JPH0586046U - ディスクブレーキの2枚重ねシム - Google Patents

ディスクブレーキの2枚重ねシム

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JPH0586046U
JPH0586046U JP10842291U JP10842291U JPH0586046U JP H0586046 U JPH0586046 U JP H0586046U JP 10842291 U JP10842291 U JP 10842291U JP 10842291 U JP10842291 U JP 10842291U JP H0586046 U JPH0586046 U JP H0586046U
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雅博 山口
雅明 田中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】薄鋼板の両面にゴムコーティングを施した内シ
ムと、薄いステンレス板の外シムとより成るディスクブ
レーキの2枚重ねシムにおいて、内外シム、裏金を結合
するのに内シムに折曲げ部分を設けないようにする。 【構成】内シム15に突出部17を形成し、裏金16及
び外シム18のロータ径方向外端部の外に位置する細長
孔20を突出部17に穿設し、外シム18のロータ径方
向内端部に形成した引掛け爪23と共に裏金16を挟持
する、外シム18のロータ径方向外端部に折曲げ形成し
た引掛け爪19を、内シムの孔20に挿通する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、薄鋼板の両面にゴムコーティングを施した内シムと、薄いステン レス板の外シムとを重ねて制動時の騒音発生を防止したディスクブレーキの2枚 重ねシムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスクブレーキにおいて、車輪と連動するロータにパッドのライニングを押 し付けて制動する際に、主としてロータの非平面性に起因してパッドが振動し騒 音を発生することがある。
【0003】 この現象を阻止するために、図12に示すように、パッド1をロータ2に押付 けるピストン3、爪4とパッドの裏金1a、1aとの間に薄金属板のシム5を挿 入することが行なわれている。シム5としては1枚のみのこともあるが、騒音防 止作用を良好に行なわせるために、薄鋼板の両面にゴムをコーティングした内シ ム5aと、薄いステンレス板の外シム5bとを重ねた2枚重ねシムが使用される ようになって来た。図12の内シム5a、外シム5bは厚さを誇張して示してい る。
【0004】 2枚重ねシムの場合は、各シムが裏金1aとピストン3又は爪4との間から脱 落しないようにするために、例えば図13のように、内シム5aのロータ径方向 両端部に引掛け爪6、6を折曲げ形成し、この爪6、6で裏金1aを挟み、外シ ム5bに同様に引掛け爪7、7を形成して内シム5aを挟むようにされていた。
【0005】 このように引掛け爪6、6をゴムコーティングした内シム5aに折曲げ形成す ると、折曲げ部の外側でゴムコーティングが引張られ、内側では圧縮されるので 、ゴムコーティングが破損し剥離してしまい、この部分の薄鋼板が腐食して爪が 折損してしまい、内シムが脱落するという故障を生じる。従ってゴムコーティン グした内シムに引掛け爪を折曲げ形成するのは好ましくない。
【0006】 ゴムコーティングした内シムにこのような引掛け爪を折曲げ形成しない2枚重 ねシムとして、実公平2−20506号公報に記載された構造のものがある。
【0007】 これは、図14に示すように、両面にゴムコーティングした平板状の内シム5 aのロータ径方向外端部に突起8、8を形成し、同方向内端部に突起9、9を形 成し、内端部の突起9の外側に凹部10を形成したものである。
【0008】 このシムをパッドの裏金1aに取付けるには、外シムのロータ径方向外端部に 折曲げ形成した引掛け爪7aを内シムの突起8、8の間を通して裏金1a外端部 に引掛け、内端部の引掛け爪7bを内シムの凹部10を通して裏金の内端部に引 掛け、内シム5a、外シム5bのロータ周方向の移動は、外シム5bの周方向両 端部に突部11を形成し、裏金1aの溝部12に係合するサポートのアンカ部( 図示せず)に突部11が当ることにより阻止している。これにより、突起8、9 を外シムに係合させた内シム5aもロータ周方向に不動となる。
