JPH0586370B2 - - Google Patents

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JPH0586370B2
JPH0586370B2 JP8605085A JP8605085A JPH0586370B2 JP H0586370 B2 JPH0586370 B2 JP H0586370B2 JP 8605085 A JP8605085 A JP 8605085A JP 8605085 A JP8605085 A JP 8605085A JP H0586370 B2 JPH0586370 B2 JP H0586370B2
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JP
Japan
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nasal
nasal spray
allergic
drug
solvent
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JP8605085A
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JPS61246118A (ja
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Masako Motomura
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
<技術分野> 本発明はアレルギー性鼻炎、特にスギ花粉症に
よる鼻炎等の治療に有効な抗アレルギー点鼻薬に
関する。 <従来技術> 従来、点鼻薬として用いられているものは、薬
剤と蒸溜水、生理食塩水、酢酸水溶液、リン酸塩
水溶液等の無機化合物水溶液や、安息香酸エステ
ル水溶液等の有機化合物水溶液等が使用されてい
る。 これらの点鼻薬は、細菌性鼻炎に対しては有効
であつたが、アレルギー反応、特に近年増大して
いるスギ花粉等の花粉症にみられるアレルゲン
(アレルギー抗原)を原因とする鼻炎によるクシ
ヤミ鼻汁の多発鼻腹膜の浮腫等に対しては蒸溜水
や生理食塩水は何の効力も有しない。 また薬剤とリン酸塩水溶液、安息香酸エステル
水溶液等による点鼻薬も種々考えられているが、
ヒスタミン剤は催眠作用があり、ステロイドホル
モン剤は濃度が高い場合に副作用がありインター
ル点鼻薬はあまり効果がみられないなどの問題が
あり、効果的な治療薬が切望されている状態であ
る。 <発明の目的> 本発明の目的は、前述した問題を解決し、アレ
ルギー性鼻炎、特に、スギ花粉症による鼻炎等の
治療に有効な抗アレルギー点鼻薬を提供するもの
である。 <発明の構成> 本発明は、重炭酸ソーダを含む溶媒および薬剤
を用いて、最終的にPH7.4〜8.1に調整したことを
特徴とする抗アレルギー点鼻薬である。 また、他の発明は、重炭酸ソーダおよびホウ酸
を含む溶媒および薬剤を用いて、最終的にPH7.4
〜8.1に調整したことを特徴とする抗アレルギー
点鼻薬である。 ここで、前記薬剤がアスコルビン酸であること
が好ましい。 また、前記薬剤がクロモグリク酸ナトリウムで
あることが良い。 以下に好適な実施例を用いて発明の構成を詳述
する。 はじめに、アレルギー性鼻炎の特徴について述
べると、アレルギー鼻炎は特にスギ花粉により発
生し、その症状はクシヤミ、鼻汁の発作的多発症
状、鼻腹膜は蒼白で浮腫状が多い。アレルゲンテ
ストにより、スギ花粉、ハウスダスト、ダニ等が
陽性に出る。鼻のかゆみ感、鼻閉が強い等の症状
がある。 本発明者は、アレルギー症状がスギ花粉等のア
レルゲン(抗原)によつてひきおこされる抗原抗
体反応であることを考え、患者のアレルギー症状
の発生により受ける苦痛を救うには適正な水素イ
オン濃度(PH)を有し、しかもアルカリ性の溶媒
で、アレルゲンを洗いおとすことが臨床的に非常
に有効であることに着目した。 すなわち、実験によるとスギ花粉抽出液のPHは
6.4〜6.6であり、アレルゲンテストに用いる市販
のスギ花粉抽出液も同様のPHであつた。このスギ
花粉抽出液を浸したリトマス紙を、0.1%
NaHCO3(PH7.8)、生理食塩水、蒸溜水につける
と、生理食塩水、蒸溜水中では全く変化せず0.1
%NaHCO3液中では中和されてスギ花粉が液中
に洗いながされていることが観察された。 アレルギー患者の鼻汁のPHを、直接PH紙で30人
の患者で測定したところ、PH8〜8.6であり、な
おハンセルの染色液で染色すると多数の好酸球が
みとめられた。PHがアルカリ性に反応するという
ことは鼻粘膜の分泌物と抗原との反応によるもの
と考えられる。アレルゲンの存在を洗いおとすに
はPH7〜8の塩基性の溶媒が非常に有効であつ
た。 従来アレルギー鼻炎に対して点鼻薬として用い
られているものは薬剤の薬効のみを考え、溶媒の
選択が適切になされていない。溶媒の選択は、抗
アレルギー点鼻薬において非常に重要であり、溶
媒の選択が不適当であると、アレルゲンを洗いお
とすことが不十分となり、そのため使用時に患者
にとつて苦痛を伴うものであり、かえつて炎症、
発赤、かゆみを増加させる場合もある。 以上の考えから本発明では、NaHCO3水溶液
