JPH11260231A - 有極電磁継電器における有極磁気回路 - Google Patents

有極電磁継電器における有極磁気回路

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JPH11260231A
JPH11260231A JP6928598A JP6928598A JPH11260231A JP H11260231 A JPH11260231 A JP H11260231A JP 6928598 A JP6928598 A JP 6928598A JP 6928598 A JP6928598 A JP 6928598A JP H11260231 A JPH11260231 A JP H11260231A
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JP
Japan
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armature
permanent magnet
polarized
block
electromagnetic relay
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Application number
JP6928598A
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English (en)
Inventor
Hirofumi Saso
裕文 佐宗
Yoshinori Kurata
吉則 倉田
Yoshitsugu Yuzuba
誉嗣 柚場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takamisawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Takamisawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感動・開放電圧特性及び品質の安定した長寿
命を実現させると共に永久磁石の配置を考慮して磁気損
失の小さい有極磁気回路を提供する。 【解決手段】 略コ字形鉄心にコイルを巻回したコイル
組立とベースばね群とを位置決めしてベースブロックに
一体的にモールド成形すると共に、略コ字形鉄心の磁極
部上部に対向するように、可動接点ばねを接極子の両側
面に配置してモールド成形した接極子モールドの底面に
永久磁石を装着した接極子ブッロクの接極子の両端部を
配置すると共に、ベースブロックの上部に絶縁材料で形
成された支持部に接極子モールドの下部に絶縁材料で設
けられた支持体部を揺動自在に載置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接極子が揺動自在
に取り付けられるバランスアマチュア方式の有極電磁継
電器で、特にその有極磁気回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の有極電磁継電器としては、
図8に示すようにコイルが巻回されたコ字形鉄心の磁極
部間に永久磁石を装着しロ字形状の有極電磁石を構成
し、前記鉄心の磁極部と接極子の両端部とが対向するよ
うに該接極子を前記永久磁石上部に設置し、前記接極子
が左右に揺動することで該接極子に固着された接点が開
閉するバランスアマチュア方式の有極電磁継電器があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の有極電磁継電器
における有極磁気回路は、図8(c)に示すようにコ字
形の鉄心2のコイルボビン3にコイル4を巻回したコイ
ル組立Aの前記鉄心2の磁極部(2a,2b)間には永
久磁石5が介装され、該永久磁石5の中央上部に中央下
部がプレス加工で成形された突起6aが設けられた接極
子6を永久磁石5の表面5aに揺動支点として配置した
ものがあった。
【0004】しかしながらここで問題となるのは、永久
磁石5の磁束を損失なく接極子6に流すためには、間隙
を極力小さくするように接極子6と永久磁石5とを接近
させて配置する必要があった。すなわち、必然的に前記
接極子6の突起6aが前記永久磁石5の表面5aに配置
される構造となるため、前記突起6aと前記永久磁石5
の表面5aとが揺動支点となり金属同士で支持されるこ
とになる。
【0005】このため、多数回動作による金属同士の摩
擦の影響を受けて、揺動支点となる前記突起6aと前記
永久磁石5の表面5aとが大きく磨耗して、接極子6の
揺動に影響を与え、有極電磁継電器の動作(開閉)に関
係する感動・開放電圧特性の変化が大きくなり、寿命が
短かくなるという問題があった。
【0006】 これらの問題を解決するために、永久磁
石5の表面5aに薄膜のプラスチックコーティングを施
し、揺動支点となる前記突起6aと前記永久磁石5の表
