JP2007015621A - 空気入りタイヤ及びタイヤ用モールド - Google Patents

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史寛 坪野
Takamichi Sagawa
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Abstract

【課題】良好な細溝を備えたタイヤが長期間にわたって成形されうるモールド32の提供。
【解決手段】モールド32のキャビティ面34は、筋山Pを備えている。筋山Pの断面形状は、略矩形である。筋山Pは、第一コーナーP1、第二コーナーP2、第三コーナーP3及び第四コーナーP4を有している。筋山Pの高さHは、0.1mm以上1.0mm以下である。筋山Pの幅W2は、0.1mm以上2.0mm以下である。第二コーナーP2の曲率半径Rc及び第三コーナーの曲率半径Rdは、0.2mm以下である。筋山Pの内角β1、β2、β3、β4は80°以上100°以下である。このモールド32によって得られたタイヤは、筋山Pの形状が反転した形状の細溝を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。詳細には、本発明は、タイヤのトレッドの改良に関する。
雪氷路面では、古くはスパイクタイヤが用いられていたが、近年はスタッドレスタイヤが主流である。スタッドレスタイヤでは、雪氷路面における制動性能が重要である。制動性能の向上の目的でトレッドにガラス繊維が配合されたタイヤが、市販されている。ガラス繊維は、氷よりも硬度が高い。トレッドにガラス繊維が配合されたタイヤでは、このガラス繊維が雪氷路面を引っ掻く。この引っ掻きにより、タイヤの制動性能が高められる。
タイヤの加硫時には、トレッドはモールドのキャビティ面と当接する。この当接により、トレッドにスキン層が形成される。スキン層の表面は鏡面状である。スキン層の表面には、短繊維は露出していない。タイヤが使用されると、比較的初期の段階でスキン層が摩滅する。この摩滅により、トレッドの表面にガラス繊維が露出する。この露出により、制動性能が発揮される。
スキン層が残存する段階での制動性能向上が意図された提案が、種々なされている。例えば、特開平9−323511号公報には、そのトレッドに深さが小さなサイピング(すなわち細溝)を備えたタイヤが開示されている。このタイヤは、キャビティ面に微細な筋山を備えたモールドによって成形される。細溝は、筋山の形状が反転した形状を備えている。
特開平9−323511号公報
タイヤの成形では、予備成形されたグリーンタイヤがモールドに投入され、このグリーンタイヤが加圧及び加熱される。加熱によりゴムが架橋される。このモールドが繰り返し使用されると、ゴムやゴム組成物中の薬品がキャビティ面に付着し、堆積する。堆積物の量は、徐々に大きくなる。堆積が進行すると、離型不良、タイヤの外観不良、エアーベント不良等が生じる。堆積物は、除去される必要がある。
堆積物の除去には、一般的に、ショットブラスト処理が用いられている。ショットブラスト処理により、モールドの表面は研磨される。研磨量は小さいので、通常のモールドでは、研磨は大きな問題ではない。しかし、微細な筋山を備えたモールドでは、研磨の繰り返しによって筋山が徐々に磨り減る。特に、断面が半円、三角形、台形等の、先細り形状の筋山の場合、ショットブラスト処理によって筋山が大幅に変形する。形状が不適切な筋山を備えたモールドが用いられれば、形状が不適切な細溝を備えたタイヤが得られる。このタイヤでは、使用開始時点での制動性能は不十分である。
本発明の目的は、良好な細溝を備えたタイヤが長期間にわたって成形されうるモールドの提供にある。本発明の他の目的は、使用開始時点での制動性能に優れた空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、トレッド部を備える。このトレッド部の表面に、0.1mm以上2.0mm以下の幅と0.1mm以上1.0mm以下の深さとを備えた多数の細溝が形成されている。この細溝の断面形状は、略矩形である。
好ましくは、細溝の底面のコーナーの曲率半径は、0.2mm以下である。好ましくは、トレッド部は、短繊維が分散したゴム組成物が架橋されることで形成される。好ましくは、トレッド部は、縦溝と、横溝と、この縦溝及び横溝によって区画された多数のブロックとを有している。このブロックの表面に、細溝が形成される。
