JPH058352A - 積層材および歯磨き製品 - Google Patents

積層材および歯磨き製品

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JPH058352A
JPH058352A JP3211662A JP21166291A JPH058352A JP H058352 A JPH058352 A JP H058352A JP 3211662 A JP3211662 A JP 3211662A JP 21166291 A JP21166291 A JP 21166291A JP H058352 A JPH058352 A JP H058352A
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JP
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layer
resin
laminated material
thermoplastic resin
laminated
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JP3211662A
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Inventor
Shinpei Inoue
伸平 井上
Masuhiro Yogo
益弘 余吾
Hideharu Yamagishi
秀春 山岸
Hitoshi Okada
仁 岡田
Masahiro Shimoyamada
正博 下山田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Lion Corp
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】接触する物質の成分に対して非吸着性を有する
積層材を提供する。 【構成】ポリアクリロニトリル樹脂、エチレン−ビニル
アルコール共重合体樹脂、ポリエステル樹脂およびホモ
ポリプロピレン樹脂の少なくとも一種の熱可塑性樹脂か
らなる最外層3および最内層9と、該最外層3と該最内
層9との間に位置し2軸延伸樹脂フィルムからなる中間
支持層2と、該中間支持層2と前記最内層9との間に位
置するバリアー層7とを有する積層材1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層材および歯磨き製
品に係り、特に流動性乃至半流動性物質を収容するチュ
ーブ容器に用いられ、収容される物質の成分に対して非
吸着性を有する積層材およびこれを用いた歯磨き製品に
関する。
【0002】
【従来の技術】流動性乃至半流動性を示す薬品、化粧
品、練食品等の物質を収容するチューブ容器は、適度の
腰の強さ、耐水性、ガスバリアー性等の物性を有する積
層材で成形されている筒状の胴部と、肩部と首部とを有
し胴部の上部開口端に係合されている閉塞部材と、この
閉塞部材の首部に着脱可能に装着されているキャップと
を備えている。そして、耐水性の付与と成形の容易化を
図るために、近年、構成中に紙層が存在しない積層材が
開発されており、その一例として、積層材外側から熱可
塑性樹脂層/2軸延伸樹脂フィルム層/熱可塑性樹脂層
が積層された構成の積層材が提案されている(実開昭6
3−161150号)。この積層材では、2軸延伸樹脂
フィルム層は適度の腰の強さとガスバリアー性を発現す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような積層材の外側と内側の熱可塑性樹脂層は、チュー
ブ容器成形のためにヒートシール性能が要求されるが、
内側の熱可塑性樹脂層はチューブ容器の収容物と接し、
この収容物の構成成分を吸着し、収容物の特性劣化を生
じさせるという問題があった。例えば、油状で高価なビ
タミンEを有効成分として含有する薬品をチューブ容器
に充填収容することにより、ビタミンEがチューブ容器
内側の熱可塑性樹脂層に徐々に吸着され、この結果、薬
品の薬効が有効に発揮されないという問題があった。ま
た、化粧品の香料成分がチューブ容器内側の熱可塑性樹
脂層に徐々に吸着されてしまい品質の低下を来すという
問題があった。
【0004】本発明は、上述のような事情に鑑みて創案
されたものであり、接触する物質の成分に対して非吸着
性を有する積層材を提供することを目的とする。
