JP2004063220A - 電磁リレー - Google Patents
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Abstract
【課題】封止剤の流入による動作不良を生じない電磁リレーを提供する。
【解決手段】この電磁リレーAは、一対の側壁8a,8aの上面に固定接点10aを露出させたボディ8と、ボディ8に配設され、略コ型の鉄心1の一方の脚片1aに巻回されたコイル2の励磁状態に応じて接極子4が鉄心1の両脚片1a,1bの先端の磁極部に吸引離反されてシーソー動作を行う電磁石ブロックと、接触子4に連接され接触子4のシーソー動作に応じて可動接点5cが固定接点10aと当接開離する可動ばね5と、ボディ8に被装されるカバー11とからなり、ボディ8の下面側に注入された封止剤12でカバー11とボディ8との隙間を封止する電磁リレーであって、固定接点10aの下方で側壁8aの外側面に段部8bを形成し、カバー11を被着した時に段部8bと固定接点10aとの間に側壁8aとカバー11とで挟まれた空間部14が形成されるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】この電磁リレーAは、一対の側壁8a,8aの上面に固定接点10aを露出させたボディ8と、ボディ8に配設され、略コ型の鉄心1の一方の脚片1aに巻回されたコイル2の励磁状態に応じて接極子4が鉄心1の両脚片1a,1bの先端の磁極部に吸引離反されてシーソー動作を行う電磁石ブロックと、接触子4に連接され接触子4のシーソー動作に応じて可動接点5cが固定接点10aと当接開離する可動ばね5と、ボディ8に被装されるカバー11とからなり、ボディ8の下面側に注入された封止剤12でカバー11とボディ8との隙間を封止する電磁リレーであって、固定接点10aの下方で側壁8aの外側面に段部8bを形成し、カバー11を被着した時に段部8bと固定接点10aとの間に側壁8aとカバー11とで挟まれた空間部14が形成されるようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、永久磁石を用いた電磁リレーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の電磁リレーとして、例えば図5(a)〜(d)及び図6に示す構造のものがある。この電磁リレーXは、両側に並行する磁極片1a,1bを有し一方の脚片1aにコイル2を装着した略コ型の鉄心1の中央片1cに永久磁石3を垂立させ、鉄心1の両側の脚片1a,1bの先端の磁極面に接極子4の両端部4a,4bを対向させて、永久磁石3の上端面に接極子4の下面に設けた突起4cからなる支点を配置して接極子4をシーソー動自在として電磁石ブロックを構成している。
【0003】
永久磁石3は、コイル2を装着していない鉄心1の他方の脚片1b側に偏倚した位置に垂立されている。
【0004】
接極子4は、その中央部を略T型の合成樹脂成形体6にインサートしており、合成樹脂成形体6の各腕体6aから接極子4の一端4a方向へは、先端5aに可動接点5cを設けた接点ばね5が突出しており、接点ばね5が突出した面とは反対側の腕体6aの面から後方へは、接点ばね5の後瑞5bより延長された略コ型のヒンジばね7が突出している。
【0005】
ヒンジばね7の一端7aは、ボディ8の一対の側壁8a,8aの上面の略中央部に露出した端子板9,9の接合面9a,9aに溶接により固着されている。
【0006】
ボディ8の一対の側壁8a,8aの上面の一端部には、端子板10,10の一端部に設けた固定接点10a,10aが露出しており、ボディ8に前記電磁石ブロックが配設されると、電磁石ブロックの可動接点5cと端子板10の固定接点10aとが対置され、接極子4のシーソー動作に応じて可動接点5cが固定接点10aと接触開離する。
【0007】
端子板9,10の夫々の他端部には、端子9b,10bが設けられ、側壁8aの上面から下面まで、側壁8aの外側面に設けた溝に一部を埋設しながら導出配置され、ボディ8の下面から下方に向けて端子9b,10bを突出させている。
【0008】
電磁石ブロックを配設したボディ8には、下面が開口したカバー11が被装され、ボディ8の下面とカバー11との隙間に封止剤12を注入してボディ8とカバー11とが密封される。
【0009】
上記のように構成される電磁リレーは、コイル2に励磁電流を流さない通常時には、永久磁石の磁力及びヒンジばね7の付勢力で接極子4の支点位置に近い方の端部4bが磁極片1bの磁極面に吸着保持され、接点ばね5の可動接点5cは固定接点10aより開離した状態にある。
【0010】
この状態で、鉄心1の磁極片1b側で永久磁石3の磁力を打ち消す方向に、且つヒンジばね7のばね負荷よりも大きな吸引力が永久磁石3の磁力と合わさって磁極片1a側に発生するようにコイル2に励磁電流を流すと、接極子4は突起4cを支点としてシーソー動作して、接極子4の一端部4aが磁極片1aの磁極面に吸着される。この時、接点ばね5は先端の可動接点5cを固定接点10aに弾接させて、端子板9,10の端子9b,10b間をオンさせる。この状態は、励磁電流を流し続けることで保持される。
