JPH05840U - ゴムタイルの敷設構造 - Google Patents

ゴムタイルの敷設構造

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JPH05840U
JPH05840U JP5494591U JP5494591U JPH05840U JP H05840 U JPH05840 U JP H05840U JP 5494591 U JP5494591 U JP 5494591U JP 5494591 U JP5494591 U JP 5494591U JP H05840 U JPH05840 U JP H05840U
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JP
Japan
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rubber
rubber tile
tile
stepped portion
joint
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JP5494591U
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English (en)
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節男 谷中
勝彦 児玉
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Hayakawa Rubber Co Ltd
Original Assignee
Hayakawa Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴムタイルを既設床面上に敷設する際に、労
力や時間をかけずに容易に目地模様を形成でき、かつ目
地模様の剥離も防止できるようにすることである。 【構成】 加硫ゴム製の表面化粧層3と加硫ゴム製の裏
面層4とを積層及び接合し、平面多角形状のゴムタイル
1を得る。ゴムタイル1の側面4b及び表面化粧層3の方
向に向かって開いた細長い段状部分4aが、ゴムタイル1
の縁部に沿って形成されている。隣り合うゴムタイル1
の側面4bを互いに密着させ、既設床面上にゴムタイル1
を隙間なく配列する。段状部分4aに、細長い目地板2を
収容し、接着する。各ゴムタイル1の各表面化粧層3は
段状部分4aで互いに区分され、加硫ゴムからなる目地板
2が目地模様を形成する。液状シーラー等の固化材料を
段状部分4aに注入し、硬化させて目地を形成することも
できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、オフィス用ビル、ゴルフ場のクラブハウス、ゲストハウス等の各種 施設の床面に施工するために用いるゴムタイルの敷設構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンクリート製の既設床面に施工するためのゴムタイルとして、既設床 面上に敷設される裏面層と、新たな床面を構成する表面化粧層との二層構造から なる、加硫ゴム製ゴムタイルが知られている。
【0003】 こうしたゴムタイルの施工法としては、ゴムタイルの外周を直角に仕上げたり 、或いは面取りした後、複数のゴムタイルを互いに接触させて敷設し、既設床面 を覆ってしまう方法がある。
【0004】 しかし、同一規格、同一色のゴムタイルを単に既設床面の全面に敷設すると、 床面にしまりがなく、視覚的、歩行感覚的に単調であるという欠点があった。特 に、最近の高級化したオフィスビルや各種施設の建築現場においては、居住者、 歩行者の感覚を重視するので、建築用材料として上記の欠点を解消する必要があ る。
【0005】 第2の施工法においては、上記ゴムタイルを既設床面上に敷設する際に、隣り 合うゴムタイルとゴムタイルとの間に一定の間隙を設けつつゴムタイルを順次敷 設する。この際、ゴムタイルの間隙から既設床面を露出させる。この後、ゴムタ イルの間隙に液状の固化材料やパテなどを注入し、硬化させることで、目地部を 形成していた。
【0006】 しかし、工事現場でゴムタイルとゴムタイルとを正確に一定間隔だけ離して敷 設するには、工事現場で一々寸法を合わせなければならないので、非常に手間が かかるし、熟練も要する。またゴムタイルとゴムタイルとの間に液状材料を均一 に注入する施工は困難であり、多大な労力と時間とを要していた。
