JPH0588882U - サイドハンドル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、電気ハンマ・ハンマドリル等の打撃
工具に関するもので、その目的とするところは、この程
の打撃工具のサイドハンドルのグリップの位置を色々な
位置に選択可能にし、操作性・作業性を向上させること
である。 【構成】サイドハンドル固定部４とグリップ２７とを接
続する支承部１１に、打撃工具の打撃軸にほぼ直交する
面上で、グリップ２７の位置調節及び固定が可能なヒン
ジ機構部２８を設けている。ノブ２４をゆるめることに
より、ヒンジ機構部２８の軸心２９を中心にしてグリッ
プ２７が回動自在となり、ノブ２４を締め込むことによ
り、グリップ２７を任意の位置で固定することができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電気ハンマ・ハンマドリル等の打撃工具におけるサイドハンドルに 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の打撃工具のサイドハンドルを図３によって説明する。図３は、ハンマド リル用サイドハンドルの一例を示した縦断正面図で、ボルト１は、鉄バンド２の 角穴３及びサイドハンドル固定部４の丸穴５に挿入され、グリップ１０のメネジ 部２９と嵌合されている。グリップ１０を回してねじ込むことにより、ボルト１ １及び鉄バンド２を引き込み、ハンマドリル本体８を、鉄バンド２とサイドハン ドル固定部４とで締め付け、サイドハンドル本体を固定する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のハンマドリル用サイドハンドルの場合、穿孔時、ハンマドリル本体が振 り回されるのを防止するため、グリップは、打撃軸から離れた位置にあり、かつ 、グリップと打撃軸との距離は常に一定である。

【０００４】 従って、ハツリ作業可能なハンマドリルでハツリ作業を行なう場合、被削材に 対して、ねらいが定めずらい。又、打撃工具、本体を保持しずらい。更に被削材 に対して、推力をかけずらいといった問題があった。

【０００５】 本考案の目的は、上記した従来技術の問題点をなくし、この種の打撃工具の操 作性・作業性の向上を図るものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的は、サイドハンドル固定部とグリップとを接続する部材に、打撃工具 の打撃軸にほぼ直交する面上で、グリップの位置調節及び固定が可能なヒンジを 設けることにより達成される。

【０００７】

【作用】

サイドハンドル固定部とグリップとを接続する部材に配設されたヒンジにおい て、グリップの固定を解除することにより、グリップは、打撃工具の打撃軸にほ ぼ直交する面上を、ヒンジ上の回転軸を中心にして回動する。

【０００８】 そして、グリップを任意の位置まで回動し、ヒンジにおいてグリップを固定 する。

【０００９】

【実施例】

以下、実施例図面を参照して本考案を説明する。

【００１０】 図１は、本考案による一実施例を示す縦断正面図であり、図２は、図１において Ａから見た図（Ｂ−Ｂ線断面を含む）である。

【００１１】 図１において、ボルト１は、鉄バンド２の角穴３及びサイドハンドル固定部４内 部の丸穴５に挿入され、ノブ６のメネジ部７と嵌合されている。

【００１２】 ノブ６を回すことにより、ボルト１及び鉄バンド２を引き込み、ハンマドリル本 体８を、鉄バンド２とサイドハンドル固定部４の上端部９とで締め付け、サイド ハンドル本体を固定する。

【００１３】 図１、図２において、グリップ１０には、サイドハンドル固定部４と係合され る部材（支承部１１）が接続され、支承部１１はサイドハンドル固定部４をはさ み込むように形成されている。

【００１４】 支承部１１の内側には六角穴１２が形成され、支承部１１には六角穴の中心と 同軸の２つの貫通穴１３、１４が設けられている。支承部１１の六角穴１２及び 貫通穴１４には、六角柱部１５及び円柱部１６を有する部材１７が挿入され、部 材１７には端面ギヤ１８が形成されている。

【００１５】 サイドハンドル固定部４には、細径部１９と太径部２０を有する貫通穴が設け られ、太径部２０にはスプリング２１が挿入され、部材１７はスプリング２１に よって外側へ押されている。

【００１６】 部材１７には貫通穴２２が設けられており、該貫通穴２２、サイドハンドル固 定部４の貫通穴軸径部１９、及び支承部１１の貫通穴１３には、六角ボルト２３ が挿入され、ノブ２４のメネジ部２５と嵌合される。ノブ２４を回して、六角ボ ルト２３を締め込んでいくと、サイドハンドル固定部４が、支承部１１に締め付 けられると共に、支承部１１内側の部材１７もサイドハンドル固定部４に押しつ けられ、サイドハンドル固定部４に形成された端面ギヤ２６と、部材１７の端面 ギヤ１８とが噛み合い、サイドハンドル固定部４にグリップ１０が固定される。 ノブ２４をゆるめることにより、上記ヒンジ機構部２７の軸心２８を回転軸と して、グリップ１０は、打撃軸とほぼ直交する面上を回動自在となる。グリップ １０を任意の方向へ回動させ、ノブ２４を締め込むことにより、グリップ１０は その位置で固定される。

【００１７】

【考案の効果】

本考案によれば、サイドハンドル固定部とグリップとを接続する部材に、打撃 工具の打撃軸にほぼ直交する面上で、グリップの位置調節及び固定が可能なヒン ジを設けたので、打撃工具の操作性・作業性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による打撃工具のサイドハンドルの一実
施例を示す縦断正面図である。

【図２】図１においてＢから見た図（Ａ−Ａ線断面を含
む）である。

【図３】従来技術による打撃工具のサイドハンドルの一
例を示す縦断正面図である。

【符号の説明】

１はボルト、２は鉄バンド、３は角穴、４はサイドハン
ドル固定部、５は丸穴、６はノブ、７はメネジ部、８は
ハンドル本体、９は上端部、１０はグリップ、１１は支
承部、１２は六角穴、１３、１４は貫通穴、１５は六角
柱部、１６は円柱部、１７は部材、１８は端面ギヤ、１
９は細径部、２０は太径部、２１はスプリング、２２は
貫通穴、２３は六角ボルト、２４はノブ、２５はメネジ
部、２６は端面ギヤ、２７はヒンジ機構部、２８は軸
心、２９はメネジ部である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 長谷川 英明 茨城県勝田市武田1060番地 日立工機株式 会社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 打撃工具の本体外周に固定されるサイド
   ハンドル固定部と、該サイドハンドル固定部に接続され
   るグリップを有するサイドハンドルにおいて、前記サイ
   ドハンドル固定部と前記グリップを接続する部材に、当
   該打撃工具の打撃軸にほぼ直交する面上で、前記グリッ
   プの位置調節及び固定が可能なヒンジを設けたことを特
   徴とするサイドハンドル。