JPH0592940U - 電磁継電器の構造 - Google Patents

電磁継電器の構造

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JPH0592940U
JPH0592940U JP521393U JP521393U JPH0592940U JP H0592940 U JPH0592940 U JP H0592940U JP 521393 U JP521393 U JP 521393U JP 521393 U JP521393 U JP 521393U JP H0592940 U JPH0592940 U JP H0592940U
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隆 吉村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒンジバネの形状を変えずにスパンを実質的
に大きくとる。ヒンジバネと共通端子との溶接等による
結合を容易且つ精度良く行う。 【構成】 接極子ブロック5のシーソー駆動の軸となる
ヒンジバネ55の先端部をT字形に形成する。ヒンジバ
ネ55の先端部のヒンジバネ55の延出方向Aと交差す
る方向Bの両側を垂直な2股の接続片55a,55aと
する。各接続片55a,55aを共通端子片22の共通
端子21に2点溶接により結合する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、シーソーアマチュア方式の電磁継電器の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
第4図は従来のこの種の電磁継電器の分解斜視図を示すものであり、鉄芯31 にコイル32を巻回したコイルブロック3と、コイルブロック3の鉄芯31の磁 極間に介装される永久磁石4と、中央部を中心に揺動自在とした接極子ブロック 5とがベース11内に納装され、カバー12が覆設される構成である。接極子ブ ロック5は、接極子51と、接極子51の両側に配置される可動接触ばね片52 と、ヒンジバネ55′とをばね支持体53にて成形により構成されている。従っ て、接極子51の両側に設けられた可動接触ばね片52の先端の下方には固定接 点23がベース11に配設してある。接極子ブロック5の両側の中央部に設けた ヒンジバネ55′をベース11の凹所13に固定することにより接極子ブロック 5のシーソー駆動の軸とし、且つ接極子ブロック5の下面に突条の支点部を設け 、この支点部を永久磁石4の上面の中央部に設けた凹溝41により受けて、支点 部が接極子51のシーソー駆動時に摺動するという構成をとっている。
【0003】 このようなバランスアマチュア構造を有する電磁継電器において、コイル32 に通電すれば、磁化の向きに応じて接極子51の長手方向の一端部が鉄芯31の 一方の脚片に吸引されて接極子ブロック5が揺動し、鉄芯31→接極子51→永 久磁石4→鉄芯31の閉磁路が形成され、可動接触ばね片52の長手方向の一方 の端部が対応する固定接点23に接触するのである。この状態でコイル32への 通電を停止すると、永久磁石4の磁力により上記閉磁路がそのまま維持され、接 極子51が鉄芯31の一方に接触した状態が保たれるのである。また、コイル3 2への通電方向を逆向きにすれば、接極子51は鉄芯31の他方の脚片に吸引さ れ、可動接触ばね片52の長手方向の他方の端部が対応する固定接点23に接触 する。この状態においても通電を停止した後、そのままの状態が維持されるもの であり、いわゆる双安定動作を行なうことができるのである。
【0004】 しかして、上記共通端子片22′は、図5に示すように、ベース11の側壁に 同時成形されている。共通端子片22′を下方に曲げることで、共通端子片22 ′が下方に垂設される。この共通端子片22′の共通端子21はベース11の側 壁に形成した切欠部19内に位置しており、この上から接極子ブロック5を載置 する。この時、接極子ブロック5のヒンジバネ55′が切欠部19内に位置する と共に、共通端子21の上に載置され、ヒンジバネ55′と共通端子21とを溶 接( 図中X′点) により固着するものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、従来のようにT字形に形成されたヒンジバネ55′においては、図 5に示すように、その先端部の1点で共通端子21に溶接等により結合されてい るため、ヒンジバネ55′のスパン、つまり接極子51の側面から共通端子21 との支持点X′までの長さが短く、これに伴いヒンジバネ55′を共通端子21 に溶接等で結合したとき、その結合情況(例えばヒンジバネ55′のねじれ、支 点の摩擦、傾き等)が特性に大きな影響を与える結果となり、生産性に支障をき たすという問題があった。また、ヒンジバネ55′の先端部の中央部を共通端子 21に溶接しているため、溶接後、側方からヒンジバネ55′のひねり、ねじり 調整を行おうとしても共通端子21が邪魔になって上記ヒンジバネ55′のひね り、ねじり調整を行うことができないという問題があった。さらに、ヒンジバネ 55′と共通端子21との溶接時にヒンジバネ55′が動き易く、溶接位置がず れて溶接に困難になり、品質の安定化を図るのが難しいという問題もあった。
【0006】 本考案は、上記従来の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは 、ヒンジバネの形状を変えることなくそのスパンを実質的に大きくとることがで き、しかもヒンジバネと共通端子との溶接等による結合を容易且つ精度良く行う ことができ、さらに溶接後のヒンジバネのひねり、ねじり調整を可能とし、生産 性及び良品率の向上を図ることができるようにした電磁継電器の構造を提供する ことを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案は、略コ字型に形成された鉄芯31にコイル 32が巻回されたコイルブロック3と、鉄芯31の中間に取着されて該鉄芯31 の両端を同極に着磁する永久磁石4と、中央部が永久磁石4により揺動支持され ると共に永久磁石4により異極に着磁された接極子51の側面中央部より夫々端 部方向に先端が固定接点と相対する可動接触ばね片52を一体的に突出形成する と共に、接極子51の側面中央部より側方の方向に支点軸となり上記可動接触ば ね片52と一体的に形成されたヒンジバネ55を突設した接極子ブロック5と、 上記各部材が納装されるベース11とを有し、ベース11の上面より下方に露設 されて上記ヒンジバネ55を固着する共通端子21を一端に有する共通端子片2 2をベース11の周壁に露出するように植設し、ヒンジバネ55を支点軸として 接極子ブロック5を揺動自在とした電磁継電器において、上記ヒンジバネ55の 先端部がヒンジバネ55の延出方向Aと交差する方向Bの両側で共通端子片22 の共通端子21に2点支持されていることを特徴とする。
