JPH059269A - 電気積層板用エポキシ樹脂組成物 - Google Patents
電気積層板用エポキシ樹脂組成物Info
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- JPH059269A JPH059269A JP18836191A JP18836191A JPH059269A JP H059269 A JPH059269 A JP H059269A JP 18836191 A JP18836191 A JP 18836191A JP 18836191 A JP18836191 A JP 18836191A JP H059269 A JPH059269 A JP H059269A
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- epoxy resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、硬化物中の臭素遊離が起こりにく
く、かつ得られる最終硬化物が耐熱性において極めて優
れている、電気積層板用エポキシ樹脂組成物を提供する
ことを目的とする。 【構成】本発明は、 (a) 1分子当り平均1個より多く2個以下のエポキシ
基を有するエポキシ樹脂5〜94重量%; (b) 1分子当り平均2個より多いエポキシ基を有する
多官能エポキシ樹脂1〜90重量%; (c) ハロゲン化フェノール化合物のジグリシジルエー
テルとハロゲン化フェノール化合物との反応により得ら
れる、末端がフェノール性水酸基であるオリゴマー5〜
70重量%; 及び (d) 成分(a)〜(c)の反応のための少なくとも1種
の触媒0.001〜1重量%;とを含有することを特徴
とする、電気積層板用エポキシ樹脂組成物を提供する。
く、かつ得られる最終硬化物が耐熱性において極めて優
れている、電気積層板用エポキシ樹脂組成物を提供する
ことを目的とする。 【構成】本発明は、 (a) 1分子当り平均1個より多く2個以下のエポキシ
基を有するエポキシ樹脂5〜94重量%; (b) 1分子当り平均2個より多いエポキシ基を有する
多官能エポキシ樹脂1〜90重量%; (c) ハロゲン化フェノール化合物のジグリシジルエー
テルとハロゲン化フェノール化合物との反応により得ら
れる、末端がフェノール性水酸基であるオリゴマー5〜
70重量%; 及び (d) 成分(a)〜(c)の反応のための少なくとも1種
の触媒0.001〜1重量%;とを含有することを特徴
とする、電気積層板用エポキシ樹脂組成物を提供する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気積層板用エポキシ
樹脂組成物に関し、特にその組成物溶液の粘度を低くで
き、硬化物中の臭素原子の遊離が起こりにくく、かつ硬
化物のガラス転移温度が高い、電気積層板用エポキシ樹
脂組成物に関する。
樹脂組成物に関し、特にその組成物溶液の粘度を低くで
き、硬化物中の臭素原子の遊離が起こりにくく、かつ硬
化物のガラス転移温度が高い、電気積層板用エポキシ樹
脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】エポキシ樹脂は、耐熱性、耐薬品性、絶
縁性、寸法安定性、接着性等において優れていることか
ら、電気積層板をはじめ様々な電気、電子機器用材料と
して使用されている。一般に、電気積層板の多くは、ビ
スフェノールAのジグリシジルエーテル(以下、DGE
BAという)とテトラブロモビスフェノールA(以下、
TBBAという)の必要量を同時に反応させて得られる
臭素化エポキシ樹脂を有機溶剤に溶解し、さらに硬化
剤、促進剤等を加えてなるワニスから作られている。
縁性、寸法安定性、接着性等において優れていることか
ら、電気積層板をはじめ様々な電気、電子機器用材料と
して使用されている。一般に、電気積層板の多くは、ビ
スフェノールAのジグリシジルエーテル(以下、DGE
BAという)とテトラブロモビスフェノールA(以下、
TBBAという)の必要量を同時に反応させて得られる
臭素化エポキシ樹脂を有機溶剤に溶解し、さらに硬化
剤、促進剤等を加えてなるワニスから作られている。
【0003】電気積層板に十分な難燃性を付与するため
に、臭素化エポキシ樹脂は、通常20〜23重量%の臭
素を含有していることが必要である。このため従来の臭
素化エポキシ樹脂は、一般に、TBBA35〜38重量
部と、DGEBA62〜65重量部とを反応させて調製
されていた。電気積層板の耐熱性を向上させるための一
つの手段として臭素化エポキシ樹脂の分子量を小さくす
ることが知られている。しかし、単にTBBAとDGE
BAから調製された臭素化エポキシ樹脂のエポキシ当量
は、通常480〜500であり、例えば、21.0%の
臭素含有量の場合でも、TBBAの臭素含有率が58.
8%であるために臭素化エポキシ樹脂は35.7%のT
BBAを含有する必要がある。このため、TBBAとD
GEBAの反応が完全に行なわれた場合は、理論的にエ
ポキシ当量405以下の臭素化エポキシ樹脂を得ること
は不可能である。
に、臭素化エポキシ樹脂は、通常20〜23重量%の臭
素を含有していることが必要である。このため従来の臭
素化エポキシ樹脂は、一般に、TBBA35〜38重量
部と、DGEBA62〜65重量部とを反応させて調製
されていた。電気積層板の耐熱性を向上させるための一
つの手段として臭素化エポキシ樹脂の分子量を小さくす
ることが知られている。しかし、単にTBBAとDGE
BAから調製された臭素化エポキシ樹脂のエポキシ当量
は、通常480〜500であり、例えば、21.0%の
臭素含有量の場合でも、TBBAの臭素含有率が58.
