JPH0214967Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ サツシユレスタイプの自動車の窓枠に取付ける
自動車用ウエザーストリツプの改良に関するもの
である。

［従来の技術］ 第２図及び第３図に示す如く、サツシユレスタ
イプの自動車窓１のルーフサイドレール２に、断
面が略逆Ｍ字状のシールリツプ部１７及び平板状
の基部１８よりなる中空状のスポンジ材料製ウエ
ザーストリツプ１９が、リテーナー２０を介して
取付けられている。また、窓ガラス１６が当接す
るウエザーストリツプ１９の中空部２１の車外側
に、いわゆる吸い出され防止のための補強用ブリ
ツジ２２が設けられている。

さらに、ルーフサイドレール２の室外側に断面
略Ｊ字状のドリツプモール２３がその基端をリテ
ーナー２０との間に挟着させて取付けられてい
る。

なお、他の従来例として、第４図に示すウエザ
ーストリツプ２４は中空部２１内の室外側に吸い
出され防止のため対向する２個の突起２５，２５
を設け、また第５図に示すウエザーストリツプ２
６は中空部２１の室外側に角形壁部２７を形成し
ており、これらはいずれも一応の吸い出され防止
機能を有している。

［考案が解決しようとする問題点］ 車の高速走行時には、第３図に示す如く窓ガラ
ス１６に矢印Ｂ方向に強い吸い出され力が作用す
るため、ブリツジ２２や第４図及び第５図に示す
突起２５，２５或いは角形壁部２７ではその力に
十分抗し得ず確実な吸い出され防止を行うことが
困難であつた。そのため風切音などの弊害を生じ
た。

また、第３図に示す如くドリツプモール２３を
別個に取付けねばならずそれだけ取付費用などを
多く要した。

この考案は、確実な吸い出され防止及び取付作
業の簡易化を図ることを目的とした自動車用ウエ
ザーストリツプを提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 前記問題点を解決するための手段を実施例に対
応する第１図及び第２図を用いて以下に説明す
る。

この考案は、サツシユレスタイプの自動車窓１
のルーフサイドレール２に、断面が略逆Ｍ字状の
シールリツプ部９を備え平板状の基部４をリテー
ナー５を介して取付けるようにしたウエザースト
リツプ３において、該ウエザーストリツプ３の外
側壁部分に断面略Ｕ字状のソリツド材料よりなり
且つ芯金７を埋設したところのドリツプ兼用壁部
８を設けている。また、該ウエザーストリツプ３
の他の構成部分４，６をスポンジ材料により構成
したものである。

［作用］ ウエザーストリツプ３がそのドリツプ兼用壁部
８を自動車窓１のルーフサイドレール２等を重ね
て構成した外側フランジ部１５を挟むようにして
取付けられ、窓ガラス１６が仮線で示す如く閉じ
られたのち、自動車の高速走行による強い吸い出
され力が矢印Ｂで示す如く窓ガラス１６に作用し
たとき、ソリツド材料よりなり且つ芯金７を埋設
した剛性の大きいドリツプ兼用壁部８がその壁部
分１０でこれを確実に受け止めることが出来る。

また、ドリツプ兼用壁部８のドリツプ部分１１
が雨だれ防止機能を発揮する。

［実施例］ 第１図及び第２図に基づいてこの考案の実施例
を説明する。

１はサツシユレスタイプの自動車窓、２は自動
車窓１のルーフサイドレール、３はウエザースト
リツプで、その平板状の基部４においてリテーナ
ー５を介してルーフサイドレール２に取付けられ
る。

また、ウエザーストリツプ３はその基部４に、
シールリツプ片６と、その外側部分に断面略Ｕ字
状でソリツド材料よりなり且つ芯金７を埋設した
ドリツプ兼用壁部８とからなり全体の断面形状が
略逆Ｍ字状をしたシールリツプ部９を設けてい
る。なお、基部４及びシールリツプ片６はスポン
ジ材料よりなつている。

ドリツプ兼用壁部８は壁部分１０とドリツプ部
分１１とよりなり各内面には斜内向きの爪１２を
設け、またドリツプ部分１１の上端には断面Ｙ形
の樋用リツプ１３を設けている。

しかして、ウエザーストリツプ３はその基部４
及びその付近にリテーナー５を嵌着した後ルーフ
サイドレール２にねじなどにより固着される。そ
のとき、ドリツプ兼用壁部８はリテーナー５，ル
ーフサイドレール２，車体パネル１４を重ねてな
る外側フランジ部１５を爪１２を介して挟むよう
にして取付けられる。

しかるのち、窓ガラス１６が仮線で示す如く閉
止され、車が高速で走りいわゆる吸い出され力が
矢印Ｂの如く作用したときには、剛性の大きいド
リツプ兼用壁部８がその壁部分１０で吸い出され
力を確実に受け止める。

また、ドリツプ兼用壁部８はそのドリツプ部分
１１の樋用リツプ１３により雨水などを受けて排
水し、雨だれ防止を図る。

［考案の効果］ 車の高速走時に窓ガラスに強い吸い出され力が
作用しても、剛性の大きいドリツプ兼用壁部によ
り確実に受け止められるため、従来のウエザース
トリツプの如く窓ガラスが室外側に変位して風切
音を発生するなどの不具合を生じることがない。

また、ドリツプ兼用壁は雨だれ防止機能を有す
るので、従来の如くウエザーストリツプとは別個
にドリツプモールを取付ける必要がなく、取付の
ための手数が省かれると共に製作コストも安価と
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る自動車用ウエザースト
リツプの取付状態を示す第２図のＡ−Ａ矢視図、
第２図はウエザーストリツプを設けた自動車窓の
正面図である。第３図は従来の自動車用ウエザー
ストリツプの取付状態を示す第２図のＡ−Ａ矢視
図、第４図及び第５図はそれぞれウエザーストリ
ツプの他の従来例を示す横断面図である。 １……自動車窓、２……ルーフサイドレール、
３……ウエザーストリツプ、４……基部、５……
リテーナー、６……シールリツプ片、７……芯
金、８……ドリツプ兼用壁部、９……シールリツ
プ部、１０……壁部分、１１……ドリツプ部分、
１２……爪、１３……樋用リツプ、１４……車体
パネル、１５……外側フランジ部、１６……窓ガ
ラス、１７……シールリツプ部、１８……基部、
１９……ウエザーストリツプ、２０……リテーナ
ー、２１……中空部、２２……ブリツジ、２３…
…ドリツプモール、２４……ウエザーストリツ
プ、２５……突起、２６……ウエザーストリツ
プ、２７……角形壁部、Ｂ……矢印。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. サツシユレスタイプの自動車窓のルーフサイド
   レールに、断面が略逆Ｍ字状のシールリツプ部を
   備え平板状の基部をリテーナーを介して取付ける
   ようにしたウエザーストリツプにおいて、該ウエ
   ザーストリツプの外側壁部分に断面略Ｕ字状のソ
   リツド材料よりなり且つ芯金を埋設したところの
   ドリツプ兼用壁部を設け、該ウエザーストリツプ
   の他の構成部分をスポンジ材料により構成したこ
   とを特徴とする自動車用ウエザーストリツプ。