JP2784079B2 - 自動車用シートベルトの自動装着装置 - Google Patents

自動車用シートベルトの自動装着装置

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JP2784079B2 JP2096980A JP9698090A JP2784079B2 JP 2784079 B2 JP2784079 B2 JP 2784079B2 JP 2096980 A JP2096980 A JP 2096980A JP 9698090 A JP9698090 A JP 9698090A JP 2784079 B2 JP2784079 B2 JP 2784079B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は自動車用シートベルトの自動装着装置、特に
乗員へのシートベルトの装着が自動的に行われる自動装
着装置の改良に関する。
[従来の技術] 従来から、車両衝突等の緊急時に乗員を保護するシー
トベルトが用いられており、近年では乗員が着座した後
に自動的にシートベルト(ショルダーベルト)を装着す
るパッシブシートベルト装置を用いることが考えられて
いる。
第8図には、この種のパッシブシートベルト装置の構
成が示されており、第8図(a)においてフロントピラ
ー10からルーフサイドパネル11を介してセンターピラー
12に至る部分に、第8図(a)のようにガイドレール14
が設けられている。このガイドレール14には、移動部材
を介してシートベルト(ショルダーベルト)16の一端が
接続され、シートベルト16の他端は運転座席シート18の
左側(左ハンドルの場合は、運転座席シートの右側)の
リトラクタ20に所定のテンションで巻取られている。
上述したシートベルト16の移動部材は、第8図(b)
に示されるように、この例ではアンカー21及びドライビ
ングテープ22であり、このドライビングテープ22はセン
ターピラー12の下部に設けられたベルトモータ24により
駆動される。そして、このドライビングテープ22は前記
ガイドレール14と前記ベルトモータ24との間ではテープ
ガイド25により案内されており、テープ移動で余ったド
ライビングテープ22はテープ収納ケース26内に収納され
る。
前記の構成によれば、乗員が座席シート18に着座して
ドア27を締めると、装着スイッチ等によりベルトモータ
24が動作して、第8図(a),(b)に示されるように
モータ出力軸に取付けられているスプロケット24aがド
ライビングテープ22を手繰り寄せることにより、シート
ベルト16の一端が引っ張られる。従って、フロントピラ
ー10に退避していたシートベルト16の一端は、ガイドレ
ール14によってセンターピラー12の所定位置まで案内さ
れることになり、この際にはシートベルト16がリトラク
タ20から抜き出されながら乗員に当てられ、シートベル
ト16の一端がセンターピラー12の所定位置のアンカー
(図示せず)に固定されて装着は完了する。
一方、車両から降りる際には、スイッチ等の操作によ
りスプロケット24aを反対回転させ、ドライビングテー
プ22を押し出すことにより、シートベルト16の一端をフ
ロントピラー10の元の位置に戻すことができる。なお、
前記ドライビングテープ22の代りにワイヤー等を用いる
ことも行われる。
前記の他にも、シートベルトを自動的に乗員に装着す
る従来技術として、実公昭58−14130号公報、実公昭63
−13082号公報等に示されるものがある。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来の自動車用シートベルトの自動装
着装置においては、シートベルト16の一端の移動を、ド
ライビングテープ22やワイヤー等を用いてガイドレール
14を摺動することにより行っているので、摩擦ロスが大
きく、ベルトモータ24として大きなものを用いなければ
ならない。また、ドライビングテープ22を収納するため
のスペースを確保しなければならず、搭載性が悪いとい
う問題があった。
一方、前記シートベルト16はショルダーベルトである
から、これを装着した場合には、シートベルト16の一端
を保持するアンカー21[第8図(b)]の高さを、乗員
の座高に合わせて装着時に調整できることが好ましく、
従来ではこのアンカー21の高さを調整するものとして、
特開平1−101252号公報、特開平1−223048号公報に示
