JP2002110013A - リモコンリレー - Google Patents

リモコンリレー

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JP2002110013A
JP2002110013A JP2000293063A JP2000293063A JP2002110013A JP 2002110013 A JP2002110013 A JP 2002110013A JP 2000293063 A JP2000293063 A JP 2000293063A JP 2000293063 A JP2000293063 A JP 2000293063A JP 2002110013 A JP2002110013 A JP 2002110013A
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JP
Japan
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plunger
contact
yoke
armature
coil
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Application number
JP2000293063A
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English (en)
Inventor
Takafumi Imai
崇文 今井
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接極子とヨークとが安定して接触するリモコン
リレーを提供する。 【解決手段】リモコンリレーの有極電磁石20は略コ形
の2個のヨーク21を備え、2個のヨーク21は脚片2
1aの先端面がギャップを介して対向するように配置さ
れる。永久磁石23の一方の磁極はヨーク21の中央片
21bに結合され、他方の磁極は補助ヨーク24に結合
されており、2個の補助ヨーク24はコイル25を囲む
ようにして配設される。コイル枠26の筒内にはコイル
25への通電に応じて進退するプランジャ27が配置さ
れ、プランジャ27の両端部には接極子28がそれぞれ
かしめ固定される。プランジャ27の進退時には2枚の
接極子28がヨーク21または補助ヨーク24とそれぞ
れ当接し、プランジャ27の移動範囲を規制すると共
に、磁気回路を形成する。ここで、各接極子28におけ
るヨーク21との対向面には支持突起28aが3個づつ
突設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リモコンリレーに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のリモコンリレーに用いられる有
極電磁石の分解斜視図を図5に、断面図を図6(a)
(b)にそれぞれ示す(特開昭61−151929号公
報参照)。この有極電磁石20は、略コ形に形成された
2個のヨーク21を備え、2個のヨーク21は脚片21
aの先端面がギャップ22を介して対向するように配置
される。ヨーク21の中央片21bには永久磁石23の
一方の磁極が当接し、永久磁石23の他方の磁極には補
助ヨーク24が結合される。
【0003】2個の補助ヨーク24はコイル枠26に巻
装されたコイル25を囲むようにして配設される。コイ
ル枠26は絶縁材料から形成され、コイル25が巻回さ
れる筒状のコイル取付部26aと、コイル取付部26a
の両端両側にそれぞれ設けた4つの支持部26bとで構
成され、コイル取付部26aの筒内には、磁性材料から
形成された長尺のプランジャ27がコイル枠26の軸方
向に進退自在に挿通されている。プランジャ27の両端
部は中央部に比べて幅狭となっており、磁性材料から矩
形状に形成された接極子28のかしめ孔28b内にそれ
ぞれ圧入され、かしめ固定されている。
【0004】而して、プランジャ27の進退時には、図
6(a)(b)に示すようにプランジャ27にかしめ固
定された2枚の接極子28の内の一方がヨーク21と当
接すると共に、他方が補助ヨーク24と当接してプラン
ジャ27の移動範囲を規制すると共に、磁気回路を形成
する。なお、コイル25は1巻線型であって、コイル2
5への通電方向に応じてプランジャ27が進退し、かつ
永久磁石23の磁力でプランジャ27が停止位置に保持
される。すなわち、図6(a)又は(b)に示すよう