【0008】 また、上記ヒンジバネ55の先端部が略T字形に形成されているのが好ましい 。
【0009】
【作用】
本考案によれば、接極子ブロック5のシーソー駆動の軸となるヒンジバネ55 の先端部をヒンジバネ55の延出方向Aと交差する方向Bの両側で共通端子片2 2の共通端子21に2点支持するようにしたから、ヒンジバネ55は従来の略同 一形状でありながら、そのスパン(接極子51の側面から共通端子21との支持 点Xまでの長さ)を実質的に大きくとることができる。また、上記ヒンジバネ5 5と共通端子21との溶接等による結合時にヒンジバネ55の先端部の両側を例 えば溶接機械のチャックを用いて挟持することにより、ヒンジバネ55を容易に 且つ精度良く結合できるものとなる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。本考案は、接極子ブロック 5のシーソー駆動の軸となるヒンジバネ55と、共通端子片22の共通端子21 との結合構造にその特徴があり、その他の構造は従来構造(図4)と同様であり 、詳細な説明は省略しておく。
【0011】 共通端子片22の上部は、図1に示すように2股に形成され、その先端部を共 通端子21,21とし、ベース11の側壁11aに形成された切欠部19と連通 し、上面及び外側面が開放された凹部20の壁面がわに上記共通端子21,21 を位置せしめている。 一方、接極子ブロック5は、図3に示すシーソー駆動を行うものであり、磁性 体製の接極子51と、接極子51の巾方向Aの両側に配設された可動接触ばね片 52と、接極子51および可動接触ばね片52とともに一体に成形された成形品 であるばね支持体53とから成り、共通端子片22の共通端子21,21に溶接 等で結合されるヒンジバネ55により接極子ブロック5がヒンジバネ55を支点 軸としてベース11に揺動自在に配置されるものである。ここで、ヒンジバネ5 5は、図2に示すように、従来と同様な略T字形に形成されており、接極子51 の側面中央からベース11の側壁11aに向かって水平に延びると共に、その先 端部が2股に分かれており、この2股に分かれた部分を下方に向けて垂直に折り 曲げて接続片55a ,55aとし、各接続片55a,55aを共通端子21,2 1の上端面の外側面に夫々当接させて、2点で溶接( 図中X点) を行なうように している。
【0012】 このように、接極子ブロック5のシーソー駆動の軸となるヒンジバネ55の先 端部がヒンジバネ55の延出方向Aと交差する方向Bの両側で共通端子片22の 共通端子21,21に2点支持することにより、ヒンジバネ55を先の実施例と 同一形状(T字形)でありながら、ヒンジバネ55のスパン(接極子51の側面 から共通端子21,21との支持点Xまでの長さ)を実質的に大きく取ることが でき、従って、ヒンジバネ55を共通端子21に溶接等で結合したとき、結合情 況(例えばヒンジバネ55のねじれ、支点の摩擦、傾き等)が特性に与える影響 を少なくして、生産性に支障をきたさないようにすることができる。また、ヒン ジバネ55の2股の先端部を共通端子21,21の2股の上端面の夫々2箇所で 受けているので、溶接時におけるヒンジバネ55への影響を極力少なくしている 。さらに、2股に形成された共通端子21,21をベース11の外側面に設けた 凹部20に夫々位置させ、且つヒンジバネ55の2股の接続片55a,55aを 共通端子21,21の外側面に位置せしめているから、接続片55aとベース1 1の側壁11aとの両側から電極10(図2)を夫々配置することで、共通端子 21,21を接続片55a との溶接が極めて容易となり、特に両側から溶接を行 なうことができる。しかも、溶接機械のチャックを上から入れて接続片55a, 55aを挟むことができ、溶接時にヒンジバネ55を動かないようにすることが できるので、溶接作業を容易且つ精度良く行えるようになり、生産性の向上に加 えて良品率の向上に寄与できるものとなる。
【0013】
【考案の効果】
本考案は上述のように、接極子ブロックのシーソー駆動の軸となるヒンジバネ の先端部をヒンジバネの延出方向と交差する方向の両側で共通端子片の共通端子 に2点支持して成るものであるから、接極子の側面から共通端子との支持点まで のヒンジバネのスパンを実質的に大きくとることができ、ヒンジバネと共通端子 との結合条件のばらつきが特性に与える影響を小さくして生産性に支障をきたさ ないようにすることができると共に、ヒンジバネの溶接等による結合時にヒンジ バネの延出方向と交差する方向の両側を溶接機械のチャック等を用いて挟持する ことにより、ヒンジバネを固定して共通端子に容易且つ精度良く結合することが でき、良品率の向上を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の接極子ブロックとベースの側
壁付近の要部平面図である。
【図2】同上のヒンジバネの先端部付近の斜視図であ
る。
【図3】同上の接極子ブロックの駆動状態を示す正面図
である。
【図4】従来の電磁継電器の分解斜視図である。
【図5】従来の要部平面図である。
【符号の説明】
3 コイルブロック 4 永久磁石 5 接極子ブロック 11 ベース 21 共通端子 22 共通端子片 31 鉄芯 32 コイル 51 接極子 52 可動接触ばね片 55 ヒンジバネ A 延出方向 B 交差する方向

