動自在に配設され且つ走行方向の変更と方向に応じて汚泥掻き姿勢と汚泥上通過平行姿勢とに変更できる走行クラッチ4と掻き板26を具備した水中走行台車2を、ロープ駆動或いはリンク機構で直接駆動するのではなく、間接的に、即ち、回転運動を直線運動に変換する運動伝達リンク機構により、槽底と平行する長手方向にピッチストロークp1分だけ往復動するように、蹴り板11と切換脚12を垂設したスライドバー1を介して、間歇的直線運動を必要長さである総ストロークp2分だけ伝達するようにして往復動させる形態である。
【0042】
【発明の実施例】
(実施例装置の概略説明)
実施例に係る沈澱汚泥の排泥装置の全体としては、長方形沈澱槽の槽底面に沈澱した汚泥を、槽底長手方向に設けた軌道に沿って駆動手段6により移動自在に往復走行制御される水中走行台車2によって、沈澱槽の長手方向終端部にある排出室H内へ順次掻き寄せ、これをポンプ等の汲み上げ手段により乾燥等処理室で汚泥処理するようにしたものである点において、従来公知の沈澱汚泥の排泥装置と基本的に共通するものである。
【0043】
本発明に係る沈澱汚泥の排泥装置の特徴部分は、水中走行台車2、該水中走行台車2の駆動手段6、これら相互の結合と作用及び沈澱槽への配設関連構成の各部分にあり、図1乃至図4は、二水路(図1の平面図においてのみ二つの沈澱槽L1,L2図示した)一駆動方式として沈澱汚泥の排泥装置を設けた場合の全体構成略図であって、片方の沈澱槽L1の水中走行台車2は汚泥掻き始めとなる後退位置から前進しようとする体勢にあり、他方の沈澱槽L2の水中走行台車2は掻き終わりとなる前進位置から後退しようとする体勢となっている状態である。
【0044】
以下の説明は、片方の沈澱槽L1に対応する水中走行台車2の作動について説明しているが、後退位置、前進位置については図1を参照すれば、沈澱槽L1における水中走行台車2の動きを把握することができる。
【0045】
図1は平面図、図2は図1のA−A線矢視図、図3は長手方向中間を省略したスライドバー1の側面略図であって、沈澱槽L1の概略説明に続いて、駆動手段6と伝達リンク構成、該伝達手段により直線往復動するスライドバー1、該スライドバー1により総ストロークp2で往復移動する水中走行台車2の構成を順次説明する。
【0046】
なお、以下の説明においては、スライドバー1の往復運動のストロークをピッチストロークp1、水中走行台車2の掻き寄せのための往復移動ストロークを総ストロークp2として説明する。
【0047】
(沈澱槽の概略と駆動手段と伝達リンク構成)
前記図1乃至図4中、L1,L2はコンクリート製の沈澱槽を示しており、内幅5m、長さ20m、深さ4.3m程度の沈澱部Fと、その槽底の長手方向延長上にホッパー形状で2m落ち込ませた排出室Hとで構成され、汚泥掻き寄せ状態を基準として前記沈澱部Fの排出室Hを形成した側を前進移動の終端側とし、長手方向の反対側を前進移動時の始端側とする。
【0048】
まず、隣接する二つの沈澱槽L1,L2の側壁上には、共用駆動源として出力回転数2回転/分の電動機直結トルクリミッタサイクロ減速機(以下、単に電動機と言いMてして示す)と、該電動機Mの出力軸と軸間距離を隔て槽壁上に軸支持され且つ前記二つの沈澱槽L1,L2の側壁上を横切り槽幅の中間位置まで張出した張出し部分端部の回転半径方向に向けてそれぞれに角度180度の位相を形成してクランク52が固定された中間駆動軸62とを設け、前記出力軸からの回転を該出力軸に軸着した第一スプロケット61から前記中間駆動軸62に軸着した第二スプロケット64へチェーン63により1回転/分として伝達する駆動手段6が装備されている。
【0049】
また各長方形の沈澱槽L1,L2の槽内底部には、その始端部と終端部及びその中間部に、後記スライドバー1の槽底面からの高さより上位置として、槽内底部の幅方向に架橋状としたバー架台5の四本を、後記水中走行台車2が往復移動する20mの総ストロークp2の間隔を確保して、槽内壁面に固定した取付けアングルに両端部を固定して設けた構成である。