【0011】
励磁電流をオフさせると、ヒンジばね7及び接点ばね5の復帰力が永久磁石3による磁極片1a側での吸引力よりも大きいため、接極子4は、図5(d)において時計方向に突起4cを支点として回動し、更に磁極片1b側に発生する永久磁石3の磁力による吸引力も加わり、前述の通常時に戻ることとなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電磁リレーXでは、ボディ8の下面とカバー11との隙間に封止剤12を注入すると、図5(c)に示すように、封止剤12が毛細管現象によりカバー11とボディ8の側壁8a,8aとの微小な隙間に流れ込み固定接点10a付近にまで封止剤12が達し、封止剤12が接点面に載ることにより接触不良等の動作不良を生ずる恐れがあるという問題があった。
【0013】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであって、その目的とするところは、封止剤の流入による動作不良を生じない電磁リレーを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、側壁の上面に固定接点を設けたボディと、ボディに配設され、鉄心に巻回されたコイルの励磁状態に応じて接極子が前記鉄心の磁極部に吸引離反されてシーソー動作を行う電磁石ブロックと、前記接触子に連接され前記接触子のシーソー動作に応じて可動接点が前記固定接点と当接開離する可動ばねと、前記ボディに被装されるカバーとからなり、前記ボディの下面側に注入された封止剤で前記カバーと前記ボディとの隙間を封止する電磁リレーであって、前記固定接点の下方で前記側壁の外側面に前記封止剤を堰き止める段部を設けると共に、前記段部と前記固定接点との間に前記側壁と前記カバーとで挟まれた空間部を形成したものとした。
【0015】
請求項2の発明は、請求項1記載の発明において、一端に前記固定接点を形成し他端に電磁リレーの端子を形成し、前記側壁の上面から下面まで前記側壁の外側面に設けた溝に一部を埋設して導出配置される端子板を有し、前記段部は前記端子板の一部を延設して形成されるものとした。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施形態1から実施形態2によって説明する。
(実施形態1)
本実施形態の電磁リレーを図1(a)〜(d)及び図2に示す。尚、図5(a)〜(d)及び図6の従来例と共通する部分については同一の符号を付して説明を行う。
【0017】
この電磁リレーAは、一対の側壁8a,8aの上面に固定接点10a,10aを露出させたボディ8と、ボディ8に配設され、略コ型の鉄心1の一方の脚片1aに巻回されたコイル2の励磁状態に応じて接極子4が鉄心1の両脚片1a,1bの先端の磁極部に吸引離反されてシーソー動作を行う電磁石ブロックと、接触子4に合成樹脂成形体6を介して連接され接触子4のシーソー動作に応じて可動接点5cが固定接点10aと当接開離する可動ばね5と、ボディ8に被装されるカバー11とを備える。
【0018】
鉄心1は、磁性鉄板をコ型に打ち抜き形成したもので、ボディ8の成形時にインサートされてボディ8に固定されると共に両側の磁極片1a,1bをボディ8上に突出させている。この鉄心1のインサート位置はボディ8の短手方向の中心を通る線上で且つ長手方向の中心点よりも片側に偏倚する位置となっており、一方の磁極片1bはボディ8の一端縁側に寄り、他方の磁極片1aはボディ8の他端縁より離れるように中央側に寄っている。
【0019】
一方の磁極片1bの内側部に沿った位置には、中央に断面四角の穴13aが設けられた台座13が、ボディ8と一体に突出形成してある。
【0020】
穴13aの下端部は、インサートされている鉄心1の中央片1cの上面で且つ両側の磁極片1a,1b間の中心位置よりも一方の磁極片1b側に偏倚している位置に至っており、断面形状が略同一の角柱状の永久磁石3が上方から圧入或いは挿入により挿着される。この永久磁石3は上下端が異なる磁極に着磁されたもので、下端面の磁極面は鉄心1の中央片1cの上面に吸着され、上端の磁極面は角筒部13の上端面より上方に突出して鉄心1の磁極片1a,1bの磁極面と略同一の高さに位置する。この永久磁石3としては予め着磁されているものを用いても良いが、ボディ8に組み込む際には未着磁で、組み込み後着磁されて永久磁石となるものでも良い。
【0021】
鉄心1と並行するようにボディ8の両側には側壁8a,8aが一体に突出形成されている。夫々の側壁8aの上面の一端部には、第1の端子板10の一端部に設けた固定接点10aを露出させ、側壁8aの上面の略中央には、第2の端子板9の一端部に設けた接合面9aを露出させている。端子板9,10は、他端部に端子9b,10bが夫々設けられており、側壁8aの上面から下面まで、側壁8aの外側面に設けた溝に一部を埋設しながら導出配置され、ボディ8の下面から下方に向けて端子9b,10bを突出させている。