【0007】 このため、簡便法として、上記のゴムタイルを一旦密に敷設した後、各ゴムタ イルの周縁部に印刷を施し、目地部とする施工法があった。しかし、これでは、 革靴、スパイク、シューズ等を履いた多数の人間が床面上を歩行する際に、印刷 部分のみが摩耗、剥離し、非常に見苦しい状態になるという欠点があった。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の課題は、ゴムタイルを既設床面上に敷設する際に、労力や時間をかけ ず容易に目地模様を形成でき、かつ目地模様の剥離も防止できるようにすること である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、加硫ゴム製の表面化粧層と加硫ゴム製の裏面層とを積層及び接合し てなる平面多角形状のゴムタイルであって、このゴムタイルの側面と前記表面化 粧層との方向に向かって開いた細長い段状部分が前記ゴムタイルの少なくとも一 辺の縁部に沿って形成されているゴムタイルを敷設するのに際し、 隣り合うゴムタイルの前記側面が互いに密着した状態で隣り合うゴムタイルの 前記表面化粧層が前記段状部分によって区分され、この段状部分に細長い目地材 が敷設され、この目地材が前記表面化粧層の縁部に沿って目地模様を構成してい る、ゴムタイルの敷設構造に係るものである。
【0010】
【実施例】
図3は、本考案の実施例で用いるゴムタイル1を示す斜視図、図4は平板状の 目地材2を示す斜視図、図1はゴムタイル1の敷設構造の一部を示す斜視図、図 2は図1の断面図である。
【0011】 このゴムタイル1は全体として、例えば平面正方形状をなす。平面正方形状の 裏面層4の上側には、やはり平面正方形状の突起4cが形成されている。この突起 4cの表面に対し、加硫ゴムからなる平面正方形状の表面化粧層3を積層し、接合 させる。突起4cの表面の寸法と表面化粧層3の寸法とは、合わせる必要がある。 突起4c及び表面化粧層3の周囲には、細長い平坦な段状部分4aが形成されている 。この段状部分4aの幅方向の輪郭はL字状であり、従って段状部分4aは、表面化 粧層3の方向と側面4bの方向とに向かって開いている。また、段状部分4aは、平 面正方形状のゴムタイル1の四辺の縁部に沿って形成されている。
【0012】 本実施例で用いる目地材2は、細長い平板状をなしている。そして、図1,図 2に示すように、隣接するゴムタイル1の側面4bをそれぞれ密着させた状態で、 ゴムタイル1を既設床面上に二次元的に配設していく。この際、各ゴムタイル1 の裏面層4を、既設床面へと接着する。
【0013】 ゴムタイル1を敷設すると、隣接するゴムタイル1の裏面層4が、側面4bで互 いに密着する。これと共に、隣接するゴムタイル1の突起4cと表面化粧層3とは 、段状部分4aによって区分される。この段状部分4a内に、目地材2を収容し、接 着し、固定する。これにより、各ゴムタイル1の表面化粧層3の縁部に沿って、 目地材2が碁盤目状の目地模様を形成する。
【0014】 こうしたゴムタイルによれば、碁盤目状の目地模様を形成できるので、ゴムタ イル床面上に適度のアクセントを与え、居住者、歩行者に快適感を与えるような デザインを床面に付与することができる。
【0015】 しかも、従来のように、適当なスペーサーを用いてゴムタイルとゴムタイルと を一定間隔だけ離しつつ、既設床面上に規則的に敷設していく面倒な工程が不要 である。従って、施工が容易であり、施工工期を短くでき、施工コストを低減で きる。しかも、印刷によってゴムタイルの表面に目地を形成した場合と異なり、 目地の剥離は生じないし、摩耗によって目地が消えることもない。
【0016】 上記の実施例において、加硫ゴムからなる目地材2を段状部分4aに接着する際 には、ゴム系、エポキシ系等の接着剤を使用することが好ましい。
【0017】 また、液状の固化材料を用いる場合は、段状部分4aにこれを充填し、硬化させ る。こうした固化材料としては、液状ウレタン系又は液状シリコーン系が好まし い。特に、各種顔料や無機系充填剤が配合された「シーラー」と呼ばれる市販品 が使用できる。これらは、施工後に硬化してゴム弾性を示す。
【0018】 段状部分4aの幅は2.5 〜10mm程度とするのが好ましい。また、図2に示す状態 で、目地材2の高さは、表面化粧層3の表面と同じ高さにするか、或いは若干低 くすることが好ましい。目地の方が床面から突出していると、歩きにくいからで ある。