されるものがある。しかし、前記の従来装置は手動によ
り段階的に、例えば3段階でアンカーの高さを調整して
おり、調整操作が簡単ではなく、微調整もできないとい
う問題がある。
この場合、前記ベルトモータ24の他にアンカー駆動用
のモータを設けてアンカーを自動的に上下させることが
考えられるが、第8図のようにドライビングテープ22を
用いる場合には、前記アンカー駆動用モータを設けるス
ペースがなく、また機構的にも困難である。
更に、前記シートベルト16はスプリングを有するリト
ラクタ20により巻取られているが、このリトラクタ20の
スプリングによりシートベルト16には所定の張力(テン
ション)がかけられているので、ベルト装着時には乗員
に圧迫感を与えるという問題があり、また前記テンショ
ンに打ち勝ってシートベルト16を引っ張るために、それ
だけベルトモータ24も大きくする必要があった。
本発明は、前記問題点に鑑みなされたもので、その目
的は、第1に小型のモータでもシートベルトの移動がで
き、かつ搭載性のよい自動車用シートベルトの自動装着
装置を提供することにある。
第2に、アンカーの高さ調整を自動的に行うと共に、
高さ微調整が可能な自動車用シートベルトの自動装着装
置を提供することにある。
第3に、シートベルト装着時にシートベルトの締付け
により乗員に圧迫感を与えず、かつシートベルト自動装
着用のモータの負荷を小さくすることができる自動車用
シートベルトの自動装着装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 請求項1に記載の発明に係る自動車用シートベルトの
自動装着装置は、シートベルトを移動させるために車体
側方に配設され、ラックが形成されたガイドレールと、
前記ガイドレールに沿って自走するためのモータと、前
記ラックに噛合するピニオンと、前記モータの通電時に
前記モータから前記ピニオンに向けての動力伝達を行い
前記モータの非通電時に前記モータから前記ピニオンに
向けての動力伝達を遮断するクラッチと、を有し、前記
シートベルトの一端を接続して、前記ガイドレールを自
走する自走式アンカーと、前記自走式アンカーに設けた
係合部と、前記自走式アンカーを移動して所定位置で前
記係合部に係合されるアンカー固定部と、前記係合部と
前記アンカー固定部とが係合した後に、前記自走式アン
カー及び前記アンカー固定部の高さ位置を自動的に調整
するハイトアジャスト機構と、前記ハイトアジャスト機
構の駆動力となるアジャストモータと、を有し、前記係
合部と前記アンカー固定部との係合後に、前記モータを
非通電として前記クラッチにより前記自走式アンカーの
前記ピニオンをフリーにし、前記アジャストモータを駆
動させて前記ハイトアジャスト機構を作動するように制
御することを特徴とする。
請求項2に記載の発明に係る自動車用シートベルトの
自動装着装置は、シートベルトを移動させるために車体
側方に配設したガイドレールと、前記ガイドレールに沿
って自走するためのモータを有し、前記シートベルトの
一端を接続して、前記ガイドレールを自走する自走式ア
ンカーと、前記自走式アンカーに設けた係合部と、前記
自走式アンカーを移動して所定位置で前記係合部に係合
されるアンカー固定部と、前記係合部と前記アンカー固
定部とが係合した後に、前記自走式アンカー及び前記ア
ンカー固定部の高さ位置を自動的に調整するハイトアジ
ャスト機構と、前記ハイトアジャスト機構の駆動力とな
るアジャストモータと、前記シートベルトを他端から巻
取るためのベルト巻取りモータと、前記ハイトアジャス
ト機構による高さ調整後に乗員の動きにより生じる前記
シートベルトの弛みを検出する位置検出器と、を有し、
前記自走式アンカーの移動時に前記ベルト巻取りモータ
をオフ状態として前記シートベルトを小さな張力で引っ
張り出せる状態にすると共に、検出された前記シートベ
ルトの前記弛みを前記ベルト巻取りモータにより自動的
に巻取るモータ式リトラクタと、を備えることを特徴と
する。
[作用] 請求項1に記載の発明によれば、ガイドレール上を自
走式アンカーがシートベルトの一端を引っ張りながら自
走することで、シートベルトは自動的に乗員に装着さ
れ、自走式アンカーの係合部がアンカー固定部に係合さ
れる。その後、ハイトアジャスト機構をアジャストモー
タで駆動することでアンカー固定部の高さ位置が調整さ
れ、シートベルトの一端を乗員の座高に合わせることが
できる。
この高さ調整時において、自走式アンカーの係合部が
