JP3704721B2 - リモコンリレー - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、リモコンリレーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コイルへの通電の制御によりプランジャが進退する有極電磁石装置を備え、プランジャの進退に伴って主接点を開閉するようにしたリモコンリレーが提供されている。
この種のリモコンリレーは、たとえば、図24に示すような遠隔監視制御システムにおいて用いられる。この種の遠隔監視制御システムでは、伝送処理装置91に対して2線式の信号線Lsを介して、スイッチSの操作状態を監視する複数個の操作用端末器92、負荷Lを制御する複数個の制御用端末器93が接続される。操作用端末器92、制御用端末器93には、それぞれ個別のアドレスが設定され、このアドレスを用いて伝送処理装置91が操作用端末器92、制御用端末器93を個別に認識する。
【0003】
伝送処理装置91は信号線Lsに対して、図25(a)(b)のようなフォーマットの伝送信号Vsを送出する。すなわち、伝送信号Vsは、信号送出開始を示すスタートパルスST、信号モードを示すモードデータ信号MD、操作用端末器92や制御用端末器93を各別に呼び出すためのアドレスデータを伝送するアドレスデータ信号AD、負荷Lを制御する制御データを伝送する制御データ信号CD、伝送エラーを検出するためのチェックサムデータ信号CS、操作用端末器92や制御用端末器93からの返送データ信号を受信するタイムスロットである信号返送期間WTよりなる複極(±24V)の時分割多重信号であり、パルス幅変調によってデータが伝送されるようになっている。
【0004】
各操作用端末器92および各制御用端末器93では、信号線Lsを介して受信した伝送信号Vsにより伝送されたアドレスデータがあらかじめ設定されているアドレスデータに一致すると、伝送信号Vsから制御データを取り込むとともに、伝送信号Vsの信号返送期間WTに同期して返信データを電流モード信号(信号線Lsの線間を適当な低インピーダンスを介して短絡することにより送出される信号)として返送する。
【0005】
また、伝送処理装置91には、ダミー信号送信手段および割り込み信号処理手段が設けられる。ダミー信号送信手段は、モードデータ信号MDをダミーモードとしたダミー伝送信号を常時送出する。また、割り込み信号処理手段は、いずれかの操作用端末器92でスイッチSの操作に伴って発生した図25(c)のような割り込み信号Viを受信したときに、割り込み信号Viを発生した操作用端末器92を検索し、その操作用端末器92に設定されているアドレスデータを返信データとして返送させる。すなわち、常時はダミー信号送信手段によってダミー伝送信号を信号線Lsに送出し、スイッチSの操作に伴って操作用端末器92から発生した割り込み信号Viをダミー伝送信号のスタートパルス信号STに同期して検出すると、伝送処理装置91からは割り込み処理手段によってモードデータ信号MDをアドレス確認モードとした伝送信号Vsを信号線Lsに送出する。各操作用端末器92では、割り込み信号Viを発生すると割り込みの要求を行う割り込みフラグを設定し、割り込みフラグが設定されている操作用端末器92ではモードデータ信号MDがアドレス確認モードの伝送信号Vsを受信すると、この伝送信号Vsの信号返送期間WTに同期して操作用端末器92に設定されているアドレスデータを返信データとして返送する。このようにして伝送処理装置91では割り込み信号Viを発生した操作用端末器92のアドレスを獲得することができる。
【0006】
伝送処理装置91では、割り込み信号Viを発生した操作用端末器92のアドレスを獲得すると、スイッチSに対する対応関係があらかじめ設定されている負荷Lを接続した制御用端末器93に伝送する制御データを生成するとともに、その制御データを含む伝送信号Vsを信号線Lsに送出し、対応する制御用端末器93に制御データを伝送して負荷Lを制御する。
【0007】
操作用端末器92や制御用端末器93では、それぞれ信号線Lsを伝送されている伝送信号Vsを全波整流し安定化することによって内部回路の動作用の電源を得るようになっている。制御用端末器93に接続される負荷Lについては別途に電源を設けている。
伝送処理装置91は一部の制御用端末器93とともに制御盤95内に設けられる。このように制御盤95内に設けられた制御用端末器93によってリモコンリレー94が制御されることによって、各種の電力機器への給電などを伝送処理装置91の制御下におくことができるのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のリモコンリレーでは器体の寸法がとくに規格化されていなかったものであるから専用の取付具が必要になるという問題があった。すなわち、分電盤や制御盤に取り付けるに際してブレーカ等の他の部材とは別の取付具が必要になるものであるから、部品の品種が増加してコスト高につながるという問題があった。
【0009】