【0022】
また、固定接点10aの下方で、側壁8aの外側面に段部8bを略水平に形成し、カバー11を被着した時に段部8bと固定接点10aとの間に側壁8aとカバー11とで挟まれた空間部14が形成されるようにしている。
【0023】
磁極片1a側のボディ8の端部には、側壁8a,8aの端面に一端が至るように形成した低背の立壁8cを一体立設しており、この立壁8cの中央部には後述するコイルボビン15の鍔部15aを嵌めるための切欠き部8dを形成してある。
【0024】
コイル2は、磁極片1aの横断面と略同じで磁極片1aを貫挿させるための中心透孔15bを中央に形成したコイルボビン15の両端の鍔部15a,15cの間の胴部に巻装され、コイル2の両端部はコイルボビン15の下側の鍔部15aの両側面より逆L字状に折曲されて下方に突出したコイル端子15d,15dに接続されている。コイルボビン15は、中心透孔15bの下面開口より磁極片1aの先端を挿入すると同時に、コイル端子15d,15dの先端を側壁8a,8aの端部近傍のボディ8の両側上面に開口しているコイル端子孔8e,8eに上方から貫挿させてコイルボビン15の鍔部15aをボディ8上に載置すると共に、鍔部15aの一端部を立壁8cの切欠き部8dに嵌め込む。
【0025】
磁性材からなる接極子4は、鉄心1の上方に配置した時に接極子4の両端部4a,4bの下面を磁極片1a,1bの磁極面に対向させることができるように長手方向の寸法を鉄心1の長手方向の寸法よりやや長く形成し、また磁極片1a,1b間に装着される永久磁石3の上端面に対向する、中心位置よりも偏倚した下面位置に突起4cを突出形成しており、この突起4cが永久磁石3の上端面にシーソー動自在に載置され、シーソー動作の支点を構成する。
【0026】
接極子4の中央部は、接極子4の中心位置よりも一端側に偏倚した位置において接極子4の両側方向に腕体6a,6aを突出させた略T型の合成樹脂成形体6にインサートされている。接極子4の中央側に向いた各腕体6aの面から前方へは接点ばね5が突出しており、接点ばね5が突出した面とは反対側の腕体6aの面から後方へは、接点ばね5の後瑞より延長された略コ型のヒンジばね7が突出している。
【0027】
各接点ばね5の先端5aは二股に分かれ、夫々の下面に可動接点5cを設け、所謂ツイン接点としている。
【0028】
各ヒンジばね7は、腕体6aより突出せる一方の側片の長さを、合成樹脂成形体6より突出して並行する接極子4の部位よりもやや短くし、中央片より折り返して接極子4に並行する他方の側片の長さを、その先端が接極子4の長手方向の中心に略対応する長さとしてある。
【0029】
接極子4は、コイル2が巻装されたコイルボビン15をボディ8上に載置した後、突起4cを永久磁石3の上端面に載置すると共に、両側のヒンジばね7,7の外側側片の先端部7aを、ボディ8の側壁8a,8aの上面の略中央に露出させた端子板9の接合面9aに対して溶接により固着する。これによって、両側の接点ばね5,5の先端5aの下面に設けた可動接点5c,5cが夫々ボディ8の側壁8a,8a上に設けた固定接点10a,10aに対向配置され、また接極子4の両端部下面が鉄心1の磁極片1a,1bの磁極面に対向配置される。
【0030】
上述のように接極子4の取り付けを終えたボディ8には、下面が開口した略箱形のカバー11が被装され、ボディ8の下面とカバー11との隙間に封止剤12を注入してボディ8とカバー11とが密封される。この時、封止剤12は、ボディ8の側壁8a,8aに設けた段部8b,8bにより堰き止められると共に、夫々の段部8bの上方に側壁8aとカバー11とで挟まれた空間部14が形成されているため、毛細管現象により封止剤12が段部8bとカバー11との微小な隙間に流れ込んでも空間部14によってそれ以上の流入が阻止され、封止剤12が固定接点10a付近にまで達することがない。
【0031】
次に上記のように構成される電磁リレーAの動作について説明する。コイル2に励磁電流を流さない通常時には、ヒンジばね7,7のばね付勢力と永久磁石3の磁力とで接極子4の支点位置に近い方の端部4bが磁極片1bの磁極面に吸着保持され、接点ばね5,5の可動接点5c,5cは固定接点10a,10aより開離した状態にある。この場合、永久磁石3、接極子4、磁極片1bを含む鉄心1で閉磁路が構成されて接極子4の動作状態が保持される。
【0032】
この状態で、鉄心1の磁極片1b側で永久磁石3の磁力を打ち消す方向に、且つヒンジばね7,7のばね負荷よりも大きな吸引力が永久磁石3の磁力と合わさって磁極片1a側に発生するようにコイル端子15d,15dを介してコイル2に励磁電流を流すと、接極子4は突起4cを支点として図1(d)において反時計方向にシーソー動作して、接点ばね5側の端部4aが磁極片1aの磁極面に吸着される。この時接点ばね5,5は先端の可動接点5c,5cを固定接点10a,10aに弾接させて夫々の端子板9,10の端子9b,10b間をオンさせる。この状態は、励磁電流を流し続けることで保持される。