アンカー固定部に係合すると、モータへの通電が止ま
り、かつ、クラッチにより自走式アンカーのピニオンは
フリーの状態となる。従って、シートベルトが固定され
る自走式アンカーもラックに対してフリーとなるので、
シートベルト装着後であっても、自走式アンカーは、ア
ンカー固定部と一緒にガイドレール上を移動でき、高さ
調節を良好に行うことができる。
このように、特別な機構を付加することなく、シート
ベルト装着後にアンカーの高さを任意の高さに自動的に
調整でき、例えば実願昭60−95643号(実開昭62−356
号)のマイクロフィルム等のように予めリミットスイッ
チの高さを調整した後にシートベルト装着を行う場合と
異なり、シートベルト装着後に座高の異なる乗員の実際
のサイズに合わせた微調整が可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、シートベルトの一端
を引っ張りながら、自走式アンカーがガイドレールを移
動すると、モータ式リトラクタからシートベルトが引き
出される。
このシートベルトが引出される際には、モータ式リト
ラクタのベルト巻取りモータはオフ状態となり、シート
ベルトに張力がほとんどかからないので、乗員に与える
圧迫感を和らげることができると共に、非常に小さな力
でシートベルトが引き出せるので、自走式アンカーのモ
ータの駆動力も小さいものでよい。
そして、自走式アンカーの係合部がアンカー固定部に
係合され、シートベルトの装着が完了すると、乗員の座
高、サイズに応じた高さ微調整をハイトアジャスト機構
及びアジャストモータを用いて行われる。この微調整を
行った後、さらに乗員の動きにより生じる弛みを位置検
出器にて検出し、モータ式リトラクタは、この弛みが一
定量になるとシートベルトをその弛んだ一定量だけ巻き
取るようになっている。
従って、シートベルト装着後には、引き出された余分
な弛みをシートベルトがベルト巻取りモータにより自動
的に巻取られることになり、乗員を締付けすぎない状態
でシートベルトを装着することができる。
このように、シートベルト装着時にシートベルトの締
め付けにより乗員に圧迫感を与えることがなく、アンカ
ー自走用のモータの負荷を小さくでき、モータの小型化
をも図れる。
[実施例] 以下、本発明の実施例について図面を参照しながら具
体的に説明する。
第1図には、実施例に係る自動車用シートベルトの自
動装着装置の構造が示され、第2図には第1図の装置を
運転席に取付けた例が示されており、まず前記の図によ
り実施例の概略を説明する。
第1図において、シートベルト(パッシブベルトであ
りショルダーベルトである)16の一端を移動させるガイ
ドレール28は、第2図に示すように運転席右側のフロン
トピラー10からルーフサイドパネル11を介してセンター
ピラー12まで配設されている。このガイドレール28上に
は、アンカー固定部への係合部30を有する自走式アンカ
ー32を配設され、前記係合部30にシートベルト16の一端
が接続されている。
前記自走式アンカー32は、実施例ではDCモータを用
い、ラックとピニオンの形式で自走する構造となってい
る。すなわち、第3図に示されるように、ガイドレール
28の内側の一方にテープ状のラック28aが取付けられて
おり、DCモータを用いたパッシブモータ33に歯車36a,36
bを介して連結されているピニオン34が前記ラック28aに
噛合している。従って、パッシブモータ33を正逆回転さ
せることにより、自走式アンカー32をガイドレール28上
で往復させることができる。
第1図において、アンカー固定部38がセンターピラー
12に設けられ、詳細は後述するが、前記アンカー固定部
38の係止部に前記係合部30が係合することにより、自走
式アンカー32が停止してロックされ、シートベルト16が
自動的に装着される。そして、このアンカー固定部38に
はアンカー固定部38の高さを調整するハイトアジャスト
機構が設けられている。このハイトアジャスト機構は、
ネジ機構を利用し、スクリューネジ40を回転させること
によってアンカー固定部38を上下するようになってい
る。
また、前記スクリューネジ40には連結具42を介してア
ジャストモータ44が接続され、このアジャストモータ44
にて前記スクリューネジ40を正逆回転することにより、
アンカー固定部38を上下させることができる。
更に、前記シートベルト16の他端にはモータ式リトラ
クタ46が設けられており、シートベルト16はモータによ