に、停止位置では永久磁石23−補助ヨーク24−接極
子28−プランジャ27−接極子28−ヨーク21−永
久磁石23という経路の閉磁路が形成され、プランジャ
27がその位置に保持されるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したリモコンリレ
ーの有極電磁石では、プランジャ27の両端にそれぞれ
接極子28,28をかしめ固定しているため、接極子2
8がヨーク21の脚片21aに対して傾斜した状態で取
り付けられる場合がある。ここで、プランジャ27が停
止位置に保持され、一方の接極子28がヨーク21と当
接した状態で、接極子28とヨーク21との間に隙間が
生じ、接極子28とヨーク21との接触状態が不安定に
なるという問題があった。そのため、コイル25に直列
接続された動作表示用の発光ダイオードに微少電流を流
すと、この微少電流によって接極子28に結合されたプ
ランジャ27が振動して、唸り音が発生するという問題
があった。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、接極子とヨークとの
接触状態を安定させたリモコンリレーを提供するにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、接点部と、コイルへの通電に
応じてプランジャが進退する有極電磁石と、プランジャ
の進退に応じて接点部を開閉させる開閉機構部とを備
え、有極電磁石は、コイルと、コイルへの通電に応じて
進退するプランジャと、プランジャの両端にそれぞれ固
着された2個の接極子と、プランジャの停止位置におい
て何れかの接極子と当接するヨークと、一方の磁極がヨ
ークと当接する永久磁石と、永久磁石の他方の磁極が当
接し、プランジャの停止位置においてヨークと当接して
いない側の接極子と当接して磁気回路を形成する補助ヨ
ークとを備え、接極子又はヨークの内何れか一方の接触
面に他方に向かって突出する3個の突起を、3個の突起
が同一直線上に並ばないようにして設けたことを特徴と
し、プランジャの停止位置では一方の接極子→ヨーク→
永久磁石→補助ヨーク→他方の接極子→プランジャの経
路で磁気回路が形成されるので、永久磁石の磁力によっ
てプランジャを停止位置に保持することができる。しか
も、接極子又はヨークの内何れか一方の接触面に他方に
向かって突出する3個の突起を、3個の突起が同一直線
上に並ばないようにして設けているので、接触子とヨー
クとを3点で接触させることができ、接極子がヨークに
対して傾いた状態でプランジャに取り付けられたとして
も、接極子とヨークとが面接触している場合のように接
極子ががたつくことはなく、プランジャの停止位置にお
いて接極子とヨークとを安定して接触させることができ
るから、従来のリモコンリレーのように接極子が振動し
て唸り音が発生するのを防止できる。さらに、突起の数
を2個とした場合は、2個の突起を結ぶ直線を軸として
接極子が揺動する虞があり、突起の数を4個以上とした
場合は、各突起の突出量のばらつきによって接極子がが
たつく虞があるが、突起の数を3個とし、3個の突起を
同一直線上に並ばないように設けているので、何れか2
つの突起を結ぶ直線を軸として接極子が揺動することは
なく、また3個の突起の突出量がばらついたとしても、
接極子とヨークとが3点で確実に接触するので、接極子
のがたつきを確実に防止できる。
【0008】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、上記3個の突起を接極子側に設けたことを特徴と
し、請求項1の発明と同様の作用を奏する。
【0009】請求項3の発明では、請求項1の発明にお
いて、上記3個の突起は、3個の突起でプランジャを囲
むようにして接極子側に設けられたことを特徴とし、請
求項1の発明の作用に加えて、接極子のがたつきによっ
て発生するプランジャの振動を低減することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1乃至図
4を参照して説明する。リモコンリレーのケース10
は、分電盤協約寸法として規格化されている1個モジュ
ール寸法(単位寸法)に設定されており、側面が開口し
た箱状のボディ11と、ボディ11の開口面を覆うカバ
ー12とからなる。ボディ11とカバー12とは、ボデ
ィ11およびカバー12に形成した組立孔13,14に
かしめピン15を挿通し、ボディ11におけるカバー1
2とは反対側の側面に突出するかしめピン15の先端部
をかしめることによって一体に結合される。尚、ケース
10にはマイクロスイッチからなる小型スイッチを収納
するための補助スペース16が設けられており、この補
助スペース16に小型スイッチを収納しないときには補
助スペース16の開口を閉塞するように閉塞板17が装
着される。
【0011】ケース10の中には有極電磁石20が収納
される。この有極電磁石20は、略コ形に形成された2
個のヨーク21を備え、2個のヨーク21は脚片21a
の先端面がギャップを介して対向するように配置され
る。ヨーク21の中央片21bには永久磁石23の一方
の磁極が当接し、永久磁石23の他方の磁極には補助ヨ
ーク24が結合される。2個の補助ヨーク24はコイル
枠26に巻装されたコイル25を囲むようにして配設さ
れる。コイル枠26は絶縁材料から形成され、コイル2
5が巻回される筒状のコイル取付部26aと、コイル取
付部26aの両端両側にそれぞれ設けた4つの支持部2
6bとで構成され、コイル取付部26aの筒内には、磁
性材料から形成された長尺のプランジャ27がコイル枠
26の軸方向に進退自在に挿通されている。プランジャ
27の両端部は中央部に比べて幅狭となっており、磁性
材料から矩形状に形成された接極子28のかしめ孔28
b内にそれぞれ圧入され、かしめ固定されている。
【0012】而して、プランジャ27の進退時には、プ
ランジャ27にかしめ固定された2枚の接極子28がヨ
ーク21または補助ヨーク24に当接してプランジャ2
7の移動範囲を規制すると共に、磁気回路を形成する。
なお、コイル25は1巻線型であって、コイル25への
通電方向に応じてプランジャ27が進退し、かつ永久磁
石23の磁力でプランジャ27が停止位置に保持され
る。すなわち、停止位置では、永久磁石23−補助ヨー
ク24−接極子28−プランジャ27−接極子28−ヨ
ーク21−永久磁石23という経路の閉磁路が形成さ
れ、プランジャ27がその位置に保持されるのである。
【0013】ここで、2枚の接極子28におけるヨーク
21の脚片21aとの対向面には、ヨーク21の脚片2
1a側に突出する支持突起28aが3個づつ突設されて
おり、コイル25への通電に応じてプランジャ27が停
止位置に移動すると、接極子28の支持突起28aがヨ
ーク21の脚片21aと当接し、接極子28が3点で支
持される。このように接極子28はヨーク21の脚片2
1aに対して3点で接触しているので、接極子28がヨ
ーク21の脚片21aに対して傾斜した状態でプランジ
ャ27に取り付けられたとしても、接極子28と脚片2
1aとが面接触している場合のように接極子28ががた
つくことはなく、接極子28とヨーク21との接触状態
が安定し、コイル25に直列接続された動作表示用の発
光ダイオード(図示せず)に微少電流を流したとして
も、この微少電流によって接極子28に結合されたプラ
ンジャ27が振動することはなく、唸り音の発生を防止
できる。また、支持突起28aの数を2個とした場合
は、2個の支持突起を軸として接極子28が揺動する虞
があり、支持突起28aの数を4個以上とした場合は、
支持突起28aの突出量のばらつきによって接極子28
ががたつく虞があるが、支持突起28aの数を3個と
し、3個の支持突起28aを同一直線上に並ばないよう
に設けているので、何れか2つの支持突起28aを結ぶ
直線を軸として接極子28が揺動することはなく、また
支持突起28aの突出量がばらついたとしても、3個の
支持突起28aがヨーク21の脚片21aと確実に接触
するので、接極子28がヨーク21に対して3点で確実
に支持され、接極子28のがたつきを確実に防止でき
る。
【0014】ところで、3個の支持突起28aは、各2
個の支持突起28aの間の距離ができるだけ長くなるよ
うに配置するのが望ましく、接極子28のがたつきをさ
らに低減することができる。また、3個の支持突起28
aでプランジャ27を囲むように3個の支持突起28a
を接極子28に配置すれば、接極子28のがたつきによ
って発生するプランジャ27の振動を低減することがで
き、さらに3個の支持突起28aを頂点とする三角形の
重心位置とプランジャ27とが略一致するように支持突
起28aを配置すれば、接極子28のがたつきによるプ
ランジャ27の振動をさらに低減することができる。
尚、本実施形態では接極子28側に支持突起28aを設
けているが、ヨーク28側に支持突起を設けても上述と
同様の効果を得ることができる。
【0015】上述の有極電磁石20は、ボディ11にお
けるカバー12との対向面に突設された仕切片11f,
11gの間に配設され、板ばねよりなる緩衝ばね19が
仕切片11gと有極電磁石20との間に挟装されること
によって、有極電磁石20が仕切片11fに押し付けら
れた形で固定される。したがって、緩衝ばね19によっ
て有極電磁石20が固定されるとともに、プランジャ2
7の進退に伴う振動が緩衝ばね19によって緩和される
ことになる。
【0016】プランジャ27の進退方向の一端部には、
絶縁材料である合成樹脂よりなる連動レバー31が、軸
ピン32によって回転自在に結合される。すなわち、プ
ランジャ27の一部は連動レバー31に形成された凹溝
31bに挿入され、凹溝31bの中に突設された軸受突
片(図示せず)に挿通される軸ピン32によってプラン
ジャ27が軸受突片に軸着される。また、連動レバー3
1は、有極電磁石20のコイル枠26の外周面に突設さ
れた一対の支持片26cを通して挿入される2本の軸ピ
ン33により軸支される。各軸ピン33はそれぞれ支持
片26cを通して連動レバー31に挿入され、両軸ピン
33は一直線上に配列されるが、連動レバー31の内部
では両軸ピン33が互いに接触しないように長さ寸法が
設定されている。連動レバー31の内部では両軸ピン3
3の間に連動レバー31の構成材料である合成樹脂が存
在していて両軸ピン33は絶縁されている。軸ピン32
と軸ピン33とは互いに平行であって、プランジャ27
が往復移動すれば、連動レバー31は軸ピン33を中心
として揺動する。このように、連動レバー31の支点を
2本の軸ピン33によって構成し、かつ両軸ピン33の
先端間に連動レバー31の一部を介在させることによっ
て、両軸ピン33の間が絶縁されるのである。
【0017】連動レバー31は仕切板31aを有し、仕
切板31aの左右両側面にそれぞれ接触子保持台31d
が一体に突設され、接触子保持台31dには上記凹溝3
1bが形成される。仕切板31aの両側面には、接触子
保持台31dとの対向面が開口する略コ形に形成された
ばね受け突部31eも突設される。ばね受け突部31e
は、コイルばねよりなる接圧ばね34の一端部を保持す
る。接圧ばね34の他端は、接触子保持台31dとばね
受け突部31eとの間に挿入される可動接触子40に弾
接する。すなわち、2個の可動接触子40が1つの連動
レバー31に保持されるのである。
【0018】可動接触子40は短冊状であって、長手方
向の一端部に可動接点41が固着され、他端部に編組銅
線よりなる接続線42を介して端子板43が接続されて
いる。この端子板43には、座金付きの端子ねじ44が
螺合する。また、可動接触子40の長手方向の中間部に
は接圧ばね34の座となる突部45が形成され、突部4
5よりも下方には位置決め孔46が穿孔されている。位
置決め孔46には連動レバー31に突設された位置決め
突起35が挿通される。連動レバー31には位置決め突
起35の側方に表面が湾曲して可動接触子40が当接す
る支点突起36が突設されており、この支点突起36に
可動接触子40が当接するようになっている。可動接触
子40において可動接点41よりも下方の端部には可動
電磁鉄片47が固着される。連動レバー31の上端に
は、ケース10に開口する表示窓10aに臨む表示片3
8が一体に設けられ、表示片38には例えば「ON」、
「OFF」などの文字が表記されている。さらに、表示
片38において「ON」、「OFF」の文字の間であっ
て、表示窓10aから常時露出している部位には、操作
溝38aが形成され、ドライバの先端部などの工具を表
示窓10aに挿入して操作溝38aに係合させることに
よって、連動レバー31をケース10の外部から手操作
で操作できるようにしてある。
【0019】可動接点41に対向する固定接点51は、
導電性の板金を折曲して形成されケース10に固定され
た固定端子板50の一端部に固着され、固定端子板50
の他端部はケース10の外部に露出する。固定端子板5
0は固定接点51を設けた一端部から可動接触子40に
沿って下方に向かう接点片52を備え、接点片52の下
端部には可動電磁鉄片47に対向するように固定電磁鉄
片53が固着されている。また、ケース10の外方に突
出する端子片54には座金付きの端子ねじ55が螺合し
ている。可動接触子40および固定端子板50は2個ず
つケース10に収納されているのであって主接点は2極
に構成されることになる。
【0020】ケース10において可動接触子40および
