JPH0593080A - 磁気記録媒体用ポリエステル系フイルム - Google Patents

磁気記録媒体用ポリエステル系フイルム

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JPH0593080A
JPH0593080A JP3280657A JP28065791A JPH0593080A JP H0593080 A JPH0593080 A JP H0593080A JP 3280657 A JP3280657 A JP 3280657A JP 28065791 A JP28065791 A JP 28065791A JP H0593080 A JPH0593080 A JP H0593080A
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JP
Japan
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group
polyester
film
chemical
phosphorus
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Pending
Application number
JP3280657A
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English (en)
Inventor
Atsushi Hara
厚 原
Hideaki Tatsuta
英昭 龍田
Haruo Matsumoto
治男 松本
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Nippon Magphane KK
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Nippon Magphane KK
Toyobo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Magphane KK, Toyobo Co Ltd filed Critical Nippon Magphane KK
Priority to JP3280657A priority Critical patent/JPH0593080A/ja
Publication of JPH0593080A publication Critical patent/JPH0593080A/ja
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 ポリエステル系樹脂よりなる基材フィルムの
少なくとも片面を水分散性であるが水不溶性の特定の含
リン共重合ポリエステルで被覆した磁気記録媒体用ポリ
エステル系フィルムを提供する。 【効果】 このフィルムは磁気記録層、バックコート層
および蒸着金属層との密着性に優れ、かつ耐ブロッキン
グ性も良好である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録媒体用のベース
フィルムとして使用されるポリエステル系フィルムに関
し、詳細にはポリエステル系樹脂よりなる基材フィルム
の表面に、特定のポリエステルよりなる薄層が形成さ
れ、その上に形成される磁気記録層やバックコート層と
の接着性が改善され、且つ平滑性が良好で電磁変換特性
の優れた磁気記録媒体を与える磁気記録媒体用ポリエス
テル系フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル系樹脂よりなる2軸延伸フ
ィルムは耐熱性、寸法安定性、強度等に優れたものであ
るところから、磁気記録媒体用のフィルム基材として広
く利用されている。しかしながら2軸延伸ポリエステル
フィルムは高度に結晶配向しており、磁気記録層やバッ
クコート層との接着性が悪いので、磁気記録媒体用基材
フィルムとして使用するに当たっては、(1)その表面
に接着性改善のためのプライマー層を設ける方法、
(2)表面に各種ガス雰囲気下のコロナ放電処理、紫外
線照射処理、プラズマ処理、火焔処理等を施す方法、あ
るいは(3)基材表面に酸、アルカリ、アミン水溶液、
トリクロル酢酸、フエノール類等によってケミカルエッ
チング処理を施す方法、更には(4)上記(1)〜
(3)の処理を併用する方法等によって接着性を高める
方法が採用されている。これらの中でも(1)のポリエ
ステル系フィルム基材上にプライマー層を設ける方法
は、処理の容易性、作業の安全性、コスト、密着性改善
効果等のすべてにおいて優れたものであるところから広
く実用化されている。ここで使用されるプライマー処理
剤として多くの組成物が提案されており、中でもポリエ
ステル樹脂を主成分とするプライマー処理剤は、ポリエ
ステル系フィルム基材への塗布性、塗布層の接着性、耐
ブロッキング性等に優れたものとして注目されている。
