JPH0586602A - 表面がゴムチツプ層のコンクリート平板及びその製造方法 - Google Patents
表面がゴムチツプ層のコンクリート平板及びその製造方法Info
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- JPH0586602A JPH0586602A JP27669591A JP27669591A JPH0586602A JP H0586602 A JPH0586602 A JP H0586602A JP 27669591 A JP27669591 A JP 27669591A JP 27669591 A JP27669591 A JP 27669591A JP H0586602 A JPH0586602 A JP H0586602A
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- Japan
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- layer
- concrete
- adhesive
- rubber chip
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 表面がゴムチップ層のコンクリート平板を工
場生産された土木建築用資材として市場に供給すること
を可能とする。 【構成】 接着剤で結合したゴムチップ層1と、そのゴ
ムチップ層に接着された小石を含む砂層2と、コンクリ
ート層3の3層からなる平板。 【効果】 ゴムチップ層に強く接着した小石を含む砂層
が楔効果も有し、コンクリート層と強く結合することが
できるので、実際の使用条件でゴムチップ層が剥がれる
ことがない。
場生産された土木建築用資材として市場に供給すること
を可能とする。 【構成】 接着剤で結合したゴムチップ層1と、そのゴ
ムチップ層に接着された小石を含む砂層2と、コンクリ
ート層3の3層からなる平板。 【効果】 ゴムチップ層に強く接着した小石を含む砂層
が楔効果も有し、コンクリート層と強く結合することが
できるので、実際の使用条件でゴムチップ層が剥がれる
ことがない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤ等のゴム製品の
再利用品であって、土木又は建築用資材として提供され
る表面がゴムチップ層のコンクリート平板に関するもの
である。
再利用品であって、土木又は建築用資材として提供され
る表面がゴムチップ層のコンクリート平板に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴム、プラスチック、ウレタン等
の化学合成材料でできた製品を再利用するというテーマ
が、資源確保や廃棄物処理の問題によって、一躍脚光を
浴びるようになってきた。そうしたものの中で、主にタ
イヤ等のゴム製品の再利用として一般に知られているも
のには、製品を粉砕してできたゴムチップを、接着剤と
ともに型内で圧縮成形し、種々の製品にしたものがあ
る。土木、建築関係における事例としては、弾力性に富
む表面をもち且つカラフルな種々の意匠のゴムチップ製
平板があり、踏み出す足に衝撃の少ない歩道や子供の怪
我の予防を考えた遊び場等に利用されている。その利用
方法は、図3に示すように、ゴムチップ製平板4とコン
クリート製平板5を接着剤で貼り合わせて利用するもの
と、ゴムチップ製平板を、例えばコンクリート製の仕切
りのような、既に硬化したコンクリートの表面に接着剤
で貼って利用するもの等がある。比較的前者の利用例の
方が多いが、このゴムチップ製平板を貼る作業はいずれ
も現場施工として行われている。その作業手順は、固ま
ったコンクリートの表面にウレタン系又はエポキシ系等
の接着剤を塗り、所定の時間内にその上にゴムチップ製
平板を素早く並べ、そのゴムチップ製平板の裏面がコン
クリート上の接着剤に密着するようにゴムの表面を押
し、同様に順次繰り返され、行われるというものであ
る。手慣れた作業者が要領良く進めていかなければ、形
が整わず、必要な接着強度も得られない作業である。
の化学合成材料でできた製品を再利用するというテーマ
が、資源確保や廃棄物処理の問題によって、一躍脚光を
浴びるようになってきた。そうしたものの中で、主にタ
イヤ等のゴム製品の再利用として一般に知られているも
のには、製品を粉砕してできたゴムチップを、接着剤と
ともに型内で圧縮成形し、種々の製品にしたものがあ
る。土木、建築関係における事例としては、弾力性に富