本発明は上記問題点の解決を目的とするものであり、専用の取付具が不要であって他の規格化された取付具を用いることができるようにして部品の品種の増加を抑制したリモコンリレーを提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、分電盤協約寸法として規格化された単位寸法に形成され幅方向の一側面が開口したボディと該ボディの開口面を覆うカバーとからなる器体と、コイルへの通電の制御によりプランジャが進退する有極電磁石装置と、定位置に設けた軸ピンを中心として回転自在に軸支され軸ピンとは異なる位置でプランジャに結合されていてプランジャの進退に応じて軸ピンの回りに回転する仕切板を有した絶縁材料からなる連動レバーと、仕切板の両側面にそれぞれ保持され一端部に可動接点を備える一対の可動接触子と、両可動接触子にそれぞれ電気的に接続された端子板と、各可動接点がそれぞれ離接する固定接点を一端部に備えた一対の固定端子板と、器体の幅方向における中央部に配設され一対ずつの端子板および固定端子板の一方を他方の端子板および固定端子板から分離する隔壁とを具備し、前記ボディは、一方の端子板および固定端子板がそれぞれ載置される一対の端子基台と、カバーをボディに結合するかしめピンが挿通されるボスとが隔壁との対向面に突設され、前記隔壁は、カバーとの対向面に突設され他方の端子板および固定端子板がそれぞれ載置される一対の端子基台と、開口面側からボディに取り付ける際に前記ボスが挿入されて隔壁を位置決めする保持孔とを備えていることを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、有極電磁石装置のコイルは1巻線型であってコイルへの通電方向に応じてプランジャを進退させ、コイルへの給電路に挿入されプランジャの進退に連動してコイルへの給電路を2つの給電路から選択する切換接点と、切換接点により選択される各給電路を通過する電流の向きを互いに逆向きに規制する逆流阻止要素とを器体内に備えて成ることを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、固定接点が固着された固定端子板において固定接点の固着部位と端子ねじの螺合部位との間の要所の側縁には器体に対して定位置に固定された部材に当接する位置決め片が突設されて成ることを特徴とする。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、外部回路を電気的に接続する端子部は器体に固定した端子板に端子ねじを螺合させた構造であり、連設された複数個の器体に設けた同種の端子部は送りバーを介して共通接続され、送りバーは、各器体に設けた端子板と端子ねじの頭部との間にそれぞれ狭持される複数個の接続片と、隣接する器体に接続された接続片の間を一体に接続する橋絡片とを備え、接続片において端子ねじの締め込みによる押力を受ける部位には、端子ねじから離れるに従って接続片の厚み方向における接続片との距離を大きくするように傾斜した傾斜部を備えた締付確認片が切り起こして形成され、締付確認片の先端縁と締付確認片を切り起こした後の透孔の周縁との相対距離を端子ねじの締付量に応じて変化させて成ることを特徴とする。
【0015】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、連動レバーには可動接触子に挿通される位置決め突起が突設され、位置決め突起の要所には可動接点を固定接点から引き離す向きの連動レバーの移動時に可動接触子に係止されて、可動接点を固定接点から引き離す向きの押力を可動接触子に作用させる引掛片が設けられて成ることを特徴とする。
【0016】
【作用】
請求項1の発明の構成によれば、分電盤協約寸法として規格化されている単位寸法の器体を有しているので、分電盤協約寸法に形成されているブレーカ等の他の部材と取付具が共用化されることになり、新たな取付具を必要とせず、設置施工に際してのコスト増を抑制することができる。しかも分電盤や制御盤に取り付ける作業技術についても分電盤協約寸法の部材の取り付けによって習熟している作業技術を用いることができ、新たな技術の獲得が不要になるのである。
【0017】
また、可動接触子と固定接点とを各一対設け、絶縁材料からなる連動レバーに設けた仕切板の両側面に2個の可動接触子をそれぞれ保持していることによって、2個の可動接触子を1個の連動レバーで保持することができ、有極電磁石装置により駆動される部材の質量を比較的小さくすることができる。すなわち、動作感度を比較的高くとることができるのである。また、絶縁材料を用いて仕切板を形成することによって、両可動接触子の絶縁距離を大きくとることができ、結果的に耐圧を向上させることができる。この構成によって分電盤協約寸法の単位寸法のような小型の器体としながらも高耐圧を得ることができるのである。さらに、隔壁は、かしめピンが挿通される部位でボディに突設されたボスが保持孔に挿入されることによってボディに対して位置決めされる。
【0018】
請求項2の発明の構成によれば、1巻線型のコイルを備えた有極電磁石装置を用い、コイルへの給電路に通電方向を互いに逆向きとする一対の逆流阻止要素を設け、プランジャの進退に連動して一方の逆流阻止要素をコイルの給電路に選択的に挿入する切換接点を設けているので、コイルと切換接点と逆流阻止要素との直列回路に対する電源を交流とし、プランジャの進退に要する程度の短時間だけ通電するスイッチを電源との間に挿入するだけで、プランジャを進退させることができるのである。すなわち、電源のオン・オフのみでコイルへの通電方向を自動的に切り換えることができ、外部からの制御が容易になるのである。
【0021】
請求項3の発明の構成によれば、固定端子板において固定接点の固着部位と端子ねじの螺合部位との間の要所の側縁には器体に対して定位置に固定された部材に当接する位置決め片を突設しているので、固定接点板を器体に納装した状態で位置決め片が器体に対する定位置に当接することで、固定接点板のがたつきを防止することができるのである。
