JPH0593129A - 摺動性改良剤および摺動性改良方法 - Google Patents
摺動性改良剤および摺動性改良方法Info
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- JPH0593129A JPH0593129A JP3069245A JP6924591A JPH0593129A JP H0593129 A JPH0593129 A JP H0593129A JP 3069245 A JP3069245 A JP 3069245A JP 6924591 A JP6924591 A JP 6924591A JP H0593129 A JPH0593129 A JP H0593129A
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Abstract
樹脂に、摺動性改良剤として、非極性α−オレフィン
(共)重合体および、少なくとも1種のビニル単量体か
らなるビニル系(共)重合体とからなり、分散樹脂の粒
子径が0.001〜10μmである多相構造熱可塑性樹
脂をブレンドする摺動性改良方法。 【効果】 機械的性質、熱的性質を損なわずに摺動性を
改善でき、また溶融下に混合するだけで容易に製造し、
さらに、摺動特性の度合いは、混合される多相構造熱可
塑性樹脂および/または潤滑剤の配合割合によって決定
されるため、容易に多品種少量生産が可能である。
Description
樹脂、ポリアミド樹脂の優れた物理的特性、機械的性質
を維持し、特に摺動特性を著しく改良する熱可塑性ポリ
エステル樹脂用摺動性改良剤またはポリアミド樹脂用摺
動性改良剤およびそれを用いた熱可塑性ポリエステル樹
脂またはポリアミド樹脂の摺動性改良方法に関するもの
であり、電気および電子機械部品、精密機械部品、自動
車部品などの広い分野で使用され得るものである。
樹脂やポリエチレンテレフタレート樹脂に代表される熱
可塑性ポリエステル樹脂は機械特性、耐熱性、電気特
性、寸法安定性、耐薬品性等の物理的特性に優れ、加工
性にも優れているのでコネクター、プラグ等の工業用部
品やケース、カバー等の各種ハウジング等の広汎な用途
に使用されている。
は自己潤滑性はあるものの溶解限界PV値が低いため、
摺動特性を要求される分野には使用できない場合が多
く、用途に大きな制限があった。したがって、熱可塑性
ポリエステル樹脂の摺動特性を改善することが可能とな
れば、前記熱可塑性ポリエステル樹脂の物理的特性、加
工特性等の優れた特長を有する摺動部品を得ることが可
能となり様々な分野への応用が可能となる。
性、耐薬品性等の物理的特性に優れており、自己潤滑性
にも優れているためタンク等の工業用部品、ケース、カ
バー等の各種ハウジング、ギヤ、軸受け摺動部材等の広
汎な用途に使用されている。
性能はますます厳しいものとなってきており、ポリアミ
ド樹脂についてもさらに高度な摺動特性が要求されてい
る。
特性を向上させることを目的として、特開昭59−17
0138号公報に熱可塑性ポリエステル樹脂に固体潤滑
剤、潤滑油剤、ポリオキシアルキレン系化合物をブレン
ドする方法、特開昭59−140253号公報にポリブ
チレンテレフタレート樹脂にチタン酸カリウム繊維およ
びフッ素樹脂をブレンドする方法、特開昭63−213
551号公報にはポリブチレンテレフタレート樹脂に四
弗化エチレン樹脂をブレンドする方法、また特開昭63
−297455号公報にポリエステル樹脂に炭素繊維、
超高分子量ポリエチレンをブレンドする方法等が開示さ
れており、それぞれ摺動特性に優れた熱可塑性ポリエス
テル樹脂が得られることが示されている。
せることを目的として、特開昭60−96649号公報
にポリアミド樹脂に粉末状高密度ポリエチレン、チタン
酸カリウムウイスカーをブレンドする方法、特開昭60
−144351号公報にはポリアミド樹脂に特定粒径の
超高分子量ポリエチレン粉末をブレンドする方法、また
特開昭62−218453号公報にはポリアミド樹脂に
炭素繊維と特定分子量のポリエチレンをブレンドする方
法等が開示されており、それぞれ摺動特性に優れたポリ
アミド樹脂が得られることが示されている。
性ポリエステル樹脂において、特開昭59−17013
8号公報のように潤滑油をブレンドする方法では成形品
表面に潤滑油がブリードアウトしてベタつくという問題
点があり、特開昭59−140253号公報、特開昭6
3−213551号公報、特開昭63−297455号
公報のようにフッ素樹脂や超高分子量ポリエチレンをブ
レンドする方法では、熱可塑性ポリエステル樹脂の摺動
特性はある程度改善されるものの、フッ素樹脂や超高分
子量ポリエチレンなどと熱可塑性ポリエステル樹脂との
相溶性がないため、熱可塑性ポリエステル樹脂の優れた
物理的特性、特に機械的物性が損なわれてしまうばかり
か、得られた成形品が層状剥離現象を起こしたり、金型
への付着現象を起こしたりするという問題点があった。
0−96649号公報、特開昭60−144351号公
報、特開昭62−218453号公報のように高密度ポ
リエチレン、超高分子量ポリエチレン、ポリエチレン等
をブレンドする方法では、ポリアミド樹脂の摺動特性は
ある程度改善されるものの、形状を粉末状にしたり、粒
径を特定したり、分子量を特定しても元来ポリエチレン
とポリアミド樹脂との相溶性がないため、ポリアミド樹
脂の優れた物理的特性、特に機械的物性が損なわれてし
まうばかりか、得られた成形品が層状剥離現象を起こし
たり、金型への付着現象を起こしたりするという問題点
があった。
樹脂やポリアミド樹脂の摺動性を改善する方法は一長一
短があり、これらの問題点のない熱可塑性ポリエステル
樹脂やポリアミド樹脂用摺動性改良剤の開発が望まれて
いた。
リアミド樹脂の優れた物理的特性、機械的性質を維持
し、特に摺動特性を著しく改良する熱可塑性ポリエステ
ル樹脂、ポリアミド樹脂用摺動性改良剤およびそれを用
いた熱可塑性ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂の摺動
性改良方法を提供することを目的とするものである。
これら従来の問題を解決すべく鋭意研究した結果、熱可
塑性ポリエステル樹脂またはポリアミド樹脂の摺動性改
良剤として、特定の多相構造熱可塑性樹脂を主成分とし
てなるものを配合すると熱可塑性ポリエステル樹脂やポ
リアミド樹脂の摺動特性が著しく向上するとともに、熱
可塑性ポリエステル樹脂組成物やポリアミド樹脂組成物
の物理的特性、特に機械的物性に優れ、そのうえ摺動性
改良剤である特定の多相構造熱可塑性樹脂の熱可塑性ポ
リエステル樹脂、ポリアミド樹脂への分散性にも優れる
ことを見いだし本発明を完成させるに至った。
フィン(共)重合体5〜95重量%と、少なくとも1種
のビニル単量体からなるビニル系(共)重合体95〜5
重量%とからなり、分散樹脂の粒子径が0.001〜1
0μmである多相構造熱可塑性樹脂を主成分としてなる
ことを特徴とする熱可塑性ポリエステル樹脂またはポリ
アミド樹脂用摺動性改良剤である。
ィン(共)重合体5〜95重量%と、少なくとも1種の
ビニル単量体からなるビニル系(共)重合体95〜5重
量%とからなり、分散樹脂の粒子径が0.001〜10
μmである多相構造熱可塑性樹脂および潤滑剤を主成分
としてなることを特徴とする熱可塑性ポリエステル樹脂
またはポリアミド樹脂用摺動性改良剤である。
樹脂またはポリアミド樹脂に、摺動性改良剤として非極
性α−オレフィン(共)重合体5〜95重量%と、少な
くとも1種のビニル単量体からなるビニル系(共)重合
体95〜5重量%とからなり、分散樹脂の粒子径が0.