【0009】 内シムと外シムとを不動に係合させる他の手段としては、図15に示す実公昭 63−32987号公報記載の構造のように、両面にゴムコーティングした内シ ム5aのアウタ側に上下方向に傾斜した爪14、14を折曲げ形成し、外シム5 bにこの爪を係合させる孔13、13を穿設し、爪14と孔13との係合により 内外シムを何れの方向にも不動に重ね合せるものもある。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
図14に示した構造では、内シム5aのロータ径方向内端部の突起9が外シム 5bの引掛け爪7bのロータ周方向移動を確実に阻止するためには、突起9の突 出長さを多目にしなければならない。従ってこの突起9の突出分だけ裏金1aの ロータ径方向内方に突出する部分ができる。裏金、シムの部分がサポートに接触 しないで自由に動けるようにするには、この突出部分の分だけ裏金をロータ径方 向外方にずらせておかねばならず、その為その突出部分がサポートに当ることを 避ける必要上、ロータに接触するパッドのライニングの有効面積が少なくなり、 必要な制動力を得るために不利である。
【0011】 図15の構造では、ゴムコーティングした内シム5aに爪14を折曲げ形成す ることにより、図13の引掛け爪6と同様なゴムコーティングの破損、内シムの 心となる薄鋼板の腐食、折損を生じる不都合がある。
【0012】
【課題を解決する為の手段】
この考案は、内シムのロータ径方向外端に、外シムの同方向外端の引掛け爪を 通す細長孔を形成し、内シムのロータ径方向内方部分は裏金から突出しない平坦 面とし、この内シムと、裏金を挟持する引掛け爪をロータ径方向内外端に折曲げ 形成した外シムとにより2枚重ねシムを構成したものである。
【0013】
【作用】
外シムは引掛け爪により裏金を挟持してパッドと不動に結合される。内シムは 、ロータ径方向外端部の細長孔に係合する外シムの引掛け爪によってパッドに取 付けられるが、更にサポートのアンカ部に当る突部を設けることにより不動にす ることができる。平坦な内シムのロータ径方向内端部は裏金と外シムとの間に入 って裏金から突出しないから、裏金のロータ径方向内端部をサポートに十分近づ けることができ、従ってパッドのライニング面積を大きくすることができる。
【0014】 裏金に浅い凹部を形成して外シムのロータ径方向内端部の引掛け爪をこの凹部 に挿入すれば、裏金を一層サポートに近づけることができ、ライニング面積を大 きくできる。
【0015】
【実施例】
図1〜図5は、本考案の第一実施例を示し、図1は内外シム、裏金を重ねた状 態を示す正面図、図2は内シムの正面図、図3は外シムの正面図、図4は裏金の 正面図、図5は図1のA−A断面図である。
【0016】 両面にゴムコーティングした内シム15には、組立てたときに裏金16のロー タ径方向の凹入した外端部から突出する突出部17を形成し、これに外シム18 の引掛け爪19を挿入する横長の細長孔20を穿設する。細長孔20は裏金16 の外端部より上に位置する。
【0017】 薄いステンレス板の外シム18は、ロータ径方向外端部に内シムの細長孔20 に挿入され、且つ裏金16の径方向外端部を抑える引掛け爪19を形成し、内端 部に裏金の内端部を抑える引掛け爪23を形成する。
【0018】 裏金16には、通常のように、アンカ部21に係合する溝24をロータ周方向 両端部に形成し、外シム18の引掛け爪23を係合させる凹部25をロータ径方 向内端部に形成する。
【0019】 この内シム15、外シム18、裏金16を組立てると図1のようになり、内シ ムの突出部17の部分は、そのA−A矢視を示す図5のようになる。
【0020】 外シム18は、ロータ径方向内外端部の引掛け爪19、23において裏金16 を挟持してパッドと結合され、内シム15は、孔20に挿通した外シムの引掛け 爪19に支持されてパッド、外シムから外れず、又、制動時における内シム15 のロータ周方向移動もこの係合により阻止される。
【0021】 図6〜図10は本考案の第二実施例を示し、図6は内外シム、裏金を重ねた状 態を示す正面図、図7は内シムの正面図、図8は外シムの正面図、図9は裏金の 正面図、図10は第6図のB−B断面図である。第一実施例と同等部分は同符号 を以て示すと共に説明を省略して、次にこれを説明する。
【0022】 内シム15のロータ周方向両端部には、サポートのアンカ部21に近接する突 部22を形成する。26はグリスを保持させるため内シムに穿設したスリットで ある。
【0023】 この内シム15、外シム18、裏金16を組立てると図6のようになり、内シ ムの突出部17の部分は図10のようになる。
