JPH058966A - 昇降機のテールコードの制振装置 - Google Patents

昇降機のテールコードの制振装置

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JPH058966A
JPH058966A JP3160461A JP16046191A JPH058966A JP H058966 A JPH058966 A JP H058966A JP 3160461 A JP3160461 A JP 3160461A JP 16046191 A JP16046191 A JP 16046191A JP H058966 A JPH058966 A JP H058966A
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elevator
cord
car
tail
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洋昭 笠井
Masayuki Shigeta
政之 重田
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    • B66B11/02Cages, i.e. cars
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高層ビル等に備えた昇降機のテールコードの
振動で、地震又は強風でビルが揺れる際その揺れに伴っ
て起きるテールコードの振動を抑制する。 【構成】一つのタイプの制振装置は、容器に入れた粘性
流体とその粘性流体に挿入した弾性柱との相対運動で両
者間に生ずる抵抗力を利用するもので、容器あるいは弾
性柱のいずれか一方を、かご又は昇降路の壁側に取付
け、容器あるいは弾性柱の他方を、揺動するテールコー
ド又はテールコードを吊りあげるスチールコードに取付
けて構成する。また別のタイプの制振装置は、ダシュポ
ット機構の緩衝能力を利用したもので、ダシュポットを
かごとテールコード又はスチールコードとの間に直交す
る2方向に設置する、あるいはダシュポットを昇降路壁
とテールコード又はスチールコードとの間に直交する2
方向に設置して構成する。 【効果】 取り付けが容易であり、メンテナンスも簡単
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は昇降機のテールコード
の制振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】昇降機では、昇降路内を上下に移動する
かごと昇降路壁との間に、制御線や電力線を束ねて構成
するテールコードと呼ばれるコードが、かごの上下移動
行程よりやや長く垂らして設けられている。このテール
コードは、狭くて長い昇降路の中で、一端はかご側に、
他端は昇降路壁側の定位置に結合されて自重で垂れ下が
っている。このため、強い張力で両端を張られてかごを
支持している主ロープや重補償ロープに比較して、テー
ルコードは張力が弱いので、振動の固有振動が低く、地
震や台風等で建物が振動した時に、特に超高層ビルの固
有振動数と共振し、1Hz以下の低振動数で大振幅で揺
れる。
【0003】このようにテールコードが低振動数、大振
幅で揺れると、テールコードは昇降路の梁や壁、または
昇降路内に取付けられた他の突出物に長時間接触するこ
とになる。単に接触するだけであれば昇降機の運行に支
障をきたすことはないが、突出物の形状や大きさによっ
ては、テールコードはこれにひっかかり損傷を受ける可
能性がある。
【0004】これに対して、昇降路内には構造上やむを
得ないものを除き、危険な突出物がないようにすると共
に、構造上必要な突出物についてはテールコードが損傷
しないように保護カバーを設けるなどの保護対策が施さ
れている。この他、重量補償ロープ、つり合いおもり等
が昇降路内を上下移動する。これら移動物に対して保護
対策をとることは不可能で、テールコードがこれ等と接
触する又は絡みつくという問題が残り、従ってテールコ
ード自身を揺れにくくする必要がある。
【0005】従来、かかるテールコードの横揺れ等を防
止するために提案されたものに特開平2−147583
号公報に開示された技術がある。この方法は、かごと昇
降路間に取り付けられるテールコードのかご側支持点と
昇降路壁支持点との少なくとも一方を、水平方向に揺動
する浮動懸架装置を設けてテールコードを浮動懸架装置
に吊り下げて、テールコードが揺れた場合にこの浮動懸
架装置の水平の一軸方向に運動が可能な摺動部において
往復動に対する摩擦抵抗が発生し、この摩擦抵抗の減衰
作用を利用してテールコードの揺動を押えるものであ
る。即ち、テールコードの支持点においてテールコード
が大振幅で揺れた場合にその支持点が摺動し、またその
摺動によって発生する減衰力を利用して、テールコード
の振動を押えようとするものである。しかしながら、こ
の摺動部の摩擦係数の特性を長い年月にわたって管理す
ることは非常に困難であり、またU型に吊り下げられた
テールコードの下端部は大振幅で揺れても、テールコー
ド支持点の摺動部の振幅は非常に小さくて、静摩擦係数
と動摩擦係数の境界領域で摺動部は作動して減衰効果に
ばらつきが生じて安定した減衰力を得ることは難しい。
また、摺動部は一次元の水平方向にすべることになるの
で、テールコードの振動を抑制する方向は限定され、水
平面内を自由に振れ回るテールコードに対して振動制振
効果は小さい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】昇降機のテールコード
において、地震時、強風時に建屋が揺れて建屋の固有振
動数とテールコードの固有振動数が共振した場合には、
テールコードが大振幅で振動する。このテールコードの
