JPH0586725B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0586725B2
JPH0586725B2 JP61299108A JP29910886A JPH0586725B2 JP H0586725 B2 JPH0586725 B2 JP H0586725B2 JP 61299108 A JP61299108 A JP 61299108A JP 29910886 A JP29910886 A JP 29910886A JP H0586725 B2 JPH0586725 B2 JP H0586725B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
tire
pear
sidewall
vulcanization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP61299108A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63151409A (ja
Inventor
Isao Sasaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP61299108A priority Critical patent/JPS63151409A/ja
Publication of JPS63151409A publication Critical patent/JPS63151409A/ja
Publication of JPH0586725B2 publication Critical patent/JPH0586725B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tyre Moulding (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、グリーンタイヤを加硫成型するタ
イヤ加硫成型用金型に関し、さらに詳しくは、タ
イヤのサイドウオール表面に梨地面を現出し得る
加硫成型用金型に関するものである。
[従来の技術] グリーンタイヤを加硫成型してタイヤを製造す
る場合、加硫中におけるベアーの発生を極力押え
るため、また、タイヤ表面を艶消し状の梨地表面
として美観を向上させるため、金型内面を粗面化
して梨地面とすることは知られている(特開昭59
−16731号)。
金型内面を粗面化する方法としては、平滑面に
仕上げた金型内面にサンドブラストまたは腐蝕を
施し、多数の微小傷を形成する方法あるいはセラ
ミツクを金型表面に溶着させる方法(特開昭59−
27743号)などが提供されている。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、グリーンタイヤを加硫成型中、ゴム
組成物に含まれる液状物質が金型内面に移行して
付着するが、加硫を繰返すにつれて付着物が固化
し、内面にスケールとなつて固着してしまう。こ
のようなスケールの付着した金型を用いてタイヤ
を加硫すると、スケールの反転模様がタイヤ表面
に形成され、美観を損ねる。従つて、金型にスケ
ールが付着した場合、通常、サンドプラストでス
ケールを除去し、金型内面を清浄にしていたので
ある。しかるに、金型とグリーンタイヤとの間に
介在する空気によるべアーの発生を防止するた
め、この空気を金型の合わせ目に集めて金型外へ
排気する通気路を形成する梨地面を金型内面に、
従来のようにサンドブラストあるいは腐食処理を
施して形成した場合、表面が摩耗しやすい状態に
なつており、スケールを除去するためにサンドブ
ラストしたとき、簡単に摩耗損傷を起していた。
また、セラミツクなどを溶着した金型では、サン
ドブラストによつて、溶着したセラミツクなどが
金型内面から脱落してしまう。このような金型を
用いて加硫成型すると、タイヤ表面に斑ができて
外観を損ねてしまう。また一方では、金型内面の
面粗さが小さくなつて加硫工程で金型とグリーン
タイヤの間に残存した空気を金型外へ排出するた
めの空間が小さくなるので、ベアーの発生も多く
なる。
また、タイヤサイドウオール表面に、タイヤサ
イズ、銘柄、製造者等の各種標識を表す場合、よ
く目立つように、周囲より隆起させて表すのが通
常である。周囲より隆起させて表示する場合、凹
凸反転模様として金型に凹部を設け、加硫成型の
時、グリーンタイヤの一部をこの凹部に流入させ
ることによつて形成することになるが、サンドブ
ラストまたは腐蝕によつて金型内面を粗面にする
方法あるいはセラミツクを溶着する方法では、こ
の凹部底面までサンドブラストあるいは腐蝕が及
んで粗面化され、あるいはまたセラミツクが溶着
されることになる。
したがつて、このような金型を用いて加硫成型
した場合、タイヤに表示される文字などの表面
が、周囲と同じように梨地面となり、光を乱反射
して目立ち難く、表示箇所を判別し難いばかり
