JPH0585302A - シートベルトアンカ装置 - Google Patents
シートベルトアンカ装置Info
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- JPH0585302A JPH0585302A JP3120197A JP12019791A JPH0585302A JP H0585302 A JPH0585302 A JP H0585302A JP 3120197 A JP3120197 A JP 3120197A JP 12019791 A JP12019791 A JP 12019791A JP H0585302 A JPH0585302 A JP H0585302A
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Abstract
に、充分な支持(アンカ)強度と位置決め精度を付与で
きる自動調整可能なシートベルアンカ装置を提供する。 【構成】センタピラー等の車体の取付部に固定されるア
ジャスタレール11に摺動自在に設けられたスライドア
ンカ18にアンカボルト29を介して取り付けたベルト
スリップアンカ28にシートベルトの中間部を挿通支持
させたシートベルトアンカ装置10において、アジャス
タレール11は横断面が湾曲形状に形成される一方、そ
の開口側に外フランジ状のガイドレール部、また両側壁
に対をなすラック歯が各々一体成形され、スライドアン
カ18はガイドレール部を挟むように跨設され、さら
に、ラック歯に噛合するウォーム42を備えたスクリュ
ースライダ30がスライドアンカ18に回転自在に保持
され可撓性を有するモータ駆動のドライブシャフト40
に回転一体で軸方向に摺動自在に設けられる。
Description
ートベルトアンカ装置に係り、特に、車体固定部に対す
るベルトアンカの高さ位置を着席者の座高に合せてモー
タ駆動により自動的に位置調節可能なシートベルトアン
カ装置に関する。
おいてシートベルトによる着席者の、いわゆる首吊り現
象を防止するため、車体固定部に対するベルトスクリュ
ーアンカの高さ位置を着席者の座高に合せて位置調節す
ることができるシートベルトアンカ装置が種々提案され
ている。
タ駆動によって行なうシートベルトアンカ装置として、
特開昭62−268755号公報に開示されている調整
可能な固定用スライダアッセンブリがある。この公開公
報に開示されている代表的な固定用スライダアッセンブ
リは、複数個のアンカ金具を有する。このアンカ金具の
1つあるいはそれ以上が、軌道と、この軌道に沿って移
動可能な固定用スライダと、軌道上に形成されたラック
と、固定用スライダに取り付けられ、ラックに噛み合う
位置決めギアと、前記固定用スライダから離されて設け
られたモータと、このモータを前記ギアに接続する駆動
軸とを備えており、前記位置決めギアがモータによって
回転されると、固定用スライダが前記ラックに沿って移
動し、選択的に位置決めされるように構成されている。
して実開平2−142360号公報および実開平2−1
42361号公報に開示された電動によるショルダベル
トアンカがある。
たショルダベルトアンカは、センタピラーに固定したア
ジャスタレールと、このアジャスタレールをガイドにし
て摺動するベルトスリップアンカの取り付けられたスラ
イダと、このスライダを上下動させるモータおよび動力
伝達機構とよりなるショルダベルトアンカにおいて、動
力伝達機構がモータよりの回転を伝達するフレキシブル
ワイヤと、スライダの上下作動を回転することによって
推進力が発生するようスライダのねじ孔に螺合するギヤ
ードワイヤとよりなり、これら可撓性の動力伝達機構に
よって、ベルトスリップアンカを取り付けたスライダが
センタピラーの曲面に沿ったガイドレールに沿って昇降
するようになっている。
載の電動によるショルダベルトアンカは、センタピラー
に固定したアジャスタレールと、このアジャスタレール
をガイドにして摺動するベルトスリップアンカの取り付
けられたスライダと、このスライダを上下動させるモー
タおよび動力伝達機構とよりなるショルダベルトアンカ
において、動力伝達機構がモータよりの回転を伝達する