本発明に係るタイヤ用モールドは、タイヤのトレッド部に当接するキャビティ面を備えている。このキャビティ面に、0.1mm以上2.0mm以下の幅と0.1mm以上1.0mm以下の高さとを備えた筋山が多数形成されている。この筋山の断面形状は、略矩形である。
好ましくは、細溝の上面のコーナーの曲率半径は、0.2mm以下である。
本発明に係るモールドでは、繰り返し使用されても、筋山の適正形状が維持される。このモールドによって得られたタイヤは、使用開始時点での制動性能に優れる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ2が示された断面図である。この図1において、上下方向はタイヤ2の半径方向であり、左右方向はタイヤ2の軸方向である。このタイヤ2は、トレッド部4、左右のサイドウォール部6及び左右のビード部8を備えている。図示は省略されているが、このタイヤ2では、左側のビード部8と右側のビード部8との間にカーカスが架け渡されている。
図2は、図1のタイヤ2のトレッド部4の一部が示された拡大展開図である。この図2において、上下方向はタイヤ2の周方向であり、左右方向はタイヤ2の軸方向である。図2に示された中心線CLは、タイヤ2の赤道面である。このタイヤ2は、スタッドレスタイヤである。
このトレッド部4は、その表面に、第一縦溝10、第二縦溝12、副縦溝14、第一横溝16、第二横溝18及び第三横溝20を備えている。第一縦溝10及び第二縦溝12は、周方向の全体にわたって延びている。第一横溝16は、トレッド端Eaと第一縦溝10とを連結している。第二横溝18は、第一縦溝10と第二縦溝12とを連結している。第三横溝20は、右側の第二縦溝12(図1参照)と左側の第二縦溝12とを連結している。副縦溝14は、2つの第二横溝18の間に存在している。
このトレッド部4は、第一ブロック24、第二ブロック26、第三ブロック28及び第四ブロック30を備えている。各ブロック24、26、28、30の輪郭は、実質的に四角形である。他の輪郭形状を備えたブロックが配置されてもよい。第一ブロック24は、第一縦溝10の外側に位置している。この第一ブロック24は、第一縦溝10と2つの第一横溝16とによって区画されている。第二ブロック26は、第一縦溝10と副縦溝14との間に位置している。この第二ブロック26は、第一縦溝10、副縦溝14及び2つの第二横溝18によって区画されている。第三ブロック28は、副縦溝14と第二縦溝12との間に位置している。この第三ブロック28は、副縦溝14、第二縦溝12及び2つの第二横溝18によって区画されている。第四ブロック30は、赤道面CLを跨いでいる。第四ブロック30は、右側の第二縦溝12と左側の第二縦溝12との間に位置している。この第四ブロック30は、2つの第二縦溝12及び2つの第三横溝20によって区画されている。
各ブロック24、26、28、30は、サイピングSを備えている。サイピングSの形状は、ジグザグである。このサイピングSは、モールドのナイフブレードによって形成される。サイピングSのエッジ効果及び除水機能により、タイヤ2の制動性能が向上する。
各ブロック24、26、28、30は、多数の細溝Gを備えている。トレッド部4の表面に波状曲線が想定されたとき、この波状曲線のうちブロック24、26、28、30に含まれる部分に沿って、細溝Gが形成されている。換言すれば、この細溝Gの形状は、波状曲線の一部である。図2から明らかなように、波状曲線は軸方向に延びている。波状曲線は、トレッド部4の一端Eaからその他端Ebにまで至っている。多数の波状曲線が、周方向において繰り返し想定されている。典型的な波状曲線は、サインカーブである。他の形状の細溝Gが設けられてもよい。
細溝Gはエッジを備えているので、この細溝Gによって路面とタイヤ2との摩擦係数が向上する。細溝Gはまた、除水機能にも寄与する。さらに細溝Gは、タイヤ2の加硫時のエアーベントにも寄与する。
ブロック24、26、28、30は、架橋ゴムからなる。好ましくは、ブロック24、26、28、30に用いられるゴム組成物に短繊維が配合される。短繊維は、ブロック24、26、28、30に分散する。短繊維は、雪氷路面を引っ掻く。短繊維は、タイヤ2の制動性能に寄与する。ブロック24、26、28、30の表面はモールドのキャビティ面と当接するので、スキン層が形成される。このスキン層は、短繊維をほとんど含まない。新品段階でのタイヤ2では、ブロック24、26、28、30の表面に短繊維が露出していない。このタイヤ2の使用開示時点では、主としてサイピングS及び細溝Gが制動性能に寄与する。タイヤ2の使用に伴い、ブロック24、26、28、30の表面は徐々に摩滅する。摩滅により細溝Gは徐々に浅くなり、短繊維が徐々に露出する。摩滅が進行した時点では、細溝Gに代わり短繊維が、制動性能に寄与する。このタイヤ2では、使用開始時点から長期にわたり、優れた制動性能が発揮される。
