JP2805904B2 - Mbb形リレー - Google Patents

Mbb形リレー

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JP2805904B2 JP1280651A JP28065189A JP2805904B2 JP 2805904 B2 JP2805904 B2 JP 2805904B2 JP 1280651 A JP1280651 A JP 1280651A JP 28065189 A JP28065189 A JP 28065189A JP 2805904 B2 JP2805904 B2 JP 2805904B2
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信夫 小林
一矢 向井
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、NC可動接点がOFFする前にNO可動接点がON
し、その後の継続動作で前記NC可動接点がOFFするMBB形
リレーに関する。
〔従来の技術〕
従来この種MBB形リレーは、第6図(a)〜(d)に
示す接点構成をしており、 カード20と、可動接点ばね21、22と、固定接点23、24
とより構成されている。
前記カード20は、平板状の合成樹脂等の成形材よりな
り、同図(d)のように側部中央に対し、上下間に段差
20a、20a、20b、20bがそれぞれ交差する方向に設けられ
ている。
前記可動接点ばね21、22は、導電性のばね材からなっ
ており、その基部が一体に形成されるとともに、自由端
のそれぞれ二股に分岐されており、その部分にそれぞれ
NO可動接点21a、21a及びNC可動接点22a、22aが取着され
ている。
前記固定接点23、24は、それぞれ固定端子25、26に取
着されるとともに、それぞれNO可動接点21a、21aに対
向、およびNC可動接点22a、22aに当接している。
図外コイルを励磁する前は、同図(a)のように、カ
ード20が可動接点ばね21、22に接触せず、前記NO可動接
点21a、21aは固定接点23より開離し、かつNC可動接点22
a、22aは固定接点24に当接している。
前記コイルを励磁すると、まず、同図(b)に示すよ
うに、カード20が平行移動して、可動接点ばね21が駆動
され、NO可動接点21a、21aが固定接点23に当接し、前記
NC可動接点22a、22aとともに両可動接点が閉成される。
さらに、コイルの励磁を継続すると同図(c)のよう
に、前記NC可動接点22a、22aが固定接点24より開離する
ものであり、いわゆるMBB動作を行うものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来例では説明したMBB形リレーは、可動ばね21、22
がそれぞれツイン接点構成をしているので、接触信頼性
が極めて高いという利点を有するが、カード20による可
動ばね21、22の駆動時にカード20の側面中央位置に対し
て、上下間に対称的に交差して設けられた段差20a、20b
によって、動作時にカード20の高い方の段差20aによ
り、最初に駆動される可動ばね(たとえば可動ばね21)
のたわみ量が後から駆動される低い方の段差20bによる
可動ばね(たとえば可動ばね22)のたわみ量より大きく
なっているので、可動ばねのカード20による駆動力がっ
上下アンバランスとなり、該カード20が図外ベース上を
平行移動する場合に、カード20の上下間に偶力が作用
し、がたつきが発生して動作が不安定になるという問題
があった。
本発明は前記問題点に着目し改善を図ったものであっ
て、その目的とするところは動作の安定したMBB形リレ
ーを提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記問題点を解決するため本発明のMBB形リレーは、
カードの両側中央に突起を設け、NO側の可動ばねを該突
起で駆動し、かつ、NC側可動ばねを前記突起を除いたカ
ードの上下面で駆動するとともに、カード側部中央に対
し、該カードの上下間での可動ばねへの駆動力を略均一
にしている。
〔作用〕
本発明のMBB形リレーは、カードの両側中央に突起を
設け、NO側の可動ばねを該突起で駆動し、かつ、NC側可
動ばねを前記突起を除いたカードの上下面で駆動すると
ともに、カード側部中央に対し、該カードの上下間での
可動ばねへの駆動力を略均一にすることによって、平行
移動するカードにおいて、安定した接点駆動を行うこと
ができる。
〔実施例〕 以下本発明の一実施例を第1図から第5図に基づき説
明する。
本MBB形リレーは、第4図及び第5図において、その
全体を示すように、平板状のベース3上に配設された可
動ばね1、1と、電磁石2と、前記ベース3に被嵌する
ケース4とよりなる。
前記可動ばね1は、一枚の導電性ばね材より形成され
たNO接点ばね5、5と、NC接点ばね6、6とよりなり、
その基端はコモン端子9に固着されている。
前記NO接点ばね5、5及びNC接点ばね6、6は、ばね
荷重が同一となるようそれぞれ同一形状に形成され、前
記NC接点ばね6、6をNO接点ばね5、5の両側にし、縦
一列に配設されている。
前記NO接点ばね5、5およびNC接点ばね6、6のそれ
ぞれの一端の両面には、第2図に示すように、固定接点
7、8に対向または当接するNO可動接点5a、5a及びNC可
