JP2905737B2 - 柵用継手金具 - Google Patents

柵用継手金具

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JP2905737B2
JP2905737B2 JP7127496A JP7127496A JP2905737B2 JP 2905737 B2 JP2905737 B2 JP 2905737B2 JP 7127496 A JP7127496 A JP 7127496A JP 7127496 A JP7127496 A JP 7127496A JP 2905737 B2 JP2905737 B2 JP 2905737B2
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浩 松原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、支柱に固定され
る円柱状の横杆を保持する柵の継手金具に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】支柱に円柱状の横杆を固定した柵として
は、特開平5−166517号、同7−259038号
公報等に開示されたものがある。これらの柵は、横杆を
支柱に固定する継手金具を上下に分割し、二分割された
継手金具により横杆を挟持したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、隣接す
る支柱に固着した継手金具の相対位置にずれが生じた場
合、継手金具によって上手く横杆を挟持することができ
ず、横杆の取付け作業が甚だ面倒なものであった。ま
た、隣接する横杆の端部同士を継手金具内に収容して横
杆を連結する際、横杆同士の突き合わせ部の位置ずれる
と、横杆の取付け作業が特に困難となるため、支柱の立
設作業にかなりの精度が要求されるものであった。この
ように、横杆と継手金具の位置にずれが生じた場合、施
工者によって横杆の位置を強引に継手金具の位置に合わ
せるか、あるいは位置のずれている支柱の施工を再びや
り直す必要があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な事情に鑑み鋭意検討を重ねた結果、支柱に円柱状の横
杆を固定する柵用継手金具であって、該柵用継手金具が
支柱取付け金具と横杆保持金具とからなり、横杆保持金
具が蓋部材と受け部材とに分割され、蓋部材と受け部材
に設けた係合部を互いに係合して蓋部材を受け部材に対
して回転可能とし、受け部材に横杆受け部と係合部を中
心部とした曲面状のガイド部を形成し、蓋部材に横杆押
え部と係合部を中心部とした曲面状の延長部を形成し、
受け部材の横杆受け部に載置した横杆をガイド部と延長
部を摺接させて受け部材と蓋部材とにより挟着し、延長
部の先端を受け部材に固着したことにより、本発明を完
遂するに至った。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明柵用継手金具2は、支柱1
に固定される支柱取付け金具4と、横杆3の傾斜角度に
合わせて支柱取付け金具4の側面に螺子手段7を中心と
して回転自在に取り付けられる横杆保持金具5とからな
り、横杆保持金具5が蓋部材9と受け部材8とに分割さ
れ、蓋部材9と受け部材8に設けた係合部92、84を
互いに係合して蓋部材9を受け部材8に対して回転可能
とし、受け部材8に横杆受け部81と係合部84を中心
部とした曲面状のガイド部85を形成し、蓋部材9に横
杆押え部91と係合部92を中心部とした曲面状の延長
部93を形成し、受け部材8の横杆受け部91に横杆3
を載置し、受け部材8と係合する蓋部材9を回転させて
横杆3の上部を蓋部材9で覆い、ガイド部85と延長部
93を摺接させて受け部材8と蓋部材9とにより横杆3
を挟着し、延長部93の先端を受け部材8に螺子手段1
0を用いて螺子止めしたものである。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき具体的
に説明する。支柱1は所定の間隔をおいて立設され、支
柱1の側面には継手金具2が取付けられ、継手金具2に
は横杆3が保持されている。継手金具2は支柱取付け金
具4と横杆保持金具5とからなり、支柱取付け金具4は
螺子手段6により支柱1の側面に固着され、横杆保持金
具5は支柱取付け金具4に形成した垂直状の平面となっ
ている横杆保持金具取付け面41に螺子手段7により固
着されている。横杆保持金具5は横杆保持金具取付け面