面5aとの摩擦係数を小さくする方法も考えられている
がコストアップに繋がり経済的ではなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】一般に金属間の摩擦係数
は例えば鉄と鉄との場合には約1で極めて大きく、一
方、プラスチック同士の摩擦係数は材質によって異なる
が、一般的な電磁継電器に使用される絶縁材料として
は、0.04〜0.1であり、上述の鉄と鉄との摩擦係
数の1/10以下である。
【0008】 上記課題を解決するため、本発明は、揺
動支点となる前記突起6aと前記永久磁石5の表面5a
とを金属同士では無く低摩擦係数のプラスチック同士で
接触させて、感動・開放電圧特性の安定した長寿命を実
現させると共に、永久磁石の配置を考慮して磁気損失の
小さい有極磁気回路を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の有極電磁継電器の
一実施例を図1乃至図3に示す構成図に基づき詳細に説
明すると、略コ字形鉄心2とコイルボビン3の一方にコ
イル端子12aとを一体成形し、該コイルボビン3にコ
イル4を巻回したコイル組立Aと、コイル端子12bと
固定接点9が固着された固定接点端子10及び可動接点
ばね端子11から成るベースばね群Bとを図示省略の金
型内の所定位置にセットして射出成形により一体的にモ
ールド成形されてベースブロックCを構成すると共に、
該ベースブロックCの上面には一対のカマボコ状の支持
部15が形成される。
【0010】可動接点7が固着された可動接点ばね8を
平板状の接極子6の長手方向の両側面にそれぞれ配置し
て一体モールド成形すると共に、接極子モールド17の
底面には前記支持部15に対向するように支持体部16
及び略ロ字形溝21が形成され、該ロ字形溝21の空間
部に永久磁石5を挿入して接極子ブロックDを構成す
る。なお、前記接極子ブロックDは前記永久磁石5と前
記可動接点ばね8と前記接極子6とを図示省略の金型内
の所定位置にセットして射出成形により一体モールド成
形してもよい。
【0011】前記鉄心2の磁極部上部に対向するように
前記接極子6の両端部を配置すると共に、前記ベースブ
ロックCの上部に絶縁材料(プラスチィック)で形成さ
れたカマボコ状の支持部15に前記接極子モールド17
の下部に絶縁材料(プラスチィック)で形成された支持
体部16を揺動自在に載置し、コイル端子12aとコイ
ル端子12bとを溶接し、更に、ばね固着部13aと延
設ばね部13bとを溶接する。
【0012】 なお、前記平板状の接極子6に対してコ
字形接極子61を構成し、該コ字形接極子61の磁極部
(2a,2b)の両端内面に接するように長手方向に永
久磁石51を挿着して接極子ブロックDを構成し、(な
お、前記接極子ブロックDは、前記永久磁石51と前記
可動接点ばね8と前記接極子6とを図示省略の金型内の
所定位置にセットして射出成形により一体モールド成形
してもよい。)該接極子ブロックDを上述の一実施例と
同様に前記ベースブロックCに揺動自在に載置した他の
実施例を図4及び図5に示す。
【0013】 また、図6は有極電磁継電器における本
発明の有極磁気回路の動作原理の一例を示し、図6の
(a)に示すように平板状の接極子6の低面に設けられ
た空間部に挿入された永久磁石5の磁束Φmにより接極
子6はコ字形鉄心2の磁極部2b側に保持される。
【0014】次にその状態から、図6の(b)図に示す
ようにコイル4に通電するとコ字形鉄心2にコイル電流
が流れ磁束Φcが発生し、一方の磁極部2bに流れる磁
束Φcは永久磁石5に流れる磁束Φmと鉄心位置でお互
いに反対方向に働くため、接極子6がコ字形鉄心2の磁
極部2bと反発し、他方の磁極部2aに流れる磁束Φc
は永久磁石5に流れる磁束Φmと鉄心位置でお互いに同
方向に働くため、接極子6が鉄心2の磁極部2a側に吸
引されるため、接極子6は接極子モールド17に設けら
れた支持体部16と支持部15とを支点として揺動し、
図6の(c)図に示す状態になる。その後、コイル電流
を断っても永久磁石5の磁束Φmによりこの状態が保持
される。
【0015】 なお、図7の(a1),(b1),(c
1)は有極電磁継電器における本発明の他の有極磁気回
路の動作原理の一例を示すもので、前記平板状の接極子
6に対してコ字形接極子61で構成すると共に、該コ字
形接極子61の磁極部(2a,2b)の両端内面に接す
るように長手方向に永久磁石51を装着して構成したも
ので動作原理は図6の(a),(b),(c)の説明ど
おりである。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、揺動支点となるベ
ースブロックCの支持部15と、接極子モールド17の
支持体部16とを相互に絶縁材料(プラスチィック)で
構成することにより、接極子6が揺動するときに生ずる
摩擦係数(抵抗)は従来の金属同士の接触に比べ、1/
10以下となり、特性の安定した、長寿命が実現できる