001〜10μmである多相構造熱可塑性樹脂を配合す
ることを特徴とする熱可塑性ポリエステル樹脂またはポ
リアミド樹脂の摺動性改良方法である。
テル樹脂またはポリアミド樹脂に、摺動性改良剤として
非極性α−オレフィン(共)重合体5〜95重量%と、
少なくとも1種のビニル単量体からなるビニル系(共)
重合体95〜5重量%とからなり、分散樹脂の粒子径が
0.001〜10μmである多相構造熱可塑性樹脂およ
び潤滑剤を配合することを特徴とする熱可塑性ポリエス
テル樹脂またはポリアミド樹脂の摺動性改良方法であ
る。
ステル樹脂は、ジカルボン酸化合物とジオール化合物と
を主成分とする重縮合反応、オキシカルボン酸化合物を
主成分とする重縮合反応あるいはこれら3成分混合物を
主成分とする重縮合反応等によって得られる重合体ない
し共重合体である。
テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフ
タレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン
酸、ビス(p−カルボキシフェニル)メタン、アントラ
センジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエ−テルジカ
ルボン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタン−4,
4’−ジカルボン酸あるいはそれらのエステル形成性誘
導体などの少なくとも1種以上が挙げられる。
10の脂肪族ジオールすなわちエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、デカメチレンジグリコール、シク
ロヘキサンジオール等、あるいは分子量400〜600
0の長鎖グリコール、すなわちポリエチレングリコー
ル、ポリ−1,3−プロピレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコールなどの少なくとも1種以上が挙げら
れる。
オキシ安息香酸、オキシナフトエ酸、ジフェニレンオキ
シカルボン酸等のオキシカルボン酸あるいはそれらのエ
ステル形成性誘導体などの少なくとも1種以上が挙げら
れる。これらの中でも、ポリエチレンテレフタレート、
ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリヘキサメチレンテレフタレート、ポリエチ
レン−2,6−ナフタレート、ポリエチレン−1,2−
ビス(フェノキシ)エタン−4,4’−ジカルボキシレ
ートなどに本発明の摺動性改良剤が好ましく用いられ
る。
は、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイ
ロン11、ナイロン12、ナイロン612、ナイロン4
6等の脂肪族ポリアミド樹脂、ポリヘキサジアミンテレ
フタルアミド、ポリヘキサメチレンジアミンイソフタル
アミド、キシレン基含有ポリアミド等の芳香族ポリアミ
ド樹脂が挙げられるが、これらに用いられる原料モノマ
ーを2種類以上共重合してなる共重合ポリアミド樹脂や
これらのポリアミド樹脂を2種類以上混合したものでも
良い。
相構造熱可塑性樹脂中の非極性α−オレフィン(共)重
合体とは、高圧ラジカル重合、中低圧イオン重合等で得
られる非極性α−オレフィン単量体の単独重合体または
2種類以上の非極性α−オレフィン単量体の共重合体お
よび非極性α−オレフィン単量体と極性ビニル系単量体
との共重合体であり、上記重合体の非極性α−オレフィ
ン単量体としてはエチレンが好ましく、中でも上記共重
合体中のエチレン含量が70重量%以上からなる共重合
体が好ましい。
は、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン
−1、4−メチルペンテン−1等が挙げられる。上記非
極性α−オレフィン(共)重合体の具体例としては、低
密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、超々低密度
ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエ
チレン、超高分子量ポリエチレン、エチレンープロピレ
ン共重合体等を挙げることができる。また、これらの非
極性α−オレフィン(共)重合体は、混合して使用する
こともできる。
ビニル系単量体とからなる共重合体における極性ビニル
系単量体とは、非極性α−オレフィン単量体と共重合可
能なビニル基を持った単量体であって、例えばアクリル
酸、メタクリル酸、フマル酸、無水マレイン酸、イタコ
ン酸、無水イタコン酸、ビシクロ(2,2,1)−5−
ヘプテン−2,3−ジカルボン酸等のα、β−不飽和カ
ルボン酸およびその金属塩、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸t
−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル
酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチ
ル、メタクリル酸イソブチル等のα、β−不飽和カルボ
ン酸エステル、酢酸ビニル、フロピオン酸ビニル、カプ
ロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、ラウリン酸ビニル、
ステアリン酸ビニル、トリフルオル酢酸ビニル等のビニ
ルエステル類、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グ
リシジル、イタコン酸モノグリシジルエステル等の不飽
和グリシジル基含有単量体等があげられる。
系単量体とからなる共重合体の具体例として、エチレン
−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共