【0003】しかしながら従来のプライマー処理剤は、
特定の磁性塗料に対してはそれなりの効果を示すもので
あっても、塗料の種類が変わるとその効果が得られない
など、汎用性に欠けるという欠点がある。しかも基材フ
ィルム上にプライマー層を形成してからロール状に巻き
取ったときに、フィルム同士がブロッキングを起こし易
いという問題も指摘されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な事
情に着目してなされたものであって、その目的は、ブロ
ッキング等の問題を生ずることなく、磁気記録層やバッ
クコート層に対して優れた接着性を示す様な磁気記録媒
体用ポリエステル系フィルムを提供しようとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明に係る磁気記録媒体用ポリエステル系フ
ィルムの構成は、ポリエステル系樹脂よりなる基材フィ
ルムの少なくとも片面に、下記一般式(I)〜(V)で
示されるリン化合物の少なくとも1種を反応させた水分
散性であるが水不溶性の含リン共重合ポリエステルであ
って、フィルム状としたときの下記の方法によって求め
られる粗大突起数が100cm2 当たり10個以下であ
る含リン共重合ポリエステルを被覆したものであるとこ
ろに特徴を有するものである。
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】 〔X,Yはエステル形成性官能基、R1 は炭素数3〜1
0の3価の炭化水素基、R2 は炭素数1〜12のアルキ
ル基、シクロアルキル基、アリール基、炭素数1〜12
のアルコキシ基、シクロアルコキシ基、又はアリールオ
キシ基を示す。アリール基およびアリールオキシ基はハ
ロゲン原子、ヒドロキシル基、−OM′(M′はアルカ
リ金属を示す)またはアミノ基が結合したものでも良
い。R3 ,R4 は、炭素数1〜12のアルキレン基、シ
クロアルキレン基、アリーレン基、次式:−(CH2
OR5m −で表される基(R5 は炭素数1〜12のア
ルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレン基を示
す。mは1〜4の任意の数値をとることができる)、M
はアルカリ金属原子、水素、1価の炭化水素基、又はア
ミノ基を示す〕
【0006】(粗大突起数の測定法)クリーンルーム内
で、平滑なガラス板上に含リン共重合ポリエステルより
なる厚さ0.1μmのフィルムを形成し、その上に厚さ
10μmの平滑なフィルムを重ね合わせて密着した後上
方からNaのD線を照射し、上記ポリエステル中に含ま
れる未分散物や異物に基づく突起によって形成される干
渉リングの次数が3以上であるものの数を粗大突起数と
して求める。
【0007】本発明で使用される基材フィルムとして
は、熱可塑性のポリエステル系樹脂フィルム、例えば、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンナフタレートなどのフィルムが挙げ
られる。中でも特に好ましいのは、樹脂成分の80%以
上がポリエチレンテレフタレートである単独もしくは共
重合ポリエステルフィルム、あるいはポリエチレンテレ
フタレートを80%以上の割合で含有するポリエステル
ブレンドフィルムである。上記共重合ポリエステルやポ
リエステルブレンド物におけるポリエチレンテレフタレ
ート成分以外のポリエステル成分には格別の制限はな
く、任意のポリエステル成分を組合せることができる。
そのようなポリエステルを構成するジカルボン酸成分と
しては、芳香族、脂肪族および脂環族のジカルボン酸が
いずれも使用できる。芳香族ジカルボン酸としては、イ
ソフタル酸、オルソフタル酸、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸などが、また脂肪族ジカルボン酸としては、コ
ハク酸、アジピン酸、セバシン酸、シュウ酸などが、そ
して脂環族ジカルボン酸としては、1,3−シクロペン
タンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸などが例示される。尚上記ジカルボン酸の一部に代え
てp−ヒドロキシ安息香酸などのオキシカルボン酸を併
用することも有効である。
【0008】上記ポリエステルを構成するグリコール成
分としては、炭素数2〜8個の脂肪族グリコールまたは
炭素数6〜12個の脂環族グリコールが好ましい。この
ようなグリコールとしては、エチレングリコール、1,
2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、
1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、
1,6−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジ
メタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール、p−キシレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ールなどが挙げられる。この他、脂肪族グリコールとし
てポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコールなどのポリエーテル
グリコールを使用することも可能である。
【0009】上記の酸成分とグリコール成分とは、通常
の方法で重縮合することによりポリエステルとされる。
このポリエステルは、単独で、もしくは必要により2種
以上を適宜併用してもよく、またポリエステルの製造過
程で他の共重合性成分を少量共重合させたり、あるいは
ポリエステル以外の樹脂を少量ブレンドしてもよく、更
には必要に応じて酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、顔料、
紫外線吸収剤等を適量配合してもよい。これらの樹脂
は、通常溶融・押出法により、あるいは溶剤に溶解して
流延させるキャスティング法により基材フィルムとされ
る。この基材フィルムは未延伸状態で使用してもよく、
あるいは必要に応じて1軸もしくは2軸延伸して用いて
もよい。
【0010】次に、上記基材フィルムの少なくとも片面
に密着性改善層を形成せしめるための含リン共重合ポリ
エステルは、水分散性であるが水不溶性の含リン共重合
ポリエステルである。ここで「水不溶性」とは、対象と
なる含リン共重合ポリエステルを80℃の熱水に浸漬し
て攪拌した場合でも、この熱水中に該重合体が溶解しな
い性質を言い、より具体的には、含リン共重合ポリエス
テルをチップ状とし、これを大過剰の熱水(80℃)に
入れて、24時間攪拌を行ったときに、該重合体の溶解
による重量減少が5重量%以下であるものを水不溶性の
ものとする。
【0011】この様な含リン共重合ポリエステルは、前
記一般式(I)〜(V)で示されるリン化合物の少なく
とも1種を反応させることによって得ることができる。
【0012】本発明における一般式(I)〜(V)で示
されるリン化合物の例としては下記のものが挙げられ
る。
【0013】式(I)の化合物例
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】
【0014】式(II)の化合物例
【化18】
【化19】
【化20】
【化21】
【化22】
【化23】
【0015】式(III)の化合物例
【化24】
【化25】
【化26】
【化27】
【化28】
【化29】
【化30】
【化31】
【化32】
【化33】
【化34】
【化35】
【化36】
【化37】
【化38】
【0016】式(IV)の化合物例
【化39】
【化40】
【化41】
【化42】
【化43】
【化44】
【化45】
【化46】
【化47】
【化48】
【化49】
【化50】
【化51】
【化52】
【化53】
【化54】
【化55】
【化56】
【化57】
【化58】
【化59】
【化60】
【0017】式(V)の化合物例
【化61】
【化62】
【化63】
【化64】
【化65】
【化66】
【化67】
【化68】
【0018】更に共重合ポリエステルのカルボン酸成分
としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、
1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、p−オキシ安
息香酸、p−(ヒドロキシエトキシ)安息香酸などの芳
香族オキシカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸などの脂肪
族ジカルボン酸、1,3−シクロペンタンジカルボン
酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シ
クロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジ
カルボン酸などの脂環族ジカルボン酸、トリメリット
酸、トリメシン酸、ピロメリット酸などのトリおよびテ
トラカルボン酸などを挙げることができる。
【0019】本発明においては、芳香族ジカルボン酸を
50モル%以上、好ましくは70モル%以上の割合で使
用するのがよい。好ましい芳香族ジカルボン酸として
は、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6−
ナフタレンジカルボン酸などが例示される。芳香族ジカ
ルボン酸が少ない場合は、得られる含リン共重合ポリエ
ステルにより形成される被膜の機械的強度がやや低くな
るほか、耐ブロッキング性も相対的に悪くなる傾向が見
られる。
【0020】またポリエステルのグリコール成分として
はエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、