と共に、接極子6のロ字形溝21の空間部に永久磁石5
を挿入する構造にすることで、該永久磁石5の位置決及
び挿入が簡単にできるため、接極子6と永久磁石5との
取付けに特殊な結合技術を必要とせず、組立工程上簡素
化できる等、多大な効果が得られる。
【0017】 また、コ字形接極子61の磁極部(2
a,2b)間の間隙を無くすように、あるいは、極力小
さくするように永久磁石51を挿着した接極子ブロック
Dを構成することにより、該接極子ブロックDをベース
ブロックCの支持部15に揺動自在に載置することで永
久磁石51の漏れ磁束の小さい、磁気回路の磁束Φmの
損失の少ない磁気回路となるため、品質の安定した高効
率な有極磁気回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す有極電磁継電器の分
解斜視図である。
【図2】図1の有極電磁継電器の組立図を示すもので、
(a)図はその平面図、(b)図は(a)図のB−B線
から見た断面図、(c)図は(a)図のA−A線から見
た断面図である。
【図3】接極子ブロックの斜視図で(a)図は表面図
(b)の裏面図を示すものである。
【図4】本発明の他の実施形態を示す接極子ブロックの
斜視図で(a)図は表面図(b)の裏面図を示すもので
ある。
【図5】本発明の他の有極電磁継電器の組立図を示すも
ので、(a)図はその平面図、(b)図は(a)図のB
−B線から見た断面図、(c)図は(a)図のA−A線
から見た断面図である。
【図6】本発明の有極磁気回路の動作原理を説明するも
のである。
【図7】本発明の他の有極磁気回路の動作原理を説明す
るものである。
【図8】従来例の有極電磁継電器の組立図を示すもの
で、(a)図はその平面図、(b)図は(a)図のB−
B線から見た断面図、(c)図は(a)図のA−A線か
ら見た断面図(c)である。
【符号の説明】
2・・・・・・・・・鉄心 2a,2b・・・・・磁極部 3・・・・・・・・・コイルボビン 4・・・・・・・・・コイル 5・・・・・・・・・永久磁石 5a・・・・・・・・表面 6・・・・・・・・・接極子 6a・・・・・・・・突起 7・・・・・・・・・可動接点 8・・・・・・・・・可動接点ばね 9・・・・・・・・・固定接点 10・・・・・・・・固定接点端子 11・・・・・・・・可動接点ばね端子 12a,12b・・・コイル端子 13a・・・・・・・ばね固着部 13b・・・・・・・延設ばね 14・・・・・・・・絶縁材料(プラスチィック) 15・・・・・・・・支持部 16・・・・・・・・支持体部 17・・・・・・・・接極子モールド 21・・・・・・・・ロ字形溝 51・・・・・・・・永久磁石 61・・・・・・・・コ字形接極子 A・・・・・・・・・コイル組立 B・・・・・・・・・ベースばね群 C・・・・・・・・・ベースブロック D・・・・・・・・・接極子ブロック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略コ字形鉄心にコイルを巻回したコイル
    組立と、ベースばね群とを所定の位置で位置決めして一
    体的にモールド成形したベースブロックと、可動接点ば
    ねと、接極子と、空間部に永久磁石が取り付けられるロ
    字形溝及び支持部によって支えられる支持体部とを設け
    て絶縁材料でモールド成形した接極子モールドの前記ロ
    字形溝の空間部に永久磁石を挿入した接極子ブロックと
    を有し、前記略コ字形鉄心の磁極部上部に対向するよう
    に、前記接極子の両端部を配置すると共に、前記ベース
    ブロック上面に形成された支持部に、前記接極子モール
    ド底面に形成された前記支持体部を揺動自在に載置し、
    該支持体部と前記支持部とを相互に絶縁材料で構成した
    ことを特徴とする有極電磁継電器における有極磁気回
    路。
  2. 【請求項2】 両端部を磁極部とするコ字形接極子から
    なる接極子モールドの前記コ字形接極子の磁極部の両端
    内面に接するように長手方向に永久磁石を挿着して接極
    子ブロックとしたことを特徴とする請求項1記載の有極
    電磁継電器における有極磁気回路。
  3. 【請求項3】 永久磁石を接極子底面に配置し、該永久
    磁石と前記可動接点ばねと前記接極子とを絶縁材料で同
    時に一体成形して接極子ブロックを構成したことを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の有極電磁継電器に
    おける有極磁気回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6670871B1 (en) 1999-12-24 2003-12-30 Takamisawa Electric Co., Ltd. Polar relay
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