JPH0588658U - 散水車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】散水ノズルによる水の噴射角度を車輌を移動さ
せることなく簡単に変更することができるとともに、効
率の良い雪等の除去作業を行うことができる散水車を提
供する。 【構成】車体上に水タンクが載置されるとともに、該水
タンクに連通された散水ノズル１０が少なくとも車体の
前方もしくは後方に配置された散水車において、前記散
水ノズル１０は、適宜なアクチュエータ１３，１５によ
り前後、左右に回動可能に設けられたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、散水車に関し、例えば路上の雪の除去に利用される。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の散水車としては、車体上に水タンクが載置されるとともに、該 水タンクに連通された散水ノズルが車体の前方や後方に配置されており、この散 水ノズルにより路上に水を噴射させ、これにより路上の雪を除去していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記散水ノズルは一定方向に固定配置されているため、車体に 対するノズルからの水の噴射方向は常に一定であった。このため水の噴射方向を 変えるにはいちいち車体を移動させなければならず、一部分に集中的に噴射した い場合などに手間がかかるとともに、十分な除去効果が得られないという問題が あった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の散水車は、車体上に水タンクが載置されるとともに、該水タンクに連 通された散水ノズルが少なくとも車体の前方もしくは後方に配置された散水車に おいて、前記散水ノズルは、適宜なアクチュエータにより前後、左右に回動可能 に設けられたものである。

【０００５】

【作用】

例えば、路上の雪を除去する場合、散水ノズルを前後、左右に回動させてこの 噴水ノズルによる水の噴射角度を最も効果のある位置に配置し、除去作業を行う 。

【０００６】

【実施例】 以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

【０００７】 図１及び図２は散水車の概略の全体構成を示している。

【０００８】 図１及び図２において、１は散水車で、この散水車１の後部に水タンク２が搭 載されるとともに、散水車１の運転席３の前方に散水ノズル１０が配置されてい る。

【０００９】 散水ノズル１０は、散水車１の略中央部と右側とに２体配置されており、図示 しない送水管により前記水タンク２にそれぞれ連通されている。

【００１０】 以下、散水ノズル１０の構成について説明する。 図３は散水ノズル１０の構成を示す正面図で、図４は散水ノズル１０の構成を示 す平面図である。

【００１１】 なお、２体の散水ノズル１０は同様に構成されたもので、同部材には同符号を 付して説明する。

【００１２】 散水ノズル１０は、送水管５の先端部に一端部が接続されたＬ字状の回動管１ １と、該回動管１１の他端部に接続されたノズル部１２とから構成されている。

【００１３】 前記送水管５は、図示しない水ポンプを介して前記水タンク２に連通されてお り、水ポンプの駆動により水タンク２内の水を送水管５、回動管１１を経てノズ ル部１２に供給する。

【００１４】 前記回動管１１は、前記送水管５に接続された垂直部１１ａと、ノズル部１２ に接続された水平部１１ｂとから構成されている。この垂直部１１ａは、該垂直 部１１ａの軸芯を中心に回動自在に前記送水管５に接続されており、垂直部１１ ａと散水車１側に設けられたブラケットとの間に連設された伸縮シリンダ（アク チュエータ）１３の伸縮作動により水平部１１ｂを図４において実線で示す位置 から二点鎖線で示す約９０度の間で前後に回動させることができる。

【００１５】 前記ノズル部１２は、前記回動管１１の水平部１１ｂに下方に向かって且つ該 水平部１１ｂの軸芯を中心に回動自在に配置されており、ノズル部１２と前記回 動管１１側に設けられたブラケットとの間に連設された伸縮シリンダ（アクチュ エータ）１５の伸縮作動により図３において一点鎖線で示す間で左右に回動させ ることができる。

【００１６】 これによりノズル部１２は、伸縮シリンダ１３，１５の伸縮作動により上述し た範囲の間で前後、左右に回動する。

【００１７】 このノズル部１２の回動操作、つまり伸縮シリンダ１３，１５の伸縮操作は、 運転席３に設けられた図示しないモノレバー等からなる操作装置によって操作可 能なように油圧回路及び電気回路が構成されている。

【００１８】 また、散水車１の後方にも前述と同様な散水ノズル１０が配設されている。

【００１９】 次に、このように構成された散水車の動作について説明する。

【００２０】 ここで、例えば、雪の積もった路上を大型車等の車が走行すると轍となる。こ の轍以外の部分の路上には雪が残った状態となり、この雪が普通乗用車等の車線 変更時の事故発生を招くという危険がある。

【００２１】 そこで、この雪を除去する場合には、まず、路上に散水車１を配置し、路上に 残った雪を左側の路肩に最も効果的に吹き飛ばすよう各散水ノズル１０を操作装 置により前後、左右に回動操作してその噴射角度を設定する。そして、水ポンプ により水タンク２から各散水ノズル１０に水を供給することで各散水ノズル１０ のノズル部１２から水が噴射され、この水の噴射により路上の雪を左側の路肩に 吹き飛ばす。これにより路上の雪が除去されて轍がなくなる。

【００２２】 このようにして路上の雪を除去することで、普通乗用車等の車線変更が安全に 行え、事故発生の減少を図ることができる。

【００２３】 なお、本例では散水ノズル１０を散水車１の略中央部と右側とに２体配置した ものについて説明したが、散水ノズル１０の数はこれに限らずいくつでも良く、 また、配置位置も中央部や右側に限らず左側に配置しても良い。

【００２４】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案によれば、散水ノズルを前後、左右に回動自在に設 けたことにより、散水ノズルによる水の噴射角度を車輌を移動させることなく簡 単に変更することができるとともに、この噴水ノズルによる水の噴射角度を最も 効果のある位置に配置することで効率の良い雪等の除去作業を行うことができる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る散水車の概略の全体構成を示す側
面図である。

【図２】本考案に係る散水車の概略の全体構成を示す平
面図である。

【図３】散水ノズルの構成を示す正面図である。

【図４】散水ノズルの構成を示す平面図である。

【符号の説明】

２ 水タンク １０ 散水ノズル

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車体上に水タンクが載置されるととも
   に、該水タンクに連通された散水ノズルが少なくとも車
   体の前方もしくは後方に配置された散水車において、 前記散水ノズルは、適宜なアクチュエータにより前後、
   左右に回動可能に設けられたことを特徴とする散水車。