振動を抑制することは昇降機の乗り心地の点から、また
安全対策上から重要なことである。
【0007】しかし、このテールコードは、建屋内の昇
降路壁と昇降路内を上下に移動するかごとの間に設けら
れ、かごの運動とともに幾何学的形状を異ならせる可動
体であるので、テールコードの任意の場所に振動防止の
装置を設けることは構造上困難である。すなわち、振動
防止の対策場所は昇降路壁およびかごのテールコード支
持点付近に限定され、また振動防止の手段は昇降路とか
ごの間の狭い空間に設ける必要があるので、小型でかつ
取付けが容易なものでなければならない。
【0008】本発明は、上述したようなテールコードの
制振装置の現状に鑑みてなされたものであり、その目的
は長い年月にわたって安定した減衰力が得られ、またそ
の構造が簡単で水平二軸方向に制振が可能な昇降機のテ
ールコードの制振装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下に述べ
る本発明の第1〜第12の昇降機のテールコードの制振
装置(以下、昇降機のテールコードの制振装置を単に制
振装置という)により達成される。
【0010】本発明の第1の制振装置は、昇降機の昇降
路内で昇降機のかごと昇降路壁との間に吊り下げられ、
かごに設けられた支持点に一端が支持されたテールコー
ドの振動を抑制する制振装置であつて、かごから吊り下
げコードにより吊り下げられ、上部に開口を有し内部に
粘性流体を入れた容器と、その容器の開口を通して粘性
流体に先端部が挿入され、元端がかごに固定して取り付
けられた弾性柱と、容器の下面に先端を結合し、テール
コードを前記支持点から所定長さ下で吊り上げるスチー
ルコードとから構成したことを特徴としている。
【0011】また本発明の第2の制振装置は、昇降機の
昇降路内で昇降機のかごと昇降路の壁との間に吊り下げ
られ、昇降路の壁に設けた支持点に一端が支持されたテ
ールコードの振動を抑制する制振装置であって、昇降路
壁側から吊り下げコードにより吊り下げられ、上部に開
口を有し内部に粘性流体を入れた容器と、その容器の開
口を通して粘性流体に先端部が挿入され、元端が昇降路
壁側に固定して取り付けられた弾性柱と、容器の下面に
先端を結合し、テールコードを前記支持点から所定長さ
下で吊り上げるスチールコードとから構成したことを特
徴としている。
【0012】また、本発明の第3の制振装置は、前記第
1の昇降機のテールコードの制振装置では相対的に容器
が揺動し弾性柱が静止しているの対して、粘性流体を入
れた容器をかごの下方にかごと一体的に取り付けて静止
させ、またテールコードを吊り上げるスチールコードを
かごに結合し、さらに弾性柱をスチールコードに取り付
けて揺動させ、その弾性柱の先端部を容器中の粘性流体
に挿入するように構成したものである。
【0013】また、本発明の第4の制振装置は、第3の
制振装置では弾性柱をスチールコードに取り付けて揺動
させのに対し、弾性柱をスチールコードの下のテールコ
ードに取り付けて揺動させように構成し、他の点は第3
の制振装置と同じである。
【0014】また、本発明の第5の制振装置は、前記第
2の昇降機のテールコードの制振装置では相対的に容器
が揺動し弾性柱が静止しているの対して、粘性流体を入
れた容器を昇降路の壁側に固定して静止させ、またテー
ルコードを吊り上げるスチールコードを昇降路の壁側に
結合し、さらに弾性柱をスチールコードに取り付けて揺
動させ、その弾性柱の先端部を容器中の粘性流体に挿入
するように構成したものである。
【0015】また、本発明の第6の制振装置は、第5の
制振装置では弾性柱をスチールコードに取り付けて揺動
させのに対し、弾性柱をスチールコードの下のテールコ
ードに取り付けて揺動させように構成し、他の点は第5
の制振装置と同じである。
【0016】また、本発明の第7の制振装置は、昇降機
の昇降路内で昇降機のかごと昇降路壁との間に吊り下げ
られ、かごに設けた支持点に一端が支持され、かつかご
からスチールコードにより支持点から所定長さ下で吊り
上げられた複数のテールコードの振動を抑制する制振装
置であって、かご側に一体的に取り付けられ、上部に開
口を有し内部に粘性流体を入れた2つの容器と、所定長
より下で複数のテールコードを拘束する拘束枠と、該拘
束枠の各端に元端が固定して取り付けられ、先端部が容
器の開口を通して粘性流体のそれぞれに挿入された弾性
柱とから構成したことを特徴としている。
【0017】また、本発明の第8の制振装置は、昇降機
の昇降路内で昇降機のかごと昇降路壁との間に吊り下げ
られ、昇降路壁に設けた支持点に一端が支持され、かつ
昇降路壁からスチールコードにより前記支持点から所定
長さ下で吊り上げられた複数のテールコードの振動を抑
制する制振装置であって、昇降路壁側に固定され、上部
に開口を有し内部に粘性流体を入れた2つの容器と、前
記所定長より下で複数のテールコードを拘束する拘束枠
と、該拘束枠の各端に元端が固定して取り付けられ、先
端部が容器中の粘性流体のそれぞれに挿入された2つの
弾性柱とから構成したことを特徴としている。
【0018】また、本発明の第9の制振装置は、昇降機
の昇降路内で昇降機のかごと昇降路壁との間に吊り下げ
られ、かごに設けた支持点に一端が支持され、かつかご
からスチールコードにより前記支持点から所定長さ下で
吊り上げられたテールコードの振動を抑制する制振装置
であって、それぞれ一端が互いに近接してスチールコー
ドに結合され、略互いに直交して水平方向に設置された
2つのダシュポット型ダンパーと、かごの床部下方に延
び、ダシュポット型ダンパーそれぞれの他端を取り付け
た支持体とから構成したことを特徴としている。
【0019】また、本発明の第10の制振装置は、昇降
機の昇降路内で昇降機のかごと昇降路壁との間に吊り下
げられ、昇降路壁に設けた支持点に一端が支持され、か