8%であるために臭素化エポキシ樹脂は35.7%のT
BBAを含有する必要がある。このため、TBBAとD
GEBAの反応が完全に行なわれた場合は、理論的にエ
ポキシ当量405以下の臭素化エポキシ樹脂を得ること
は不可能である。
【0004】このように、従来のTBBAとDGEBA
とから製造される臭素化エポキシ樹脂は、満足できる程
分子量を下げることができないために、それ自体では、
ガラス転移温度を上げることができない。従って、耐熱
性を向上させるために、一般的には上記エポキシ樹脂に
15部程度のクレゾールノボラック型エポキシ樹脂等の
多官能型エポキシ樹脂が添加され、135℃程度のTg
を有する電気積層板が製造されている。しかしながら、
これらの多官能型エポキシ樹脂の添加は、反応速度の不
均一化をもたらしプリプレグの表面を滑らかに保つのが
難しいという欠点があった。さらに、これらの多官能型
エポキシ樹脂を単なる添加でなくTBBAと反応させて
反応速度を均一化しようとする試みがなされているが、
これらは一般に臭素化エポキシ樹脂の高粘度化をもたら
し好ましくない。一部にはあまり粘度上昇を生じさせな
い分子量分布の狭い多官能型エポキシ樹脂もあるが、こ
れはあまりにも高価であり、産業上適当とは言えない。
とから製造される臭素化エポキシ樹脂は、満足できる程
分子量を下げることができないために、それ自体では、
ガラス転移温度を上げることができない。従って、耐熱
性を向上させるために、一般的には上記エポキシ樹脂に
15部程度のクレゾールノボラック型エポキシ樹脂等の
多官能型エポキシ樹脂が添加され、135℃程度のTg
を有する電気積層板が製造されている。しかしながら、
これらの多官能型エポキシ樹脂の添加は、反応速度の不
均一化をもたらしプリプレグの表面を滑らかに保つのが
難しいという欠点があった。さらに、これらの多官能型
エポキシ樹脂を単なる添加でなくTBBAと反応させて
反応速度を均一化しようとする試みがなされているが、
これらは一般に臭素化エポキシ樹脂の高粘度化をもたら
し好ましくない。一部にはあまり粘度上昇を生じさせな
い分子量分布の狭い多官能型エポキシ樹脂もあるが、こ
れはあまりにも高価であり、産業上適当とは言えない。
【0005】エポキシ樹脂ワニスは、プリプレグ製造時
の取扱性を考慮すると、その粘度が低い方が好ましく、
有機溶剤の使用量も少ない程よい。しかしながら、従来
のエポキシ樹脂溶液の粘度は、先に述べたように、十分
に満足できるほど低くすることができないか、あるいは
有機溶剤の使用量を少なくすることが難しいという問題
点がある。
の取扱性を考慮すると、その粘度が低い方が好ましく、
有機溶剤の使用量も少ない程よい。しかしながら、従来
のエポキシ樹脂溶液の粘度は、先に述べたように、十分
に満足できるほど低くすることができないか、あるいは
有機溶剤の使用量を少なくすることが難しいという問題
点がある。
【0006】一方、一定の臭素含有量を保ちつつ、エポ
キシ当量を低下させる方法として、TBBAのジグリシ
ジルエーテルを、上記のような汎用臭素化エポキシ樹脂
に混合する方法、及び上記汎用臭素化エポキシ樹脂の製
造時に、DGEBA及びTBBAを同時に加え、その一
部がTBBAとの反応を伴うようにして臭素化エポキシ
樹脂を製造する方法が知られている。この方法によれ
ば、TBBAの配合量を少なくできるので、確実にエポ
キシ当量を低下させることができ、耐熱性を向上し、し
かも樹脂溶液の粘度を押さえることができる。
キシ当量を低下させる方法として、TBBAのジグリシ
ジルエーテルを、上記のような汎用臭素化エポキシ樹脂
に混合する方法、及び上記汎用臭素化エポキシ樹脂の製
造時に、DGEBA及びTBBAを同時に加え、その一
部がTBBAとの反応を伴うようにして臭素化エポキシ
樹脂を製造する方法が知られている。この方法によれ
ば、TBBAの配合量を少なくできるので、確実にエポ
キシ当量を低下させることができ、耐熱性を向上し、し
かも樹脂溶液の粘度を押さえることができる。
【0007】しかしながら、このような臭素化エポキシ
樹脂から作られた電気積層板は、臭素の遊離が通常の臭
素化エポキシ樹脂の場合より容易に起こりるので好まし
くない。遊離した臭素が、積層板中に存在すると、導電
層との接着性が悪くなり、導電層が剥離しやすいという
問題が生じる。また、このような従来のエポキシ樹脂
は、用途によっては必ずしも十分に高い耐熱性を有して
いないという問題点がある。
樹脂から作られた電気積層板は、臭素の遊離が通常の臭
素化エポキシ樹脂の場合より容易に起こりるので好まし
くない。遊離した臭素が、積層板中に存在すると、導電
層との接着性が悪くなり、導電層が剥離しやすいという
問題が生じる。また、このような従来のエポキシ樹脂
は、用途によっては必ずしも十分に高い耐熱性を有して
いないという問題点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術の問題点に鑑みてなされたもので、有機溶剤に溶
解時にそのエポキシ樹脂溶液が低粘度を示し、硬化物中
の臭素遊離が起こりにくく、かつ得られる最終硬化物が
耐熱性において極めて優れている、電気積層板用エポキ
シ樹脂組成物を提供することを目的とする。
来技術の問題点に鑑みてなされたもので、有機溶剤に溶
解時にそのエポキシ樹脂溶液が低粘度を示し、硬化物中
の臭素遊離が起こりにくく、かつ得られる最終硬化物が
耐熱性において極めて優れている、電気積層板用エポキ
シ樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 (a) 1分子当り平均1個より多く2個以下のエポキシ
基を有するエポキシ樹脂5〜94重量%; (b) 1分子当り平均2個より多いエポキシ基を有する
多官能エポキシ樹脂1〜90重量%; (c) ハロゲン化フェノール化合物のジグリシジルエー
テルとハロゲン化フェノール化合物との反応により得ら
れる、末端がフェノール性水酸基であるオリゴマー5〜
70重量%; 及び (d) 成分(a)〜(c)の反応のための少なくとも1種
の触媒0.001〜1重量%;とを含有することを特徴
とする、電気積層板用エポキシ樹脂組成物を提供する。
成するために、 (a) 1分子当り平均1個より多く2個以下のエポキシ
基を有するエポキシ樹脂5〜94重量%; (b) 1分子当り平均2個より多いエポキシ基を有する
多官能エポキシ樹脂1〜90重量%; (c) ハロゲン化フェノール化合物のジグリシジルエー