む表面をもち且つカラフルな種々の意匠のゴムチップ製
平板があり、踏み出す足に衝撃の少ない歩道や子供の怪
我の予防を考えた遊び場等に利用されている。その利用
方法は、図3に示すように、ゴムチップ製平板4とコン
クリート製平板5を接着剤で貼り合わせて利用するもの
と、ゴムチップ製平板を、例えばコンクリート製の仕切
りのような、既に硬化したコンクリートの表面に接着剤
で貼って利用するもの等がある。比較的前者の利用例の
方が多いが、このゴムチップ製平板を貼る作業はいずれ
も現場施工として行われている。その作業手順は、固ま
ったコンクリートの表面にウレタン系又はエポキシ系等
の接着剤を塗り、所定の時間内にその上にゴムチップ製
平板を素早く並べ、そのゴムチップ製平板の裏面がコン
クリート上の接着剤に密着するようにゴムの表面を押
し、同様に順次繰り返され、行われるというものであ
る。手慣れた作業者が要領良く進めていかなければ、形
が整わず、必要な接着強度も得られない作業である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術のゴムチップ
とコンクリートの2層から成る平板は、成形されたゴム
チップ製平板と既に固まったコンクリート平面との接着
剤による貼り合わせによって現場施工で作られている。
そこで行われる接着は、ゴムチップを結合して成形した
面とコンクリート面の組み合わせによるものであり、充
分な接触面が得られる平滑な面と面の接着にはならな
い。即ち、いずれの面も型によって成形されているが、
平均的な凹凸面ではなく、凸部が型に沿って一定な高さ
を保ち、深さや位置が不定の凹部が散在する面になって
いて、ゴムチップを結合して成形した面は特にそのよう
な状態を形成しているからである。このように部分的な
接触面しか得られない面と面との組み合わせの接着は、
接着剤が非接触部の隙間を埋め尽くして両面に密着する
ことは不可能であり、また、楔効果による強い接着力も
期待できないので、最良の作業を実施しても、充分な接
着力を得ることは極めて難しい。強い接着力が得られな
いまま作られた製品を実際に使用した場合、ゴムチップ
製平板がコンクリートから剥離することになるほどの影
響を与えるものは、人がその上を歩くようなことも含
め、種々ある負荷的条件の総合的なものである。中でも
特に大きな影響を与えるものとしてあげられるものは、
炎天下で受ける熱がゴムチップ製平板の温度を上昇させ
ることである。一方、ゴムチップ結合体は熱伝導率が低
いので、その表面で受けた熱がコンクリートの温度を同
様に上昇させるには至らない。元々コンクリートとゴム
チップ製平板には熱膨張率の差があり、加えて、ゴムチ
ップ製平板の温度が高く、コンクリートの温度が低いの
で、益々両者の熱膨張の差は大きくなる。ところが、熱
膨張率の大きいゴムチップ製平板の膨張が接着部によっ
て制限されているので、ゴムチップ製平板は歪み、接着
力の弱い部分がコンクリートの表面から浮き上がり、接
着部が減少し接着強度が低下するのである。その結果、
ゴムチップ製平板は平板に対し平行に近い外力を受ける
と、その力が弱くても容易に剥がれるようになる。
とコンクリートの2層から成る平板は、成形されたゴム
チップ製平板と既に固まったコンクリート平面との接着
剤による貼り合わせによって現場施工で作られている。
そこで行われる接着は、ゴムチップを結合して成形した
面とコンクリート面の組み合わせによるものであり、充
分な接触面が得られる平滑な面と面の接着にはならな
い。即ち、いずれの面も型によって成形されているが、
平均的な凹凸面ではなく、凸部が型に沿って一定な高さ
を保ち、深さや位置が不定の凹部が散在する面になって
いて、ゴムチップを結合して成形した面は特にそのよう
な状態を形成しているからである。このように部分的な
接触面しか得られない面と面との組み合わせの接着は、
接着剤が非接触部の隙間を埋め尽くして両面に密着する
ことは不可能であり、また、楔効果による強い接着力も
期待できないので、最良の作業を実施しても、充分な接
着力を得ることは極めて難しい。強い接着力が得られな
いまま作られた製品を実際に使用した場合、ゴムチップ
製平板がコンクリートから剥離することになるほどの影
響を与えるものは、人がその上を歩くようなことも含
め、種々ある負荷的条件の総合的なものである。中でも
特に大きな影響を与えるものとしてあげられるものは、
炎天下で受ける熱がゴムチップ製平板の温度を上昇させ
ることである。一方、ゴムチップ結合体は熱伝導率が低