【0019】 表面化粧層3の色彩と、目地板2の色彩とは、互いに調和するように考慮すべ きである。具体的には、色調を揃えること、パステル調、原色、メタリックとい った特殊な色合いを揃えること、補色関係、透明度、暖色や寒色の関係などを考 慮できる。
【0020】 図5に示すゴムタイル11においても、裏面層4の突起4cの表面に、表面化粧層 13を積層し、接合している。ただし、この表面化粧層13の端面には、面取り加工 が施されている。
【0021】 図6は、ゴムタイル1を製造するのに適した加硫成形用金型を示す断面図であ る。 凹部が予め形成された下型5と、平板状の上型6とを組み合わせ、ゴムタイル 1の加硫成形用金型を作製する。この加硫成形用空間7の上部は、平面正方形状 の平板状の空間7aである。空間7aの下方に、やはり平面正方形の平板状の空間7b が形成されている。
【0022】 そして、加硫成形後に表面化粧層3となる未加硫ゴムシートと、加硫成形後に 裏面層4となる未加硫ゴムシートをそれぞれ作製する。この際には、それぞれに 対応するゴム組成物を別個に混練し、それぞれシート状に成形する。ここで使用 するゴムとしては、天然ゴム、スチレン‐ブタジエンゴム、ニトリルゴム、エチ レン‐プロピレンゴム、クロルスルホン化ポリエチレン、ブタジエンゴム、再生 ゴム等を例示できる。これらのゴムは、単独で用いてもよいが、二種以上を配合 して用いてもよい。また、各種の充填剤、フィラー、劣化防止剤、紫外線吸収剤 、着色剤、硫黄、ステアリン酸、加硫促進剤、亜鉛華、酸化チタン等、ゴム工業 の常法において使用される各種の薬剤を、ゴム組成物中へと添加することができ る。
【0023】 そして、加硫成形後に表面化粧層3となる未加硫ゴムシートを、まず空間7bの 底の方に仕込む。次いで、加硫成形後に裏面層4となる未加硫ゴムシートを、突 起4c側を下にして、空間7b及び空間7a中へと仕込む。この後、所定の温度、圧力 、時間で加圧及び加熱処理する。この温度は例えば150 ℃とし、圧力は50kg/cm2 とし、時間は15分間とすることができる。次いでこの金型を冷却し、ゴムタイル 1を金型から取り出す。
【0024】 図7に示すゴムタイル21においては、裏面層14の段状部分14a の断面輪郭に、 湾曲又はアールを設ける。側面14b は既設床面に対してほぼ垂直となっている。 突起14c の表面に、表面化粧層3が積層され、接合されている。
【0025】 こうしたゴムタイル21を既設床面上に配列し、隣接するゴムタイル21の側面14 b 同士を互いに密着させる。ただし、加硫ゴムからなる目地材を段状部分14a へ と接着し、固定するには、目地材の底面の形状を、段状部分14a の湾曲形状に合 わせる必要がある。このため、段状部分14a 中へと液状の固化材料を注入し、硬 化させる方が好ましい。
【0026】 図8に示すゴムタイル31においては、裏面層24の段状部分24a の断面輪郭を、 傾斜した直線状とする。段状部分24a の下方に、既設床面に対して垂直の側面24 b を形成する。上方に向かうにつれて徐々に幅の狭くなる突起24c の表面に、面 取り加工をした表面化粧層13を積層し、接合する。
【0027】 こうしたゴムタイル31を敷設する場合には、隣り合うゴムタイル31の段状部分 24a が、三角柱形状の細長い凹みを形成する。従って、段状部分24a に施工する 目地材は、三角柱形状を有していなければならない。むろん、段状部分24a 上へ と液状固化材料を注入し、硬化させることもできる。
【0028】 図9に示すゴムタイル41においては、例えば平面正方形状の裏面層34のうち、 隣接する二辺の縁部に沿って、細長い段状部分34a を形成する。段状部分34a の 幅方向断面の輪郭はL字状であり、従って段状部分34a は、側面34b と表面化粧 層3との方向に向かって開いている。
【0029】 突起34c の表面には、例えば平面正方形状の表面化粧層3が積層及び接合され ている。従って、ゴムタイル41を平面的にみると、表面化粧層3の二辺の縁部の 外側に、段状部分34a の表面がL字状に現れる。
【0030】 このゴムタイル41を敷設する際には、隣接するゴムタイル41の側面34b を互い に密着させ、固定する。この際、図10に示すように、各ゴムタイル41の表面化粧 層3の四周が、段状部分34a によって囲まれるようにする。そして、各ゴムタイ ル41のL字状の段状部分34a に、これと同じ平面形状、寸法の目地材12をそれぞ れ収容し、接合する。こうして、目地材12によって、各表面化粧層3の外周に、 碁盤目状の目地模様が形成される。