か、意匠効果も悪くなる等の問題点があつた。
そこで、この発明の目的とするところは、タイ
ヤサイドウオール表面等に梨地面を形成するた
め、金型内面に形成される梨地面を強固な組織と
して構成し、摩耗損傷を防止するとともに、タイ
ヤサイドウオール表面にタイヤサイズ、銘柄、製
造者等の各種標識を表す場合、これら標識が外観
上埋没せず、浮き立つた状態で表示可能なタイヤ
加硫成型用金型を提供するところにある。
[問題点を解決するための手段] 上記目的達成のため、この発明においては、金
型内面に梨地面を形成するに際し、サンドブラス
トや腐蝕などの物理的あるいは化学的処理を施す
のではなく、放電加工によつて梨地面を形成する
手段を採用している。すなわち、タイヤのサイド
ウオールに対応するサイド面に対し微小間隔をお
いて対向させた放電電極から、電気絶縁液体の存
在下で放電させて金型内面に多数の放電痕を形成
し、この放電痕によつて文字等の標識を形成する
凹部を除くタイヤのサイドウオールに対応する金
型内面のサイド部をJIS B 601に従う0.5〜40S
の粗さの梨地面に構成し、トレツドを成型するト
レツドリング内面は従来通り平滑面にしたもので
ある。
例えば、銅または銅合金製の板状電極の一端
を、金型から0.01〜0.1mm程度、各部分において
一様に離隔するように対向させて配置し、金型と
電極の間に電気絶縁性液体を介在させてパルス電
圧を印加すれば、金型表面に放電痕が多数生成す
る。従つて、電極を漸次移動すれば、その軌跡と
して梨地面が形成される。
タイヤサイドウオール表面において目につき易
い部分に梨地面を現出するとすれば、この部分に
対応する金型内面のサイド面に放電加工による梨
地面を形成すれば良い。タイヤのトレツド表面を
梨地にすると、溝模様の凸部の視覚的強さが低下
して漫然とした外観になつて意匠効果が低下する
ので、トレツドを成型する金型のトレツドリング
の内面は平滑面であるのが好ましい。
なお、梨地面の粗さは、JIS B 601の表示に
従つて0.5〜40Sが好ましい。0.5未満では、排気
作用が小さくてベアーが発生しやすく、40Sを越
えれば、加硫成型したタイヤ表面の面粗さが大
で、オゾンクラツクが発生しやすくなり、また粗
面過ぎて外観も劣る。
[作用] このように放電加工によつて形成された梨地面
は、サンドブラストあるいは腐蝕によつて得られ
た梨地面に比較して、金型内面の金属組織が放電
加工によつて硬化して耐摩耗性になつているの
で、金型を繰返し使用している間に固着したスケ
ールを除去するため、サンドブラストを施しても
梨地面の摩耗が少ない。
また、放電加工の場合、金型と電極の距離、放
電電流密度、電圧、電極の移動速度等の条件を選
択することによつて、梨地面の微細凹凸の深さ、
大きさ、密度の調整が可能で、かつ形及び大きさ
が従来の方法に比べて揃つているので、タイヤ表
面に形成される梨地面の外観も優れている。
また、このような梨地面の存在は、ベアーの発
生を有効に抑制している。
すなわち、金型にグリーンタイヤを納めて閉じ
るとき、金型内面またはグリーンタイヤの表面に
おいて周囲より突出している部分がまず相手と接
触し、漸次他の部分も接触してグリーンタイヤ表
面が軟化しながら金型内面に沿うように密着して
加硫成型されるが、グリーンタイヤ表面または金
型内面に独立した凹部がある場合、凹部の周囲の
グリーンタイヤ表面が先ず金型に接触し、凹部内
に存在していた空気は封じ込められる。封じ込め
られた空気が加硫中金型から排出されない場合、
グリーンタイヤと金型内面とが直接接触せず、ベ
アーになり不良品となる。
しかるに金型内面が梨地面になつている場合、
グリーンタイヤの表面の温度が高くなつて熱可塑
化され粘度が低下した後、梨地面の凹部の底まで
ゴムが充填されるまでには長時間を要する。この
間に封じ込められた空気は、微細凹凸の〓間を伝
つて金型外へ排出されるので、ベアーの発生は極
めて有効に阻止される。
また従来の、サンドブラストあるいは腐蝕によ
つて梨地面を形成した場合は、表面の強度が低下
しているため、長時間金型を繰返し使用している
間に梨地面の山が低くなり、ベアーが発生し易く
なるが、放電加工によつて形成した梨地面は摩耗
し難く、ベアーの発生防止作用が持続する。
さらにまた、放電加工によれば、金型内面の文
字等を形成する凹部と電極の間が離れているた
め、この凹部底面あるいは壁面との間では放電は
行われず、その結果、凹部の壁面及び底面は、平
滑面として残る。従つて凹部の反転模様としてタ
イヤサイドウオール表面に隆起して形成された文
字、数字、記号、紋様等の各種標識は、その表面
が平滑面となつて現われ、光を反射して光沢があ
り、一方梨地面は光を乱反射して艶消しの沈んだ
状態となるため、両者の対比からも文字などの各
種標識が浮上つて顕著に現われ、容易に判別可能
であるとともに、意匠効果も優れたものとなる。
[実施例] 以下、添附図面に示した実施例について説明す
る。
第1図は、この発明に係るタイヤ加硫成型用金