配合される短繊維は、無機繊維でも有機繊維でもよい。無機繊維の具体例としては、ガラス繊維及び炭素繊維が挙げられる。有機繊維の具体例としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維及びポリエチレン繊維が挙げられる。複数種の繊維が併用されてもよい。制動性能の観点から、ガラス繊維が好ましい。ガラス繊維と他の繊維とが併用されてもよい。短繊維の直径は、1μm以上100μm以下が好ましい。短繊維の長さは、0.1mm以上5.0mm以下が好ましい。短繊維の量は、基材ゴム100質量部に対して1質量部以上50質量部以下が好ましい。
図3は、図1のタイヤ2のトレッド部4の一部が示された断面図である。この図3には、サイピングS及び細溝Gが示されている。図3中の大きな円に示された拡大図から明らかなように、細溝Gの断面形状は、略矩形である。細溝Gは、第一コーナーG1、第二コーナーG2、第三コーナーG3及び第四コーナーG4を有している。底面のコーナーG2、G3は、丸められている。図3において、矢印Raで示されているのは第二コーナーG2の曲率半径であり、矢印Rbで示されているのは第三コーナーG3の曲率半径である。
図3において両矢印W1で示されているのは、細溝Gの幅である。幅W1は、0.1mm以上2.0mm以下が好ましい。幅W1が0.1mm以上である細溝Gは、除水機能に優れる。この観点から、幅W1は0.3mm以上がより好ましい。幅W1が2.0mm以下に設定されることにより、十分な接地面積が得られる。十分な接地面積により、優れた制動性能が得られる。この観点から、幅W1は0.6mm以下がより好ましい。
図3において両矢印Dで示されているのは、細溝Gの深さである。深さDは、0.1mm以上1.0mm以下が好ましい。深さDが0.1mm以上である細溝Gは、除水機能に優れる。この観点から、深さは0.4mm以上がより好ましく、0.5mm以上が特に好ましい。深さDが1.0mm以下に設定されることにより、十分なブロック剛性が得られる。大きな剛性によりブロック24、26、28、30の変形が抑制され、十分な除水機能が得られる。この観点から、深さDは0.6mm以下がより好ましい。
細溝Gのピッチは、0.5mm以上5.0mm以下が好ましい。ピッチが0.5mm以上に設定されることにより、十分なブロック剛性が得られる。大きな剛性によりブロック24、26、28、30の変形が抑制され、十分な除水機能が得られる。この観点から、ピッチは1.0mm以上がより好ましい。ピッチが5.0mm以下に設定されることにより、十分な制動性能が得られる。この観点から、ピッチは4.5mm以下がより好ましい。ピッチは、波状曲線が延びる方向とは垂直な方向において測定される。図2に示されたタイヤ2では、周方向においてピッチが測定される。
図4は、図1のタイヤ2の加硫工程に用いられるモールド32の一部が示された断面図である。この図4には、トレッド部4に当接するキャビティ面34が示されている。このキャビティ面34は、筋山Pを備えている。図4から明らかなように、筋山Pの断面形状は、略矩形である。筋山Pは、第一コーナーP1、第二コーナーP2、第三コーナーP3及び第四コーナーP4を有している。この筋山Pは、マスター型にフラットエンドミル加工が施されることで形成されうる。この筋山Pは、タイヤ2の細溝Gに対応する。
このモールド32は、加硫機に装着される。このモールド32でタイヤ2の加硫・成形が繰り返えされると、キャビティ面34に堆積物が生じる。堆積物が生じたモールド32は加硫機からはずされ、ショットブラスト処理に供される。ショットブラスト処理により、堆積物が除去される。この処理は、クリーニングと称される。クリーニング後のモールド32は、再度加硫機に取り付けられ、用いられる。モールド32の使用とクリーニングとが繰り返されることにより、ショットブラスト処理の影響で、キャビティ面34が研磨される。研磨により、筋山Pは徐々に磨り減る。前述のようにこの筋山Pの断面形状は略矩形なので、多少の磨り減りが生じても、適正な断面形状が維持される。このモールド32により、多少の磨り減りが生じた段階でも、細溝Gの形状が良好であるタイヤ2が製造されうる。このモールド32の寿命は、断面形状が台形、三角形等である筋山を備えた従来のモールドに比べて長い。