【0033】
そして励磁電流をオフさせるとヒンジばね7,7及び接点ばね5,5の復帰力が永久磁石3による磁極片1a側での吸引力よりも大きいため、接極子4は、図1(d)において時計方向に突起4cを支点として回動し、更に磁極片1b側に発生する永久磁石3の磁力による吸引力も加わり前述の通常時に戻り、オフ状態となる。
【0034】
かかる電磁リレーAにおいては、封止剤12がボディ8の下面とカバー11との隙間から注入されても、側壁8aの外側面に設けた段部8bにより堰き止められると共に、段部8bの上方に側壁8aとカバー11とで挟まれた空間部14が形成されているため、毛細管現象により封止剤12が段部8bとカバー11との微小な隙間に流れ込んでも空間部14によってそれ以上の流入が阻止され、封止剤12が側片8aの上面に設けた固定接点10aまで達することがなく、封止剤の流入による接触不良等の動作不良を生じることがない。
【0035】
(実施形態2)
本実施形態における基本構成は実施形態1と共通するために共通する部分については同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ詳細に説明する。
【0036】
則ち実施形態1では、封止剤を堰き止め、側壁とカバーとで挟まれた空間部を形成するための段部をボディと一体で形成していたが、本実施形態では、端子板の一部を延設して同様の段部を形成した点に特徴がある。
【0037】
本実施形態の電磁リレーBを図3,図4に示す。端子板100は、一端に固定接点10aを形成し他端に端子10bを形成し、固定接点10aを側壁8aの上面の一端部に露出させ、側壁8aの上面から下面まで側壁8aの外側面に設けた溝に一部を埋設して導出配置され、端子10bをボディ8の下面から下方に向けて突出させている。
【0038】
端子板100には、固定接点10aの下方となる位置へ略水平に延びる延設片100aが延設されており、延設片100aと固定接点10aとの間に側壁8aとカバー11とで挟まれた空間部14を形成している。
【0039】
かかる電磁リレーBにおいては、封止剤12がボディ8の下面とカバー11との隙間から注入されても、延設片100aにより封止剤12が堰き止められると共に、延設片100aの上方に側壁8aとカバー11とで挟まれた空間部14が形成されているため、毛細管現象により封止剤12が延設片100aとカバー11との微小な隙間に流れ込んでも空間部14によってそれ以上の流入が阻止され、封止剤12が固定接点10a付近まで達することがなく、封止剤の流入による接触不良等の動作不良を生じることがない。
【0040】
また、実施形態1では段部形成のために成形金型の構造が複雑となるが、本実施形態では端子抜きの変更により対応できるので、実施形態1よりも安価で同等の性能を保つことができる。
【0041】
【発明の効果】
請求項1の発明は、側壁の上面に固定接点を設けたボディと、ボディに配設され、鉄心に巻回されたコイルの励磁状態に応じて接極子が前記鉄心の磁極部に吸引離反されてシーソー動作を行う電磁石ブロックと、前記接触子に連接され前記接触子のシーソー動作に応じて可動接点が前記固定接点と当接開離する可動ばねと、前記ボディに被装されるカバーとからなり、前記ボディの下面側に注入された封止剤で前記カバーと前記ボディとの隙間を封止する電磁リレーであって、前記固定接点の下方で前記側壁の外側面に前記封止剤を堰き止める段部を設けると共に、前記段部と前記固定接点との間に前記側壁と前記カバーとで挟まれた空間部を形成したので、前記封止剤を前記ボディの下面と前記カバーとの隙間に注入しても前記段部により封止剤が堰き止められ、また毛細管現象により前記封止剤が前記段部と前記カバーとの微小な隙間に流れ込んでも、前記空間部によってそれ以上の流入が阻止されるので、前記封止剤が前記固定接点付近まで達することがなく、封止剤の流入による動作不良を防ぐことができるという効果がある。
【0042】
請求項2の発明は、請求項1記載の発明において、一端に前記固定接点を形成し他端に電磁リレーの端子を形成し、前記側壁の上面から下面まで前記側壁の外側面に設けた溝に一部を埋設して導出配置される端子板を有し、前記段部は前記端子板の一部を延設して形成されるので、端子板の一部を延設することで安価に請求項1記載の電磁リレーを実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)実施形態1の電磁リレーの一部破断せる平面断面図である。
(b)同上の背面図である。
(c)同上の側面断面図である。
(d)同上の別の位置の側面断面図である。
【図2】同上のボディの斜視図である。
【図3】実施形態2の電磁リレーの側面断面図である。
【図4】同上のボディの斜視図である。
