JPH0727543Y2 - 電磁継電器 - Google Patents

電磁継電器

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JPH0727543Y2
JPH0727543Y2 JP1987041088U JP4108887U JPH0727543Y2 JP H0727543 Y2 JPH0727543 Y2 JP H0727543Y2 JP 1987041088 U JP1987041088 U JP 1987041088U JP 4108887 U JP4108887 U JP 4108887U JP H0727543 Y2 JPH0727543 Y2 JP H0727543Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、接極子ブロックを揺動させて可動接触片を固
定端子と電気的に接離する電磁継電器に関する。
(従来の技術) 従来、電磁石の励磁,消磁に基づいて接極子ブロックを
揺動させ、固定接点と可動接点とを接触,離反させて出
力をオン,オフする電磁継電器の一態様として、前記接
極子ブロックを、磁性板材からなる接極子と、該接極子
の両側部に夫々配設され、略中央部を外方に延設して導
出部を形成するとともに、その先端をさらに接極子の配
置方向に延設して翼部を設けた略T字状の接続部を形成
した2つの可動接触片と、前記接極子と可動接触片とを
一体的に保持するとともに、下面に支持突起を形成した
絶縁性の支持部とで構成し、前記支持突起を永久磁石に
形成した溝部に係合して揺動可能に支持する一方、前記
T字状接続部の翼部を全体的にベースに設けた共通端子
の接続部に夫々接続したものが、特開昭61−218030号公
報により提案されている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、前記電磁継電器では、永久磁石に溝部を
設け、ここで接極子ブロックを揺動支持しているので、
永久磁石の製作に多くの手間を要するという問題点があ
る。
また、前記永久磁石の溝部を接極子の幅方向に一様に形
成されており、接極子ブロックの支持突起がその溝部に
沿って自由に移動できるようになっている。そのため、
電磁継電器に衝撃等が作用すると、接極子ブロックが幅
方向に移動し、また可動接触片のT字状接続部に無理な
力が作用して動作特性が不安定になるという問題点があ
る。
(問題点を解決するための手段) 本考案は前記問題点を解決するためになされたもので、
電磁石ブロックの励磁、消磁に基づいて接極子ブロック
を揺動させ、該接極子ブロックに設けた可動接触片を固
定端子と電気的に接離する電磁継電器において、前記電
磁石ブロックは、鉄心と、該鉄心の中央上部に配設され
た永久磁石と、該永久磁石を上記鉄心に一体的に保持す
るとともに、永久磁石の側部に鉄心幅方向に延びる凹部
を有するスプールと、前記鉄心に巻回されたコイルとを
備え、前記接極子ブロックは、接極子と、該接極子の両
側部に配置され、中央部をそれぞれ側方に突出して先端
に一対の翼部を有する略T字状の接続部を設けた2つの
可動接触片と、前記接極子の中央部でこれと前記可動接
触片を一体的に保持し、前記接極子の両側で下方に突出
する支点部を有する支持部とを備え、上記接極子を前記
鉄心上に配置するとともに前記支点部を前記凹部に係合
して前記接極子ブロックを前記電磁石ブロックに揺動可
能に支持し、前記T字状接続部の翼部先端部を共通端子
にそれぞれ接続したものである。
(実施例) 以下、本考案を一実施例である添付図面を参照して説明
する。
第1図,第2図は電磁継電器を示し、この電磁継電器
は、概略、ベース1,電磁石ブロック2,接極子ブロック3,
及びケース4で構成されている。
I.概略構成 以下、各部の構成について説明する。
(i)ベース1 ベース1は絶縁性の合成樹脂からなり、ベース本体10に
は上方に開放された収容部11が形成され、長辺方向の両
外側部には上下方向に溝部10a,10b,10b,10c,10cがそれ
ぞれ形成されている。
溝部10b,10cは、溝部10aを中心に左右に対称に振り分け
られており、溝部10a,10b,10cには夫々共通端子12,固定
接点端子13,コイル端子14のリード部が夫々位置させて
ある。