つ昇降路壁からスチールコードにより支持点から所定長
さ下で吊り上げられたテールコードの振動を抑制する制
振装置であって、一端がスチールコードに結合され、他
端が昇降路壁に取り付けられて略水平に設置されたダシ
ュポット型ダンパーと、一端がスチールコードに取り付
けられ前記ダシュポット型ダンパーに略直交して水平方
向に設置された別のダシュポット型ダンパーと、昇降路
壁から張出し別のダシュポット型ダンパーの他端が取り
付けられた支持体とから構成したことを特徴としてい
る。
【0020】また、本発明の第11の制振装置は、昇降
機の昇降路内で昇降機のかごと昇降路壁との間に吊り下
げられ、かごに設けた支持点に一端が支持され、かつか
ごからスチールコードにより前記支持点から所定長さ下
で吊り上げられた複数のテールコードの振動を抑制する
制振装置であって、前記所定長より下で複数のテールコ
ードを拘束する拘束枠と、該拘束枠の各端に一端を取り
付けられ、該拘束枠長手方向に対し直交する方向に設置
された2つのダシュポット型ダンパーと、拘束枠の端に
一端が取り付けられ該拘束枠長手方向に設置された別の
ダシュポット型ダンパーと、2つのダシュポット型ダン
パーの他端が取り付けられ、かごから下方に延びて設け
られた支持体と、別のダシュポット型ダンパーの他端が
取り付けられ、かごから下方に延びて設けられた別の支
持体とから構成したことを特徴としている。
【0021】また、本発明の第12の制振装置は、昇降
機の昇降路内で昇降機のかごと昇降路壁との間に吊り下
げられ、昇降路壁に設けた支持点に一端が支持され、か
つ昇降路壁からスチールコードにより前記支持点から所
定長さ下で吊り上げられた複数のテールコードの振動を
抑制する制振装置であって、前記所定長より下で複数の
テールコードを拘束する拘束枠と、該拘束枠の各端に一
端を取り付けられかつ他端が昇降路壁に取り付けられて
前記拘束枠の長手方向に対し直交する方向に設置された
2つのダシュポット型ダンパーと、拘束枠の端に一端が
取り付けられ、拘束枠の長手方向に設置された別のダシ
ュポット型ダンパーと、該別のダシュポット型ダンパー
の他端を取付け、昇降路壁から張り出した支持体とから
構成したことを特徴としている。
【0022】そして、ダシュポット型ダンパーは、各端
に自在軸継手を有するものが好ましい。
【0023】
【作用】昇降機のテールコードは、かごの位置によって
テールコードの支持点からU型湾曲底部までの距離が変
化するので、テールコードの固有振動数、振動モードも
かごの位置によって異なり、またその振動方向も地震、
風の加振方向に左右されて水平二次元方向に振れまわ
る。
【0024】本発明の第1の制振装置において、テール
コードが振動(揺動)すると、その揺れはスチールコー
ドを介して容器に伝わり、吊り下げコードにより吊り下
げられたこの容器が揺動し、一方弾性柱はかごに固定し
て取り付けられているので、容器中の粘性流体と弾性体
との間に相対的な流れの抵抗が発生し、この抵抗が減衰
力となって容器の揺動を制して、容器に結合されたスチ
ールコードの揺動を抑制し、ひいてはテールコードの揺
動を抑制する。
【0025】この減衰力は、弾性体の形状、粘性流体の
粘性係数等のパラメータに依存するが、弾性体と粘性流
体の間で水平二次元方向に作用するので、水平二次元方
向に振れまわるテールコードの制振に効果的に作用す
る。また、本発明の第2の制振装置は、制振機構として
第1の制振装置と同様に構成されているので、第1の制
振装置と同様の作用が生じる。
【0026】本発明の第3の制振装置において、テール
コードが振動(揺動)すると、その揺れはスチールコー
ドに取り付けられた弾性柱に伝わり、一方容器はかご側
に固定して取り付けられているので、容器中の粘性流体
と弾性体との間に相対的な流れの抵抗が発生し、この抵
抗が減衰力となってスチールコードの揺動を抑制し、ひ
いてはテールコードの揺動を抑制する。また、本発明の
第4〜第6の制振装置は、制振機構として第3の制振装
置と同様に構成されているので、第3の制振装置と同様
の作用が生じる。
【0027】本発明の第7の制振装置において、テール
コードが振動(揺動)すると、その揺れは拘束枠を介し
拘束枠に取り付けられた弾性柱に伝わり、一方容器はか
ご側に固定して取り付けられているので、容器中の粘性
流体と弾性体との間に相対的な流れの抵抗が発生し、こ
の抵抗が減衰力となってスチールコードの揺動を抑制
し、ひいてはテールコードの揺動を抑制する。また、本
発明の第8の制振装置は、制振機構として第7の制振装
置と同様に構成されているので、第7の制振装置と同様
の作用が生じる。
【0028】本発明の第9の制振装置において、テール
コードが水平面内を振れ回って振動(揺動)すると、そ
の揺れはスチールコードを介して互いに直交して設置さ
れたダシュポット型ダンパーに伝えられ、これらダンパ
ーは、一端がスチールコードに、他端がかご側の固定点
に取り付けられているので、スチールコードの水平面内
の揺れエネルギーを吸収して、スチールコードの揺動を
抑制し、ひいてはテールコードの揺動を抑制する。ま
た、本発明の第10の制振装置は、制振機構として第9
の制振装置と同様に構成されているので、第9の制振装
置と同様の作用が生じる。
【0029】本発明の第11の制振装置において、テー
ルコードが水平面内を振れ回って振動(揺動)すると、
その揺れは拘束枠を介して拘束枠に取り付けられた2つ
のダシュポット型ダンパーとそれらに直交する別のダシ
ュポット型ダンパーに伝わり、これらダンパーは、一端
が拘束枠に、他端がかご側の固定点に取り付けられてい
るので、スチールコードの水平面内の揺れエネルギーを
吸収して、スチールコードの揺動を抑制し、ひいてはテ
ールコードの揺動を抑制する。また、本発明の第12の