重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸イソプロピル共重合体、エチレン−アク
リル酸n−ブチル共重合体、エチレン−アクリル酸イソ
ブチル共重合体、エチレン−アクリル酸2−エチルヘキ
シル共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合
体、エチレン−メタクリル酸エチル共重合体、エチレン
−メタクリル酸n−ブチル共重合体、エチレン−メタク
リル酸イソブチル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−プロピオン酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸エチル−無水マレイン酸共重合体、エチ
レン−アクリル酸エチル−メタクリル酸グリシジル共重
合体、エチレン−メタクリル酸グリシジル共重合体等が
あげられる。
系単量体とからなる共重合体は、混合して使用すること
もできる。また非極性α−オレフィン(共)重合体と非
極性α−オレフィンと極性ビニル系単量体とからなる共
重合体とを混合して使用することもできる。これらのな
かでも、特に摺動特性の面から、密度が0.900g/
cm3 以上のポリエチレンが好ましい。
相構造熱可塑性樹脂中のビニル系(共)重合体とは、具
体的には、スチレン、核置換スチレン(例えばメチルス
チレン、ジメチルスチレン、エチルスチレン、イソプロ
ピルスチレン、クロルスチレン等)、α−置換スチレン
(例えばα−メチルスチレン、α−エチルスチレン等)
等のビニル芳香族単量体;アクリル酸もしくはメタクリ
ル酸の炭素数1〜7のアルキルエステル(例えば、(メ
タ)アクリル酸のメチルー、エチルー、プロピルー、イ
ソプロピルー、ブチルー等)等の(メタ)アクリル酸エ
ステル単量体;α、β−不飽和酸のグリシジルエステル
(例えばアクリル酸グリシジルエステル、メタクリル酸
グリシジルエステル、エタクリル酸グリシジルエステル
等)等の不飽和酸グリシジルエステル単量体;2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタ
クリレート、ポリエチレングリコールモノメタクリレー
ト、ポリプロピレングリコールモノメタクリレート等の
(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル単量
体;アクリロニトリルもしくはメタクリロニトリル等の
シアン化ビニル単量体;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル等のビニルエステル単量体;アクリルアミド、メタク
リルアミド等の(メタ)アクリルアミド単量体;(メ
タ)アクリル酸、(無水)マレイン酸のモノー、ジーエ
ステル、フマール酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロ
トン酸等の不飽和カルボン酸およびそのアミド、イミ
ド、エステル、無水物等の誘導体等のビニル単量体の1
種又は2種以上を重合して得られた(共)重合体であ
る。
体、(メタ)アクリル酸エステル単量体、シアン化ビニ
ル単量体、ビニルエステル単量体および不飽和酸グリシ
ジルエステル単量体、不飽和酸カルボン酸およびその誘
導体が好ましく使用される。特に、シアン化ビニル単量
体0〜50重量%およびビニル芳香族単量体50〜10
0重量%からなるビニル系共重合体、または(メタ)ア
クリル酸エステル単量体を50重量%以上含むビニル系
(共)重合体もしくはビニル系(共)重合体中に不飽和
酸グリシジルエステル単量体もしくは不飽和カルボン酸
およびその誘導体を0.01重量%以上含むビニル系
(共)重合体は、熱可塑性ポリエステル樹脂またはポリ
アミド樹脂への分散性が良好なため最も好ましい態様と
なる。
構造熱可塑性樹脂とは、非極性α−オレフィン(共)重
合体またはビニル系(共)重合体マトリックス中に、そ
れとは異なる成分であるビニル系(共)重合体または非
極性α−オレフィン(共)重合体が球状に均一に分散し
ているものをいう。
〜10μm、好ましくは0.01〜5μmである。分散
樹脂粒子径が0.001μm未満の場合あるいは5μm
を超える場合、熱可塑性ポリエステル樹脂またはポリア
ミド樹脂にブレンドしたときの分散性が低く、例えば外
観の悪化あるいは機械的性質が低下するため好ましくな
い。
構造熱可塑性樹脂中のビニル系(共)重合体の数平均重
合度は5〜10000、好ましくは、10〜5000で
ある。 数平均重合度が5未満であると、熱可塑性ポリ
エステル樹脂またはポリアミド樹脂の摺動特性を向上さ
せることは可能であるが、熱可塑性ポリエステル樹脂ま
たはポリアミド樹脂にブレンドしたときの分散性が低く
機械的物性が低下するため好ましくない。また、数平均
重合度が10000を超えると、溶融粘度が高く、成形
性が低下したり、表面光沢が低下するために好ましくな
い。
構造熱可塑性樹脂は、非極性α−オレフィン(共)重合
体が5〜95重量%、好ましくは20〜90重量%から
なるものである。したがって、ビニル系(共)重合体は
95〜5重量%、好ましくは、80〜10重量%であ
る。非極性α−オレフィン(共)重合体が5重量%未満
であると、摺動特性改良効果が不十分であり好ましくな
い。また、非極性α−オレフィン(共)重合体が95重
量%を超えると、摺動特性改良効果は十分に得られる
が、機械的性質や耐熱性が低下するために好ましくな
い。
構造熱可塑性樹脂を製造する際には、一般によく知られ
ている連鎖移動法、電離性放射線照射法等のグラフト化
法によっても製造が可能であるが、最も好ましいのは、
下記に示す方法のいずれかによるものである。
る多相構造熱可塑性樹脂の製造方法を具体的に詳述す
る。
ィン(共)重合体100重量部を水に懸濁せしめ、別に