【0022】
請求項4の発明の構成によれば、複数個の器体間で共通接続を必要とする場合に送りバーを用いるようにし、この送りバーには締付確認片を設けることによって端子ねじの締め付け具合を視認できるようにしているので、端子ねじの締め忘れを容易に発見することができ、締め忘れを防止することができる。
請求項5の発明の構成によれば、連動レバーに押圧部を設け、可動接点を固定接点から引き離す向きの移動に伴って可動接触子を押圧部で押圧して可動接点を固定接点から強制的に引き離すことができるようにしているので、可動接点と固定接点とが軽く溶着しているような場合でも、可動接触子を押圧部で押圧することによって可動接点を固定接点から強制的に引き離すことができるのである。ここで、プランジャの移動開始前は押圧部が可動接触子から離れて位置するようにしておけば、可動接点と固定接点とが溶着した状態から可動接点を引き離そうとすると、可動接触子に押圧部から衝撃力が作用して、可動接点をより確実に固定接点から引き離すことができるのである。
【0023】
【実施例】
(実施例1)
図1に本発明に係るリモコンリレーの全体構成を示す。リモコンリレーの器体10は、分電盤協約寸法として規格化されている1個モジュール寸法(単位寸法)に設定されており、それぞれ絶縁性の合成樹脂により側面が開口した箱状に形成されたボディ11と、ボディ11の開口面を覆うカバー12とからなる。図2に示すように、ボディ11とカバー12とは、ボディ11およびカバー12の5箇所に形成した組立孔13,14にそれぞれかしめピン15を挿通し、ボディ11におけるカバー12とは反対側の側面に突出するかしめピン15の先端部をかしめることによって一体に結合される。かしめピン15を挿通する箇所については後述する。器体10には高機能化のための部品を収納することができる補助スペース16(図5参照)が形成され、補助スペース16に対応する器体10の周面は開口している。したがって、高機能化のための部品を収納しないときには開口を閉塞するように閉塞板17が装着される。
【0024】
器体10の中には有極電磁石装置20が収納される。有極電磁石装置20は、図3、図5に示すように、略コ形に形成された2個のヨーク21を備え、ヨーク21は脚片の先端面間にギャップ22を介して対向するように配置される。ヨーク21の中央片には永久磁石23の一方の磁極が当接し、永久磁石23の他方の磁極には補助ヨーク24が結合される。ヨーク21はコイル25を巻装したコイル枠26に保持され、コイル枠26についてコイル25が巻装されている部位の内側にはプランジャ27がコイル25の軸方向に進退自在に挿通される。またプランジャ27には進退時にヨーク21または補助ヨーク24に当接してプランジャ27の移動範囲を規制し、かつ磁気回路を形成する2枚の接極子28が固着されている。コイル25は1巻線型であって、コイル25への通電方向に応じてプランジャ27が進退し、かつプランジャ27は永久磁石23の磁力で停止位置に保持される。すなわち、停止位置では、永久磁石23−補助ヨーク24−接極子28−プランジャ27−接極子28−ヨーク21−永久磁石23という経路の閉磁路が形成され、プランジャ27がその位置に保持されるのである。プランジャ27が突設されているほうの接極子28においてヨーク21との接触面には非磁性体よりなるレシジュアルプレート28aが固着され、接極子28がヨーク21に吸引された状態から容易に離脱できるようにしてある。有極電磁石装置20は、ボディ11におけるカバー12との対向面に突設された仕切片11f,11gの間に配設され、板ばねよりなる緩衝ばね19が仕切片11gと有極電磁石装置20との間に挟装されることによって、有極電磁石装置20が仕切片11fに押し付けられた形で固定される。したがって、緩衝ばね19によって有極電磁石装置20が固定されるとともに、プランジャ27の進退に伴う振動が緩衝ばね19によって緩和されることになる。
【0025】
プランジャ27の進退方向の一端部には、図1、図3、図5に示すように、絶縁材料である合成樹脂よりなる連動レバー31が、軸ピン32によって回転自在に結合される。すなわち、プランジャ27の一部は連動レバー31に形成された凹溝31bに挿入され、凹溝31bの中に突設された軸受突片31cに挿通される軸ピン32によってプランジャ27が連動レバー31に軸着される。また、連動レバー31は、有極電磁石装置20のコイル枠26の外周面に突設された一対の支持片26aを通して挿入される2本の軸ピン33により軸支される。各軸ピン33はそれぞれ支持片26aを通して連動レバー31に挿入され、両軸ピン33は一直線上に配列されるが、連動レバー31の内部では両軸ピン33が互いに接触しないように長さ寸法が設定されている。連動レバー31の内部では両軸ピン33の間に連動レバー31の構成材料である合成樹脂が存在していて両軸ピン33は絶縁されている。軸ピン32と軸ピン33とは互いに平行であって、プランジャ27が往復移動すれば、連動レバー31は軸ピン33を中心として揺動する。このように、連動レバー31の支点を2本の軸ピン33によって構成し、かつ両軸ピン33の先端間に連動レバー31の一部を介在させることによって、両軸ピン33の間が絶縁されるのである。
【0026】
連動レバー31は仕切板31aを有し、仕切板31aの左右両側面にそれぞれ接触子保持台31dが突設され、接触子保持台31dには上記凹溝31bが形成される。仕切板31aの両側面には、接触子保持台31dとの対向面が開口する略コ形に形成されたばね受け突部31eも突設される。ばね受け突部31eは、コイルばねよりなる接圧ばね34の一端部を保持する。接圧ばね34の他端は、接触子保持台31dとばね受け突部31eとの間に挿入される可動接触子40に弾接する。