モールド32の寿命の観点から、筋山Pの内角β1、β2、β3、β4は80°以上100°以下が好ましく、85°以上95°以下がより好ましい。理想的には、内角β1、β2、β3、β4は直角(すなわち90°)である。本発明では、内角β1、β2、β3、β4が直角とは多少異なる場合も含め、筋山Pの断面形状が「略矩形」と称される。図4から明らかなように、内角β1、β2、β3、β4の測定では、各コーナーP1、P2、P3、P4に丸めが無いと仮定される。
タイヤ2は、モールド32の形状が反転された形状を有する。細溝G(図3参照)の形状は、筋山Pの形状に依存する。細溝Gの角度α1は筋山Pの内角β1に対応し、細溝Gの角度α2は筋山Pの内角β2に対応し、細溝Gの角度α3は筋山Pの内角β3に対応し、細溝Gの角度α4は筋山Pの内角β4に対応する。角度α1、α2、α3、α4は80°以上100°以下が好ましく、85°以上95°以下がより好ましい。理想的には、角度α1、α2、α3、α4は直角である。本発明では、角度α1、α2、α3、α4が直角とは多少異なる場合も含め、細溝Gの断面形状が「略矩形」と称される。図3から明らかなように、内角α1、α2、α3、α4の測定では、各コーナーG1、G2、G3、G4に丸めが無いと仮定される。
図4から明らかなように、上面のコーナーP2、P3は丸められている。図4において、矢印Rcで示されているのは第二コーナーP2の曲率半径であり、矢印Rdで示されているのは第三コーナーP3の曲率半径である。この丸めは、モールド32の製造の都合により形成される。ショットブラスト処理による磨り減りが生じても筋山Pの適正形状が維持されるとの観点から、曲率半径Rc及びRdは小さいほど好ましい。具体的には、曲率半径Rc、Rdは0.2mm以下が好ましく、0.1mm以下がより好ましい。理想的には、丸めは形成されない。第一コーナーP1及び第四コーナーP4が丸められてもよい。この場合、第一コーナーP1及び第四コーナーP4の曲率半径は、0.2mm以下が好ましく、0.1mm以下がより好ましい。本発明では、各コーナーP1、P2、P3、P4が多少丸められている場合も含め、筋山Pの断面形状が「略矩形」と称される。
前述のように、細溝G(図3参照)の形状は、筋山Pの形状に依存する。細溝Gの第二コーナーG2は筋山Pの第二コーナーP2に対応し、細溝Gの第三コーナーG3は筋山Pの第三コーナーP3に対応する。細溝Gの第二コーナーG2の曲率半径Ra及び第三コーナーG3の曲率半径Rbは0.2mm以下が好ましく、0.1mm以下がより好ましい。理想的には、丸めは形成されない。第一コーナーG1及び第四コーナーG4が丸められてもよい。この場合、第一コーナーG1及び第四コーナーG4の曲率半径は、0.2mm以下が好ましく、0.1mm以下がより好ましい。本発明では、各コーナーG1、G2、G3、G4が多少丸められている場合も含め、細溝Gの断面形状が「略矩形」と称される。
図4において両矢印Hで示されているのは、筋山Pの高さである。この高さHと、図3に示された深さDとは、実質的に一致する。高さHは、0.1mm以上1.0mm以下が好ましい。高さHが0.1mm以上に設定されることにより、ショットブラスト処理による磨り減りが生じても筋山Pの適正形状が維持される。この観点から、高さHは0.3mm以上がより好ましく、0.4mm以上がさらに好ましく、0.5mm以上が特に好ましい。高さHが1.0mm以下に設定されることにより、十分なブロック剛性が得られる。大きな剛性によりブロック24、26、28、30の変形が抑制され、十分な除水機能が得られる。この観点から、高さHは0.6mm以下がより好ましい。
図4において両矢印W2で示されているのは、筋山Pの幅である。この幅W2と、図3に示された細溝Gの幅W1とは、実質的に一致する。幅W2は、0.1mm以上2.0mm以下が好ましい。これにより、適正な幅W1を備えた細溝Gが形成される。幅W2は0.3mm以上がより好ましい。幅W2は、0.6mm以下がより好ましい。
複数の縦溝と、これら縦溝によって区画された複数のリブとを備えたタイヤにおいても、トレッド部の表面に細溝Gが形成されることにより、制動性能が向上する。この場合も、細溝Gの断面形状は実質的に矩形であることが好ましい。この細溝Gは、0.1mm以上2.0mm以下の幅と、0.1mm以上1.0mm以下の深さとを備える。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