制振装置は、制振機構として第11の制振装置と同様に
構成されているので、第11の制振装置と同様の作用が
生じる。
【0030】そして自在軸継手はスチールコード又は拘
束枠からなんらかの力を受けると、回転してダシュポッ
ト型ダンパーの本体に曲げ荷重がかかるのを防止する。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図15を用い
て詳細に説明する。
【0032】図1は本発明の第1実施例の昇降機のテー
ルコードの制振装置(以後単に制振装置という)の構成
を示す図である。
【0033】同図に示すように昇降機においては、昇降
路内に上下方向に移動するかご1がその天井部に取り付
けられたロープ2により吊り下げられ、また、かご1の
床部下面に設けられたジャンクションボックス3にはテ
ールコード8が接続されている。このテールコード8は
一端が上記のようにテールコードの支持点であるジャン
クションボックス3に接続され、他端は昇降路壁11上
に設けられた別のジャンクションボックス12に接続さ
れ、他の部分は昇降路内で自重により長々と垂れ下がっ
ている。
【0034】この実施例の制振装置は、かご1の床部下
面にかご側のジャンクションボックス3に隣接して設置
されており、この制振装置は、かご1下面から吊り下げ
コード7により吊り下げられ、中に粘性流体5を入れた
上部開口の容器6と、先端部が開口を通して粘性流体5
に挿入され、元端部がかご1下面に固定して取り付けら
れた棒状の弾性柱4とから構成され、容器6下面にテー
ルコード8の一部を構成するスチールコード9が取り付
けられている。
【0035】ところで、テールコード8は外装被覆材内
に複数本の多芯ケーブルと複数本の補強用のスチールコ
ード9で構成されているが、テールコード端部10a付
近で、外装被覆を裂いて取り出されたスチールコード9
を直接に容器6に取り付けて、テールコードの自重をこ
のスチールコード9に負担させて、テールコード端部1
0aはかご側ジャンクションボックス3に結合してい
る。そしてテールコード端部10aは、テールコード8
が振動してもジャンクションボックス3にその振動荷重
が直接に伝達しないように、十分に長くして撓ませてお
く。
【0036】テールコード8が水平方向に振動し、それ
につれてスチールコード9が振動すると制振装置の容器
6も吊り下げコード7の長さを半径とする振り子形の水
平方向の振動が発生し、かご1下部に固定された弾性柱
4との間に相対運動が生じる。このため弾性柱4にかき
混ぜられて容器6の内部の粘性流体5に流体流れが発生
し、この運動エネルギーが容器6の振動を抑制する減衰
力となり、まずスチールコード9の振動を減少させひい
ては、テールコード8の振動を減少させることになる。
【0037】一方、昇降路壁11にもかご1側と同様に
昇降路側ジャンクションボックス12があり、それにテ
ールコード端部10bが結合される。この場合、昇降路
壁11に壁面から張り出した支持枠13を固定して設
け、この支持枠13から吊り下げコード7により粘性流
体5を含む容器6を吊り下げて、容器6上方からは、支
持枠13に固定して取り付けられた弾性柱4の先端部を
粘性流体5内に挿入し、かつ容器6の下端にはスチール
コード9を結合してテールコード8を吊り下げる方式と
する。テールコード8が水平方向に振動し、スチールコ
ード9が振動すると、上述のかご側の制振装置と同じ動
作で減衰力が発生し、テールコード8を制振する。
【0038】次に図2により本発明の第2実施例につい
て説明する。図2は第2実施例の制振装置で、昇降路壁
側に設けたテールコードの制振装置の斜視図である。こ
の実施例では、容器6は昇降路壁11から張り出す支持
枠13から吊り下げコード7により吊り下げられた支持
台14上に設置する構造になっている。このように支持
台を設けその上に容器を設置する構造とすれば、弾性柱
4と容器6の芯合せを容易にできる。
【0039】吊り下げられた支持台14の振り子形の水
平固有振動数f1はスチールコード9が無い場合には吊
り下げコード7の長さl1と重力加速度gによって
【0040】
【数1】
【0041】で示される。またテールコード8の固有振
動数f2もスチールコード9を含みU型に垂れ下がる湾
曲部までの等価長さl2と重力加速度gによって
【0042】
【数2】
【0043】で示されて、これら固有振動数が接近すれ
ばするほど、テールコード8の振動エネルギーは支持台
14に大きく伝達して、その結果容器6の内部粘性流体
の減衰力も効果的に働いてテールコード8の制振作用も
大きい。
【0044】次に図3により本発明の第3実施例を説明
する。図3は上述の制振作用を大きくするために考え出
されたもので、昇降路壁側に設けたテールコードの制振
装置の斜視図である。この実施例では、容器6の中に挿
入される弾性柱4を、支持枠13とは独立に、昇降路壁
11に設けた別の支持枠15により支持してる。このよ
うに支持枠を2つ設けると、吊り下げコード7を長くす
ることが容易で、支持台14等の上述のf1は低くする
ことが可能であり、弾性柱4も小型となって合理的な制
振装置が得られる。
【0045】本発明の第4実施例を図4により説明す
る。この実施例の制振装置においては、スチールコード
9の一端が、昇降路壁11に固定された支持枠13に直
接に結合され、さらにスチールコード9に弾性柱4を略
L字形にして取り付け、弾性柱4の先端部が挿入される
粘性流体5を含む容器6は昇降路壁11に固定された別
の支持枠16に設置されている。
【0046】また、図5に示す本発明の第5実施例は、
第4実施例と類似したもので、第4実施例では弾性柱4
がスチールコード9に取付けられているのに対し、第5
実施例の制振装置は弾性柱4をスチールコード9に続く
テールコード10bの部分に取り付けたものである。