【0027】
可動接触子40は短冊状であって、長手方向の一端部に可動接点41が固着され、他端部に編組銅線よりなる接続線42を介して端子板43が接続されている。この端子板43には、座金付きの端子ねじ44が螺合する。また、可動接触子40の長手方向の中間部には接圧ばね34の座となる突部45が形成され、突部45よりも下方には位置決め孔46が穿孔されている。位置決め孔46には連動レバー31に突設された位置決め突起35が挿通される。また、位置決め突起35の先端部には引掛片35aが形成され、引掛片35aは位置決め孔46の周部に係止されるようになっている。連動レバー31には位置決め突起35の側方に、表面が湾曲して可動接触子40が当接する支点突起36が突設されており、この支点突起36には可動接触子40が当接可能となっている。可動接触子40において可動接点41よりも下方の端部には可動電磁鉄片47が固着される。連動レバー31の上端には、器体10に開口する表示窓10a(図10参照)に臨む表示片38が一体に設けられ、表示片38には「ON」、「OFF」の文字が表記されている。さらに、表示片38において「ON」、「OFF」の文字の間であって、表示窓10aから常時露出している部位には、操作溝38aが形成され、ドライバの先端部などの工具を表示窓10aに挿入して操作溝38aに係合させることによって、連動レバー31を器体10の外部から手操作で操作できるようにしてある。
【0028】
可動接点41に対向する固定接点51は、導電性の板金を折曲して形成され器体10に固定された固定端子板50の一端部に固着され、固定端子板50の他端部は器体10の外部に露出する。固定端子板50は固定接点51を設けた一端部から可動接触子40に沿って下方に向かう接点片52を備え、接点片52の下端部には可動電磁鉄片47に対向するように固定電磁鉄片53が固着されている。また、器体10の外方に突出する端子片54には座金付きの端子ねじ55が螺合する。可動接触子40および固定端子板50は2個ずつ器体10に収納されているのであって主接点は2極に構成されることになる。
【0029】
器体10において可動接触子40および固定端子板50を収納している部位には、器体10の幅方向の略中央部に隔壁18が立設される。ボディ11の下壁における隔壁18に対応する部位にはカバー12側が下がった段部11aが形成され、段部11aに隔壁18の下端部を当接させるとともに、隔壁18の下端の一面側に突設された横片18aをボディ11の下壁に載置することによって隔壁18の位置決めがなされるようにしてある。ここに、ボディ11において隔壁18が載置される部位の下壁はボディ11の長手方向(図5の左右方向)において段を形成しており、隔壁18の横片18aがこの下壁に沿うように屈曲していることによって、ボディ11の長手方向においても隔壁18の位置決めがなされている。また、隔壁18は、かしめピン15が挿通される部位でボディ11に突設されたボス11eが挿入される保持孔18eが形成されていることによっても位置決めされている。
【0030】
ボディ11における隔壁18との対向面には2極のうちの一方の端子板43および端子片54がそれぞれ載置される2つの端子基台11b,11cが突設され、隔壁18におけるカバー12との対向面には2極のうちの他方の端子板43および端子片54がそれぞれ載置される2つの端子基台18b,18cが突設される。端子基台11b,18bと端子基台11c,18cとは、図5に示すように、上下2段に配置されており、可動接点41に接続された端子板43と固定接点51に接続された端子片54とは異なる高さ位置に配置されるようにしてある。ボディ11における隔壁18との対向面には仕切片11dが突設され、隔壁18において仕切片11dに対応する部位にもカバー12に向かって仕切片18dが突設されている。さらに、ボディ11におけるカバー12との対向面には隔壁18の一部が当接する仕切片11fが突設されている。端子板43は、端子基台11b,18bと仕切片11d,18dの下面とによって固定され、端子片54は端子基台11b,18bと端子基台11c,18cとによって固定されることになる。また、仕切片11fは、可動接点41と固定接点51との開極時に発生するアークによる有極電磁石装置20への悪影響を軽減する。
【0031】
上記説明から明らかなように、各固定端子板50は、ボディ10と隔壁18との間、および隔壁18とカバー12との間にそれぞれ配置されることになる。各固定端子板50において、固定接点51を設けた接点片52と端子ねじ55の螺合する端子片54との間の部位の一部の側縁には図13に示すように、位置決め片56が突設されている。位置決め片56は固定端子板50の一方の側縁にのみ形成されており、各固定端子板50の位置決め片56はそれぞれ隔壁18とカバー12とに当接することになる。このことによって、固定端子板50は器体10に対して定位置に固定されることになり、固定端子板50のがたつきが抑制されることになる。すなわち、図14に示すように位置決め片56を設けていない場合には、カバー12や隔壁18と固定端子板50との間に隙間が形成されて、固定端子板50ががたつきやすいが、位置決め片56を設けたことで、固定端子板50のがたつきを防止することができるのである。
【0032】