各端子12,13,14の上部はベース本体10の中に埋め込まれ
て一体化されており、共通端子12の先端接点部12a,12a
は、本体10の長辺方向略中央部に形成されている凹部18
の上面に露出し、固定接点端子13の固定接点13aは収容
部11の四隅に形成された台部15の上面に夫々露出し、コ
イル端子14の接点部14aは前記台部15の短辺方向内側に
形成され、台部15よりも一段と低くなった凹所16の底面
に夫々露出させてあり、コイル端子接点部14aの裏面に
は、ベース本体10の外部に通じる溶接電極挿入用の案内
部17が形成されている。
なお、ベース1の成形方法については後に詳述する。
(ii)電磁石ブロック2 電磁石ブロック2は、概略、鉄心20,スプール23,コイル
27,永久磁石28で構成されている。
鉄心20は、第3図に示すように、磁性材からなる長方形
板材の両端部を上方に屈曲して鉄心本体22の両側に対向
する磁極片21a,21bを夫々形成し、一方の磁極片21aの上
端部をさらに外方に屈曲して前記鉄心本体22にほぼ平行
な水平部21cが形成されている。
永久磁石28は上下に夫々磁極が形成された長方形状のも
ので、鉄心本体22の略中央部に配置されている。
スプール23は、鉄心本体22を被覆するように鉄心20に一
体的に形成されており、両端部には鍔部24,24が形成さ
れていると共に、これらの間には鍔部を兼用した保持部
29が形成され、該保持部29は、永久磁石28をその上部が
露出した状態で一体的に保持するとともに、上面であっ
て永久磁石28の両端側には、鉄心20の幅方向に延びる断
面半円形状の凹溝29a、29aが形成されている。
コイル27は鍔部24,24と保持部29の間に夫々巻回されて
おり、端部は鍔部21,21に一体成形されている中継端子2
5のコイル巻回部26にそれぞれ電気的に接続されてい
る。
ところで、前記スプール23は、上下2分割された金型内
に、永久磁石28を載置した鉄心20と中継端子25とを所定
の位置に収容し、樹脂を注入して一体的に形成される。
このとき、樹脂を下方から注入するようにすれば、その
注入圧によって永久磁石28は上部金型に押し付けられ、
永久磁石28の上面と保持部29の凹溝29aとのギャップを
正確に規定することができる。なお、これにより、永久
磁石28の下面と鉄心22の上面との間には隙間が生じるこ
とになるが、その隙間はほんの僅かであるため問題な
い。
また、磁極片21a,21bの上面を、上部金型と微小ギャッ
プをもって保持し、鍔部24,24の上面を磁極片21a,21bの
上面よりも僅かに高くして、接極子30を前記磁極片21a,
21bの上面の回りで受けるようにすれば、接極子30と前
記磁極片21a,21bとの吸着時のギャップは、前記微小ギ
ャップに保たれる。このため、遮磁板は不要になる。
(iii)接極子ブロック3 接極子ブロック3は、接極子30,可動接触片31,31,支持
部36で構成されている。
接極子30は磁性材からなる長方形板材で、可動接触片31
は両端側に可動接点32を有するいわゆるツイン構造の接
点機構を設け、中央部を側方に延設して導出部34を形成
するとともに、その先端を接極子30に沿って両側に延接
して翼部35,35を形成したT字状の接点接続部33を有す
るもので、可動接触片31は接極子30の長辺方向両側部に
これと平行に配置され、合成樹脂からなる絶縁性の支持
部36により、接極子30に一体化されている。ただし、一
体化された状態で、前記T字状の接続部33は、支持部36
の側部に突出させてある。
前記支持部36の下面両側には、前記電磁石ブロック2の
凹溝29a,29aに対応して、先端部を凹溝29aよりも小径の
半円形断面に形成した凸条37,37(第3図参照)が形成
してあり、その高さは、凸条37,37を凹溝29a,29aに位置
させた状態で、接極子中央部30aの下面と永久磁石28の
上面との間にほんの僅かなギャップが生じるようにして
ある。
(iv)ケース4 ケース4は合成樹脂からなりベース1に外装しうる箱形
状としてある。
II.組立 以上の構成からなる電磁継電器の組立について説明す
る。
まず、第2図において、後に詳述する方法により形成さ
れたベース1の収容部11に電磁石ブロック2を装着す
る。この状態で、電磁石ブロック2の中継端子25は、第