り巻取られる。すなわち、自走式アンカー32の駆動によ
り移動するシートベルト16は無負荷あるいは小さい負荷
でリトラクタ46から引き出され、乗員にシートベルト16
が装着された後には、乗員の動きにより緩んだシートベ
ルト16をモータにより巻取ることができる。
次に、各部の構成を順に詳細に説明する。
第4図には、自走式アンカー32の詳細な構成が示され
ており、図(a)はガイドレール28及び自走式アンカー
32を進行方向からみた断面図であり、図(b)は図
(a)で示されるB−B断面図、図(c)は図(b)を
矢示C方向からみた断面図である。
図において、ガイドレール28にはラック28aが取付け
られ、このラック28aにピニオン34が噛み合うように位
置決めされ、支持部材48によりハウジング50をガイドレ
ール28に摺動自在に支持する。前記ピニオン34は、パッ
シブモータ33の軸歯車33aに歯車36a,36bを介して接続さ
れ、モータ33の回転は歯車36a,36bにより減速されて伝
達される。そして、前記ピニオン34と歯車36との間には
電磁クラッチ52が設けられており、通電していないとき
はピニオン34をフリーの状態にする。このようにするこ
とにより、手動でも自走式アンカー32を動かすことがで
き、また自走式アンカー32をアンカー固定部38に固定し
た後に、ハイトアジャストを行うことが可能となる。
前記のパッシブモータ33を収納したハウジング50の前
側には、給電ソケット54が設けられており、図(C)に
示されるように、パッシブモータ33からリード線56が配
設される。実施例では、図示していないが、シートベル
ト16の中に給電線が編み込まれて配設されており、この
給電線を前記給電ソケット54に接続することにより、パ
ッシブモータ33に電力を供給することができる。そし
て、この給電ソケット54にアンカー固定部38への係合部
30が取付けられ、この係合部30はガイドレール28内に配
置される。
前記実施例の自走式アンカー32のパッシブモータ33
は、DCモータに限らず、必要に応じて例えば超音波モー
タやリニアモータ等各種モータを用いることができる。
また、給電方法も、シートベルト16に編み込まず、ガイ
ドレール28の内面に導体を張りつける構造により給電す
るようにもできる。
第5図には、アンカー固定部及びハイトアジャスト機
構の構成が示されており、図(a)に示されるように、
アンカー固定部38は台座38aに係止部38bを設けた構成と
し、一方係合部30には係合バネ30aを取付けているの
で、この係合バネ30aを前記係止部38bに係合することに
より、自走式アンカー32がアンカー固定部38にロックさ
れる。
また、前記アンカー固定部38の台座38aには、ガイド
レール28からはみ出た部分に雌ネジ38cが形成され、こ
の雌ネジ38cにスクリューネジ40が螺合しており、この
スクリューネジ40の一端はガイドレール28に取付けられ
たハウジング58に軸受部材59にて軸支され、回転自在と
されている。そして、このスクリューネジ40の他端は上
述のように連結具42を介してアジャストモータ44に接続
されており(第1図参照)、このアジャストモータ44を
回転させることにより、自走式アンカー32が固定された
アンカー固定部38を上下することができる。
この場合、自走式アンカー32のピニオン34は電磁クラ
ッチ52によりフリーの状態となっているので、自走式ア
ンカー32はアンカー固定部38と一緒にガイドレール28上
を移動することになり、高さ調整を良好に行うことがで
きる。従来では、このハイトアジャストは3段階程度し
かできなかったが、本発明では任意の高さに設定するこ
とができ、座高の異なる乗員に適合した高さにシートベ
ルト16のアンカー位置を設定することができる。
そして、前記第1図に示されるモータ式リトラクタ46
は、シートベルト16を他端から巻取るためのモータを有
しており、このベルト巻取りモータはシートベルト装着
時などに抜き出されて弛んだベルトのみを巻取るのに必
要な回転力に設定されている。
また、モータ式リトラクタ46には位置検出器が内蔵さ
れており、実施例では、自走式アンカー32がアンカー固
定部38にロックされ装着が完了した後に、乗員の動きに
より生じる弛みを前記位置検出器にて検出し、この弛み
が一定量になるとシートベルト16をその弛んだ一定量だ
け巻取るようになっている。
前記の場合、シートベルト16が引き出される際にはベ
ルト巻取りモータはオフ状態となり、ベルトには従来の