少なくとの1種のビニル単量体5〜400重量部に、下
記一般式(a)または(b)で表されるラジカル(共)
重合性有機過酸化物の少なくとも一種または2種以上の
混合物を該ビニル単量体100重量部に対して0.1〜
10重量部と、10時間の半減期を得るための分解温度
が40〜90℃であるラジカル重合開始剤をビニル単量
体とラジカル(共)重合性有機過酸化物との合計100
重量部に対して0.01〜5重量部とを溶解せしめた溶
液を加え、ラジカル重合開始剤の分解が実質的に起こら
ない条件で加熱し、ビニル単量体、ラジカル(共)重合
性有機過酸化物およびラジカル重合開始剤を非極性α−
オレフィン(共)重合体に含浸せしめ、その含浸率が初
めの10重量%以上に達したとき、この水性懸濁液の温
度を上昇せしめ、ビニル単量体とラジカル(共)重合性
有機過酸化物とを非極性α−オレフィン(共)重合体中
で共重合せしめて、グラフト化前駆体(A)を得る。
樹脂である。したがって、このグラフト化前駆体(A)
も熱可塑性ポリエステル樹脂用またはポリアミド樹脂用
摺動性改良剤として使用できる。
00℃の溶融下、混練することにより、本発明の熱可塑
性ポリエステル樹脂用またはポリアミド樹脂用摺動性改
良剤として使用可能な多相構造熱可塑性樹脂を得ること
もできる。このとき、グラフト化前駆体(A)に、別に
非極性α−オレフィン(共)重合体(B)および/また
はビニル系(共)重合体(C)を混合し、溶融下に混練
しても、本発明の熱可塑性ポリエステル樹脂用またはポ
リアミド樹脂用摺動性改良剤として使用可能な多相構造
熱可塑性樹脂を得ることができる。
はポリアミド樹脂用摺動性改良剤として最も好ましいの
はグラフト化前駆体(A)を混練し得られた多相構造熱
可塑性樹脂である。
(共)重合性有機過酸化物とは、式
基、R2は水素原子又はメチル基、R3 及びR4 はそれ
ぞれ炭素数1〜4のアルキル基、R5は炭素数1〜12
のアルキル基、フェニル基、アルキル置換フェニル基又
は炭素数3〜12のシクロアルキル基を示す。mは1又
は2である。)で表わされる化合物である。
カル(共)重合性有機過酸化物とは、式
基、R7は水素原子又はメチル基、R8 及びR9 はそれ
ぞれ炭素数1〜4のアルキル基、R10は炭素数1〜12
のアルキル基、フェニル基、アルキル置換フェニル基又
は炭素数3〜12のシクロアルキル基を示す。nは0,
1又は2である。)で表わされる化合物である。
重合性有機過酸化物として、具体的には、t‐ブチルペ
ルオキシアクリロイロキシエチルカーボネート;t‐ア
ミルペルオキシアクリロイロキシエチルカーボネート;
t‐ヘキシルペルオキシアクリロイロキシエチルカーボ
ネート;1、1、3、3‐テトラメチルブチルペルオキ
シアクリロイロキシエチルカーボネート;クミルペルオ
キシアクリロイロキシエチルカーボネート;p‐イソプ
ロピルクミルペルオキシアクリロイロキシエチルカーボ
ネート;t‐ブチルペルオキシメタクリロイロキシエチ
ルカーボネート;t‐アミルペルオキシメタクリロイロ
キシエチルカーボネート;t‐ヘキシルペルオキシメタ
クリロイロキシエチルカーボネート;1、1、3、3‐
テトラメチルブチルペルオキシメタクリロイロキシエチ
ルカーボネート;クミルペルオキシメタクリロイロキシ
エチルカーボネート;p‐イソプロピルクミルペルオキ
シメタクリロイロキシエチルカーボネート;t‐ブチル
ペルオキシメタクリロイロキシエチルカーボネート;t
‐アミルペルオキシアクリロイロキシエトキシエチルカ
ーボネート;t‐ヘキシルペルオキシアクリロイロキシ
エトキシエチルカーボネート;1、1、3、3‐テトラ
メチルブチルペルオキシアクリロイロキシエトキシエチ
ルカーボネート;クミルペルオキシアクリロイロキシエ
トキシエチルカーボネート;p‐イソプロピルクミルペ
ルオキシアクリロイロキシエトキシエチルカーボネー
ト;t‐ブチルペルオキシメタクリロイロキシエトキシ
エチルカーボネート;t‐アミルペルオキシメタクリロ
イロキシエトキシエチルカーボネート;t‐ヘキシルペ
ルオキシメタクリロイロキシエトキシエチルカーボネー
ト;1、1、3、3‐テトラメチルブチルペルオキシメ
タクリロイロキシエトキシエチルカーボネート;クミル
ペルオキシメタクリロイロキシエトキシエチルカーボネ
ート;p‐イソプロピルクミルペルオキシメタクリロイ
ロキシエトキシエチルカーボネート;t‐ブチルペルオ
キシアクリロイロキシイソプロピルカーボネート;t‐
アミルペルオキシアクリロイロキシイソプロピルカーボ
ネート;t‐ヘキシルペルオキシアクリロイロキシイソ
プロピルカーボネート;1、1、3、3‐テトラメチル
ブチルペルオキシアクリロイロキシイソプロピルカーボ
ネート;クミルペルオキシアクリロイロキシイソプロピ
ルカーボネート;p‐イソプロピルクミルペルオキシア
クリロイロキシイソプロピルカーボネート;t‐ブチル
ペルオキシメタクリロイロキシイソプロピルカーボネー
ト;t‐アミルペルオキシメタクリロイロキシイソプロ
ピルカーボネート;t‐ヘキシルペルオキシメタクリロ
イロキシイソプロピルカーボネート;1、1、3、3‐
テトラメチルブチルペルオキシメタクリロイロキシイソ
プロピルカーボネート;クミルペルオキシメタクリロイ
ロキシイソプロピルカーボネート、p‐イソプロピルク
ミルペルオキシメタクリロイロキシイソプロピルカーボ
ネート等を例示することができる。
としては、t‐ブチルペルオキシアリルカーボネート、
t‐アミルペルオキシアリルカーボネート、t‐ヘキシ
ルペルオキシアリルカーボネート、1,1,3,3‐テ
トラメチルブチルペルオキシアリルカーボネート、p‐
メンタンペルオキシアリルカーボネート、クミルペルオ
キシアリルカーボネート、t‐ブチルペルオキシメタリ
ルカーボネート、t‐アミルペルオキシメタリルカーボ
ネート、t‐ヘキシルペルオキシメタリルカーボネー
ト、1,1,3,3‐テトラメチルブチルペルオキシメ
タリルカーボネート、p‐メンタンペルオキシメタリル