【0050】
前記四本のバー架台5については、駆動手段6との連結を考慮して、終端側のバー架台5上に支点用水平軸によりベル・クランク51を揺動自在に枢着した構成とする。
【0051】
そして、前記ベル・クランク51の一方の揺動梃の自由端部と、前記駆動手段6の中間駆動軸62に固定したクランク52の自由端部とを、第一伝達リンク53を介してピン連結することにより、電動機Mの回転出力をベル・クランク51に伝達して揺動運動に変換するようにし、またバー架台5には、後記詳説するが、スライドバー1の支持機能及び水中走行台車2の往復移動制御機能を果たす部材を設けた構成とする。
【0052】
図1乃至図5中1はスライドバーであって(スライドバー1自体の詳細説明は後記する)、前記四本のバー架台5に対してスライド自在に支持され、その上面幅方向に水平なリンク連結軸55(図2、図11、図12参照)を設けて、該リンク連結軸55と前記バー架台5上に設けたベル・クランク51の他方の揺動梃とを、スライドバー1が0.6mのピッチストロークp1で直線往復運動を得るように第二伝達リンク54を介して枢着連結した構成となっている。
【0053】
以上の構成と相互の枢着連結により、電動機Mの出力回転は、出力軸に軸着した第一スプロケット61、チェーン63、第二スプロケット64、中間駆動軸62、クランク52、第一伝達リンク53、ベル・クランク51、第二伝達リンク54を介して、スライドバー1にピッチストロークp1だけ直線往復運動が付与されるようになる。
【0054】
(スライドバーの構成)
スライドバー1の構成の一部については、前記駆動手段6と伝達リンクに関する説明中の記載と重複するが、スライドバー1の全体について説明すると、図1及び図2に全体を、図3及び図4に断面図を図示しているように、該スライドバー1は、前記駆動手段6と伝達リンク機構により、ピッチストロークp1で直線往復運動をするものであり、該スライドバー1のピッチストロークp1の整数倍を総ストロークp2として、往復移動を水中走行台車2に伝達付与するようになっている。
【0055】
このスライドバー1の直線往復運動を水中走行台車2へ伝達する手段は、スライドバー1に設けた蹴り板11から、該蹴り板11に掛合する水中走行台車2に設けた走行クラッチ4に伝達して前進させ、またスライドバー1の切換脚12によって走行クラッチ4を反転させることにより後退伝達するように構成されており、これによって水中走行台車2は槽底を長手方向に総ストロークp2だけ往復移動する。
【0056】
即ち、スライドバー1は、図1及び図2に示した全体図、図3に中間部省略した正面図と、その軸線直角断面図として示した図4から明らかなように、コンクリート製の沈澱槽L1を構成する長さ20m程度の沈澱部Fの始端部から、その長手方向延長上に形成したホッパー形状の排出室Hの略中間位置までの長さのチャンネル部材からなり、これを架橋状に設けたバー架台5に対して移動自在に支持させた構成である。
【0057】
前記スライドバー1のバー架台5への支持は、バー架台5の底面においてスライドバー1と直交するラインを挟んで対向固定した一対の支持板の内側に、スライドバー1を転動自在に支持する転子を設けて支持する構成としている。
【0058】
またスライドバー1には、該スライドバー1の直線往復運動を水中走行台車2へ伝達する手段として、スライドバー1の両端部であって、水中走行台車2の総ストロークp2分の長さ間に、スライドバー1に付与される直線往復運動である0.6mのピッチストロークp1間隔で12枚の蹴り板11を設けるとともに、両端部の蹴り板11の長手方向外側には0.3mの間隔で前記蹴り板11よりも長く垂下する、水中走行台車2の走行クラッチ4を反転させる切換脚12を設けた構成とする。
【0059】