【0005】また本発明の他の目的は、歯槽膿漏予防効
果を期待できるビタミンEの保存中の減量が少ない歯磨
き製品を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような問題を解決す
るために、本発明はポリアクリロニトリル樹脂、エチレ
ン−ビニルアルコール共重合体樹脂、ポリエステル樹脂
およびホモポリプロピレン樹脂の少なくとも一種の熱可
塑性樹脂からなる最外層および最内層と、該最外層と該
最内層との間に位置し2軸延伸樹脂フィルムからなる中
間支持層と、該中間支持層と前記最内層との間に位置す
るバリアー層とを有するような構成である。
【0007】また請求項4の歯磨き製品は、内層がホモ
ポリプロピレン樹脂によって形成されたチューブ容器
に、ビタミンEが配合された歯磨を収容したことを特徴
とするものである。
【0008】
【作用】2軸延伸樹脂フィルム層からなる中間支持層
は、その外側と内側にそれぞれ熱可塑性樹脂からなる最
外層と最内層とを積層され、上記中間支持層と最内層と
の間にはバリアー層が設けられており、かつ上記最外層
と最内層はポリアクリロニトリル樹脂、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体樹脂、ポリエステル樹脂およびホ
モポリプロピレン樹脂の少なくとも一種の熱可塑性樹脂
から形成されている。これにより、積層材は、その最内
層が接触する物質の構成成分に対して非吸着性を有し、
かつ中間支持層による適度の腰強度とバリアー層による
所望のバリアー性を有するものとなる。
【0009】請求項4の歯磨き製品にあっては、チュー
ブ容器の最内層が非吸着性を有するホモポリプロピレン
樹脂によって形成されているので、製品保存中にビタミ
ンEがチューブ容器に吸着されにくい。
【0010】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面を
参照して説明する。
【0011】(実施例1)図1は本発明の積層材の一実
施例を示す概略断面図である。図1において、本発明の
積層材1は中間支持層2と、この中間支持層2の外側
(図面上方)に接着剤層4を介して積層されている最外
層である熱可塑性樹脂フィルム層3と、接着剤層6を介
して中間支持層2の内側(図面下方)に積層されている
バリアー層7と、このバリアー層7に接着剤層8を介し
て積層されている最内層としての熱可塑性樹脂フィルム
層9とを有している。
【0012】中間支持層2は2軸延伸樹脂フィルムから
なり、その内側(図面下方)には裏刷りされた印刷層5
が設けられている。中間支持層2に用いられる2軸延伸
樹脂フィルムとしては、ポリエステル、ポリプロピレ
ン、ナイロン、エチレン−ビニルアルコール共重合体等
の透明フィルムあるいは半透明フィルムを挙げることが
できる。このような2軸延伸樹脂フィルムの厚さは10
〜100μm程度、が好ましい。
【0013】印刷層5はグラビア印刷、オフセット印刷
等の公知の印刷方式により形成されたものであり、印刷
層5が形成される2軸延伸樹脂フィルムの表面に予めコ
ロナ処理を施してもよい。また、この印刷層5は中間支
持層2を構成する2軸延伸樹脂フィルムの外側に表刷り
されて設けられてもよい。
【0014】最外層である熱可塑性樹脂フィルム層3と
最内層である熱可塑性樹脂フィルム層9とは、積層材1
を筒状にしてチューブ容器の胴部を形成する際にヒート
シールされるため、ヒートシール性が要求される。ま
た、積層材1がチューブ容器に形成された状態で、最内
層である熱可塑性樹脂フィルム層9は収容物と接するた
め、収容物の構成成分に対して非吸着性を有することが
要求される。このため、熱可塑性樹脂フィルム層3,9
はポリアクリロニトリル樹脂、エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体樹脂、ポリエステル樹脂およびホモポリプ
ロピレン樹脂の少なくとも一種の熱可塑性樹脂からなる
フィルムである。また、この熱可塑性樹脂フィルム層
3,9とが同質の熱可塑性樹脂からなっていてもよい。
このような熱可塑性樹脂フィルム層3,9の厚さは、6
0μm以上であることが好ましい。これは、上記のよう
に筒状に形成した場合に、積層材1の端面からバリアー
層7が露出するのを防止するためである。また、熱可塑
性樹脂フィルム層3,9は単層であってもよいが、熱可