テルとハロゲン化フェノール化合物との反応により得ら
れる、末端がフェノール性水酸基であるオリゴマー5〜
70重量%; 及び (d) 成分(a)〜(c)の反応のための少なくとも1種
の触媒0.001〜1重量%;とを含有することを特徴
とする、電気積層板用エポキシ樹脂組成物を提供する。
【0010】本発明において用いられる、成分(a)と
して用いられるエポキシ樹脂は、1分子当り平均1個よ
り多く2個以下のエポキシ基を有するエポキシ樹脂であ
る。そのようなエポキシ樹脂としては、下記式(I)で
表わされるものが好適に用いられる。
して用いられるエポキシ樹脂は、1分子当り平均1個よ
り多く2個以下のエポキシ基を有するエポキシ樹脂であ
る。そのようなエポキシ樹脂としては、下記式(I)で
表わされるものが好適に用いられる。
【0011】
【化1】
【0012】成分(a)として好ましく用いられるエポ
キシ樹脂としては、エポキシ当量が170〜1000、
より好ましくは170〜350、最も好ましくは170
〜200である。より具体的には、成分(a)のエポキ
シ樹脂として、例えば、ビスフェノールA、ビスフェノ
ールK、ビスフェノールF、ビスフェノールS、ビスフ
ェノールADおよびそれらの混合物のジグリシジルエー
テルが挙げられる。
キシ樹脂としては、エポキシ当量が170〜1000、
より好ましくは170〜350、最も好ましくは170
〜200である。より具体的には、成分(a)のエポキ
シ樹脂として、例えば、ビスフェノールA、ビスフェノ
ールK、ビスフェノールF、ビスフェノールS、ビスフ
ェノールADおよびそれらの混合物のジグリシジルエー
テルが挙げられる。
【0013】最も好ましいエポキシ樹脂は、ビスフェノ
ールAのジグリシジルエーテルである。市販のエポキシ
樹脂としては、例えば、D.E.R. 331L; D.E.R. 383J(い
ずれもザ・ダウ・ケミカル・カンパニーの商標)などが
使用できる。
ールAのジグリシジルエーテルである。市販のエポキシ
樹脂としては、例えば、D.E.R. 331L; D.E.R. 383J(い
ずれもザ・ダウ・ケミカル・カンパニーの商標)などが
使用できる。
【0014】本発明において、成分(a)は、組成物の
全量中、5〜94重量%、好ましくは20〜80重量
%、より好ましくは40〜60重量%配合される。成分
(a)の配合量が、5重量%未満の場合は、臭素化エポ
キシ樹脂の分子量が大きくなり、その溶液の粘度が高く
なり過ぎるし、また臭素含有量も必要以上に高くなる。
成分(a)の配合量が、94重量%を越える場合は、臭
素化エポキシ樹脂の臭素含有量が低くなり過ぎて、十分
な難燃効果が得られなくなる。
全量中、5〜94重量%、好ましくは20〜80重量
%、より好ましくは40〜60重量%配合される。成分
(a)の配合量が、5重量%未満の場合は、臭素化エポ
キシ樹脂の分子量が大きくなり、その溶液の粘度が高く
なり過ぎるし、また臭素含有量も必要以上に高くなる。
成分(a)の配合量が、94重量%を越える場合は、臭
素化エポキシ樹脂の臭素含有量が低くなり過ぎて、十分
な難燃効果が得られなくなる。
【0015】本発明において使用される成分(b)の多
官能エポキシ樹脂は、1分子当り平均2個より多いエポ
キシ基を有し、好ましくは、2.5〜20個、より好ま
しくは3〜10個のエポキシ基を有する。本発明におい
ては、そのようなエポキシ樹脂としては、下記式(I
I)〜(VI)で表わされるものが使用できる。
官能エポキシ樹脂は、1分子当り平均2個より多いエポ
キシ基を有し、好ましくは、2.5〜20個、より好ま
しくは3〜10個のエポキシ基を有する。本発明におい
ては、そのようなエポキシ樹脂としては、下記式(I
I)〜(VI)で表わされるものが使用できる。
【0016】
【化2】
【0017】
【化3】
【0018】
【化4】
【0019】
【化5】
【0020】
【化6】
【0021】上記式で示される樹脂の中で、本発明にお
いて好ましく用いられる成分(b)の多官能エポキシ樹
脂としては、例えば、クレゾールノボラック型エポキシ
樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェ
ノールAノボラック型エポキシ樹脂、トリス(グリシジ
ルオキシフェニル)メタン、テトラキス(グリシジルオ
キシフェニル)エタン、テトラグリシジルジアミノジフ
ェニルメタン及びそれらの混合物が例示される。反応生
成物の粘度を低く押さえるためには、トリス(グリシジ
ルオキシフェニル)メタン、テトラキス(グリシジルオ
キシフェニル)エタン、テトラグリシジルジアミノジフ
ェニルメタン等が好ましい。但し、これらのエポキシ樹
脂は、比較的高価なので、経済性を考慮すれば、クレゾ
ールノボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック
型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキ
シ樹脂等が適当である。これらの樹脂は、少量の添加で
あれば、成分(c)と反応してもその粘度上昇は大きく
ならず、十分実用に耐え得る。なお、このような多官能
エポキシ樹脂においては、成分(c)との反応において
巨大分子の生成ひいては反応物の粘度の上昇を押さえる
ため、分子量分布の狭い多官能エポキシ樹脂がより好ま
しい。
いて好ましく用いられる成分(b)の多官能エポキシ樹
脂としては、例えば、クレゾールノボラック型エポキシ
樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェ
ノールAノボラック型エポキシ樹脂、トリス(グリシジ
ルオキシフェニル)メタン、テトラキス(グリシジルオ
キシフェニル)エタン、テトラグリシジルジアミノジフ
ェニルメタン及びそれらの混合物が例示される。反応生
成物の粘度を低く押さえるためには、トリス(グリシジ
ルオキシフェニル)メタン、テトラキス(グリシジルオ
キシフェニル)エタン、テトラグリシジルジアミノジフ
ェニルメタン等が好ましい。但し、これらのエポキシ樹
脂は、比較的高価なので、経済性を考慮すれば、クレゾ
ールノボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック
型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキ
シ樹脂等が適当である。これらの樹脂は、少量の添加で