カーボネート、クミルペルオキシメタリルカーボネー
ト、t‐ブチルペルオキシアリロキシエチルカーボネー
ト、t‐アミルペルオキシアリロキシエチルカーボネー
ト、t‐ヘキシルペルオキシアリロキシエチルカーボネ
ート、t‐ブチルペルオキシメタリロキシエチルカーボ
ネート、t‐アミルペルオキシメタリロキシエチルカー
ボネート、t‐ヘキシルペルオキシメタリロキシエチル
カーボネート、t‐ブチルペルオキシアリロキシイソプ
ロピルカーボネート、t‐アミルペルオキシアリロキシ
イソプロピルカーボネート、t‐ヘキシルペルオキシア
リロキシイソプロピルカーボネート、t‐ブチルペルオ
キシメタリロキシイソプロピルカーボネート、t‐アミ
ルペルオキシメタリロキシイソプロピルカーボネート、
t‐ヘキシルペルオキシメタリロキシイソプロピルカー
ボネート等を例示することができる。
シアクリロイロキシエチルカーボネート、t‐ブチルペ
ルオキシメタクリロイロキシエチルカーボネート、t‐
ブチルペルオキシアリルカーボネート、t‐ブチルペル
オキシメタリルカーボネートである。
て得られた多相構造熱可塑性樹脂、非極性α−オレフィ
ン(共)重合体(B)および/またはビニル系(共)重
合体(C)と潤滑剤とを配合するか、予め多相構造熱可
塑性樹脂、非極性α−オレフィン(共)重合体(B)お
よび/またはビニル系(共)重合体(C)を100〜3
00℃の範囲で溶解混合したものと潤滑剤とを配合する
熱可塑性ポリエステル樹脂またはポリアミド樹脂の摺動
性改良剤の製造方法である。
ン(共)重合体100重量部を水に懸濁せしめ、別に少
なくとも1種のビニル単量体5〜400重量部に、10
時間の半減期を得るための分解温度が40〜130℃で
あるラジカル重合開始剤をビニル単量体100重量部に
対して0.01〜5重量部とを溶解せしめた溶液を加
え、ラジカル重合開始剤の分解が実質的に起こらない条
件下で加熱し、ビニル単量体およびラジカル重合開始剤
を非極性α−オレフィン(共)重合体に含浸せしめ、そ
の含浸率が初めの10重量%以上に達したとき、この水
性懸濁液の温度を上昇せしめ、ビニル単量体を非極性α
−オレフィン(共)重合体中で(共)重合せしめて、多
相構造熱可塑性樹脂を得る。
塑性ポリエステル樹脂またはポリアミド樹脂の摺動性改
良剤として使用しても、または多相構造熱可塑性樹脂を
100〜300℃の溶融下、混練してから熱可塑性ポリ
エステル樹脂またはポリアミド樹脂の摺動性改良剤とし
て使用してもよい。
非極性α−オレフィン(共)重合体(B)および/また
はビニル系(共)重合体(C)を混合し、溶融下に混練
しても熱可塑性ポリエステル樹脂またはポリアミド樹脂
の摺動性改良剤として使用可能な多相構造熱可塑性樹脂
を得ることができる。
にて得られた多相構造熱可塑性樹脂、非極性α−オレフ
ィン(共)重合体(B)および/またはビニル系(共)
重合体(C)と潤滑剤とを配合するか、予め多相構造熱
可塑性樹脂、非極性α−オレフィン(共)重合体(B)
および/またはビニル系(共)重合体(C)を100〜
300℃の範囲で溶解混合したものと潤滑剤とを配合す
る熱可塑性ポリエステル樹脂またはポリアミド樹脂の摺
動性改良剤の製造方法である。
ても本発明の目的の熱可塑性ポリエステル樹脂用または
ポリアミド樹脂用摺動性改良剤に用いる多相構造熱可塑
性樹脂を得ることができ、好ましい態様となるが、なか
でも第一の方法および第二の方法の方法によるものが特
に好ましい。何とならば、本発明の摺動性改良剤として
使用する多相構造熱可塑性樹脂のグラフト効率が高く熱
による二次的凝集が起こらないため、性能の発現がより
効果的で、得られた摺動性に優れた熱可塑性ポリエステ
ル樹脂またはポリアミド樹脂が物理的特性、機械的特
性、成形性等において優れるからである。
構造熱可塑性樹脂は、多相構造熱可塑性樹脂のみを用い
る場合、熱可塑性ポリエステル樹脂またはポリアミド樹
脂100重量部に対して1〜100重量部、好ましくは
4〜70重量部用いることが好ましい。
いる場合、多相構造熱可塑性樹脂が1〜100重量部、
好ましくは4〜70重量部、潤滑剤0.1〜50重量
部、好ましくは0.5〜20重量部である。多相構造熱
可塑性樹脂が1重量部未満であると、本発明の目的の摺
動特性改良効果が小さく好ましくない。また、多相構造
熱可塑性樹脂が100重量部を超えると、機械的強度お
よび耐熱性の低下を招き好ましくない。
多相構造熱可塑性樹脂は、それのみでも優れた摺動性改
良効果を示すが、熱可塑性ポリエステル樹脂またはポリ
アミド樹脂100重量部、多相構造熱可塑性樹脂1〜1
00重量部に対して潤滑剤を0.1〜50重量部配合す
ると、さらに優れた摺動性改良効果を示す。潤滑剤の配
合量が0.1重量部未満であると、摺動性向上効果がな
く、50重量部を超えると、樹脂組成物の機械的特性や
表面状態が低下するため好ましくない。
は、通常樹脂の摺動性特性を向上させるために添加され
ているもので、例えば、スピンドル油、冷凍機油、ター
ビン油、マシン油、シリンダー油、ギヤ油等の鉱油;流
動パラフィン、パラフィンワックス、ポリエチレンワッ
クス等の炭化水素;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、モン
タン酸等の脂肪酸;ヘキシルアルコ−ル、オクチルアル
コ−ル、セチルアルコ−ル、ステアリルアルコ−ル、ベ
ヘニルアルコ−ル、グリコール類、グリセリン、ポリグ
リセロール、ペンタエリスルトール等のアルコ−ル;ス
テアリルステアレート、ベヘニルベヘネート、ペンタエ
リスルトールトリステアレート、ペンタエリスルトール
テトラステアレート、グリセリンモノステアレート、グ
リセリンモノベヘネート等の脂肪酸エステル;ステアリ
ルアミド、パルミチルアミド、オレイルアミド、メチレ
ンビスステアロアミド、エチレンビスステアロアミド等
の脂肪酸アミド;ステアリン酸カルシウム、ステアリン