動接点6a、6aが取着されている。
前記固定接点7、8は、それぞれベース3に植設され
た固定接点端子11、10の一端に固着されている。
前記電磁石2は、一対のヨーク12a、12b間に介置され
た永久磁石13と、コイル16を巻装するコイル枠17に挿通
した可動鉄心14と、該鉄心14の自由端に取着されたカー
ド15とよりなる。
前記ヨーク12aは略コ形をした磁性体よりなり、もう
一方の略L形のヨーク12bとともに永久磁石13を介置し
た状態で前記ベース3の凹所に貫入固定されている。
前記コイル枠17は鉄心14に挿通された状態で、前記ヨ
ーク12a、12bおよび永久磁石13上に配設され、つば部下
方に設けた突起をベース3の凹所に嵌入することによ
り、該ベース3に固定されている。
18は、ヒンジばねで、略コ形の被磁性体よりなり、前
記可動鉄心14をヨーク12aの一端に磁気的にヒンジ支持
している。
前記カード15は、平板状をした合成樹脂等の絶縁材よ
りなり、第1図(d)に示すように、両側の中間に突起
15a、15aを形成しており、同図(a)に示すように組み
込んだ場合、前記突起15aがNO接点ばね5、5に接触す
るとともにその両側部分15b、15bがNC接点ばね6、6に
ギャップを持って対向して配設されている。
また、NO接点ばね5、5とNC接点ばね6、6のそれぞ
れはカード15の側部中央位置に対し、動作時にばね荷重
が均一となるよう上下に対称的に設けられている。
いま、前記コイル16を励磁すると、可動鉄心14が揺動
反転し、それに伴い、カード15が平行移動し、第1図
(a)の状態から同図(b)の状態に移動し、突起15a
によってNO接点ばね5、5が駆動されてNO可動接点5a、
5aが固定接点7に当接する。
この状態では、NC可動接点6a、6aとともに両可動接点
が閉成している。
また、前記動作時にカード15の側部中央に対しNO接点
ばね5、5のばね荷重が上下に均等に作用するのでカー
ド15の平行移動にかたつきが発生しないものである。
前記コイル16の励磁を継続すると、カード15がさらに
平行移動し、同図(c)のように、カード15の両端部分
15b、15bがNC接点ばね6、6を駆動し、NC可動接点6a、
6aが固定接点8、8より開離する。
前記コイル16の励磁を励磁すると、前記両接点ばねの
ばね力により、カード16は元の状態に復帰するものであ
り、このときもNO接点ばね5、5およびNC接点ばね6、
6のカード15上の上下間におけるばね荷重が均等化して
いるので、カード15の安定した平行移動ができるもので
あり、いわゆる単安定動作をおこなうMBB形リレーであ
る。
第3図は、前記NO接点ばね5の一体になった基部をNO
可動接点5a側に延出したものであり、カード15で駆動す
る部分のばね幅が大きくなるので、カード15の突起15a
で駆動されるNO接点ばね5のばね荷重を高くできる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明MBB形リレーは、カード
の両側中央に突起を設け、NO側の可動ばねを該突起で駆
動し、かつ、NC側可動ばねを前記突起を除いたカードの
上下面で駆動するとともに、カード側部中央に対し、該
カードの上下間での可動ばねへの駆動力を略均一にする
ことにより、従来平行移動するカードに発生していた偶
力が働かなくなり、平行移動するカードにおいて、安定
した接点駆動を行うことができ、動作の安定したMBB形
リレーを得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(c)は本発明の一実施例の動作過程を
示すそれぞれ要部側面図、 第1図(d)は、同上のカードの正面図、 第2図は、同上の可動ばねの正面図、 第3図は、可動ばねの他の実施例を示す側面図、 第4図は同上の分解斜視図、 第5図は、同上の組立斜視図、 第6図(a)〜(c)は従来例のそれぞれ動作過程を示
すそれぞれ要部側面図、 第6図(d)は、同上のカードの正面図である。 1……可動ばね、 2……電磁石、 5……NO接点ばね、5a……NO可動接点、 6……NC接点ばね、6a……NC可動接点、 7、8……固定接点、 15……カード、15a……突起、15b、15b……両側部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 45/00 - 50/92

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁石の動作により平行移動するカードを
    介して駆動される可動ばねと、該可動ばねに設けられた
    一対のNC、NO可動接点に対向、もしくは当接する固定接
    点とからなり、前記NC可動接点が一方の固定接点より開
    離する前に、NO可動接点が他方の固定接点に当接し、そ
    の後可動ばねが動作することにより、前記NC可動接点が
    固定接点から開離するMBB形リレーにおいて、 前記カードの両側中央に突起を設け、NO側の可動ばねを
    該突起で駆動し、かつ、NC側可動ばねを前記突起を除い
    たカードの上下動で駆動するとともに、カード側部中央
    に対し、該カードの上下間での可動ばねへの駆動力を略
    均一にしてなることを特徴とするMBB形リレー。
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