フレキシブルワイヤと、このワイヤに継続された角付ワ
イヤとよりなり、スライダ上下作動機構は上記角付ワイ
ヤに装着されるとともにスライダへ軸着組付した雄ねじ
が刻設されたスライドスクリューと、雄ねじに噛合する
雌ねじを底部に刻設したアジャスタレールとで形成し、
アジャスタレールがセンタピラーの曲面に沿った固定が
できるようにしたものである。
268755号公報に開示されているシートベルトアン
カ装置においては、自動車室内の湾曲したセンタピラー
には設備することができないばかりか、固定用スライダ
が小型に制限され、しかも、軌道に跨設されていないた
め、自動車衝突時等の緊急時におけるシートベルトの支
持力(アンカ力)に限界があるという問題点がある。
示されているシートベルトアンカ装置においては、送り
ねじ機構が使用されているため、選択的位置決めについ
ての精度が劣るという問題点がある。
開示されているシートベルトアンカ装置においては、雌
ねじがアジャスタレールの底部に刻設されているため、
センタピラーへの取付が厚くなり、また、雄ねじが刻設
されたスライドスクリューが雌ねじに作用する方向に逃
げ、選択的位置決めについての精度が劣るとともに、自
動車衝突時等の緊急時におけるシートベルトの支持力
(アンカ力)が小さいという問題がある。
たもので、湾曲したセンタピラー等の車体取付部に安定
的に設備することができるとともに、ベルトスリップア
ンカに充分な支持(アンカ)強度と位置決め精度を付与
できる自動調整可能なシートベルトアンカ装置を提供す
ることを目的とする。
部に安定的にかつコンパクトに装着し、ベルトスリップ
アンカの高さ位置をモータ駆動により自動的に位置決め
調節でき、簡単な構造でコンパクトなシートベルトアン
カ装置を提供することにある。
駆動力を捩れ等がなく正確かつスムーズにトルク伝達で
き、シートベルトアンカ装置等に適用可能できるフレキ
シブルなドライブシャフトを提供するにある。 〔発明の構成〕
トアンカ装置は、上述した課題を解決するために、請求
項1に記載したように、センタピラー等の車体の取付部
に固定されるアジャスタレールにスライドアンカが摺動
自在に設けられ、このスライドアンカにアンカボルトを
介してベルトスリップアンカを取り付け、このベルトス
リップアンカにシートベルトの中間部を挿通支持させた
シートベルトアンカ装置において、前記アジャスタレー
ルは横断面がほぼコ字状で前記車体の取付部に沿う湾曲
形状に形成される一方、前記アジャスタレールはその開
口側に外フランジ状のガイドレール部が、また両側壁に
対をなすラック歯がそれぞれ一体成形され、前記スライ
ドアンカはアジャスタレールのガイドレール部を挟むよ
うに跨設され、さらに、上記アジャスタレールのラック
歯に噛合するウォームを備えたスクリュースライダがス
ライドアンカに回転自在に保持され、上記スクリュース
ライダは可撓性を有するモータ駆動のドライブシャフト
に回転一体で軸方向に摺動自在に設けられたものであ
る。
発明に係るシートベルトアンカ装置は、請求項2に記載
したように、センタピラー等の車体の取付部に固定され
るアジャスタレールにスライドアンカが摺動自在に設け
られ、このスライドアンカにアンカボルトを介してベル
トスリップアンカを取り付け、このベルトスリップアン
カにシートベルトの中間部を挿通支持させたシートベル
トアンカ装置において、前記アジャスタレールは車体の
取付部に沿う湾曲形状に形成される一方、上記アジャス
タレールはフランジ状ガイドレール部とラック歯がそれ
ぞれ対をなして一体成形され、前記スライドアンカはア
ジャスタレールのガイドレール部に摺動自在に跨設さ
れ、このスライドアンカには対をなすラック歯に噛合す
るウォームを備えたスクリュースライダが回転自在に保
持され、上記スクリュースライダには可撓性を有するモ
ータ駆動のドライブシャフトに回転一体で軸方向に摺動
自在に設けられ、前記ドライブシャフトは、トルクワイ
ヤに外皮が一体に被着され、ドライブシャフト外周面を
スプライン等の回転駆動力伝達可能な形状に構成したも
のである。
本発明に係るシートベルトアンカ装置は、請求項3に記
載したように、モータ出力軸に連結可能なパイプシャフ
トの絞り込み側端部に可撓性を有するトルクワイヤを挿