あれば、成分(c)と反応してもその粘度上昇は大きく
ならず、十分実用に耐え得る。なお、このような多官能
エポキシ樹脂においては、成分(c)との反応において
巨大分子の生成ひいては反応物の粘度の上昇を押さえる
ため、分子量分布の狭い多官能エポキシ樹脂がより好ま
しい。
【0022】本発明において、成分(b)は、組成分
中、1〜90重量%、好ましくは1〜50重量%、より
好ましくは5〜40重量%、最も好ましくは10〜20
重量%配合される。成分(b)の配合量が、1重量%未
満の場合は、多官能エポキシ樹脂を配合する効果(耐熱
性の向上)が小さい。成分(b)の配合量が、90重量
%を越える場合は、臭素含有量が低下し、十分な難燃効
果が得られない。
中、1〜90重量%、好ましくは1〜50重量%、より
好ましくは5〜40重量%、最も好ましくは10〜20
重量%配合される。成分(b)の配合量が、1重量%未
満の場合は、多官能エポキシ樹脂を配合する効果(耐熱
性の向上)が小さい。成分(b)の配合量が、90重量
%を越える場合は、臭素含有量が低下し、十分な難燃効
果が得られない。
【0023】本発明において使用される成分(c)は、
ハロゲン化フェノール化合物のジグリシジルエーテルと
ハロゲン化フェノール化合物との反応により得られる、
末端がフェノール性水酸基であるオリゴマーである。そ
のようなオリゴマーは、例えば、下記式(VII)で示
されるものが好適に用いられる。
ハロゲン化フェノール化合物のジグリシジルエーテルと
ハロゲン化フェノール化合物との反応により得られる、
末端がフェノール性水酸基であるオリゴマーである。そ
のようなオリゴマーは、例えば、下記式(VII)で示
されるものが好適に用いられる。
【0024】
【化7】
【0025】このようなオリゴマーは、例えば、過剰の
ハロゲン化フェノール化合物(例えばTBBA)とハロ
ゲン化フェノール化合物のグリシジルエーテル(例えば
TBBAのジグリシジルエーテル)とを反応させて、フ
ェノール性水酸基が末端になるようにオリゴマーを合成
する。
ハロゲン化フェノール化合物(例えばTBBA)とハロ
ゲン化フェノール化合物のグリシジルエーテル(例えば
TBBAのジグリシジルエーテル)とを反応させて、フ
ェノール性水酸基が末端になるようにオリゴマーを合成
する。
【0026】このようなオリゴマーを合成する反応条件
は、特に限定されないが、例えば、ハロゲン化フェノー
ル化合物(成分(c−1))とハロゲン化フェノール化
合物のグリシジルエーテル(成分(c−2))を、触媒
の存在下あるいは不存在下、130〜200℃、より好
ましくは140〜180℃で、0.3〜4時間、より好
ましくは0.5〜1.5時間反応させる。成分(c−
1)及び成分(c−2)は、重量比で、好ましくは6
0:40〜95:5、より好ましくは65:35〜8
5:15の比率で反応させられる。
は、特に限定されないが、例えば、ハロゲン化フェノー
ル化合物(成分(c−1))とハロゲン化フェノール化
合物のグリシジルエーテル(成分(c−2))を、触媒
の存在下あるいは不存在下、130〜200℃、より好
ましくは140〜180℃で、0.3〜4時間、より好
ましくは0.5〜1.5時間反応させる。成分(c−
1)及び成分(c−2)は、重量比で、好ましくは6
0:40〜95:5、より好ましくは65:35〜8
5:15の比率で反応させられる。
【0027】ここで用いられる成分(c−1)として
は、ビスフェノールA、ビスフェノールK、ビスフェノ
ールF、ビスフェノールS、ビスフェノールADおよび
それらの混合物のハロゲン化物等が挙げられ、成分(c
−2)は、上記ハロゲン化フェノールのグリシジルエー
テルのことである。本発明において最も好ましい成分
(c)は、TBBAのジグリシジルエーテルとTBBA
との反応によって得られる、末端がTBBA残基となっ
ているオリゴマーである。
は、ビスフェノールA、ビスフェノールK、ビスフェノ
ールF、ビスフェノールS、ビスフェノールADおよび
それらの混合物のハロゲン化物等が挙げられ、成分(c
−2)は、上記ハロゲン化フェノールのグリシジルエー
テルのことである。本発明において最も好ましい成分
(c)は、TBBAのジグリシジルエーテルとTBBA
との反応によって得られる、末端がTBBA残基となっ
ているオリゴマーである。
【0028】本発明において、成分(c)は、組成物の
全量中、5〜70重量%、好ましくは15〜60重量
%、より好ましくは25〜45重量%配合される。成分
(c)の配合量が、5重量%未満の場合は、臭素化エポ
キシ樹脂の臭素含有量が低くなり過ぎて、十分な難燃効
果が得られない。成分(c)の配合量が、70重量%を
越える場合は、臭素化エポキシ樹脂の分子量が大きくな
り、その溶液の粘度が高くなり過ぎるし、また臭素含有
量も必要以上に高くなる。
全量中、5〜70重量%、好ましくは15〜60重量
%、より好ましくは25〜45重量%配合される。成分
(c)の配合量が、5重量%未満の場合は、臭素化エポ
キシ樹脂の臭素含有量が低くなり過ぎて、十分な難燃効
果が得られない。成分(c)の配合量が、70重量%を
越える場合は、臭素化エポキシ樹脂の分子量が大きくな
り、その溶液の粘度が高くなり過ぎるし、また臭素含有
量も必要以上に高くなる。
【0029】本発明においては、必要な耐熱性を得るた
めに、最終生成物中のハロゲン(好ましくは臭素)含有
率が好ましくは15〜35、より好ましくは18〜23
重量%となるように組成物を調製する。この最終組成物
のハロゲン含有率を考慮して上記成分(a)〜(d)の
種類、配合量等を決定する必要がある。
めに、最終生成物中のハロゲン(好ましくは臭素)含有
率が好ましくは15〜35、より好ましくは18〜23
重量%となるように組成物を調製する。この最終組成物
のハロゲン含有率を考慮して上記成分(a)〜(d)の
種類、配合量等を決定する必要がある。
【0030】本発明の組成物には、成分(d)として、
成分(a)〜(c)の反応のための触媒が配合される。
適当な触媒は、例えば、以下の米国特許の各号、3,306,
872; 3,341,580; 3,379,684; 3,477,990; 3,547,881;
3,637,590;3,843,605; 3,948,855; 3,956,237; 4,048,1
41; 4,093,650; 4,131,633;4,132,706; 4,171,420; 4,1
