JP3204710U

JP3204710U - ウォッシャーノズルと自動車

Info

Publication number: JP3204710U
Application number: JP2016001488U
Authority: JP
Inventors: 山口　高広; 高広山口; 孝一神田
Original assignee: Nippon Vinylon Co Ltd
Current assignee: Nippon Vinylon Co Ltd
Priority date: 2016-03-31
Filing date: 2016-03-31
Publication date: 2016-06-09
Anticipated expiration: 2026-03-31

Abstract

【課題】撮像エリアの洗浄効率を確保しつつ、ワイパー払拭エリア洗浄用および撮像エリア洗浄用として搭載されていたウォッシャーノズルを削減して、コスト、製造組立工数が削減できるウォッシャーノズルを提供する。【解決手段】フロントガラスに洗浄液を噴射口から噴射するノズルをボディ５に備えてなるウォッシャーノズル１において、前記ボディ５に二以上のノズル２，３が設けられ、前記ノズルのうち少なくとも一つは撮像エリアに洗浄液を噴射するノズル３であり、前記二以上のノズル２，３が、それぞれ洗浄液を噴射する噴射角度を可変可能にして前記ボディ５に支持されている。【選択図】図１

Description

本考案は、自動車などのフロントガラス洗浄に使用されるウォッシャーノズル、それを具備する自動車に関するものである。

自動車などの安全運転に関して、運転支援システム（自動ブレーキシステム、人感知システム、後方監視システム、自動運転システムなど）が飛躍的に進歩し、普及若しくは普及し始めている。

前記運転支援システムを実施するには、人や物体を認識するためのカメラ等の撮像装置が、例えば、車両のフロントガラス上部の車内に搭載される。しかし、前記撮像装置が正常に機能しても、フロントガラス撮像装置周辺の撮像エリアが、泥水などによって汚れていては、前記撮像装置の動作に支障が出て、安全運転が損なわれる。

そこで、特許文献１に記載されているように、前記撮像装置に係る撮像エリアの視界性を確実に確保するために、図５に示すように、ワイパー払拭エリア洗浄用のウォッシャーノズル９，９を２箇所に、撮像エリア洗浄用のウォッシャーノズル９ａを１箇所に、合計３箇所にウォッシャーノズル９，９，９ａを設けているものが知られている。

特開２０１３−２０８９９２

しかしながら、フロントガラス洗浄用に、ワイパー払拭エリア洗浄用ウォッシャーノズルと、撮像エリア洗浄用ウォッシャーノズルとの、合計３個のウォッシャーノズルを搭載したのでは、車両搭載数が増加して製造コストが嵩み、ウォッシャーノズルの組立・取付の作業に手間が掛かることになる。本考案はこのような課題を解決するために提案されたものである。

本考案に係るウォッシャーノズルの上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、
フロントガラスに洗浄液を噴射口から噴射するノズルをボディに備えてなるウォッシャーノズルにおいて、前記ボディに二以上のノズルが設けられ、前記ノズルのうち少なくとも一つは撮像エリアに洗浄液を噴射するノズルであり、前記二以上のノズルが、それぞれ洗浄液を噴射する噴射角度を可変可能にして前記ボディに支持されていることである。

前記二以上のノズルのうち、ワイパー払拭エリア洗浄用ノズルが広角に洗浄液を噴射する拡散タイプであって、撮像エリア洗浄用ノズルが直線的に洗浄液を噴射するジェットタイプであることである。

また、前記二以上のノズルのうち、ワイパー払拭エリア洗浄用ノズルが広角に洗浄液を噴射する拡散タイプであって、撮像エリア洗浄用ノズルが広角に洗浄液を噴射する拡散タイプであることである。

更に、前記ワイパー払拭エリア洗浄用ノズルが、フロントガラスの運転席側と助手席側との両側に洗浄液を広角に噴射できる拡散タイプであって、前記フロントガラスに対してウォッシャーノズルが一つ設けられるものであることを含むものである。

本考案に係る自動車の上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、上記本考案に係るウォッシャーノズルを、車両のフロントフードまたはカウルトップに設けられてなることである。

また、本考案に係るウォッシャーノズルを、フロントガラス用のワイパー装置の一部に設けられていることである。

本考案のウォッシャーノズルとそれを具備した自動車によれば、撮像エリアの洗浄効率を確保しつつ、ワイパー払拭エリア洗浄用および撮像エリア洗浄用として搭載されていたウォッシャーノズルを、一つ又は二つ以上削減して、コスト低減と、製造組立工数を削減することができると言う優れた効果を奏するものである。更に、ウォッシャーノズルをワイパー装置の一部に設けることで、確実に撮像エリアに洗浄液が噴射されて、撮像エリアの視界性を確保できるという優れた効果を奏するものである。