いので、その表面で受けた熱がコンクリートの温度を同
様に上昇させるには至らない。元々コンクリートとゴム
チップ製平板には熱膨張率の差があり、加えて、ゴムチ
ップ製平板の温度が高く、コンクリートの温度が低いの
で、益々両者の熱膨張の差は大きくなる。ところが、熱
膨張率の大きいゴムチップ製平板の膨張が接着部によっ
て制限されているので、ゴムチップ製平板は歪み、接着
力の弱い部分がコンクリートの表面から浮き上がり、接
着部が減少し接着強度が低下するのである。その結果、
ゴムチップ製平板は平板に対し平行に近い外力を受ける
と、その力が弱くても容易に剥がれるようになる。
【0004】本発明の目的は、現場施工をせず、充分な
接着強度をもった、弾性体であるゴムチップを表面層と
するコンクリート平板を得ることにある。
接着強度をもった、弾性体であるゴムチップを表面層と
するコンクリート平板を得ることにある。
【0005】
【問題を解決するための手段】上記目的を達するために
本発明は、ゴムで作られた製品を粉砕して得られたチッ
プを接着剤で結合した表面層と、そのゴムチップ層に長
手寸法が5〜6以下の小石を含む砂を接着剤で結合した
中間層と、コンクリートの基材層の3層から成る平板を
作ることにある。
本発明は、ゴムで作られた製品を粉砕して得られたチッ
プを接着剤で結合した表面層と、そのゴムチップ層に長
手寸法が5〜6以下の小石を含む砂を接着剤で結合した
中間層と、コンクリートの基材層の3層から成る平板を
作ることにある。
【0006】また、上記平板を作るために、ゴムで作ら
れた製品を粉砕して得られたチップと接着剤を混合した
後、その所定量を圧縮加熱成形し、その成形品として得
られたゴムチップ製平板の一方の面に接着剤を塗布し、
その接着剤塗布面上に外圧をかけずに小石を含む砂を適
量乗せ、所定時間経過後、小石を含む砂層を上向きに
し、所定量のコンクリートを流し込み、硬化後に脱型す
る。
れた製品を粉砕して得られたチップと接着剤を混合した
後、その所定量を圧縮加熱成形し、その成形品として得
られたゴムチップ製平板の一方の面に接着剤を塗布し、
その接着剤塗布面上に外圧をかけずに小石を含む砂を適
量乗せ、所定時間経過後、小石を含む砂層を上向きに
し、所定量のコンクリートを流し込み、硬化後に脱型す
る。
【0007】
【作用】上記のような構成の平板の場合は、接着剤によ
って結合されたゴムチップ層と小石を含む砂層の間にお
いては、小石又は大粒の砂とゴムチップ層とは接触部位
が少ないので接着条件としては良くないものの、それら
とゴムチップ層との隙間は、その他の比較的粒度の細か
い砂と接着剤によって、充填されているので、強い接着
力が得られている。また、ゴムチップ層の表面に塗られ
た接着剤が及ばない範囲の砂及び小石は除かれて、その
砂層の、ゴムチップ層と反対側表面は適度の凹凸状にな
っている。これは、小石を含む砂を、ゴムチップ製平板
の接着剤塗布面の上に外圧をかけずに単に乗せることに
より、小石や砂がゴムチップ製平板の中に潜り込むこと
がなく、したがって、小石を含む砂層の接着面と反対側
に、小石や砂の形の違いや大きさの差が、凹凸となって
現われるからである。また、コンクリート層は、上記の
ように、ゴムチップ層と砂層の2層が形成された後に、
その砂層のうえに流し込まれて固まっているので、コン
クリートが充分に砂及び小石の表面に密着し、更に小石
がコンクリートに対して楔効果を発揮し、砂層とコンク
リート層の間に強い結合力をつくりだしている。
って結合されたゴムチップ層と小石を含む砂層の間にお
いては、小石又は大粒の砂とゴムチップ層とは接触部位
が少ないので接着条件としては良くないものの、それら
とゴムチップ層との隙間は、その他の比較的粒度の細か
い砂と接着剤によって、充填されているので、強い接着
力が得られている。また、ゴムチップ層の表面に塗られ
た接着剤が及ばない範囲の砂及び小石は除かれて、その
砂層の、ゴムチップ層と反対側表面は適度の凹凸状にな
っている。これは、小石を含む砂を、ゴムチップ製平板
の接着剤塗布面の上に外圧をかけずに単に乗せることに
より、小石や砂がゴムチップ製平板の中に潜り込むこと
がなく、したがって、小石を含む砂層の接着面と反対側
に、小石や砂の形の違いや大きさの差が、凹凸となって
現われるからである。また、コンクリート層は、上記の
ように、ゴムチップ層と砂層の2層が形成された後に、
その砂層のうえに流し込まれて固まっているので、コン
クリートが充分に砂及び小石の表面に密着し、更に小石
がコンクリートに対して楔効果を発揮し、砂層とコンク
リート層の間に強い結合力をつくりだしている。
