JPH0589232U - 物品載置棚装置の跳ね上げ機構 - Google Patents

物品載置棚装置の跳ね上げ機構

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JPH0589232U
JPH0589232U JP9297891U JP9297891U JPH0589232U JP H0589232 U JPH0589232 U JP H0589232U JP 9297891 U JP9297891 U JP 9297891U JP 9297891 U JP9297891 U JP 9297891U JP H0589232 U JPH0589232 U JP H0589232U
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正好 平野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 棚板の前縁を軽く持ち上げたり降ろしたりす
るだけで、支点軸を中心として回動調整軸の先端頭部が
スプリングの弾発力によって取付板の上を摺動移動して
上下の係止孔に陥落係止させ、棚板の跳ね上げ角度及び
水平位置を保持する。 【構成】 枠体の左右側板の内面の奥端部及び前縁部に
縦長枠を立設固着し、軸孔及び該軸孔を中心とする同心
円の上部及び下部にスポット状の係止孔を設けてなる取
付板を奥端の前記縦長板にスペ−サを介して設置し、棚
板の下面側の左右端縁位置付近にリブ板を突設し、該リ
ブ板には棚板の左右方向へ伸びる支点軸と回動調整軸と
を挿通設置し、支点軸の先端を取付板の軸孔に回動自在
に枢着し、前記回動調整軸は先端頭部とリブ板間に圧縮
状態のスプリング材を介挿させ、前記先端頭部が取付板
の上を摺動移動して上下の係止孔に弾発的に係合保持自
在せしめてなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、物品管理棚や運搬用積層パレット等に利用される物品載置棚装置の 跳ね上げ機構に関し、更に詳しくは、跳ね上げ機構の構成が簡単で操作性を向上 させることができる物品載置棚装置の跳ね上げ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に各種製品を製造する工場等においては、その工場で製作された製品をパ レットや物品載置棚装置に載置し、この状態で製品を保管したり、あるいは物品 載置棚装置をキャスター移動させて次工程へ移送したり、更には物品載置棚装置 そのものを自動車に直接搭載して製品の輸送をしたりしている。
【0003】 ついでこの物品載置棚装置に製品を載置するに際しては、先ず複数段用意され た棚の最下段より、製品を順次載置していくことになるが、まず製品を載置する 段の直上に位置する棚を一旦上方に跳ね上げ、載置目的段とその直上段との前面 の間隔を広く確保することにより載置収納作業を容易にさせる必要があり、製品 の載置が完了したら、先に跳ね上げておいた直上段棚を水平位置に戻すという動 作を繰り返しながら、製品を棚板に載置収納していた。
【0004】 ここで従来の物品載置棚の跳ね上げ機構の一例として、図5及び図6に示すよ うに、載置棚の枠体(図示せず)に設置された取付板(イ)に枢軸(ロ)と弧状 案内孔(ハ)とを設け、前記弧状案内孔(ハ)の上端縁部位置に下方へ曲折する 落し孔部(ニ)が穿設され、棚板(ホ)には前記取付板(イ)と対向する側縁に 、前記取付板(イ)の枢軸(ロ)を嵌挿する長孔(ヘ)と前記弧状案内孔(ハ) に嵌挿させる短軸(ト)を設けてなり、前記棚板(ホ)を跳ね上げるとき、前記 短軸(ト)を弧状案内孔(ハ)を上方へ移動して短軸(ト)を落し孔部(ニ)に 落とし込んで棚板(ホ)を跳ね上げ位置に固定保持し、前記棚板(ホ)を水平位 置に戻すために、前記棚板(ホ)を前方上方へ引き揚げて、短軸(ト)を弧状案 内孔(ハ)より引き出してから、図6に一点鎖線で示す水平位置へ保持する機構 が知られている。
【0005】 また、図7に示すように、棚板(ホ)を枢軸(ロ)に水平方向左右へ偏り自在 に枢着し、跳ね上げた棚板(ホ)を係止軸(チ)に係止保持する機構がある。
【0006】 更に、図8に示すように、筒軸(リ)にL字扞(ヌ)を回動自在に設置して前 記筒軸(リ)を載置棚の枠体に固着設置し、跳ね上げられた棚板(ホ)を前記L 字扞(ヌ)で跳ね上げ位置に保持する機構も知られている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
従来の物品載置棚装置は上述の構成からなるため、構造が複雑であり、部品が 固着されているので、故障時の修理も困難であり、棚の跳ね上げ操作も棚板を持 ち上げたり、引いたり、ずらしたりする等の手間がかかるばかりでなく、振動等 によって係止が外れ易い等の問題点があった。
【0008】 本考案は、上記の点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、棚の 跳ね上げ操作が簡単で扱い易くすると共に跳ね上げ保持も確実な物品載置棚装置 の跳ね上げ機構を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案における物品載置棚装置の跳ね上げ機構は 、略四角状を呈して前面を開放する枠体の中に、複数段の棚板を係止してなる物 品載置棚装置において、前記枠体の左右側板の内面の奥端部及び前縁部に縦長枠 を立設固着し、奥端の前記縦長板にスペ−サを介して取付板を設置し、この取付 板には軸孔及び該軸孔を中心とする同心円の上部及び下部にスポット状の係止孔 が穿設され、棚板の下面側の左右端縁位置付近にリブ板を突設し、該リブ板には 棚板の左右方向に伸びる支点軸と回動調整軸とが挿通係止されており、支点軸は 棚板の奥側、回動調整軸は同手前側に位置させると共に、支点軸の先端を取付板 の軸孔に回動自在となるように枢着し、前記回動調整軸は先端頭部とリブ板間に 圧縮状態のスプリング材を介挿させ、前記先端頭部が取付板を摺動移動して前記 上下の係止孔に係合保持せしめ、枠体前縁に設けた前記縦長板にはフックを有す る係止板がスペ−サを介して設置され、棚板の左右縁に前記係止板のフックに係 合する係止枠を設けてなるものである。
【0010】
【作用】
本考案は上記の構成からなるため、スプリング材の弾発力によって回動調整軸 の先端頭部が、水平位置において、下部の係止孔に弾圧嵌着する。そして、棚板 を跳ね上げようとする際には、前記スプリング材により付勢される押圧力よりも 大きな力で棚板を持ち上げる方向へ移動させることにより、回動調整軸の先端頭 部がスプリングの押圧力に抗して取付板の上を摺動移動し、上部の係止孔に嵌合 してスプリングの押圧力により、棚板の跳ね上げ角度位置を保持する。また、棚 板を水平位置に降ろすには、前記の跳ね上げ操作と同様に、単に、前記スプリン グ材により付勢される押圧力よりも大きな力で棚板を降ろす方向へ移動させるこ とにより、回動調整軸の先端頭部がスプリングの押圧力に抗して取付板の上を摺 動移動し、回動力の付与を停止させると、再度スプリング材により回動調整軸の 先端頭部が棚板の上を移動して下部の係止孔に入って弾圧嵌着され、棚板を水平 位置に保持される。このように、棚板の回動は、支点軸を中心にして行われる。 そして棚板の側面の前端に備える係け止めを枠体の左右側板に設けたフックに係 け止めすることにより棚板を水平に保持する。
【0011】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1に示すように、スチ−ル等の 素材で、前面を開放する四角状に形成される枠体1の中に複数の棚板2,2,2 ・・・が設けられている。
【0012】 図2に示すように、前記枠体1の左右側板3、4の内面の奥端部と前縁部とに 縦長板5,6がそれぞれ対称に立設固着され、奥端部の縦長板5には各段の棚板 2の取付板7がスペ−サ8を介して段間隔を置いて設置され、前縁部の縦長板6 には各段の棚板2の係止板9がスペ−サ10を介して前記取付板7と同じ高さ位 置となるように段間隔を置いて設置される。
【0013】 前記取付板7には棚板2の奥端で係止せんとする位置に、軸孔11及び該軸孔 11を中心点として円弧状に描かれる上下位置に下部係止孔12と上部係止孔1 3とが穿設されている。
【0014】 図3に示すように、前記棚板2の下面側の左右側端位置付近に、アングル材等 で形成されるリブ板14が棚板2の奥行方向に沿って突設され、左右の前記リブ 板14には、棚板2の左右方向に伸びる支点軸15と回動調整軸16とが挿通係 止され、支点軸15はリブ板14に固定され、回動調整軸16はワッシャー17 を介して抜け止めピン18によりリブ板14に回動自在に係止される。前記支点 軸15は、棚板2の回動中心軸となるため、棚板2の奥側に位置し、回動調整軸 16は棚板2の手前側に位置して設置される。
【0015】 前記支点軸15の先端15aは、前記取付板7の軸孔11に回動自在となるよ うに枢着される。前記回動調整軸16の先端頭部16aとリブ板14間には、圧 縮状態になった前記スプリング材19が介挿され、この回動調整軸16の先端頭 部16aは、スプリング材19の押圧力に抗して取付板7の面を摺動移動し、そ して、スプリング材19の押圧力により前記上下部の係止孔12,13に嵌合自 在される。
【0016】 前記側板3,4の前縁部の縦長枠6に設けられる係止板9にフック20が備え られると共に前記棚板2の左右縁に前記フック20に係合する係止枠21が設け られ、棚板2が水平位置に係止維持されるようにする。
【0017】 前記取付板7は、支点軸15を軸孔11に挿着させるために、図3、図4に示 すように、縦長枠5との間に僅かな間隔22が得られるように、例えば、脚縁部 23を備えさせるのが好ましい。
【0018】 前記スペ−サ8,10は種々の寸法に形成し、これら各種寸法のスペ−サ8, 10を選択使用することにより上下の棚板2の間隔を任意に設定する。
【0019】 なお図中の24は棚板2の上下面適所に設置された発泡スチロール等からなる 緩衝材であり、製品を棚板2に安定保持するのに役立つものである。
【0020】 上記構成からなる本考案に製品を載置させる際は、目的の棚板の直上段の棚板 を単純に上方へ持ち上げると、回動調整軸の先端頭部が下部係止孔12から外れ て、スプリング材19の押圧力に抗して、取付板7の板面上を摺動して上部係止 孔13にスプリング材19の押圧力により嵌合し、当該棚板は所望の角度で跳ね 上げ保持される。
【0021】 このようにして直上段の棚板を上方へ回動させると、目的の棚板の前面部付近 が広く拡開されるため、製品の載置が容易に行えることになる。また製品の載置 が完了したら、今度は直上段の棚板をもとの水平状態に戻すべく、前記とは反対 方向の力を加えることになる。そして、このような工程を繰り返すことにより、 製品の収納や取出が行われる。
【0022】
【考案の効果】
よって、本考案によれば構造が簡単であるばかりでなく、取付板、係止板及び スペ−サ−は取り外しができるから、スペ−サ−のサイズを選択することにより 棚板の段間隔を自由に設定でき、故障時の修理も容易となり、載置棚の回動操作 も、わずかな力で軽く持ち上げたり降ろしたりするだけの単純な操作で行えると いう優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を使用した物品載置棚の正面図である。
【図2】本考案の棚板を跳ね上げて示す要部斜視図であ
る。
【図3】本考案の棚板の跳ね上げ機構の要部を示す斜視
図である。
【図4】本考案の棚板の跳ね上げ機構の要部断面図であ
る。
【図5】従来の棚板の跳ね上げ機構を分解して示す斜視
図である。
【図6】図5の棚板の作動状態を示す要部正面図であ
る。
【図7】他の従来の棚板の跳ね上げ機構を示す正面図で
ある。
【図8】更に他の従来の棚板の跳ね上げ機構を示す要部
斜視図である。
【符号の説明】
1 枠体 2 棚板 3 左側板 4 右側板 5 縦長板 6 縦長板 7 取付板 8 スペ−サ 9 係止板 10 スペ−サ 11 軸孔 12 下部係止孔 13 上部係止孔 14 リブ板 15 支点軸 15a 先端 16 回動調整軸 16a 先端頭部 19 スプリング材 20 フック 21 係止枠

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略四角状を呈して前面を開放する枠体の
    中に、複数段の棚板を係止してなる物品載置棚装置にお
    いて、前記枠体の左右側板の内面の奥端部及び前縁部に
    縦長枠を立設固着し、奥端の前記縦長板にスペ−サを介
    して取付板を設置し、この取付板には軸孔及び該軸孔を
    中心とする同心円の上部及び下部にスポット状の係止孔
    が穿設され、棚板の下面側の左右端縁位置付近にリブ板
    を突設し、該リブ板には棚板の左右方向に伸びる支点軸
    と回動調整軸とが挿通係止されており、支点軸は棚板の
    奥側、回動調整軸は同手前側に位置させると共に、支点
    軸の先端を取付板の軸孔に回動自在となるように枢着
    し、前記回動調整軸は先端頭部とリブ板間に圧縮状態の
    スプリング材を介挿させ、前記先端頭部が取付板を摺動
    移動して前記上下の係止孔に係合保持せしめ、枠体前縁
    に設けた前記縦長板にはフックを有する係止板がスペ−
    サを介して設置され、棚板の左右縁に前記係止板のフッ
    クに係合する係止枠が設けられたことを特徴とする物品
    載置棚装置の跳ね上げ機構。
JP1991092978U 1991-10-18 1991-10-18 物品載置棚装置の跳ね上げ機構 Expired - Fee Related JP2506833Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102234084B1 (ko) * 2020-11-18 2021-03-31 정윤태 마스크 운반용 포장상자

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JPS55157539A (en) * 1979-05-23 1980-12-08 Hoffmann La Roche Phenoxypropionic acid phenacylester compound* its manufacture and use
JPS60201776A (ja) * 1984-03-27 1985-10-12 Toshiba Corp 自動等化器

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