ところで、かしめピン15を挿通する部位は、固定端子板50の端子片54と端子板43との近傍部位、後述するコイル端子板66の近傍部位、器体10に開口した表示窓10aの近傍部位、補助スペース16の近傍部位の5箇所になる。すなわち、端子ねじが螺合する端子板の近傍部位と表示窓10aの近傍部位とに設定してある。これは、端子ねじを回すときに端子板に作用する回転力によってボディ11とカバー12とが離れようとするのを防止し、また強度が小さく変形しやすい開口部分でボディ11とカバー12とが離れようとするのを防止するためである。すなわち、かしめピン15を設けるための組立孔13が図6のように3箇所にしか設けられていない場合には、固定端子板50や表示窓10aの近傍部位でのボディ11とカバー12との結合強度がやや小さく、比較的大きな力が作用するこれらの部位でボディ11とカバー12との間に隙間が形成されやすいが、本実施例のように5本のかしめピン15を外力の作用しやすい箇所に用いることによって、ボディ11とカバー12との間に隙間ができるのを確実に防止することができるのである。
【0033】
また、表示窓10aの近傍部位では、かしめピン15の挿入方向においてボディ11とカバー12との厚み寸法はほぼ等しく設定してあり、ボディ11とカバー12との分割面が2極の可動接触子40のどちらからもほぼ等距離になるようにして、一方に偏っている場合よりも絶縁性能を向上させている。すなわち、本実施例の図7の形状と比較例としての図8に示す形状とを比較すると明らかなように、本実施例の構成ではボディ11とカバー12との間に隙間が形成されたとしても、表示窓10aの近傍部位では各極の可動接触子40ないしは接続線42からかしめピン15の露出部位までの距離が略等距離になって、一方の極との距離が小さい図8の構成に比較して絶縁性能が高くなるのである。なお、表示窓10aの近傍部位には通常は外力は作用しないから、かしめピン15は必ずしも設けなくてもよい。
【0034】
リモコンリレーでは、コイル25が1巻線型であってプランジャ27を進退させるには、コイル25への通電方向を反転させることが必要である。そこで、図15に示すように、コイル25に2種類の給電経路を択一的に選択する切換接点rを接続し、かつ切換接点rにより選択される各給電経路にそれぞれ逆流阻止用のダイオードD1 ,D2 を接続してある。ダイオードD1 ,D2 における切換接点rとは反対側の端子は共通に接続される。ダイオードD1 ,D2 は各給電経路を通過する電流が互いに逆向きになる関係に接続されているのであって、一方の給電経路では切換接点r→コイル25という向きの電流を通過させるとすれば、他方の給電経路ではコイル25→切換接点rという向きの電流を通過させるようになっている。また、一方のダイオードD2 のアノードと切換接点rの共通接点との間にはコンデンサCと抵抗Rとの直列回路であるリセット用の微分回路が接続される。この回路構成によって有極電磁石装置20のコイル25への通電方向の切換により、可動接点41と固定接点51とからなる主接点r1 ,r2 を開閉することができるのである。
【0035】
上述のようにコイル25への通電方向が切換接点rにより選択されるから、コイル25への通電時にプランジャ27の進退の位置が逆転するような通電方向が選択されるように切換接点rをプランジャ27の進退に応じて切り換える必要がある。すなわち、プランジャ27の進退と切換接点rとを連動させる必要がある。そこで、本実施例では、連動レバー31に接点操作片37が突設され、この接点操作片37によって切換接点rの切換操作を行うようにしてある。
【0036】
切換接点rは、図4に示すように、有極電磁石装置20の上面に載置される接点基板61を備え、接点基板61には2枚の固定接点板62a,62bと、各固定接点板62a,62bにそれぞれ対向する可動接点板63a,63bとが固定される。接点基板61は周部の要所に切欠61aを有し、有極電磁石装置20のコイル枠26の外周面から上方に突設された固定爪26bが切欠61aに係合することによって、有極電磁石装置20に対する位置決めがなされている。両可動接点板63a,63bは一端部が略コ形の接点支持板64の各脚片に固着されていて互いに電気的に接続され、各可動接点板63a,63bは対応する固定接点板62a,62bに対して接触する向きのばね力を有している。連動レバー31の接点操作片37は両可動接点板63a,63bの間に挿入されているのであって(図5参照)、連動レバー31がプランジャ27の進退に伴って揺動すると、連動レバー31の両端末位置ではいずれか一方の可動接点板63a,63bが固定接点板62a,62bから離れるようになっている。
【0037】
固定接点板62a,62bおよび可動接点板63a,63bは、接点基板61に取着した印刷配線基板よりなる回路基板65に電気的に接続される。回路基板65には上述したダイオードやリセット用の微分回路が実装される。さらに、接点基板61には一対のコイル端子板66が固定され、各コイル端子板66には座金付きの端子ねじ67が螺合する。したがって、コイル端子板66を通して入力される外部信号を受けてコイル25に通電すると、通電方向に応じてプランジャ27が進退するのである。ここに、図9に示すように、両コイル端子板66は上下にずれた位置に配設されている。接点基板61の上面には、固定接点板62a,62bおよび可動接点板63a,63bと回路基板65とを仕切り、またコイル端子板66と他の部材との間を仕切るように仕切片61bが突設される。
【0038】