【0008】このようにして得られた平板が、加熱さ
れ、温度上昇した場合、ゴムチップ層とコンクリート層
との間に熱膨張率の差があるため、ゴム層が伸びてコン
クリート層との間にずれを生じようとするとき、コンク
リート層の中に楔のように食い込んだ小石を含む砂層に
強く接着しているゴム層はその支持力のためにずれるこ
とがない。ずれることがなければ、接着層の破壊は起こ
りにくく、従来例のように、ずれと接着層の各部の破壊
が次々に起こり悪循環することはない。このとき、ゴム
層には内部応力が発生するが、チップ間の隙間によって
緩和され、問題になる程の応力にはならない。
れ、温度上昇した場合、ゴムチップ層とコンクリート層
との間に熱膨張率の差があるため、ゴム層が伸びてコン
クリート層との間にずれを生じようとするとき、コンク
リート層の中に楔のように食い込んだ小石を含む砂層に
強く接着しているゴム層はその支持力のためにずれるこ
とがない。ずれることがなければ、接着層の破壊は起こ
りにくく、従来例のように、ずれと接着層の各部の破壊
が次々に起こり悪循環することはない。このとき、ゴム
層には内部応力が発生するが、チップ間の隙間によって
緩和され、問題になる程の応力にはならない。
【0009】
【実施例】実施例について、図面を参照して説明する
と、図1は実施例の製品断面を示す。ゴムチップ層1は
接着剤でチップ間を結合され、小石を含む砂層2はゴム
チップ層1に接着され、コンクリート層3は小石を含む
砂層2と結合している。図2は製造工程の実施例を示
す。[イ]においては、予め所定の大きさに粉砕された
ゴムチップに所定量の熱硬化型ウレタン系接着剤を満遍
なく付着させるように混合する。[ロ]においては、接
着剤が付着したゴムチップを、型内に成形後の厚さが5
〜10になるような所定量を投入し、加熱圧縮成形す
る。この成形後に脱型しないまま次工程に移り、最後の
工程後に製品を脱型することも可能である。[ハ]にお
いては、成形されたゴムチップ製平板上に、所定量のウ
レタン系接着剤を塗布し、その上に、最大外形寸法が2
〜7の大きさの小石を適量に混合した砂をふりかける。
余分にふりかけた場合は、硬化接着後、接着されなかっ
た砂と小石を除いておく。ここでは、小石と砂の割合
を、小石ばかりとか細かい砂ばかりとかのように、著し
く偏って供給しないことが重要であり、上記接着剤塗布
面に供給する方法とその量はさして重要ではない。
[ニ]においては、砂層を接着した側を上にしたゴムチ
ップ製平板を型枠内に入れ、コンクリートを流し込み、
硬化後取り出して完了する。
と、図1は実施例の製品断面を示す。ゴムチップ層1は
接着剤でチップ間を結合され、小石を含む砂層2はゴム
チップ層1に接着され、コンクリート層3は小石を含む
砂層2と結合している。図2は製造工程の実施例を示
す。[イ]においては、予め所定の大きさに粉砕された
ゴムチップに所定量の熱硬化型ウレタン系接着剤を満遍
なく付着させるように混合する。[ロ]においては、接
着剤が付着したゴムチップを、型内に成形後の厚さが5
〜10になるような所定量を投入し、加熱圧縮成形す
る。この成形後に脱型しないまま次工程に移り、最後の
工程後に製品を脱型することも可能である。[ハ]にお
いては、成形されたゴムチップ製平板上に、所定量のウ
レタン系接着剤を塗布し、その上に、最大外形寸法が2
〜7の大きさの小石を適量に混合した砂をふりかける。
余分にふりかけた場合は、硬化接着後、接着されなかっ
た砂と小石を除いておく。ここでは、小石と砂の割合
を、小石ばかりとか細かい砂ばかりとかのように、著し
く偏って供給しないことが重要であり、上記接着剤塗布
面に供給する方法とその量はさして重要ではない。
[ニ]においては、砂層を接着した側を上にしたゴムチ
ップ製平板を型枠内に入れ、コンクリートを流し込み、
硬化後取り出して完了する。
【0010】上記の砂に混合させる小石の最大外形寸法
は特に限定するものではないが、大きすぎると充分な接
着力が得られないし、小さすぎるとコンクリートに対す
る楔効果が得られない。また、ゴムチップ層の厚さを5
〜10としたが、これは、製品構成上の条件でどのよう
にも設定できる値であり、JIS規格のコンクリート平
板(300×300×60)に対応しての適性値の1例
にすぎない。
は特に限定するものではないが、大きすぎると充分な接
着力が得られないし、小さすぎるとコンクリートに対す
る楔効果が得られない。また、ゴムチップ層の厚さを5
〜10としたが、これは、製品構成上の条件でどのよう