77,216; 4,302,574; 4,320,222; 4,358,578;4,366,295;
及び4,389,520に開示されている。
成分(a)〜(c)の反応のための触媒が配合される。
適当な触媒は、例えば、以下の米国特許の各号、3,306,
872; 3,341,580; 3,379,684; 3,477,990; 3,547,881;
3,637,590;3,843,605; 3,948,855; 3,956,237; 4,048,1
41; 4,093,650; 4,131,633;4,132,706; 4,171,420; 4,1
77,216; 4,302,574; 4,320,222; 4,358,578;4,366,295;
及び4,389,520に開示されている。
【0031】より具体的には、本発明において用いられ
る触媒として、例えば、2-メチルイミダゾール等のイミ
ダゾール類;トリエチルアミン、トリプロピルアミン、
トリブチルアミン等の第3級アミン類;エチルトリフェ
ニルホスホニウクロリド、エチルトリフェニルホスホニ
ウムブロミド、エチルトリフェニルホスホニウムアセテ
ート等のホスホニウム塩類;ベンジルトリメチルアンモ
ニウムクロリド、ベンジルトリメチルアンモニウムヒド
ロキシド等のアンモニウム塩類が挙げられる。通常、触
媒の使用量は、反応混合物全量中、0.001〜1重量
%、より好ましくは0.01〜0.1重量%である。
る触媒として、例えば、2-メチルイミダゾール等のイミ
ダゾール類;トリエチルアミン、トリプロピルアミン、
トリブチルアミン等の第3級アミン類;エチルトリフェ
ニルホスホニウクロリド、エチルトリフェニルホスホニ
ウムブロミド、エチルトリフェニルホスホニウムアセテ
ート等のホスホニウム塩類;ベンジルトリメチルアンモ
ニウムクロリド、ベンジルトリメチルアンモニウムヒド
ロキシド等のアンモニウム塩類が挙げられる。通常、触
媒の使用量は、反応混合物全量中、0.001〜1重量
%、より好ましくは0.01〜0.1重量%である。
【0032】本発明の組成物には、公知の硬化剤を配合
することができる。そのような硬化剤としては、例え
ば、ジシアンジアミド、ジアミノジフェニルメタン、ジ
アミノジフェニルスルホン等のアミン系硬化剤、無水ヘ
キサヒドロキシフタル酸等の酸無水物、フェノールノボ
ラック樹脂等のフェノール性硬化剤等が好適に用いられ
る。
することができる。そのような硬化剤としては、例え
ば、ジシアンジアミド、ジアミノジフェニルメタン、ジ
アミノジフェニルスルホン等のアミン系硬化剤、無水ヘ
キサヒドロキシフタル酸等の酸無水物、フェノールノボ
ラック樹脂等のフェノール性硬化剤等が好適に用いられ
る。
【0033】上記組成物は固形物であるため適当な有機
溶剤を加えることにより取扱を簡便にできる。ここで
は、公知の有機溶剤を使用することができ、例えば、ア
セトン、メチルエチルケトン等のケトン類;メタノー
ル、エタノール等のアルコール類;メチルセルソルブ、
プロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコー
ルエーテル類;N,N-ジメチルホルムアミド等のアミド
類;トルエン、キシレン等の芳香族系有機溶剤;脂肪族
炭化水素;環式エーテル;ハロゲン化炭化水素等が用い
られる。
溶剤を加えることにより取扱を簡便にできる。ここで
は、公知の有機溶剤を使用することができ、例えば、ア
セトン、メチルエチルケトン等のケトン類;メタノー
ル、エタノール等のアルコール類;メチルセルソルブ、
プロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコー
ルエーテル類;N,N-ジメチルホルムアミド等のアミド
類;トルエン、キシレン等の芳香族系有機溶剤;脂肪族
炭化水素;環式エーテル;ハロゲン化炭化水素等が用い
られる。
【0034】本発明の組成物においては、上記有機溶剤
は、上記組成物100部に対して、好ましくは10〜2
5部、より好ましくは15〜20部配合される。
は、上記組成物100部に対して、好ましくは10〜2
5部、より好ましくは15〜20部配合される。
【0035】本発明の組成物には、必要に応じて、反応
促進剤、顔料、染料、充填剤、界面活性剤、流れ調整
剤、難燃剤及びそれらの混合物を適量添加することがで
きる。
促進剤、顔料、染料、充填剤、界面活性剤、流れ調整
剤、難燃剤及びそれらの混合物を適量添加することがで
きる。
【0036】なお、本発明においては、成分(b)の多
官能エポキシ樹脂と、成分(c)のオリゴマーと、成分
(d)の触媒とからなるエポキシ樹脂組成物によって
も、多少は溶液粘度が高くなるが、硬化物中の臭素原子
の遊離が起こりにくく、良好な耐熱性を示すエポキシ樹
脂組成物が得られる。すなわち、(b)1分子当り平均
2個より多いエポキシ基を有する多官能エポキシ樹脂3
0〜95重量%、より好ましくは55〜75重量%;
(c)ハロゲン化フェノール化合物のジグリシジルエー
テルとハロゲン化フェノール化合物との反応により得ら
れる、末端がフェノール性水酸基であるオリゴマー5〜
70重量%、より好ましくは25〜45;及び (d)
成分(a)〜(c)の反応のための少なくとも1種の触媒
0.001〜1重量%とを含有することを特徴とする、
電気積層板用エポキシ樹脂組成物も本発明の範囲内であ
る。この組成物は、特に上記組成物と比較すると、溶液
の粘度は高くなる傾向にあるが、硬化物の耐熱性に優れ
ているので、特に高い耐熱性が要求される用途に好まし
く用いることができる。
官能エポキシ樹脂と、成分(c)のオリゴマーと、成分
(d)の触媒とからなるエポキシ樹脂組成物によって
も、多少は溶液粘度が高くなるが、硬化物中の臭素原子
の遊離が起こりにくく、良好な耐熱性を示すエポキシ樹
脂組成物が得られる。すなわち、(b)1分子当り平均
2個より多いエポキシ基を有する多官能エポキシ樹脂3
0〜95重量%、より好ましくは55〜75重量%;
(c)ハロゲン化フェノール化合物のジグリシジルエー
テルとハロゲン化フェノール化合物との反応により得ら
れる、末端がフェノール性水酸基であるオリゴマー5〜
70重量%、より好ましくは25〜45;及び (d)
成分(a)〜(c)の反応のための少なくとも1種の触媒
0.001〜1重量%とを含有することを特徴とする、
電気積層板用エポキシ樹脂組成物も本発明の範囲内であ
る。この組成物は、特に上記組成物と比較すると、溶液
の粘度は高くなる傾向にあるが、硬化物の耐熱性に優れ