次に動作を説明する。まず、プランジャ27が突出する向きにコイル25に通電したとすると、プランジャ27の突出に伴って連動レバー31は軸ピン33の回りに図5における右回りに回転し、可動接点41が固定接点51に接触する。ここで、可動接触子40は支点突起36に当接しており、接圧ばね34によって支点突起36を中心として右回りに付勢されているから、可動接点41の固定接点51に対する接触圧が接圧ばね34によって得られることになる。このとき、可動接点板63bは固定接点板62bから離れ、コイル25への通電方向としてプランジャ27を引退させる向きのみが許可された状態になる。可動接点41が固定接点51に接触した状態では、コイル25への通電を停止しても永久磁石23の磁力によってその状態が保持される。
【0039】
次に、コイル25への通電への通電方向を反転させると、プランジャ27が引退して連動レバー31が軸ピン33の回りで図5の左回りに回転するから、可動接点41が固定接点51から離れて主接点が開極することになる。主接点の開極時にはアークが発生するが、両可動接点41の間に隔壁18が存在していることによって隣接する主接点間の絶縁距離が大きくなり、しかも、隣接する可動接触子40の間には連動レバー31の仕切板31aが存在していることによって、可動接触子40の間についても絶縁距離が大きくなっている。ここにおいて、主接点の閉極時において短絡電流のようなきわめて過大な電流が主接点を通過したときに、主接点がわずかでも開極するとアークが生じて主接点の周辺部が溶融したり、急激な熱膨張によって器体10が破裂する可能性があるので、短絡電流のような過大電流の通過時には可動電磁鉄片47と固定電磁鉄片53との間に電磁力による吸引力を作用させて、可動接点41が固定接点51から離れることがないように保持するのである。
【0040】
ところで、可動接点41が固定接点51に対して軽く溶着したときには、以下のように動作する。有極電磁石装置20がプランジャ27を突出させていて可動接点41が固定接点51に接触している状態では、図11に示すように、位置決め突起35の先端部に設けた引掛片35aは可動接触子40から離れている。ここで、プランジャ27を引退させるように有極電磁石装置20を作動させたときに可動接点41と固定接点51とが軽く溶着していたとすると、プランジャ27の引退に伴って連動レバー31に軸ピン33の回りで回転したときに、図12に示すように、引掛片35aが位置決め孔46の周部に係止され、さらにプランジャ27が引退することによって、可動接触子40は引掛片35aから押力を受けることになる。その結果、可動接点41は固定接点51から強制的に引き離され、可動接点41と固定接点51との溶着状態が解消されるのである。また、引掛片35aはプランジャ27の移動前には可動接触子40から離れているから、引掛片35aが可動接触子40に当接したときに可動接触子40に対して衝撃力が作用し、可動接点41を固定接点51から引き離しやすくなっている。
【0041】
ところで、図16に示すように、複数個のリモコンリレーを連接して設けている場合に、各リモコンリレーの2つのコイル端子板66のうちの少なくとも一方は他のリモコンリレーのコイル端子板66と共通接続することになる。このように共通接続することが可能な場合に各コイル端子板66ごとに結線を行なうと結線作業が面倒である。そこで、本実施例では、図16に示すように、送りバー80を用いることで共通接続の結線作業を容易にしている。送りバー80は、図17に示すように、それぞれコイル端子板66と端子ねじ67の頭部との間に挟持される複数個の接続片81と、隣合う接続片81の間を電気的に接続する橋絡片82とを一体化したものであって、図では5個の接続片81を備えた例を示している。5個の接続片81のうちで両端に位置する2個を除く他の接続片81と橋絡片82との間には、表裏両面に断面V字状の切断溝83が形成されており、切断溝83の部位で比較的容易に折り取ることができるようになっている。すなわち、共通接続するリモコンリレーの個数に応じて送りバーの長さを容易に調節できるようにしているのである。
【0042】
接続片81の先端部には、コイル端子板66に螺合した端子ねじ67の脚部が挿通されるように先端側に開放された切欠溝84が設けられ、接続片81の基部(橋絡片82側の端部)には、コイル端子板66と端子ねじ67の座金との間に挟まれる締付確認片85が設けられている。締付確認片85は接続片81の一部を切り起こすことによって切欠溝84側の一端が接続片81に連続するように形成されている。また、締付確認片85は、先端側ほど接続片81の厚み方向における接続片81との距離を広げるように傾斜する傾斜部85aと、傾斜部85aの先端に設けられて接続片81と略平行な視認部85bとを備えている。
【0043】
締付確認片85は、図18(a)に示すように、端子ねじ67を締め込んでいない状態では、視認部85bと接続片81との距離が大きいことによって、締付確認片85を切り起こした後に形成された透孔86の周縁と視認部85bの先端縁との間に隙間が生じることになる。一方、図18(b)に示すように、端子ねじ67を締め込むと、端子ねじ67の座金によって傾斜部85aが押圧され、視認部85bが接続片81に近付くことによって、視認部85aの先端縁と透孔86の周縁との間に隙間がほとんど形成されなくなり、端子ねじ67が十分に締め込まれたことを視認することができるのである。要するに、視認部85bと透孔86との関係を目で見て確認すれば、端子ねじ67が締め込まれているか否かをただちに確認することができ、端子ねじ67の締め忘れを防止することができるのである。
【0044】
(実施例2)
