JP3010534B2 - エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物

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JP3010534B2 JP2418195A JP41819590A JP3010534B2 JP 3010534 B2 JP3010534 B2 JP 3010534B2 JP 2418195 A JP2418195 A JP 2418195A JP 41819590 A JP41819590 A JP 41819590A JP 3010534 B2 JP3010534 B2 JP 3010534B2
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一男 石原
哲則 佐藤
健次 土田
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Tohto Kasei Co Ltd
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    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
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    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/032Organic insulating material consisting of one material
    • H05K1/0326Organic insulating material consisting of one material containing O

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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品、電気機器、
自動車部品、FRPスポーツ用品など広範囲に使用され
る接着性及び耐熱性を有するエポキシ樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりエポキシ樹脂は接着性、電気特
性及び耐熱性に優れているため種々の分野における接着
剤及び電気絶縁FRP用マトリックス樹脂として使用さ
れている。
【0003】しかし、最近電子回路基板として使用され
る銅張り積層板(以下CCLという)は多層化と共に薄
型化されるようになり、そのため、CCLに使用される
エポキシ樹脂は、従来以上に低吸水率と吸湿後のハンダ
耐熱性が要求されるようになってきた。
【0004】ところで、従来CCL用エポキシ樹脂とし
てはテトラブロモビスフェノールAとエピクロルヒドリ
ン、又は、テトラブロモビスフェノールAとビスフェノ
ールAジグリシジルエーテルとから製造される臭素化エ
ポキシ樹脂が使用され、その硬化剤としてはジシアンジ
アミド(DICY)単独又はこれとポリアミン化合物と
の併用、或いは硬化促進剤として3級アミンまたはイミ
ダゾール等の組合せが用いられていた。
【0005】そして、前述のエポキシ樹脂に吸水率低
下、吸湿後のバンダ耐熱性の要求に対しては、これらの
臭素化エポキシ樹脂組成物のエポキシ樹脂の純度アッ
プ、例えばエポキシ樹脂中に不純物として含まれている
加水分解性塩素成分、α−ジオール成分、未反応フェノ
ール成分等を減少させることによって、その目的を達成
していた。このタイプのエポキシ樹脂として例えば東都
化成(株)製エポトートYDB−530(エポキシ当量
530g/eq.臭素分21.7%)がある。
【0006】しかし、上述のようにエポキシ樹脂の純度
アップの手法では、耐熱性向上に限界がある。
【0007】そこで、本発明者は、上記の手法にかえ
て、エポキシ樹脂に吸水率低下、吸湿後のハンダ耐熱性
を賦与するため種々検討した結果、エポキシ樹脂組成物
に多官能フェノール化合物を添加することにより所期の
目的を達成することを見出し、本発明を完成したもの
で、本発明の目的は吸水率低下、吸湿後のハンダ耐熱性
を有するエポキシ樹脂を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、テトラ
ブロモビスフェノールAとエピクロルヒドリンから製造