本考案に係るウォッシャーノズル１の正面図（Ａ）と、使用状態の説明図（Ｂ）とである。本考案の他の実施例に係るウォッシャーノズル１ａの正面図（Ａ）と、使用状態の説明図（Ｂ）とである。本考案に係るウォッシャーノズル１と他のウォッシャーノズル９とによる使用状態説明図である。同本考案の他の実施例に係るウォッシャーノズル１の、ワイパー払拭エリア洗浄用ノズル２が広角タイプで、撮像エリア洗浄用ノズル３ａがジェットタイプである、正面図（Ａ）と、使用状態の説明図（Ｂ）とである。同本考案に係るウォッシャーノズル１ｂのノズルのタイプが、ワイパー払拭エリア洗浄用ノズル２と撮像エリア洗浄用ノズル３ｂとが、共に広角タイプである場合の、正面図（Ａ）と、使用状態の説明図（Ｂ）とである。本考案に係るウォッシャーノズル１をワイパー１０の一部に設けた例の使用状態説明図である。従来例に係るウォッシャーノズル９，９，９ａの使用状態説明図である。

本考案に係るウォッシャーノズル１は、図１に示すように、ワイパー払拭エリアと撮像エリアとを洗浄するノズルを、一つのウォッシャーノズルのボディに纏めたものである。この実施例では、ウォッシャーノズルの車載搭載数では１個であり、従来の３個から大きく減数できる。

実施例１に係るウォッシャーノズル１は、前記フロントガラス４に洗浄液８を噴射口から噴射するノズルをボディ５の頭部５ａに備えてなるもので、図１に示すように、一つのウォッシャーノズル１のボディ５に、前記ノズルとして、ワイパー払拭エリア洗浄用ノズル２と、撮像エリア洗浄用ノズル３とが設けられている。なお、前記ワイパー払拭エリア洗浄用ノズル２、撮像エリア洗浄用ノズル３は、ともに洗浄液の供給口から噴射口に至る間に発振室（フィードバック流路による）を有して、洗浄液を左右に発振するタイプであるが、特にこれに限るものでは無く、洗浄液を直進噴射・拡散噴射させる既存のタイプも含むものである。

前記ウォッシャーノズル１は、ボディ５の頭部５ａに、二以上のノズルが設けられている実施例において、前記ノズルのうち少なくとも一つは撮像エリア７に洗浄液８ｂを噴射する撮像エリア洗浄用ノズル３である。

更に、前記二以上のノズル２，３が、それぞれ洗浄液８ａ，８ｂをフロントガラス４に噴射する噴射角度を可変可能にして、前記ボディ５に支持されている。噴射角度の可変に関しては、例えば、ボディ５側に球形状の受け部が形成されて、そこに、球体形状のノズル２，３が嵌合されていて、噴射方向のある角度の範囲内で上下・左右に３次元で自由に噴射角度を可変可能な構造にするのが一例である。

前記ワイパー払拭エリア洗浄用ノズル２と、撮像エリア洗浄用ノズル３とが、ともに自由に揺動して、噴射角度が当接可能なので、噴射方向・着水位置の自由度・バリエーションが増すものである。

前記ウォッシャーノズル１において、ノズルの数が上記実施例では、ワイパー払拭エリア洗浄用ノズル２と撮像エリア洗浄用ノズル３との二つであったが、他の実施例として、図２−Ａに示すように、一つのウォッシャーノズル１ａに、運転席側と助手席側とに、ワイパー払拭エリア洗浄用ノズル２ａ，２ｂを具備させ、フロントガラス４の中央上部に位置する撮像エリア７に撮像エリア洗浄用ノズル３を具備させて、合計３個のノズルとすることができる。

また、図２−Ｂに示すように、本考案に係るウォッシャーノズル１を、助手席側のワイパー払拭エリア６と、撮像エリア７とを対象にするものとし、ワイパー払拭エリア洗浄用ノズルだけを有したウォッシャーノズル９を、運転席側のワイパー払拭エリア６を対象にするものとして、合計２個のウォッシャーノズル１，９を搭載することもできる。この実施例でも、従来例よりもウォッシャーノズルの数を削減することができる。

また、図３−Ａに示すように、前記ウォッシャーノズル１において、二以上のノズルのうち、ワイパー払拭エリア洗浄用ノズル２が広角に洗浄液を噴射する拡散タイプであって、撮像エリア洗浄用ノズル３ａが直線的に洗浄液を噴射するジェットタイプとする。これにより、撮像エリア洗浄液を、局部的な位置に噴射する場合に好適である。

このように、異なる種類の洗浄用ノズルを搭載することができる。これにより、ノズルの噴射パターンが異なり、ウォッシャーノズル１におけるノズルのバリエーションが増えることになる。なお、撮像エリア７に広域に噴射させる場合の、拡散タイプの撮像エリア洗浄用ノズル３は、実施例１の図１にて示してある。

