JP2003138242A - 硬化物の結合方法 - Google Patents

硬化物の結合方法

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JP2003138242A
JP2003138242A JP2001340254A JP2001340254A JP2003138242A JP 2003138242 A JP2003138242 A JP 2003138242A JP 2001340254 A JP2001340254 A JP 2001340254A JP 2001340254 A JP2001340254 A JP 2001340254A JP 2003138242 A JP2003138242 A JP 2003138242A
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cured
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Masao Inuzuka
雅生 犬塚
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コンクリートとゴムなどを簡単で安い方法で接
着し、接着面の密着性を高めて接着の耐久性と強度を高
め、かつ、簡単に分離することができる硬化物の結合方
法を提供することにある。 【構成】ゴム固形物などの被接着物1における予定され
た接着面にアスファルトの接着層2を密着させ、フレッ
シュコンクリートなどの硬化物を接着層2の上の打設空
間4に直に打設し、時間経過や温度変化によって硬化し
た該硬化物が該接着層との接着を介して被接着物1との
結合物を製作し、補修や廃棄処分のときは加熱して被接
着物1と該硬化物とが容易に分離されることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として建設工事にお
いて、打設するコンクリートと相手の材料とを接着によ
り結合する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリートのような時間の経過
とともに硬化する硬化物において、防水・防護・補修・
美観向上等のために、ゴムや防水コンクリートなどの被
接着物を該硬化物に接着した。接着面で結合するために
は、まず硬化物を成形して一定の強度に硬化させ、硬化
のあとで接着材料を用いて固形物同士を接着することに
よって結合物を製作した。しかし、成形と接着との2工
程のため、時間と手間と費用が掛かった。
【0003】また、固形物同士の接着では接着面の密着
性に欠ける欠点があった。特に、接着面が異形の場合は
硬化物の成形が複雑になり、密着性に欠けるという欠点
があった。不完全密着による空隙は水分の通過細孔とな
り化学的な劣化や凍結融解に対する耐久性が低下し、加
えて、接合面積が減少するので弱点となり結合強度が低
下した。これらの原因により温度分布が常に変化すると
ころや大きい剥離負荷を繰り返し受けるところでは局部
に応力が集中し剥離が進行する問題を生じた。
【0004】この改善策として、流動性の大きい接着材
料を用いる試みはあるが、起伏を埋めるために余分の接
着剤を用いたり、漏洩防止に型枠精度を上げたりするの
で成形工程が複雑になり費用が上昇した。
【0005】相手がコンクリートに限定される場合はコ
ンクリートを打ち足すことが行われているが、必要な接
着強度を確保するために、相手の接着面において、はつ
りや砂吹き付けなどの特殊な処理をしたり、結合用の金
物を埋めたりするので手間と工費が大きい欠点があっ
た。またこの接着は一度接合すると結合の解除が難しい
欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、成形の工程と接着の工程が異なること、接着面が
密着性に欠けること、及び、結合の解除が難しいことで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】コンクリートのような打
設後に硬化する硬化物の接着物と被接着物との接着にお
いて、次のような手順、 a 該接着物と該被接着物との接着が予定された接着面
に、アスファルトなどの一定の温度で粘着性・可塑性・
粘性などによる接着性をもつ接着材料からなる接着層を
接触させ、 b まだ固まらない該硬化物を該接着層に接触させて打
設し、 c 該硬化物の硬化が進行した後に該接着層を介して該
接着物と該固形物とを接着し、該接着物と該被接着物と
を結合することを特徴とする硬化物の結合方法を手段と
する。この手段は、硬化物の成形と接着が同一工程であ
ること、接着面が複雑な形状でも硬化物を高い密着性で
成形すること、及び、温度管理によって結合の開始と解
除の時間が正確にコントロールできることの3点を特徴
とする。なお適切な接着材料を選択すると該接着層は常
温のままでも時間の経過によって必要な接着強度が得ら
れる。
【0008】また請求項2のように、加熱によって接着
性を増大する材料を用いて独立した層状の該接着層を前
もって接着性の低い温度下で準備し、接着物と被接着物
との間に挟み、接着物の硬化後に予測された気温変化や
加熱によって接着層の温度を上げることにより両者を接
着すると、現場における接着層製作の作業を大幅に短縮
することが可能になり、加えて、打設コンクリートの接
着強度が確保される部分と剥離する部分とに関して範囲
と形状とを任意に変える事が可能になる。剥離した部分
に白色コンクリートなど色彩の異なる硬化物を接着して
耐久的な交通標識や模様などを施工することが可能にな
る。
【0009】また請求項3のように、該接着層に炭素繊
維など通電やマイクロ波照射によって電力による発熱の
生ずる材料を混入すると、接着層の温度を任意に上下す
ることが可能になる。したがって接着性や剥離性を変え
ることにより、接着や剥離を任意かつ迅速に実施するこ
とが可能になり、施工の能率と安全を促進することが可
能になる。
【0010】また請求項4のように、打設後のまだ固ま
らない硬化物を介して接着層に熱、震動あるいは圧力の
物理的なエネルギーを加えて接着層を変形すると、該接
着層が変形して硬化物の隙間に入り込むので接着面積が
増加し、接着強度を高める効果が得られる。例えば、温
度の高いフレッシュコンクリートを打設したり、バイブ
レーターで震動を加えたり、上から圧力を掛けると接着
強度が大幅に向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】上記の手段においては温度管理に
よって接着層の硬軟が選択可能になり、打設前に変形に
たいする融通性を持たせることができるので、接着物、
接着層および被接着物の接触面が互いに密着し、加え
て、打設された接着物は硬化が進むと接着が進み、温度
の低下によって接着強度が向上して強く結合し、一方、
温度の上昇によって結合力を低下させるという目的を、
簡単な構成と手順で実現した。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の1実施例における硬化物の
打設準備時の断面図である。防水ゴムの被接着物1の表
面起伏に順応させてアスファルト膜の接着層2を被せ、
該接着層2の上にフレッシュコンクリートを打設する打
設空間4を準備する。場合によってはを防水ゴムに代え
てアスファルトまたは水密コンクリートなどを被接着物
1に用いてもよい。
【0013】図2は、図1で示した打設空間4にフレッ
シュコンクリートの硬化物3を接着層2に密接させなが
ら打設した状態の断面図である。
【0014】打設後、水和によってコンクリートが硬化
し、徐々にこの硬化物3と接着層2とが接着する。この
手順では同一工程で成形と接着を完了するので生産費が
減少し、また、接着面自体が型枠となるので接着面2と
硬化物3との密着性が向上し、結合の強度と耐久性が向
上する。
【0015】フレッシュコンクリート打設後に接着層2
を通電や伝導で加熱すると、該接着層が軟化して容易に
変形し、接着面積が増大して接着強度を必要な強度まで
高める効果が得られる。特に、該接着層に絶縁体、非絶
縁体あるいは誘電体の電力による加熱の容易な材料を混
入すると、通電、高周波照射、あるいはマイクロ波照射
などを用いた様々な加熱が容易になるので、短時間で確
実な結合を可能にし、加えて、後年の補修や処理におい
て、加熱軟化を利用した結合解除を著しく容易にする効
果が得られる。
【0016】図3は、防水のために図2の実施例を倒置
してゴムの被接着物1を表面にした場合の断面図であ
る。
【0017】図4は水路底面の防水のためのゴム付きコ
ンクリートをライニングとして下地22の上に配列した
場合の断面図である。充分な重量と強度を持つゴム張り
のコンクリート体によって洗掘を防ぐことができる。被
接着物1の材料や表面形状を適切に選択すると、防水の
他に防護・補修・美観向上などに応用できる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明の結合方法
は、一工程で密着度の高い接着面を成形するので接着強
度が高い結合体の経済的な生産を可能にする効果があ
る。得られた結合物には実施例で示したように、防水・
防護・補修・美観向上など様々な用途にも適用できる。
加えて、役目を終えた結合物を加熱によって簡単に分離
することができるので、補修や廃棄処理を容易にする効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における、硬化物の打設を準
備した時の断面図である。
【図2】実施例1における、硬化物3の打設終了時の断
面図である。
【図3】実施例1の硬化物3が硬化した後、ゴムの被接
着物1を上面にした時の断面図である。
【図4】水路に応用して実施例1を下地22の上に配列し
た部分の断面図である。
【符号の説明】
1 被接着物 2 接着層 3 硬化物 4 打設空間 22 下地