ているので、特に高い耐熱性が要求される用途に好まし
く用いることができる。
【0037】以下、本発明の組成物を用いて電気積層板
を製造する方法について説明する。
を製造する方法について説明する。
【0038】まず、本発明の組成物に、上記硬化剤、そ
の他の必要な添加剤を適量配合し、得られた混合物を昇
温し、成分(a)〜(d)とを、末端が必ずDGEBA
残基となるような量比で反応させて、臭素化エポキシ樹
脂を調製する。ここで、成分(b)の多官能エポキシ樹
脂は、成分(a)及び成分(c)と同時に反応させて、
多官能エポキシ樹脂の骨格を最終生成物の骨格中に組み
入れてもいいし、あるいは成分(a)と成分(c)との
反応生成物に配合するだけでもよい。
の他の必要な添加剤を適量配合し、得られた混合物を昇
温し、成分(a)〜(d)とを、末端が必ずDGEBA
残基となるような量比で反応させて、臭素化エポキシ樹
脂を調製する。ここで、成分(b)の多官能エポキシ樹
脂は、成分(a)及び成分(c)と同時に反応させて、
多官能エポキシ樹脂の骨格を最終生成物の骨格中に組み
入れてもいいし、あるいは成分(a)と成分(c)との
反応生成物に配合するだけでもよい。
【0039】上記の際の反応条件は、特に限定されない
が、例えば、上記混合物を130〜200℃、より好ま
しくは140〜180℃、さらに好ましくは145〜1
65℃で、0.2〜5時間、より好ましくは0.3〜3
時間、さらに好ましくは0.5〜1.5時間反応させ
る。このようにして得られる臭素化エポキシ樹脂は、好
ましくは250〜500、より好ましくは300〜45
0のエポキシ当量を有する。
が、例えば、上記混合物を130〜200℃、より好ま
しくは140〜180℃、さらに好ましくは145〜1
65℃で、0.2〜5時間、より好ましくは0.3〜3
時間、さらに好ましくは0.5〜1.5時間反応させ
る。このようにして得られる臭素化エポキシ樹脂は、好
ましくは250〜500、より好ましくは300〜45
0のエポキシ当量を有する。
【0040】その後、得られた臭素化エポキシ樹脂に上
記硬化剤、反応促進剤、上記有機溶剤等を加え、ワニス
を調製し、基材に含浸する。得られたワニスを含浸した
基材を、例えば80〜200℃、好ましくは100〜2
00℃の温度で、0.5〜1時間、好ましくは0.5〜
30分間乾燥し、半硬化状態のエポキシ樹脂プリプレグ
を製造する。ここで基材としては、例えば、ガラス布、
ガラス繊維、ガラスペーパー、紙、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等が例示される。
記硬化剤、反応促進剤、上記有機溶剤等を加え、ワニス
を調製し、基材に含浸する。得られたワニスを含浸した
基材を、例えば80〜200℃、好ましくは100〜2
00℃の温度で、0.5〜1時間、好ましくは0.5〜
30分間乾燥し、半硬化状態のエポキシ樹脂プリプレグ
を製造する。ここで基材としては、例えば、ガラス布、
ガラス繊維、ガラスペーパー、紙、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等が例示される。
【0041】得られたプリプレグは所定のサイズに切断
され、所定枚数例えば2〜10枚を、例えば面圧力10
〜50kg/cm2、130〜220℃、0.5〜3時間、加
熱、加圧成形し、積層板を得る。この積層板には導電層
が設けられる。ここで、用いられる適当な導電性材料と
しては、例えば銅、金、銀、白金、アルミニウム等の導
電性金属が挙げられる。
され、所定枚数例えば2〜10枚を、例えば面圧力10
〜50kg/cm2、130〜220℃、0.5〜3時間、加
熱、加圧成形し、積層板を得る。この積層板には導電層
が設けられる。ここで、用いられる適当な導電性材料と
しては、例えば銅、金、銀、白金、アルミニウム等の導
電性金属が挙げられる。
【0042】以上のようにして製造される電気積層板
は、電気機器及び電子機器に利用される銅張り積層板、
多層印刷配線板として好適に用いられる。
は、電気機器及び電子機器に利用される銅張り積層板、
多層印刷配線板として好適に用いられる。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて
具体的に説明する。実施例において、「部」は特に示さ
ない限り、重量部を示す。
具体的に説明する。実施例において、「部」は特に示さ
ない限り、重量部を示す。
【0044】(実施例1)2リットルのセパラブルフラ
スコに、TBBA800g及びTBBAのジグリシジル
エーテル200gを入れ、窒素雰囲気下で、150℃に
加熱、攪拌して、透明な液体を得た。これに、触媒とし
て、0.20gのエチルトリフェニルフォスフォニウム
アセテートを加えて反応させた。この混合物を、発熱ピ
ーク時の温度が170℃となるように制御しながら30
分かけて加熱、昇温し、その後、150℃に下げその温
度で1時間保持した。このようにして得られたTBBA
のオリゴマーを、テフロンコートした鉄製バットに取り
出し、冷却し、粉砕し、フェノール性水酸基を末端基と
するTBBAのオリゴマーのペレットを得た。
スコに、TBBA800g及びTBBAのジグリシジル
エーテル200gを入れ、窒素雰囲気下で、150℃に
加熱、攪拌して、透明な液体を得た。これに、触媒とし
て、0.20gのエチルトリフェニルフォスフォニウム
アセテートを加えて反応させた。この混合物を、発熱ピ
ーク時の温度が170℃となるように制御しながら30
分かけて加熱、昇温し、その後、150℃に下げその温
度で1時間保持した。このようにして得られたTBBA
のオリゴマーを、テフロンコートした鉄製バットに取り
出し、冷却し、粉砕し、フェノール性水酸基を末端基と
するTBBAのオリゴマーのペレットを得た。
【0045】このようにして得られたTBBAのオリゴ
マーのペレット163gとDGEBA262gとクレゾ
ールノボラック型エポキシ樹脂(ダウ・ケミカル社製;
QUATREX3410)75gを1リットルのセパラ
ブルフラスコに入れ、窒素雰囲気下、150℃に保って
混合、攪拌し、溶融させた。得られた混合物に、触媒と
してのエチルトリフェニルフォスフォニウムアセテート
0.11gを加えて、反応させた。この際、混合物を、
発熱ピーク時の温度を170℃となるように制御しなが
ら30分かけて加熱、昇温し、その後150℃で1時間
保持して反応を行なった。
マーのペレット163gとDGEBA262gとクレゾ
