JPH0591608U - 放射線センダを支承するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の取扱い性を損うことなしに放射線セン
ダの旋回範囲ができる限り大きくなるように構成する。 【構成】 第１のＣ形湾曲部材２が放射線センダ１を、
かつ第２のＣ形湾曲部材３が第１のＣ形湾曲部材２を調
節移動可能に支持していることである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は放射線センダ（Ｓｔｒａｈｌｅｎｓｅｎｄｅｒ）を支承するための装 置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ＥＤ−ＯＳ １４６６８８０から公知の、放射線センダを支承するための装置 はＣ形湾曲部材を備えており、Ｃ形湾曲部材は端部に撮影ユニットを支持してい る。この撮影ユニットはレントゲン放射装置とこれに対向して配置された放射線 レシーバ（Ｓｔｒａｈｌｏｎｅｍｐｆａｅｎｇｅｒ）とを備えている。Ｃ形湾曲 部材は、これが自身の周部に沿って調節移動可能、鉛直のコラムにおいて鉛直方 向に調節移動可能であり、かつ水平の軸線を中心にして旋回可能であるように保 持装置によって保持されている。鉛直のコラムは天井レール（Ｄｅｃｋｅｎｓｈ ｉｅｎｅ）に１平面内で調節移動可能に支承されている。撮影ユニットの空間的 な調節移動は適切な調節モータによって行われ、調節モータは制御装置によって 制御可能である。

【０００３】 Ｃ形湾曲部材が自身の周部に沿って保持装置によって調節移動可能に支承され ていることによって検査対象の撮影を行うための撮影ユニットの旋回によって異 なる方向からの斜投影が可能である。Ｃ形湾曲部材が半円形に構成されている限 りにおいて、およそプラスマイナス９０°の旋回が達成される。しかしＣ形湾曲 部材を、例えば３／４円まで延長させると、旋回可能性は上昇するが、取扱い性 は悪くなる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、装置の取扱い性を損うことなしに放射線センダの旋回範囲が できる限り大きくなるように冒頭に記載の形式の、放射線センダを支承するため の装置を構成することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するための本考案の手段は、第１のＣ形湾曲部材が放射線セ ンダを、かつ第２のＣ形湾曲部材が第１のＣ形湾曲部材を調節移動可能に支承し ていることである。

【０００６】

【考案の効果】

本考案によれば放射線センダが第１のＣ形湾曲部材の周部に沿ってのみならず 付加的に更に第２のＣ形湾曲部材の周部に沿って旋回可能であるという利点が得 られる。装置は容易に取扱い可能であり、しかも所要スペースは小さい。 第１ のＣ形湾曲部材が放射線センダおよび放射線レシーバーを互いに対向するように 端部に支承していると有利であり、これによりこの装置はレントゲン診断装置に 使用することができる。

【０００７】 影像尺度を可変にしたい場合には、放射線レシーバが放射線センダの中心軸線 び沿って調節移動可能であると有利である。

【０００８】 放射線センダおよび（または）放射線レシーバの空間的な調節移動可能性は、 第２のＣ形湾曲部材が天井レールに沿って、かつ（または）床レールに沿って鉛 直軸線を中心にしてその高さ位置で調節移動可能である場合に高められる。

【０００９】 第２のＣ形湾曲部材が自由端を有している場合には、装置を撮影位置で安定に するために係止装置が設けられていると有利である。

【００１０】 装置の取扱いに簡単にするためには、第１と第２のＣ形湾曲部材の空間的な調 節移動のための手段が設けられておりこの手段が制御装置に応答するようになっ ていると有利である。

【００１１】 本考案のその他の利点と詳細は、以下の図面に基いた実施例の説明から得られ る。

【００１２】

【実施例】

図によれば放射線センダ１を支承するための装置は第１のＣ形湾曲部材２を備 え、Ｃ形湾曲部材は放射線センダを端部に支持している。本考案については、放 射線センダ１が電離放射線または電磁放射線または音波を送るかは重要ではない 。第１のＣ形湾曲部材２が適切な保持部材４を介して自身の周部に沿って調節移 動可能に第２のＣ形湾曲部材３によって支持されていることが重要である。保持 部材４が第２のＣ形湾曲部材３の周部に沿って調節移動可能である場合に放射線 センダ１の旋回範囲は有利に高められる。したがって放射線センダ１は第１のＣ 形湾曲部材の周部に沿ってのみならず第２のＣ形湾曲部材３の周部に沿っても旋 回可能である。コンパクトな構成およびこのことから得られた装置の良好な取扱 い可能性を保持した上で旋回範囲が増大せしめられる。第２のＣ形湾曲部材３の 端部５が適切な支承部に保持されており、この支承部が天井レール６に沿った、 かつ鉛直の軸線７を中心にした第２のＣ形湾曲部材３の調節移動を可能にすると 有利である。したがってＣ形湾曲部材２，３は軸線７を中心にして旋回せしめる ことができ、その結果装置は対象の処置または検査の際に対象へのアクセスを邪 魔しない場所へ移動させることができる。

