JPH0593068U - プリント基板のクロストーク防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パターン間のクロストークを防止する。 【構成】 プリント基板上の略平行なパターン１、２間
に配置されかつ接地されたガードパターン７により、パ
ターン１、２間の結合容量が軽減され、パターン１、２
間のクロストークが防止される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、プリント基板上のパターン間のクロストークを防止する装置に関 する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のプリント基板においては、複数のパターンが互いに略平行に配置された 部分に対して、クロストーク防止のための対策は施されていなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来のプリント基板には以下の如き欠点があった。即ち、２本のパターン が略平行に近接して配置されている場合、パターン間の結合容量が大きいので、 一方のパターンに高速デジタル信号を流したときに、容量結合のためにクロスト ークを生じる。

【０００４】 この考案は、パターン間のクロストークを防止することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は前記欠点を解消するために以下の如き手段を採用した。即ち、プリ ント基板上の略平行なパターン間に、接地されたガイドパターンを設け、前記パ ターン間の結合容量を軽減させてパターン間のクロストークを防止する構成とし た。

【０００６】

【作用】

この考案は以下の如き作用をなすものである。即ち、プリント基板上の略平行 なパターン間に配置されかつ接地されたガイドパターンにより、パターン間の結 合容量が軽減され、パターン間のクロストークが防止される。

【０００７】

【実施例】

以下にこの考案を図面に示す実施例に基づいて説明する。 図１はこの考案の一実施例におけるプリント基板のクロストーク防止装置の平 面図で、例えばガラスエポキシ等からなるプリント基板上にはパターン１、２が 互いに平行に近接して配置されている。パターン１の両端部にはランド３、４が 形成されており、プリント基板にはランド３、４部分にスルーホール５、６が形 成されている。パターン１とパターン２との間にはガードパターン７が配置され ており、ガードパターン７はパターン１の周囲を取り囲むように無端状に形成さ れている。パターン１、２およびガードパターン７は例えば銅製で、１ｍｍ程度 の幅である。ガードパターン７は接地されている。

【０００８】 次に実施例装置の作用を説明する。ガードパターン７が配置されていない場合 、パターン１とパターン２とは、対向間隔が狭く、かつ対向距離が長いので、結 合容量が大きい。したがって例えばパターン１に高速デジタル信号を流した場合 、容量結合により高速デジタル信号がパターン２に流れ、クロストークを生じる 。しかしこの実施例では、パターン１とパターン２との間にガードパターン７が 配置されており、このガードパターン７は接地されているので、パターン１とパ ターン２との間の結合容量が軽減され、クロストークを生じない。

【０００９】 なお、上記実施例ではパターン１をガードパターン７で取り囲んだが、必ずし もこのようにする必要はなく、要するに、高速デジタル信号等のクロストークを 生じ易い信号が流れるパターン１と、それに隣接するパターン２との対向部分に 、接地されたガードパターン７を配置すればよいのである。

【００１０】

【考案の効果】

この考案は、前記した如き構成によって、以下の如き効果を奏するものである 。 プリント基板上の略平行なパターン間に配置されかつ接地されたガードパター ンにより、パターン間の結合容量が軽減され、パターン間のクロストークが防止 される。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例におけるプリント基板のク
ロストーク防止装置の平面図である。

【符号の説明】

１ パターン ２ パターン ７ ガードパターン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プリント基板上の略平行なパターン間
   に、接地されたガードパターンを設け、前記パターン間
   の結合容量を軽減させてパターン間のクロストークを防
   止する構成としたことを特徴とするプリント基板のクロ
   ストーク防止装置。