ールノボラック型エポキシ樹脂(ダウ・ケミカル社製;
QUATREX3410)75gを1リットルのセパラ
ブルフラスコに入れ、窒素雰囲気下、150℃に保って
混合、攪拌し、溶融させた。得られた混合物に、触媒と
してのエチルトリフェニルフォスフォニウムアセテート
0.11gを加えて、反応させた。この際、混合物を、
発熱ピーク時の温度を170℃となるように制御しなが
ら30分かけて加熱、昇温し、その後150℃で1時間
保持して反応を行なった。
【0046】その後、得られた反応物に、メチルエチル
ケトンを125g加えて、臭素含有量18.5%、エポ
キシ当量351、粘度1170cStの臭素化エポキシ
樹脂のメチルエチルケトン(MEK)溶液を得た。
ケトンを125g加えて、臭素含有量18.5%、エポ
キシ当量351、粘度1170cStの臭素化エポキシ
樹脂のメチルエチルケトン(MEK)溶液を得た。
【0047】この臭素化エポキシ樹脂のMEK溶液12
5部に、ジシアンジアミド(DICY)、ジメチルホル
ムアミド及びプロピレングリコールモノメチルエーテル
を1:5:5の比率で混合して調製したDICY溶液3
8部、2−メチル4−メチルイミダゾール(2E4M
I)とMEKを1:9の比率で混合して作った2E4M
I溶液を2部加え十分に攪拌してワニスを作成した。こ
のワニスを175℃に保たれたステンレス製の熱板の上
に薄くのばし、1時間保持して、十分に硬化させた。
5部に、ジシアンジアミド(DICY)、ジメチルホル
ムアミド及びプロピレングリコールモノメチルエーテル
を1:5:5の比率で混合して調製したDICY溶液3
8部、2−メチル4−メチルイミダゾール(2E4M
I)とMEKを1:9の比率で混合して作った2E4M
I溶液を2部加え十分に攪拌してワニスを作成した。こ
のワニスを175℃に保たれたステンレス製の熱板の上
に薄くのばし、1時間保持して、十分に硬化させた。
【0048】この硬化物のガラス転移温度をデュポン社
製のDSC910型で10℃/分の昇温速度で測定した
ところ、158℃であった。また、得られた硬化物を、
TAインスツルメント社製951TGAで260℃の一
定温度で熱重量分析を行なった。その結果を表1及び第
1図に示す。
製のDSC910型で10℃/分の昇温速度で測定した
ところ、158℃であった。また、得られた硬化物を、
TAインスツルメント社製951TGAで260℃の一
定温度で熱重量分析を行なった。その結果を表1及び第
1図に示す。
【0049】(実施例2)実施例1のTBBAのオリゴ
マーのペレット163gとDGEBA262gとトリス
フェノールのグリシジルエーテル(ダウ・ケミカル社
製;TACTIX742)75gから実施例1と同様に
して、臭素含有量18.5%、エポキシ当量331、粘
度960cStの臭素化エポキシ樹脂のMEK溶液を得
た。
マーのペレット163gとDGEBA262gとトリス
フェノールのグリシジルエーテル(ダウ・ケミカル社
製;TACTIX742)75gから実施例1と同様に
して、臭素含有量18.5%、エポキシ当量331、粘
度960cStの臭素化エポキシ樹脂のMEK溶液を得
た。
【0050】この臭素化エポキシ樹脂のMEK溶液12
5部に実施例1で用いたと同じDICY溶液40部と2
E4MI溶液2部を加え十分に攪拌してワニスを得た。
このワニスを実施例1と同様に硬化させガラス転移温度
を測定したところ164℃であった。
5部に実施例1で用いたと同じDICY溶液40部と2
E4MI溶液2部を加え十分に攪拌してワニスを得た。
このワニスを実施例1と同様に硬化させガラス転移温度
を測定したところ164℃であった。
【0051】(比較例 1)1リットルのセパラブルフ
ラスコに、TBBA158g及びDGEBA343gを
入れ、窒素雰囲気下で、150℃に加熱、攪拌して、透
明な液体を得た。これに、触媒として、0.11gのエ
チルトリフェニルフォスフォニウムアセテートを加え
て、反応混合物を得た。この混合物を、発熱ピーク時の
温度が170℃となるように制御しながら30分間加
熱、昇温し、その後、150℃に下げ、その温度で1時
間保持した。
ラスコに、TBBA158g及びDGEBA343gを
入れ、窒素雰囲気下で、150℃に加熱、攪拌して、透
明な液体を得た。これに、触媒として、0.11gのエ
チルトリフェニルフォスフォニウムアセテートを加え
て、反応混合物を得た。この混合物を、発熱ピーク時の
温度が170℃となるように制御しながら30分間加
熱、昇温し、その後、150℃に下げ、その温度で1時
間保持した。
【0052】その後、得られた反応物に、MEK125
gを加えて、臭素含有量18.5%、エポキシ当量39
0、粘度840cStの臭素化エポキシ樹脂のMEK溶
液を得た。
gを加えて、臭素含有量18.5%、エポキシ当量39
0、粘度840cStの臭素化エポキシ樹脂のMEK溶
液を得た。
【0053】この臭素化エポキシ樹脂のMEK溶液12
5部に34部のDICY溶液と2部の2E4MI溶液を
加えてワニスを作成し、実施例1と同様にして硬化さ
せ、ガラス転移温度の測定及び熱重量分析を行なった。
その結果を表1及び第1図に示す。
5部に34部のDICY溶液と2部の2E4MI溶液を
加えてワニスを作成し、実施例1と同様にして硬化さ
せ、ガラス転移温度の測定及び熱重量分析を行なった。
その結果を表1及び第1図に示す。
【0054】(比較例 2)1リットルのセパラブルフ
ラスコに、TBBA133g、TBBAのジグリシジル
エーテル30g及びDGEBA337gを入れ、比較例
1と同様にして、臭素化エポキシ樹脂のMEK溶液を得
た。
ラスコに、TBBA133g、TBBAのジグリシジル
エーテル30g及びDGEBA337gを入れ、比較例
1と同様にして、臭素化エポキシ樹脂のMEK溶液を得
た。
【0055】得られた臭素化エポキシ樹脂の臭素含有量
は18.5%、エポキシ当量は353、粘度は370c
Stであった。
は18.5%、エポキシ当量は353、粘度は370c
Stであった。
【0056】この臭素化エポキシ樹脂のMEK溶液12
5部に、DICY溶液39部、2E4MI溶液2部を加
えて、ワニスを調製し、実施例1と同様にして硬化さ
せ、ガラス転移温度を測定し、熱重量分析を行なった。
その結果を表1及び第1図に示す。
5部に、DICY溶液39部、2E4MI溶液2部を加
えて、ワニスを調製し、実施例1と同様にして硬化さ
せ、ガラス転移温度を測定し、熱重量分析を行なった。