1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、
1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール、p−キシリレン
グリコール、ビスフエノールAのエチレンオキサイド付
加物およびプロピレンオキサイド付加物、水素化ビスフ
エノールAのエチレンオキサイドおよびプロピレンオキ
サイド付加物、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ポリテトラメチレングリコールなどがあ
る。またトリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、グリセリン、ペンタエリスリトールなどのトリおよ
びテトラオールを併用してもよい。ポリエステルポリオ
ールとしては他にε−カプロラクトン等のラクトン類を
開環重合して得られるラクトン系ポリエステルジオール
類が挙げられる。
【0021】本発明で使用されるポリエステル系樹脂
は、通常の溶融重縮合法によって得ることができる。す
なわち上記のジカルボン酸成分およびグリコール成分を
直接反応させて水を留去し、エステル化したのち重縮合
を行う直接エステル化法、あるいは上記ジカルボン酸成
分のジメチルエステルとグリコール成分を反応させてメ
チルアルコールを留出し、エステル交換を行わせたのち
重縮合を行うエステル交換法などによって製造すること
ができる。あるいは、溶液重縮合法や界面重縮合法など
を採用することもでき、本発明で使用されるポリエステ
ル系樹脂は重縮合の方法によって限定されるものではな
い。
【0022】上記ポリエステル系樹脂を前記式(I)〜
(V)のリン化合物と反応させるに当たっては、必要に
よっては更に下記の様な親水性極性基含有化合物を共重
合させてもよく、また本発明の効果を損わない範囲内で
別のポリエステル系樹脂を併用してもよい。
【0023】リン化合物と共に併用し得る上記親水性極
性基含有化合物における親水性基の例としては、−CO
OM、
【化69】
【化70】 −C64 −R1 ,−SO3 M(式中Mは水素原子、ア
ルカリ金属、テトラアルキルアンモニウム、テトラアル
キルホスホニウムを表わし、R1 〜R3 は水素原子、炭
素数1〜8のアルキル基、アリール基、アラルキル基を
表わす)で示されるものを挙げることができる。
【0024】これらの親水性極性基を含有する具体的な
化合物を例示すると次の通りである。 (1) −COOM 前記のポリエステルポリオールの酸成分であるポリカル
ボン酸、グリセリン酸、ジメチロールプロピオン酸、
N,N−ジエタノールグリシン、ヒドロキシエチルオキ
シ安息香酸等のオキシカルボン酸、ジアミノプロピオン
酸、ジアミノ安息香酸等のアミノカルボン酸およびその
誘導体等。 (2)
【化71】 または
【化72】 N−メチルジエタノールアミン、2−メチル−2−
(N,N−ジメチルアミノ)メチル−1,3−プロパン
ジオール、2−メチル−2−ジメチルアミノ−1,3−
プロパンジオール等の含窒素アルコールおよびその誘導
体等。 (3) −C64 −R1 ピコリン酸、ジピコリン酸、アミノピリジン、ジアミノ
ピリジン、ヒドロキシピリジン、ジヒドロキシピリジ
ン、アミノヒドロキシピリジン、ピリジニルジメタノー
ル、ピリジニルプロパンジオール、ピリジニルエタノー
ル等のピリジン環含有化合物およびその誘導体等。 (4) −SO3 M 5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−テトラブチル
スルホニウム、スルホイソフタル酸、ナトリウムスルホ
コハク酸、等のポリカルボン酸およびそれらの誘導体、
ナトリウムスルホハイドロキノンおよびそのアルキレン
オキサイド付加物、ナトリウムスルホビスフエノールA
およびそのアルキレンオキサイド付加物等。
【0025】一般式(I)〜(V)のリン化合物をポリ
エステル系樹脂と反応させるに当たっては、反応系にリ
ン原子として100〜10000ppm含まれるように
リン化合物の使用量を定めるのがよく、より好ましくは
500〜5000ppmである。上記リン化合物の使用
量が上記の範囲未満であるときは、含リン共重合ポリエ
ステルの水に対する分散性が十分にあがらないため、均
一な被覆層が形成され難くなり、所望の接着性も得難
い。一方使用量が上記の範囲を越えるときは得られる被
覆層の物理的性質、耐ブロッキング性が低下するだけで
なくリン化合物でポリエステル系樹脂を変性する際の操
業性が低下するので好ましくない。
【0026】このようにして得られる水不溶性であるが
水分散性の含リン共重合ポリエステルは、そのガラス転
移温度(Tg)が100℃以下であるものが好ましく、
より好ましいガラス転移温度は80℃以下、さらに好ま
しくは20〜80℃である。ガラス転移温度が100℃
を越えるものでは、該含リン共重合ポリエステルを含む
組成物を基材フィルムに塗布するときの造膜性が悪いた
め、得られる被覆層と基材フィルムとの接着性が十分に