にも設定できる値であり、JIS規格のコンクリート平
板(300×300×60)に対応しての適性値の1例
にすぎない。
【0011】
【発明の効果】本発明のゴムチップ層、砂層、コンクリ
ート層の3層からなる平板は、上記のように工場生産の
規格品として市場に提供されることを可能とするばかり
か、コンクリートからゴム層が剥がれることがない良質
の土木建築用資材の平板として提供されることを可能と
する。即ち、弾力体であるゴムチップ結合層と強い接着
力を得た小石を含む砂層がコンクリート層とも強い結合
力を得ることが、炎天下での温度上昇等の自然条件、人
が上を歩いたり走ったりする負荷条件等によっても、ゴ
ムチップ層とコンクリート層とが容易に剥離しない平板
の製作を可能とするのである。
ート層の3層からなる平板は、上記のように工場生産の
規格品として市場に提供されることを可能とするばかり
か、コンクリートからゴム層が剥がれることがない良質
の土木建築用資材の平板として提供されることを可能と
する。即ち、弾力体であるゴムチップ結合層と強い接着
力を得た小石を含む砂層がコンクリート層とも強い結合
力を得ることが、炎天下での温度上昇等の自然条件、人
が上を歩いたり走ったりする負荷条件等によっても、ゴ
ムチップ層とコンクリート層とが容易に剥離しない平板
の製作を可能とするのである。
【図1】本発明実施例の製品の断面図。
【図2】本発明実施例の製造方法を表す工程図。
【図3】従来技術による製品の断面図。
1・・・ゴムチップ層,2・・・小石を含む砂層,3・
・・コンクリート層,4・・・ゴムチップ製平板,5・
・・コンクリート製平板
・・コンクリート層,4・・・ゴムチップ製平板,5・
・・コンクリート製平板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【問題を解決するための手段】上記目的を達するために
本発明は、ゴムで作られた製品を粉砕して得られたチッ
プを接着剤で結合した表面層と、そのゴムチップ層に長
手寸法が5〜6mm以下の小石を含む砂を接着剤で結合
した中間層と、コンクリートの基材層の3層から成る平
板を作ることにある。
本発明は、ゴムで作られた製品を粉砕して得られたチッ
プを接着剤で結合した表面層と、そのゴムチップ層に長
手寸法が5〜6mm以下の小石を含む砂を接着剤で結合
した中間層と、コンクリートの基材層の3層から成る平
板を作ることにある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【実施例】実施例について、図面を参照して説明する
と、図1は実施例の製品断面を示す。ゴムチップ層1は
接着剤でチップ間を結合され、小石を含む砂層2はゴム
チップ層1に接着され、コンクリート層3は小石を含む
砂層2と結合している。図2は製造工程の実施例を示
す。[イ]においては、予め所定の大きさに粉砕された
ゴムチップに所定量の熱硬化型ウレタン系接着剤を満遍
なく付着させるように混合する。[ロ]においては、接
着剤が付着したゴムチップを、型内に成形後の厚さが5
〜10mmになるような所定量を投入し、加熱圧縮成形
する。この成形後に脱型しないまま次工程に移り、最後
の工程後に製品を脱型することも可能である。[ハ]に
おいては、成形されたゴムチップ製平板上に、所定量の
ウレタン系接着剤を塗布し、その上に、最大外形寸法が
2〜7mmの大きさの小石を適量に混合した砂をふりか
ける。余分にふりかけた場合は、硬化接着後、接着され
なかった砂と小石を除いておく。ここでは、小石と砂の
割合を、小石ばかりとか細かい砂ばかりとかのように、
著しく偏って供給しないことが重要であり、上記接着剤
塗布面に供給する方法とその量はさして重要ではない。
[ニ]においては、砂層を接着した側を上にしたゴムチ
ップ製平板を型枠内に入れ、コンクリートを流し込み、
硬化後取り出して完了する。
と、図1は実施例の製品断面を示す。ゴムチップ層1は
接着剤でチップ間を結合され、小石を含む砂層2はゴム
チップ層1に接着され、コンクリート層3は小石を含む
砂層2と結合している。図2は製造工程の実施例を示
す。[イ]においては、予め所定の大きさに粉砕された
ゴムチップに所定量の熱硬化型ウレタン系接着剤を満遍
なく付着させるように混合する。[ロ]においては、接
着剤が付着したゴムチップを、型内に成形後の厚さが5
〜10mmになるような所定量を投入し、加熱圧縮成形
する。この成形後に脱型しないまま次工程に移り、最後
の工程後に製品を脱型することも可能である。[ハ]に
おいては、成形されたゴムチップ製平板上に、所定量の