その結果を表1及び第1図に示す。
【0057】(比較例3)実施例1のTBBAのオリゴ
マーのペレット163gとDGEBA337gから実施
例1と同様にして、臭素含有量18.5%、エポキシ当
量349、粘度430cStの臭素化エポキシ樹脂のM
EK溶液を得た。この臭素化エポキシ樹脂のMEK溶液
125部に、実施例1で用いたと同じDICY溶液38
部と2E4MI溶液2部を加えて十分に攪拌してワニス
を得た。このワニスを実施例1と同様に硬化させ、ガラ
ス転移温度を測定したところ、142℃であった。また
得られた硬化物の熱重量分析を行なった。その結果を表
1及び第1図に示す。
マーのペレット163gとDGEBA337gから実施
例1と同様にして、臭素含有量18.5%、エポキシ当
量349、粘度430cStの臭素化エポキシ樹脂のM
EK溶液を得た。この臭素化エポキシ樹脂のMEK溶液
125部に、実施例1で用いたと同じDICY溶液38
部と2E4MI溶液2部を加えて十分に攪拌してワニス
を得た。このワニスを実施例1と同様に硬化させ、ガラ
ス転移温度を測定したところ、142℃であった。また
得られた硬化物の熱重量分析を行なった。その結果を表
1及び第1図に示す。
【0058】
【表1】
【0059】表1に示した結果から明らかなように、実
施例1及び2の臭素化エポキシ樹脂は、比較例1〜3の
エポキシ樹脂と比較して明らかにガラス転移温度が高
く、良好な耐熱性を示すことが分かった。また、第1図
に示された結果から明らかなように、耐熱性を向上させ
た従来の臭素化エポキシ樹脂(比較例2)においては、
加熱してすぐに重量減少が起こり臭素が加熱後の早い時
期において大量に遊離したことが分かる。本発明のエポ
キシ樹脂組成物(実施例1)の場合は、加熱後の早い時
期において、重量減少が殆どなく臭素があまり遊離して
いないことが分かる。
施例1及び2の臭素化エポキシ樹脂は、比較例1〜3の
エポキシ樹脂と比較して明らかにガラス転移温度が高
く、良好な耐熱性を示すことが分かった。また、第1図
に示された結果から明らかなように、耐熱性を向上させ
た従来の臭素化エポキシ樹脂(比較例2)においては、
加熱してすぐに重量減少が起こり臭素が加熱後の早い時
期において大量に遊離したことが分かる。本発明のエポ
キシ樹脂組成物(実施例1)の場合は、加熱後の早い時
期において、重量減少が殆どなく臭素があまり遊離して
いないことが分かる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
平均1個より多く2個以下の官能基を有するエポキシ樹
脂、多官能のエポキシ樹脂及び末端がフェノール性の水
酸基であるハロゲン化フェノール化合物のオリゴマーを
配合することによって、硬化物中の臭素遊離が起こり難
く、かつ得られる最終硬化物が耐熱性において極めて優
れている、電気積層板用エポキシ樹脂組成物を提供でき
る。
平均1個より多く2個以下の官能基を有するエポキシ樹
脂、多官能のエポキシ樹脂及び末端がフェノール性の水
酸基であるハロゲン化フェノール化合物のオリゴマーを
配合することによって、硬化物中の臭素遊離が起こり難
く、かつ得られる最終硬化物が耐熱性において極めて優
れている、電気積層板用エポキシ樹脂組成物を提供でき
る。
【図1】図1は、本発明の実施例及び比較例の試料を熱
分量測定した結果を示す図である。
分量測定した結果を示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】(a) 1分子当り平均1個より多く2個以
下のエポキシ基を有するエポキシ樹脂5〜94重量%; (b) 1分子当り平均2個より多いエポキシ基を有する
多官能エポキシ樹脂1〜90重量%; (c) ハロゲン化フェノール化合物のジグリシジルエー
テルとハロゲン化フェノール化合物との反応により得ら
れる、末端がフェノール性水酸基であるオリゴマー5〜
70重量%; 及び (d) 成分(a)〜(c)の反応のための少なくとも1種
の触媒0.001〜1重量%; とを含有することを特徴とする、電気積層板用エポキシ
樹脂組成物。 - 【請求項2】請求項1記載のエポキシ樹脂組成物におい
て、成分(a)が、ビスフェノールA、ビスフェノール
K、ビスフェノールF、ビスフェノールS、ビスフェノ
ールAD、およびそれらの混合物のジグリシジルエーテ
ルから選ばれる、エポキシ樹脂組成物。 - 【請求項3】請求項1記載のエポキシ樹脂組成物におい
て、成分(b)の多官能エポキシ樹脂が、クレゾールノ
ボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポ
キシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹
脂、トリス(グリシジルオキシフェニル)メタン、テト
ラキス(グリシジルオキシフェニル)エタン、テトラグ
リシジルジアミノジフェニルメタン及びそれらの混合物
から選ばれる、エポキシ樹脂組成物。 - 【請求項4】請求項1記載のエポキシ樹脂組成物におい
て、成分(c)のオリゴマーが、60〜95重量%のハ
ロゲン化フェノール化合物と5〜40重量%のハロゲン
化フェノール化合物のグリシジルエーテルを反応させて
得られる反応生成物である、エポキシ樹脂組成物。 - 【請求項5】請求項1記載のエポキシ樹脂組成物におい
て、成分(d)の触媒が、2-メチルイミダゾール、トリ
エチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミ
ン、エチルトリフェニルホスホニウクロリド、エチルト
リフェニルホスホニウムブロミド、エチルトリフェニル
ホスホニウムアセテート、ベンジルトリメチルアンモニ
ウムクロリド、ベンジルトリメチルアンモニウムヒドロ
キシド及びそれらの混合物から選ばれる、エポキシ樹脂
組成物。 - 【請求項6】(b) 1分子当り平均2個より多いエポキ
シ基を有する多官能エポキシ樹脂30〜95重量%; (c) ハロゲン化フェノール化合物のジグリシジルエー
テルとハロゲン化フェノール化合物との反応により得ら
れる、末端がフェノール性水酸基であるオリゴマー5〜
70重量%; 及び (d) 成分(a)〜(c)の反応のための少なくとも1種
の触媒0.001〜1重量%; とを含有することを特徴とする、電気積層板用エポキシ
樹脂組成物。
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