【図5】(a)従来例の電磁リレーの一部破断せる平面断面図である。
(b)同上の背面図である。
(c)同上の側面断面図である。
(d)同上の別の位置の側面断面図である。
【図6】同上のボディの斜視図である。
【符号の説明】
1 鉄心
2 コイル
3 永久磁石
4 接極子
5 接点ばね
5c 可動接点
8 ボディ
8a 側壁
8b 段部
10a 固定接点
11 カバー
12 封止剤
14 空間部
A 電磁リレー
【発明の属する技術分野】
本発明は、永久磁石を用いた電磁リレーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の電磁リレーとして、例えば図5(a)〜(d)及び図6に示す構造のものがある。この電磁リレーXは、両側に並行する磁極片1a,1bを有し一方の脚片1aにコイル2を装着した略コ型の鉄心1の中央片1cに永久磁石3を垂立させ、鉄心1の両側の脚片1a,1bの先端の磁極面に接極子4の両端部4a,4bを対向させて、永久磁石3の上端面に接極子4の下面に設けた突起4cからなる支点を配置して接極子4をシーソー動自在として電磁石ブロックを構成している。
【0003】
永久磁石3は、コイル2を装着していない鉄心1の他方の脚片1b側に偏倚した位置に垂立されている。
【0004】
接極子4は、その中央部を略T型の合成樹脂成形体6にインサートしており、合成樹脂成形体6の各腕体6aから接極子4の一端4a方向へは、先端5aに可動接点5cを設けた接点ばね5が突出しており、接点ばね5が突出した面とは反対側の腕体6aの面から後方へは、接点ばね5の後瑞5bより延長された略コ型のヒンジばね7が突出している。
【0005】
ヒンジばね7の一端7aは、ボディ8の一対の側壁8a,8aの上面の略中央部に露出した端子板9,9の接合面9a,9aに溶接により固着されている。
【0006】
ボディ8の一対の側壁8a,8aの上面の一端部には、端子板10,10の一端部に設けた固定接点10a,10aが露出しており、ボディ8に前記電磁石ブロックが配設されると、電磁石ブロックの可動接点5cと端子板10の固定接点10aとが対置され、接極子4のシーソー動作に応じて可動接点5cが固定接点10aと接触開離する。
【0007】
端子板9,10の夫々の他端部には、端子9b,10bが設けられ、側壁8aの上面から下面まで、側壁8aの外側面に設けた溝に一部を埋設しながら導出配置され、ボディ8の下面から下方に向けて端子9b,10bを突出させている。
【0008】
電磁石ブロックを配設したボディ8には、下面が開口したカバー11が被装され、ボディ8の下面とカバー11との隙間に封止剤12を注入してボディ8とカバー11とが密封される。
【0009】
上記のように構成される電磁リレーは、コイル2に励磁電流を流さない通常時には、永久磁石の磁力及びヒンジばね7の付勢力で接極子4の支点位置に近い方の端部4bが磁極片1bの磁極面に吸着保持され、接点ばね5の可動接点5cは固定接点10aより開離した状態にある。
【0010】
この状態で、鉄心1の磁極片1b側で永久磁石3の磁力を打ち消す方向に、且つヒンジばね7のばね負荷よりも大きな吸引力が永久磁石3の磁力と合わさって磁極片1a側に発生するようにコイル2に励磁電流を流すと、接極子4は突起4cを支点としてシーソー動作して、接極子4の一端部4aが磁極片1aの磁極面に吸着される。この時、接点ばね5は先端の可動接点5cを固定接点10aに弾接させて、端子板9,10の端子9b,10b間をオンさせる。この状態は、励磁電流を流し続けることで保持される。
【0011】
励磁電流をオフさせると、ヒンジばね7及び接点ばね5の復帰力が永久磁石3による磁極片1a側での吸引力よりも大きいため、接極子4は、図5(d)において時計方向に突起4cを支点として回動し、更に磁極片1b側に発生する永久磁石3の磁力による吸引力も加わり、前述の通常時に戻ることとなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電磁リレーXでは、ボディ8の下面とカバー11との隙間に封止剤12を注入すると、図5(c)に示すように、封止剤12が毛細管現象によりカバー11とボディ8の側壁8a,8aとの微小な隙間に流れ込み固定接点10a付近にまで封止剤12が達し、封止剤12が接点面に載ることにより接触不良等の動作不良を生ずる恐れがあるという問題があった。
【0013】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであって、その目的とするところは、封止剤の流入による動作不良を生じない電磁リレーを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、側壁の上面に固定接点を設けたボディと、ボディに配設され、鉄心に巻回されたコイルの励磁状態に応じて接極子が前記鉄心の磁極部に吸引離反されてシーソー動作を行う電磁石ブロックと、前記接触子に連接され前記接触子のシーソー動作に応じて可動接点が前記固定接点と当接開離する可動ばねと、前記ボディに被装されるカバーとからなり、前記ボディの下面側に注入された封止剤で前記カバーと前記ボディとの隙間を封止する電磁リレーであって、前記固定接点の下方で前記側壁の外側面に前記封止剤を堰き止める段部を設けると共に、前記段部と前記固定接点との間に前記側壁と前記カバーとで挟まれた空間部を形成したものとした。