本考案に係る実施例５のウォッシャーノズル１ｂは、図３−Ｂに示すように、ワイパー払拭エリア洗浄用ノズル２が広角に洗浄液を噴射する拡散タイプであって、撮像エリア洗浄用ノズルが３が広角に洗浄液を噴射する拡散タイプである。そして、前記ワイパー払拭エリア洗浄用ノズル２が、フロントガラスの運転席側と助手席側との両側に洗浄液を広角に噴射できるように、噴射（拡散）角を６０°以上としている。なお、拡散角（巾）の関係が、ワイパー払拭エリア洗浄用ノズル＞撮像エリア洗浄用ノズルとなっている。この実施例により、車両に搭載するウォッシャーノズル１ｂを、１個に集約することができる。

本考案に係る自動車は、上記本考案に係るウォッシャーノズル１，１ａ，１ｂを、車両のフロントフードまたはカウルトップに具備しているものである。また、他の実施例として、フロントガラス４用のワイパー装置の一部に具備することができる。即ち、図４に示すように、ワイパー装置１０の一部に、例えば、ブレード部、若しくは、アーム部に、前記本考案に係るウォッシャーノズル１，１ａ，１ｂのいずれか一つを設けるものである。

この実施例によれば、ウォッシャーノズルをフロントフードまたはカウルトップにウォッシャーノズルを設ける必要がなくなり、製造作業工程が容易となり、ワイパー装置１０のウエットアームタイプに対応が可能となり、更に、前記アームなどによって撮像エリア洗浄用ノズル３，３ａを撮像エリア７に近接させることで、確実に洗浄液を撮像エリア７に噴射できるものである。

このようにして、フロントガラス洗浄用のウォッシャーノズルの数を削減して、コスト低減された自動車にすることができる。なお、この自動車は、一般の小型・普通自動車、トラック、バス等の大型車両に限らず、フロントガラスに撮像エリアを有して走行する除雪車、電車、工事用等の特殊車両を含むものである。

本考案に係るウォッシャーノズルとそれを具備した自動車によれば、考案の趣旨に反しない範囲で、フロントガラスに撮像エリアを有するあらゆる移動用の、自動車、電車等の車両、工事用・作業用等の特殊車両、に広く適用することができる。

１，１ａ，１ｂウォッシャーノズル、
２，２ａ，２ｂワイパー払拭エリア洗浄用ノズル、
３，３ｂ撮像エリア洗浄用ノズル（拡散タイプ）、
３ａ撮像エリア洗浄用ノズル（ジェットタイプ）、
４フロントガラス、
５ボディ、５ａ，５ｂボディの頭部、
６ワイパー払拭エリア、
７撮像エリア、
８洗浄液、８ａワイパー払拭エリア洗浄用洗浄液、
８ｂ撮像エリア洗浄用洗浄液、
９ウォッシャーノズル、
９ａ撮像エリア洗浄用のウォッシャーノズル、
１０ワイパー装置。

Claims

フロントガラスに洗浄液を噴射口から噴射するノズルをボディに備えてなるウォッシャーノズルにおいて、
前記ボディに二以上のノズルが設けられ、
前記ノズルのうち少なくとも一つは撮像エリアに洗浄液を噴射するノズルであり、
前記二以上のノズルが、それぞれ洗浄液を噴射する噴射角度を可変可能にして前記ボディに支持されていること、
を特徴とするウォッシャーノズル。
二以上のノズルのうち、ワイパー払拭エリア洗浄用ノズルが広角に洗浄液を噴射する拡散タイプであって、撮像エリア洗浄用ノズルが直線的に洗浄液を噴射するジェットタイプであること、
を特徴とする請求項１に記載のウォッシャーノズル。
二以上のノズルのうち、ワイパー払拭エリア洗浄用ノズルが広角に洗浄液を噴射する拡散タイプであって、撮像エリア洗浄用ノズルが広角に洗浄液を噴射する拡散タイプであること、
を特徴とする請求項１に記載のウォッシャーノズル。
ワイパー払拭エリア洗浄用ノズルが、フロントガラスの運転席側と助手席側との両側に洗浄液を広角に噴射できる拡散タイプであって、前記フロントガラスに対してウォッシャーノズルが一つ設けられるものであること、
を特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項に記載のウォッシャーノズル。
請求項１乃至４のいずれか１項に記載のウォッシャーノズルを、車両のフロントフードまたはカウルトップに設けられてなること、
を特徴とする自動車。
請求項１乃至３のいずれか１項に記載のウォッシャーノズルを、フロントガラス用のワイパー装置の一部に設けられていること、
を特徴とする自動車。