JPH053387Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH053387Y2
JPH053387Y2 JP1986078867U JP7886786U JPH053387Y2 JP H053387 Y2 JPH053387 Y2 JP H053387Y2 JP 1986078867 U JP1986078867 U JP 1986078867U JP 7886786 U JP7886786 U JP 7886786U JP H053387 Y2 JPH053387 Y2 JP H053387Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail
seat
fixed
intermediate rail
electric motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1986078867U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62189937U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986078867U priority Critical patent/JPH053387Y2/ja
Publication of JPS62189937U publication Critical patent/JPS62189937U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH053387Y2 publication Critical patent/JPH053387Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はシートクツシヨンを電動モータにより
前後動させるパワースライド機構を有する車両用
シートに関し、特に緊急脱出時においてシートツ
シヨンをワンタツチ操作にてシート前方に移動さ
せ得るウオークイン装置を付設してなる車両用シ
ートの改良に関する。
〔従来の技術〕
従来から2ドアタイプの自動車等においては、
リヤシート側の着座者の乗降りに際して、フロン
トシートのシートバツクを前傾させるとともに、
このフロントシートを車室内の最前位置にまで移
動させるウオークイン装置が採用され、リアシー
トからの乗降りを容易に行なえるような構成とさ
れている。
ところで、この種の車両用シートにおいて、シ
ートの前後位置調整を、電動モータを駆動源とし
て行なうパワースライド機構が従来から知られて
いる。そして、このようなパワースライド機構を
有する車両用シートにおいては、上述したウオー
クイン装置を、このパワースライド機構に兼用さ
せ、その操作スイツチを操作することでシートを
前端側まで移動させてから乗降りを行なうような
構成とされていた。勿論、この操作時には、シー
トバツクを前傾させるリクライニング機構をも連
動して動作させるような構成とされている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述したようなパワースライド
機構を利用してなるウオークイン装置において、
従来一般には、シートを前端側まで移動させるた
めに、電動モータを回転駆動させることでねじ軸
を回転させ、このねじ軸に螺合しているナツト部
材を介してスライド機構を構成するアツパーレー
ルを移動させることで行なつており、その操作が
迅速に行なえるとは言いにくいもので、リヤシー
ト側の乗員の乗降性の面で問題となるものであつ
た。特に、このような問題は、事故等における緊
急脱出時において問題となつている。
また、このような緊急脱出時においては、上述
したパワースライド機構を構成する各部材が衝撃
等により故障した場合において大きな問題となる
ものであり、またパワースライド機構やウオーク
イン装置が大型化し、さらにシートの下部構成が
複雑となり居住空間を拡大することができないも
のであり、このような問題点を考慮して何らかの
対策を講じることが必要とされている。
〔問題点を解決するための手段〕
このような要請に応えるために本考案に係る車
両用シートは、車室床面側のロアレールとその上
部に平行して配置されかつシートクツシヨン側に
固定されるアツパーレールとの間に、それぞれに
上、下端部をスライド自在に組込んだ状態で中間
レールを介在させて設けるとともに、この中間レ
ールの一端に電動モータにより回転駆動される歯
車列を内蔵してなるギヤボツクスを固着し、中間
レールの他端に軸ホルダを固着し、前記ギヤボツ
クスおよび軸ホルダとの間にねじ軸を回転自在に
軸装し、前記ねじ軸に前記ロアレール側に固設さ
れたナツト部材が螺合され、前記中間レールを前
記電動モータによりシート前後方向にスライド動
作可能に構成し、かつ前記アツパーレールおよび
その内部にスライド自在に組込まれる中間レール
の上端部における長手方向の側部に係合孔をそれ
ぞれ対向させて設け、これらの係合孔に外部操作
可能なロツク爪を係脱させることにより、中間レ
ールに対し前記アツパーレールを係合連結し、ま
たは係合解除し得るように構成したものである。
〔作用〕
本考案によれば、ロツク機構を構成するロツク
爪等を係合させることにより、中間レールとアツ
パーレールとが一体化され、電動モータにより通
常の前後スライド調整が行なえるとともに、リヤ
側からの乗降り必要時には、ロツク爪等を外すと
いうワンタツチ操作によりスライド機構側からア
ツパーレールをフリー状態とし、これによりシー
トを前端側に迅速かつ確実に移動させて乗降空間
を簡単に得ることが可能となるものである。
〔実施例〕
以下、本考案を図面に示した実施例を用いて詳
細に説明する。
第1図ないし第5図は本考案に係るウオークイ
ン装置を備えてなる車両用シートの一実施例を示
すものであり、これらの図において、まず、全体
を符号1で示す車両用シートについて、その概略
構成を第5図を用いて簡単に説明すると、この車
両用シート1は、シートクツシヨン2とシートバ
ツク3(共にその概略のみを示している)を備
え、かつシートクツシヨン2は、車室床面4に対
し、パワースライド機構5により、スライド自在
に支持されるとともにその所定位置でロツクされ
るような構成とされている。なお、リクライニン
グ機構等についてはその図示および説明を省略す
るが、ウオークイン作動時には、第5図中想像線
で示すように、シートバツク3が前傾状態となる
ような構成とされているものである。
さて、本考案によれば、上述した車両用シート
1におけるパワースライド機構5において、第1
図ないし第4図から明らかなように、車室床面4
側に設けられるロアレール10とその上部に平行
して配置されかつシートクツシヨン2(フレーム
外観のみを図示している)側に固定されるアツパ
ーレール11との間に、それぞれに上、下端部を
スライド自在に組込んだ状態で中間レール12を
介在させて設けるとともに、この中間レール12
を、電動モータ13によりシート前後方向にスラ
