JP3813545B2 - 手すり及び手すり用角度調整機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、手すり及びこれに用いられる角度調整機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
高齢者のいる家庭などでは、住居の床や玄関口付近に、手すりを設けて、高齢者の歩行を補助することが、一般的である。このような手すりは、歩行するものが掴むための把持部と、把持部を支持する複数の支柱と、支柱を床や地面などの設置面に固定する設置部とにより構成される。
【0003】
このような手すりを、スロープのある床や地面などに設置する場合、支柱を鉛直に保つために、設置面の傾斜に対応して、角度調整部を設置面に対して支柱の固定角度を90度以外の角度に固定するものとする必要がある。
しかし、上記のスロープの傾斜毎に、当該傾斜角度に対応する設置部を用意するのでは、手間やコストの点で現実にそぐわない。
この点、一つの設置部で、スロープの種々の傾斜角度に対応するものを提供できれば、上記の問題はないのであるが、種々のスロープに対応し得る手すり、即ち、きめ細やかに支柱の設置面に対する角度調整を行うことが可能な手すりが実用化されていないのが、現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本願発明は、設置面に対する支柱の角度を無段階に調整することが可能な手すりを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1に係る発明は、把持部(1) と、把持部(1) を支持する支柱(2) と、角度調整部(3) とを備え、支柱と設置面或いは把持部(1) との間の角度を角度調整部(3) によって調整するようにした手すりにおいて、
角度調整部(3) は、位置決め部材(4) と位置決め部材を中心として相対的に回動する回動部材(5) との二つの部材を備えた関節(30)を備え、
回動部材(5) は、雌ねじを備えると共に、この雌ねじに螺合して位置決め部材(4) に達する固定部材(6) が配設され、
位置決め部材(4) には、固定部材(6) を受容する受容部(8) が複数段設けられることにより、関節のなす角度を複数段に調整して固定するものであり、
回動部材(5) に対して摺動可能に摺動子(7) が取り付けられ、この摺動子(7) に上記の雌ねじが設けられることにより、上記の複数段の受容部による調整角度より細かな調整を可能としたことを特徴とする手すりを提供することにより、上記の課題を解決する。
【0006】
本願の請求項2に係る発明は、把持部(1) を支柱(2) によって設置面に配設するようにした手すりに用いられ、手すりを構成する部材間の角度や設置面に対する角度を調整して固定するための手すり用角度調整機構において、
角度調整機構は、位置決め部材(4) と位置決め部材を中心として相対的に回動する回動部材(5) との二つの部材を備えた関節(30)を備え、
回動部材(5) は、雌ねじを備えると共に、この雌ねじに螺合して位置決め部材(4) に達する固定部材(6) が配設され、
位置決め部材(4) には、固定部材(6) を受容する受容部(8) が複数段設けられることにより、関節のなす角度を複数段に調整して固定するものであり、
回動部材(5) に対して摺動可能に摺動子(7) が取り付けられ、この摺動子(7) に上記の雌ねじが設けられることにより、上記の複数段の受容部による調整角度より細かな調整を可能としたことを特徴とする手すり用角度調整機構を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、手すりの略全体側面図であり、図2はその要部縦断面図である。図3は、角度調整後の上記手すりの要部縦断面図である。
各図中、Uは鉛直方向について上方を、Sは鉛直方向について下方を、示している。また、説明の便宜上、Fは手すりの前方を、Bは後方を示している。
【0008】
図1に示す通り、この手すりは、把持部1と、把持部1を支持する支柱2と、支柱2を地面やなどの設置面に固定する角度調整部3とを備えたものである。ここで、支柱2の長手方向は、上記鉛直方向と一致する。
各部の構成について、順に説明する。
【0009】
図2に示す通り、角度調整部3は、関節30と、雄ねじを有する固定部材6と、雌ねじを有する板状の摺動子7とを備える。
関節30は、地面や床等の建造物の設置面gに固定される位置決め部材4と、回動部材5とを備える。回動部材5は、支柱2下端に接続され且つ上記位置決め部材4に対して、軸芯42によって回動可能に取り付けられものである。
【0010】
位置決め部材4は、基板40と基板40の上面中央から上方に隆起する側面視円弧状の位置決め部41とを備える。位置決め部41の外周面に、上記固定部材6の先端と当接する複数の受容部8…8が配列される。この例では、受容部8…8を、すり鉢状に窪んだ凹部とし、位置決め部41の周方向に沿って形成されている。
【0011】
回動部材5は、上記位置決め部41の外周面に沿う側面視円弧状の凹曲面51を備える回動部9と、支柱2が取り付けられる円筒状の支柱取付部52とを備える。回動部9は、位置決め部材4の位置決め部41に被せられ、受容部8…8を覆う。回動部9と位置決め部41の中心には、軸芯42が通される。この軸芯42にて、回動部材5は位置決め部材4に対して回動可能に取り付けられている。
【0012】
図2に示すように、位置決め部材4の基板40に対し回動部材5の支柱取付部52を垂直にした状態において、位置決め部41の一部を露出する切欠部43が、回動部9の前方に設けられている。
【0013】
また、回動部9(の後部側)内部には、上記の板状の摺動子7を収容する収容部50が設けられている。図2に示す状態において、収容部50の上下の幅は、収容した摺動子7が上下に変位することが可能なように、摺動子7の上下の幅よりも大きい。この摺動子7の摺動可能な範囲は、隣合う2つの受容部8、8間の長さの2分の1以上とする。
【0014】
摺動子7には、前後に貫通する雌ねじ11が設けられている。収容部50は、摺動子7の前面について少なくとも上記雌ねじ11を、位置決め部41の受容部8…8に対面させる窓53が設けられている。