3図に示すように、ベース1の凹所16の底面に露出した
コイル端子接続部14a上に位置する。ただし、本実施例
において、第3図に示すように、スプール鍔部24の底面
から中継端子25の下面までの高さ(h1)は、収容部11の
底面からコイル端子接点部14aの上面までの高さ(h2
よりも若干高く設定されているため、中継端子25と接点
部14aとは離間している。したがって、溶接機(図示せ
ず)の一方の電極を案内部17から上方に向かって差し込
んでコイル端子接点部14aの下面に当接し、他方の電極
を中継端子25の上面に押しあて、中継端子25を弾性変形
してコイル端子接点部14aに押圧した状態で両者を溶接
して一体化する。
したがって、中継端子25自身の復元力により、電磁石ブ
ロック2はベース1に押し付けられた状態で強固に固定
される。
なお、レーザ等で中継端子25と接点部14aとを溶接する
場合は、ベース1に電磁石ブロック2を装着した状態
で、端子25と接点部14aとを重ね合わせる。また、案内
部17は不要である。
次に、第3図に示すように、接極子ブロック3の凸条37
を電磁石ブロック2の凹溝29aに位置させ、接極子ブロ
ック3を凹溝29と凸条37との接点を支点として矢印a,
a′方向に揺動可能に支持させる。また、接極子ブロッ
ク3は、凸条37が凹溝29aに係合しているので、両者の
係合作用と、凹溝29a,29a間の永久磁石29により長手方
向と幅方向(前後左右)の移動が規制される。
ここで、前述したように、電磁石ブロック2のスプール
23を成形する際に、永久磁石28の上面と凹溝29aとの間
隔は正確に規定されているため、前記凹溝29aに支持さ
れる接極子30の下面と永久磁石28の上面との間には微小
ギャップが正確に形成される。
接極子30の両端部は、電磁石ブロック2の磁極片21a,21
bの上面に対向し、これらの間には作用空間S,Sが形成さ
れるとともに、永久磁石28の磁力に基づき、永久磁石2
8,鉄心20,接極子31を結ぶ磁気回路が形成される。
可動接触片31のT字状接続部33は、その翼部35,35が夫
々共通端子接点部12a,12aの上に位置すると共に、可動
接点32は固定接点13aに対向し、第3図に示すように、
接極子ブロック2が矢印a(a′)方向に動作した状態
で図中右側(左側)の可動接点32と固定接点13aとが接
触する一方、左側(右側)の接点32と13aとが離間して
作用空間Sが形成されるようになっている。次に、T字
状接続部33における翼部35,35の先端側を、接続部12a,1
2aにそれぞれ溶接して両者を電気的に接続する。
なお、T字状接続部33において、導出部34は細く、か
つ、翼部35の付け根の部分には半円形の切欠部36(第1
図参照)が形成してあるため、導出部34の捩り抵抗及び
翼部35の根元の曲げ剛性は小さく、接極子ブロック3の
揺動動作を円滑に行うことができる。
最後に、以上のごとく内部構成部品を装着したベース1
にケース4を外装し、ベース1とケース4との間に樹脂
5を充填して封止する。
III.動作 以上のようにして形成された電磁継電器の動作について
説明する。
コイル端子14に電流が印加されていない無励磁状態にあ
っては、鉄心20の磁極片21aと21bとでは、磁極片21aの
方が接極子31との対向面積が大きく左右の磁気バランス
が崩れているため、接極子31は矢印a方向に動作して第
3図に示す状態を保持する。
コイル端子14を介して左右のコイル27,27に電流を印加
し、また、その方向を切り替えて鉄心20を励磁すること
により、第3図に示すように、接極子ブロック3は凹溝
29aと凸条37との接点を支点として、矢印a又はa′方
向に揺動動作し、可動接点32を固定接点13aに接離す
る。
なお、接極子ブロック3の揺動動作に従って凹溝29aと
凸条37とが摩擦接触しても、これらは共に合成樹脂で形
成されているため摩耗粉等の発生は少ない。
また、接極子中央部30aの下面と永久磁石28の上面との
間には所定のギャップが保持されているため、両者が接
触して揺動動作の妨げになることもない。しかも、前記
ギャップは微小に規定されているため、永久磁石28の磁
気効率はさほど低下せず、安定した動作を維持できる。
さらに、接極子ブロック3は凸条37と溝部29との係合作
用により長手方向の移動が規制され、また凸条37,37と