される臭素化エポキシ樹脂、又は、テトラブロモビスフ
ェノールAとビスフェノールAジグリシジルエーテルか
ら製造される臭素化エポキシ樹脂と、一分子中に平均し
て2.5個以上のフェノール性水酸基を有する化合物と
を、反応させて得られるエポキシ当量が550〜800
g/eqの範囲のエポキシ樹脂と硬化剤とよりなる臭素
化エポキシ樹脂組成物である。
【0009】すなわち、本発明においては、臭素化エポ
キシ樹脂中に、一分子中に平均して2.5個以上のフェ
ノール性水酸基を有する化合物を添加し、前記臭素化エ
ポキシ樹脂中に存在するエポキシ基と反応させてエポキ
シ当量が550〜800g/eqの範囲にすることによ
って、吸水率低下、吸湿後のハンダ耐熱性を有するエポ
キシ樹脂を得るのである。
【0010】本発明について詳細に説明する。本発明に
おいて使用する臭素化エポキシ樹脂には、テトラブロモ
ビスフェノールA(以下TBAという)とエピクロルヒ
ドリンとの反応によって得られる臭素化エポキシ樹脂、
または、TBAとビスフェノールAジグリシジルエーテ
ルから製造される樹脂が使用される。しかし、その他の
ハロゲン化フェノール類から製造されるエポキシ樹脂も
同様に使用できる。また、難燃性を要しない場合には非
ハロゲン化エポキシ樹脂を使用してもよいことは当然で
ある。
【0011】一分子中に平均して2.5個以上のフェノ
ール性水酸基を有する化合物としては、フェノール、ク
レゾール、ビスフェノールA、ビスフェノールFに代表
されるフェノール類より製造される2.5官能以上のア
ルキルフェノールボラック樹脂や、フロログルシノー
ル、ポリパラビニルフェノール、テトラフェニロールエ
タン、不飽和化合物とフェノール類の反応物等に代表さ
れる2.5官能以上のフェノール化合物類およびそれら
のハロゲン化物があげられる。
【0012】エポキシ樹脂とフェノール性水酸基含有物
との反応は公知の方法によれば良く、例えば金属酸化
物、無機塩基、有機塩基およびそれらの塩類、オニウム
化合物やホスフィン類など慣用されている触媒を使用す
ればよい。
【0013】本発明においては前記臭素化エポキシ樹脂
とフェノール性水酸基を有する化合物との反応生成物の
エポキシ当量が550〜800g/eqの範囲にあるよ
うにする。
【0014】本発明に係る組成物における硬化剤として
は、通常のエポキシ樹脂の硬化剤が使用できるが、プリ
プレグとしての貯蔵性、接着性及び耐熱性の面から見
て、ジシアンジアミド(DICYという)単独、または
該硬化剤とポリアミン類化合物との併用、或いは、DI
CYと硬化促進剤としての3級アミンまたはイミダゾー
ル等を組合わせて使用することが好ましい。
【0015】臭素化エポキシ樹脂及びエボキシ樹脂の吸
湿性、ハンダ耐熱性につき検討した結果、硬化剤として
窒素系、特にDICY系を使用した場合、該エポキシ樹
脂のエポキシ当量が小さい程、すなわち、DICYの使
用量が多い程吸水率が大きく、吸湿後のハンダ耐熱性が
悪化することが判明した。エポキシ樹脂を高分子化して
エポキシ当量を大きくし、窒素系硬化剤の使用量を低減
すると吸水率は改善できるが、単純にビスフェノールA
やTBAといった2官能フェノール類を用いて高分子化
すると架橋密度が低下し、逆に耐熱性が悪化する。した
がって、本発明では、このような見地から2.5官能以
上のフェノール化合物と反応させてエポキシ樹脂のエポ
キシ当量を550g/eqないし800g/eqの範囲
と規定するもので、550g/eq以下の場合は吸水率
が大きく、吸湿後のハンダ耐熱性が悪化し、また、80
0g/eq以上では、樹脂の粘度が高くなりガラスクロ
スに対する含浸性が悪化するため作業性が悪くなる。
【0016】
【実施例】次に実施例及び比較例をもって本発明を更に
具体的に説明する。
【0017】(実施例1)撹拌機、温度計、冷却管、窒
素ガス導入装置をそなえた四つ口フラスコに、エポトー
トYD−128〔東都化成(株)製ビスフェノールAジ
グリシジルエーテルエポキシ当量187g/eq〕59
0部及びTBA360部を仕込み、窒素ガスを流しなが
ら加熱溶融した後、トリフェニルホスフィン0.5部を
加え160℃で4時間反応させた後、フェノールノボラ
ック樹脂DP−1〔東都化成(株)製一分子中のフェノ
ール性水酸基数3.6、軟化点68℃〕50部を加えさ
らに4時間反応させエポキシ樹脂を得た。得られたエポ
キシ樹脂の性状を表1に示す。
【0018】(実施例2)フェノールノボラック樹脂D