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略コ字型に形成された鉄芯にコイルが巻
    回されたコイルブロックと、鉄芯の中間に取着されて該
    鉄芯の両端を同極に着磁する永久磁石と、中央部が永久
    磁石により揺動支持されると共に永久磁石により異極に
    着磁された接極子の側面中央部より夫々端部方向に先端
    が固定接点と相対する可動接触ばね片を一体的に突出形
    成すると共に、接極子の側面中央部より側方の方向に支
    点軸となり上記可動接触ばね片と一体的に形成されたヒ
    ンジバネを突設した接極子ブロックと、上記各部材が納
    装されるベースとを有し、ベースの上面より下方に露設
    されて上記ヒンジバネを固着する共通端子を一端に有す
    る共通端子片をベースの周壁に露出するように植設し、
    ヒンジバネを支点軸として接極子ブロックを揺動自在と
    した電磁継電器において、上記ヒンジバネの先端部がヒ
    ンジバネの延出方向と交差する方向の両側で共通端子片
    の共通端子に2点支持されていることを特徴とする電磁
    継電器の構造。
  2. 【請求項2】 上記ヒンジバネの先端部が略T字形に形
    成されていることを特徴とする請求項1記載の電磁継電
    器の構造。
JP521393U 1993-02-18 1993-02-18 電磁継電器の構造 Expired - Lifetime JPH0735276Y2 (ja)

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JPH0735276Y2 JPH0735276Y2 (ja) 1995-08-09

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