これらの間に位置する永久磁石29により幅方向の移動が
規制される。したがって、動作特性が安定するととも
に、可動接触片31のT字状接続部33に無理な力が作用す
ることもない。
IV.ベース及び端子の成型方法 次に、ベース1及びこれに一体的に成形される端子12,1
3,14の成形方法について、第5図から第10図を参照して
説明する。
まず、端子12,13,14は、これらを構成する導電性板材を
打ち抜いて、第5図に示す枠状のリードフレーム50と一
体的に形成される。
ここで、端子12,13,14は、左右の基部51,51の内側にそ
れぞれ対称に設けてあり、固定接点端子13とコイル端子
14は、共通端子12を中心に図中上下方向に対称に振り分
けられている。
また、上下に位置する固定接点端子13,13の先端部は、
コイル端子14,14との間にブランクを設けることなく一
体的に連設されており、上下に位置するコイル端子接点
部14a,14a間で、上下固定接点13a,13a間の距離が可能な
限り大きくできるようにしてある。
したがって、可動接触片31の可動接点間距離を大きくと
ることができ、換言すれば、可動接触片31の長さを大き
くすることができ、電磁継電器はバラツキの小さい安定
した動作特性を得ることができる。また、スプール鍔部
24、24の間隔を大きくすることも可能になり、電磁石ブ
ロック2に巻回されるコイル27,27の巻数を大きくして
より大きな起磁力を得ることも可能になる。次に、リー
ドフレーム50はプレス工程に移され、ここで接点端子13
とコイル端子14とをカット線53に沿って切断して両者を
分離するとともに、第6図に示すように、コイル端子14
については、点線部X1でいったん紙面の下方に折り曲げ
るとともに、さらに、実線部Y1でそれより先をリードフ
レーム50と平行な状態に折り曲げ、共通端子12について
は、実線部X2で上方に折り曲げ、さらに点線部Y2でリー
ドフレーム50と平行状態に折り曲げて接点部12a,12aを
形成し、第7,8図に示す形状に加工する。これにより、
コイル端子14は固定接点端子13よりも一段と低い位置に
設定され、両者が交錯するようなことはない。
続いて、以上のごとく加工されたリードフレーム50は、
次のベース成形工程に移され、上下に2分割された金型
に固定され、この金型内に樹脂を注入してベース1を成
形する。これにより、端子12,13,14の先端部は、第9図
に示すように、ベース1の中に一体的に埋め込まれ、前
述したように、各端子12,13,14の先端接点又は接点部12
a,13a,14aはそれぞれ、凹部18,台部15の上面,凹所16の
底面に露出される。
このように端子12,13,14の先端部はベース1の表面から
大きく突出することなく、単に接点又は接点部12a,13a,
14aを露出するだけであるため、上下の金型を組み合わ
せる際に、端子12,13,14の先端が金型に接触して折れ曲
がるという危険性がない。したがって、金型を簡単な構
造として加工コストの低減を図ることができるととも
に、金型の組み合わせ速度を速くして生産効率を上げる
ことも可能になる。
次に、共通端子12,接点端子14は、リードフレーム50と
の接続部分で第10図に示すように切断された後、ベース
1から突出した根元のところで下方に折り曲げられ、夫
々溝部10a,10cに収容される。ただし、また固定接点端
子13はリードフレーム50に接続されており、このままの
状態で次に組立工程に移され、前述のごとくベース1の
電磁石ブロック2、接極子ブロック3を装着した後、ケ
ース4を装着する前の段階でリードフレーム50から切り
離され、ベース1から突出する根元部分で下方に折り曲
げて第1図に示す状態に加工される。
つまり、ベース1はリードフレーム50をキャリアとし
て、これに保持された状態で各組立工程を搬送される。
したがって、端子12,13,14を総てリードフレーム50から
切り離し、第1図に示す状態で各組立工程を搬送する方
法に比べ、次のような利点がある。
即ち、ベース1をプラテンに乗せて搬送する必要がな
く、プラテンが不要になる。
また、プラテンに載せた状態で搬送する場合、搬送過程
でこれをストッパに衝突させてベース1を位置決めし、
そのうえで組立作業を行なうわけであるが、ストッパに