塑性樹脂フィルムの片面に熱可塑性樹脂を押出しラミネ
ートしたような積層構造であってもよい。さらに、熱可
塑性樹脂フィルム層3には、積層材1の用途に応じて静
電防止剤、スリップ剤等を添加してもよい。
【0015】接着剤層6を介して中間支持層2に積層さ
れるバリアー層7としては、アルミニウム箔層、あるい
はポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン等の樹脂
フィルム、さらにアルミニウム蒸着樹脂フィルムを用い
ることができる。このバリアー層7の厚さは、アルミニ
ウム箔層の場合には6μm以上、樹脂フィルムの場合に
は15〜50μm程度、アルミニウム蒸着樹脂フィルム
の場合には10μm以上が好ましい。
【0016】このような積層材1は、接着剤層4,6,
8を介して各層を構成するフィルムをドライラミネート
して製造することができるが、本発明の積層材はこれに
限定されるものではなく、公知の押出しラミネート法あ
るいはドライラミネート法と押出しラミネート法の組み
合わせにより製造することもできる。なお、接着剤層
4,6,8はウレタン系接着剤等の公知の接着剤であっ
てよい。
【0017】上述のような本発明の積層材は、内側層で
ある熱可塑性樹脂層がポリアクリロニトリル樹脂、エチ
レン−ビニルアルコール共重合体樹脂、ポリエステル樹
脂およびホモポリプロピレン樹脂の少なくとも一種の熱
可塑性樹脂からなるため、積層材がチューブ容器に形成
された状態で収容物と接しても、収容物の構成成分は積
層材にほとんど吸着されることがない。
【0018】次に、実験例を示して本発明を更に詳細に
説明する。 (実験例)ドライラミネート法により図1に示される積
層構成の積層材を以下のようにして作成した。
【0019】まず、厚さ12μmの2軸延伸ポリエステ
ルフィルム(東洋紡(株)製E5201)の片面(内
側)にコロナ処理を施し、このコロナ処理面にグラビア
印刷により印刷層を形成した。そして、この2軸延伸ポ
リエステルフィルム(E5201)の印刷層形成面にバ
リアー層用の厚さ20μmの軟質アルミニウム箔(日本
製箔(株)製)をウレタン系接着剤(武田薬品(株)製
A515/A12)でドライラミネートした。
【0020】つぎに、上記の2軸延伸ポリエステルフィ
ルム(E5201)の他の面(外側)と軟質アルミニウ
ム箔表面に、それぞれ厚さ100μmのポリアクリロニ
トリル樹脂フィルム(タマポリ(株)製ハイトロンB
X)をウレタン系接着剤(A515/A12)でドライ
ラミネートして積層材を作成した。そして、この積層材
を用いてチューブ容器(試料1)を作成した。
【0021】また比較として上記のポリアクリロニトリ
ル樹脂フィルムに代えて厚さ100μmの低密度ポリエ
チレン樹脂フィルム(大日本樹脂(株)製LPC)をウ
レタン系接着剤(A515/A12)でドライラミネー
トして積層材とし、この積層材を用いてチューブ容器
(比較試料1)を作成した。
【0022】次に、上記の試料1および比較試料1に表
1に示される各物質を収容密封し、25℃で7日間保存
した後の重量減少率を測定した。測定結果を表1に示し
た。
【0023】
【表1】
【0024】表1に示されるように比較試料1に比べて
試料1では、収容物質の重量減少がほとんどなく、本発
明の積層材が優れた非吸着性を有することが明かであ
る。
【0025】(実施例2)図2に示す構成の積層材20
を用いて、図3に示す歯磨き製品を作成した。積層材2
0は、最内層となる厚さ60μmのホモポリプロピレン
製キャストフィルム(CPP)10に、厚さ30μmの
ポリエチレンフィルム(PE)11、厚さ12μmの2
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)
12、金属蒸着された厚さ12μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルム(VMPET)13、厚さ20μm
の酸コポリマー層(EMAA)14、厚さ15μmのア
ルミニウム箔(A1)15、厚さ30μmの酸コポリマ
ー層(EMAA)16、厚さ30μmのポリエチレンフ
ィルム(PE)17、最外層となるホモポリプロピレン
製キャストフィルム(CPP)18が順次積層されたも
のである。上記した各層のうちPET12とVMPET
13は支持基材として、アルミニウム箔15はガスバリ
アー層として設けられた層である。図3に示した歯磨き