41に一つの螺子手段7により固着されているため、横
杆3の傾斜角度に合わせて横杆保持金具5を螺子手段7
を中心として回転させることが可能であり、傾斜地での
施工に適している。
【0007】横杆保持金具5は受け部材8と蓋部材9と
に分割され、受け部材8が支柱取付け金具4に取付けら
れている。受け部材8には、横杆3の下面を保持する横
杆受け部81が形成されており、横杆3の下面に沿った
弯曲形状を呈している。また、受け部材8の下部には、
螺子孔82を有する垂直片83が形成され、上部には係
合突片84が形成されている。さらに、横杆受け部81
の下部には、係合突片84を中心部とした曲面となるガ
イド部85が形成されている。
【0008】蓋部材9には、横杆押え部91が形成され
ており、横杆3の上面に沿った形状を有している。蓋部
材9の一側縁には、受け部材8の係合突片84と係合す
る鉤状の係合突片92が形成されており、他側縁には、
係合突片92を中心部とした曲面となる延長部93が形
成されている。そして延長部93の先端には、螺子手段
10の通孔94が形成されている。
【0009】以上のとおり構成された柵用継手金具2に
横杆3を固定するには、先ず柵の据え付け場所に支柱1
を立設し、支柱1の側面に継手金具2の支柱取付け金具
4を螺子手段6により固着し、支柱取付け金具4の横杆
保持金具取付け面41に横杆保持金具5の受け部材8を
螺子手段7により固着する。受け部材8は載置される横
杆3の傾斜角度に合わせて螺子手段7を中心として予め
角度を調整した後、支柱取付け金具4に固着される。
【0010】次いで受け部材8の横杆受け部81に横杆
3を載置し、受け部材8の係合突片84と蓋部材9の係
合突片92を係合し、この係合部を中心として蓋部材9
を回転させて横杆3の上部を蓋部材9により覆い、受け
部材8のガイド部85に蓋部材9の延長部93が摺接し
た状態で更に蓋部材9を回転させて、横杆3を受け部材
8と蓋部材9の横杆押さえ部91により挟持し、通孔9
4に挿通した螺子手段10を螺子孔82に螺入して、受
け部材8と蓋部材9を一体的に連結する。
【0011】この際、横杆3の位置が横杆受け部81の
位置から多少ずれても、受け部材8と係合した蓋部材9
を回転させ、ガイド部85の下面に沿って延長部93を
摺接して蓋部材9を回転することにより、横杆押え部9
1により横杆3が正規の位置に矯正されるので、容易に
横杆3の位置を修正することができる。さらに、螺子手
段10を螺子孔82に螺入することにより、蓋部材9を
更に回転させて横杆受け部81と横杆押え部91の間に
横杆3を確実に位置させることができる。
【0012】
【発明の効果】本発明の柵用継手金具によると、支柱の
立設位置に多少の位置ずれが生じても、支柱を移設する
ことなく、継手金具により簡単に横杆の位置を矯正する
ことができ、柵の施工を極めて簡単に行うことができ
る。また、蓋部材を受け部材に係合し、蓋部材を横杆の
外周に沿って受け部材の下部に螺子止めしているので、
横杆を所定の位置に螺子手段を用いて矯正しながら定着
し得るので、その取付け作業性も極めて良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明柵用継手金具の側面図
【図2】本発明柵用継手金具の断面図
【図3】本発明柵用継手金具の正面図
【図4】本発明柵用継手金具の平面図
【符号の説明】
1 支柱 2 継手金具 3 横杆 4 支柱取付け金具 5 横杆保持金具 8 受け部材 9 蓋部材 10 螺子手段 81 横杆受け部 84 係合突片 85 ガイド部 91 横杆押え部 92 係合突片 93 延長部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱に円柱状の横杆を固定する柵用継手
    金具であって、該柵用継手金具が支柱取付け金具と横杆
    保持金具とからなり、横杆保持金具が蓋部材と受け部材
    とに分割され、蓋部材と受け部材に設けた係合部を互い
    に係合して蓋部材を受け部材に対して回転可能とし、受
    け部材に横杆受け部と係合部を中心部とした曲面状のガ
    イド部を形成し、蓋部材に横杆押え部と係合部を中心部
    とした曲面状の延長部を形成し、受け部材の横杆受け部
    に載置した横杆をガイド部と延長部を摺接させて受け部
    材と蓋部材とにより挟着し、延長部の先端を受け部材に
    螺子止めしたことを特徴とする柵用継手金具。
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