【0024】 外シム18は、ロータ径方向内外端部の引掛け爪19、23において裏金16 を挟持してパッドと結合され、外シムと裏金とに挟まれた内シム15は、細長孔 20に挿通した外シムの引掛け爪19に支持されてパッド、外シムから外れず、 制動時における内シム15のロータ周方向移動は、突部22とサポートのアンカ 部21との当接により阻止される。内シムの突部22とアンカ部21との間隙は 、内シムの孔20と外シムの引掛け爪19とのロータ周方向間隙より小さくして 、制動時の内シム15の移動がアンカ部により止められるようにする。また、引 掛け爪23を凹部25に挿入するため、外シム18のロータ径方向内端部は、裏 金16の内端部から突出しない。
【0025】 図11は、内外のシム、裏金の形状を変えた本考案の第三実施例を示す。第一 及び第二実施例と同等部分は同符号で示し、説明を省略する。
【0024】
【考案の効果】
(1) 両面にゴムコーティングした内シムは、平坦面に細長孔20を穿設して外シ ムの引掛け爪に係止し脱落を防止するものであり、折曲げ部がないから、ゴムコ ーティングの破損、薄鋼板の腐食を生じる心配がない。
【0025】 (2) 従ってシムの耐久性をよくする。
【0026】 (3) 内シム15のロータ径方向下端部は平坦のまま裏金16、外シム18に挟ま れ、裏金から突出しないから、サポートとの間隙を狭くしてしまうことがない。
【0027】 (4) 従ってパッドのライニング面積を広くして制御力を増すのに有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】内外シム、裏金を重ねた状態を示す第一実施例
の正面図。
【図2】同上の内シムの正面図。
【図3】同上の外シムの正面図。
【図4】同上の裏金の正面図。
【図5】図1のA−A断面図。
【図6】第二実施例の内外シム、裏金を重ねた状態を示
す正面図。
【図7】同上の内シムの正面図。
【図8】同上の外シムの正面図。
【図9】同上の裏金の正面図。
【図10】図6のB−B断面図。
【図11】第三実施例の図1、図6と同様の正面図。
【図12】2枚重ねシムを使用したディスクブレーキの
一般構造を略示する側面図。
【図13】従来の2枚重ねシムを例示する分解斜視図。
【図14】内シムに引掛け爪を折曲げ形成しない従来例
を示す分解斜視図。
【図15】内シムを外シムで支持する従来例を示す分解
斜視図。
【符号の説明】
1 パッド 1a 裏金 1b ライニング 2 ロータ 3 ピストン 4 爪 5 シム 5a 内シム 5b 外シム 6 引掛け爪 7 引掛け爪 7a 引掛け爪 7b 引掛け爪 8 突起 9 突起 10 凹部 11 突部 12 溝部 13 孔 14 爪 15 内シム 16 裏金 17 突出部 18 外シム 19 引掛け爪 20 細長孔 21 アンカ部 22 突部 23 引掛け爪 24 溝 25 凹部 26 スリット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄鋼板の両面にゴムコーティングを施
    し、ロータ径方向外端部に突出部(17)を形成し、且
    つこの突出部に裏金(16)の同方向外端部より外に位
    置する細長孔(20)を穿設し、ロータ径方向内端部を
    裏金(16)より突出させず、全体が平坦である内シム
    (15)と、上記内シムの細長孔(20)に挿入される
    引掛け爪(19)をロータ径方向外端部に折曲げ形成
    し、同方向内端部に、外端部の引掛け爪(19)と共に
    裏金(16)を挟持する引掛け爪(23)を折曲げ形成
    した薄いステンレス板の外シム(18)とより成るディ
    スクブレーキの2枚重ねシム。
JP10842291U 1991-12-05 1991-12-05 ディスクブレーキの2枚重ねシム Expired - Lifetime JP2566400Y2 (ja)

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JP2566400Y2 JP2566400Y2 (ja) 1998-03-25

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009103144A (ja) * 2007-10-19 2009-05-14 Hitachi Ltd ディスクブレーキ

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