固定端子板50を収納している部位には、ケース10の
幅方向の略中央部に隔壁18が立設される。ボディ11
の下壁における隔壁18に対応する部位にはカバー12
側が下がった段部11aが形成され、段部11aに隔壁
18の下端部を当接させるとともに、隔壁18の下端の
一面側に突設された横片18aをボディ11の下壁に載
置することによって隔壁18の位置決めがなされるよう
にしてある。ここに、ボディ11において隔壁18が載
置される部位の下壁はボディ11の長手方向において段
を形成しており、隔壁18の横片18aがこの下壁に沿
うように屈曲していることによって、ボディ11の長手
方向においても隔壁18の位置決めがなされている。ま
た、隔壁18は、かしめピン15が挿通される部位でボ
ディ11に突設されたボス11eが挿通されることによ
っても位置決めされている。
【0021】ボディ11における隔壁18との対向面に
は2極のうちの一方の端子板43および端子片54がそ
れぞれ載置される2つの端子基台11b,11cが突設
され、隔壁18におけるカバー12との対向面には2極
のうちの他方の端子板43および端子片54がそれぞれ
載置される2つの端子基台18b,18cが突設され
る。端子基台11b,18bと端子基台11c,18c
とは、上下2段に配置されており、可動接点41に接続
された端子板43と固定接点51に接続された端子片5
4とは異なる高さ位置に配置されるようにしてある。ボ
ディ11における隔壁18との対向面には仕切片11d
が突設され、隔壁18において仕切片11dに対応する
部位にもカバー12に向かって仕切片18dが突設され
ている。而して、端子板43は、端子基台11b,18
bと仕切片11d,18dの下面とによって固定され、
端子片54は端子基台11b,18bと端子基台11
c,18cとによって固定されることになる。また、ボ
ディ11に突設した仕切片11fには隔壁18の一部が
当接しており、可動接点41と固定接点51との開極時
に発生するアークによる有極電磁石20への悪影響を軽
減する。
【0022】ところで、有極電磁石20のコイル25は
1巻線型であるので、プランジャ27を進退させるに
は、コイル25への通電方向を反転させる必要がある。
したがって、図4に示すように、コイル25には2種類
の給電経路を択一的に選択する切換接点rが接続され、
かつ切換接点rにより選択された各給電経路にはそれぞ
れ逆流阻止要素としてのダイオードD1,D2が接続さ
れている。ダイオードD1,D2における切換接点rと
は反対側の端子は共通に接続される。ダイオードD1,
D2は各給電経路を通過する電流が互いに逆向きになる
関係に接続されているのであって、一方の給電経路で切
換接点r→コイル25という向きの電流を通過させると
すれば、他方の給電経路ではコイル25→切換接点rと
いう向きの電流を通過させるようになっている。また、
一方のダイオードD2のアノードと切換接点rの共通接
点との間にはコンデンサCと抵抗Rとの直列回路である
リセット用の微分回路が接続される。この回路構成によ
って、有極電磁石20のコイル25への通電方向の切換
により、可動接点41と固定接点51とからなる主接点
r1,r2を開閉することができるのである。
【0023】上述のようにコイル25への通電方向が切
換接点rにより選択されるから、コイル25への通電時
にプランジャ27の進退の位置が逆転するような通電方
向が選択されるように切換接点rをプランジャ27の進
退に応じて切り換える必要がある。すなわち、プランジ
ャ27の進退と切換接点rとを連動させる必要がある。
そこで、本実施形態では、連動レバー31に接点操作片
37が突設され、この接点操作片37によって切換接点
rの切換操作を行うようにしてある。
【0024】切換接点rは、有極電磁石20の上面に載
置される接点基板61を備え、接点基板61には2枚の
固定接点板62a,62bと、各固定接点板62a,6
2bにそれぞれ対向する可動接点板63a,63bとが
固定される。接点基板61は周部の要所に切欠61aを
有し、有極電磁石20のコイル枠26の外周面から上方
に突設された固定爪26dが切欠61aに係合すること
によって、有極電磁石20に対する位置決めがなされて
いる。両可動接点板63a,63bは一端部が略コ形の
接点支持板64の各脚片に固着されていて互いに電気的
に接続され、各可動接点板63a,63bは対応する固
定接点板62a,62bに対して接触する向きのばね力
を有している。連動レバー31の接点操作片37は両可