【0047】これら第4及び第5実施例それぞれにおい
て、スチールコード9またはテールコード8の振動変位
が弾性柱4に伝達され粘性流体5に流動現象が生じて減
衰力が作用してテールコード8を制振する。なお、図2
〜図5はテールコード8を昇降路壁11側に取り付ける
場合について述べたが、かご1側に取り付ける場合も同
様の構造をとることができる。
【0048】以上の実施例ではテールコード8が1本の
場合について説明してきたが、複数本のテールコードが
用いられる場合の制振装置を図6、図7及び図8に示
す。
【0049】図6には本発明の第6の実施例を示す。こ
の実施例では弾性柱4を横棒4bの各端から縦方向に設
け、横棒4bに例えば3本のテールコードの各スチール
コード9をまきつけてそれぞれテールコード8を吊り下
げ、そして横棒4bを、昇降路壁11に固定したフック
17にひっかけた吊り下げコード18により吊り下げ
る。弾性柱4の先端部は、粘性流体5を入れた2個の容
器6に挿入し、また容器6は昇降路壁11に固定された
支持枠16の上に固定して設置する。テールコード8が
水平面内に二次元的に振動すると弾性柱4も振れて、内
部流体5に流動が起り減衰作用が発生してテールコード
8を制振する。
【0050】図7に本発明の第7の実施例の制振装置を
示す。この実施例では、昇降壁11に固定して支持横棒
19を設け、この支持横棒19にそれぞれスチールコー
ド9によって吊り下げられた3本のテールコード8に、
3本のテールコード8が一体となって運動するように拘
束枠20を設けて、その拘束枠20の両端に弾性棒4を
直結し、その弾性柱4の先端部は容器6中の粘性流体5
に挿入し、また容器6は昇降路壁11に固定して設けら
れた支持台16上に固定して設置されている。この制振
装置は水平面を振れまわるテールコードに対して有効で
ある。
【0051】但しテールコードが昇降路壁11に接近し
てある場合は、テールコードは昇降路壁11と平行方向
には大きく振動するが、直角方向は昇降路壁11の存在
で振動は押えられる。このような場合は図8に示す本発
明の第8の実施例もテールコードの制振に有効である。
即ち、第8の実施例の制振装置は、テールコード8の拘
束枠20の一端に横弾性棒4aを設け、その横棒4aを
嵌入する穴を有しかつ昇降路壁11と平行方向に移動可
能にする案内板21を昇降路壁11に固定して設けて、
拘束枠20の他端には弾性柱4を設け、その弾性柱4を
挿入する粘性流体5を入れた容器6を昇降路壁11に固
定して設けて、構成したものである。
【0052】図6、図7、図8により、複数本のテール
コードが昇降路壁側に支持される場合について述べた
が、かご側に支持する場合も同様の構成をとることがで
きるのは勿論である。
【0053】以下、図9〜図15を用いて、前述の図1
〜図8に示したものと別のタイプの制振装置に付いて説
明する。前述の制振装置は主として粘性流体を入れた容
器及びその粘性流体に挿入した弾性棒により構成され、
それらの相対運動時の粘性流体の抵抗を利用したもので
あるが、以下の実施例では、上記容器と弾性棒に代わっ
て、オイル又は空気ダシュポットのダンパーを用いてい
る。
【0054】図9は本発明の第9の実施例の制振装置の
構成を示す図である。同図に示すように、昇降路内に上
下方向に移動するかご1が設けられ、このかご1の下部
には、かご側ジャンクションボックス3と、ダシュポッ
ト型ダンパー23(以下単にダンパー23という)を取
り付ける支持体24とが固定されている。またテールコ
ード8は外装被覆材内に複数本の多芯ケーブルと複数本
の補強用のスチールコードで構成されているが、テール
コード端部10付近で、外装被覆を裂いてスチールコー
ド8を直接かごの下部に取り付けて、テールコードの自
重をこのスチールコード9で負担させて、テールコード
端部10はかご側ジャンクションボックス3に結合して
いる。このテールコード端部10はテールコード8が振
動してもジャンクションボックス3に振動荷重が伝達し
ないように十分に柔に、例えば長くしておく。
【0055】そして、このスチールコード9と支持体2
4の間にダンパー23を設けて、テールコード8が振動
し、スチールコード9が振動した場合の振動エネルギー
をこのダンパー23で吸収してテールコード8を制振す
る。またダンパー23とスチールコード9の間、ダンパ
ー23と支持体24の間には回転が自在な継手25を設
けて、スチールコード9にねじれの負荷が起らないよう
にしておく。
【0056】一方、昇降路壁11側にも、かご1側と同
様に昇降路側ジャンクションボックス12と、テールコ
ード8を吊り下げる支持体26とが固定されている。ま
たテールコード8はテールコード端部10bにおいてス
チールコード9を用いて支持体26に直接固定し、テー
ルコード端部10bを十分柔にして、テールコード8の
振動がジャンクションボックス12に伝わらないように
してある。そして、このスチールコード9と昇降路壁1
1の間に上述のダンパー23を設けている。
【0057】テールコード8が振動し、スチールコード
9が振動した場合の振動エネルギーをこのダンパー23
で吸収してテールコード8を制振する。またダンパー2
3とスチールコード9の間、ダンパー23と昇降路壁1
1の間には回転が自在な継手25を設けてスチールコー
ド9にねじれの負荷が起らないようにしておく。
【0058】図10は図9のA−A矢視図で、昇降機か
ご側のテールコードの制振装置の平面図を示す。支持体
24を2ヵ所設け、それぞれに一端を取り付けたダンパ
ー23を互いに直角に配置して、両ダンパー23の他端
に共通して取り付けられて振れまわるスチールコード9
を2方向から制振するものである。なお、このダンパー
23は両端が回転自在な継手25と支持体24とスチー
ルコード9に結合されているので、振れ回っているスチ