【００１３】 装置を天井レール６に沿って調節移動させるための手段は、この手段が放射線 センダ１の、支承装置８に沿った段階的な調節移動を可能とするように構成する ことができる。保持部材４が放射線センダ１の段階的な調節移動の間適切な制御 手段によって、装置全体の質量ができる限り重心近くに位置する、第１と第２の Ｃ形湾曲部材２，３における位置へ調節移動せしめられると有利である。これに より段階的な調節移動の際に生じる装置の振動が減少せしめられる。

【００１４】 例えば支承装置８上に横たわった対象が検査または処置される場合には、第２ のＣ形湾曲部材３の自由端９は特定の位置で係止装置１０を介して床１１に係止 することができる。この場合係止は例えば油圧式テレスコープ装置によって行う ことができ、この装置は１端で第２のＣ形湾曲部材３の自由端９に、かつ他端で もって床１１に支持される。係止装置１０の操作はこの装置が位置に到達したら 直ちに適切な制御兼調節手段によって行うことができる。

【００１５】 しかし本考案の枠内で第２のＣ形湾曲部材３の自由端９は適切な支承部材を介 して天井レール６に平行な床レールに沿って調節移動可能であってもよい。もち ろん第２のＣ形湾曲部材３が床レールに沿ってのみ調節移動可能であってもよい 。

【００１６】 放射線センダ１がレントゲン放射装置として構成され、かつこれに、例えばイ メージインテンシファイヤ１２として構成された放射線レシーバが対向して位置 するように、第１のＣ形湾曲部材２に配置された場合、装置はレントゲン診断装 置で使用するのに好適である。この場合にはイメージインテンシファイヤ１２が レントゲン放射装置の中心軸線１３に沿って調節移動可能であると有利である。 これによりイメージインテンシファイヤ１２の信号から得られる、検査領域の像 の倍率の尺度は変えることができる。本考案による装置の構成によってレントゲ ン放射装置とイメージインテンシファイヤ１２から成る撮影ユニットの、プラス マイナス９０°の旋回による斜投影が可能である。

【００１７】 旋回時にレントゲン放射装置およびイメージインテンシファイヤ１２を損傷し ないようにするためにはこれらの端面に操作時に装置のそれ以上の調節移動を阻 止する衝突防止手段を設けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による、放射線センダを支承するための
装置の斜視図である。 １ 放射線センダ ２ 第１のＣ形湾曲部材 ３ 第２のＣ形湾曲部材 ４ 保持部材 ５，９ 端部 ６ 天井レール ７ 鉛直軸線 ８ 支承装置 １０ 係止装置 １１ 床 １２ イメージインテンシファイヤ １３ 中心軸線

フロントページの続き (72)考案者 オラフ ブランスキ ドイツ連邦共和国 ノインキルヒェン グ ライセンホーフ 101

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 放射線センダ（１）を支承するための装
   置において、第１のＣ形湾曲部材（２）が放射線センダ
   （１）を、かつ第２のＣ形湾曲部材（３）が第１のＣ形
   湾曲部材（２）を調節移動可能に支持していることを特
   徴とする、放射線センダを支承するための装置。
2. 【請求項２】 Ｃ形湾曲部材（２）が放射線センダ
   （１）および放射線レシーバ（１２）を互いに対向する
   ように端部に支承している、請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】 放射線レシーバ（１２）が放射線センダ
   （１）の中心軸線（１３）に沿って調節移動可能であ
   る、請求項２記載の装置。
4. 【請求項４】 第２のＣ形湾曲部材（３）が天井レール
   （６）に沿って、かつ鉛直軸線（７）を中心にして調節
   移動可能である、請求項１から３までのいずれか１項記
   載の装置。
5. 【請求項５】 第２のＣ形湾曲部材（３）が床レールに
   沿って、かつ鉛直の軸線（７）を中心にして調節移動可
   能である、請求項１から３までのいずれか１項記載の装
   置。
6. 【請求項６】 第２のＣ形湾曲部材（３）の自由端
   （９）に係止装置（１０）が設けられている、請求項１
   から５までのいずれか１項記載の装置。
7. 【請求項７】 第１と第２のＣ形湾曲部材（２，３）の
   空間的な調節移動のための手段が設けられており、これ
   らの手段が制御装置に応答するようになっている、請求
   項１から６までのいずれか１項記載の装置。