この切換脚12によって水中走行台車2の走行クラッチ4を反転させると、前記走行クラッチ4は逆向きに蹴り板11に当って、ピッチストロークp1間隔で水中走行台車2は総ストロークp2分だけ間歇的に後退するようになって総ストロークp2分だけ後退してから、後端部の切換脚12によって再び水中走行台車2を同ストローク分だけ間歇的に前進するように変更させる。
【0060】
これにより前進移動時に水中走行台車2の掻き板26で沈澱汚泥Sを排出室Hへ掻き寄せ、後退時には掻き板26を底面と平行な姿勢に維持して沈澱汚泥Sの上をかすめるように攪拌することなく移動するのである。
【0061】
(水中走行台車の構成)
次に水中走行台車2の構成を図において説明すると、図7は図2のE部分を拡大して示した水中走行台車2(前進牽引台車21)の側面略図、図8は同拡大して示した前進牽引台車21の正面略図、図9は前進牽引台車21の平面略図、図10は水中走行台車2(中間台車23)の側面略図、図11はスライドバー1との関係において、水中走行台車2の前進状態時の走行クラッチ4と掻き板26の姿勢を示した説明図、図12は前進時の走行クラッチ4を仮想線として、後退状態時の走行クラッチ4の姿勢を説明するための説明図、図13は反転アーム27及び掻き板26の方向切換を説明するための説明図である。
【0062】
水中走行台車2は、図1及び図2に全体を概略的に示し、その詳細を図7乃至図10に示すように、排出室H側に位置する前進牽引台車21と、その反対側に位置する後退牽引台車22と、これら前進牽引台車21と後退牽引台車22の中間に位置する一台の中間台車23(図10)とからなっており、常に同時に移動するように連杆28でリンクされている。
【0063】
これらの前進牽引台車21と後退牽引台車22及び中間台車23の台車フレーム31には、図1及び図2、図7乃至図10に示すように、それぞれ掻き板26とこれを汚泥掻き寄せ姿勢と汚泥上通過平行姿勢に変更する反転アーム27及び台車移動用の転子付き脚24を設ける。
【0064】
また中間台車23を除く前進牽引台車21と後退牽引台車22の台車フレーム31上には、シーソーバー42の両端を当接爪端43とし、これに反転維持用ウェイト36を具備させた走行クラッチ4と、バー架台5に当って反転する反転アーム27の揺動により走行方向を切り替え維持するようにした反転手段を装備させた構成とし、台車フレーム31と転子付き脚24、掻き板26と反転アーム27及び走行クラッチ4について順次説明すると以下の通りである。
【0065】
(台車フレームと転子付き脚の構成)
上記走行クラッチ4を装備する前進牽引台車21と後退牽引台車22の台車フレーム31(図7乃至図9)は同一構成であって、沈澱槽L1の側壁内面に接して長手方向へ転動するガイド転子29を両端に設けた一対のガイド用枠の相互を、スライドバー1の水平方向両側対象位置で縁枠により連結固定した平面略H状(Hの横線が二本)に取付けた構成であり、該台車フレーム31の縁枠下面には、槽底上を転動する二個一組の転子付き脚24の二組を対設固定されている。
【0066】
また中間台車23の台車フレーム31は、平面矩形に形成され、前記二組の転子付き脚24の転子の転動ラインと同一となるように、一組の転子付き脚24を設けた構成である。
【0067】
(掻き板と反転アームの構成)
図5乃至図10に示す水中走行台車2である、前進牽引台車21と後退牽引台車22及び中間台車23の台車フレーム31のそれぞれに軸支持した掻き板26は、図11乃至図13に詳細を示すように、これを汚泥掻き寄せ姿勢と汚泥上通過平行姿勢に変更する反転アーム27とを一体的に揺動するように結合した構成とする。
【0068】
そして前記掻き板26は、沈澱槽L1の幅内に水平状態で納まる基板32の片側縁に沿ってゴム板33を固定し、基板32の他の片側には、後記揺動中心軸35を中心として揺動自在の軸受け筒34を設け、該軸受け筒34を台車フレーム31の上面において架橋状に固定した、前記揺動中心軸35に支持させた構成とする。
