JP2003326471A - ケミカルアンカー用ソケット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 道具を用いることなく、緩めることができる
ケミカルアンカー用ソケットを提供すること。 【解決手段】 ソケット本体Ａを、ハンマードリルの中
心と、コンクリートに埋込んだケミカルアンカーボルト
４間に装着し、ソケット本体内に貫挿した前記ケミカル
アンカーボルトの周りに、アンカーボルトのねじに噛み
合う分割ナットを、前記ソケット本体の内周面に設けた
ローラーピン１３により、締付け遊離させる機構を設
け、更に分割ナットの下側に数個の鋼球８を介入させた
押え片７、９を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明はコンクリートに埋込
んだアンカーボルトを締付けるためのケミカルアンカー
用ソケットに関するものである。 【０００２】 【従来の技術】ケミカルアンカーボルトはダブルナット
で締め付けたボルトに回転と衝撃を加え、コンクリート
にボルトを埋め込み、その後ダブルナットをはずすに
は、通常はスパナ等の他の道具を用いなければ、緩める
ことができない。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は他の道
具を用いることなく、問題点を解消できるケミカルアン
カー用ソケットを提供することにある。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本発明の手段は次のとお
りである。 【０００５】ソケット本体を、ハンマードリルの中心
と、コンクリートに埋込んだケミカルアンカーボルト間
に装着し、ソケット本体内に貫挿した前記ケミカルアン
カーボルトの周りに、アンカーボルトのねじに噛み合う
分割ナットを、前記ソケット本体の内周面に設けたロー
ラーピンにより、締付け遊離させる機構を設け、更に分
割ナットの下側に数個の鋼球を介入させた押え片を設け
たこと。 【０００６】 【発明の実施の形態】図中１はハンマードリルでその先
はケミカルアンカー用ソケットアダプター２を介して本
発明のケミカルアンカー用ソケット本体Ａに連絡する。
４はケミカルアンカーボルトでソケット本体Ａに装着し
ソケット本体Ａは先端を小径にした筒状を呈し、底の円
周溝５にＣ形止め輪１０を嵌め、その上の押え片７及び
９間に鋼球８を介装し、押え片９の上に６個のローラー
ピン１３と各ローラーピン１３の間にケージ１４を介在
させ、ケージ１４の内側に分割ナット１６があり、本体
Ａの内周にローラーピン１３をケージ１４の方向に押す
曲線カム１８を形成し、ケージ１４の中心にケージセン
ター１５を突出させてある。即ち鋼球８とケージ１４を
押え片７，９及び曲線カム１８によりスラスト軸受機構
を構成している。 【０００７】またソケット本体Ａを右方向（締め方向）
に力を加えると回転する。その内周にソケット本体Ａを
右回転させたとき、ローラーピン１３を締めつける。 【０００８】 【発明の作動】ケミカルアンカー用ソケット本体を締め
方向に回すと、本体は回転するので慣性でローラーピン
１３、ケージ１４、センター１５は現位置に止まろうと
し、ローラーピン１３が本体Ａの壁に押されて内側に入
る。その結果分割ナット１６がねじの作用でケミカルア
ンカーボルトを固定し、ソケット本体を軽く逆転させれ
ばソケット本体は外れる。 【０００９】 【発明の効果】本発明によればねじ山を損傷させずに円
滑に作業できるアンカー用ソケットを得る。

【図面の簡単な説明】 【図１】縦断正面図。 【図２イ】図１のＸ−Ｘ´断面図。 【図２ロ】図１のＸ−Ｘ´断面図。 【図３】図１のＹ−Ｙ´断面図。 【図４】上面図。 【図５】使用状態を示す縦断正面図。 【符号の説明】 Ａ ソケット本体 １ ハンマードリル ２ ケミカルアンカー用ソケットアダプター ４ ケミカルアンカーボルト ５ 円周溝 ７ 押え片 ８ 曲線カム ９ 押え片 １０ Ｃ形止め輪 １３ ローラーピン １４ ケージ １５ ケージセンター １６ 分割ナット

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 ソケット本体を、ハンマードリルの中心
   と、コンクリートに埋込んだケミカルアンカーボルト間
   に装着し、ソケット本体内に貫挿した前記ケミカルアン
   カーボルトの周りに、アンカーボルトのねじに噛み合う
   分割ナットを、前記ソケット本体の内周面に設けたロー
   ラーピンにより、締付け遊離させる機構を設け、更に分
   割ナットの下側に数個の鋼球を介入させた押え片を設け
   たケミカルアンカー用ソケット。