動接点板63a,63bの間に挿入されているのであっ
て、連動レバー31がプランジャ27の進退に伴って揺
動すると、連動レバー31の両端末位置ではいずれか一
方の可動接点板63a,63bが固定接点板62a,6
2bから離れるようになっている。
【0025】固定接点板62a,62bおよび可動接点
板63a,63bは、接点基板61に取着した印刷配線
基板よりなる回路基板65に電気的に接続される。回路
基板65には上述したダイオードやリセット用の微分回
路が実装される。さらに、接点基板61には一対のコイ
ル端子板66が固定され、各コイル端子板66には座金
付きの端子ねじ67が螺合する。したがって、コイル端
子板66を通して入力される外部信号を受けてコイル2
5に通電すると、通電方向に応じてプランジャ27が進
退するのである。ここに、両コイル端子板66は上下に
ずれた位置に配設されている。接点基板61の上面に
は、固定接点板62a,62bおよび可動接点板63
a,63bと回路基板65とを仕切り、またコイル端子
板66と他の部材との間を仕切るように仕切片61bが
突設される。
【0026】次に動作を説明する。まず、プランジャ2
7が突出する向きにコイル25に通電したとすると、プ
ランジャ27の突出に伴って連動レバー31が軸ピン3
3を中心として回転し、可動接点41が固定接点51に
接触する。ここで、可動接触子40は支点突起36に当
接しており、接圧ばね34によって支点突起36を中心
として右回りに付勢されているから、可動接点41の固
定接点51に対する接触圧が接圧ばね34によって得ら
れることになる。このとき、可動接点板63bは固定接
点板62bから離れ、コイル25への通電方向としてプ
ランジャ27を引退させる向きのみが許可された状態に
なるが、可動接点41が固定接点51に接触した状態で
は、コイル25への通電を停止しても永久磁石23の磁
力によってその状態が保持される。
【0027】次に、コイル25への通電方向を反転させ
ると、プランジャ27が引退して連動レバー31が軸ピ
ン33を中心として反対回りに回転するから、可動接点
41が固定接点51から離れて主接点が開極することに
なる。主接点の開極時にはアークが発生するが、両可動
接点41の間に隔壁18が存在していることによって隣
接する主接点間の絶縁距離が大きくなり、しかも、隣接
する可動接触子40の間には連動レバー31の仕切板3
1aが存在していることによって、可動接触子40の間
についても絶縁距離が大きくなっている。このとき、可
動接点板63aは固定接点板62aから離れ、コイル2
5への通電方向としてプランジャ27を突出させる向き
のみが許可された状態になるが、可動接点41が固定接
点51から開離した状態では、コイル25への通電を停
止しても永久磁石23の磁力によってその状態が保持さ
れる。なお、主接点の閉極時において短絡電流のような
きわめて過大な電流が主接点を通過したときに、主接点
がわずかでも開極するとアークが生じて主接点の周辺部
が溶融したり、急激な熱膨張によってケース10が破裂
する可能性があるので、短絡電流のような過大電流の通
過時には可動電磁鉄片47と固定電磁鉄片53との間に
電磁力による吸引力を作用させて、可動接点41が固定
接点51から離れることがないように保持するのであ
る。
【0028】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、接点
部と、コイルへの通電に応じてプランジャが進退する有
極電磁石と、プランジャの進退に応じて接点部を開閉さ
せる開閉機構部とを備え、有極電磁石は、コイルと、コ
イルへの通電に応じて進退するプランジャと、プランジ
ャの両端にそれぞれ固着された2個の接極子と、プラン
ジャの停止位置において何れかの接極子と当接するヨー
クと、一方の磁極がヨークと当接する永久磁石と、永久
磁石の他方の磁極が当接し、プランジャの停止位置にお
いてヨークと当接していない側の接極子と当接して磁気
回路を形成する補助ヨークとを備え、接極子又はヨーク
の内何れか一方の接触面に他方に向かって突出する3個
の突起を、3個の突起が同一直線上に並ばないようにし
て設けたことを特徴とし、プランジャの停止位置では一
方の接極子→ヨーク→永久磁石→補助ヨーク→他方の接
極子→プランジャの経路で磁気回路が形成されるので、
永久磁石の磁力によってプランジャを停止位置に保持す
ることができ、且つ、接極子又はヨークの内何れか一方
の接触面に他方に向かって突出する3個の突起を、3個