ールコード9の運動に十分追従して制振効果を発揮する
場合は単体で対処できる。
【0059】図11は図9のB−B矢視図で、昇降路壁
側のテールコードの制振装置の平面図である。ダンパー
23を支持する支持体27を昇降路壁11から張り出し
て設け、支持体27と昇降路壁11の間に上述と同様に
ダンパー23を互いに直角に配置して、振れ回るスチー
ルコード9を2方向から制振するものである。またこの
場合、テールコード8が昇降路壁11と接近して吊り下
げられる場合テールコード8が昇降路壁11と直角方向
に振動した場合にはテールコード8は壁11に衝突して
振動抑制されるので、昇降路壁11と平行にテールコー
ド8が振動した場合が問題になり、ダンパー23を昇降
路壁と平行に配置した単独の場合で十分制振効果が可能
である。
【0060】また、この実施例では、テールコードの制
振装置をかご側と昇降路壁側の2ヵ所に設けたが、2ヵ
所同時に取り付ける必要はなくどちらか一方で制振効果
作用がある場合は単独で良い。第9の実施例ではテール
コードが1本の場合について述べたが、複数本のテール
コードが用いられる場合の実施例を以下説明する。
【0061】図12に示す第10の実施例では、3本の
テールコード8の各スチールコード9を横棒28にまき
つけてそれぞれテールコード8を吊り下げ、横棒28に
水平面内の振動に対して3個のダンパーを設けている。
ダンパー23aは横棒長手方向の振動を抑止し、ダンパ
ー23b,23cは横棒直角方向の振動を抑止する構造
としている。
【0062】図13に示す制振装置は、第10の実施例
の構造に対してダンパーの配列を簡略化したものであ
る。即ち、横棒28の水平面内の振動で、横棒28と直
交する方向になる矢印X1、X2方向の振動を制限しかつ
横棒28の長手方向になるY方向に移動可能な案内板2
1を2ヵ所に設けて、横棒28のY方向の振動に対して
ダンパー23を設ける構造である。
【0063】なお、図12、図13で横棒28を懸垂す
るワイヤ30及びダンパー23の他端はテールコード8
がかご側の時は、かご1下、建屋側の時は昇降路壁11
に取り付けられる。ワイヤ30の長さは、その張力によ
る横棒28に与える復元力が出来るかぎり小さくなるよ
うに可能なかぎり長くすると、テールコード8の振れに
ともなって、横棒28の振動振幅が増して、ダンパー2
3により効果的にテールコード8に減衰を与えることが
できる。
【0064】図14は本発明の第11の実施例を示す図
である。おのおのがスチールコード9によって吊り下げ
られた3本のテールコード8に、3本のテールコード8
が一体となって運動するように拘束枠20を設けて、こ
の拘束枠20とダンパー23a,23b,23cと結合
して、水平面内を振れまわるテールコード8の振動を抑
制する制振装置である。
【0065】図15に示す制振装置は、図14に示す第
11実施例の構造に対して、ダンパー23の配列を簡略
化したもので、図13で述べた横棒28の代わりに拘束
枠20にダンパー23を取り付けた制振装置である。
【0066】図14、図15で支持横棒19、及びダン
パー23の他端は図12、図13で述べたのと同様に、
テールコード8がかご側の時は、かご1下、建屋側の時
は昇降路壁11に取りつけられる。
【0067】
【発明の効果】本発明の昇降機のテールコードの制振装
置(以下単に制振装置という)は、機構上大別して2つ
のタイプに分けられる。
【0068】本発明によれば、一つのタイプの制振装置
は、容器に入れた粘性流体とその粘性流体に挿入した弾
性柱との相対運動で両者間に生ずる抵抗力を利用するも
ので、容器あるいは弾性柱のいずれか一方をかご又は昇
降路の壁側に取付け、容器あるいは弾性柱の他方を揺動
するテールコード又はテールコードを吊りあげるスチー
ルコードに取付けて構成しているので、構造が簡単であ
り、経年変化の少ない粘性流体を用いることにより信頼
性の高い制振装置を得ることができる。
【0069】また別のタイプの制振装置は、ダシュポッ
ト機構の緩衝能力を利用したもので、ダシュポットをか
ごとテールコード又はスチールコードとの間に直交する
2方向に設置する、あるいはダシュポットを昇降路壁と
テールコード又はスチールコードとの間に直交する2方
向に設置して構成しているので、構造が簡単で、ダシュ
ポットの優れた耐久性の故に耐久性のある信頼性の高い
制振装置とすることができる。
【0070】実際、昇降機を建屋内の限られた空間の昇
降路内に組立てる場合の作業環境は悪く、特に高層建屋
になるほどその作業は困難をともなう。本発明の制振装
置は取付けが簡単で、高い組立て精度を必要とせず、ま
た耐久性のがあり、二次元的に作用することができの
で、特に高層建屋の昇降機に利用する価値大である。
【0071】またテールコードの固有振動数は1Hz以
下の非常にゆっくりとした振動で、しかもスチールコー
ドの振幅は数mm程度で非常に小さいが、本発明の粘性
流体と弾性柱を組み合わせた制振装置、及びダシュポッ
ト型ダンパーを用いた制振装置は流体を用いているの
で、上述の振動への追従性は非常に良く、低振動数範囲
でも安定して機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の昇降機のテールコード
の制振装置(以下、単に制振装置という)の構成図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施例で、粘性流体を利用する
制振装置の斜視図である。
【図3】本発明の第3の実施例で、粘性流体を利用する
制振装置の斜視図である。
【図4】本発明の第4の実施例で、粘性流体を利用する
制振装置の構成図である。
【図5】本発明の第5の実施例で、粘性流体を利用する
制振装置の構成図である。
【図6】本発明の第6の実施例で、粘性流体を利用する
制振装置の斜視図である。