酸マグネシウム等の金属石けん;モンタンロウ等の天然
ワックス;シリコーン等の1種以上を用いることができ
る。なかでも、摺動特性の面から脂肪酸、アルコ−ル、
脂肪酸エステル、シリコーン、鉱油等が好ましく使用で
きる。
構造熱可塑性樹脂を使用した場合の摺動性改良方法は、
熱可塑性ポリエステル樹脂またはポリアミド樹脂に、摺
動性改良剤として多相構造熱可塑性樹脂または多相構造
熱可塑性樹脂および潤滑剤を溶融混合することにより達
成される。
熱可塑性ポリエステル樹脂においては150〜350
℃、好ましくは、200〜280℃の溶融下、混合する
ことが好ましい。150℃未満の場合、溶融が不十分で
あったり、また溶融粘度が高く、混合が不十分となり、
成形物に相分離や層状剥離が現れるため好ましくない。
また350℃を超えると、混合される樹脂の分解が起こ
り、成形物が着色したり、機械的物性が低下したりする
ので好ましくない。
400℃、好ましくは、200〜330℃の溶融下、混
合することが好ましい。150℃未満の場合、溶融が不
十分であったり、また溶融粘度が高く、混合が不十分と
なり、成形物に相分離や層状剥離が現れるため好ましく
ない。また400℃を超えると、混合される樹脂の分解
が起こり、成形物が着色したり、機械的物性が低下した
りするので好ましくない。
キサー、加圧型ニーダー、一軸式押出機、二軸式押出
機、ミキシングロール等の通常熱可塑性樹脂の混練に用
いられる混練機により行なうことができ、特に生産性、
得られた樹脂の機械的物性の点から二軸式押出機が特に
好ましい。
い範囲において、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニ
ウム等の無機難燃剤、ハロゲン系、リン系等の有機難燃
剤、、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、珪酸カルシウ
ム、クレー、珪藻土、タルク、アルミナ、珪砂、ガラス
粉、酸化鉄、金属粉、グラファイト、炭化珪素、窒化珪
素、シリカ、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、カーボン
ブラック、二硫化モリブデンなどの粉粒状充填材;雲
母、ガラス板、セリサイト、パイロフイライト、アルミ
フレークなどの金属粉、黒鉛などの平板状もしくは鱗片
状充填材;シラスバルーン、金属バルーン、ガラスバル
ーン、軽石などの中空状充填材、ガラス繊維、炭素繊
維、シリコンカーバイト繊維、アスベスト、ウオラスト
ナイトなどの鉱物繊維などの繊維状充填材、チタン酸カ
リウムウイスカー、硫酸カルシウムウイスカー、カーボ
ンウイスカー等の単結晶繊維状充填材等の無機充填材、
木粉等の有機充填剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、滑
剤、分散剤、カップリング剤、発泡剤、架橋剤、着色剤
等の添加剤および他のポリオレフィン系樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、A
BS樹脂、ポリフェニレンエーテル、ポリオキシメチレ
ン、ポリフェニレンサルファイド、弗素樹脂等のエンジ
ニアリングプラスチックなどを添加しても差し支えな
い。
明する。なお、本実施例、比較例中にて測定した動摩擦
係数については、下記の測定条件にて測定し、得られた
値を示す。 [動摩擦係数の測定] 試験機:オリエンテック(株)社製摩擦摩耗試験機 モデル EFM−III−F(高速型) 相手材:内径20mm、外径25.6mmの円筒材 材質 S45C 試験片:30mm角、厚み3mmの平板 試験条件:荷重5kg/cm2、線速度30cm/se
c また、本実施例、比較例中にて測定した引張り強度、曲
げ弾性率、熱変性温度についてはそれぞれ以下に示すJ
ISに準拠して測定した。 [引張り強度] JIS K−7113 試験速度 10mm/mm [曲げ弾性率] JIS K−7203 試験速度 2mm/mm [熱変形温度] JIS K−7207 荷重 18.5kg/cm2 射出成形品の外観については、目視によりその層状剥離
の有無を判定した。
造) 内容積5lのステンレス製オートクレーブに、純水25
00gを入れ、さらに懸濁剤としてポリビニルアルコー
ル2.5gを溶解させた。この中に非極性α−オレフィ
ン重合体(商品名「レクスロン F41」、日本石油化
学(株)製、低密度ポリエチレン 密度0.924g/
cm3)700gを入れ、攪拌して分散させた。別にラ
ジカル重合開始剤としてベンゾイルペルオキシド(商品
名「ナイパーB」、日本油脂(株)製)1.5g、ラジ
カル(共)重合性有機過酸化物としてt−ブチルペルオ
キシメタクリロイロキシエチルカーボネート6gをビニ
ル単量体としてのスチレン単量体210gおよびアクリ
ロニトリル単量体90gに溶解させ、この溶液を前記オ
ートクレーブ中に投入攪拌した。次いで、オートクレー
ブを60〜65℃に昇温し、2時間攪拌することによっ
て、ラジカル重合開始剤およびラジカル(共)重合性有
機過酸化物を含むビニル単量体を非極性α−オレフィン
重合体中に含浸させた。次いで、含浸されたビニル単量
体、ラジカル(共)重合性有機過酸化物およびラジカル
重合開始剤の合計量が初めの10重量%以上となってい
ることを確認した後、温度を80〜85℃に上げ、その
温度で7時間維持して重合を完結させ、水洗および乾燥
してグラフト化前駆体を得た。このグラフト化前駆体中
のスチレンーアクリロニトリル共重合体を酢酸エチルで
抽出し、GPCにより数平均重合度を測定した結果、9
00であった。次いで、このグラフト化前駆体をラボプ
ラストミルー軸押し出し機((株)東洋精機製作所製)
で200℃にて押し出し、グラフト化反応させることに
より多相構造熱可塑性樹脂Aを得た。この多相構造熱可
塑性樹脂を走査型電子顕微鏡(「JEOL JSM T
300」、日本電子(株)製)で見たところ、粒径0.