【0015】
請求項2の発明は、請求項1記載の発明において、一端に前記固定接点を形成し他端に電磁リレーの端子を形成し、前記側壁の上面から下面まで前記側壁の外側面に設けた溝に一部を埋設して導出配置される端子板を有し、前記段部は前記端子板の一部を延設して形成されるものとした。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施形態1から実施形態2によって説明する。
(実施形態1)
本実施形態の電磁リレーを図1(a)〜(d)及び図2に示す。尚、図5(a)〜(d)及び図6の従来例と共通する部分については同一の符号を付して説明を行う。
【0017】
この電磁リレーAは、一対の側壁8a,8aの上面に固定接点10a,10aを露出させたボディ8と、ボディ8に配設され、略コ型の鉄心1の一方の脚片1aに巻回されたコイル2の励磁状態に応じて接極子4が鉄心1の両脚片1a,1bの先端の磁極部に吸引離反されてシーソー動作を行う電磁石ブロックと、接触子4に合成樹脂成形体6を介して連接され接触子4のシーソー動作に応じて可動接点5cが固定接点10aと当接開離する可動ばね5と、ボディ8に被装されるカバー11とを備える。
【0018】
鉄心1は、磁性鉄板をコ型に打ち抜き形成したもので、ボディ8の成形時にインサートされてボディ8に固定されると共に両側の磁極片1a,1bをボディ8上に突出させている。この鉄心1のインサート位置はボディ8の短手方向の中心を通る線上で且つ長手方向の中心点よりも片側に偏倚する位置となっており、一方の磁極片1bはボディ8の一端縁側に寄り、他方の磁極片1aはボディ8の他端縁より離れるように中央側に寄っている。
【0019】
一方の磁極片1bの内側部に沿った位置には、中央に断面四角の穴13aが設けられた台座13が、ボディ8と一体に突出形成してある。
【0020】
穴13aの下端部は、インサートされている鉄心1の中央片1cの上面で且つ両側の磁極片1a,1b間の中心位置よりも一方の磁極片1b側に偏倚している位置に至っており、断面形状が略同一の角柱状の永久磁石3が上方から圧入或いは挿入により挿着される。この永久磁石3は上下端が異なる磁極に着磁されたもので、下端面の磁極面は鉄心1の中央片1cの上面に吸着され、上端の磁極面は角筒部13の上端面より上方に突出して鉄心1の磁極片1a,1bの磁極面と略同一の高さに位置する。この永久磁石3としては予め着磁されているものを用いても良いが、ボディ8に組み込む際には未着磁で、組み込み後着磁されて永久磁石となるものでも良い。
【0021】
鉄心1と並行するようにボディ8の両側には側壁8a,8aが一体に突出形成されている。夫々の側壁8aの上面の一端部には、第1の端子板10の一端部に設けた固定接点10aを露出させ、側壁8aの上面の略中央には、第2の端子板9の一端部に設けた接合面9aを露出させている。端子板9,10は、他端部に端子9b,10bが夫々設けられており、側壁8aの上面から下面まで、側壁8aの外側面に設けた溝に一部を埋設しながら導出配置され、ボディ8の下面から下方に向けて端子9b,10bを突出させている。
【0022】
また、固定接点10aの下方で、側壁8aの外側面に段部8bを略水平に形成し、カバー11を被着した時に段部8bと固定接点10aとの間に側壁8aとカバー11とで挟まれた空間部14が形成されるようにしている。
【0023】
磁極片1a側のボディ8の端部には、側壁8a,8aの端面に一端が至るように形成した低背の立壁8cを一体立設しており、この立壁8cの中央部には後述するコイルボビン15の鍔部15aを嵌めるための切欠き部8dを形成してある。
【0024】
コイル2は、磁極片1aの横断面と略同じで磁極片1aを貫挿させるための中心透孔15bを中央に形成したコイルボビン15の両端の鍔部15a,15cの間の胴部に巻装され、コイル2の両端部はコイルボビン15の下側の鍔部15aの両側面より逆L字状に折曲されて下方に突出したコイル端子15d,15dに接続されている。コイルボビン15は、中心透孔15bの下面開口より磁極片1aの先端を挿入すると同時に、コイル端子15d,15dの先端を側壁8a,8aの端部近傍のボディ8の両側上面に開口しているコイル端子孔8e,8eに上方から貫挿させてコイルボビン15の鍔部15aをボディ8上に載置すると共に、鍔部15aの一端部を立壁8cの切欠き部8dに嵌め込む。
【0025】