衝突する際に生じるバックラッシュによりベース1の位
置が狂うため組立精度が低下することがある。これに対
し、前記方法では、リードフレーム50をキャリアとして
いるため、該リードフレーム50はもちろん、ベース1を
正確に位置決めすることができ、組立精度が著しく向上
して品質が良くなる。
さらに、組立中に特性チェックを行なうとき、ベース1
の下面には共通端子12とコイル端子14だけが突出し、こ
れら端子12,14の間には固定接点端子13が並んで突出し
ていないため、特性チェック用の接触子等を端子12,14
に容易に導通させることができ、調整のインライン化が
可能になる。なお、各固定接点端子13はリードフレーム
50を介して導通状態にあるが、このままの状態でもリレ
ーの調整に必要な特性は測定できるため問題はない。
V.鉄心等の形状 次に、鉄心20、永久磁石28、及び接極子30の形状につい
て第11図を参照して説明する。
鉄心20の本体22はその略中央部両側を一部側方に拡幅し
て拡幅部22a,22aが形成され、同様に、接極子30はその
略中央部30aの両側を一部側方に拡幅され、拡幅部22a,2
2aの端面間距離l1は、鉄心本体22の幅l2のほぼ2倍弱
で、永久磁石28の長手方向幅l3と同一で、さらに、接極
子中央部30aの幅l4と同一に設定されるとともに、拡幅
部22aの幅b1は永久磁石28の幅b2と同一としてある。
以上の形状にすることにより、永久磁石28は、これとほ
ぼ同一幅の鉄心拡幅部22a,22aと接極子30とで端面を揃
えた状態に配置されるため、鉄心20,永久磁石28,及び接
極子30で形成される磁気回路の磁気効率を向上すること
ができる。
また、永久磁石28の本体幅b2を小さくし、その分本体22
に巻回されるコイル27の巻数、及び電磁石ブロック2の
起磁力を大きくすることができるとともに、永久磁石28
の厚さを小さくして、電磁石ブロック2の嵩を低くし、
電磁継電器をより小型化することができる。
また、前記実施例のように、スプール23の保持部29に永
久磁石28を一体的に成型する際、永久磁石28は拡幅部22
a,22aに端面を揃えて設置すればよく、鉄心20に対して
永久磁石28を精度良く位置決めした状態で成型加工する
ことができる。
VI.樹脂流入対策 ベース1にケース4を装着して、ベース1の外周に樹脂
5を充填する際、充填された樹脂5はケース1の外側部
の溝部10a,10b,10cに伝って流れ、特に本実施例のよう
に、ケース外壁上面に形成した凹部18上に接極子ブロッ
ク3のT字状接続部33を位置させた場合、樹脂5が毛管
現象により導出部34とベース1との間に侵入して両者の
間で固化すると、接極子ブロック3の揺動が阻害されて
所期の特性が得られないことになる。
それ故、本実施例では、第13,14,15図に示すように、共
通端子12の先端部をT字状状態に成形するとともに、こ
れを一旦上方に屈曲した後、さらに水平に折り曲げて接
点部12a,12aを形成し、該接点部12a,12a間の基部12bを
ケース1に埋め込むことによりその上に隔壁18aを形成
し、その内側に、導出部34とケース1との間に位置する
空隙S0が形成されている。
したがって、溝部10aを伝って流れ込む樹脂5は、まず
前記隔壁18aに遮ぎられてその内側に流れ込む樹脂5の
量は極めて微量になる。また、隔壁18aを越えて流れ込
もうとする樹脂5は空隙S0により毛管現象が損なわれて
隔壁18a部で止まり、ケース1と導出部34との間で両者
を一体化した状態で固化することはない。
このため、可動接触片31のT字状接続部33,33の先端間
隔をベース1の幅相当まで大きくとり、接極子30及びこ
れに対向する永久磁石28,鉄心磁極片21a,21bの短辺方向
幅を大きくして電磁石ブロック2の吸引力を大きくする
ことができる。
VII.磁極片の形状 次に、第12図に示すように、水平部21cを有する磁極片2
1aは、単に折り曲げただけでは点線状態にあり、上面の
平坦部面積は非常に小さく、接極子30との間の磁気効率
が悪い。
したがって、本実施例では、磁極片21aに矢印β方向か
ら力を加えてR部21dの曲率を小さくした後、水平部21c
の上部をα方向から叩いて上面の平坦部面積を広げてあ
る。
このため、磁極片21aの端面をより内側(矢印b方向)
にもっていくことができ、鉄心20の長辺方向に長さを小