改善されず、その結果、得られる被覆フィルムとこれに
積層される磁気記録層やバックコート層との接着性も不
十分となる。一方ガラス転移温度が低過ぎると耐ブロッ
キング性が悪くなるので、20℃以上のものを使用する
ことが望まれる。
【0027】尚、該含リン共重合ポリエステルを単独で
使用するのはもちろんのこと、他の各種水分散性樹脂を
併用することによって、平滑性や接着性、耐ブロッキン
グ性等をより改善することも可能である。好適に併用さ
れる水分散性樹脂としてはポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデンおよびその共重合体などのビ
ニル系樹脂:アクリル酸、メチルメタクリレート、ヒド
ロキシメチルアクリレート、スチレン、グリシジルメタ
メクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレー
トなどを用いて調製されるアクリル系樹脂:イソフタル
酸、アジピン酸、セバチン酸、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ポリエ
チレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなど
のグリコール類と、ジイソシアネート類とから調製され
るポリウレタン系樹脂などがある。水分散性樹脂として
は、この他にも、分子内に親水性基を有するため水系溶
媒において分散性を示すか、もしくは分子内に親水性基
を有するため分散助剤を少量加えることにより水系溶媒
において分散性を示す高分子化合物が包含される。上記
親水性基としては、ホスホン酸基、ホスフィン酸基、ス
ルホン酸基、アンモニウム基、カルボキシル基などが挙
げられる。このような親水性基を有する樹脂としては、
ポリウレタン、ポリアミド、アクリル系樹脂、エポキシ
系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などがある。特に、ポリ
ウレタン及び/又はアクリル系樹脂を適当量併用するこ
とにより、接着性、耐ブロッキング性の改善のみなら
ず、耐溶剤性、制電性等の向上が達成される。
【0028】該含リン共重合ポリエステルにはさらに他
の添加剤として例えば、その他の各種水分散性樹脂やシ
リカ、炭酸カルシウム、カオリナイト、アルミナ、タル
ク、硫酸バリウムなどの無機質不活性粒子;ベンゾグア
ナミン系樹脂、ポリスチレン系樹脂などの有機質不活性
粒子(いずれも粒径0.001〜2μm程度)や、さら
に必要に応じて顔料;有機系、無機系の制電剤;耐ブロ
ッキング剤;防腐剤;消泡剤;紫外線吸収剤などを併用
することも可能である。制電剤としては、アニオン系、
ノニオン系、カチオン系等の界面活性剤、ポリエーテル
基、アニオン基あるいはカチオン基を含有するポリマ
ー、金属または金属酸化物などからなる導電性粒子など
が含まれる。耐ブロッキング剤としては、高級脂肪酸お
よびその塩、エステル、アミド、アミン、鉱油、シリコ
ーン、ふっ素化合物などが含まれる。
【0029】この含リン共重合ポリエステルは、例え
ば、該含リン共重合ポリエステルよりなる微粒子を熱水
中に加えて強撹拌することにより分散させる方法;上記
水不溶性ポリエステルを水溶性有機化合物と混合して水
に分散させる方法、などによって水分散液とされる。こ
のとき、水溶性有機化合物(通常、有機溶剤)を併用す
れば、均一な水分散液が得られ易いので有利である。併
用される有機化合物としては、その沸点が60〜200
℃で、20℃における1lの水に対する溶解量が20g
以上のものが好ましく、具体例としては脂肪族および脂
環族のアルコール、エーテル、エステル、ケトン、など
が挙げられる。アルコール類としては、メタノール、エ
タノール、イソプロパノール、n−ブタノールなどの1
価アルコール類;エチレングリコール、プロピレングリ
コールなどのグリコール類;およびメチルセロソルブ、
エチルセロソルブ、n−ブチルセロソルブなどのグリコ
ール誘導体が例示される。エーテル類としては、ジオキ
サン、テトラヒドロフランなどが;エステル類として
は、酢酸エチルなどが;ケトン類としては、メチルエチ
ルケトンなどが挙げられる。これらの水溶性有機化合物
は、単独で添加し得るほか2種以上を併用することもで
きる。上記化合物のうち、水への分散性、およびフィル
ムへの塗装性を加味して最も好ましいのはブチルセロソ
ルブおよびエチルセロソルブである。
【0030】このような水溶性有機化合物を用いて含リ
ン共重合ポリエステルの水分散液を調製するには、上記
含リン共重合ポリエステルチップと上記水溶性有機化合
物とを50〜200℃で混合し、これに水を加えて撹拌
することにより分散させる方法;上記と同様に50〜2
00℃で混合して得られる混合物を水に加え、撹拌して
分散させる方法;あるいは、上記含リン共重合ポリエス
テル、水溶性有機化合物および水の3者を40〜120
℃で撹拌して分散させる方法などが採用される。又、被