磁性材からなる接極子4は、鉄心1の上方に配置した時に接極子4の両端部4a,4bの下面を磁極片1a,1bの磁極面に対向させることができるように長手方向の寸法を鉄心1の長手方向の寸法よりやや長く形成し、また磁極片1a,1b間に装着される永久磁石3の上端面に対向する、中心位置よりも偏倚した下面位置に突起4cを突出形成しており、この突起4cが永久磁石3の上端面にシーソー動自在に載置され、シーソー動作の支点を構成する。
【0026】
接極子4の中央部は、接極子4の中心位置よりも一端側に偏倚した位置において接極子4の両側方向に腕体6a,6aを突出させた略T型の合成樹脂成形体6にインサートされている。接極子4の中央側に向いた各腕体6aの面から前方へは接点ばね5が突出しており、接点ばね5が突出した面とは反対側の腕体6aの面から後方へは、接点ばね5の後瑞より延長された略コ型のヒンジばね7が突出している。
【0027】
各接点ばね5の先端5aは二股に分かれ、夫々の下面に可動接点5cを設け、所謂ツイン接点としている。
【0028】
各ヒンジばね7は、腕体6aより突出せる一方の側片の長さを、合成樹脂成形体6より突出して並行する接極子4の部位よりもやや短くし、中央片より折り返して接極子4に並行する他方の側片の長さを、その先端が接極子4の長手方向の中心に略対応する長さとしてある。
【0029】
接極子4は、コイル2が巻装されたコイルボビン15をボディ8上に載置した後、突起4cを永久磁石3の上端面に載置すると共に、両側のヒンジばね7,7の外側側片の先端部7aを、ボディ8の側壁8a,8aの上面の略中央に露出させた端子板9の接合面9aに対して溶接により固着する。これによって、両側の接点ばね5,5の先端5aの下面に設けた可動接点5c,5cが夫々ボディ8の側壁8a,8a上に設けた固定接点10a,10aに対向配置され、また接極子4の両端部下面が鉄心1の磁極片1a,1bの磁極面に対向配置される。
【0030】
上述のように接極子4の取り付けを終えたボディ8には、下面が開口した略箱形のカバー11が被装され、ボディ8の下面とカバー11との隙間に封止剤12を注入してボディ8とカバー11とが密封される。この時、封止剤12は、ボディ8の側壁8a,8aに設けた段部8b,8bにより堰き止められると共に、夫々の段部8bの上方に側壁8aとカバー11とで挟まれた空間部14が形成されているため、毛細管現象により封止剤12が段部8bとカバー11との微小な隙間に流れ込んでも空間部14によってそれ以上の流入が阻止され、封止剤12が固定接点10a付近にまで達することがない。
【0031】
次に上記のように構成される電磁リレーAの動作について説明する。コイル2に励磁電流を流さない通常時には、ヒンジばね7,7のばね付勢力と永久磁石3の磁力とで接極子4の支点位置に近い方の端部4bが磁極片1bの磁極面に吸着保持され、接点ばね5,5の可動接点5c,5cは固定接点10a,10aより開離した状態にある。この場合、永久磁石3、接極子4、磁極片1bを含む鉄心1で閉磁路が構成されて接極子4の動作状態が保持される。
【0032】
この状態で、鉄心1の磁極片1b側で永久磁石3の磁力を打ち消す方向に、且つヒンジばね7,7のばね負荷よりも大きな吸引力が永久磁石3の磁力と合わさって磁極片1a側に発生するようにコイル端子15d,15dを介してコイル2に励磁電流を流すと、接極子4は突起4cを支点として図1(d)において反時計方向にシーソー動作して、接点ばね5側の端部4aが磁極片1aの磁極面に吸着される。この時接点ばね5,5は先端の可動接点5c,5cを固定接点10a,10aに弾接させて夫々の端子板9,10の端子9b,10b間をオンさせる。この状態は、励磁電流を流し続けることで保持される。
【0033】
そして励磁電流をオフさせるとヒンジばね7,7及び接点ばね5,5の復帰力が永久磁石3による磁極片1a側での吸引力よりも大きいため、接極子4は、図1(d)において時計方向に突起4cを支点として回動し、更に磁極片1b側に発生する永久磁石3の磁力による吸引力も加わり前述の通常時に戻り、オフ状態となる。
【0034】
かかる電磁リレーAにおいては、封止剤12がボディ8の下面とカバー11との隙間から注入されても、側壁8aの外側面に設けた段部8bにより堰き止められると共に、段部8bの上方に側壁8aとカバー11とで挟まれた空間部14が形成されているため、毛細管現象により封止剤12が段部8bとカバー11との微小な隙間に流れ込んでも空間部14によってそれ以上の流入が阻止され、封止剤12が側片8aの上面に設けた固定接点10aまで達することがなく、封止剤の流入による接触不良等の動作不良を生じることがない。
【0035】
(実施形態2)
本実施形態における基本構成は実施形態1と共通するために共通する部分については同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ詳細に説明する。
【0036】
則ち実施形態1では、封止剤を堰き止め、側壁とカバーとで挟まれた空間部を形成するための段部をボディと一体で形成していたが、本実施形態では、端子板の一部を延設して同様の段部を形成した点に特徴がある。