製品は、前記積層材20を筒状に丸めて重なり合った両
側縁部の最内層と最外層とをシーム溶着し、こうして形
成された筒体の一端部に閉塞部材21を溶着したチュー
ブ容器からなるものである。閉塞部材21は、積層材2
0の最内層を形成する樹脂(ホモポリプロピレン)を用
いて成形したものである。このチューブ容器は、歯槽膿
漏予防効果を期待できるビタミンE(酢酸トコフェロー
ル)が配合されたビタミンE入り歯磨が注入された後、
尻部22の開口をシーム溶着され、歯磨き製品とされて
いる。注入されている歯磨きの組成は表2に示す通りで
ある。
【0026】
【表2】
【0027】この実施例の歯磨き製品は、最内層がホモ
ポリプロピレン製キャストフィルム10で形成された積
層材20を用いて製造されたチューブ容器に、ビタミン
Eが配合された歯磨きを収容したものなので、ビタミン
Eがチューブ容器に吸着されにくい。従ってこの歯磨き
製品は、製品保存中のビタミンEの減量が少なく、顧客
が使用する時点で充分な歯槽膿漏予防効果を発揮できる
ものとなる。
【0028】この歯磨き製品は、以下のように検討した
結果得られたものである。まずチューブ容器の最内層を
形成する樹脂を選定するために、前記表2に示す組成の
ビタミンE入り歯磨きをビーカーに50gづつ準備し、
これにペレット状の樹脂(短径約2.2mm、長径約
3.3mmの楕円状断面を有する長さ約3.2〜3.6
mmのもの)を約5g投入し、蓋をして50℃の環境下
に24時間および3日放置した後のビタミンE残存率を
測定した。ビタミンEの定量は、後述する方法によって
行った。結果を表3に示す。
【0029】
【表3】
【0030】表3中、LDPEは従来よりチューブ容器
の最内層に用いられていた低密度ポリエチレン、HDP
Eは高密度ポリエチレン、PPはホモポリプロピレン
(密度0.90,メルトフローインデックス9,大日本
印刷(株)製F−209C)、EVOHはエチレンビニ
ルアルコール、PETはポリエチレンテレフタレート、
PANはポリアクリルニトリル、L−LDPEは直鎖状
低密度ポリエチレン、EVAはエチレン・酢酸ビニル共
重合体、サーリンはデュポン社製のアイオノマー樹脂、
EAAはアクリル酸系コポリマーである。表3中判定の
欄の×△○☆は右側ほど良好であることを示す。
【0031】表3に示した結果から総合評価で○、☆を
得たもののうちPP、PAN、PETの3種類を選定
し、これらの樹脂で最内層と最外層が形成された積層材
を製造し、この積層材を用いてラミネートチューブ容器
を作成した。PPを用いた積層材20の構成は、前記図
2に示した通りである。
【0032】残るPAN、PETからなる積層材は、最
内層と最外層がこれらの樹脂からなるキャストフィルム
で形成された点のみ前記PPを用いた積層材20と異な
る構成である。
【0033】これら積層材を用いてチューブ容器を製作
し、ビタミンE入り歯磨きを注入して歯磨き製品とし
た。
【0034】つぎにこの歯磨き製品のチューブ容器の機
能を評価した。この機能評価は、作成した歯磨き製品を
使用し、すなわち通常の使用状態で歯磨きを絞り出し、
シーム溶着した部分がはがれないか、積層材20の各層
間に剥離が生じないか、積層材20と閉塞部材21との
間がはがれないかを調べることによって行った。この結
果PP製のものと、PET製のものは現行のLDPE製
のチューブと同等であったが、PAN製のものはシーム
強度が不足であった。
【0035】つぎにチューブ容器の機能評価で良い評価
を得た、最内層がPP製の歯磨き製品およびPET製の
歯磨き製品と、従来のLDPE製の歯磨き製品を、3カ
月、50℃の環境下に放置した。この後、チューブの口
元部23、中央部24、尻部25から歯磨き採取し、そ
れらに含まれているビタミンEを定量し、各部分におけ
る残存率を求めた。なお、残存率(%)=(放置後のビ
タミンE含有量)÷(当初配合されたビタミンEの量)
×100である。
【0036】この結果、PP製の歯磨き製品では、ビタ
ミンE残存量が表4に示すように、保存期間(3カ月)
でビタミンE残存量90%以上という目標基準を上回
り、十分使用に耐えられることが確認できた。他方PE
T製の歯磨き製品では、ビタミンE残存量が平均78%
となり目標基準以下であり、実用的でないことが判明し
た。
【0037】
【表4】
【0038】ビタミンEの定量は下記の分析法によって
行った。サンプルを2g(Tw)精秤し、これをメタノ