設して回転一体に固定連結させるとともに、上記トルク
ワイヤは芯線の廻りにワイヤ線を互いに反対方向に撚り
合せて複数層の巻線構造に形成し、上記トルクワイヤに
回転駆動力伝達可能なスプライン等の形状に外皮を一体
に被着させたものである。
ダのウォームが一対のラック歯に同時に両側から噛合し
ているため、スライドアンカはアジャスタレールによっ
て正確かつ確実に位置決めされた状態に固定保持され
る。
されるとウォームが一体に回転してスクリュースライダ
がラック歯に沿って移動するため、スクリュースライダ
を保持したスライドアンカはガイドレール部に案内され
て確実かつスムーズに摺動する。そして、モータが停止
すると、ウォームは回転を停止し、両方のラック歯によ
り位置決め固定された状態になる。したがって、スライ
ドアンカはモータの駆動によって、その高さ位置を自動
的かつスムーズに位置調整することができる。
イドアンカに極めて大きな前方斜め下方の外力が加わる
と、アジャスタレールの後方側の側面壁を前下方に引っ
張る方向の力が作用し、両側面壁は互いに接近する状態
に変位する。しかし、両側面壁間にはウォームを備えた
スクリュースライダが介装されており、このスクリュー
スライダにより両側面壁の変位を規制する方向に力が作
用するため、スライドアンカはアジャスタレールのガイ
トレール部に完全かつ確実に固定された状態に保持され
る。したがって、このスクリュースライダを介装したス
ライドアンカに支持されているベルトスリップアンカは
シートベルトに対して大きなアンカ力を有する。
られるドライブシャフトは、パイプシャフトの絞り込み
側にトルクワイヤを挿入してかしめや圧ばめ、焼ばめ等
で回転一体に固定連結するとともに、上記トルクワイヤ
は芯線の廻りに複数本のワイヤ線を互いに反対方向に撚
り合せて複数層の巻回構造に構成したので、回転力を伝
達する際、トルクワイヤの撚れによる回転遅れ等がな
く、正確かつスムーズにトルク伝達できる一方、トルク
ワイヤやスプライン等の回転駆動力を伝達可能な形状に
外皮を一体に被着したので、この外皮をシートベルトア
ンカ装置のスクリュースライダに嵌合させることによ
り、スクリュースライダに回転力を正確に伝達すること
ができる。
の一実施例を添付図面を参照して説明する。
置の一例を示す分解斜視図であり、図2(A)および
(B)および図3(A)および(B)はシートベルトア
ンカ装置の組立状態を示す正面縦断面図および側面縦断
面図である。
ピラー等の車体の取付部に固定されるアジャスタレール
11を備えている。アジャスタレール11は構造用鋼材
をプレス加工等により横断面がほぼコ字状をなすように
一体成形される。このアジャスタレール11は車体の取
付部に沿うように湾曲形状に形成されてボルトあるいは
ねじ等の固着手段により車体の取付部に固定される。こ
のため、センタピラー等の車体の取付部に当てられるア
ジャスタレール11の背面壁12に複数の取付孔13,
13が穿設されている。
1〜図5に示すように、両側壁14,14の頂部側から
外フランジ状のガイドレール部15,15がレール長手
方向に延びるように対をなして一体成形されており、対
をなすガイドレール部15,15は車体の取付部に沿う
ように長手方向に湾曲している。外フランジ状のガイド
レール部15,15はアジャスタレール11の対向する
両側壁14,14の途中に設けてもよい。このアジャス
タレール11の両側壁14,14に長手方向に延びるラ
ック歯16,16が凹凸成形により一体成形されてい
る。
すガイドレール部15,15を跨ぐように図1、図6
(A),(B)および図7に示すようにスライドアンカ
18がスリップガイドメンバ19を介して跨設される。
スリップガイドメンバ19は全体としてコ字状あるいは
門型形状に形成され、そのガイド脚20がスライドアン
カ18の両側のコ字状部に形成されるガイド溝21内に
装着される。スリップガイドメンバ19のガイド脚20
にはアジャスタレール11のガイドレール部16に滑か
に係合する弧状ガイド路22が形成される。この弧状ガ
イド路22の曲率はアジャスタレール11のガイドレー
ル部15の曲率に相当するようになっている。このスリ