【0031】 図11は、更に他のゴムタイル51を示す平面図、図12は、ゴムタイル51の敷設構 造を示す平面図である。 ゴムタイル51の裏面層44の平面形状は、例えば正六角形とする。そして、この 裏面層44のうち隣接する三辺の縁部に沿って、細長い段状部44a を設ける。
【0032】 そして、図12に示すように、各ゴムタイル51を隙間なく配列し、ゴムタイル床 面を構成する。その際、各ゴムタイル51の側面を、それぞれ隣接するゴムタイル 51の側面に密着させる。これにより、いびつな六角形の各表面化粧層23の全周に 沿って、段状部44a が設けられる。この後、段状部44a の平面形状と同じ平面形 状を有する目地材22を段状部44a 内に収容し、接着し、固定する。これにより、 目地材22が、ハニカム(蜜蜂の巣)形状の目地模様を形成する。
【0033】 上記の実施例において、ゴムタイルの形状は種々変更できるが、少なくとも平 面的に隙間なく敷設できるような形状でなければならない。
【0034】
【考案の効果】
本考案では、ゴムタイルの少なくとも一辺の縁部に沿って細長い段状部分を設 け、この段状部分に細長い目地材を敷設し、目地材が表面化粧層の縁部に沿って 目地模様を構成するようにした。従って、ゴムタイル床面に、適度のアクセント と高い調和とを与えることができるので、居住者、歩行者に快適感を与えるよう なデザインを床面に付与することができる。
【0035】 しかも細長い段状部分がゴムタイルの側面と表面化粧層との方向に向かって開 いており、隣り合うゴムタイルの側面が互いに密着した状態で、表面化粧層が段 状部分によって区分される。即ち、ゴムタイルの側面を密着させつつ、ゴムタイ ルを既設床面上に敷設すればゴムタイル床面を構成できると共に、段状部分の位 置(目地を形成する位置)も自動的に定まる。
【0036】 従って、従来のように、スペーサーを用いてゴムタイルとゴムタイルとを一定 間隔だけ離しつつ規則的に配列するという、困難な工程を必要としない。この点 で、本考案の敷設構造によれば、施工が容易であり、施工工期を短くでき、施工 コストを低減できる。しかも、印刷法の場合と異なり、目地の剥離は生じ得ない し、目地が摩耗によって消えたりすることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る敷設構造の一部分を示す
斜視図である。
【図2】図1の敷設構造の断面図である。
【図3】図1の敷設構造に用いるゴムタイル1を示す斜
視図である。
【図4】図1の敷設構造に用いる目地材2を示す斜視図
である。
【図5】他のゴムタイル11を示す断面図である。
【図6】ゴムタイル1を製造するのに適した加硫成形用
金型を示す断面図である。
【図7】更に他のゴムタイル21を示す断面図である。
【図8】更に他のゴムタイル31を示す断面図である。
【図9】更に他のゴムタイル41を示す斜視図である。
【図10】ゴムタイル41を用いた敷設構造を示す平面図
である。
【図11】更に他のゴムタイル51を示す平面図である。
【図12】ゴムタイル51を用いた敷設構造を示す平面図
である。
【符号の説明】
1,11, 21, 31, 41, 51 ゴムタイル 2,12, 22 目地材 3,13, 23 表面化粧層 4,14, 24, 34, 44 裏面層 4a, 14a, 24a, 34a, 44a 段状部分 4b, 14b, 24b, 34b 側面

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加硫ゴム製の表面化粧層と加硫ゴム製の
    裏面層とを積層及び接合してなる平面多角形状のゴムタ
    イルであって、このゴムタイルの側面と前記表面化粧層
    との方向に向かって開いた細長い段状部分が前記ゴムタ
    イルの少なくとも一辺の縁部に沿って形成されているゴ
    ムタイルを敷設するのに際し、隣り合うゴムタイルの前
    記側面が互いに密着した状態で隣り合うゴムタイルの前
    記表面化粧層が前記段状部分によって区分され、この段
    状部分に細長い目地材が敷設され、この目地材が前記表
    面化粧層の縁部に沿って目地模様を構成している、ゴム
    タイルの敷設構造。
  2. 【請求項2】 前記目地材が、前記裏面層に接着された
    加硫ゴム板である、請求項1記載のゴムタイルの敷設構
    造。
  3. 【請求項3】 前記目地材が、前記段状部分に注入され
    た液状固化材料の硬化物からなる、請求項1記載のゴム
    タイルの敷設構造。
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