【0037】
本実施形態の電磁リレーBを図3,図4に示す。端子板100は、一端に固定接点10aを形成し他端に端子10bを形成し、固定接点10aを側壁8aの上面の一端部に露出させ、側壁8aの上面から下面まで側壁8aの外側面に設けた溝に一部を埋設して導出配置され、端子10bをボディ8の下面から下方に向けて突出させている。
【0038】
端子板100には、固定接点10aの下方となる位置へ略水平に延びる延設片100aが延設されており、延設片100aと固定接点10aとの間に側壁8aとカバー11とで挟まれた空間部14を形成している。
【0039】
かかる電磁リレーBにおいては、封止剤12がボディ8の下面とカバー11との隙間から注入されても、延設片100aにより封止剤12が堰き止められると共に、延設片100aの上方に側壁8aとカバー11とで挟まれた空間部14が形成されているため、毛細管現象により封止剤12が延設片100aとカバー11との微小な隙間に流れ込んでも空間部14によってそれ以上の流入が阻止され、封止剤12が固定接点10a付近まで達することがなく、封止剤の流入による接触不良等の動作不良を生じることがない。
【0040】
また、実施形態1では段部形成のために成形金型の構造が複雑となるが、本実施形態では端子抜きの変更により対応できるので、実施形態1よりも安価で同等の性能を保つことができる。
【0041】
【発明の効果】
請求項1の発明は、側壁の上面に固定接点を設けたボディと、ボディに配設され、鉄心に巻回されたコイルの励磁状態に応じて接極子が前記鉄心の磁極部に吸引離反されてシーソー動作を行う電磁石ブロックと、前記接触子に連接され前記接触子のシーソー動作に応じて可動接点が前記固定接点と当接開離する可動ばねと、前記ボディに被装されるカバーとからなり、前記ボディの下面側に注入された封止剤で前記カバーと前記ボディとの隙間を封止する電磁リレーであって、前記固定接点の下方で前記側壁の外側面に前記封止剤を堰き止める段部を設けると共に、前記段部と前記固定接点との間に前記側壁と前記カバーとで挟まれた空間部を形成したので、前記封止剤を前記ボディの下面と前記カバーとの隙間に注入しても前記段部により封止剤が堰き止められ、また毛細管現象により前記封止剤が前記段部と前記カバーとの微小な隙間に流れ込んでも、前記空間部によってそれ以上の流入が阻止されるので、前記封止剤が前記固定接点付近まで達することがなく、封止剤の流入による動作不良を防ぐことができるという効果がある。
【0042】
請求項2の発明は、請求項1記載の発明において、一端に前記固定接点を形成し他端に電磁リレーの端子を形成し、前記側壁の上面から下面まで前記側壁の外側面に設けた溝に一部を埋設して導出配置される端子板を有し、前記段部は前記端子板の一部を延設して形成されるので、端子板の一部を延設することで安価に請求項1記載の電磁リレーを実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)実施形態1の電磁リレーの一部破断せる平面断面図である。
(b)同上の背面図である。
(c)同上の側面断面図である。
(d)同上の別の位置の側面断面図である。
【図2】同上のボディの斜視図である。
【図3】実施形態2の電磁リレーの側面断面図である。
【図4】同上のボディの斜視図である。
【図5】(a)従来例の電磁リレーの一部破断せる平面断面図である。
(b)同上の背面図である。
(c)同上の側面断面図である。
(d)同上の別の位置の側面断面図である。
【図6】同上のボディの斜視図である。
【符号の説明】
1 鉄心
2 コイル
3 永久磁石
4 接極子
5 接点ばね
5c 可動接点
8 ボディ
8a 側壁
8b 段部
10a 固定接点
11 カバー
12 封止剤
14 空間部
A 電磁リレー
Claims (2)
- 側壁の上面に固定接点を設けたボディと、ボディに配設され、鉄心に巻回されたコイルの励磁状態に応じて接極子が前記鉄心の磁極部に吸引離反されてシーソー動作を行う電磁石ブロックと、前記接触子に連接され前記接触子のシーソー動作に応じて可動接点が前記固定接点と当接開離する可動ばねと、前記ボディに被装されるカバーとからなり、前記ボディの下面側に注入された封止剤で前記カバーと前記ボディとの隙間を封止する電磁リレーであって、前記固定接点の下方で前記側壁の外側面に前記封止剤を堰き止める段部を設けると共に、前記段部と前記固定接点との間に前記側壁と前記カバーとで挟まれた空間部を形成したことを特徴とする電磁リレー。
- 一端に前記固定接点を形成し他端に電磁リレーの端子を形成し、前記側壁の上面から下面まで前記側壁の外側面に設けた溝に一部を埋設して導出配置される端子板を有し、前記段部は前記端子板の一部を延設して形成されることを特徴とする請求項1記載の電磁リレー。
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