ップガイドメンバ19によりアジャスタレール11のガ
イドレール部15とスライドアンカ18との金属同士が
直接接触するのを防止し、スライドアンカ18がガイド
レール部15に沿って滑かにスライドするように案内
し、スライド音の発生を防止している。スリップガイド
メンバ19は油を含浸させたポリアセタール等の低摩擦
係数で耐摩耗性の樹脂材料で形成され、この樹脂材料を
一体成形することによりスリップガイドメンバ19は構
成される。
ト状基部18aにアンカナット24用の取付孔25が形
成され、このナット取付孔25にフランジ26付きのア
ンカナット24が廻り止めされてい装着される。アンカ
ナット24のねじ孔27には図3に示すようにベルトス
リップアンカ28を保持したアンカボルト29がねじ結
合される。ベルトスリップアンカ28にはシートベルト
の途中を挿通自在に支持するベルト挿通孔28aが形成
されている。
部18aにはスクリュースライダ30を収容する窓孔3
1が開口される一方、この開口部は観音開き状に切り起
こされ、対をなす切起し部32,32はスライドアンカ
18の長手方向に対向している。
にはパイプ状あるいはスリーブ状のスライドシャフト3
4を回転自在に軸支する軸受ブッシュ35,35が装着
され、支持される。軸受ブッシュ35,35にはスライ
ドアンカ18のプレート状基部18aに裏側から当接す
る廻り止め脚36が必要に応じて一体成形され、この廻
り止め脚36で軸受ブッシュ35の廻り止めをしてい
る。また、軸受ブッシュ35に切欠部35aを形成し、
この切欠部35aを利用して軸受ブッシュ35を切起し
部32の対応するブッシュ孔に係合させて廻り止めとし
てもよい。
図8に示すように少なくとも中間部が周方向に間隔をお
いて凹設され、トルク伝達用の複数条の内歯38が一体
成形される。この内歯38に可撓性を有するドライブシ
ャフト40が噛合し、ドライブシャフト40からの回転
駆動力がスライドシャフト34に伝達されるようになっ
ている。
ライダ30の軸孔41を貫通して延びる一方、この軸孔
41にかしめや圧ばめ等により圧入固定され、スクリュ
ースライダ30と一体化される。スクリュースライダ3
0と一体化されたスライドシャフト34は軸受ブッシュ
35,35によりスライドアンカ18の切起し部32,
32に回転自在に保持される。スクリュースライダ30
は図9に示すように、外周側にウォーム42が一体に成
形される。
ライブシャフト40は図1〜図3および図10(A)お
よび(B)に示すように構成され、パイプシャフト44
と可撓性を有するトルクワイヤ45を軸方向に一体ある
いは一体的に組み立てて構成される。
出力軸に直接あるいはカップリング47を介して回転一
体に連結される一方、パイプシャフト44の他端側は絞
り込まれ、この絞り込み部44aにトルクワイヤ45の
一端が挿入され、かしめや圧ばめ等で回転一体に固定連
結される。
は図11(A),(B)および(C)に示すように芯線
48の廻りに複数本のワイヤ線49,49を互いに反対
方向に撚り合せて複数層の巻回構造に構成したものであ
る。実際には生産性を考慮してワイヤ線49,49を数
本ずつ互いに反対方向に撚り合せて構成される。このト
ルクワイヤ45で回転駆動力を伝達するとき、トルクワ
イヤ45に捩れが生じないようにしている。具体的に
は、芯線48の廻りに1本あるいは複数本のワイヤ線4
9を時計方向(あるいは反時計方向)撚るように巻回し
て第1巻き線層を形成した後、この第1巻き線層上に1
本あるいは複数本のワイヤ線49を反時計方向(あるい
は時計方向)に巻回して第2巻き線層を形成し、以後巻
回方向を順次逆に巻き付けて複数の巻き線層を形成し、
両端部をかしめたり、溶着により固定したものである。
をパイプシャフト44に固定連結させた後、トルクワイ
ヤ45に樹脂製外皮50がモールド等により一体に被着
される。この外皮50は油を含浸させたポリアセタール
等の耐摩耗性を有する摩擦係数の小さな樹脂材料で用い
られる。トルクワイヤ45の外皮50は両端側は円形の
ジャーナル部50a,50bに形成される一方、中間部
50cはスプライン等ののように回転駆動力を伝達可能
な形状、例えば角柱形状や複数条の歯付形状に形成さ
れ、この部分のトルクワイヤ45は図12に示すよう