ウレタン系接着剤を塗布し、その上に、最大外形寸法が
2〜7mmの大きさの小石を適量に混合した砂をふりか
ける。余分にふりかけた場合は、硬化接着後、接着され
なかった砂と小石を除いておく。ここでは、小石と砂の
割合を、小石ばかりとか細かい砂ばかりとかのように、
著しく偏って供給しないことが重要であり、上記接着剤
塗布面に供給する方法とその量はさして重要ではない。
[ニ]においては、砂層を接着した側を上にしたゴムチ
ップ製平板を型枠内に入れ、コンクリートを流し込み、
硬化後取り出して完了する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】上記の砂に混合させる小石の最大外形寸法
は特に限定するものではないが、大きすぎると充分な接
着力が得られないし、小さすぎるとコンクリートに対す
る楔効果が得られない。また、ゴムチップ層の厚さを5
〜10mmとしたが、これは、製品構成上の条件でどの
ようにも設定できる値であり、JIS規格のコンクリー
ト平板(300mm×300mm×60mm)に対応し
ての適性値の1例にすぎない。
は特に限定するものではないが、大きすぎると充分な接
着力が得られないし、小さすぎるとコンクリートに対す
る楔効果が得られない。また、ゴムチップ層の厚さを5
〜10mmとしたが、これは、製品構成上の条件でどの
ようにも設定できる値であり、JIS規格のコンクリー
ト平板(300mm×300mm×60mm)に対応し
ての適性値の1例にすぎない。
Claims (2)
- 【請求項1】 ゴムで作られた製品を粉砕して得られた
チップを接着剤で結合した表面層と、そのゴムチップ層
に長手寸法が5〜6以下の小石を含む砂を接着剤で結合
した中間層と、コンクリートの基材層の3層から成る土
木又は建築用資材の表面がゴムチップ層のコンクリート
平板。 - 【請求項2】 ゴムで作られた製品を粉砕して得られた
チップと接着剤を混合した後、その所定量を圧縮加熱成
形し、その成形品として得られたゴムチップ製平板の一
方の面に接着剤を塗布し、その接着剤塗布面上に外圧を
かけずに小石を含む砂を適量乗せ、所定時間経過後、そ
の小石を含む砂層を上向きにして、所定量のコンクリー
トを流し込んで得られる表面がゴムチップ層のコンクリ
ート平板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27669591A JPH0586602A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 表面がゴムチツプ層のコンクリート平板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27669591A JPH0586602A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 表面がゴムチツプ層のコンクリート平板及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0586602A true JPH0586602A (ja) | 1993-04-06 |
Family
ID=17573040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27669591A Pending JPH0586602A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 表面がゴムチツプ層のコンクリート平板及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0586602A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113279479A (zh) * | 2021-05-13 | 2021-08-20 | 中建八局第三建设有限公司 | 一种高强固结体结构及其施工方法 |
-
1991
- 1991-09-27 JP JP27669591A patent/JPH0586602A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113279479A (zh) * | 2021-05-13 | 2021-08-20 | 中建八局第三建设有限公司 | 一种高强固结体结构及其施工方法 |
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