ような張力をかける必要がないので、乗員に与える圧迫
感を和らげることができると共に、非常に小さな力でシ
ートベルト16が引き出せるので、自走式アンカー32の自
走モータの駆動力も小さいものでよいという利点があ
る。
第6図には、各部のモータを駆動する回路の概略が示
されており、自走式アンカー32のパッシブモータ33を駆
動する駆動回路60aは、ドアスイッチの出力と解放及び
装着スイッチの出力とで制御される。すなわち、ドアス
イッチがオンで装着スイッチがオンの場合にアンド回路
からオン信号が出力され、このときに駆動回路60aは例
えばパッシブモータ33を正回転駆動させる。また、ドア
スイッチがオフで、解放スイッチがオンのときには、駆
動回路60aはパッシブモータ33を逆回転駆動させる。
また、アジャストモータ44を駆動する駆動回路60b
は、装着スイッチの出力とハイトアジャストのUP及びDO
WNスイッチ出力とに基づいて制御され、装着スイッチが
オンでUPスイッチがオンとなっているときに、駆動回路
60bは例えばアジャストモータ44を正回転駆動して、ア
ンカー固定部38を上昇させる。一方、装着スイッチがオ
ンでDOWNスイッチがオンとなっているときには、アジャ
ストモータ44を逆回転駆動し、アンカー固定部38を下降
させる。
更に、リトラクタ用モータ46aを駆動する駆動回路60c
は、装着スイッチの出力とイグニッションキー(IG)の
オンオフ及び位置検出器からの巻き戻し指令パルス出力
とで制御され、装着スイッチがオン、イグニッションキ
ーがオン状態で、位置検出器から巻戻し指令パルスが出
力されているときに、リトラクタ用モータ46aを巻戻し
指令パルスに応じて駆動させる。
第7図には、実施例の動作を示すフローチャートが示
されており、まずステップ101でドアを開いたか否かを
判別し、“YES"の場合はスタンバイ(ステップ102)し
た後に、次のステップ103でドアを閉めたか否かを判別
し、“YES"の場合は次のステップ104へ移行する。
ステップ104では、装着スイッチの入力に基づいてパ
ッシブモータ33を駆動させてシートベルト16を装着させ
る。そして、次のステップ105にて自走式アンカー32が
アンカー固定部38にロックしてシートベルト16が装着さ
れたか否かを判別し、“YES"の場合はステップ106でパ
ッシブモータ33を停止させる。
この後は、ステップ107、ステップ110、ステップ113
のそれぞれのステップへ移行し、ステップ107ではイグ
ニッションキーがオン状態であるか否かが判別され、
“YES"の場合にステップ108へ移行してモータ式リトラ
クタ46を駆動させる。
また、ステップ110ではハイトアジャストスイッチが
オンされているか否かが判別され、“YES"の場合にステ
ップ111でUPまたはDOWNの指令によりアジャストモータ4
4を正逆回転駆動させる。
更に、ステップ113ではドアを開けたか否か及び解放
スイッチがオンされたか否かを判別し、“YES"の場合に
はステップ114でパッシブモータ33を逆転駆動させて自
走式アンカー32を元のフロントピラー10の位置に戻し、
シートベルト16を解放する。そして、シートベルト16が
解放されたか否かを判別したら、ステップ116でパッシ
ブモータ33を停止させる。
[発明の効果] 請求項1の発明によれば、特別な機構を付加すること
なく、シートベルト装着後にアンカーの高さを任意の高
さに自動的に調整でき、シートベルト装着後に座高の異
なる乗員の実際のサイズに合わせた微調整が可能とな
る。
請求項2の発明によれば、ハイトアジャスト機構によ
る高さ微調整を行った後に、位置検出器によりシートベ
ルト装着後の弛みを検出できるので、弛みを解消して良
好にシートベルトの装着が可能となり、シートベルト装
着時でのシートベルトの締付けにより乗員に圧迫感を与
えることがない。しかも、モータ式リトラクタのベルト
巻取りモータは、シートベルト引出し時にはオフとなっ
ているので、非常に小さな力でシートベルトの引き出し
が行え、アンカー自走用のモータの負荷を小さくでき、
このモータの小型化をも図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る自動車用シートベルトの
自動装着装置の概略構成を示す図、 第2図は第1図の装置を実際に自動車に配設した状態を
示す斜視図、 第3図は自走式アンカーの概略構成を示す説明図、 第4図は自走式アンカーの詳細な構成を示す断面図であ