型を用いてグリーンタイヤを加硫成型している状
態の断面図で、1は加硫成型金型、2はタイヤ、
3はブラダーである。金型は、上型4と下型5に
分割され、それぞれ、タイヤのトレツド部6を成
型するトレツドリング7,7′と、ビード部8,
8′を成型するビードリング9,9′と、これらを
固定すると同時にタイヤのサイドウオール10を
成型する金型本体11,11′とからなつている。
金型本体11,11′のサイド部12,12′に
は、径方向外縁部にデコレーシヨンラインを成型
するタイヤ円周と同心円のデコレーシヨン溝1
3,13′が設けられ、また、径方向内縁部には、
リムラインを成型するタイヤ円周と同心円のリム
ライン溝14,14′が設けられている。
15は、タイヤサイドオウール表面に表示す
る、文字、数字等の各種標識を形成する凹部で、
デコレーシヨン溝13′とリムライン溝14′との
間のサイド面16′に設けられている。凹部15
を除いた残余のサイド面16,16′は、第2図
の部分拡大断面図に示す通り、極大山高さHが約
20μの微小凹凸を多数有する梨地面になつてい
る。
この梨地面は、第3図に示す通り、銅合金製の
板状電極17の一端を、サイド面16′に対し、
0.01〜0.1mmの間隔をおいて対向させ、少なくと
もサイド面16′と電極17の対向端を絶縁油に
浸漬してパルス電流を印加して放電することによ
つて得られる。
なお、ベアー抑制効果を調べるため、サイド面
16′が梨地面の金型を用いて、タイヤ1000本加
硫し、比較例として従来のサイド面が平滑面の金
型を用いてタイヤ1000本加硫して、ベアーの発生
を比較した。この発明に係る金型を用いて加硫し
たタイヤにはサイドウオール上にベアーの発生は
認められなかつたのに対し、従来の金型で製造し
たものは、3ケ所においてベアーの発生が認めら
れた。
[発明の効果] 以上の通り、この発明に係る加硫成型用金型に
よれば、放電加工によつて形成した梨地面を有す
るため、梨地面の組織が安定しており、表面の強
度が高く、長時間金型を繰返し使用しても梨地面
の摩耗がなく、また付着したスケールを除去する
ため、サンドブラストを施しても摩耗損傷を起こ
しにくい利点を有している。従つて、加硫成型さ
れたタイヤの外観が美麗であるのは勿論、加硫成
型中のベアー発生防止作用も長期に渡つて持続さ
れる利点を有している。また、タイヤサイドウオ
ーム表面から突出状に形成されるタイヤサイズ、
銘柄、製造者名等の各種標識表面を平滑面として
残すことができるので、これら標識がサイドウオ
ール表面から浮上つて顕著に現われ、一見して表
示情報を読み得るとともに、意匠効果も高いタイ
ヤを提供し得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係るタイヤ加硫成型用金
型を用いてグリーンタイヤを加硫成型している状
態の断面図、第2図は、第1図において円で囲つ
た同金型のサイド面の部分拡大断面図、第3図
は、放電加工によつてサイド面に微小凹凸を形成
し、梨地面とする加工状態を示す断面図である。 1……加硫成型用金型、2……タイヤ、7,
7′……トレツドリング、10……サイドウオー
ル、15……凹部、16,16′……サイド面、
17……放電電極。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 タイヤを加硫成型する金型において、金型内
    面のタイヤのサイドウオールに対応するサイド面
    に対し微小間隔をおいて対向させた放電電極から
    電気絶縁液体の存在下で放電させて金型内面に多
    数の放電痕を形成し、この放電痕によつて、文字
    等の標識を形成する凹部を除くタイヤのサイドウ
    オールに対応する金型内面のサイド部が、JISB
    601に従う0.5〜40Sの粗さの梨地面とされ、トレ
    ツドを成型するトレツドリング内面は平滑面であ
    ることを特徴とする梨地表面を有するタイヤ加硫
    成型用金型。
JP61299108A 1986-12-15 1986-12-15 梨地表面を有するタイヤ加硫成型用金型 Granted JPS63151409A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61299108A JPS63151409A (ja) 1986-12-15 1986-12-15 梨地表面を有するタイヤ加硫成型用金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61299108A JPS63151409A (ja) 1986-12-15 1986-12-15 梨地表面を有するタイヤ加硫成型用金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63151409A JPS63151409A (ja) 1988-06-24
JPH0586725B2 true JPH0586725B2 (ja) 1993-12-14