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートのような打設後に硬化する
    硬化物の接着物と被接着物との接着において、次のよう
    な手順、 a 該接着物と該被接着物との接着が予定された接着面
    に、アスファルトなどの一定の温度で粘着性・可塑性・
    粘性などによる接着性をもつ接着材料からなる接着層を
    接触させ、 b まだ固まらない該硬化物を該接着層に接触させて打
    設し、 c 該硬化物の硬化が進行した後に該接着層を介して該
    接着物と該固形物とを接着し、 該接着物と該被接着物とを結合することを特徴とする硬
    化物の結合方法。
  2. 【請求項2】 加熱によって接着性が増大する材料を用
    いて層状の独立した接着層を接着性の低い温度下で前も
    って準備し、接着物と被接着物との間に該接着層を挟
    み、接着物の硬化後に接着層の温度を上げて両者を接着
    することを特徴とする請求項1記載の固形物と硬化物の
    結合方法。
  3. 【請求項3】 該接着層に電力による発熱材料を混入し
    たことを特徴とする請求項1記載の固形物と硬化物の結
    合方法。
  4. 【請求項4】 打設後のまだ固まらない硬化物を介して
    接着層に熱、震動あるいは圧力の物理的なエネルギーを
    加えて接着層の変形を促進したことを特徴とする請求項
    1記載の固形物と硬化物の結合方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005071035A1 (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Miike Iron Works, Co., Ltd. 被接着部材及びその剥離方法
CN103465540A (zh) * 2013-09-13 2013-12-25 北京东方雨虹防水工程有限公司 非固化橡胶沥青涂料与卷材复合防水层的制备方法和施工方法

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WO2005071035A1 (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Miike Iron Works, Co., Ltd. 被接着部材及びその剥離方法
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