ール約20mlで分散し、遠心分離(10000rp
m,10分間)をし、上澄み液を50mlメスフラスコ
に取る。沈澱に更にメタノール約20mlを加えて、分
散し遠心分離をしてメスフラスコに取りメタノールを加
えて正確に50mlとする。この液を液体クロマト用フ
ィルター(0.45マイクロメータ)を用いてろ過し、
供試料溶液とする。他方、標準ビタミンE約50mg
(Sw)を無水エタノールに溶かし正確に50mlとし
た液を標準液とする。供試料溶液、及び標準液各々20
マイクロリッターを液体クロマトグラフ法により試験を
行う。下記操作条件で測定した各々のピークの高さをH
t,HsとするとビタミンEの量Qは下式で求められ
る。 ビタミンEの量Q(mg)=Sw×Ht/Hs ビタミンE含有量(mg%)=Q/Tw×100
【0039】(液体クロマト操作条件) 検出器:紫外吸光度計(測定波長:292nm) カラム:オクタデシルシリル化した平均粒径5マイクロ
メートルのシリカゲルを直径4.6mm長さ150mm
のカラ充填 カラム温度:室温 移動相:98%メタノール水混液
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば積
層材の最外層と最内層がポリアクリロニトリル樹脂、エ
チレン−ビニルアルコール共重合体樹脂、ポリエステル
樹脂およびホモポリプロピレン樹脂の少なくとも一種の
熱可塑性樹脂から形成されているため、チューブ容器に
形成された状態で収容物と接しても、収容物の構成成分
が積層材にほとんど吸着されないという効果が奏され
る。
【0041】加えて、請求項4の歯磨き製品は、内層が
ホモポリプロピレン樹脂によって形成されたチューブ容
器に、ビタミンEが配合された歯磨を収容したものなの
で、ビタミンEがチューブ容器に吸着されにくい。従っ
てこの歯磨き製品は、製品保存中のビタミンEの減量が
少なく、顧客が使用する時点で充分な歯槽膿漏予防効果
を発揮できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層材の一実施例を示す概略断面図。
【図2】実施例2で用いた積層材を示す概略断面図。
【図3】実施例2の歯磨き製品を一部断面視した断面
図。
【符号の説明】
1 積層材 2 中間支持層 3 最外層である熱可塑性樹脂フィルム層 4,6,8 接着剤層 5 印刷層 7 バリアー層 9 最内層である熱可塑性樹脂フィルム層 10 ホモポリプロピレン製キャストフィルム 20 積層材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/36 7016−4F B65D 35/08 8208−3E (72)発明者 山岸 秀春 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 岡田 仁 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 下山田 正博 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアクリロニトリル樹脂、エチレン−
    ビニルアルコール共重合体樹脂、ポリエステル樹脂およ
    びホモポリプロピレン樹脂の少なくとも一種の熱可塑性
    樹脂からなる最外層および最内層と、該最外層と該最内
    層との間に位置し2軸延伸樹脂フィルムからなる中間支
    持層と、該中間支持層と前記最内層との間に位置するバ
    リアー層とを有することを特徴とする積層材。
  2. 【請求項2】 前記中間支持層の少なくとも一方の面に
    印刷層が形成されていることを特徴とする請求項1記載
    の積層材。
  3. 【請求項3】 最外層を構成する熱可塑性樹脂と最内層
    を構成する熱可塑性樹脂とが同質の熱可塑性樹脂である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の積層材。
  4. 【請求項4】 最内層がホモポリプロピレン樹脂によっ
    て形成されたチューブ容器に、ビタミンEが配合された
    歯磨を収容した歯磨き製品。
JP3211662A 1990-07-31 1991-07-29 積層材および歯磨き製品 Pending JPH058352A (ja)

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