に、スクリュースライダ30に設けられたスライドシャ
フト34の内歯38に噛合し、モータ46からの回転駆
動力をスクリュースライダ30に伝達している。トルク
ワイヤ45に樹脂製の外皮50を被着することにより、
スライド部分や回転摺動部で金属同士の接触を防止して
いる。
ヤ45の両端側のジャーナル部50a,50bは軸受ブ
ラケット52,53により回転自在に支持される。上側
の軸受ブラケット52は図13に示すようにアジャスタ
レール11の上部側壁15,15の取付孔15a,15
bに耳軸54が装着されて固定される一方、下側軸受ブ
ラケット53はアジャスタレール11に固定連結される
モータベース55と一体に形成され、モータベース55
の一部を切り起こすことにより構成される。上下の両軸
受ブラケット52,53にドライブシャフト40のトル
クワイヤ45のジャーナル部50a,50bが支持され
る。ドライブシャフト40の上端には抜け止め用ナット
56が設けられる。なお、図13、図14および図15
は図3のA−A、B−B、C−C線に沿う断面図を示し
ている。
に切り起こされたモータ台57が形成され、このモータ
台57に駆動用のモータ46が固定される。このモータ
46は、シートベルトアンカ装置10を自動車の車体の
取付部に装着したとき、例えばセンタピラー下方の内部
に隠蔽状態で収容される。
レール58が固定される一方、プリント配線基板60が
図1、図16および図17に示すように、当接状態で固
定され、この配線基板60上に電源端子61、モータ接
続端子62、モータ駆動制御装置63、スイッチ接続端
子64、マイクロコンピュータ、CPU等からなるコン
トローラ65、マグネット66に感応して作動する上限
スイッチ67および下限スイッチ68、ドライブシャフ
ト40の回転量を検出するため、回転リング69に対応
する回転センサ70等が実装されてモータ46の駆動を
制御し、ベルトスリップアンカを所要の位置に位置決め
セットできるようになっている。
るマグネット66は化粧板としてのガーニッシュ72か
ら下方に延びる取付脚73の下端部のホルダ74に保持
されており、上記ガーニッシュ72はそのボス部75が
アンカナット24に軸装され、スライドアンカ18と一
体に昇降するようになっている。取付脚73の昇降はガ
イドレール58により案内される。一方、シートベルト
アンカ装置10を車体の取付部に装着したとき、取付脚
73は外部に露出しないように内部に収容されている。
しかして、前記マグネット66が上限スイッチ67およ
び下限スイッチ68と連動して、これらのスイッチ6
7,68を動作させると、スライドアンカ18のそれ以
上の上動あるいは下動が規制されるようになっている。
れた対をなすラック歯16とこのラック歯16に噛合す
るスクリュースライダ30のウォーム42との噛合状態
は、図9に示すように表わされ、各ラック歯16はスク
リュースライダ30のウォーム42とスムーズに噛合す
るように各歯が図18(A)の垂直方向に対し所要の角
度θ、例えば数度(5°〜10°程度)傾斜した傾斜状
態で整列しており、各ラック歯16の歯面は、上面側が
シートベルトから伝達される荷重を面で受けるようにほ
ぼ直角α例えば90°〜100°(図9参照)に起立さ
れ、その下面側は滑かな弧状面とされる。
ダ30のウォーム42は図9および図19に示すように
構成され、ラック歯16の各歯の上面側に係合するウォ
ーム歯の下面側は、ほぼ直角β、例えば90°〜100
°に起立され、その上面側は滑かな弧状面とされる。
る。
ースライダ30のウォーム42がアジャスタレール11
の対をなすラック歯16,16に両側で噛合しているた
め、スライドアンカ18はアジャスタレール11に正確
かつ確実に位置決めされる。すなわち、シートベルトの
着脱時等において、シートベルトに前方斜め下方の引張
力が作用しても、この引張力はベルトスリップアンカ2
8、アンカボルト29、アンカナット24を介してスラ
イドアンカ18に作用する。このスライドアンカ18に
引張力が作用すると、スライドアンカ18はウォーム4
2が両側でアジャスタレール11のラック歯16,16
に噛合してアジャスタレール11に安定的に位置決め支
持されているため、シートベルトの引張力を充分に支持
することができる。つまり、スライドアンカ18にシー
トベルトからの力が作用すると、スライドアンカ18を
ガイドレール部15に沿って下方に摺動させようとする
力が生じ、この力によりウォーム42を備えたスクリュ
ースライダ30を強制的に回転させようとする。しか
し、この場合ウォーム42とラック歯16,16は面結
合の噛合関係にあり、大きな摩擦力がスクリュースライ
ダ30に作用するため、スクリュースライダ30の回転
が阻止され、その下降が防止される。
ーム42およびラック歯16,16の噛合した固定状態
において、シートベルトを通じてスライドアンカ18に
大きな衝撃力が加わった場合の作用について説明する。
ベルトの衝撃力はスライドアンカ18を前方斜め下方に
引っ張るように作用し、スライドアンカ18をアジャス
タレール11から引き剥がそうとする力が加わる。しか
し、この力はスライドアンカ18がアジャスタレール1
1のガイドレール部15,15に跨設されて支持されて
いるため、引き剥がされることなく充分に支持される。
また、シートベルトに加わる衝撃力はスライドアンカ1
8を横方向の斜め下方に引き剥がそうとし、アジャスタ
レール11のガイドレール部15の後部側を前方に変形
させようとするが、このガイドレール部15,15の変
形は対をなすラック歯16,16間に介装されたスクリ
ュースライダ30により防止することができ、このた
め、スライドアンカ18がアジャスタレール11のガイ
ドレール部15,15から外れることがない。
スライドアンカ18に極めて大きな衝撃力が加わると、
アジャスタレール11の両側壁14,14間の開口が小
さくなる方向の力が作用するため、両側壁14,14は
縮閉する状態になる。両側壁14,14が閉じようとす
ると、ラック歯16,16間に介装されたスクリュース
ライダ30がラック歯16,16に強く噛合して所定以
上の変形を阻止するように作用し、両側壁14,14の
変形、ひいてはガイドレール部15,15の変形が防止
され、スライドアンカ18はアジャスタレール11のガ
イドレール部15,15に完全に固定された状態にな
る。したがって、スクリュースライダ30を備えたスラ
イドアンカ18に支持されているベルトスリップアンカ
29のシートベルトに対するアンカ力は極めて強大なも
のとなる。その際、アジャスタレール11の両側壁1
4,14の変形を防止するため、後方側の側壁14を前
方側の側壁より肉厚構造としてもよい。
について説明する。
フト40が回転駆動され、このドライブシャフト40の
トルクワイヤ45部分の樹脂製外皮50に噛合するスラ
イドシャフト34が回転駆動してスクリュースライダ3
0が回転駆動される。このスクリュースライダ30の回
転により、ウォーム42がアジャスタレール11の対を
なすラック歯16,16に噛合されているため、スクリ
ュースライダ30は軸方向に移動して昇降せしめられ
る。スクリュースライダ30の移動により、このスライ
ダ30を保持しているスライドアンカ18も一体的に移
動することになる。このスライドアンカ18の移動は、
アジャスタレール11のガイドレール部15,15にス
ライドアンカ18がスリップガイドメンバ19を介して
係合しているため、スライドアンカ18は極めてスムー
ズに摺動せしめられる。
ある例えばセンタピラーに対応して湾曲しているが、ス
ライドアンカ18に介装されるスリップガイドメンバ1
9はガイドレール部15,15に対応する弧状のガイド
路22(図7参照)を有するので、ガイドレール部1
5,15の湾曲を有効的に吸収してスライドアンカ18
はアジャスタレール11の全長に亘ってスムーズに摺動
することができる。
アンカ18が上限位置まで移動すると、ウォーム42の
上端が上限ストッパ80に衝突するため、それ以上の上
昇は阻止される。また、この場合には、ガーニッシュ7
2の取付脚73のマグネット66が上限スイッチ67に
対向するため、このスイッチ67によりモータ46は自
動的に回転を停止される。
置まで移動すると、ウォーム42の下端が下限ストッパ
に衝突するためそれ以上の下降は阻止される。また、こ
のときには、マグネット66が下限スイッチ68に対向