イド動作可能に構成し、かつこの中間レール12
に対し前記アツパーレール11を外部操作可能な
ロツク機構としてのロツク爪14により一体的に
係合連結するようにすることでウオークイン装置
を構成したところに特徴を有している。
なお、図中15は前記電動モータ13により回
転駆動される歯車列を内蔵してなるギヤボツク
ス、16は電動モータ13により回転駆動される
ねじ軸で、このねじ軸16はレール10,11,
12に沿つて並設され、その両端部がシート前端
部において前記中間レール12に固設された前記
ギヤボツクス15とシート後端部において同じく
中間レール12に固設された軸ホルダ17との間
に回転自在に軸装されている。さらに、18は第
3図に示されるようにその一部がロアレール10
側に固設され、ねじ軸16に螺合されているナツ
ト部材で、ねじ軸16が電動モータ13により回
転駆動されることで、前記ロアレール10に対し
中間レール12が相対的に移動されることは容易
に理解されよう。
また、19は前記アツパーレール11に対し固
設されかつロツク爪14をレールと直交する方向
に移動可能に支持するブラケツト、20はロツク
爪14を解除方向に引つ張るウオークイン操作用
のワイヤである。ここで、上述したロツク爪14
が係合する係合孔は、アツパーレール11および
その内部にスライド自在に組込まれている中間レ
ール12の上端部における長手方向側部の一個所
にそれぞれ設けておけばよいものである。また、
上述したワイヤ20の操作部としては、ウオーク
イン装置専用の手動操作レバーを用いても、ある
いはシートバツク3の前傾に連動してワイヤ20
が引つ張られるような構成としてもよいものであ
る。
そして、このような構成によるウオークイン装
置によれば、ロツク爪14を係合させた状態で
は、中間レール12とアツパレール11とが一体
化され、電動モータ13によりシートを前後動さ
せる通常の前後スライド調整を行なえるととも
に、リヤシート側からの乗降り必要時には、ワイ
ヤ20を引つ張つてロツク爪14による係合状態
を外すというワンタツチ操作により、スライド機
構を構成する中間レール12側からアツパーレー
ル11をフリー状態とし、これによりシートを前
端側に迅速かつ確実に移動させて乗降空間を簡単
に得ることが可能となるものである。この場合、
アツパーレール11に対し適宜の付勢手段(図示
せず)を付設して常時シート前方への付勢力を与
えておくことで、上述した係合解除状態において
シートを前方に迅速かつ自動的に移動させること
が可能である。また、上述したアツパーレール1
1をシート前端部への移動位置で係止する係止手
段等も適宜設けられているものである。
なお、本考案は上述した実施例構造に限定され
ず、各部の形状、構造などを、必要に応じて適宜
変形、変更することは自由であり、パワースライ
ド機構5やロツク機構の構成等を始め、種々の変
形例が考えられるものである。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案に係る車両用シート
によれば、車室床面側のロアレールとその上部に
平行して配置されかつシートクツシヨン側に固定
されるアツパーレールとの間に、それぞれに上、
下端部をスライド自在に組込んだ状態で中間レー
ルを介在させて設けるとともに、この中間レール
の一端に電動モータにより回転駆動される歯車列
を内蔵してなるギヤボツクスを固着し、中間レー
ルの他端に軸ホルダを固着し、これらギヤボツク
スおよび軸ホルダとの間にねじ軸を回転自在に軸
装し、このねじ軸に前記ロアレール側に固設され
たナツト部材を螺合させ、中間レールを、電動モ
ータによりシート前後方向にスライド動作可能に
構成し、かつ前記アツパーレールおよびその内部
にスライド自在に組込まれる中間レールの上端部
における長手方向の側部に係合孔をそれぞれ対向
させて設け、これらの係合孔に外部操作可能なロ
ツク爪を係脱させることにより、中間レールに対
しアツパーレールを係合連結し、または係合解除
し得るように構成したので、簡単かつ安価な構成
にもかかわらず、ロツク機構の係合状態を解除す
るというワンタツチ操作により、リヤ側からの乗
降り必要時に、パワースライド機構側からアツパ
ーレールをフリー状態とし、これによりシートを
前端側に迅速かつ確実に移動させて乗降空間を簡
単に得ることが可能となり、リヤ側の乗員の乗降
性、さらには緊急脱出時における安全性等を大幅
に向上させ得るばかりでなく、ウオークイン装置
付きのパワースライド機構が配設されるシート下
部構成を、最小限の部品点数によつて簡単に構成
でき、組付性を向上させ、しかもシートの下部構
成を薄型化することができ、結果としてヒツプポ
イントを下げることができ、居住空間を拡大させ
得る等といつた実用上種々優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る車両用シートの一実施例
を示す要部構成の概略斜視図、第2図ないし第4
図はその−,−,−線断面図、第5
図は車両用シートの概略側面図である。 図中、1……車両用シート、2……シートクツ
シヨン、3……シートバツク、4……車室床面、
5……パワースライド機構、10……ロアレー
ル、11……アツパーレール、12……中間レー
ル、13……電動モータ、14……ロツク爪(ロ
ツク機構)、16……ねじ軸、18……ナツト部
材、19……ブラケツト部材、20……ワイヤ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車室床面側のロアレールとこのロアレールの上
    部に平行して配置されかつシートクツシヨン側に
    固定されるアツパーレールとの間に、それぞれに
    上、下端部をスライド自在に組込んだ状態で中間
    レールを介在させて設けるとともに、この中間レ
    ールの一端に電動モータにより回転駆動される歯
    車列を内蔵してなるギヤボツクスを固着し、中間
    レールの他端に軸ホルダを固着し、前記ギヤボツ
    クスおよび軸ホルダとの間にねじ軸を回転自在に
    軸装し、前記ねじ軸に前記ロアレール側に固設さ
    れたナツト部材が螺合され、中間レールを前記電
    動モータによりシート前後方向にスライド動作可
    能に構成し、かつ前記アツパーレールおよびその
    内部にスライド自在に組込まれる中間レールの上
    端部における長手方向の側部に係合孔をそれぞれ
    対向させて設け、これらの係合孔にロツク爪を係
    脱させることにより中間レールに対し前記アツパ
    ーレールを係合連結し、または係合解除し得るよ
    うに達成したことを特徴とする車両用シート。
JP1986078867U 1986-05-27 1986-05-27 Expired - Lifetime JPH053387Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986078867U JPH053387Y2 (ja) 1986-05-27 1986-05-27