実施例1では、補助スペース16を空きスペースとしているが、本実施例では図19ないし図21に示すように、補助スペース16に補助接点となる小型スイッチ70を収納した例を示す。小型スイッチ70は、図22に示すように、絶縁材料である合成樹脂よりなる取付フレーム71に装着された形で器体10に収納される。この取付フレーム71は略平行な2枚の仕切板72を連結板73の一面に一体に結合した形状に形成され、両仕切板72によって3個の端子板74a,74b,74cを互いに分離するようになっている。各端子板74a,74b,74cには座金付きの端子ねじ75a,75b,75cが螺合し、各端子板74a,74b,74cには小型スイッチ70の端子70aがそれぞれ電気的に接続される。ここに、小型スイッチ70は共通接点と常開接点と常閉接点とを備えたc接点を有し、小型スイッチ70の一面には操作子70bが設けられている。この操作子70bを押操作すれば共通接点と常開接点とが短絡され、押操作を停止すれば共通接点と常閉接点とが短絡されるようになっている。操作子70bは、有極電磁石20のプランジャ27において連動レバー31との結合部位とは反対側の端部に対向して配置され、プランジャ27が進退に伴って操作子70bが操作されるようになっている。すなわち、可動接点41と固定接点51とからなる主接点が閉極した状態では操作子70bは押操作されないから、共通接点と常閉接点とが短絡し、主接点が開極すると共通接点と常開接点とが短絡するのである。
【0045】
しかるに、内部回路を図示すれば図23のようになるのであって、小型スイッチ70の常開接点と常閉接点とは主接点r1 ,r2 の開閉に連動することになる。したがって、各端子板74a,74b,74cに対して電源および開極指示灯、閉極指示灯を接続すれば、主接点r1 ,r2 の開閉に応じて開極指示灯、閉極指示灯をそれぞれ点灯させることなどが可能になる。他の構成は、実施例1と同様である。
【0046】
【発明の効果】
請求項1の発明は、分電盤協約寸法として規格化されている単位寸法の器体を有しているので、分電盤協約寸法に形成されているブレーカ等の他の部材と取付具が共用化されることになり、新たな取付具を必要とせず、設置施工に際してのコスト増を抑制することができるという利点がある。しかも分電盤や制御盤に取り付ける作業技術についても分電盤協約寸法の部材の取り付けによって習熟している作業技術を用いることができ、新たな技術の獲得が不要になるという効果がある。
【0047】
また、可動接触子と固定接点とを各一対設け、絶縁材料からなる連動レバーに設けた仕切板の両側面に2個の可動接触子をそれぞれ保持しているので、2個の可動接触子を1個の連動レバーで保持することができ、有極電磁石装置により駆動される部材の質量を比較的小さくすることができるという利点がある。すなわち、動作感度を比較的高くとることができるのである。また、絶縁材料を用いて仕切板を形成することによって、両可動接触子の絶縁距離を大きくとることができ、結果的に耐圧を向上させることができるという効果もある。この構成によって分電盤協約寸法の単位寸法のような小型の器体としながらも高耐圧を得ることができるのである。さらに、隔壁は、かしめピンが挿通される部位でボディに突設されたボスが保持孔に挿入されるので、ボディへの組込時にボディに対して位置決めされる。
【0048】
請求項2の発明は、1巻線型のコイルを備えた有極電磁石装置を用い、コイルへの給電路に通電方向を互いに逆向きとする一対の逆流阻止要素を設け、プランジャの進退に連動して一方の逆流阻止要素をコイルの給電路に選択的に挿入する切換接点を設けているので、コイルと切換接点と逆流阻止要素との直列回路に対する電源を交流とし、プランジャの進退に要する程度の短時間だけ通電するスイッチを電源との間に挿入するだけで、プランジャを進退させることができるのである。すなわち、電源のオン・オフのみでコイルへの通電方向を自動的に切り換えることができ、外部からの制御が容易になるという利点を有するのである。
【0051】
請求項3の発明は、固定端子板において固定接点の固着部位と端子ねじの螺合部位との間の要所の側縁には器体に対して定位置に固定された部材に当接する位置決め片を突設しているので、固定接点板を器体に納装した状態で位置決め片が器体に対する定位置に当接することで、固定接点板のがたつきを防止することができるという利点がある。
【0052】
請求項4の発明は、複数個の器体間で共通接続を必要とする場合に送りバーを用いるようにし、この送りバーには締付確認片を設けることによって、端子ねじの締め付け具合を視認できるようにしているので、端子ねじの締め忘れを容易に発見することができ、締め忘れを防止することができるという効果を奏する。
請求項5の発明は、連動レバーに押圧部を設け、可動接点を固定接点から引き離す向きの移動に伴って可動接触子を押圧部に押圧して可動接点を固定接点から強制的に引き離すことができるようにしているので、可動接点と固定接点とが軽く溶着しているような場合でも、可動接触子を押圧部で押圧することによって可動接点を固定接点から強制的に引き離すことができるのである。ここで、プランジャの移動開始前は押圧部が可動接触子から離れて位置するようにしておけば、可動接点と固定接点とが溶着した状態から可動接点を引き離そうとすると、可動接触子に押圧部から衝撃力が作用して、可動接点をより確実に固定接点から引き離すことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す分解斜視図である。
【図2】実施例1の要部の分解斜視図である。