覆層の耐ブロッキング性や表面特性を低下させない範囲
内で、分散を促進させるために乳化剤を使用することも
差支えない。
【0031】ところで基材フィルム上に被覆層として形
成される該含リン共重合ポリエステルよりなる樹脂層
は、磁気記録層やバックコート層に対する接着性を高め
るものであるが、この被覆層中に混入することのある不
溶性の異物に由来する粗大突起は、その上に磁性層を形
成した場合におけるドロップアウト等の信号欠陥を生ず
る原因になる。従って該被覆層に存在する粗大突起は極
力少なくしなければならず、従って本発明では、磁気記
録媒体用フィルムとして必要な平滑度を確保するための
基準として、以下に示す粗大突起数を規定する。
【0032】即ちクリーンルーム内で、平滑なガラス板
上に上記含リン共重合ポリエステルよりなる厚さ0.1
μmのフィルムを形成し、その表面に厚さ10μmの平
滑なフィルムを重ね合わせて密着させた後、上方からN
aのD線を照射したとき、該含リン共重合ポリエステル
中に含まれる未分散物や異物に基づく粗大突起によって
形成される干渉リングの次数が3以上であるものが10
0cm2 当たり10個以下、より好ましくは3個以下で
なければならない。これよりも粗大突起数が多くなる
と、磁気記録媒体として使用したときにドップアウト等
の欠陥が多くなり、本発明の目的に適合し得なくなる。
この様な清浄度の高い水分散液を得るには、塗装前に該
水分散液を孔径3μm程度以下、より好ましくは1.5
μm程度以下のフィルターに通し、粗大不溶物を除去す
ればよい。尚上記干渉リングが2次以下である微小突起
については、磁気特性に殆ど悪影響を及ぼすことがない
ので、本発明では特に問題としないが、これらの微小突
起についても少ない方が好ましいことは勿論である。
【0033】かくして得られる本発明の磁気記録媒体用
ポリエステル系フィルムは、基材と被覆層との層間接着
性、および該被覆層とその表面に形成させる磁気記録層
やバックコート層との接着性が共に良好であり、またロ
ール状に巻回した場合でもブロッキングを起こすことが
ない。しかも該フィルムの粗大突起は少なく表面平滑度
の高いものであるから、これをベースフィルムとして使
用することによって優れた電磁変換特性の磁気記録媒体
を得ることができる。
【0034】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。尚実施例で採用した性能評価法は下記の通りであ
る。また下記実施例において「部」とあるのは突起しな
い限り「重量部」を意味する。
【0035】接着性評価 評価用塗料−1(磁性塗料) Co−γ−Fe23 100部 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 17部 ウレタン変性飽和ポリエステル樹脂 17部 α−アルミナ 3部 カーボンブラック 1部 トルエン 105部 メチルエチルケトン 105部 シクロヘキサノン 105部 上記原料配合でボールミルにより約12時間混合分散し
た後、これに パルミチン酸 1部 ドデシルステアレート 1部 オレイン酸 2部 を加えて更に30分間混合する。次にトリイソシアネー
ト化合物の固形分75%酢酸エチル溶液を10部加えて
更に1時間混合し磁性塗料とする。
【0036】 評価用塗料−2(バックコート塗料) カーボンブラック 40部 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 30部 トリイソシアネート 30部 ポリウレタンエラストマー 30部 ニトロセルロース 30部 ステアリン酸アミド 7部 トルエン 120部 メチルエチルケトン 120部 をボールミルで均一に混合し、バックコート塗料とす
る。尚、磁性塗料は、供試フィルム上に乾燥後の厚さが
3μmとなる様に塗布し、磁場配向処理を施した後60
℃で乾燥してから100℃でカレンダー処理し、更に6
0℃で72時間キュァを行う。またバックコート塗料に
ついては、供試フィルム上に乾燥後の厚さが1μmとな
る様に塗布し、60℃で乾燥した後100℃でカレンダ
ー処理し、更に60℃で72時間キュァを行う。
【0037】塗料接着性の評価 供試フィルム上に、上記磁性塗料またはバックコート塗
料を所定の条件でコーティングした後、得られたフィル
ムの塗布面に23℃×50%RHの雰囲気下で、スコッ
チテープ(スリーエム社製「No.610」)(幅10
mm×長さ10cm)を気泡の入らないように貼り付
け、この上にロールを押しつけてならす。次いで東洋ボ
ールドウィン社製のテンシロンを使用し、引張速度10
00cm/分で360度剥離を行う。チャック間は18
cm、粘着部分は5cmとする。
【0038】蒸着接着性評価 供試ポリエステルフィルムの表面に真空蒸着によって膜
厚2000オングストロームのCo−Ni合金薄膜を形
成する。この蒸着フィルムの蒸着面に、23℃×50%
RHの雰囲気下でスコッチテープ(スリーエム社製「N