断面形状が矩形であり、幅W2が0.4mmであり、高さHが0.5mmである筋山を備えたモールドを製作した。この筋山の曲率半径Rc、Rdは、0.1mmであった。このモールドで得られるタイヤの形状は、図1及び図2に示されている。
[実施例2]
筋山の高さを0.3mmとした他は実施例1と同様にして、モールドを得た。
[比較例1]
筋山の高さを0.3mmとし、断面形状を図5(a)に示される台形とした他は実施例1と同様にして、モールドを得た。
[比較例2]
筋山の高さを0.3mmとし、断面形状を図5(b)に示される三角形とした他は実施例1と同様にして、モールドを得た。
[比較例3]
筋山の高さを0.2mmとし、断面形状を図5(c)に示される半円とした他は実施例1と同様にして、モールドを得た。
[残存高さの測定]
モールドを、30分間のショットブラスト処理に供した。そして、このモールドの筋山の残存高さを測定した。この結果が、下記の表1に示されている。
[外観評価]
前述のショットブラスト処理後のモールドにてタイヤを製作し、トレッド部の表面を目視で観察して、下記の基準に従って格付けした。
A:細溝の外観が、シャープである。
B:細溝の外観が、やや不明確である。
C:細溝の外観が不明確である。
この結果が、下記の表1に示されている。
Figure 2007015621
表1から明らかなように、実施例のモールドによって得られたタイヤは、良好な細溝を有している。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るトレッドパターンは、スタッドレスタイヤのみならず、種々の自動車タイヤに適用されうる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤが示された断面図である。 図2は、図1のタイヤのトレッド部の一部が示された拡大図である。 図3は、図1のタイヤのトレッド部の一部が示された断面図である。 図4は、図1のタイヤの加硫工程に用いられるモールドの一部が示された断面図である。 図5(a)は比較例1に係るモールドの一部が示された断面図であり、図5(b)は比較例2に係るモールドの一部が示された断面図であり、図5(c)は比較例3に係るモールドの一部が示された断面である。
符号の説明
2・・・空気入りタイヤ
4・・・トレッド部
6・・・サイドウォール部
8・・・ビード部
10・・・第一縦溝
12・・・第二縦溝
14・・・副縦溝
16・・・第一横溝
18・・・第二横溝
20・・・第三横溝
24・・・第一ブロック
26・・・第二ブロック
28・・・第三ブロック
30・・・第四ブロック
32・・・モールド
34・・・キャビティ面
G・・・細溝
P・・・筋山
S・・・サイピング
G1、P1・・・第一コーナー
G2、P2・・・第二コーナー
G3、P3・・・第三コーナー
G4、P4・・・第四コーナー

Claims (6)

  1. トレッド部を備えており、
    このトレッド部の表面に、0.1mm以上2.0mm以下の幅と0.1mm以上1.0mm以下の深さとを備えた多数の細溝が形成されており、
    この細溝の断面形状が略矩形である空気入りタイヤ。
  2. 上記細溝の底面のコーナーの曲率半径が0.2mm以下である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 上記トレッド部が、短繊維が分散したゴム組成物が架橋されることで形成されている請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 上記トレッド部が、縦溝と、横溝と、この縦溝及び横溝によって区画された多数のブロックとを有しており、
    このブロックの表面に上記細溝が形成された請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. タイヤのトレッド部に当接するキャビティ面に、0.1mm以上2.0mm以下の幅と0.1mm以上1.0mm以下の高さとを備えた筋山が多数形成されており、
    この筋山の断面形状が略矩形であるタイヤ用モールド。
  6. 上記細溝の上面のコーナーの曲率半径が0.2mm以下である請求項5に記載のモールド。
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