【0069】
また前記反転アーム27は、垂直ライン上が上死点となって重心移動により左右方向へ揺動するように、棒状部材の中間部に反転維持用ウェイト36を具備させて自由端部を操作端部とした構成とし、その基端部を前記軸受け筒34に固定して、それぞれの台車フレーム31の上面に架橋状に固定した揺動中心軸35を中心として、揺動自在に前記軸受け筒34と結合した構成とする。
【0070】
(走行クラッチの構成)
走行クラッチ4は、図11乃至図13に示すように、スライドバー1に設けた蹴り板11と切換脚12との関連において、スライドバー1に対しスライド自在となるように、前進牽引台車21と後退牽引台車22の台車フレーム31上に設けたものである。
【0071】
その構成は、スライドバー1の下方に位置する台車フレーム31上に固定した一対の軸支持板の間に架設されたクラッチ揺動軸と、両端を蹴り板11への当接爪端43としたシーソーバー42と、該シーソーバー42に固定した揺動用ウェイト41とからなり、該シーソーバー42の中間位置をクラッチ揺動軸に揺動自在に支持させ、前記シーソーバー42の水平状態となった場合にクラッチ揺動軸の上方位置となり且つ揺動傾斜体勢における高さ位置が、スライドバー1から垂下する前記蹴り板11よりも低く、切換脚12よりも高い位置となって、これが移動によりスライドバー1の切換脚12に当るように、シーソーバー42に揺動用ウェイト41を固定したものとする。
【0072】
そして前記台車フレーム31とこれに軸支持した掻き板26及び該掻き板26と反転アーム27は、スライドバー1の運動による走行クラッチ4の作動と、掻き板26に固定した反転アーム27のバー架台5との相互作用によって、水中走行台車2(前進牽引台車21、中間台車23、後退牽引台車22)を前進、反転切換、後退、逆切換、前進・・を繰返すようにして沈澱汚泥Sを排出室Hへ掻き板26で掻き寄せるのである。
【0073】
すなわち、図11乃至図13にスライドバー1の運動による走行クラッチ4の作動と、掻き板26の反転制御説明図に示すように、前記掻き板26は、水中走行台車2が前進する時には、掻き板26のゴム板33の縁が槽底面を掻く状態を堅持するように台車フレーム31上の前進時角度規制体で支持し且つ棒状部材の自由端部が槽内に架橋状に固定したバー架台5に当って反転維持用ウェイト36の重心を揺動中心よりも後退する方向へ反転揺動させた場合、すなわち後退する場合には、棒状部材の自由端部を、掻き板26の面と槽底面との平行を堅持するように後退時角度規制体で支持するように構成されている。
【0074】
前記走行クラッチ4は、走行クラッチ4の詳細を示すように、水中走行台車2(前進牽引台車21及び後退牽引台車22)を前進させる場合、駆動源からの回転運動をリンク機構により直線運動に変換して伝達されるスライドバー1のピッチストロークp1は、伝達リンクを構成するリンクの長さと連結角度によって決定されるが、長方形沈澱槽L1,L2の汚泥掻き取りに必要な長いストロークを確保することは、円滑駆動、製作コスト等において困難である。
【0075】
このため、スライドバー1のピッチストロークp1の一方向水平移動(往動)運動は、図13のイに示すように、スライドバー1の蹴り板11が走行クラッチ4のシーソーバー42の当接爪端43と掛合して前進牽引台車21を前進させ、また図13のロに示すように、スライドバー1の復動時には、蹴り板11がシーソーバー42の当接爪端43を乗越えて次の前進のための蹴り板11と掛合するまで停止した後、図13のハに示すように前進牽引台車21は再び前進させられるようになる。
【0076】
これの繰返しによりスライドバー1は、水中走行台車2に間歇的に運動伝達して、要求される水中走行台車2の総ストロークp2を確保した後、図13のニに示すように、走行クラッチ4のシーソーバー42がスライドバー1の切換脚によって反転されると共に、掻き寄せ姿勢の掻き板26と一体の反転アーム27の自由端部が槽内に架橋状に固定したバー架台5に当って反転維持用ウェイト36の重心を揺動中心よりも後退する方向へ反転揺動し、掻き板26の姿勢を槽底面と平行な状態に維持されるようになり、この状態で、前記掻き寄せ作動とは逆方向に総ストロークだけ後退し、次期掻き寄せ移動するようになる。
【0077】
(装置の作用について)
次に、上記のように構成された本発明の実施例に係る沈澱汚泥の排泥装置によれば、水中走行台車2は転子付き脚24によって沈澱槽L1の底面を長手方向に転動自在に配設され且つこれに設けた掻き板26が、前進時には掻き板26の下縁のゴム板33が槽底面に接した姿勢で移動するようになっている。
【0078】
しかも図11、図12に示すように、この水中走行台車2の上面に設けた走行クラッチ4の当接爪端43に、槽外に設けた電動機Mの回転運動をクランク機構により変換されて水平直線往復動をするスライドバー1の蹴り板11が往動時となる前進時に当る。
【0079】
このため、水中走行台車2を前記ピッチストロークp1分だけ前進方向へ移動させ、スライドバー1の復動時である後退時には、走行クラッチ4に設けた揺動用ウェイト41の作用によって走行クラッチ4が反転することなく、先に掛合していた蹴り板11の後方に位置する蹴り板11に、該蹴り板11を乗越えてから掛合し、次のスライドバー1の往動時にそのピッチストロークp1分だけ水中走行台車2を移動させる。
【0080】
この往復運動の繰返しによって、水中走行台車2の掻き板26は、順次沈澱汚泥Sを排出室H方向へ掻き寄せるようになる。
【0081】
以上の説明においては、水中走行台車2を、前進牽引台車21と後退牽引台車22及び一台の中間台車23で構成した場合であるが、沈澱槽L1の長さによって中間台車23の台数を多くする場合もあることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 二水路(二つの沈澱槽L1、L2)一駆動方式として沈澱汚泥の排泥装置を設けた場合の全体構成の平面略図。
【図2】 全体構成略図である図1のA−A線矢視図。
【図3】 中間部省略したスライドバー1の側面略図。
【図4】 同図3のC−C線拡大断面略図。
【図5】 図1のB−B線拡大矢視図。
【図6】 図5のD部分を拡大詳細図。
して示した水中走行台車2(前進牽引台車21)の側面略図。
【図7】 図2のE部分拡大図。
【図8】 前進牽引台車21の正面略図。
【図9】 前進牽引台車21の平面略図。
【図10】 水中走行台車2(中間台車23)の側面略図。
【図11】 スライドバー1との関係において、水中走行台車2の前進状態時の走行クラッチ4と掻き板26の姿勢を示した説明図。
【図12】 前進時の走行クラッチ4を仮想線として、後退状態時の走行クラッチ4の姿勢を説明するための説明図。
【図13】 反転アーム27及び掻き板26の方向切換を説明するための説明図。
【符号の説明】
1 スライドバー
p1 ピッチストローク
p2 総ストローク
11 蹴り板
12 切換脚
2 水中走行台車
21 前進牽引台車
22 後退牽引台車
23 中間台車
24 転子付き脚
26 掻き板
27 反転アーム
28 連杆
29 ガイド転子
30 突っ張り状ガイド杆
31 台車フレーム
32 基板
33 ゴム板
34 軸受け筒
35 揺動中心軸
36 反転維持用ウェイト
4 走行クラッチ
41 揺動用ウェイト
42 シーソーバー
43 当接爪端
5 バー架台
51 ベル・クランク
52 クランク
53 第一伝達リンク
55 リンク連結軸
54 第二伝達リンク
6 駆動手段
61 第一スプロケット
62 中間駆動軸
63 チェーン
64 第二スプロケット
L1 沈殿槽
L2 沈澱槽
F 沈澱部
H 排出室
M 電動機
S 沈澱汚泥

Claims (6)

  1. 長方形沈殿槽の沈殿汚泥を掻き寄せる装置において、
    電動駆動源と、スライドバー(1)と、水中走行台車(2)を備え、該水中走行台車(2)は、掻き板(26)と、反転アーム(27)と、走行クラッチ(4)を備え、
    前記スライドバー(1)は、切換脚(12)と、ピッチストローク(p1)間隔で設けた多数の蹴り板(11)を備え、
    前記水中走行台車(2)における走行クラッチ(4)は、揺動用ウェイト(41)を有するシーソーバー(42)を備え、該シーソーバー(42)は両端に当接爪部(43)(43)を有し、
    前記水中走行台車(2)における反転アーム(27)は、掻き板(26)を汚泥掻き姿勢又は汚泥上通過平行姿勢に維持する反転維持用ウェイト(36)を備え、
    前記電動駆動源からの回転運動をリンク機構により水平直線往復運動に変換して前記スライドバー(1)に伝達し、
    水中走行台車(2)の総ストローク(p2)の間歇的移動で、
    スライドバー(1)の切換脚(12)は、水中走行台車(2)の走行クラッチ(4)における前方の当接爪端(43)と反対側の当接爪端(43)を切換えることで、
    前記スライドバー(1)の蹴り板(11)が、水中走行台車(2)に設けた走行クラッチ(4)の前方の当接爪端(43)と当接して、水中走行台車(2)が前進移動し、
    前記スライドバー(1)の蹴り板(11)が、水中走行台車(2)に設けた走行クラッチ(4)の反対側の当接爪端(43)と当接し、水中走行台車(2)が後退移動し、
    前記揺動用ウェイト(41)が走行クラッチ(4)を反転させず、
    水中走行台車(2)の総ストローク(p2)の間歇的移動で、
    水中走行台車(2)の反転アーム(27)が反転し、水中走行台車(2)の前進移動における汚泥掻き姿勢と、後退移動における掻き板を汚泥上通過平行姿勢とを変更し、
    該反転アーム(27)の反転維持用ウェイト(36)が水中走行台車(2)の移動時の汚泥掻き姿勢又は掻き板の汚泥上通過平行姿勢を維持し、
    水中走行台車(2)が前進後退移動を繰り返す構成としたことを特徴とする沈殿汚泥の廃泥装置。
  2. 長方形沈澱槽の槽底面又は側壁内面に沿って若しくは槽底長手方向に設けた軌道に沿って移動自在に配設した水中走行台車(2)を、駆動手段(6)により往復走行制御するようにし、該水中走行台車(2)には、走行方向に応じて汚泥掻き姿勢と汚泥上通過平行姿勢とに変更できる掻き板(26)を具備させて、該水中走行台車(2)の往復走行により、槽底に沈澱した汚泥を沈澱槽の槽底に連続する排出室(H)内へ前記掻き板(26)で掻き寄せるようにした沈澱汚泥の排泥装置において、
    (a)前記水中走行台車(2)は、排出室(H)側に位置する前進牽引台車(21)と、その反対側に位置する後退牽引台車(22)と、これら前進牽引台車(21)と後退牽引台車(22)との中間に位置する一台又は複数台の中間台車(23)とを連杆(28)で連結してなり、各台車は、転子付き脚(24)で槽底に支持されて転動するようにした台車フレーム(31)に、沈殿槽の底面幅方向に縁が近接又は接する掻き寄せ縁を形成した掻き板(26)と、該掻き板(26)と一体的に連動して掻き板(26)の姿勢を汚泥掻き寄せ姿勢と汚泥上通過平行姿勢に変更する反転維持用ウェイト(36)を有する反転アーム(27)を具備し、また、前記前進牽引台車(21)と後退牽引台車(22)には、両端を当接爪端(43)としたシーソーバー(42)に揺動用ウェイト(41)を具備させて揺動により走行方向を切り替え維持するようにした走行クラッチ(4)を装備させた構成とし、これら各台車を、前進牽引台車(21)が排出室(H)側に近接した位置から排出室(H)の開口面上に移動する位置までの総ストローク(p2)の間隔で移動するように連杆(28)で連結した構成とする。
    (b)前記水中走行台車(2)の駆動手段(6)は、電動機(M)の回転運動を直線運動に変換する手段である、滑子クランク機構又はクランク(52)とベル・クランク(51)機構により、槽底と平行する長手方向にピッチストローク(p1)分だけ往復動するようにしたスライドバー(1)を介して水中走行台車(2)に伝達する構成であって、前記スライドバー(1)は、両端部底面に、両端面近傍の下面が走行クラッチ(4)の切換え部となるように垂設した切換脚(12)と、該切換脚(12)を長手方向の両端寄りとして確保して前記総ストローク(p2)の間隔を前記ピッチストローク(p1)間隔で除算した整数枚だけ垂設した蹴り板(11)とを設け、スライドバー(1)の汚泥掻き取り方向への往動時には走行クラッチ(4)の当接爪端(43)が、蹴り板(11)に当って水中走行台車(2)を移動させ、復動時には前記揺動用ウェイト(41)が切換脚(12)に当って当接爪端(43)を揺動反転して、前進時に当接していた蹴り板(11)から逃げ、水中走行台車(2)への前進運動伝達が断たれることにより、反対側の当接爪端(43)が蹴り板(11)に当って、該蹴り板(11)の後退方向の動きが、走行クラッチ(4)の当接爪端(43)に作用する構成とする。
    (c)長方形沈澱槽の槽底部の幅方向であってスライドバー(1)より上位置に、前記水中走行台車(2)の反転アーム(27)の姿勢を反転制御し且つ前記スライドバー(1)をスライド自在に支持するバー架台(5)を、長方形沈澱槽の内面を支持基体として架橋状に設けた構成とする。
    (d)前記水中走行台車(2)を、その掻き板(26)を汚泥掻き寄せ姿勢として排出室(H)の方向へ前進移動させた後、前記スライドバー(1)の前進終端位置側に垂下する切換脚(12)で水中走行台車(2)の走行クラッチ(4)を揺動させて、移動方向を後退方向へ変更させるとともに、前記バー架台(5)で水中走行台車(2)の反転アーム(27)を反転させることにより、掻き板(26)の姿勢を汚泥上通過平行姿勢として、水中走行台車(2)を後退方向へ間歇的に移動させ、再び水中走行台車(2)の移動方向を、後退終端位置側に垂下する切換脚(12)で水中走行台車(2)の走行クラッチ(4)揺動させて、前進方向へ変更することを繰り返すように、前記(a)(b)(c)の構造部を連結したことを特徴とする沈澱汚泥の排泥装置。
  3. 前記水中走行台車(2)中、前進牽引台車(21)と後退牽引台車(22)のそれぞれには、両端にガイド転子(29)を具備する突っ張り状ガイド杆(30)を支持させて、そのガイド転子(29)が対向する槽側壁面をガイド転動面として転動するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の沈澱汚泥の排泥装置。
  4. スライドバー(1)を水平方向に往復運動させる駆動手段(6)は、長方形沈澱槽の槽底部の幅方向であってスライドバー(1)より上位置に設けたバー架台(5)に、水平軸回りに揺動自在のベル・クランク(51)を設け、該ベル・クランク(51)の一方の揺動梃を、一端を電動機(M)の軸に固定したクランク(52)と連結した第一伝達リンク(53)の他端と連結し、ベル・クランク(51)の他方の揺動梃を、一端をスライドバー(1)に軸支した第二伝達リンク(54)と連結した構成である請求項1、2又は3記載の沈澱汚泥の排泥装置。
  5. 水中走行台車(2)の台車フレーム(31)の転子付き脚(24)の高さは、汚泥の沈澱厚以上の一定高さ又は汚泥の沈澱厚に応じて調節設定した一定高さである請求項1、2、3又は4記載の沈澱汚泥の排泥装置
  6. 水中走行台車(2)の掻き板(26)の汚泥掻き寄せ姿勢は、沈澱槽の横幅方向に長い掻き板(26)の縁が、層底に対して略直角に近接又は接触する姿勢であり、掻き板(26)の汚泥上通過平行姿勢は、前記掻き寄せ板(26)の掻き面が槽底面と略平行となる姿勢である請求項1、2、3、4又は5記載の沈澱汚泥の排泥装置
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