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986078867U JPH053387Y2 (ja) 1986-05-27 1986-05-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62189937U JPS62189937U (ja) 1987-12-03
JPH053387Y2 true JPH053387Y2 (ja) 1993-01-27

Family

ID=30928208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986078867U Expired - Lifetime JPH053387Y2 (ja) 1986-05-27 1986-05-27

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH053387Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0545540Y2 (ja) * 1989-01-11 1993-11-22
JP5900230B2 (ja) * 2012-08-07 2016-04-06 トヨタ紡織株式会社 スライド装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6226139A (ja) * 1985-07-26 1987-02-04 Shiroki Corp シ−トスライド装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5960038U (ja) * 1982-10-15 1984-04-19 マツダ株式会社 2ドア型自動車のシ−ト

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6226139A (ja) * 1985-07-26 1987-02-04 Shiroki Corp シ−トスライド装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62189937U (ja) 1987-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6543848B1 (en) Vehicular turning seat
US7429155B2 (en) Wheelchair-fixing device, wheelchair-loadable vehicle, and wheelchair system
JP2618179B2 (ja) パワーシートスライド装置
WO2018029919A1 (ja) 車両用シート
JP4679196B2 (ja) シートスライド装置
CN112918335A (zh) 座椅总成
JP2002234369A (ja) 自動車用シート装置
JPS6325977B2 (ja)
JPH053387Y2 (ja)
CN112918333A (zh) 座椅总成
JPH086595Y2 (ja) パワーシートスライド装置
JPH0585239A (ja) 自動車のシ−ト構造、自動車のシ−ト構造を用いた装置及び自動車のシ−ト構造を用いた装置の使用方法
JPH0565376B2 (ja)
CN213262035U (zh) 具有手动解锁功能的电动汽车座椅
JPS624031Y2 (ja)
JP6547505B2 (ja) 乗り物用シート
JPH06135270A (ja) 自動車のシート装置
JP4031826B2 (ja) シート・トラックに用いるレバー・ストッパ
JPH0619394Y2 (ja) ロック装置を備えた補助座席
KR0158182B1 (ko) 자동차의 위치 가변 콘솔박스
JPS604819Y2 (ja) 自動車の運転室
JP3122810B2 (ja) シートスライド制御装置
JPH0549463U (ja) パワースライドシート装置
JPS635944Y2 (ja)
JPS6226138A (ja) シ−トスライド装置