にホウ酸水溶液を溶解した緩衝性のある溶媒を用
いて最終的にPH7.4〜8.1に調整する。0.3%
NaHCO3水溶液のPHは約7.7付近であるので後に
述べる薬剤を添加してPHが7.4〜8.1の範囲であれ
ば特にホウ酸水溶液を加える必要はないが、必要
な場合はホウ酸水溶液を適量加えてPHを調整す
る。 抗アレルギー点鼻薬のPHを7.4〜8.1としたのは
7.4未満であるとアレルゲンに対する洗浄効果が
十分でなく8.1を越えると使用した場合に患者が
軽い鈍痛を感じ不快感があるからである。 ここで、溶媒とは薬剤を完全に又は一部溶解し
うるものであつてもよいし、乳化、分散等しうる
ものであつてもよい。また、NaHCO3とホウ酸
以外の塩等の形であつても水溶液中でNaHCO3
とホウ酸とになる物質を用いることもできる。 本発明に用いる薬剤としては、アスコルビン酸
(ビタミンC)、グルタチオン、ステロイドホルモ
ン、水溶性アミノ酸、チロシン、グルタミン酸、
アスパラギン酸、セリン、グリシン、アラニン、
リジン、クロモグリク酸ナトリウム、その他の薬
剤を薬効に応じて必要量用いることができる。特
に、アスコルビン酸は充血に対して止血効果があ
り腺溶活性抑制作用があるので好ましく、またグ
ルタチオンを用いることも良い。ステロイドホル
モンは副作用のない極少量(抗アレルギー点鼻薬
1000ml中0.06mg位)添加することが有効である。
クロモグリク酸ナトリウムを用いることもよい。 本発明の抗アレルギー点鼻薬は同様にスギ花粉
症によつておこる眼炎に有効である抗アレルギー
点鼻薬等と併用することも可能である。 勿論、重症の鼻炎患者には、他の薬剤、ヒスタ
グロブリン、ボスミン等の併用や内服薬も必要で
ある。 <実施例> 以下に、実施例について本発明を具体的に詳述
する。 実施例 1 滅菌精製蒸溜水、0.3%NaHCO3水溶液(PH8.3
〜8.44)、1%ホウ酸水溶液(PH4〜4.45)、アス
コルビン酸(PH6.6〜6.8)、プレドニン(ステロ
イドホルモン)をそれぞれ配合し、本発明の抗ア
レルギー点鼻薬MB−1、MB−2、MB−3を
調整した。MB−1、MB−3については滅菌精
製蒸溜水、0.3%NaHCO3水溶液、アスコルビン
酸、プレドニン(ステロイドホルモン)のみを用
い、MB−2については滅菌精製蒸溜水、0.3%
NaHCO3水溶液、1%ホウ酸水溶液、アスコル
ビン酸、プレドニン(ステロイドホルモン)を用
いた。 最終的なPHはMB−1、8.1、MB−2、7.4、
MB−3、7.9であつた。 10才から56才のアレルギー性鼻炎の患者13人に
ついて、陽性抗原、り病期間を調査し、実施例1
の抗アレルギー点鼻薬MB−1、MB−2、MB
−3を用いて2〜3週間投与、効果発現時期、総
合効果の判定、副作用を観察して表1に示した。 なお、鼻は複雑な構造であり、表面に表われて
いない為に、臨床的効果の医師の判定が困難であ
つた。主に患者の訴えによる判定を記した。 実施例 2 発明者のクリニツクを来訪するアレルギー性鼻
炎の患者20名に対して実施例1の抗アレルギー点
鼻薬MB−1を用いた観察結果は、鼻栓、鼻汁の
減少が3日目あたりより始まり1週間後には軽減
した。殆ど消失する例もみられた。10日以後は追
跡不能であつたが、アンケートによると、軽快し
た為中止したとのことであつた。
【表】
【表】 <毒性試験> 家兎3検体に、下記のA,B,C各液を点鼻
し、実験を行つたがA,B,Cいずれも肉眼的に
異常を認めなかつた。 A 蒸溜水 B 生理的食塩水 C MB−1(実施例1)点鼻薬 <発明の効果> 本発明の抗アレルギー点鼻薬は、表1に示すよ
うにアレルギー鼻炎に対して、治療効果が顕著で
ある。 また、薬剤を適切に選択することによつて、さ
らに広範囲のアレルギー性鼻疾患の治療に適用す
ることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重炭酸ソーダを含む溶媒および薬剤を用い
    て、最終的にPH7.4〜8.1に調整したことを特徴と
    する抗アレルギー点鼻薬。 2 前記薬剤がアスコルビン酸である特許請求の
    範囲第1項に記載の抗アレルギー点鼻薬。 3 前記薬剤がクロモグリク酸ナトリウムである
    特許請求の範囲第1項に記載の抗アレルギー点鼻
    薬。 4 重炭酸ソーダおよびホウ酸を含む溶媒および
    薬剤を用いて、最終的にPH7.4〜8.1に調整したこ
    とを特徴とする抗アレルギー点鼻薬。 5 前記薬剤がアスコルビン酸である特許請求の
    範囲第4項に記載の抗アレルギー点鼻薬。 6 前記薬剤がクロモグリク酸ナトリウムである
    特許請求の範囲第4項に記載の項アレルギー点鼻
    薬。
JP8605085A 1985-04-22 1985-04-22 抗アレルギ−点鼻薬 Granted JPS61246118A (ja)

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JPS61246118A JPS61246118A (ja) 1986-11-01
JPH0586370B2 true JPH0586370B2 (ja) 1993-12-10

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