り、図(a)は進行方向から見た断面図、図(b)は図
(a)のB−B断面図、図(c)は図(b)を矢示C方
向から見た断面図、 第5図は自走式アンカーがアンカー固定部にロックされ
た状態を示す図であり、図(a)はガイドレールを切断
した断面図、図(b)は一部破断正面図、 第6図は各モータの駆動動作を行う回路を示す回路ブロ
ック図、 第7図は実施例の動作を示すフローチャート、 第8図は従来のパッシブベルト装置を示す図であり、図
(a)は取り付け状態を示す図、図(b)はドライビン
グテープの駆動構造を示す図である。 10…フロントピラー、12…センターピラー、14,28…ガ
イドレール、16…シートベルト、20…リトラクタ、28a
…ラック、30…係合部、32…自走式アンカー、33…パッ
シブモータ、34…ピニオン、38…アンカー固定部、38b
…係止部、40…スクリューネジ、44…アジャストモー
タ、46…モータ式リトラクタ、52…電磁クラッチ、54…
給電ソケット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 達也 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ株式 会社内 (56)参考文献 特開 昭62−268755(JP,A) 実開 昭63−158458(JP,U) 実開 昭62−3356(JP,U) 実開 平2−27954(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 22/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートベルトを移動させるために車体側方
    に配設され、ラックが形成されたガイドレールと、 前記ガイドレールに沿って自走するためのモータと、前
    記ラックに噛合するピニオンと、前記モータの通電時に
    前記モータから前記ピニオンに向けての動力伝達を行い
    前記モータの非通電時に前記モータから前記ピニオンに
    向けての動力伝達を遮断するクラッチと、を有し、前記
    シートベルトの一端を接続して、前記ガイドレールを自
    走する自走式アンカーと、 前記自走式アンカーに設けた係合部と、 前記自走式アンカーを移動して所定位置で前記係合部に
    係合されるアンカー固定部と、 前記係合部と前記アンカー固定部とが係合した後に、前
    記自走式アンカー及び前記アンカー固定部の高さ位置を
    自動的に調整するハイトアジャスト機構と、 前記ハイトアジャスト機構の駆動力となるアジャストモ
    ータと、 を有し、 前記係合部と前記アンカー固定部との係合後に、前記モ
    ータを非通電として前記クラッチにより前記自走式アン
    カーの前記ピニオンをフリーにし、前記アジャストモー
    タを駆動させて前記ハイトアジャスト機構を作動するよ
    うに制御することを特徴とする自動車用シートベルトの
    自動装着装置。
  2. 【請求項2】シートベルトを移動させるために車体側方
    に配設したガイドレールと、 前記ガイドレールに沿って自走するためのモータを有
    し、前記シートベルトの一端を接続して、前記ガイドレ
    ールを自走する自走式アンカーと、 前記自走式アンカーに設けた係合部と、 前記自走式アンカーを移動して所定位置で前記係合部に
    係合されるアンカー固定部と、 前記係合部と前記アンカー固定部とが係合した後に、前
    記自走式アンカー及び前記アンカー固定部の高さ位置を
    自動的に調整するハイトアジャスト機構と、 前記ハイトアジャスト機構の駆動力となるアジャストモ
    ータと、 前記シートベルトを他端から巻取るためのベルト巻取り
    モータと、前記ハイトアジャスト機構による高さ調整後
    に乗員の動きにより生じる前記シートベルトの弛みを検
    出する位置検出器と、を有し、前記自走式アンカーの移
    動時に前記ベルト巻取りモータをオフ状態として前記シ
    ートベルトを小さな張力で引っ張り出せる状態にすると
    共に、検出された前記シートベルトの前記弛みを前記ベ
    ルト巻取りモータにより自動的に巻取るモータ式リトラ
    クタと、 を備えることを特徴とする自動車用シートベルトの自動
    装着装置。
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