の突起が同一直線上に並ばないようにして設けているの
で、接触子とヨークとを3点で接触させることができ、
接極子がヨークに対して傾いた状態でプランジャに取り
付けられたとしても、接極子とヨークとが面接触してい
る場合のように接極子ががたつくことはなく、プランジ
ャの停止位置において接極子とヨークとを安定して接触
させることができるから、従来のリモコンリレーのよう
に接極子が振動して唸り音が発生するのを防止できると
いう効果がある。さらに、突起の数を2個とした場合
は、2個の突起を結ぶ直線を軸として接極子が揺動する
虞があり、突起の数を4個以上とした場合は、各突起の
突出量のばらつきによって接極子ががたつく虞がある
が、突起の数を3個とし、3個の突起を同一直線上に並
ばないように設けているので、何れか2つの突起を結ぶ
直線を軸として接極子が揺動することはなく、また3個
の突起の突出量がばらついたとしても、接極子とヨーク
とが3点で確実に接触するので、接極子のがたつきを確
実に防止できるという効果がある。
【0029】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記3個の突起を接極子側に設けたことを特徴と
し、請求項1の発明と同様の効果を奏する。
【0030】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、上記3個の突起は、3個の突起でプランジャを囲む
ようにして接極子側に設けられたことを特徴とし、請求
項1の発明の作用に加えて、接極子のがたつきによって
発生するプランジャの振動を低減できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のリモコンリレーに用いる有極電磁
石の分解斜視図である。
【図2】同上に用いる有極電磁石の一部省略せる外観斜
視図である。
【図3】同上の分解斜視図である。
【図4】同上の内部回路図である。
【図5】従来のリモコンリレーに用いる有極電磁石の分
解斜視図である。
【図6】(a)(b)は同上に用いる有極電磁石の断面
図である。
【符号の説明】
20 有極電磁石 21 ヨーク 21a 脚片 21b 中央片 23 永久磁石 24 補助ヨーク 25 コイル 26 コイル枠 27 プランジャ 28 接極子 28a 支持突起

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接点部と、コイルへの通電に応じてプラン
    ジャが進退する有極電磁石と、プランジャの進退に応じ
    て接点部を開閉させる開閉機構部とを備え、有極電磁石
    は、コイルと、コイルへの通電に応じて進退するプラン
    ジャと、プランジャの両端にそれぞれ固着された2個の
    接極子と、プランジャの停止位置において何れかの接極
    子と当接するヨークと、一方の磁極がヨークと当接する
    永久磁石と、永久磁石の他方の磁極が当接し、プランジ
    ャの停止位置においてヨークと当接していない側の接極
    子と当接して磁気回路を形成する補助ヨークとを備え、
    接極子又はヨークの内何れか一方の接触面に他方に向か
    って突出する3個の突起を、3個の突起が同一直線上に
    並ばないようにして設けたことを特徴とするリモコンリ
    レー。
  2. 【請求項2】上記突起を接極子側に設けたことを特徴と
    する請求項1記載のリモコンリレー。
  3. 【請求項3】上記3個の突起は、3個の突起でプランジ
    ャを囲むようにして接極子側に設けられたことを特徴と
    する請求項1記載のリモコンリレー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011249137A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Panasonic Electric Works Co Ltd リモコンリレー
US9418811B2 (en) 2014-07-11 2016-08-16 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Relay
JP2022112552A (ja) * 2021-01-22 2022-08-03 富士電機機器制御株式会社 電磁接触器

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