さくして電磁継電器をコンパクトにすることができると
ともに、接極子30との対向面積を大きくして磁束の漏れ
を防止し、磁気効率を向上することができる。なお、磁
極片21aの上面は、シェービングカットして平坦化する
ようにしてもよい。
VIII.他の実施例 前記実施例では、電気機器として電磁継続電器について
示したが、これに限らず、その他の機器、例えばタイマ
等の場合でも、ベース2に一体的に成形された端子12,1
3,14のリードフレーム50をキャリアとして組立工程を搬
送する場合について示したが、これに限らず、その他の
電気機器、例えば、タイマ等の場合でも、前記方法によ
り製造することができる。
また、前記実施例では、磁極片21aだけに水平部21cを形
成するものとしたが、ラッチングタイプとする場合に
は、左右の磁極片21a,21bを同一形状にすればよい。
さらに、前記実施例では、接極子ブロック3は保持部29
で支持するものとしたが、永久磁石28で支持するように
してもよい。
(考案の効果) 以上の説明で明らかなように、本考案では、永久磁石を
挟んでスプールに設けた凹部に接極子ブロックの支点部
を係合してこれを揺動可能に支持している。したがっ
て、支点部は凹部と永久磁石により前後左右の移動が規
制され、たとえ電磁継電器に衝撃が作用しても接極子ブ
ロックが移動することはないし、可動接触片のT字状接
続部が変形することがなく、安定した動作特性が得られ
る。
また、永久磁石に接極子ブロックの支持部を設ける必要
がないので、永久磁石の製作が容易になる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第4図は本考案にかかる電磁継電器を示し、
第1図は平面図、第2図は分解斜視図、第3図は第1図
のIII−III線断面図、第4図は第1図のIV−IV線断面
図、第5図,第6図はリードフレームの平面図、第7図
は第6図のVII−VII線断面図、第8図は第6図のVIII−
VIII線断面図、第9図,第10図はベースの成型工程を示
す斜視図、第11図は第1図の要部斜視図、第12図は磁極
片の側面図、第13図は電磁継電器の一部拡大平面図、第
14,15図は電磁継電器の一部拡大断面図である。 1…ベース、10…ベース本体、11…収容部、12…共通端
子、12a…接点部、13…固定接点端子、13a…固定接点、
14…コイル端子、14a…接点部、15…台部、16…凹所、1
7…案内溝、18…凹部、2…電磁石ブロック、20…鉄
心、21a,21b…磁極片、22…鉄心本体、23…スプール、2
4…鍔部、25…中継端子、26…コイル巻回部、27…コイ
ル、28…永久磁石、29…保持部、29a…凹溝、3…接極
子ブロック、30…接極子、31…可動接触片、32…固定接
点、33…接続部、34…導出部、35…翼部、36…支持部、
37…凸条、4…ケース、5…樹脂、50…リードフレー
ム、51…基部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁石ブロックの励磁、消磁に基づいて接
    極子ブロックを揺動させ、該接極子ブロックに設けた可
    動接触片を固定端子と電気的に接離する電磁継電器にお
    いて、 前記電磁石ブロックは、 鉄心と、 該鉄心の中央上部に配設された永久磁石と、 該永久磁石を上記鉄心に一体的に保持するとともに、永
    久磁石の側部に鉄心幅方向に延びる凹部を有するスプー
    ルと、 前記鉄心に巻回されたコイルとを備え、 前記接極子ブロックは、 接極子と、 該接極子の両側部に配置され、中央部をそれぞれ側方に
    突出して先端に一対の翼部を有する略T字状の接続部を
    設けた2つの可動接触片と、 前記接極子の中央部でこれと前記可動接触片を一体的に
    保持し、前記接極子の両側で下方に突出する支点部を有
    する支持部とを備え、 上記接極子を前記鉄心上に配置するとともに前記支点部
    を前記凹部に係合して前記接極子ブロックを前記電磁石
    ブロックに揺動可能に支持し、前記T字状接続部の翼部
    先端部を共通端子にそれぞれ接続したことを特徴とする
    電磁継電器。
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