o.610」)(幅18mm×長さ15cm)を気泡の
入らない様に貼り付け、この上をロールで圧接した後、
180°方向に手ですみやかに剥離し、フィルムに残っ
た蒸着層を目視判定する。 ○:全く剥れないもの △:一部に剥れが見られたもの ×:1/3以上が剥れたもの
【0039】耐ブロッキング性 片面に含リン共重合ポリエステル被覆を施した2枚のフ
ィルム(3cm×3cm)の、塗布面と非塗布面を重ね
合わせ、これを6cm×6cmのシリコーンラバーおよ
び同寸法で厚さ7mmのガラス板によって両側から挟
む。これに2kgの荷重をかけ、50℃×85%RHの
雰囲気で48時間放置した後、フィルムを剥離したとき
の粘着状態を観察する。 ○:粘着が全く見られない △:所々にフィルムの粘着が起こっている ×:全面で粘着が起こっている
【0040】粗大突起の評価 バーコーターを使用し、含リン共重合ポリエステルの水
分散液をクラス1000のクリーンルーム内で平滑なガ
ラス板上に乾燥膜厚が0.1μmとなる様にコーティン
グし乾燥する。次いで該コーティング膜上に、異物の混
入を極力少なくした厚さ10μmのポリエステルフィル
ムを重ね合わせ、ローラーで隙間の空気を押し出して密
着させた後、上からNaのD線を当て、生じる干渉リン
グを観察する。そして該干渉リングの縞の数が3以上で
あるものの数を調べ、100cm2 当たりの個数として
求める。
【0041】電磁変換特性 供試フィルムの片面に厚さ3μmの磁性塗膜を形成した
後、1/2インチ幅にスリットして、VHS規格のビデ
オテープを得る。このテープの標準テープ(比較例1)
に対するクロマS/Nを、(株)シバソク製TG−7形
NTCS TV試験信号発生器および925D/1NT
CSカラービデオノイズ測定器を用いて測定し、下記の
基準でランク付けした。 ×…−1dB未満 △…−1dB以上+1dB未満 ○…−1dB以上
【0042】実施例 1 (A)含リン共重合ポリエステルおよび水分散液の調
製:まず含リン共重合ポリエステル(a)を次の方法に
より調製した。温度計、撹拌機を備えたオートクレーブ
中に、ジメチルテレフタレート485部、ジメチルイソ
フタレート485部、エチレングリコール409部、ネ
オペンチルグリコール485部およびテトラブトキシチ
タネート0.68部を仕込み、150〜230℃で12
0分間加熱してエステル交換を行い、次いで前記リン化
合物(13)50.1部を仕込み、220〜230℃で
更に1時間反応を行った。次いで反応系を30分間で2
50℃まで昇温し、系の圧力を徐々に減じて45分後に
10mmHgとし、この条件で更に180分間反応を続
けた。得られた変性ポリエステルの分子量は1400
0、リン含有率は1600ppmであった。上記変性ポ
リエステル300部とn−ブチルセロソルブ140部と
を、容器中150〜170℃で約3時間撹拌し、均一で
粘稠な溶融液を得、この溶融液に水560部を徐々に添
加した後約1時間撹拌を続け均一な淡白色の固形分濃度
30%の水分散液を得た。この分散液に水4500部、
エチルアルコール4500部を加えて希釈し、固形分濃
度3%の塗布液を得た。
【0043】(B)基材フィルムの調製:平均粒径0.
8μmの炭酸カルシウム微粒子が2400ppmの濃度
で分散されたポリエチレンテレフタレートを280〜3
00℃で溶融押出しし、15℃の冷却ロールで冷却し
て、厚さ約150μmの未延伸フィルムを得た。この未
延伸フィルムを、85℃に加熱された周速の異なる一対
のロール間で縦方向に3.5倍延伸して基材フィルムと
した。
【0044】(C)被覆ポリエステルフィルム(磁気記
録媒体用ベースフィルム)の調製:上記(A)で得た含
リン共重合ポリエステル水分散液を孔径1.0μmのフ
ィルターに通した後、上記(B)で得た基材フィルムの
表面にロールコーター法によって塗布し、70℃で熱風
乾燥する。次いでテンターにより98℃で横方向に3.
5倍延伸した後、200〜210℃で熱固定し、厚さ1
2μmの2軸延伸被覆ポリエステルフィルムを得た。該
フィルムにおける最終的な被覆剤(含リン共重合ポリエ
ステル)の付着量は約0.04g/m2 であった。得ら
れたフィルムの耐ブロッキング性、接着性、粗大突起数
及び電磁変換特性を第1表に示す。
【0045】実施例 2 含リン共重合ポリエステル水分散液の濾過処理に用いた
フィルターの孔径を2.5μmに変更した以外は実施例
1と全く同様にして2軸延伸被覆ポリエステルフィルム
を得た。得られたフィルムの耐ブロッキング性、接着
性、粗大突起数及び電磁変換特性を第1表に示す。
【0046】比較例 1 平均粒径0.8μmのCaCO3 微粒子が2400pp
mの濃度で分散されたポリエチレンテレフタレートを用
いて290℃でフィルム状に溶融押出しした後25℃の
冷却ロールで冷却し、厚さ150μmの未延伸フィルム
を得た。この未延伸フィルムを、90℃に加熱された周
速の異なる一対のロール間で縦方向に3.5倍延伸し、
次いでテンターを用いて98℃で横方向に3.5倍延伸