3〜0.4μmの真球状樹脂が均一に分散した多相構造
熱可塑性樹脂であった。なおこのとき、スチレンーアク
リロニトリル共重合体のグラフト効率は62.3重量%
であった。
造) 参考例1において、ビニル単量体としてのスチレン単量
体210gおよびアクリロニトリル単量体90gの代わ
りにメタクリル酸メチル単量体300gに代え、また分
子量調整剤としてn−ドデシルメルカプタン0.6gを
加えた以外は、参考例1に準じて多相構造熱可塑性樹脂
Bを得た。このとき、メタクリル酸メチル重合体の数平
均重合度は700、またこの樹脂組成物中に分散してい
る樹脂の平均粒子径は0.1〜0.2μmであった。
造) 参考例1において、非極性α−オレフィン重合体として
の低密度ポリエチレンを高密度ポリエチレン(商品名
「スタフレン E780」、日本石油化学(株)製、密
度0.963g/cm3)に代えた以外は、参考例1に
準じて多相構造熱可塑性樹脂Cを得た。このとき、スチ
レンーアクリロニトリル共重合体の数平均重合度は85
0、またこの樹脂組成物中に分散している樹脂の平均粒
子径は0.3〜0.4μmであった。
造) 参考例1において、非極性α−オレフィン重合体として
の低密度ポリエチレンを超高分子量ポリエチレン(商品
名「リュブマー L4000」、三井石油化学工業
(株)製、密度0.966g/cm3)に代えた以外
は、参考例1に準じて多相構造熱可塑性樹脂Dを得た。
このとき、スチレンーアクリロニトリル共重合体の数平
均重合度は870、またこの樹脂組成物中に分散してい
る樹脂の平均粒子径は0.3〜0.4μmであった。
造) 参考例1において、非極性α−オレフィン重合体として
の低密度ポリエチレンを直鎖低密度ポリエチレン(商品
名「リニレックス AJ5310」、日本石油化学
(株)製、密度0.923g/cm3)に代えた以外
は、参考例1に準じて多相構造熱可塑性樹脂Eを得た。
このとき、スチレンーアクリロニトリル共重合体の数平
均重合度は920、またこの樹脂組成物中に分散してい
る樹脂の平均粒子径は0.2〜0.3μmであった。
造) 参考例1において得たグラフト化前駆体67重量%に、
非極性α−オレフィン(共)重合体として低密度ポリエ
チレン(商品名「レクスロン F41」、日本石油化学
(株)製」)33重量%とをラボプラストミルー軸押出機
((株)東洋精機製作所製)で200℃で押し出して多相
構造熱可塑性樹脂Fを得た。このとき、樹脂組成物中に
分散している樹脂の平均粒子径は0.3〜0.4μmで
あった。
造) 内容積5lのステンレス製オートクレーブに、純水25
00gを入れ、さらに懸濁剤としてポリビニルアルコー
ル2.5gを溶解させた。この中にラジカル重合開始剤
としてベンゾイルペルオキシド(商品名「ナイパー
B」、日本油脂(株)製)5gをビニル単量体としてのス
チレン単量体700gおよびアクリロニトリル単量体3
00gに溶解させ、この溶液を前記オートクレーブ中に
投入攪拌した。次いで、オートクレーブを80〜85℃
に昇温し、その温度で7時間維持して重合を完結させ、
水洗および乾燥して、ビニル系重合体としてのスチレン
−アクリロニトリル共重合体を得た。このスチレン−ア
クリロニトリル共重合体の数平均重合度は850であっ
た。参考例1において得たグラフト化前駆体71重量%
に、ビニル系共重合体として上記の方法にて得られたス
チレン−アクリロニトリル共重合体29重量%とをラボ
プラストミルー軸押出機((株)東洋精機製作所製)で2
00℃で押し出して多相構造熱可塑性樹脂Gを得た。こ
のとき、この樹脂組成物中に分散している樹脂の平均粒
子径は0.4〜0.5μmであった。
製造) 参考例1において、ラジカル(共)重合性有機過酸化物
としてのt−ブチルペルオキシメタクリロイロキシエチ
ルカーボネートを用いない以外は参考例1に準じて多相
構造熱可塑性樹脂Hを得た。このとき、スチレン−アク
リロニトリル共重合体の数平均重合度は860、またこ
の樹脂組成物中に分散している樹脂の平均粒子径は0.
3〜0.4μmであった。この多相構造熱可塑性樹脂H
をラボプラストミルー軸押出機((株)東洋精機製作所
製)で200℃で押し出して多相構造熱可塑性樹脂Iを
得た。
造) 参考例8において得た多相構造熱可塑性樹脂H67重量
%と、非極性α−オレフィン(共)重合体として低密度
ポリエチレン(商品名「レクスロン F41」、日本石
油化学(株)製」)33重量%をラボプラストミルー軸押
出機((株)東洋精機製作所製)で200℃で押し出して
多相構造熱可塑性樹脂Jを得た。このとき、樹脂組成物
中に分散している樹脂の平均粒子径は0.5〜0.6μ
mであった。
造) 参考例8において得た多相構造熱可塑性樹脂H71重量
%と、ビニル系(共)重合体として参考例7にて得られ
たスチレン−アクリロニトリル共重合体29重量%をラ
ボプラストミルー軸押出機((株)東洋精機製作所製)で
200℃で押し出して多相構造熱可塑性樹脂Kを得た。
このとき、この樹脂組成物中に分散している樹脂の平均
粒子径は0.5〜0.6μmであった。
L〜Rの製造) 参考例1、8において得た多相構造熱可塑性樹脂A、H
71重量%と、潤滑剤としてステアリルステアレート、
(日本油脂(株)ユニスターM9676、鉱油(出光興
産(株)ダフニーメカニックオイル#100)、ジメチ
ルポリシロキサン(トーレシリコーン(株)製SH20
0)をそれぞれ表1に示す組成にて配合し多相構造熱可
塑性樹脂L〜Rを得た。
タレート樹脂(商品名「ジュラネックス2002」、ポ
リプラスチックス(株)製)に対して、摺動性改良剤と
して参考例1〜10で得た多相構造熱可塑性樹脂A〜K
を表2〜表4に示す割合でドライブレンドし、230℃
に設定した同方向二軸押し出し機(栗本鉄工所(株)
製、KRCニーダS−1型)により混合した。次いで2
30℃に設定したインラインスクリュー式射出成形機
(田端機械工業(株)製、TS−35−FV25型)でそ
れぞれの試験片を作成し、引っ張り強度、曲げ弾性率、
熱変形温度、動摩擦係数(対鋼)を測定した。その結果
は表2〜表4に示す。
いたポリブチレンテレフタレート樹脂の代わりにポリエ
チレンテレフタレート樹脂(極限粘度0.74)を用
い、無機充填材としてガラス繊維(平均繊維長さ3.0
mm、直径13μm)を第5表に示す割合で配合し、押
出し成形温度、射出成形温度をそれぞれ280℃にて実
施した以外は実施例1に準じて試験片を作成し、検討し
た。その結果を表5に示す。
タレート樹脂(商品名「ジュラネックス2002」、ポ
リプラスチックス(株)製)、ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂(極限粘度0.74)、無機充填材としてガラ
ス繊維(平均繊維長さ3.0mm、直径13μm)、摺