するため、このスイッチ68によりモータ46は自動的
に停止される。
複数の特定人により使用される場合等、スライドアンカ
18の選択的位置決めを特定の個人毎に予め指定した複
数箇所に自動的に実行させたい場合がある。このような
場合には、コントローラ65の教示・再生機能を利用し
て自動的に実行させることができる。例えば、手動スイ
ッチにより上限位置からスライドアンカ18を下降させ
て所望の指定位置にスライドアンカ18を停止させ、そ
の停止位置をコントローラ65に記憶させる。以後、こ
の記憶を必要時にコントローラ65において自動的に再
生させることにより、スライドアンカ18を記憶させた
所定の指定位置に自動的に位置決めさせることができ
る。この教示・再生機能におけるスライドアンカ18の
位置検出において回転センサ70が使用される。
トベルトアンカ装置においては、湾曲したセンサピラー
等の車体の取付部に設備した場合であっても、スライド
アンカを湾曲したアジャスタレールのガイドレール部に
沿って自由に摺動させ、所定の位置にスライドアンカを
自動位置決めさせて固定することができるとともに、特
定の位置決め状態において、衝突事故時の衝撃力にも耐
える充分大きな支持(アンカ)力を有することができ
る。
られるドライブシャフトはパイプシャフトの絞り込み部
にトルクワイヤを挿入して回転一体に連結するととも
に、このトルクワイヤに外皮を、回転伝達可能なスプラ
イン等の形状にモールド等により一体に被着させたか
ら、モータからの回転駆動力を捩れ等による回転遅れが
生じることなく正確に伝達することができ、また、外皮
を介して回転駆動力を伝達させるから金属部材同士の接
触を防止でき、スライド音や噛合音等の異音の発生を有
効的に防止できる。
例を示す分解斜視図。
カ装置の組立状態を二分して示した上方および下方の正
面縦断面図。
カ装置を組み立てた状態を二分して示す上方および下方
の側面縦断面図。
スタレールの正面図。
に組み込まれるスライドアンカの裏面図および側断面
図。
ール部の係合関係を示す断面図。
に組み込まれるスライドシャフトの横断面図。
タレールとスクリュースライダとドライブシャフトの係
合関係を示す図。
置に組み込まれるドイラブシャフトの縦断面図および外
観図。
のA−A線、B−B線、C−C線にそれぞれ沿う断面
図。
合関係を示す拡大横断面図。
の側壁に形成されるラック歯の歯形状を示す部分的な側
面図、横断面図および平断面図。
リュースライダを示す側面図。
Claims (3)
- 【請求項1】 センタピラー等の車体の取付部に固定さ
れるアジャスタレールにスライドアンカが摺動自在に設
けられ、このスライドアンカにアンカボルトを介してベ
ルトスリップアンカを取り付け、このベルトスリップア
ンカにシートベルトの中間部を挿通支持させたシートベ
ルトアンカ装置において、前記アジャスタレールは横断
面がほぼコ字状で前記車体の取付部に沿う湾曲形状に形
成される一方、前記アジャスタレールはその開口側に外
フランジ状のガイドレール部が、また両側壁に対をなす
ラック歯がそれぞれ一体成形され、前記スライドアンカ
はアジャスタレールのガイドレール部を挟むように跨設
され、さらに、上記アジャスタレールのラック歯に噛合
するウォームを備えたスクリュースライダがスライドア
ンカに回転自在に保持され、上記スクリュースライダは
可撓性を有するモータ駆動のドライブシャフトに回転一
体で軸方向に摺動自在に設けられたことを特徴とするシ
ートベルトアンカ装置。 - 【請求項2】 センタピラー等の車体の取付部に固定さ
れるアジャスタレールにスライドアンカが摺動自在に設
けられ、このスライドアンカにアンカボルトを介してベ
ルトスリップアンカを取り付け、このベルトスリップア
ンカにシートベルトの中間部を挿通支持させたシートベ
ルトアンカ装置において、前記アジャスタレールは車体
の取付部に沿う湾曲形状に形成される一方、上記アジャ
スタレールはフランジ状ガイドレール部とラック歯がそ
れぞれ対をなして一体成形され、前記スライドアンカは
アジャスタレールのガイドレール部に摺動自在に跨設さ
れ、このスライドアンカには対をなすラック歯に噛合す
るウォームを備えたスクリュースライダが回転自在に保