P−1をオルソクレゾールノボラック樹脂D−5〔東都
化成(株)製一分子中のフェノール性水酸基数7,軟化
点98℃〕にかえた以外は実施例1と同条件で反応を行
った。
【0019】(実施例3)YD−128を570部、T
BAを360部とし、DP−1に代えてジシクロペンタ
ジエン・クレゾール反応物(一分子中のフェノール性水
酸基数3,軟化点90℃)を70部として実施例1と同
条件で反応を行った。
【0020】(実施例4)DP−1をα−ナフトールノ
ボラック樹脂(一分子中のフェノール性水酸基数4,軟
化点100℃)にかえた以外は実施例1と同条件で反応
を行った。
【0021】(実施例5)YD−128を615部、T
BAを360部とし、DP−1をD−5 25部にかえ
て実施例1と同条件で反応を行った。
【0022】(実施例6)YD−128を580部、Y
DB−400を50部、TBAを320部とし、DP−
1をジシクロペンタジエン・クレゾール反応物50部に
かえて実施例1と同条件で反応を行った。
【0023】(比較例1)YD−128 640部、T
BA360部を仕込み、実施例1と同条件で反応を行っ
た。
【0024】(比較例2)YD−128を630部、T
BAを360部とし、DP−1をフェノールノボラック
樹脂DP−3〔東都化成(株)一分子中のフェノール性
水酸基数2.2軟化点50℃〕10部にかえて実施例1
と同条件で反応を行った。
【0025】(比較例3)実施例1のDP−1をビスフ
ェノールA50部にかえた以外は同条件で反応を行いエ
ポキシ樹脂を得た。
【0026】
【表1】
【0027】各実施例及び比較例において得られたエポ
キシ樹脂を表2に示した配合割合で配合した。配合比*
は固形分での比率であらわした。
【0028】
【表2】
【0029】次いで、各配合物のCCL物性の測定のた
め試料を次のようにして作製した。メチルエチルケトン
に溶解した各エポキシ樹脂に、硬化剤ジシアンジアミド
〔日本カーバイド工業(株)製〕、硬化促進剤2エチル
4メチルイミダゾール〔四国化成工業(株)製〕をメチ
ルセロソルブ/ジメチルホルムアミド溶液として加え、
ガラスクロス〔日東紡(株)製 WEA−116E−1
05F−115N〕に含浸し、150℃×6min.の
乾燥を行なってB−ステージ化した。
【0030】このプリプレグ8プライの上下に35μの
銅箔〔三井金属鉱業(株)製3EC〕を重ね、170℃
×20Kgf/cm×2hrの硬化条件で、樹脂分約
42%、厚さ0.8mmのCCLを作製した。
【0031】測定結果を表3に示す。
【表3】
【0032】表3における測定は、次の方法によって行
った。Tgはデュポン社製粘弾性スペクトロメータ−D
MA982を用いて、2℃/minの昇温速度で測定
し、tanδの値で示した。
【0033】吸水率は銅箔をエッチングで除去した後、
湿度100%×120℃×2hrの加圧強制吸湿して測
定した。
【0034】ハンダ耐熱性は強制吸湿後の試験片を26
0℃のハンダに30秒浮かべ、ミーズリング等の状態を
観察した。
【0035】
【発明の効果】以上の様に通常のエポキシ樹脂組成物で
は満足出来ない耐熱性が、一分子中に2.5個以上のフ
ェノール性水酸基含有化合物を用いてCCL用エポキシ
樹脂を製造することによって、吸湿性及びハンダ耐熱性
の向上が可能となったものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−48324(JP,A) 特開 平2−292323(JP,A) 特開 昭59−210946(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 59/20 - 59/38 C08G 59/14 H01B 3/40 C08J 5/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テトラブロモビスフェノールAとエピクロ
    ルヒドリンから製造される臭素化エポキシ樹脂、又は、
    テトラブロモビスフェノールAとビスフェノールAジグ
    リシジルエーテルから製造される臭素化エポキシ樹脂
    と、一分子中に平均して2.5個以上のフェノール性水
    酸基を有する化合物とを、反応させて得られるエポキシ
    当量が550〜800g/eqの範囲のエポキシ樹脂と
    硬化剤とよりなる臭素化エポキシ樹脂組成物。
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