【図7】本発明の第7の実施例で、粘性流体を利用する
制振装置の斜視図である。
【図8】本発明の第8の実施例で、粘性流体を利用する
制振装置の斜視図である。
【図9】本発明の第9の実施例で、ダンパーを用いる制
振装置の構成図である。
【図10】図9のA−A矢視図である。
【図11】図9のB−B矢視図である。
【図12】本発明の第10の実施例で、ダンパーを用い
る制振装置の構成図である。
【図13】本発明の第10の実施例の簡易型を示す図で
ある。
【図14】本発明の第11の実施例で、ダンパーを用い
る制振装置の構成図である。
【図15】本発明の第11の実施例の簡易型を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 かご 2 ロープ 3,12 ジャンクションボックス 4 弾性柱 4b 横棒 5 粘性流体 6 容器 7 吊り下げコード 8 テールコード 9 スチールコード 10a,10b テールコード端部 11 昇降路壁 13,15,16 支持枠 14 支持台 20 拘束枠 21 案内板 23,23a,23b,23c ダンパー 24,26,27 支持体 25 自在軸継手

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降機の昇降路内で前記昇降機のかごと
    前記昇降路の壁との間に吊り下げられ、前記かごに設け
    た支持点に一端が支持されたテールコードの振動を抑制
    する昇降機のテールコードの制振装置において、前記か
    ごから吊り下げコードにより吊り下げられ、上部に開口
    を有し内部に粘性流体を入れた容器と、該容器の開口を
    通して粘性流体に先端部が挿入され、かつ元端が前記か
    ごに固定して取り付けられた弾性柱と、前記容器の下面
    に先端を結合し、前記テールコードを前記支持点から所
    定長さ下で吊り上げるスチールコードとから構成したこ
    とを特徴とする昇降機のテールコードの制振装置。
  2. 【請求項2】 昇降機の昇降路内で前記昇降機のかごと
    前記昇降路の壁との間に吊り下げられ、前記昇降路の壁
    に設けた支持点に一端が支持されたテールコードの振動
    を抑制する昇降機のテールコードの制振装置において、
    前記昇降路の壁側から吊り下げコードにより吊り下げら
    れ、上部に開口を有し内部に粘性流体を入れた容器と、
    該容器の開口を通して粘性流体に先端部が挿入され、か
    つ元端が前記昇降路壁側に固定して取り付けられた弾性
    柱と、前記容器の下面に先端を結合し、前記テールコー
    ドを前記支持点から所定長さ下で吊り上げるスチールコ
    ードとから構成したことを特徴とする昇降機のテールコ
    ードの制振装置。
  3. 【請求項3】 昇降機の昇降路内で前記昇降機のかごと
    前記昇降路の壁との間に吊り下げられ、前記かごに設け
    た支持点に一端が支持され、かつ前記かごからスチール
    コードにより前記支持点から所定長さ下で吊り上げられ
    たテールコードの振動を抑制する昇降機のテールコード
    の制振装置において、前記かごに一体的に取り付けら
    れ、上部に開口を有し内部に粘性流体を入れた容器と、
    該容器の開口を通して粘性流体に先端部が挿入され、元
    端が前記スチールコードに固定して取り付けられた弾性
    柱とから構成したことを特徴とする昇降機のテールコー
    ドの制振装置。
  4. 【請求項4】 昇降機の昇降路内で前記昇降機のかごと
    前記昇降路の壁との間に吊り下げられ、前記かごに設け
    た支持点に一端が支持され、かつ前記かごからスチール
    コードにより前記支持点から所定長さ下で吊り上げられ
    たテールコードの振動を抑制する昇降機のテールコード
    の制振装置において、前記かごに一体的に取り付けら
    れ、上部に開口を有し内部に粘性流体を入れた容器と、
    該容器の開口を通して粘性流体に先端部が挿入され、元
    端が前記スチールコードより下のテールコードに固定し
    て取り付けられた弾性柱とから構成したことを特徴とす
    る昇降機のテールコードの制振装置。
  5. 【請求項5】 昇降機の昇降路内で前記昇降機のかごと
    前記昇降路の壁との間に吊り下げられ、前記昇降路の壁
    に設けた支持点に一端が支持され、かつ前記かごからス
    チールコードにより前記支持点から所定長さ下で吊り上
    げられたテールコードの振動を抑制する昇降機のテール
    コードの制振装置において、前記昇降路の壁側に固定さ
    れ、上部に開口を有し内部に粘性流体を入れた容器と、
    該容器の開口を通して粘性流体に先端部が挿入され、元
    端が前記スチールコードに取り付けられた弾性柱とから
    構成したことを特徴とする昇降機のテールコードの制振
    装置。
  6. 【請求項6】 昇降機の昇降路内で前記昇降機のかごと
    前記昇降路の壁との間に吊り下げられ、前記昇降路の壁
    に設けた支持点に一端が支持され、かつ前記かごからス
    チールコードにより前記支持点から所定長さ下で吊り上
    げられたテールコードの振動を抑制する昇降機のテール
    コードの制振装置において、前記昇降路の壁側に固定さ
    れ、上部に開口を有し内部に粘性流体を入れた容器と、
    該容器の開口を通して粘性流体に先端部が挿入され、元
    端が前記スチールコードより下のテールコードに取り付
    けられた弾性柱とから構成したことを特徴とする昇降機
    のテールコードの制振装置。
  7. 【請求項7】 昇降機の昇降路内で前記昇降機のかごと
    前記昇降路の壁との間に吊り下げられ、前記かごに設け