した後200〜210℃で熱固定し、厚さ12μmの2
軸延伸ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルム
の耐ブロッキング性、接着性、粗大突起数及び電磁変換
特性を第1表に示す。
【0047】比較例 2 実施例1で用いたフィルターの孔径を5μmに変えた以
外は実施例1と全く同様にして2軸延伸被覆ポリエステ
ルフィルムを得た。得られたフィルムの耐ブロッキング
性、接着性、粗大突起数及び電磁変換特性を第1表に示
す。
【0048】比較例 3 温度計、撹拌機を備えたオートクレーブ中に、ジメチル
テレフタレート485部、ジメチルイソフタレート48
5部、エチレングリコール409部、ネオペンチルグリ
コール485部およびテトラブトキシチタネート0.6
8部を仕込み、150〜230℃で120分間加熱して
エステル交換を行い、次いで前記リン化合物(13)5
00部と分子量1000のポリエチレングリコール10
0部を仕込み、実施例1と同様にして分子量1500
0、リン含有率15000ppmの変性ポリエステルを
得た。得られた含リン共重合ポリエステルを水と共に加
熱撹拌して固形分5%の水溶液状の塗布液を調製した。
この塗布液を用いた以外は実施例1と全く同様にして2
軸延伸被覆ポリエステルフィルムを得た。得られたフィ
ルムの耐ブロッキング性、接着性、粗大突起数及び電磁
変性特性を第1表に示す。
【0049】
【0050】第1表より次の様に考えることができる。 実施例1,2:本発明の規定要件を満たすもので、磁性
塗膜やバックコート塗膜の密着性および蒸着層との密着
性並びに耐ブロッキング性がいずれも良好であり、しか
も被覆層に粗大突起が全く見られず、優れた電磁変換特
性を有している。 比較例1:被覆層の形成されていない通常のベースフィ
ルムであり、磁性塗膜およびバックコート塗膜との密着
性が悪く、蒸着層との密着性も悪い。 比較例2:含リン共重合ポリエステル水分散液を用いて
被覆したものであるがフィルターの孔径が大きいため粗
大突起数が多く、電磁変換特性に欠ける。 比較例3:水溶性の含リン共重合ポリエステルを用いた
ものであり、密着性は良好であるが耐ブロッキングが悪
く、また粗大突起数は少ないにもかかわらず、電磁変換
特性が悪い。
【0051】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、ポ
リエステル系樹脂よりなる基材フィルムの表面を、特定
の含リン共重合ポリエステルで被覆することによって、
磁気記録層、バックコート層および蒸着金属層との密着
性に優れ、且つ耐ブロッキング性の良好な磁気記録媒体
用ベースフィルムを提供し得ることになった。しかもこ
のフィルムは表面平滑度が高く粗大突起が非常に少ない
ので、これをベースフィルムとして使用することによっ
て電磁変換特性の一段と優れた磁気記録媒体を得ること
ができる。
フロントページの続き (72)発明者 龍田 英昭 福井県敦賀市東洋町10番24号 東洋紡績株 式会社総合研究所敦賀分室内 (72)発明者 松本 治男 福井県敦賀市東洋町10番24号 東洋紡績株 式会社総合研究所敦賀分室内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル系樹脂よりなる基材フィル
    ムの少なくとも片面に、下記一般式(I)〜(V)で示
    されるリン化合物の少なくとも1種を反応させた水分散
    性であるが水不溶性の含リン共重合ポリエステルであっ
    て、フィルム状としたときの粗大突起数が100cm2
    当たり10個以下である含リン共重合ポリエステルを被
    覆したことを特徴とする磁気記録媒体用ポリエステル系
    フィルム。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 〔X,Yはエステル形成性官能基、R1 は炭素数3〜1
    0の3価の炭化水素基、R2 は炭素数1〜12のアルキ
    ル基、シクロアルキル基、アリール基、炭素数1〜12
    のアルコキシ基、シクロアルコキシ基、又はアリールオ
    キシ基を示す。アリール基およびアリールオキシ基はハ
    ロゲン原子、ヒドロキシル基、−OM′(M′はアルカ
    リ金属を示す)またはアミノ基が結合したものでも良
    い。R3 ,R4 は、炭素数1〜12のアルキレン基、シ
    クロアルキレン基、アリーレン基、次式:−(CH2
    OR5m −で表される基(R5 は炭素数1〜12のア
    ルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレン基を示
    す。mは1〜4の任意の数値をとることができる)、M
    はアルカリ金属原子、水素、1価の炭化水素基、又はア
    ミノ基を示す〕
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