【0015】
回動部9には、その後部の表面から上記収容部50に達する挿通孔10が設けられている。挿通孔10は、図1に示す状態において、上下方向に余裕を持って上記の固定部材6を通すことが可能な内径を有する(上下方向に長手を有する長孔としてもよい)。
【0016】
図1へ示す通り、設置面gの傾斜に応じて支柱2を鉛直に立てるために、図3に示すように、位置決め部材4と回動部材5とを相対的に回動させ、支柱取付部52の基板40に対する角度を調整する。そして、固定部材6を、回動部9の挿通孔10及び雌ねじ11に通し、固定部材6先端と受容部8とを当接させた状態にして、雌ねじ11に対して固定部材6を螺子締めする。ところが、受容部8…8は複数段の角度毎に設けられているため、無段階の角度設定はできない。そこで、摺動子7を摺動させることによって、角度の微調整が可能となり、固定部材6先端と受容部8とが合致した状態で所望の角度に設定することができる。
従って、受容部8の配置や個数に制限されることなく、無段階に上記の角度調整を行うことができる。
【0017】
また、図3へ示すように、上記の回動部材5と位置決め部材4との間に、両者の角度の維持を補助する固定補助具12を介することにより、支柱2をより確実に鉛直に保つことができる。
上記の固定補助具12は、前方に傾斜部13が形成された、基板40と別体の部材である。
固定補助具12は、基板40の前後方向に摺動可能に取り付けられており、傾斜部13と回動部9の下部とが当接させられる。この状態にて、基板40に、ネジなどの固定部材14(図4、図5参照)にて、固定補助具12を固定する。これにて、より確実な角度の維持が可能となる。
【0018】
本願発明は、種々変更して実施することができ、例えば、上記の実施の形態において、位置決め部材4に上記固定部材6の先端と当接する複数の受容部8が配列され、回動部材5に受容部8を覆う回動部9が設けられたものを示したが、この他、上記と逆に、回動部材5に上記固定部材6の先端と当接する複数の受容部8が配列され、位置決め部材4に受容部8を覆う回動部9が設けられたものとしても実施可能である。
図の実施の形態では、摺動子7は、直線的に摺動させものとしたが、関節における回動の軸芯を中心とする円弧にそって、摺動するものとしてもよい。また、固定部材6先端の形状と、受容部8の凹部の形状とは、面接触するように同一の形状としておくことが最も望ましいが、2点、場合によっては1点で接触するような異なる形状同士としてもよい。さらに、受容部8に雌ねじを設け、固定部材6の先端に雄ねじを設け、両ねじを螺合するようにしてもよい。また、必要に応じて、金属接着剤等の接着剤を挿通孔10から注入する等して、関節内部に接着剤による接着を施してもよい。また、固定部材6には、その基端部に軸部より径の大きな頭部を設けてもよく、この頭部によって、有するものとして実施してもよく、この頭部によって回動部9を押圧するようにしてもよい。その場合、座金、特にバネ座金を用いることも好ましい。逆に、頭部のないものとして実施したり、或いは、頭部があっても締め付け状態で回動部9に接触しないものとして実施することもできるが、固定の確実性を向上させるためには、上記の接着剤を併用することが望ましい。この角度調整機構は、支柱と手すりとの間に設けて実施してもよい。設置面は、地面や床面の他、壁面等の他の箇所としてもよい。
【0019】
【発明の効果】
本願発明は、設置面に対する手すりの支柱の角度を無段階に調整することが可能な手すり並びにその角度調整機構を提供することができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施の形態に係る手すりの略全体側面図である。
【図2】図1の要部縦断面図である。
【図3】角度調整後の上記手すりの要部縦断面図である。
【図4】同斜視図である。
【図5】同分解斜視図である。
【図6】回動部材を下方から見た斜視図である。
【符号の説明】
1 把持部
2 支柱
3 角度調整部
4 位置決め部材
5 回動部材
6 固定部材
7 摺動子
8 受容部
9 回動部
11 雌ねじ
12 固定補助具
30 関節
Claims (2)
- 把持部(1) と、把持部(1) を支持する支柱(2) と、角度調整部(3) とを備え、支柱と設置面或いは把持部(1) との間の角度を角度調整部(3) によって調整するようにした手すりにおいて、
角度調整部(3) は、位置決め部材(4) と位置決め部材を中心として相対的に回動する回動部材(5) との二つの部材を備えた関節(30)を備え、
回動部材(5) は、雌ねじを備えると共に、この雌ねじに螺合して位置決め部材(4) に達する固定部材(6) が配設され、
位置決め部材(4) には、固定部材(6) を受容する受容部(8) が複数段設けられることにより、関節のなす角度を複数段に調整して固定するものであり、
回動部材(5) に対して摺動可能に摺動子(7) が取り付けられ、この摺動子(7) に上記の雌ねじが設けられることにより、上記の複数段の受容部による調整角度より細かな調整を可能としたことを特徴とする手すり。 - 把持部(1) を支柱(2) によって設置面に配設するようにした手すりに用いられ、手すりを構成する部材間の角度や設置面に対する角度を調整して固定するための手すり用角度調整機構において、
角度調整機構は、位置決め部材(4) と位置決め部材を中心として相対的に回動する回動部材(5) との二つの部材を備えた関節(30)を備え、
回動部材(5) は、雌ねじを備えると共に、この雌ねじに螺合して位置決め部材(4) に達する固定部材(6) が配設され、
位置決め部材(4) には、固定部材(6) を受容する受容部(8) が複数段設けられることにより、関節のなす角度を複数段に調整して固定するものであり、
回動部材(5) に対して摺動可能に摺動子(7) が取り付けられ、この摺動子(7) に上記の雌ねじが設けられることにより、上記の複数段の受容部による調整角度より細かな調整を可能としたことを特徴とする手すり用角度調整機構。
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