    た支持点に一端が支持され、かつ前記かごからスチール
    コードにより前記支持点から所定長さ下で吊り上げられ
    た複数のテールコードの振動を抑制する昇降機のテール
    コードの制振装置において、前記かご側に一体的に取り
    付けられ、上部に開口を有し内部に粘性流体を入れた2
    つの容器と、前記所定長より下で前記複数のテールコー
    ドを拘束する拘束枠と、該拘束枠の各端に元端が取り付
    けられ、先端部が前記容器の開口を通して粘性流体のそ
    れぞれに挿入された2つの弾性柱とから構成したことを
    特徴とする昇降機のテールコードの制振装置。
  8. 【請求項8】 昇降機の昇降路内で前記昇降機のかごと
    前記昇降路の壁との間に吊り下げられ、前記昇降路の壁
    に設けた支持点に一端が支持され、かつ前記昇降路の壁
    からスチールコードにより前記支持点から所定長さ下で
    吊り上げられた複数のテールコードの振動を抑制する昇
    降機のテールコードの制振装置において、前記昇降路の
    壁側に固定され、上部に開口を有し内部に粘性流体を入
    れた2つの容器と、前記所定長より下で前記複数のテー
    ルコードを拘束する拘束枠と、該拘束枠の各端に元端が
    取り付けられ、先端部が前記容器の開口を通して粘性流
    体のそれぞれに挿入された2つの弾性柱とから構成した
    ことを特徴とする昇降機のテールコードの制振装置。
  9. 【請求項9】 昇降機の昇降路内で前記昇降機のかごと
    前記昇降路の壁との間に吊り下げられ、前記かごに設け
    られた支持点に一端が支持され、かつ前記かごからスチ
    ールコードにより前記支持点から所定長さ下で吊り上げ
    られたテールコードの振動を抑制する昇降機のテールコ
    ードの制振装置において、それぞれ一端が互いに近接し
    てスチールコードに結合され、かつ略互いに直交して水
    平方向に設置された2つのダシュポット型ダンパーと、
    前記かごの下方に延び、前記ダシュポット型ダンパーそ
    れぞれの他端を取り付けた支持体とから構成したことを
    特徴とする昇降機のテールコードの制振装置。
  10. 【請求項10】 昇降機の昇降路内で前記昇降機のかご
    と前記昇降路の壁との間に吊り下げられ、前記昇降路の
    壁に設けた支持点に一端が支持され、かつ前記昇降路の
    壁からスチールコードにより前記支持点から所定長さ下
    で吊り上げられたテールコードの振動を抑制する昇降機
    のテールコードの制振装置において、一端が前記スチー
    ルコードに結合され、他端が前記昇降路壁に取り付けら
    れて略水平に設置されたダシュポット型ダンパーと、一
    端が前記スチールコードに取り付けられ、前記ダシュポ
    ット型ダンパーに略直交して水平方向に設置された別の
    ダシュポット型ダンパーと、前記昇降路壁から張出し前
    記別のダシュポット型ダンパーの他端が取り付けられた
    支持体とから構成したことを特徴とする昇降機のテール
    コードの制振装置。
  11. 【請求項11】 前記ダシュポット型ダンパーは、各端
    に自在軸継手を有することを特徴とする請求項9または
    10に記載の昇降機のテールコードの制振装置。
  12. 【請求項12】 昇降機の昇降路内で前記昇降機のかご
    と前記昇降路の壁との間に吊り下げられ、前記かごに設
    けられた支持点に一端が支持され、かつ前記かごからス
    チールコードにより前記支持点から所定長さ下で吊り上
    げられた複数のテールコードの振動を抑制する昇降機の
    テールコードの制振装置において、前記所定長より下で
    前記複数のテールコードを拘束する拘束枠と、該拘束枠
    の各端に一端を取り付けられ、該拘束枠長手方向に対し
    直交する方向に設置された2つのダシュポット型ダンパ
    ーと、前記拘束枠の端に一端が取り付けられ該拘束枠長
    手方向に設置された別のダシュポット型ダンパーと、前
    記2つのダシュポット型ダンパーの他端が取り付けら
    れ、前記かごから下方に延びて設けられた支持体と、前
    記別のダシュポット型ダンパーの他端が取り付けられ、
    前記かごから下方に延びて設けられた別の支持体とから
    構成したことを特徴とする昇降機のテールコードの制振
    装置。
  13. 【請求項13】 昇降機の昇降路内で前記昇降機のかご
    と前記昇降路の壁との間に吊り下げられ、前記昇降路の
    壁に設けられた支持点に一端が支持され、かつ前記昇降
    路壁からスチールコードにより前記支持点から所定長さ
    下で吊り上げられた複数のテールコードの振動を抑制す
    る昇降機のテールコードの制振装置において、前記所定
    長より下で前記複数のテールコードを拘束する拘束枠
    と、該拘束枠の各端に一端を取り付けられ、他端が昇降
    路壁に取り付けられて前記拘束枠の長手方向に対し直交
    する方向に設置された2つのダシュポット型ダンパー
    と、前記拘束枠の端に一端が取り付けられ、前記拘束枠
    の長手方向に設置された別のダシュポット型ダンパー
    と、該別のダシュポット型ダンパーの他端を取付け、前
    記昇降路壁から張り出した支持体とから構成したことを
    特徴とする昇降機のテールコードの制振装置。
  14. 【請求項14】 前記ダシュポット型ダンパーは各端に
    自在軸継手を有することを特徴とする請求項12または
    13に記載の昇降機のテールコードの制振装置。
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