持され、上記スクリュースライダには可撓性を有するモ
ータ駆動のドライブシャフトに回転一体で軸方向に摺動
自在に設けられ、前記ドライブシャフトは、トルクワイ
ヤに外皮が一体に被着され、ドライブシャフト外周面を
スプライン等の回転駆動力伝達可能な形状に構成したこ
とを特徴とするシートベルトアンカ装置。 - 【請求項3】 モータ出力軸に連結可能なパイプシャフ
トの絞り込み側端部に可撓性を有するトルクワイヤを挿
設して回転一体に固定連結させるとともに、上記トルク
ワイヤは芯線の廻りにワイヤ線を互いに反対方向に撚り
合せて複数層の巻線構造に形成し、上記トルクワイヤに
回転駆動力伝達可能なスプライン等の形状に外皮を一体
に被着させたことを特徴とするドライブシャフト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03120197A JP3138493B2 (ja) | 1991-05-24 | 1991-05-24 | シートベルトアンカ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03120197A JP3138493B2 (ja) | 1991-05-24 | 1991-05-24 | シートベルトアンカ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0585302A true JPH0585302A (ja) | 1993-04-06 |
JP3138493B2 JP3138493B2 (ja) | 2001-02-26 |
Family
ID=14780314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03120197A Expired - Lifetime JP3138493B2 (ja) | 1991-05-24 | 1991-05-24 | シートベルトアンカ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3138493B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011079404A (ja) * | 2009-10-06 | 2011-04-21 | Tokai Rika Co Ltd | アンカ位置調節装置 |
WO2015001836A1 (ja) * | 2013-07-01 | 2015-01-08 | 本田技研工業株式会社 | シートベルトアジャスタ構造 |
CN111196242A (zh) * | 2020-01-21 | 2020-05-26 | 上海思致汽车工程技术有限公司 | 一种电动安全带高度调节器 |
-
1991
- 1991-05-24 JP JP03120197A patent/JP3138493B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011079404A (ja) * | 2009-10-06 | 2011-04-21 | Tokai Rika Co Ltd | アンカ位置調節装置 |
WO2015001836A1 (ja) * | 2013-07-01 | 2015-01-08 | 本田技研工業株式会社 | シートベルトアジャスタ構造 |
CN105358387A (zh) * | 2013-07-01 | 2016-02-24 | 本田技研工业株式会社 | 安全带调节器构造 |
JP6023886B2 (ja) * | 2013-07-01 | 2016-11-09 | 本田技研工業株式会社 | シートベルトアジャスタ構造 |
CN111196242A (zh) * | 2020-01-21 | 2020-05-26 | 上海思致汽车工程技术有限公司 | 一种电动安全带高度调节器 |
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---|---|
JP3138493B2 (ja) | 2001-02-26 |
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