Family

ID=17868234

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61299108A Granted JPS63151409A (ja) 1986-12-15 1986-12-15 梨地表面を有するタイヤ加硫成型用金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63151409A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3435972B2 (ja) * 1996-03-26 2003-08-11 トヨタ自動車株式会社 成形型の製造方法
JP3380740B2 (ja) * 1998-04-03 2003-02-24 住友ゴム工業株式会社 タイヤ製造方法
JP2007230162A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Toyo Tire & Rubber Co Ltd タイヤ加硫成型用金型及びそれにより製造された空気入りタイヤ

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5916731A (ja) * 1982-07-19 1984-01-27 Teijin Ltd ゴム成型用金型

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5999730U (ja) * 1982-12-24 1984-07-05 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ用金型

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5916731A (ja) * 1982-07-19 1984-01-27 Teijin Ltd ゴム成型用金型

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63151409A (ja) 1988-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100282387A1 (en) Tire vulcanizing mold and tire produced with the tire vulcanizing mold
JPH07257111A (ja) 空気入りタイヤとそれを製造する加硫成型用金型
JP2007015621A (ja) 空気入りタイヤ及びタイヤ用モールド
JPH1052824A (ja) タイヤ加硫用金型及び空気入りタイヤ
US20030034104A1 (en) Automobile tire with removable tread fillers and tread cavities beneath the rolling surface
JPH0586725B2 (ja)
JPS63151410A (ja) タイヤ加硫成型用金型
EP0384775B1 (en) Split dies for casting small segments of tire mold
JPH08258515A (ja) 空気入りタイヤ
EP2799250A1 (en) Tire and tire-forming mold
JP4236527B2 (ja) タイヤ成形用金型及びこのタイヤ成形用金型を用いて成形したタイヤ
JP2001179751A (ja) タイヤ加硫成形用金型の製造方法
JPH0613904U (ja) 空気入りタイヤ
JP2603179B2 (ja) タイヤ成形加硫用金型
JP2007237708A (ja) タイヤ用モールドの製造方法
JPH11254446A (ja) タイヤ加硫用ブラダー
JPH0412813A (ja) タイヤ加硫用金型
JP4236524B2 (ja) タイヤ成形用金型及びそのタイヤ成形用金型を用いて製造したタイヤ
JPH1177694A (ja) タイヤ加硫成形用金型
JP3992217B2 (ja) スリックタイヤ
JP2010143086A (ja) タイヤ用モールド
JPH10272906A (ja) 空気入りタイヤ及びそのタイヤ成形用金型
JP2007098907A (ja) タイヤ用モールド及びタイヤ製造方法
KR100592989B1 (ko) 사이드월의 타이어 정보 표시 방법
JPH01120309A (ja) タイヤ成形用金型

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees