JPH0589162U - 自動車の屋根に於ける雨垂れ防止構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両、特に自動車の屋根に降った雨水が無秩
序に流れ落ちて走行中に窓ガラスの視界の妨げとなるの
を防止する事を目的とする。 【構成】 この屋根１の表面に、上方に突出した補強ビ
ード２とへこませた凹溝３とを交互に複数並設させると
共に屋根１の周縁１ａに最外側凹溝４と前記凹溝３に連
通させた周縁溝５を設け、更に屋根１の角部１ｂ附近
に、前記凹溝３に対応して連通した複数の排水溝６を形
成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車の屋根に於ける雨垂れ防止構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自動車の屋根（イ）の表面には適宜の間隔ｎの凹溝（ロ）を介して補強 ビード（ハ）が前後方向に突設され、また角部（ニ）のみに前記凹溝（ロ）に連 通した排水溝（ホ）が設けられて居た。そして雨水は凹溝（ロ）を通り、最終的 には角部（ニ）の排水溝（ホ）から車体の角部外面に沿って流れ落ちていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

併し、屋根に於ける凹溝の流路総面積に対し、車体角部に於ける排水溝が少な いために、雨量が多い場合には凹溝に沿って流れてきた雨水は排水溝からの流落 が間に合わず、屋根周縁の補強ビード（ハ）を越えて窓ガラス（ヘ）表面に無秩 序に流れ落ち、走行中の窓ガラスの視界を妨げるという問題を生じていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、自動車の屋根１に、突出した補強ビード２とへこませた凹溝３とを 交互に複数並設させると共に屋根１の周縁１ａに最外側凹溝４と、前記凹溝３に 連通させた周縁溝５を設け、更に角部１ｂ附近に前記凹溝３に対応して、連通し ２た排水溝６を形成する。

【０００５】

【実施例】

本考案を図１について説明すると、１は車体の屋根で、この屋根１の表面に、 上方に突出した補強ビード２とへこませた凹溝３とを交互に複数並設させると共 に屋根１の周縁１ａに最外側凹溝４と前記凹溝３に連通させた周縁溝５を設け、 更に屋根１の角部１ｂ附近に、前記凹溝３に対応して連通した複数の排水溝６を 形成する。 本考案は上述のように構成したので、屋根１に降り注いだ雨水は複数の凹溝３ にそって周縁溝５に集まり、更に周縁溝５から排水溝６に達し流落する。

【０００６】

【考案の効果】

依って本考案によれば、屋根に形成した複数の凹溝から周縁溝に流れて来る雨 水を複数の排水溝を経て屋根の周縁の角部附近に於いて流れ落ちるようにしたの で、雨量が多い場合でも、雨水は凹溝から周縁溝を経て更に排水溝に沿って屋根 の角部附近に於いて流れ落ち、従来の如く溢れて無秩序に窓ガラス表面に流れ落 ちて視界を妨げるというようなことがなく、窓ガラスの視界を良好に保つことが 出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のルーフの一部の斜視図である。

【図２】従来のルーフの一部の斜視図である。

【符号の説明】

１ 屋根， １ａ 周縁， １ｂ 角部， ２ 補強ビ
ード， ３ 凹溝，４ 最外側凹溝， ５ 周縁溝，
６ 排水溝，イ 屋根， ロ 凹溝， ハ 補強ビー
ド， ニ 角部， ホ 排水溝，ヘ 窓ガラス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車の屋根１に、突出した補強ビード
   ２とへこませた凹溝３とを交互に複数並設させると共に
   屋根１の周縁１ａに最外側凹溝４と、前記凹溝３に連通
   させた周縁溝５を設け、更に角部１ｂ附近に前記凹溝３
   に対応して、連通した排水溝６を形成したことを特徴と
   する自動車の屋根に於ける雨垂れ防止構造。