動性改良剤として参考例11〜17で得た多相構造熱可
塑性樹脂L〜Rを表6〜表7に示す割合で配合した以外
は実施例1、22に準じてそれぞれの試験片を作成し、
引っ張り強度、曲げ弾性率、熱変形温度、動摩擦係数
(対鋼)を測定した。その結果を表6、表7に示す。
塑性樹脂の代わりに、ポリエチレン樹脂、および潤滑剤
としてステアリルステアレート(日本油脂(株)ユニス
ターM9676)を用いる以外は実施例1に準じてそれ
ぞれの試験片を作成し、実施例1に準じて引っ張り強
度、曲げ弾性率、熱変形温度、動摩擦係数(対鋼)を測
定した。結果を表8に示す。
Eナイロン1013B」宇部興産(株)製)に対して、
摺動性改良剤として参考例1〜10で得た多相構造熱可
塑性樹脂A〜Kを表9〜表11に示す割合で配合し、お
よび参考例1にて得たグラフト化前駆体を所定量ドライ
ブレンドし、240℃に設置した同方向二軸押し出し機
(栗本鉄工所(株)製、KRCニーダS−1型)により
混合した。次いで240℃に設定したインラインスクリ
ュー式射出成形機(田端機械工業(株)製、TS−35−
FV25型)でそれぞれの試験片を作成し、引っ張り強
度、曲げ弾性率、熱変形温度、動摩擦係数(対鋼)を測
定した。結果を表9〜表11に示す。
6樹脂の代わりにナイロン66樹脂(商品名「UBEナ
イロン2020B」宇部興産(株)製)を用い、無機充
填材としてガラス繊維(平均繊維長さ3.0mm、直径
13μm)を表12に示す割合で配合し、押出し成形温
度、射出成形温度をそれぞれ275℃にて実施した以外
は実施例41に準じて試験片を作成し、引っ張り強度、
曲げ弾性率、熱変形温度、動摩擦係数(対鋼)を測定し
た。結果を表12に示す。
6樹脂の代わりにナイロンMXD6樹脂(商品名「RE
NY6002」三菱瓦斯化学(株)製)を用い、押出し
成形温度、射出成形温度をそれぞれ260℃にて実施し
た以外は実施例41に準じて試験片を作成し、引っ張り
強度、曲げ弾性率、熱変形温度、動摩擦係数(対鋼)を
測定した。結果を表13に示す。
Eナイロン1013B」宇部興産(株)製)、ナイロン
66樹脂(商品名「UBEナイロン2020B」宇部興
産(株)製)、ナイロンMXD6樹脂(商品名「REN
Y6002」三菱瓦斯化学(株)製)、無機充填材とし
てガラス繊維(平均繊維長さ3.0mm、直径13μ
m)、摺動性改良剤として参考例11〜17で得た多相
構造熱可塑性樹脂N〜Rを表14、表15に示す割合で
配合した以外は実施例41、68に準じて試験片を作成
し、引っ張り強度、曲げ弾性率、熱変形温度、動摩擦係
数(対鋼)を測定した。結果を表14、表15に示す。
塑性樹脂の代わりに、ポリエチレン樹脂、および潤滑剤
としてステアリルステアレート(日本油脂(株)ユニス
ターM9676)を用いる以外は実施例1に準じてそれ
ぞれ試験片を作成し、実施例1に準じて引っ張り強度、
曲げ弾性率、熱変形温度、動摩擦係数(対鋼)を測定し
た。その結果を表16に示す。
塑性樹脂を熱可塑性ポリエステル樹脂またはポリアミド
樹脂に配合すると熱可塑性ポリエステル樹脂またはポリ
アミド樹脂の機械的、物理的性質を大きく損なわずに、
摺動性を大きく改善できることが明白となった。また、
摺動性改良剤として本発明の多相構造熱可塑性樹脂と潤
滑剤を併用するとさらに優れた摺動性改良効果を示すこ
とが明らかとなった。さらに、本発明の多相構造熱可塑
性樹脂は熱可塑性ポリエステルまたはポリアミド樹脂へ
の分散性が極めて良好で成形品の外観も層状剥離現象は
見られないことが明らかとなった。
熱可塑性樹脂は、熱可塑性ポリエステル樹脂またはポリ
アミド樹脂の機械的、物理的性質を大きく損なわずに、
摺動性を大きく改善でき、また溶融下に混合するだけで
摺動性を改善し得る。さらに、摺動特性の度合いは、配
合される多相構造熱可塑性樹脂の配合割合によって決定
されるため、容易に多品種少量生産が可能である。以上
の点より、本発明の摺動性改良剤および摺動性改良方法
は、例えば自動車部品、家電部品、精密機械部品等の幅
広い用途に使用され得る。
Claims (4)
- 【請求項1】 非極性α−オレフィン(共)重合体5〜
95重量%と、少なくとも1種のビニル単量体からなる
ビニル系(共)重合体95〜5重量%とからなり、分散
樹脂の粒子径が0.001〜10μmである多相構造熱
可塑性樹脂を主成分としてなることを特徴とする熱可塑
性ポリエステル樹脂用またはポリアミド樹脂用摺動性改
良剤。 - 【請求項2】 非極性α−オレフィン(共)重合体5〜
95重量と、少なくとも1種のビニル単量体からなるビ
ニル系(共)重合体95〜5重量%とからなり、分散樹
脂の粒子径が0.001〜10μmである多相構造熱可
塑性樹脂および潤滑剤を主成分としてなることを特徴と
する熱可塑性ポリエステル樹脂用またはポリアミド樹脂
用摺動性改良剤。 - 【請求項3】 熱可塑性ポリエステル樹脂またはポリア
ミド樹脂に、摺動性改良剤として非極性α−オレフィン
(共)重合体5〜95重量%と、少なくとも1種のビニ
ル単量体からなるビニル系(共)重合体5〜95重量%
とからなり、分散樹脂の粒子径が0.001〜10μm
である多相構造熱可塑性樹脂を配合することを特徴とす
る熱可塑性ポリエステル樹脂またはポリアミド樹脂の摺
動性改良方法。 - 【請求項4】 熱可塑性ポリエステル樹脂またはポリア
ミド樹脂に、摺動性改良剤として非極性α−オレフィン
(共)重合体5〜95重量%と、少なくとも1種のビニ
ル単量体からなるビニル系(共)重合体95〜5重量%
とからなり、分散樹脂の粒子径が0.001〜10μm
である多相構造熱可塑性樹脂および潤滑剤を配合するこ
とを特徴とする熱可塑性ポリエステル樹脂またはポリア
ミド樹脂の摺動性改良方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03069245A JP3099396B2 (ja) | 1990-03-08 | 1991-03-08 | 摺動性改良剤および摺動性改良方法 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5737990 | 1990-03-08 | ||
JP2-57379 | 1990-03-08 | ||
JP7799790 | 1990-03-27 | ||
JP2-77997 | 1990-03-27 | ||
JP03069245A JP3099396B2 (ja) | 1990-03-08 | 1991-03-08 | 摺動性改良剤および摺動性改良方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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