【図3】実施例1の要部の分解斜視図である。
【図4】実施例1の要部の分解斜視図である。
【図5】実施例1におけるカバーを外した状態の一部破断した側面図である。
【図6】実施例1に対するかしめピンに関する比較例を示すカバーを外した状態の一部破断した側面図である。
【図7】実施例1の正面図である。
【図8】実施例1に対するボディとカバーとの結合状態に関する比較例を示す正面図である。
【図9】実施例1の背面図である。
【図10】実施例1の一部破断した平面図である。
【図11】実施例1の動作を説明する要部の一部破断した側面図である。
【図12】実施例1の動作を説明する要部の一部破断した側面図である。
【図13】実施例1の要部断面図である。
【図14】実施例1に対する固定端子板に関する比較例を示す要部断面図である。
【図15】実施例1の内部回路を示す回路図である。
【図16】実施例1の使用例を示す平面図である。
【図17】実施例1の使用時に用いる送りバーを示し、(a)は全体の斜視図、(b)は要部の拡大斜視図である。
【図18】実施例1の使用例での送りバーの動作を示し、(a)は端子ねじの締め付け前を示す要部平面図、(b)は端子ねじの締め付け後を示す要部平面図である。
【図19】実施例2におけるカバーを外した状態の一部破断した側面図である。
【図20】実施例2の背面図である。
【図21】実施例2の一部破断した平面図である。
【図22】実施例2の要部分解斜視図である。
【図23】実施例2の内部回路を示す回路図である。
【図24】リモコンリレーを用いた遠隔監視制御システムの概略構成図である。
【図25】図24に示した遠隔監視制御システムの動作説明図である。
【符号の説明】
10 器体
10a 表示窓
11 ボディ
12 カバー
15 かしめピン
20 有極電磁石装置
25 コイル
27 プランジャ
31 連動レバー
31d 接触子保持台
32 軸ピン
33 軸ピン
35 位置決め突起
35a 引掛片
40 可動接触子
41 可動接点
43 端子板
44 端子ねじ
50 固定端子板
51 固定接点
54 端子片
55 端子ねじ
56 位置決め片
66 コイル端子板
67 端子ねじ
80 送りバー
81 接続片
82 橋絡片
85a 傾斜部
85 締付確認片
86 透孔
D1 ダイオード
D2 ダイオード
r 切換接点
Claims (5)
- 分電盤協約寸法として規格化された単位寸法に形成され幅方向の一側面が開口したボディと該ボディの開口面を覆うカバーとからなる器体と、コイルへの通電の制御によりプランジャが進退する有極電磁石装置と、定位置に設けた軸ピンを中心として回転自在に軸支され軸ピンとは異なる位置でプランジャに結合されていてプランジャの進退に応じて軸ピンの回りに回転する仕切板を有した絶縁材料からなる連動レバーと、仕切板の両側面にそれぞれ保持され一端部に可動接点を備える一対の可動接触子と、両可動接触子にそれぞれ電気的に接続された端子板と、各可動接点がそれぞれ離接する固定接点を一端部に備えた一対の固定端子板と、器体の幅方向における中央部に配設され一対ずつの端子板および固定端子板の一方を他方の端子板および固定端子板から分離する隔壁とを具備し、前記ボディは、一方の端子板および固定端子板がそれぞれ載置される一対の端子基台と、カバーをボディに結合するかしめピンが挿通されるボスとが隔壁との対向面に突設され、前記隔壁は、カバーとの対向面に突設され他方の端子板および固定端子板がそれぞれ載置される一対の端子基台と、開口面側からボディに取り付ける際に前記ボスが挿入されて隔壁を位置決めする保持孔とを備えていることを特徴とするリモコンリレー。
- 有極電磁石装置のコイルは1巻線型であってコイルへの通電方向に応じてプランジャを進退させ、コイルへの給電路に挿入されプランジャの進退に連動してコイルへの給電路を2つの給電路から選択する切換接点と、切換接点により選択される各給電路を通過する電流の向きを互いに逆向きに規制する逆流阻止要素とを器体内に備えて成ることを特徴とする請求項1記載のリモコンリレー。
- 固定接点が固着された固定端子板において固定接点の固着部位と端子ねじの螺合部位との間の要所の側縁には器体に対して定位置に固定された部材に当接する位置決め片が突設されて成ることを特徴とする請求項1記載のリモコンリレー。
- 外部回路を電気的に接続する端子部は器体に固定した端子板に端子ねじを螺合させた構造であり、連設された複数個の器体に設けた同種の端子部は送りバーを介して共通接続され、送りバーは、各器体に設けた端子板と端子ねじの頭部との間にそれぞれ狭持される複数個の接続片と、隣接する器体に接続された接続片の間を一体に接続する橋絡片とを備え、接続片において端子ねじの締め込みによる押力を受ける部位には、端子ねじから離れるに従って接続片の厚み方向における接続片との距離を大きくするように傾斜した傾斜部を備えた締付確認片が切り起こして形成され、締付確認片の先端縁と締付確認片を切り起こした後の透孔の周縁との相対距離を端子ねじの締付量に応じて変化させて成ることを特徴とする請求項1記載のリモコンリレー。
- 連動レバーには可動接触子に挿通される位置決め突起が突設され、位置決め突起の要所には可動接点を固定接点から引き離す向きの連動レバーの移動時に可動接触子に係止されて、可動接点を固定接点から引き離す向きの押力を可動接触子に作用させる引掛片が設けられて成ることを特徴とする請求項1記載のリモコンリレー。
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